富士宮支局 国本啓志郎
くにもと・けいしろう 1996年、岐阜県岐阜市生まれ。2019年入社。整理部、社会部を経て、現在富士支局に勤務。かゆいところに手が届くような情報を届けられるように頑張ります。愛車のオートバイが映える写真スポットを探しています。
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富士宮やきそば 発展の歴史、冊子に 学会が市に寄贈
富士宮やきそば学会はこのほど、23年間の活動を記した冊子「富士宮やきそば列伝」100冊とマップ千枚を富士宮市に寄贈した。同学会の渡辺孝秀代表らが市役所を訪ね、「郷土の誇りを100年後まで伝えたい」と須藤秀忠市長に手渡した。 冊子は富士宮やきそばが文化庁の「100年フード」に認定されたことを記念して作成した。市内にやきそば文化が根付いた起源や知名度が全国に広がった過程をまとめた。マップは5年ぶりに改訂して最新の店舗情報を載せた。 冊子は市内に視察に訪れた人に渡し、マップはお宮横町などに置く。
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朝霧高原 より快適に 富士宮市、道の駅施設23年度改修 地場産品売り場拡充 テラス席に屋根と壁
富士宮市は23年度、道の駅「朝霧高原」施設を改修する。地場産品の販売スペースを広げ、食堂には気候を問わずくつろげるテラス席を作る。24日の市総合戦略有識者会議で概要を示した。 地元農家が持ち寄った野菜などを販売するエリアを再整備して増設し、施設内の床などを刷新する。食堂横の屋外には現在、テーブルとベンチが並び、雨をしのげず荒天時は利用できない。屋根と壁を新設して快適に富士山を望めるように変更する。 財源には国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用する。市は23年度当初予算に事業費1億円を計上した。フリーWi-Fi設備も強化して今後サービスをデジタル化するための土台を固める。災害時の情報送受信
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岳鉄 グッズで盛り上げたい 社員の藤咲さん エクセル駆使しイラスト制作奮闘【動画あり】
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)に「エクセル職人」と呼ばれる社員がいる。吉原駅に勤務する藤咲拓也さん(35)。運行管理や改札対応といった業務の合間に表計算ソフトのエクセルを駆使し、グッズなどに使うイラストを制作する。4月に発売される分社化10周年記念乗車券セットの原案も手がけた。数千の図形を組み合わせた緻密な作品はまさに匠(たくみ)の技だ。 イラスト制作にはエクセルの図形機能を用いる。文字や数字を打ち込むためのマス目「セル」は無視して直線や四角形を重ねていく。モデルとする車両の写真を最背面に写しながら、図形の配置や角度を調節する。古い車体の文字は職人の手書きのため既存のフォントは使わず、曲線
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富士宮のチームクラス9 ハンドベル全国入賞喜び 特支学級の卒業生 調和抜群
2月下旬に兵庫県で開かれた「ミュージックベルトーンチャイム全国コンテスト」で教育長賞を受賞した「チームクラス9」が23日、富士宮市役所を訪ね、須藤秀忠市長に喜びを語った。 クラス9は2017年から富士市の吉原二中特別支援学級の生徒や教諭の計5人で活動している。音楽の授業で取り組んだハンドベルの演奏を生徒たちが卒業後も継続したいと希望して結成した。現在は富士宮市西公民館を拠点に週2回、練習に励んでいる。 コンテストでは、テンポの速い「崖の上のポニョ」を奏でた。調和は抜群で、複数のベルを駆使して高難度の演奏を完成させた。 望月奈知さん(21)は「周りは上手な大人たちばかりで緊張したけれど、練習を
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カタクリ見頃 生徒が案内 富士宮・富士根北中 生態や保全活動説明
富士宮市の富士根北中のグラウンド前に群生するカタクリの紅紫色の花が開き、見頃を迎えている。保全に取り組む同校の生徒が31日まで、カタクリの生態を来訪者に案内している。 同所は「かたくりの里」として生徒と地元住民が整備してきた。天候が良ければ、かれんな花と富士山を一度に楽しめる。 1、2年生53人が当番制で紫色の法被を着て来訪者を出迎える。個体数調査などの活動報告や豆知識をまとめたお手製の「かたくり新聞」を配る。生徒たちによると、今季も平年並みに咲きそろう予測だという。 発芽から開花まで8年ほどかかるカタクリの生態を利用し、同所では小学1年生が毎年種をまく。案内役の中学生がまいた種が開花する時
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ソフトテニス全国 「元気よく勝つ」 富士宮の3児童意気込み
29日に千葉県白子町で始まる全国小学生ソフトテニス大会に出場する富士宮市の児童3人が市役所を訪れ、須藤秀忠市長に勝利を誓った。 1月の県予選で、上原遼馬君(富士根南小6年)は長い手足を生かしてコートを幅広く使い、男子シングルスを制した。井浪愼君(大富士小3年)と今井蒼羽君(大宮小3年)のペアは4年生以下の男子ダブルスで優勝した。3年間培ったコンビネーションがさえ、1学年上の相手にも臆せず勝ち上がった。 井浪君と今井君は「県代表として元気よくプレーしたい」と声をそろえ、2度目の全国大会に挑む上原君は「一つでも多く勝ちたい」と意気込んだ。須藤市長は「たくさん練習してつかんだ切符。楽しんできて」と
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豊かな漁場へ森林づくり 富士宮で田子の浦漁協漁師 土砂流出防止柵組み上げ
富士市の田子の浦漁業協同組合は12日、富士宮市猪之頭で森林保全活動に取り組んだ。豊かな漁場の復活を目指し、海に栄養を供給する森林づくりに初めて汗を流した。 同漁協の漁師ら32人が井之頭小から北に約2・5キロの山林に入り、土留め柵を組み上げた。急な斜面に垂直に丸太を並べてくいを打ち、土砂流出の防止策を講じた。 保全活動は県の「森は海の恋人」水の循環研究会による実践活動の一環で行った。県によると、この山林は放置されていて土砂が流れ出る危険が高く、対策中という。県職員は、森林が安定して駿河湾に栄養物質を供給していることを参加者に説明した。 同漁協で主要なシラス漁は不漁が続く。芹沢豊組合長は
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災害時の救護所 想定し応急処置 富士宮市医師会訓練
富士宮市医師会と市は11日、災害時の医療救護所立ち上げ訓練を同市の上野中で行い、治療の優先度を判定するトリアージや応急処置の方法を確認した。 医師と看護師計39人が4症例で優先度を判断した。地震で倒れた家具に両足を挟まれ、出血と骨折があるとの想定の患者には、病院での治療が必要として搬送用の応急処置を施した。 処置は救護所の倉庫に保管されている物資を使った。複数の箱から必要な器材を発見するまでに戸惑い、対応に時間を要する場面があった。参加者からは「使い捨てできる道具は多めに備蓄しておくべき」などの意見が出た。
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子ども医療費無料化検討 富士宮市長「24年度から」
富士宮市の須藤秀忠市長は10日、市議会2月定例会で、高校3年生年代までの医療費を2024年度から無料化する方向で検討していると明らかにした。植松健一氏(至誠)の一般質問に答えた。 同市の18歳年代以下は通院時、月4回目まで最大500円を自己負担している。無料化されると、初回から自己負担なく通院できる。 市は無料化した場合にかかる医療費を約1億3千万円と見込み、財源や仕組みを研究している段階という。 無料化は少子化対策の一環。市によると、市内の日本人出生者数は22年が665人で、10年前の約6割に減少した。市は原因に子育てに対する経済的負担感などを挙げる。23年度は、0~18歳の子ども一
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静岡人インタビュー「この人」 商店街とアーティストの交流創出に挑む 瀧瀬彩恵さん(富士市)
吉原中央カルチャーセンター(YCCC)を2022年に設立し、富士市の吉原商店街に芸術家を短期滞在させて創作活動を支援する「アーティストインレジデンス」などを展開する。芸術家の感性を言語化して伝える翻訳活動にも取り組む。幼少期をアメリカで過ごし、同年7月に都内から富士市に移住した。33歳。 -なぜ吉原を選んだ。 「あらゆるものが集約されている都心部を離れたくて、面白そうなことをしている人がいる場所を探していた。音楽フェスの仕事で吉原の人と意気投合してすぐに商店街を訪ねると、ただの寂れた街ではないと直感した。個性豊かな店と元気いっぱいの同世代に引き寄せられた。地域が活発になり始めた時期での移
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電動自転車でお花見へ 春の富士宮 9日からSNSでスポット発信
富士宮市とスルガ銀行は7日、電動アシスト付き自転車で富士宮市内を散策するシティプロモーション企画「宮ぽた」の撮影会を開いた。サクラの開花を前に、お花見スポットを中心に春の富士宮の楽しみ方を9日からSNSで発信する。 出演者2人が富士山本宮浅間大社や潤井川河川敷などを訪れ、サクラの木の下で自転車と一緒に写真に納まった。道中では団子やクレープなどを購入した。満開の花を見ながらスイーツを食べる過ごし方も閲覧者に提案する。 同企画はこれまで市職員が出演してきたが、今回は初めて市内事業者の2人を起用した。11月に移住してきた今野郁花さん(27)は「自転車は小回りが利いていろんな場所に立ち寄れた。魅
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記者コラム「清流」 山麓の営みに魅せられ
目覚めと同時に窓から富士山を眺める-。富士支局時代から日課にして2年がたつ。日本一の山を望み産業に生きる富士の街は、発展と停滞が入り交じった独特なにおいがマスク越しでも鼻に届く。 住民には不自由なき日常生活に対する満足感が漂う半面、人口県内3位の都市として相応とは言えない風格への憂いがにじむ。それでも、人々には霊峰を見上げる習慣が根付いている。地元の潜在能力を信じて上を向き、凝り固まった空気を変えようと奮闘する人々に数多く出会った。新型コロナ禍を乗り越え、秘めた熱意を開放する時が迫る。 着任当初は山の美しさばかり探したが、いつしか麓の営みに魅了されていた。3月から少しだけ窓からの景色が変
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ニジマス熱々「おいしい」 料理提供、稚魚放流、釣り… 富士宮、生産量日本一PR
富士宮市が生産量日本一を誇るニジマスをPRする「にじます祭」が5日、同市の富士山本宮浅間大社境内の神田川ふれあい広場で5年ぶりに開かれた。ニジマス料理や稚魚放流など多彩な催しを展開した。 会場ではニジマスの塩焼きや唐揚げ、身がふんだんに入った「富士山ちゃんこ」などが振る舞われ、多くの来場者が熱々の料理をほおばった。 自宅で卵をふ化させる「育て鱒(ます)ター」活動に1カ月間取り組んだ市民は、稚魚を川に放った。貴船小3年の五十嵐陽向君(9)は水槽の水を2日に一度取り換えてふ化の瞬間を見守ったという。「鳥などに食べられないで30センチくらいまで大きくなって」と10匹ほどを送り出した。 釣り大
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マイナカードで図書を貸し出し 富士宮の3館
富士宮市はこのほど、図書館の本をマイナンバーカードで貸し出すサービスを始めた。入館時に専用のカードを忘れても借りられるようになり、利用者の利便性を高める。 中央、西富士、芝川の3図書館で申請を受け付ける。利用カードのIDをマイナンバーカードにひも付ける手続きを行う。 同カードでの貸し出しは3館で対応するほか、中央図書館の自動貸出機でも円滑に操作できる。交流センターと自動車図書館「ひばり号」は対応していない。 市によると、2月下旬から十数人が登録したという。
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出張商店街で買い物満喫 地域交流の場に 富士宮
中心市街地から離れた地域に買い物や交流の場をつくる富士宮市で恒例の「出張商店街」が1日、同市根原のあさぎりフードパークで開かれた。今回の出張には新たに同市の猪之頭、上稲子の両地区の店舗も加わり、地域間交流の意味合いが濃くなった。 広場には、普段は商店街で売られている揚げ物やパンなどが並び、両地区の9店も軒を連ね、野菜やそばなどを販売した。多くの来場者が複数のテントを巡って好みの品を買い集めた。 出張商店街はこれまで主に両地区のある市北部と西部へ出向いていて、特別開催とした今回は地元開催時のみ参加した店舗も企画に協力した。市企画戦略課の担当者は「両地区の店が同じ場所に集まるのは珍しい。出張
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富士山で疲労原因の遭難顕著 適正利用協、事前の体力づくり周知へ
国や静岡、山梨の両県の関係者でつくる「富士山における適正利用推進協議会」の2022年度会合が2日、山梨県富士吉田市で開かれた。昨季は疲労が原因の遭難が多かったことが報告され、今季は登山者に対し早期からの体力づくりや見合った登山計画を促す方針を共有した。 会議で示されたデータによると、静岡県側で22年の開山期間に発生した遭難件数の44%(50件中22件)が疲労を訴え、21年の14%(14件中2件)を大きく上回った。事務局は原因として、新型コロナウイルス禍で準備運動が不十分なまま登山に臨んだことなどを挙げた。 今季はチラシや富士登山オフィシャルサイトなどで疲労遭難への注意と登山前の体力づくり
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記者コラム「清流」 カーナビの想定外
