寒冷地仕様のトイレ車出発 富士市から珠洲市へ派遣 個室にヒーターも【能登半島地震】
富士市が所有するトイレトレーラーが25日、能登半島地震で断水が続く石川県珠洲市に出発した。寒さが厳しい状況でも安心して使用できる寒冷地仕様に改良し、避難所の環境改善につなげる。
トレーラーは洋式の水洗トイレ4基を備える。個室にヒーターを取り入れたほか、配管には凍結を防ぐ電熱線を巻き、階段は滑らないようカーペットを敷いた。昨年12月から修理を進めていた。
トイレトレーラーは富士市が2018年に全国で初めて導入した。市によると同様の車両を持つ全国18の自治体が現地で既に活動している。
同市の車両の派遣は30日までの予定。現地に出発した防災危機管理課の太田智久統括主幹は「災害の関連死を防ぐために清潔なトイレは非常に重要。正しい運用やメンテナンスを伝えてきたい」と話した。