献血1000回 富士南中の先生、40年かけて 「若い人も関心を」
富士南中の小山明弘教諭(55)がこのほど、約40年をかけて献血1000回を達成し、富士市の同校で10日、県赤十字血液センターから感謝状が贈られた。同センターによると、1000回に達したのは県内で初めて。小山教諭は「身近でできる人助けを続けてきた。若い人にも関心を持ってもらえたらうれしい」と話す。
小山教諭が献血を始めたのは16歳の時。弟が入退院を繰り返していたことから、病気の人の役に立ちたいと考えて200ミリリットルの採血からスタートした。その後は400ミリリットル、成分献血など自身の体質や年齢を考えながら回数を増やし、6日に1000回に到達した。
10日には全校集会に合わせたサプライズで感謝状を贈呈し、生徒たちは大記録に驚いた様子。小山教諭は「1000回を目指して始めたわけではなく、自分でも定期的に続けられると思って臨んだボランティア。16歳で対象になるので、ぜひ考えてみて」と呼びかけた。
同センターによると、1990年前後に400ミリリットル献血を2回、成分献血を3回と公式にカウントする時期もあった。
県内では900回を超える人がもう1人いるという。経験などの条件がそろえば69歳までできる。