富士市は交通量が多い割に幅が狭い道路が多く、事故が多発する場所がある。富士岡の県道22号(通称・根方街道)と同76号の交差点はその一つ。ここでの事故は南北の76号を県外の車が走っていた事例が多い。地元住民が避けるような道をなぜ選ぶのだろう。カーナビで実験してみた。 事故に遭ったある家族を参考に実験した。清水区で遊んで相模原市に帰る想定で、昼間に有名ナビアプリ3種類で検索した。2種類が国道1号から県道76号に入って愛鷹山北側を進むルートを示し、残り一つは裾野バイパスを薦めた。到着予定は数分違った。 見知らぬ土地を走る際にナビを頼るのは自然だ。だが、ナビの土地勘は鈍そう。さすがに危険は地図に
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保育現場の虐待どう防ぐ 富士宮で研修 小さな兆候見逃さず対応を
富士宮市は1日、静岡県内外で相次ぎ発覚した不適切保育の未然防止研修会を保育施設責任者ら向けに同市総合福祉会館で開いた。裾野市の私立さくら保育園の立て直しアドバイザーを務める子ども総合研究所(東京都)の新保庄三代表は、虐待を園内で早期発見し深刻化を防ぐ仕組みの構築を呼びかけた。 新保さんは完璧に安全といえる保育現場はないとしたうえで、虐待など危険の小さな兆候を見逃さず対応する環境の重要性を強調した。 市内の29施設長らは園内で子どもたちに危険が迫った体験を共有した。園内のルールを保護者に周知し相互に守ることを確認した。 社会問題化するほど深刻になるまで対策が取られなかった事例について新保
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だるま文化、根付いた理由は 富士市元吉原地区 妙法寺/毘沙門天大祭
富士市今井の妙法寺では、日本三大だるま市に数えられる「毘沙門天[びしゃもんてん]大祭」が毎年冬に開かれ、市内外から多くの参拝者が集まる。戦いや勝利の神である毘沙門天と「起き上がり小法師」のだるまは一見、接点が薄いように思われる。富士市元吉原地区を中心にだるま文化が根付いた理由を追った。 全日本だるま研究会の林直輝副会長(43)=同市=によると、だるま市の発祥は1890年代前半。静岡市葵区の張り子玩具店「沢屋」が、大祭に合わせて寺周辺に並ぶ露店の一つでだるまを店頭に並べた。大祭は江戸時代からの歴史があり、周辺住民にとって露店街は各地の製品が集結する年に一度の物産展と位置づけられていた。目当て
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結婚23年、末永く幸せに 10組が富士山婚式 「富士山の日」多彩にイベント
「富士山の日」の23日、結婚23年目を迎えた夫婦を祝う「富士山婚式セレモニー」(実行委主催)が富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で行われた。静岡県内外の夫婦10組が末永く人生を二人三脚で歩むことを誓い合った。 夫婦に富士山が描かれた特別証明書が贈られた。支え合った23年間の思い出を振り返る10組を、地元ハンドベルグループの演奏と関係者の拍手が祝福した。 市は2人の23年間を「富士山(2・23)」となぞらえ、「富士山婚式証明書」を発行している。地元産の紙製品をプレゼントして、今後の結婚生活も円満にすると誓う夫婦を送り出した。 同市の大久保靖彦さん(52)と規子さん(51)夫妻は、子
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施設巡り絵画完成 富士川楽座・SAで感謝祭 26日まで
富士市の道の駅「富士川楽座」や東名高速道富士川サービスエリア(SA)などは23日、「富士川ハイウエイオアシス 富士山の日感謝祭」を始めた。富士山画のスタンプラリーなどが26日まで楽しめる。 用紙に5種類のスタンプを重ね押すと、葛飾北斎「富嶽(ふがく)三十六景」の「神奈川沖浪裏」が浮かび上がる。参加者は両施設内や屋外広場、大観覧車フジスカイビューを巡って絵を完成させた。 富士山を望む広場では大道芸が披露され、多くの来場者が足を止めて見入った。登山用品の紹介ブースやスピードくじも人気を集めた。 24日は大道芸のみ休み。
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浅井さん(岩松中)最高賞 富士・食育弁当 地元食材で彩る
地元食材で栄養バランスに配慮した弁当を中学生が考える富士市の「食育弁当コンテスト」の表彰式が18日、同市のふじさんめっせで開かれた。6部門のグランプリの頂点となる総合グランプリには岩松中3年の浅井梨緒さん(15)が選ばれた。 市内の中学生から4130点の献立が寄せられた。彩り部門で入賞した浅井さんは、地元産の茶葉を衣に混ぜた唐揚げを考案。ニンジンや大根などで、市民の花であるバラを形作り、華やかに仕上げた。 浅井さんはピクニックに行く想定で献立を考えたといい「昨年は受賞を逃し悔しかった。最高賞は誇らしい」と喜んだ。 応募者の割合が最も高い学校に贈る学校賞には、約98%の生徒が応募した大淵
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富士の渡辺さん 緑十字銀章報告 交通安全を啓発
交通安全活動に長年尽力し、交通栄誉章緑十字銀章を受章した富士市の渡辺直さん(71)は16日、富士署に井出清市署長を訪ね、受章を報告した。 渡辺さんは同市のペット用シーツメーカー「コーチョー」の安全運転管理者を1992年から務めている。従業員が通勤する様子を抜き打ちで確認してシートベルトの着用を徹底させるなど、交通安全に対する意識向上に取り組んだ。 報告式で渡辺さんは「会社で長年、大きな事故を起こさずここまで来られた」と言葉に充実感をにじませた。井出署長は管内の交通事故がピーク時の約4割まで減ったことに触れ「安全運転の啓発に尽力いただいたおかげ」と述べた。
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詐欺の実態 高校生熱演 身近な人にまず相談を 富士の4校
特殊詐欺被害の実態を演劇で紹介する「FP(フジ・ポリス)演劇祭」(富士署主催)がこのほど、富士市のロゼシアターで開かれた。市内の高校4校の演劇部が、犯行に直面したときには身近な人に相談することの大切さを訴えた。 富士、富士東、富士見、吉原の4校がそれぞれの視点から犯行グループの巧妙な手口や電話を受けた人の心理状態を熱演した。若者が高収入をうたうアルバイトに応募し、犯行に加担する事例を取り上げた演目もあった。 最優秀に選ばれた富士高は、娘をかたる電話を信じて動揺する父を家族が「銀行の窓口で身内の不幸と説明させようとするのは詐欺の常とう手段」などと説得。娘に電話をかけ直し、だまされていたこと
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商店街にグルメ集結 富士・吉原でマルシェ 3年ぶりにぎわい復活
富士市の吉原商店街で12日、「吉原まるごとマルシェ」(実行委、同商店街振興組合など主催)が3年ぶりに開かれた。静岡県内外のグルメが歩行者天国の路上に並び、多くの来場者で商店街がにぎわった。 市内の飲食店など約40店が集まった。ご当地グルメの一画では地元の「富士つけナポリタン」のほかに西伊豆町の「西伊豆しおかつおうどん」、三重県四日市市の「とんてき」などが販売された。 商店街にはマルシェに合わせてセールや購入特典を用意する店もあった。各店内は値打ちになった商品を買い求める客であふれた。 同組合は新型コロナ禍でマルシェを中止にした2年間、代わりにプレミアム付き商品券を販売して客足の維持に取
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夜の田子の浦港にシラスの絵“泳ぐ” 富士・塗り絵入賞作品投影
国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」の絵を建物に投影する企画が11日夜、富士市の「田子の浦港漁協食堂」で始まった。巨大なシラス作品が夜の港を泳いでいる。 田子の浦漁協が昨年8月に実施したシラスの塗り絵コンテストの入賞作品が、食堂の防風幕縦3・7メートル横6・6メートルに投影された。食堂南側の遊歩道から、魚体を潜水艦に見立てた絵など50種類がゆったりと動く様子を見ることができる。 企画は、地域課題解決策を考える「市役所プラン」に取り組む市立高2年生が市に提案して実現した。14日まで漁船のイルミネーションやキッチンカーを呼び、港周辺ににぎわいを生む。同校の松尾果南
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詐欺防止に演劇部“一役” 富士署、孫世代の訴え効果期待 4高校が披露
特殊詐欺が増加傾向にあることを受け、富士市内4高校の演劇部は11日、市内の防犯ボランティアら向けの防犯啓発イベント「FP(フジ・ポリス)演劇祭」に出演する。演劇を通して手口や被害の実態を分かりやすく伝えられると期待し、富士署が初めて開催する。録画をボランティアによる地域の防犯講話に役立てる。 富士、富士東、富士見、吉原の4校はロゼシアターに集まる関係者250人の前で約15分の舞台をそれぞれ披露する。生徒は署員に聞くなどして被害実態を調べ、台本を用意した。オレオレや預貯金、還付金などの手口を題材に、犯行グループとの電話でのやりとりや家族の様子を再現する。作品の雰囲気が暗くならないように劇中の
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ありがとうの手紙 中部・東海で青木さん(富士・神戸小)最優秀
富士市の神戸小5年青木愛実さん(11)が「ありがとうの手紙コンテスト2022」(ファミリーマート主催)の中部・東海ブロック高学年の部で最優秀に選ばれた。通学路の歩数を数えながら住民との交流を描写した手紙が評価された。 青木さんは自宅から学校までの道のり534歩の間に出会う人への感謝をつづった。母親の「いってらっしゃい」で1歩目を踏み出し、130歩目で出会う近所のおばあさんは毎日「頑張ってね」と声をかけてくれる。文章からは、周囲から元気をもらい気持ちよく通学している青木さんの心情が伝わってくる。 青木さんは文中のおばあさんが最近亡くなったといい、「(手紙が)天国まで届くといいな」と話した
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地域防災計画 修正案を了承 富士市防災会議
富士市防災会議の本年度会合が8日、市消防防災庁舎で開かれ、市地域防災計画に、ドローン映像共有システムの活用体制整備などの項目を追加する修正案を了承した。 デジタル技術を活用して情報を分析して共有するほか、防災教育や訓練にも取り入れることが盛り込まれた。 同市は2022年、被害のある現場からの映像を市役所の対策本部と共有し地図上で整理できるシステムを導入した。23年2月3日に発生した岳陽中給食室の火災で、消防隊が撮影した映像を市庁舎の市幹部に中継し対応検討に用いた実績がある。計画には県の修正に合わせ、自主防災組織への女性参画支援や浸水が想定される11の中小河川などが加えられた。
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F1マシン新幹線と“競走” 富士の市道で撮影、動画話題
自動車レースのF1チーム「レッドブル」のマシンと新幹線が並走する動画が1月30日夜に公開され、ファンの間で話題になっている。富士市の市道で昨年11月末に撮影した。住民らは見慣れた風景と最新鋭の車両が共演していたことを知り、沸き始めている。 動画企画「BAKUSOU」は、マシンが東海道新幹線や西九州新幹線(長崎県大村市)と競走する。高速で駆け抜ける自動車と新幹線を一度にさまざまな角度から堪能できる。 日の丸をイメージした白と赤の特別色で「ありがとう号」の愛称で親しまれ、2021年に世界制覇したハイブリッド車「RB16B」が使われた。22年F1最終戦の直後に技術チーム約30人と共に来日し、世
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全線開通70年 好循環を創出 沿線活性の発信拠点へ 岳南電車社長/橘田昭氏【本音インタビュー】
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は1月に全線開通70周年を迎えた。2004年度以降は利用者の減少などで経営状況が苦しくなり、市からの補助金で赤字を補ってきた。現在は23年度以降の公的支援の最終決定を待っている。地方鉄道の存続に向けた課題を聞いた。 -利用者数の推移は。 「年間70万人を下回っている。ピーク時(1970年前後)の約460万人とは比較にならないほど減少してしまった。創業当時は、吉原駅と商店街を結び、製紙工場の輸送手段として地元の期待を背負って運行していた。モータリゼーションや沿線企業の減少が響き、2012年の貨物輸送休止が社の分岐点と言える。夜景電車を筆頭とした企画に注力し利
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全国のだるま 富士に集結 日本三大市「毘沙門天大祭」30日まで
日本三大だるま市に数えられる「毘沙門天(びしゃもんてん)大祭」が28日、富士市今井の毘沙門天妙法寺で始まった。全国のだるま店約40店が境内に軒を連ね、多くの参拝客が疫病退散や景気回復を願ってだるまを買い求めた。周辺道路には露店約150店が並び、新型コロナウイルス禍で失われていた縁日の雰囲気が戻りつつある。30日まで。 店頭には富士市の特産でひげが控えめな「鈴川だるま」を中心に全国各地のだるまが並び、店員の威勢の良い声が飛び交う。参拝客はだるまを手に取って表情を見比べ、気に入った物を買った。会社と自宅用に大小四つを購入した富士宮市の佐野治彦さん(76)は「コロナ禍と物価高騰どちらも収まってほ
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文化財を火災から守れ 富士・旧稲垣家住宅 職員ら消火手順確認
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムは27日、隣接する広見公園内の県指定有形文化財「旧稲垣家住宅」で消火訓練を実施した。 文化財防火デー(26日)に合わせた訓練で、園内の林から出火を想定し、木造平屋かやぶき屋根の旧稲垣家への延焼を防ぐ消火活動に取り組んだ。 ミュージアム職員や園内を清掃するシルバー人材センター会員ら約20人が、消火設備の使い方を確認した。園内の消火栓にホースをつなぎ、2人一組で放水した。
