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テーマ : 富士市

攻めの相撲 磨き合い躍進 全国小学生大会 岩上君V、角君3位 富士宮倶楽部同門 準決勝で激突

 東京・両国国技館でこのほど開かれた「全日本小学生相撲優勝大会」4年生以下の部で、富士市鷹岡小4年の岩上毘優雅[ひゅうが]君(10)が優勝し、富士宮市富丘小4年の角隼斗君(10)が3位に入賞した。2人とも富士宮市すもう倶楽部で幼児の頃から鍛錬を重ね、同じ土俵で培った「押し勝つ相撲」で好成績を勝ち取った。

熱のこもった稽古に臨む岩上君(右)と角君=富士宮市の富士宮北高
熱のこもった稽古に臨む岩上君(右)と角君=富士宮市の富士宮北高


 2人は上位候補と期待されて大会に臨んだ。岩上君は165センチ、100キロの恵まれた体で同世代を圧倒。角君も148センチ、82キロと全国でも指折りの体格を生かしつつ、土俵際で強さを発揮した。互いに順当に勝ち進み、準決勝で対戦。手の内を知り尽くした同士の一番は、先にまわしを取った岩上君に軍配が上がった。
 岩上君の決勝の相手は、東海大会で敗れた大島将生君(岐阜)。160センチ、120キロの規格外と言える相手に対して「まわしを取られないように攻めることだけ考えた」(岩上君)。寄り切ってみせ、決着がつくと両手は自然とガッツポーズをつくっていた。
 岩上君と角君は週3日、倶楽部の稽古で汗を流す。岩上君は角君を「引き相撲が上手」と認め、角君は岩上君を「まわしを取らせないところがすごい」と話す。佐野恭治代表は「幼児の頃から競い合ってきた。高いレベルで刺激し合えるいい関係」と評価する。
 小学生相撲は学年を重ねるごとに体格が急成長して勢力図が頻繁に変わる。それでも、岩上君は連覇を目指し、角君は王座奪取に闘志を燃やす。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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