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コロナ検査キット 配布受け付け延長 富士市
富士市は27日、発熱などの症状がある市民が対象の新型コロナウイルス検査キット無料配布受け付けを2月14日午後2時まで延長すると発表した。 当初は1月30日までの予定だった。市によると、12月15日~1月27日までの申し込みが約6千件で今も問い合わせが相次いで、市内の医療現場の逼迫(ひっぱく)状況もあり延長すべきと判断したという。 申請は市ウェブサイトから受け付け、午後2時までの申請分は翌日に自宅へ届ける。 市新型コロナ一般電話相談窓口<電0545(55)2959>の対応も2月15日まで延長する。
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年末年始の富士川楽座 来場者数横ばい 短い連休影響
富士市の道の駅「富士川楽座」を運営する富士川まちづくり会社は27日までに、年末年始の来場者数をまとめた。2022年12月29日~23年1月3日は合計12万8049人で、前年同期(12万6045人)と同水準だった。 今期の連休は前年同様3日までと短く、Uターンがピークを迎えた2日の2万9465人が最多だった。31日が土曜日で2万6164人(同約22%増)と好調だった一方、30、2、3日は前年を下回った。 同社によると、12月中旬の来館7777万人記念式典がメディアに取り上げられ、県内の利用者が増えた。1日恒例の「初日の出開館」には早朝から数百人が集まったという。 一方で、物価高騰の影響に
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防犯カメラ寄贈 伊藤製作所 地元、富士特別支援学校に
富士市大淵の分析装置用部品製造業「伊藤製作所」は26日、地元の富士特別支援学校に防犯カメラ1台を寄贈した。 同社の社会貢献活動の一環で、普段から社屋の周辺を歩く生徒たちが安心して過ごせるようにと贈った。カメラは同校玄関に設置した。門2カ所や駐車場、昇降口を映し、生徒の様子を事務室から見守る。 同校で寄贈式が開かれ、鈴木享業務・資材課長は「生徒が安心して学べるように活用してほしい」と述べてカメラを滝尾彰彦校長に手渡した。高等部の代表生徒2人はお礼として、作業学習で手作りしたコースターやかごなどを同社に贈った。
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プロの体づくり、子どもたちに指導 引退のJリーガー伊東さん 地元・富士でスクール開校へ
富士市出身のJリーガー伊東幸敏さん(29)=静岡学園高出=が1月に現役引退を表明し、小学生以下のサッカー教室の4月開校を目指して準備を進めている。体を自在に動かす「コーディネーション能力」向上を指導の軸に据え「プロでの学びを伝え、有望な選手をたくさん輩出したい」と意気込む。 教室は富士市内の練習場で行う。月、水、金曜の全3日程から一つ選んでもらい、幼児は1時間、小学生は2時間汗を流す。練習時間の3分の1を、体の使い方を学ぶトレーニングに充てる。各日程30人を上限に県内外から募り、個別指導に力を入れる。 伊東さんは高校卒業後にJ1鹿島に入団し、真っ先に先輩やユース出身の同期の体の厚みに驚か
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富士・岳南電車 第四次行動計画策定 運営検証制を導入
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は2023~27年の5年間の第四次行動計画を策定した。行動計画の履行状況を検証するため、同社と市によるモニタリング制度を導入する。各項目で判断材料となる指標を定めた。26日の市公共交通協議会で示した。 計画は、市民の足としての利用促進施策や安全第一の経営努力、観光利用施策による地域社会との共存共栄、行政などとの連携という従来の方針に加え、シティプロモーション活動を積極展開する目標を加えた。同社は昨年11月に「市シティプロモーション大使」に任命された。市に評価されたSNSでの発信力を生かして沿線の魅力を広める。 モニタリング制度は、23年度以降も継続して公的支
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悩み相談 タブレットでいつでも受け付け 2月開始、富士の全小中学生対象
富士市教育委員会は2月から、全小中学生に配布しているタブレット端末で悩み相談を受け付けるシステム「ほっとデジタル相談・ふじ」を導入する。デジタル化で周囲を気にせず困り事を打ち明けられる環境を整え、情報を関係機関と円滑に共有して対応をより適切に行う狙い。 デジタル相談窓口の開設は県内3例目。相談窓口のバナーは、端末の学習系サイトリンク集の画面に表示される。学校名や氏名を入力した上で、いじめや学習、家庭生活などの分類を選んで詳細を伝える。内容を伝えたい相手がいる場合は明示してもらう。 投稿は市青少年相談センターで受け取り、学校現場に事実関係の確認を求める。投稿内容は市教委や児童相談所などに即
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ほうじ茶づくり 富士でチャレンジ 若手農家グループが体験ツアー
富士市の若手茶農家のグループ、茶レンジャーは21、22の両日、「富士のお茶・富士のほうじ茶まるごと体感ツアー」を同市大淵の旧藤田邸で開いた。各日約30人の親子に茶の入れ方教室やほうじ茶作り体験の場を提供した。 ほうじ茶づくり体験では、煎茶と棒茶を手持ちの土鍋「焙烙(ほうろく)」でいった。茶レンジャーは、いり加減が浅いと香り高くなり、深いとうま味が増すと説明した。参加者は火の入り方を見極めながら、茶を焦がさないよう慎重に熱した。香ばしい香りが漂うと笑顔が広がった。 丁寧にほうじ茶を作った富士根南小5年の佐野茉那さん(10)は「家族みんなで飲みたい」と、出来栄えに喜んだ。 参加者は景勝地「
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岳鉄全線開通70年 当時と現在見比べて 開業時の風景ヘッドマークに
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は20日、全線開通70周年を迎え、21日に記念式典を岳南江尾駅で開いた。70年前の写真をあしらった記念ヘッドマークがお披露目され、地元関係者がテープカットで節目を祝い電車の出発を見送った。 岳鉄は1953年、岳南富士岡駅より東の須津、神谷、岳南江尾の3駅を開業した。延伸により、現行の9・2キロの運行が始まった。 ヘッドマークには開業当時の3駅の様子が分かるモノクロ写真が使われた。電車が走っていた70年前の風景と現在が見比べられる。 式典で橘田昭社長は、少子化や貨物輸送休止、コロナ禍という数々の困難を地域や行政と共に向き合ってきた歴史を振り返り「利用者を増
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フードロス&自治会役員不足同時に解決!? 富士、夕方のパン屋で社会実験 「感謝価格」に膨らむ役得感
社会問題の「食品ロス」と地域課題の自治会役員の担い手不足を同時解決できないか-。そんな取り組みが富士市の吉原、伝法地区で1月から始まった。夕方閉店前のパン屋の商品を役員限定で割り引く社会実験「まちぐるMe(み)」。捨てざるを得ないパンの量を減らすとともに、自治会役員の担い手たちの「役得感」を高める狙いだ。 実験には両地区のまちづくり協議会の一部役員39人と、「自由なパン屋わらっく」(伝法地区)「パン・ド・カフー」(吉原地区)が参加した。閉店の数時間前に売れ残りそうな商品を無料通信アプリ「LINE」のオープンチャット機能で報告。店員に当該の画面を見せると、最大半額の値引きなどの恩恵が受けられ
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記者コラム「清流」 “イチ流”な球児 育って
イチローさんが富士高野球部を指導に来たと知ったとき、ここ数年で一番胸が高鳴った。来訪から数週間後にグラウンドを訪ね、変化を探った。希代の安打製造機の技術や流儀に憧れた元球児として、部員がスターから間近で得たものを知りたかった。 共に汗を流した2日間で、限界を超えるために自身を追い込む「頑張る」ことの本質を学んだという。対面は同部が定期開催する幼児児童向けの野球体験会をきっかけに実現した。部員には教えを未来につなぐ期待がかかる。 指導を受けられたのは全国で現状6校だけで、今後も注目され続けるだろう。ナインは「結果で示す」と、色めく周囲をよそに冷静だった。重圧を乗り越え数々の大記録を打ち立て
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用途多彩に葬儀場開業 富士・吉原 市街地出店支援を活用
富士市の吉原商店街に18日、家族葬専門店「かぐやの里メモリーホール吉原」が市と富士TMOの「あなたも商店事業主」の支援を受けて開業した。葬儀以外の場面で施設を無料開放し、中心市街地活性化への貢献を目指す。 約200平方メートルの施設はコンビニだった建物を改装した。葬儀設備は搬出可能で、小規模なコンサートやマルシェなど開催の要望があれば、ホールや約15台分の駐車場を貸し出す。商店街に少ない障害者用のトイレも完備していて、利用希望者を営業時間を問わず受け入れる。 葬儀場としては、花や食事などの業務で商店街と協力態勢をつくる。 同ホールを経営するアーバンゲートの中村雄一郎さんは「地域の公会
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富士市消防の救急出動 過去最多 22年速報値、臨時隊を初編成
富士市消防本部は18日までに、2022年の救急統計と火災発生状況の速報値をまとめた。救急の出動件数が前年より1140件多い1万622件で、新市制施行以来で過去最多となった。初めて臨時救急隊を編成するなど、救急活動の逼迫(ひっぱく)が浮き彫りとなった。 出動件数は、これまで最多だった19年の1万265件を超えた。救急車9台が全て出動する事態が何度もあり、さらなる出動要請に備えて各部署から隊員を集めて臨時隊が編成された。消防は、受け入れ可能な病院が見つからず1件あたりの所要時間が伸びたことが原因とみる。病院の照会に6回以上または30分以上かかった「救急受け入れ困難事案」は22年7~12月が20
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個性的だるまコンテスト 大賞は菅谷君と阿部さん 30日まで、富士で全作品展示
「第17回開運!オリジナルだるまコンテスト」(富士市まちの駅ネットワーク、富士商工会議所主催)の審査会が16日、同市の市民活動センター「コミュニティf」で開かれた。大賞には、子どもの部で菅谷綾之介君(9)=富士市=、大人の部で阿部博子さん(59)=同=が輝いた。 コンテストは真っさらな白だるまに自由に装飾して出来栄えを競う。市内外から、子どもの部77点、大人の部71点が寄せられ、計12点の入賞作品を決めた。 菅谷君の作品「いっぷく」は、緑色のだるまの腹に「茶」と大きく書かれ、湯飲みを持った姿がかわいらしい。阿部さんの作品「はーるよ来い」は、紙バンドでダルマ全体をカラフルに彩った。背面に
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林家つる子さん 聴衆に笑い届ける 富士で吉原本宿寄席
「第40回吉原本宿寄席」が15日、富士市の市民活動センター「コミュニティf」で開かれ、落語家の林家つる子さんが軽妙な語り口で聴衆に笑いを届けた。 3年ぶりに吉原の高座に上がったつる子さんは、古典落語の名作「やかん」と「反対俥(はんたいぐるま)」などを演じた。ご当地グルメ「富士つけナポリタン」など地元のネタを話に組み込み、2部制に訪れた計約50人の聴衆の心を引き寄せた。
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戦没者の遺骨収集 様子伝える写真展 富士市役所
富士市戦没者遺族会は16日、「いのちの写真パネル展」を市役所2階ロビーで始めた。太平洋戦争などで亡くなった人々の遺骨が収集される様子を収めた写真が展示されている。20日まで。 硫黄島やガダルカナル島など日本軍の戦場を中心に、慰霊式典や遺骨収集作業の写真が並ぶ。弾丸で穴が開いた頭蓋骨は闘いの壮絶さを示し、収集に協力する現地の住民の悲しげな表情からは、戦火に巻き込まれた一般市民を思う気持ちが伝わってくる。 パネルは、国の戦没者遺骨収集事業に参加した遺族から写真を集めた鈴木基之さん(85)から提供を受けた。鈴木さんは「戦争のせいで生きたくても生きられなかった命があることに思いを寄せてほしい」と
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20歳の門出 障害者らを祝福 富士で式典
富士市は15日、障害など身体や精神的な理由で「はたちの記念式典」に参加しなかった20歳を対象にした「もうひとつのはたちの記念式典」を同市教育プラザで開催した。大人として節目を迎えた17人を関係者が祝った。 富士特別支援学校の卒業生らが振り袖やスーツに身を包み、記念撮影を楽しんだ。 式典では同校の恩師からのビデオメッセージが上映された。小長井義正市長は「これまでの20年間を振り返り、これからどんな人生を送ろうか考える良い機会にしてほしい」とあいさつし、森田嘉幸教育長が代表者に記念品を贈った。 市は大人数かつ長時間の式典への参加が難しい障害者らに配慮し、時間を短縮した式典を開催している。
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商店街出店 発信力が必要 富士市「まちなかラボ」体験者報告
富士市のまちなか活用事業と空き店舗等活用促進事業の実施報告会がこのほど、同市の市民活動センター「コミュニティf」で開かれた。市の起業家支援事業「まちなかラボ」で2022年に中心市街地でお試し出店した起業家らが、期間中に感じた利点と課題を話し合った。 まちなかラボでは、飲食や雑貨の3事業者が吉原商店街か富士本町商店街で15日間、お試しで営業した。3事業者からは、両商店街の利用者は平均年齢が高く「SNSなどを駆使できる発信力がないと若い世代を呼べず、長期的な営業は厳しそう」との共通の見解が浮かび上がった。 学生グループでハンバーガーカフェを開き同世代の人流を調査した今村岳宏さんと菅野惇さんは
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昼から手軽に外飲み 飲食26店が1000円メニュー 富士駅北側で「バル」開催
富士市のJR富士駅北口周辺で15日、昼間から手軽に酒を飲める「昼から富士バル」(富士本町商店街振興組合、富士健康印商店会主催)が開かれた。同商店街の一部を歩行者天国にし、周辺店舗が千円ちょうどの特別メニューを提供した。多くの大人たちが屋外での飲食を満喫した。 飲食店26店舗が1ドリンク1フードのセットを用意し、店内か店先で販売した。車道には立ち飲み用テーブルと座席が距離を取って設置され、各店のイチオシを持ち寄り冷えた飲み物で喉を鳴らす姿が見られた。 3世代家族の5人は「子連れでは入りづらい居酒屋のメニューを一気に味わえて最高」と話した。 「富士バル」はこれまで、夜にチケット制で複数の店
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田子浦中、吉原北中 静岡県大会勝利へ特訓 富士信金野球部が指導
2月18日に開幕するしんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)を前に富士信用金庫野球部は15日、大会に出場する富士市の田子浦と吉原北の両チームを同市大淵の「エスプラットフジスパーク野球場」で指導した。 両校の選手計21人は信金野球部のシートノックに混ざった。打球への間合いの詰め方や中継プレーの距離感など、経験豊富な技術を観察した。中学生は「低い送球は受け手がカバーできる」との助言を実践した。3回の特別ルールで練習試合も行った。両校のナインは社会人選手の精度の高い変化球や鋭い打球に懸命に食らいついた。 田子浦の秋山遊間主将は「全員が声を出していて活
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富士の課題、市民の視点で 未来塾生、活動案を発表
富士市は14日、市民活動の担い手の育成や発掘を目的とした「FUJI未来塾」8期生の公開プレゼンテーションを同市の市民活動センター「コミュニティf」で開いた。受講生12人が独自の発想を市職員や地元住民に伝えた。 受講生は4チームに分かれ、4回の講座で課題や活動案を練ってきた。自動体外式除細動器(AED)の理解促進を主題に据えたチームは、市内の設置場所を地図アプリに落とし込み、宝探しゲームを通して市民に場所を知ってもらう企画を発表した。子どもがAEDを身近に感じられるほかに「まち散策で地元に愛着が湧くのではないか」と、効果を説明した。 耕作放棄地増加の課題と向き合った2チームは、ドローンの国
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手揉製茶 技術競う 茶業の振興を祈願 富士の保存会
富士市茶手揉(もみ)保存会(勝又匠会長)は12日、手もみ製茶技術の競技会を同市大淵のJAふじ伊豆茶業研修センターで開いた。会員12人が初もみに取り組み、茶業の振興を祈願した。 会員は4チームに分かれて腕を競った。茶葉を持ち上げて振るう作業を約5時間にわたって行い、水分を均一に取った。出来上がった茶を、審査員が形状や色、香りなど5項目で採点した。上位2チームは今春に開かれる県茶手揉技術競技大会に出場する。 県大会出場者は次の通り。 ①清水領二、荻野和也、平栁彰彦②平栁利博、望月康男
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移住検討者向けにチラシ 富士市 経験者の視点盛り込み
富士市は移住を検討する人向けに市内の魅力を紹介するチラシを作成し、1月下旬から首都圏でのイベントなどで配布し始める。内容は先輩移住者が自身の経験を基にした。富士山麓や新幹線沿線で移住先を探す人との初接触時に名刺代わりに活用する。 A4判両面刷りのチラシは、都内へ新幹線で1時間弱で行ける利便性や土地の安さ、豊かな自然をアピールする。庭付きで大きなマイホームが建てやすく、子どもを自由に遊ばせられ「家族の夢が叶う」とうたう。 市は内容構成を女性移住者中心の民間組織「このみ会」に委託した。チラシ裏面には公共施設や店舗の無料駐車場の充実具合など、先輩移住者ならではの視点が盛り込まれた。 市シティ
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富士信金 人材活用支援「ランサーズ」と提携 企業のDX後押し
富士信用金庫は11日までに、クラウドソーシング大手「ランサーズ」(東京都)と業務提携したと発表した。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しする。 提携は2022年12月19日付で開始した。同信金は企業からDXの相談を受けた際、ランサーズの社外人材活用支援サービスを紹介する。同サービスには多様な経験・知識を有するフリーランス人材約150万人が登録していて、企業と人材のマッチングを支援している。 同信金によると、提携後、1社がITに精通した人材と契約したという。
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書き初め力作展示 静岡県知事賞4人受賞 富士
第75回県書きぞめ展・富士地区展(静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、富士市のロゼシアターで始まり、入賞327点を表彰した。8日まで、市内の幼児から一般まで寄せられた全2244点を展示している。 最高賞の知事賞に須津小3年渡辺心凪さん、中央小5年山田美蘭さん、吉原東中3年吉村百萌さん、富士高2年海野仁美さんの4人が選ばれた。いずれも半紙を目いっぱい広く使い、力強い文字をバランス良く書き上げた。 同所で開かれた表彰式で、県書道連盟の田代香桃副会長らが被表彰者に賞状を手渡した。展示会場は作品が壁一面に掲げられ、応募者の自信作に来場者が見入っている。 この他の主な入賞者は次の通り。 県議会議
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富士に花咲け ビール文化 専門店、中心市街地で醸造開始
富士市のJR富士駅近くでクラフトビール専門店「BEER JAM(ビアジャム)」を営む大高敏明さん(45)は2月から、独自の醸造所「ROUGH&LAUGH(ラフアンドラフ)ブリューイング」を中心市街地の同市富士町で始める。市内2例目の醸造所で中心市街地では初の試み。静岡や沼津に地元の愛好家の心をつかみ、富士にビール文化を根付く青写真を描く。 富士駅北口から約200メートルの好立地に構える同醸造所には、一度に400リットル製造できる設備を整えた。モルトのコクを感じられてアルコール度数が低いペールエールを基軸に据え、6種ほど醸造する。富士の特産キウイなど地元食材を用いる。2月下旬までには最初の1
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市民活動、一冊に 富士のコミュニティf 来館40万人記念し発行
富士市吉原の市民活動センター「コミュニティf」は来館40万人を記念し、冊子「富士市で活動する団体ガイドブック」を発行した。同センターを利用して地域に貢献している市民団体をまとめた。熱意ある団体や企業のマッチングに生かしてもらおうと、センター窓口で配っている。 B5判全56ページの冊子に、市民団体とNPO法人計63団体を掲載した。教育や環境、福祉など各団体の取り組みを分類して並べ、活動時間や実績が分かる写真とメッセージを取り上げている。協働を促す狙いで、SDGsの該当項目も示した。 センターは市内で市民団体が盛んに結成され始めた2005年に開館した。約20年がたち、今屋敷正成センター長は各
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混乱を跳び越える一年に 揮毫で始まり祝う 富士・富知六所浅間神社
富士市浅間本町の富知六所浅間神社で1日、一年の始まりを祝う「新春奉納揮毫(きごう)」が行われた。同市の書家宮久保胡蝶さん(37)と凧(たこ)絵師林直輝さん(43)がコロナ禍を抜け「跳躍」する一年を祈って書作品をしたためた。 一辺2メートルの紙に、宮久保さんは「跳躍」と躍動感あふれる力強い2文字を書いた。林さんは、ここ数年の混乱を想像させる荒波のはるか上を軽やかに跳ぶウサギを描いた。 多くの参拝客が勇壮な太鼓に合わせて筆を走らせる2人の姿に足を止め、制作が終わると大きな拍手を送った。 作品は同神社境内にしばらく掲示する。
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SDGs手を取り合おう 富士の高校生や専門家が意義語る
富士市はこのほど、市SDGs共想・共創プラットフォーム周知企画「輝く未来へ。SDGsでつながろう」を市交流プラザで開いた。積極的に活動する高校生や専門家が、新しい働きかけの創出に向けて手を取り合う意義を語り合った。 討論会で静岡経済研究所の森下泰由紀さんがSDGsに関心が高い企業が交わって新事業を起こした事例を紹介すると、ラジオパーソナリティーの鉄崎幹人さんはライバル局同士が連携して業界を盛り上げる企画に携わった経験を述べた。 「JCI JAPANグローバルユース国連大使」に選ばれ障害者サッカー普及に取り組む吉原高3年の南條桜都さんは「競技を知ってもらうためにメディア企業の力を借りている
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日本酒「富士市育ち」ことしも 純米吟醸、きぬむすめ100% 28日から富士市内限定販売
富士宮市の高砂酒造が富士市産の米100%で醸造した日本酒「山中山屋 富士市育ち」がことしも完成し、28日から富士市内限定で販売される。今季は酒米「山田錦」を使わず食用米「きぬむすめ」のみで純米吟醸原酒を作り上げた。26日、同酒造関係者が市役所に小長井義正市長らを訪ね、出来栄えを報告した。 富士市育ちは、同酒造と市農業振興推進協議会の開発プロジェクトとして2021年に生まれた。同年は市内産のきぬむすめと山田錦を配合して純米大吟醸としたが、ことしは新たな可能性を求めて一品種に絞った。 果実を思わせる爽やかな香りと、米の優しい甘みのある上品な辛口に仕上がった。魚の塩焼きや焼き鳥などに合うという
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⚾野球は楽しい! イチローさんから指導受けた富士高、最高峰の教えを児童へ
米大リーグのシアトル・マリナーズなどで活躍したイチローさん(49)=本名鈴木一朗=に今月指導を受けた富士高野球部は26日、富士市内の小学生を対象に始めている野球体験会を同校で開いた。「感じた事を次の世代につないで」とのイチローさんの思いを胸に、部員たちは上達する喜びと全力プレーの楽しさを児童に伝えた。 体験会の内容は部員で決め、児童20人を技量ごと4班に分けて実施した。上級者には守備練習で打球との間合いの詰め方などを説明し、初心者には打球を飛ばす爽快感を味わわせた。好プレーは「いいね」「ナイス」と盛り上げた。 野球の前には勉強会を開いた。進学校の生徒でもある部員が児童に1人ずつ付き、冬休
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ハンドベルと管弦楽器共演 富士のグループ×富士宮東高 富士山こどもの国、Xマス曲で魅了
富士市の「MAUハンドベルリンガーズ」と富士宮東高オーケストラ部は25日、初の合同クリスマスコンサートを富士市の富士山こどもの国で開き、ハンドベルと管弦楽器が合わさった深みのある演奏を子どもたちに届けた。 ホルストの組曲惑星の「ジュピター」と、ベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」の2曲で共演した。ハンドベルの澄んだ音色にオーケストラの力強さが加わり、壮大な演奏が会場に響き渡った。それぞれでもクリスマスソングを披露し、客席の子どもたちは体を揺らしながらなじみ深い曲に耳を澄ましていた。 共演は11月に開かれたハンドベルリンガーズの定期演奏会に同部の講師が参加したことをきっかけに実現した。チ
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サンタさんと雪遊び 園児らクリスマス満喫 富士山こどもの国
富士市の富士山こどもの国は24日、冬季限定で開設中の雪の丘でクリスマス企画「サンタさんと遊ぼう」を始めた。園児らがサンタクロースとそりや雪で遊び、楽しい冬の思い出を作った。25日まで。 会場にサンタクロースが現れると、子どもたちは歓声を上げて集まった。突然の来訪に興奮した様子でお菓子を受け取り記念写真を撮った。サンタクロースの他にトナカイのキャラクターも登場し、一緒にそりで滑って遊んだ。 一足先に今朝プレゼントが届いたという富士宮市の後藤箕亜ちゃん(5)は「サンタさんにありがとうと言えたよ」と喜んだ。 25日はサンタが午前11時~午後2時までの間に数分ずつ現れる。
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親子笑顔で年越しを 富士宮市社協などケーキや野菜をプレゼント
富士宮市社会福祉協議会などは24日、子育て世代の困窮家庭20世帯にクリスマスケーキや新鮮な野菜をプレゼントした。コロナ禍や物価高騰の波を受けて生活費のやりくりに悩む親子も笑顔で年末年始を迎えてもらおうと企画された。 市内在住で生活保護を受けていない家族を受け付けた。1世帯につきケーキ1ホールを富士宮ロータリークラブ(RC)が用意したほか、地元農家から採れたての野菜が提供され、手作りシチューや餅を合わせて贈った。 受け渡しは同市総合福祉会館で行われ、サンタクロースの格好をした同RC会員が子どもたちに「仲良く食べて」と声を掛けてケーキなどを手渡した。 生活相談コーナーも設けられ、家計や就業
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ふるさと納税、富士市急伸 物価高騰でトイレットペーパーなど紙製品に需要 11月末で8.6億円
年末にかけて申請が増える「ふるさと納税」で富士市への寄付額が伸びている。本年度は11月末時点で約8億6千万円と、前年同期比で1・6倍に上る。返礼品の大半はトイレットペーパーなど地場産業の紙製品。市は物価高騰の影響で返礼品に日用消耗品を選ぶ納税者が増えたとみている。 市は本年度当初予算で想定額を9億円に設定していたが、物価の上昇が話題になり始めた春先から寄付申請が急増した。5月以降は毎月、前年比1・5倍以上の件数を維持する好況を受け、市は11月の本年度一般会計補正予算で想定額を15億円に修正。返礼品の用意や送料に充てるための3億8500万円を計上した。 返礼品の上位9割が紙製品で、全体の6
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農林水産業振興 貢献4人を表彰 富士市
富士市農林水産業表彰式が19日、同市のラ・ホール富士で開かれ、市内の農林水産業振興に長年貢献した4人を表彰した。 本年度は、水産業の志村正人さん(五貫島)、林業の勝又道正さん(大淵)、いずれも農業の杉山一行さん(松岡)と勝又匠さん(中野)の計4人が、技術の研さんに励み後輩の模範となっているとして、功労表彰に選ばれた。 小長井義正市長は表彰状を手渡し「後進育成に心血を注がれたことに敬意を表する」と述べた。被表彰者を代表して志村さんは「今後も一層、発展に尽力する」とあいさつした。
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野球の基本、丁寧に キャッチボール重要性説く 岩村明憲さんら中学生指導「クリニック」 富士
米大リーグのタンパベイ・レイズなどで活躍した内野手岩村明憲さんと元東京ヤクルトの投手館山昌平さんによる「ベースボールクリニック」が18日、富士市の岩松中で開かれた。市内の中学生31人がプロの世界で長年戦った2人から、基本を徹底する意識の高さを吸収した。 岩村さんと館山さんは守備動作の要素が詰まったキャッチボールの重要性を説いた。館山さんはボールの正しい握り方を教え、投球の回転軸がわずかに傾くだけで本塁ベースまでに数十センチの誤差が生じると伝えた。岩村さんは試合の打球処理を想定し、捕球から素早くボールを握り替えるよう求めた。 中学生は守備位置ごとに分かれてノックを受け、教わった基本動作を確
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身体能力の変化、自覚して 死亡事故受け高齢者講習 富士
静岡県交通安全協会富士地区支部はこのほど、交通死亡事故が秋に2件発生した富士市の中島新道町町内会の高齢者を対象に講習会を新道町公会堂で開いた。 10月下旬の事故では、歩行者の男性(70)が丁字路を右折してきた軽乗用車と衝突した。11月上旬には交通量が多い市道を歩いて横断していた女性(92)が乗用車にはねられた。 交通安全推進員の梅田礼子さんは事故の状況を説明し「身体能力や反射神経の変化を自覚し、必ず止まって安全確認を」と呼びかけた。 参加者19人は敏しょう性の測定器などを使って自身の反応速度の衰えを確かめた。
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強盗対処の訓練 初動対応冷静に 富士のJA支店
富士署はこのほど、強盗対処訓練を富士市のJAふじ伊豆丘支店で行い、署員とJA職員が初動対応の協力手順を確認した。 男が窓口で刃物を突きつけて現金を奪い、仲間の車で逃走する想定で訓練した。窓口の職員は犯人役の男を落ち着かせようと奥に座る上司を呼ぶなどして時間を稼ぎ、到着した署員に容姿を伝えた。 同署の担当者は「服装は後で変えられるので、身体的特徴を記憶して」と指導し、防犯カメラの映像を職員全員が操作できるよう求めた。窓口で最初に対応した遠藤由里香さん(50)は「落ち着いていたつもりだけれど、もっと視野を広くしないと」と話した。 緊急配備訓練も兼ね、署員が犯人確保までの流れを確認した。
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ウオーキングしながら港周辺をきれいに 富士・田子の浦埠頭
富士市の港湾運送業「田子の浦埠頭」はこのほど、「清掃ウォーキング」を同社周辺で展開した。 社員と家族計約160人が四つのコースに分かれ、田子の浦港周辺と住宅地を歩いてごみを拾った。1時間の活動で空き缶やペットボトルなど、ごみ袋21袋分が集まった。 同社から東の妙法寺方面を担当したグループは、地域住民にあいさつしながら、たばこの吸い殻などを回収した。 同社が社内の親睦を深める毎年恒例の行事として、今年は清掃活動を実施した。
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「社会を明るくする運動」作文審査 児童生徒8人を表彰 富士
「第72回社会を明るくする運動富士市作文コンテスト」の表彰式が15日、市消防防災庁舎で開かれ、市推進委員長賞と県コンテストで保護司会連合会会長賞に輝いた須津中2年鈴木里歩さんら8人を表彰した。 市コンテストには小中学生計671点が寄せられた。市推進委員長賞4点が県コンテストに進んだ。 鈴木さんの「すべての人が笑顔でいられる社会をつくるために」と題した作文は、不衛生な地域ほど犯罪が発生しやすいという考えを引用し、身の回りのごみを拾うことが治安の向上につながるとの意見をまとめた。 表彰式では市推進委員長の小長井義正市長らから表彰状と記念品が贈られた。 このほかの入賞者は次の通り。 【市
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年末、特殊詐欺警戒を呼び掛け 富士信用金庫
富士信用金庫は年金支給日の15日、特殊詐欺被害防止を呼びかける啓発活動を厚原、広見町の両支店で展開した。 信金職員と地元プロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の選手らは、店舗出入り口で利用客にチラシなどを手渡した。 職員らは高齢の利用者を中心に「年末は特殊詐欺被害が急増するので注意して」と声を掛け、口座の暗証番号のメモを残さないなどの注意を促した。
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富士拠点の自転車「レバンテフジ静岡」 若手中心に6選手加入
富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」は15日、2023年のチーム編成を発表した。国際自転車競技連合(UCI)挑戦に向けて新たに6人を迎え入れ、過去最多の全11人で来季に臨む。育成年代の下部組織「レバンテホープ」から初めてトップチームに昇格させた選手ら20歳前後が多く、若い戦力を鍛えたいチーム思惑も含む。 下部組織からは、山口瑛志(20)=静岡大3年=と夏目天斗(18)=浜松城北工高出=が昇格した。村上裕次郎(19)=明治大2年=や、チーム初の富士市出身選手井出晃太郎(18)=中央大1年=を含む若手4人に経験を積ませ、数年後の飛躍を促す。 大阪府のロードレースチーム「シ
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スポーツ全国大会で活躍 個人、団体を表彰 富士市教育長
多彩な分野で他の生徒の模範となる成績を残した小中高生をたたえる富士市教育長表彰の表彰式がこのほど、同市立高で開かれ、スポーツの全国大会で活躍した11個人1団体が表彰を受けた。 本年度は、国体の陸上女子100メートル優勝など多くの好記録を出した市立高1年の小針陽葉さんらが選出された。 森田嘉幸教育長は「休校など満足に練習できないときもあっただろうが、仲間と力を合わせて乗り越えた素晴らしい成果」と述べ、それぞれに表彰状を手渡した。 この他の被表彰者は次の通り。 【個人】陸上 佐藤臣思(鷹岡中3)半田帆乃花(岩松中3)佐藤新太(岳陽中3)浅見隆斗(同3)篠原柚葉(市立高1)▽水泳 佐藤麗(
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私の事業、道筋鮮明に 1カ月半かけ課題解消 富士市創業塾報告会
富士市の中心市街地で展開する起業家を育成する「まちなか創業塾」の最終報告会が12日夜、同市交流プラザで開かれた。塾生3人が1カ月半かけて練った事業計画を経済団体関係者や地元の経営者らに発表した。 煎茶道の講師として拠点を構えたい望月希美さん(38)は、茶商品開発の協力など対応可能な仕事の幅をアピールした。宮脇浩樹さん(27)はクラフトビールの販売所を開き、5年後に独自の醸造所を構える目標を語り、牧田美菜子さん(34)は企業からデザイン業務を受注して「デザインに対価を払うという意識を地元に根付かせたい」と話した。 3人は将来像を述べた上で、料金体系や目標の受注量、開業後数年分の資金計画を示
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市内3施設とサンタ姿で親睦 富士信金職員有志
富士信用金庫の職員有志10人はこのほど、サンタクロース姿で富士市内の3施設と親睦を深める「サンタボランティア」をオンラインで実施した。 信金本部と厚原、中里の両保育園、介護サービス事業所「アダモ」の4カ所をつないだ。 吹奏楽経験のある職員4人が「赤鼻のトナカイ」などクリスマス曲を演奏した。プレゼントの菓子に、園児には交通安全、高齢者には特殊詐欺被害防止を啓発するグッズを添えて贈った。 同ボランティアは5年目。企画を中心となって進める内海秀昇さん(47)は「直接会えず残念だが仕方がない。活動が絶えないようにしたい」と話した。
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路線バス利用を若者にPR 富士見、吉原高生提案 沿線の魅力チラシに
富士市の中心市街地を運行する路線バス「ひまわりバス」の利活用促進策を考えている富士見、吉原の両高校の生徒は11日、40歳以下の世代が魅力を感じるような知名度向上策を市などに提案した。 市役所で活動報告会が開かれ、両校の生徒は、若年層に沿線の魅力を紹介し乗客の大半を高齢者が占める現状を抜け出すよう求めた。具体策として、富士見高生はバス停近くの飲食店をチラシにまとめた。QRコードで店舗紹介動画を見られる。吉原高生はバスで行ける自然豊かな公園の写真を路線図に組み込んだ。 バスを運行する富士急静岡バスの後藤正貴業務部係長は「乗客に配れる。効果がありそう」と受け止めた。 バスは富士駅循環と吉原中
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全日本ジュニア空手道選手権 菊池君(吉永一小4)優勝報告 富士
11月20日に都内で開かれた「JKJO全日本ジュニア空手道選手権」小学4年男子30キロ以上の部で優勝した富士市の吉永一小4年菊池善君(10)は12日、市役所に小長井義正市長を訪ね、喜びを語った。 全国の猛者が流派を超えて集う大会で、菊池君はトーナメント6試合を勝ち抜いた。決勝では相手の鋭い蹴りに苦戦したものの、形勢逆転を狙った後ろ蹴りで栄冠をつかんだ。 菊池君は「日本一は空手を始めた1年生のときから目標だった。うれしい」と話し、次戦でも日本一を目指すと誓った。小長井市長は「日頃の努力の成果。世界で闘える選手になって」とたたえた。
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プログラミング「桃鉄」で学ぶ 富士二小児童、独自ルートを作成
富士市の「eスポーツ推進基礎調査事業」モデル校に指定されている富士二小4年生93人は8日、人気ゲーム「桃太郎電鉄」を使った地域発見型プログラミング教室を受講し、自らの手でゲームの世界を構築した。市は10月から実施した授業の成果と課題を調べ、活用策を検討する。 授業には、全国を巡って資金を競うすごろくゲームを題材に、プログラミング言語「スクラッチ」で独自のルートを作成できる教材を使った。 児童は10月から、さいころの数字を表示させる乱数の概念などを学習してきた。同日は2、3人チームで1マスずつ担当し、マスに止まると中身が表示される仕組みを入力した。資金を減らす貧乏神「ボンビー」の登場音や画
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デートDV予防 相手を思いやって 富士南中でセミナー
富士市の富士南中でこのほど、デートDVワークショップセミナー(市主催)が開かれ、2年生が交際相手を思いやる健全な関係について理解を深めた。 生徒は恋人同士で起こる問題に、暴行や暴言による身体的、精神的苦痛のほか、交友関係の制限やデート費用の負担強要など過度な束縛があると学んだ。 講師のNPO法人エンパワメントかながわ(横浜市)の浜谷典子理事は、主従関係が無意識に醸成された場合にDVが起こりやすいと指摘した。好きな気持ちが勝って苦痛を受け入れ、悪化する例も多いといい、「早いうちからおかしな事に気づける知識を身に付けるべき」と話した。同NPO職員が生徒から個別に恋人に対する悩みや不満の相談を
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全国「上位目指す」 富士見高の女子バレー、バトン部 市役所訪問
全国大会に出場する富士市の富士見高女子バレーボール部とバトントワリング部は7日、市役所に森田嘉幸教育長を訪ね、上位進出へ意気込みを語った。 女子バレー部は、全日本高校選手権(1月、都内)に10年連続15回目の出場を決めた。初戦は愛媛県の松山東雲高と対戦し、粘り強く勝利を目指す。バトントワーリング全国大会(12月10日から、千葉県)の切符を3年連続でつかんだバトン部は、そろった演技で金賞を目指す。 女子バレー部の小池ゆうき主将は「インターハイ(全国高校総体)で勝てなかった悔しさを晴らす」と意気込み、バトン部の篠原優花主将は「バトンを一度も落とさず踊りきる」と力強く語った。 森田教育長は「
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年金者組合員が得意の作品展示 富士・中央図書館、11日まで
全日本年金者組合富士支部の文化祭が7日、富士市立中央図書館で始まった。組合員ら45人がそれぞれの得意分野で手掛けた55作品を展示している。11日まで。 富士山などの自然を題材にした絵画や写真、実用性の高い陶芸品や竹細工がずらりと並ぶ。会場の一角には豪華なつるしびな飾りが陣取り、来場者の目を引いている。 塚原一志支部長(71)は「目標を持って一生懸命取り組んだ成果を見て」と話した。 9日は同支部手作り小物の会が、手ぬぐいや帽子作り体験会を開く。
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命名「富士の箱入り娘」 カリフラワー ブランド力向上へ発信強化
JAふじ伊豆富士地区洋菜部会は今冬から、富士市産のカリフラワーに「富士の箱入り娘」と商品名を付けて売り出している。需要の低迷に苦しむ茶農家の転作物として十数年前から栽培が始まり、品質の高さが首都圏には好評。商品名を広く発信し、一層のブランド力向上を図る。 同市のカリフラワーは、濁りのない白色なつぼみが特徴で、甘みとコクが強い。農家が一株一株、葉を折ってつぼみを覆うように包んで日焼けを防ぐ作業をすることから、手塩にかけて育てている意味を込めて名付けた。 純白な見栄えの良さが飲食店で重宝され、現在は首都圏の市場に積極的に売り込む。商品名が大きく書かれたチラシを同封して出荷し、産地としての浸透
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市内10校の中学生 夢や希望、アートに 富士で作品展
富士市の中学生が夢や希望を形にしたアート作品展「見て!見て!富士山 私たちの夢」が2月5日まで、同市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。市内10校の美術部など有志が制作した11点が並ぶ。 岩松中の半立体作品「Dream Fuji City」は、富士山を縦長に引き延ばしたような富士山タワーや、ご当地給食サイダーかんがモチーフの観覧車などが街中に立ち並び、富士市が発展した未来を想像させる。 吉原北中の画用紙アート「夢のせかいへin富士山」は、眠っている霊峰の山頂に虹色の雲を描き、楽しそうな夢を見ているところを表現した。 月曜、年末年始、1月10日は休館。
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移動手段から旅の目的へ 地方鉄道、コロナ後の姿探る 富士でイベント
地方鉄道の未来を考える「地方鉄道サミット」と「地方鉄道フェア」が26日、富士市のふじさんめっせで開かれた。鉄道模型などが並んだ会場は鉄道ファンら4千人でにぎわい、鉄道5社の経営者らが新型コロナウイルス収束後の存続を懸けた取り組み目標を語り合った。 サミットには富士市の岳南電車(通称・岳鉄)のほか、銚子電気鉄道(千葉県)、水間鉄道(大阪府)、富士山麓電気鉄道(山梨県)、明知鉄道(岐阜県)の経営者らが登壇し、観光運行や商品開発など傾注する事業を紹介した。各社は古い車両でゆっくりと自然を楽しむ運行が魅力と意見が一致。その上で「移動手段を超えて旅の目的の一部になれるよう、自由で大胆な企画を実行して
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富士の商機を見極めて 首都圏企業招いた「ワーケーション巡り」
富士市は22、23の両日、市内に進出を検討する首都圏の企業や個人を招いて「ワーケーションツアー」を開催した。参加者7人は観光地やコワーキングスペースを巡り、市内に商機があるかを見極めた。 参加者は日帰り、1泊2日の各行程で視察した。各所で市担当者から、駅からの交通手段や近隣にある企業などの説明を受けた。休暇を富士で過ごす想像を膨らませるため、市街地や景勝地も散策した。 ツアーは、市内に隠れている市場を首都圏の企業などに感じてもらい、最終的には誘致につなげる目的がある。22日夜には参加者と地元企業が懇談し、地域課題などの情報を共有した。 都内のIT化支援会社「ティースリー」営業部の猪口悟
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富士川一中生とラトビア陸上選手 オンラインで交流、英語で質問
富士市の富士川一中の3年生は17日、東京パラリンピックの事前合宿を同市で行ったラトビア陸上チームの選手らとオンラインで交流した。 女子円盤投げF55銀メダル、やり投げF55の銅メダルを獲得したダイアナ・ダジーテ選手と、選手団役員のザネ・スクジーナさんが参加した。生徒は2人に対して、練習メニューや今の仕事を始めたきっかけなどを英語で問いかけた。 ダイアナ選手は次回のパリ大会の代表権獲得に向けて、コーチの指導でトレーニングに励んでいると報告した。ザネさんは「(選手団長は)心身ともに大変な役割だが、世界中の人と話せてたくさん学べる」とやりがいを語った。 (富士支局・国本啓志郎)
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一般会計20億円追加 富士市補正予算案 物価高、負担軽減へ
富士市は17日、2022年度一般会計に20億5300万円を追加する補正予算案を発表した。運送事業者への補助金や給食費支援など、物価高騰に伴う市民生活の負担軽減を図る事業を盛り込んだ。24日開会の市議会11月定例会に提出する。 中小運輸事業者などの支援策として、所有台数1台につき、一般・特定貨物は3万円、軽貨物2万円、運転代行事業者には1万5千円を補助する。総台数約6600台が対象で、委託料を含めて約1億9500万円を計上した。 食材費などの上昇による給食費の値上げを防ぐ事業は、小中学校や幼稚園、保育園の3カ月分の給食費を50%支援する。総額約1億7千万円を見込む。 このほか、ふるさと納
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水際のテロ対策強化 富士・田子の浦港、8機関訓練
富士署や清水海上保安部、港湾関係機関でつくる「田子の浦港危機管理メンバー」は15日、富士市の田子の浦港吉原埠頭(ふとう)でテロ対策合同訓練を実施した。8機関計約50人が参加し、連携強化を図った。 訓練は国籍不明の小型船舶の発見と、乗組員を装うテロリスト1人を乗せた貨物船の入港という二つの場面を想定した。 海保巡視艇が港内の不審船に停止を呼びかけ、発砲などでの抵抗を制して船に乗り込み、乗組員を拘束した。県警は偵察ドローンで不審船の乗員数や武装の有無を調べた。入国審査手続きでテロリストを割り出して制圧し、持ち込まれた爆発物を処理する訓練にも取り組んだ。 同港危機管理担当官の井出清市富士署長
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車いすラグビーの若山さん ありがとう「言葉で相手に伝えて」 富士・松野学園で講演
富士市の富士川二小中一貫校松野学園でこのほど、リオ、東京パラリンピック車いすラグビー銅メダリストの若山英史さん(37)=沼津市出身=による講演会が開かれた。 若山さんは、代表チームは選手とスタッフが一丸となって支え合った結束力が強く、2大会連続で銅メダルを獲得できたと振り返り、「楽しくプレーできたのは周りの指導のおかげ」と話した。児童生徒には、支え合いが不可欠な学校生活で「ありがとうを言葉で相手に伝えてほしい」と呼びかけた。 児童生徒は競技用の車いすに試乗して若山さんのタックルを体感し、全身が震えるような衝撃に驚いた。 6年の天野慎太郎君(12)は「困っている子がいたら自分から助けに行
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地域福祉に長年貢献 72個人1団体表彰 富士で大会
富士市と市社会福祉協議会はこのほど、市社会福祉大会を同市のロゼシアターで開き、地域の福祉に長年貢献した72個人1団体に感謝状や表彰状を贈った。 森田正郁副市長は表彰を受けた人たちの尽力をねぎらい「誰もが安心して暮らせる地域共生社会へ、引き続き頑張りましょう」とあいさつした。 表彰された個人・団体は次の通り。 【大会会長(富士市長)感謝状】おはなしの会おひさま、稲葉嘉代、望月孝敏 【市社協会長表彰】民生児童委員 関光子、宮崎朱美、末包正秀、金指稔、加藤慶代、井出田孝子、井上和恵、遠藤松美、大畑保作、大竹稲光、市野邦久、権蛇カズ子、松本政子、仲亀喬、渡辺みち子、吉野公英、池田澄生、西原直
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障害者事業所通う13人表彰 富士市社会福祉協議会
富士市社会福祉協議会はこのほど、運営する障害サービス事業所に10年以上通う13人に表彰状を贈った。 同市フィランセで贈呈式が行われ、30年表彰1人、20年5人、10年7人が渡辺泰明会長から表彰状を受け取った。代表して「ふじばら」に30年通う谷津倉栄子さん(49)は「これからも元気にたくさんお仕事がしたい」と意気込みを語った。 渡辺会長は「仲間の模範として頑張ってくださりありがとう」とたたえた。 被表彰者は各事業所に戻って仲間に喜びを報告した。
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岳鉄「赤がえる」の朱色復刻 緑色8000形、入線20周年で塗り直し「心機一転」 富士
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は12日、8000形車両の車体を緑色から引退した5000形の「インターナショナルオレンジ」に塗り直して再出発させた。8000形と入れ替わるように引退した5000形の懐かしい色の復刻に、鉄道ファンが沸いている。 これまで緑色だった8000形は「夜景電車」を中心に運行している。12月に入線20周年を迎えるのに合わせ、「赤がえる」の愛称で2002年までの約20年間親しまれた5000形の朱色に模様替えした。 同日に吉原駅で出発式が開かれ、橘田昭社長は「岳鉄といえば朱色。節目に心機一転の思いを込めた。過去の思い出が再び動き出す」と述べた。 式典には多くの鉄道ファンが
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商店街で目指せ“億万長者” 街で人生ゲーム、第2弾 富士・吉原
市街地を「人生ゲーム」のボードに見立てて散策する「まちあそび人生ゲームin富士」(富士市主催)の第2弾が12日、吉原商店街を中心に開催された。商店街は“億万長者”を夢見て歩き回る市内外からの参加者300組の笑い声であふれた。 商店街などの協力店舗がゲームのマスになり、参加者はゴールまでの約2キロ計41マスの道のりをルーレットの目に従って散策した。各店では通過を受け渡すイベントが用意され、店主らと参加者の交流が生まれ、店内は活気に満ちた。 500円以上の買い物を5マスでするとボーナスを得られるルールもあり、飲食店で昼食を取ったり雑貨を購入したりと、普段は商店街を歩か
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富士の課題解決 市立高生が施策 スマホ教室など若手市職員に提言
地域課題の解決策を富士市に提案する「市役所プラン」に取り組む市立高2年生が11日、暮らしをより良くするアイデアを市若手職員の前で発表した。代表生徒12人が市消防防災庁舎で開かれた23~26歳の市職員研修会に登壇し、三つの施策を提言した。 高齢者のデジタルディバイド(情報格差)解消を訴えたグループは、マイナンバーカードを活用した行政手続きの電子申請が加速する将来を見越し、高校生によるスマホ教室の開催を提案した。同校生徒会が開催した教室で高校生と高齢者の交流が生まれた実績を示し、「デジタル化を通して市民が一体化できる」と利点を語った。 同カード関連を所管する市民課の野木涼介主事補(23)は「
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サイバー防犯2人増員 富士署、低学年の指導充実へ
インターネットやSNSでの犯罪被害防止に民間の立場で協力する富士署独自の「サイバー防犯ボランティア」に、11月から新たに2人のメンバーが加わった。増員は3年ぶり。計5人のメンバーで主に小学校低学年向けの防犯指導の充実を目指す。 新メンバーの内海太一さん(45)は、2018年に同ボランティア1期生として活動の土台づくりに携わった経験がある。山口純子さん(47)は、放課後等デイサービスで働く立場を生かす。 本年度から富士市内の小学校低学年にもタブレット端末が配布されたことを受け、出前講座の依頼が増える可能性を見越して増員した。 2人は同署で開かれた定例会で「子どもたちが将来に生かせる講話が
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非行防止に貢献 稲葉さん知事表彰 富士署で報告
少年少女の非行防止に長年貢献したとして知事表彰を受けた富士市入山瀬の少年警察協助員稲葉邦文さん(71)はこのほど、富士署に井出清市署長を訪ね、報告し活動を振り返った。 稲葉さんは1984年に協助員に委嘱され、駅前などでたむろする未成年への声かけや地域行事での補導に努めた。声かけを続けて子どもたちとの関係を築き、生活環境や家族関係の悩みに耳を傾けることもあったという。 稲葉さんは「地道にこつこつと活動を続けて良かった」と話した。
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陸上で全国2位 成長の経路、顧問と走破 TBSアナウンサー佐藤文康さん【富嶽から羽ばたく 富士高100周年④】
全国高校総体(インターハイ)陸上800メートルに1年から出場し、20歳以下の全日本ジュニア大会1500メートルは2位-。全国の舞台で数々の記録を残した佐藤文康さん(46)は今、TBSアナウンサーとして実況席からトラックを見つめ、世界レベルの熱戦をお茶の間に伝えている。 サッカー部に所属しながら全日本中学陸上800メートル優勝という輝かしい実績を引っさげて陸上部に入った。全国で戦える手応えがありながらも、「海外選手と差がある800メートルでは世界に通用しない」と判断し、2年で種目の距離を伸ばした。実績を捨てる決断に周囲は否定的だったが、顧問の馬野真弘先生は好きなようにやらせてくれた。 しか
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休日は内緒でオーディション 卒業から3年で朝ドラ主演 俳優の渡辺梓さん【富嶽から羽ばたく 富士高100周年③】
夢見がちな女子高生は卒業から3年で朝ドラ主演女優へと駆け上がった。俳優渡辺梓さん(53)の代表作といえば、NHKの連続テレビ小説「和っこの金メダル」だ。バレーボール選手の和っこちゃんとして脚光を浴びて30年余、全国の舞台を飛び回りながら、美術家の夫と空間デザインにも携わる。 「制服をおしゃれに着こなす先輩たちに憧れました」。髪形や服装に気を使い、放課後は友達と痩せなきゃと言いつつ学校近くのパン屋に寄ったり、富士本町商店街でお茶したりと、青春を謳歌(おうか)した。俳優業には入学当初から興味があり、オーディション情報誌を眺めていた。 転機は2年の新体操部の大会で訪れた。演技中に音楽が止まるト
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餅つきに就労支援施設利用者招く 富士吉原ライオンズクラブ
富士市の富士吉原ライオンズクラブ(LC)は8日、市内の障害者就労継続支援B型事業所の利用者を同市の「田子の浦港漁協食堂」に招き、餅つき大会を開いた。 同市社会福祉協議会が運営する5施設の利用者約80人を招いた。利用者は同LCメンバーからきねの持ち方などの説明を受け、「よいしょー」のかけ声に合わせてきねを振り下ろした。つきたての餅はあんこを付けて味わった。 会場ではマグロの解体ショーも実施し、マグロの刺し身や漁協食堂のしらす丼も振る舞われた。新型コロナ禍の影響で同LCが餅つき大会を開くのは3年ぶり。
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霊峰や旅先風景 迫力の富士山写真、55点
静岡県東部の写真愛好家を中心につくる「フォト写芯樹(しゃしんき)」の2022写真展(静岡新聞社・静岡放送後援)が13日まで、富士市の道の駅「富士川楽座」で開かれている。30~70代の会員10人が捉えた富士山や旅先の風景55点が並ぶ。 展示の半数近くが霊峰をモチーフにした作品。佐藤雅美さん(71)=御殿場市=の「日環」は、ダイヤモンド富士と七色に映る光環に迫力がある。 菅沼享さん(75)=同市=の「ホタル舞う里」は、ホタルが描いた光の線とあかね色の空を共演させた。園田千鶴さん(65)=沼津市=の「鵜匠の技」は、岐阜市の長良川鵜飼の臨場感を切り取った。 同会は主に沼津市で展示会を開いていた
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児童描いた夢の菓子再現 富士市内11店で限定販売
富士市の吉原菓子組合は、小学生が「秋」をテーマに描いた菓子のイラストを旬の食材を使って商品化した。市内11店が11~13日の3日間、児童の夢が詰まった秋スイーツを各店舗で販売する。 イラストの商品化企画は昨春に続いて2回目。同組合が元吉原、須津両地区の放課後児童クラブで絵を募集した。ハロウィーンにちなんだ絵など、寄せられた72点から各店が実現できそうなアイデアを選び、計19品を用意した。 旬菓亭(伝法)は、ドングリのイラストをまんじゅうでかわいらしく再現。好味堂(中里)は紫色のサツマイモクリームをふんだんに使ったエクレアを用意した。菓子処たかぎ(中央町)は、まんじゅう生地に竹炭を練り込ん
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富士市のセルロース・ナノファイバーブランド認定 新たに2社2品
植物由来の新素材「セルロース・ナノファイバー(CNF)」の関連産業集積を目指す富士市の「市CNFブランド認定」に、第3期として新たに市内の2社2製品が加わった。同ブランド認定品は計10社10製品となった。 認定されたエフピー化成工業(同市大野)の複合樹脂「セルロースファイバー高配合樹脂」は、ポリプロピレン(PP)樹脂にセルロースファイバーを51%以上配合した。巴川製紙所(本社・東京都)と共同開発した。強度や耐熱性に優れ、すでにマグカップやスプーンなどの素材に使われている。 大昭和紙工産業(同市依田橋)のカラー素材「十二単CNF」は、基本色を組み合わせることで多様な調色が可能。同社担当者は
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ロッテ育成指名 勝又さん抱負「子どもに夢を」 富士市役所
富士市の大淵中出身でプロ野球ロッテから育成ドラフト3位指名を受けた富士宮東高3年の勝又琉偉さん(18)は8日、富士市役所に小長井義正市長を訪ね、夢舞台での活躍を誓った。勝又さんは大淵中野球部で2年夏に県4強まで勝ち進んだ。勝又さんは「地元の子どもたちに夢を与えられる選手になりたい」と語った。小長井市長は「自分を信じて、支配下契約とその先を目指してほしい」と期待を寄せた。 大淵中で当時の顧問だった市教育委員会の渡辺貴洋指導主事も同席し「仲間からの信頼が厚い選手だった。いちファンとして応援したい」と、高校で大きく成長した勝又さんの堂々と話す姿に目を細めた。
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丹精込めた菊花350鉢並ぶ 富士・富知六所浅間神社、23日まで
富士市菊花会の第39回秋の展示会(静岡新聞社・静岡放送後援)が23日まで、同市の富知六所浅間神社で開かれている。 会員が1年間手塩にかけて育てた約350鉢が並ぶ。会員らによるとことしは残暑が厳しく、花を大きく咲かせるための管理が難しかったという。このほど審査会を開き、各部門の入賞者を決めた。 主な上位入賞者は次の通り。 【五鉢組物】特別賞 鈴木健司(今泉)▽特等首席 丸橋章二(大淵)▽優等首席 山本幸男(水戸島) 【四鉢組物】特別賞 落合政治(伝法)▽特等首席 片多泰(鵜無ケ淵)▽優等首席 畔栁治年(神谷) 【三鉢組物】優等首席 杉山昌和(厚原) 【単鉢厚物】優等首席 片多泰(鵜
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富士東小児童ら人絵で“ウサギ” 「広報ふじ」元日号の撮影
富士市の広報誌「広報ふじ」の2023年元日号で表紙を飾る干支(えと)の「人絵」の撮影会が4日、同市の東小校庭で行われた。全校児童と教職員、地元住民ら計91人が並んで干支の卯(ウサギ)を表現した。 児童らは白線で描かれたウサギの絵の内側に座り、上空を飛ぶドローンに向かって手を振った。同校で飼育するウサギ1羽も写真に収まった。 来年が年女の5年川名球子さん(11)は「中高生のきょうだいに自慢したい。来年はみんなを引っ張る児童会の委員になりたい」と抱負を語った。 元日号の人絵撮影は27年目。市内の小学校の持ち回りで実施し、同校で全ての小学校が表紙を飾ることになる。
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B3静岡コーチ「ボールは怖くない」 富士・神戸小で教室
富士市の神戸小5年生はこのほど、ボールの捕り方と投げ方を男子バスケットボールB3ベルテックス静岡の高村成寿アカデミーコーチに教わった。ボールに対する恐怖心が軽減し、キャッチボールを続けられる児童が増えた。 捕球指導で高村コーチは、胸で抱え込まず手で受ける方法を指導した。両手の親指と人さし指で体の前に三角形をつくり、ボールの勢いを指で吸収するこつを伝えた。 児童は約10メートルの距離でボールを投げ合い、3分間に何回往復させられるか計った。始めは28回だったグループが指導後に58回になるなど、捕球ミスの減少に成果がみられた。 渡辺蒼君(11)は「捕るのが怖くなくなった。休み時間のドッジボー
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走り方「Qちゃん」に学ぶ きれいなフォーム習得 高橋尚子さん、富士で教室
シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子さんによる「チームQランニングクリニック」が3日、富士市の富士総合運動公園陸上競技場で開かれ、市内の中学8校の陸上部員46人が無駄のないきれいなフォームを身に付けた。 高橋さんは速い選手の共通点に、5メートル先の地面を見る目線と安定した腕の振り、腰を高く保つ姿勢を挙げた。関節の可動域を広げる重要性も指摘し、現役時代に取り入れていたウオーミングアップから試合直前の動的ストレッチ、臀部(でんぶ)の補強運動を伝授した。 選手は短距離を走りながら体の各部位の動きを把握するトレーニングを行い、少ない力で効率よく前に進めるフォームを固めた。高橋さんは「継
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富士信金、クラウドファンディング会社と提携 資金調達支援を強化
富士信用金庫はこのほど、株式投資型クラウドファンディング(CF)を運営する「ファンディーノ」(東京都)と事業提携したと発表した。企業の資金調達支援強化を図る。 同信金は既存取引の有無を問わず、第二創業やスタートアップ企業などの相談を受けた際、財務状況や事業内容に合わせてファンディーノの活用を提案する。 ファンディーノは、ネット上で個人投資家を中心に非上場企業の株式購入を募り、10万~50万円程度の少額投資を集めるプラットフォーム。9月からは法人投資家や特定投資家も取引に加わっている。同社によると、約11万3千ユーザーが登録していて、累計成約は291件(約90億6千万円)に上る。
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ロープ渡りに子ども必死 消火や救護体験も 富士で消防まつり
富士市消防まつりが30日、同市中央公園で3年ぶりに開かれ、子どもたちがレスキューや消火活動の体験を楽しんだ。 幼児から小学生までの希望者がロープを伝って約10メートル先まで渡る「ロープ渡過」に挑戦した。参加者はロープにまたがり、腕の力で懸命に進んだ。現役の救助隊員は「前を見て」とアドバイスを送った。 水消火器の操作や応急救護などの体験も人気を集めた。消防団の各方面隊はゲームコーナーなどを用意し、多くの家族連れでにぎわった。
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プラごみ減へ 富士海岸で清掃 地元企業や団体
静岡県などは29日、富士市の富士海岸で清掃活動を展開し、地元企業や団体約150人で打ち上げられたプラスチックごみを拾い集めた。 参加者はふじのくに田子の浦みなと公園西側約1キロの一帯で1時間、ごみ拾いに汗を流した。火ばさみで流木をどかし、元は食品の容器などだったとみられる小さく砕けたごみを探した。ペットボトルや空き缶も多く集まった。 活動は県が海洋プラスチックごみ防止に向けて取り組む「6R県民運動」の一環。富士海岸は富士川から流れ着くごみが多いため、上流の山梨県からも参加者を募った。
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成長期の食事 適量は 富士で保護者向け講座
富士市PTA連絡協議会は29日、スポーツ食育に関する講演会を市教育プラザで開き、保護者約40人が成長期の体づくりを支える食事量や栄養バランスに理解を深めた。 講師の日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士の中野ヤスコさんは、身長約160センチの男子中学生で1食900キロカロリーなど、適切なエネルギー量を解説した。夜遅くまで練習した日には、翌朝の食事に影響がない範囲で消化の良い補食を取るよう勧めた。 市によると、市内約6割の小中学生が鉄分の摂取量が不足しているという。会場では、豚肉やキノコ類を使い、成長に必要な鉄分やタンパク質、ビタミンDをバランス良く取れる弁当が参加者に振る舞われた。 中学生
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起業家の卵 事業計画磨く 富士のまちなか創業塾
富士市の中心市街地で創業する起業家を育成する市主催の「まちなか創業塾」の本年度初回講座がこのほど、同市吉原の「14ゲストハウスマウントフジ」で開かれた。起業を考える3人が事業計画を発表し、互いに質問し合うなどして課題を洗い出した。 企業ロゴなどのデザインを手がけたい女性と茶道教室の運営を見据える女性、地ビールの販路拡大を狙う男性が、それぞれ事業内容のプレゼンテーションをした。事業が地域に及ぼす効果や将来性について説明した。 プレゼンの後、他の参加者らからは不明瞭な収益構造などに関する質問が相次いだ。塾長を務める熱海市のまちづくり会社「マチモリ」の市来広一郎さんは「顧客の属性に応じて複数の
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多文化共生へ相手尊重を 吉原高加藤さん、児童に特別授業 富士
「JCI JAPANグローバルユース国連大使」として活動する富士市の吉原高国際科2年の加藤杏菜さん(16)は26日、母校の同市岩松北小で多文化共生を考える特別授業を開いた。 5年生4クラスの英語の授業でグループワークを実施した。日本語が不得意な外国人転校生に学校生活を教える想定で、身ぶりを取り入れ、簡単な日本語に言い換えるなど伝え方の工夫の仕方を考えた。加藤さんは、国際社会は互いの宗教や文化、言語を尊重し合うことが大切だと訴えた。後藤亜久璃君(10)は「困っている外国人がいたら寄り添ってあげる事が大事だと分かった」と話した。
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記者コラム「清流」 慌てず急いで正確に
静岡県中西部に甚大な被害をもたらした台風15号。富士市は静岡市清水区住民を対象に入浴施設の開放や飲料水の提供などの支援を行った。 市役所には「お隣さんを助けたい」との市民の声が寄せられ、静岡市から要請がなくとも何かしようと奔走した富士市職員には頭が下がる。 一方で、被災した事業者が商品製造に使う水を市が誤って無償で提供し、後から代金を請求する不手際が発生した。本来は通常の経済活動に対し有償とすべきだが、職員がボランティアに使うものと勘違いしたという。市長が定例会見で謝罪するに至った。 刻一刻と状況が変化する災害対応で、仕事に前のめりになり過ぎると余計な問題を呼ぶ危険が高まると痛感した。
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津波災害警戒区域 指定へ住民説明会 静岡県と富士市
静岡県と富士市は25日夜、来年3月に県内15市町で一斉に指定する予定の津波災害警戒区域に関する説明会を同市のロゼシアターで開いた。 県は同区域に、現在は津波浸水想定区域となっている田子の浦港周辺を指定する方針。災害警戒区域になると、避難困難者が利用する施設で避難確保計画の作成などが市町に義務付けられる。 県の担当者は対象区域の住民や不動産業者らに対して、指定によって充実を図れる警戒避難体制などを説明した。土地所有者らが懸念する地価の下落については、「指定済みの県内市町や他県で、より地価が下がった事例は確認していない」と述べた。 参加者からは、津波発生時の避難計画が変更されるかなどの質問
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新型車どんな仕組み? 静岡スバル、富士・岩松小で出前社会科見学
富士市の岩松小で26日、静岡スバル自動車(静岡市清水区)による出前社会科見学が行われ、5年生79人が新型SUV(スポーツタイプ多目的車)のエンジンルームや車内装備を見学した。 車種の異なるSUV3台が校庭脇に展示された。児童は車種ごとに座り心地やトランクの容量などを比較した。ハイブリッド車(HV)はガソリンエンジン用とモーター用でバッテリーを2台搭載していることも教わった。 同社の担当者はSUVが人気の理由に、安定した走行性能と荷物がたくさん詰める実用性の高さを挙げた。近年の自動車産業については、自動運転などの技術開発に他社と協力して臨んでいると説明した。 小泉英大君(10)は「エンジ
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子どもが輝けるには 富士で有志団体 映画視聴し教育語る
子どもたちの新しい教育を考える富士、富士宮両市の有志でつくる団体「夢みるプロジェクト富士」はこのほど、教育ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」の上映会を富士市の富士川ふれあいホールで開いた。約250人が視聴し、子どもが輝ける教育の在り方について語り合った。 映画は、体験学習を重視し生徒に宿題を課さない和歌山県橋本市の私立小中学校「きのくに子どもの村学園」で伸び伸びと過ごす子どもたちの様子を記録した。通知表を廃止した公立校などの取り組みも紹介している。 上映後、来場者は5人ほどのグループに分かれて感想を述べた。「子どもは興味があると集中力が高まる。大人が最初から可能性をつぶしてはいけない」
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ウクライナ避難者支援へ6万円寄付 富士の2団体
富士市の岩淵神社委員会とNPO法人鎮守の森を育てる会は25日、市国際交流協会のウクライナ支援寄付金に6万円を寄付した。市内に避難したウクライナ人の生活支援に充てる。 両会は同市の岩淵八坂神社境内を竹灯籠で彩るイベント「竹あかりの夕べ」を1日に実施し、来場者から寄付金を募った。 両会の代表者が市役所を訪ねた。同NPOの斎藤忠治会長が同協会会長を務める小長井義正市長に目録を手渡した=写真=。若月浩委員長は「平和を願う多くの来場者の思いを活用してほしい」と話した。市内には、ウクライナから2人の男性親子が避難している。
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アートの発想、住民交流で 富士・吉原商店街 美術家2人が滞在
富士市の吉原商店街に短期滞在して創作活動をしている現代美術家「Rui Yamaguchi」さんとデザインリサーチャー「していいシティ安藤智博」さんが23日、地元住民との交流ワークショップを同商店街で開いた。作品制作の発想を広げるため、ホットサンド作りや散歩を通して住民と仲を深めた。 2人は県文化財団「アーツカウンシルしずおか」のマイクロ・アート・ワーケーション事業の一環で20日から7日間、同商店街で歴史や文化、住民の生活に触れている。2人は商店街に並ぶブラジル系の飲食店などに着目し、市内のブラジル人を交流会に招待した。 Ruiさんは、ホットサンドメーカーと共に世界を旅をして、出会った人や
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富士の街活性へ 市長と10代車座 気軽さ少ない/再整備、居心地良く
JR富士駅周辺のにぎわい創出に向けた富士市などによる社会実験事業「エキキタテラスvol.3」が23日、駅近くの市交流プラザで開かれた「かじま祭り」に合わせて行われ、地元の小中高生と小長井義正市長が駅北側の市街地活性化をテーマに意見を交わした。 10代の男女6人が、歩行者天国になった車道上で小長井市長を囲んだ。6人は「若者が気軽に立ち寄れる店が少なく、商店街の雰囲気が暗い」という印象を伝え、長く滞在できるカフェの誘致などを提案した。 これに対し、小長井市長は2028年に供用開始予定の再開発ビルを核とする再整備事業を挙げ、「街を歩きたくなるような居心地の良さが高まり、電車で遊びに来たいと思
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記者コラム「清流」 関心が向かった先
富士市の委託業者がサルの捕獲準備中に麻酔銃を誤射し住民に当たった事故から1カ月半がたった。2匹のうち1匹が殺処分され被害も減り、地域は平時に戻りつつある。 騒動のさなか、興味本位でサルを探し回る人が相次いだ。関心は広範囲におよび、昔からサルが生息する山際の地域でも目撃者が騒ぎ立てることがあった。 見つけては大声で逃げるなど過剰ともいえる反応は、サルの敵意をあおると心配された。市内山間部では野生動物を見つけても近づかず適度に距離を保つ意識が根付く。市街地の住民にも同様の対応が求められると改めて感じた。 問題となった麻酔銃の誤射について原因や危険性を報じたつもりだが、市民の関心をサルに向け
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「未来を拓く」施策優先 富士市、23年度予算編成方針
富士市の小長井義正市長は17日、2023年度の予算編成方針を市部課長会議で伝えた。新型コロナウイルス感染症対策の他、SDGs(持続可能な開発目標)やデジタル変革、ゼロカーボン実現など「未来を拓[ひら]く」施策を優先する。現時点で6億円ほどの財源不足を見通し、歳出要求額は一般財源ベースで前年の3%削減が基準となる。 給与所得の伸びや家屋の新増築などで市税収入の微増を見込む。一方で、公共施設の老朽化対策やJR富士駅北口再整備などの大規模投資事業で財源不足となる予測を踏まえ、「全ての事業について効果を再検証し、社会情勢の変化に対応した実効性の高い事業に転換や再構築を」と指示した。 収支予測では
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自然満喫 シールラリー 子育てフェアに3千人 富士山こどもの国
富士地区私立幼稚園協会は15日、「子育てフェア」を富士市の富士山こどもの国で開いた。親子約3千人がシールラリーで同施設の広大な自然を満喫した。 園児は地図を手に、敷地内に18カ所設けられたチェック地点を回った。効率の良い道順を考えながら花や昆虫に見入るなど思い思いに道中を楽しみ、各地点で待つ教諭たちを見つけると、駆け寄って無邪気にシールを求めた。 フェアは同協会の園外保育事業の一環で、3年ぶりに実施した。
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ドローン操縦に熱中 富士で子ども「お仕事体験」ワークショップ
子育て世代の女性による富士市の魅力発信チーム「ふじ応援部」は15、16の両日、市内の仕事が体験できるワークショップを同市蓼原町の静岡伊勢丹コリドー・フジで開いた。 16日は同市のドローン操縦教室「ドローンビレッジ」を招き、市内の小学生8人が数メートル先の風船を割る速さをトーナメント方式で競った。出場者は重さ30グラムの小型の機体が空調の風に流されるのに苦戦しながら、操縦に熱中した。 同ワークショップは、子どもたちが市内で活躍する大人との交流を通して、地元で働く想像を膨らませてもらおうと企画した。15日は、トイレットペーパーの包装デザインや、地元のラジオ局「ラジオエフ」に出演して食レポを実
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親子でサッカー対決 50組が白熱ゲーム 富士
富士市久沢のエスパルスドリームフィールド富士でこのほど、「親子サッカー大会」(富士酸素工業主催)が開かれ、市内の小学生以下の子どもとその親約50組が一緒に汗を流した。 子ども対大人でミニゲームを実施した。児童らは細かなステップが効いたドリブルで、体格で勝る大人相手に果敢に攻め込んだ。大人も子どもに負けじと全力疾走を繰り返し、ゴールを守った。 PK対決やキックターゲットなど多彩な企画も用意され、幼児らはボール遊びに親しんだ。
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商店街舞台にリアル「人生ゲーム」 街中の魅力発見 富士市で企画
市街地を「人生ゲーム」のボードに見立てて散策する静岡県内初開催の企画「まちあそび人生ゲームin富士」(富士市主催)が15日、JR富士駅前の富士本町商店街を中心に開かれた。市内外の親子300組が商店を巡り、普段目を向けていなかった街中の魅力に触れた。 同駅南北の商店街など計30店を32マスでつなぐコース。参加者は上限3マスのルーレットの目に従ってゴールを目指した。写真館の「成人の記念撮影。祖父母からお祝いに○縁(通貨)もらう」など人生に合わせたイベントが用意され、店主らが通貨を受け渡した。 同企画は、ゲームを通してなじみがない店への回遊を促し、雰囲気や商品を知ってもらうことで市中心街のにぎ
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英語落語を聴講 富士・吉原高生
富士市の吉原高は11日、芸術鑑賞会「学校寄席」を同市のロゼシアターで開いた。全校生徒が軽快な英語落語を聴講し、英語でのコミュニケーションの取り方のこつを学んだ。 約30カ国で英語落語を披露した経験がある桂かい枝さんが、動物園で死んだトラの皮をかぶって生きているふりをする仕事を任された男の物語を演じた。桂さんは男が観客に偽物だとばれないように必死でトラを演じる様子を、中学生レベルの英語に身ぶりを交えて披露した。 代表生徒が高座に上がり即興落語に挑戦した。扇子で麺をすする描写の見せ方などを桂さんから教わった。 2年の鈴村栞さん(17)は「簡単な英語と表情や口調で相手に十分伝わる事が分かった
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観光文化の変遷ひもとく 富士山かぐや姫ミュージアムで展示会 沼津、三島の博物館と共同企画
富士、沼津、三島の観光に関する歴史の変遷を紹介する3市博物館共同企画展「このへん道中いまむかし」が11月27日まで、富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。 近世から近代にかけて作られた土産物や来訪者向けパンフレットなど、3市の計5博物館が所蔵する史料が並ぶ。 世情の安定による庶民の旅ブームが訪れた江戸時代、県東部は東海道の宿場町として多くの旅人を迎えた。旅人がガイド本として携帯していた「五海道中細見記」など道中記を展示している。 鉄道が開通し、各自治体や企業で観光産業が本格化した明治以降は、景勝地を描いた絵はがきや駅弁の包装などを紹介している。3市が舞台となった近年の人気ア
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不思議でかわいい♡ 岳鉄“異世界”旅 高校生がSNS発信、話題に
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)を舞台にした写真や動画をSNSで発信する「おさんぽがくでんプロジェクト」が、市内の高校生らによって動き始めた。車両の形をしたミニチュアアートを、女子高生がペットのように連れて歩く不思議な映像が話題だ。岳鉄や富士商工会議所が撮影に全面的に協力し、沿線周辺の着地型観光の盛り上げに期待が高まっている。 プロジェクトの中心になっているのは富士市立高3年の椎木菜央さん。岳鉄の利用者が年々減少し、経営が苦境に立たされていると知って発案した。通学に欠かせない地域の財産としての魅力を広めようと「岳鉄の推し活」として企画を練った。「赤くてかわいい電車」(椎木さん)の認知度を高め
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「鎌倉殿」役柄の素顔は 大河出演女優がトーク 富士
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演する比奈役の堀田真由さんと実衣役の宮澤エマさんによるスペシャルトーク(富士市など主催)が10日、同市のロゼシアターで開かれた。サプライズ登場したのえ役の菊地凛子さんを加えた3人で役柄の素顔に迫る“鎌倉女子トーク”を展開した。 3人は、女子力の高さや口の悪さ、尼将軍が務まりそうなどの視点からそれぞれの役柄を振り返った。宮澤さんは「強い女性が多いのは、強くないと生きていけない鎌倉時代の正しい姿かもしれない」と話した。 富士周辺が舞台となった「富士の巻狩り」の場面で話題になった鹿の模型がステージに登場すると、堀田さんは「(模型は)みんな
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11月の大学野球交流試合に参画 富士市立高生、体験イベント企画提案
11月18~20日に静岡、富士の両市で開かれる大学野球の交流試合「第5回オータムフレッシュリーグin静岡」の企画運営に富士市立高ビジネス探究科3年生が加わり、生徒は球場外の体験イベントを担当する。静岡大野球部の企画担当者にこのほど、集客のアイデアを伝えた。 試合が初めて富士球場で開催されることが決まり、大会実行委から協力の依頼を受けた。同科と有志の生徒が富士球場で試合のある19、20の両日、観客をもてなす。 中心となる生徒10人が学生に企画を説明した。小中学生が楽しめるストラックアウトゲームのほか、観客に富士市をPRするためにご当地グルメを販売すると提案した。学生からは「大会前に企画を
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えいさ!地域一丸 みこし担ぎ練り歩き 富士「鷹岡まつり」
富士市鷹岡地区の鷹岡まつりが9日、同市入山瀬の県中央自動車学校で開かれた。地元の富士鷹勇会ら男女約100人がみこしを代わる代わる担いで地区に繰り出し、威勢の良い声が響いた。 一行は「えいさ」とかけ声を合わせ、同校から約2キロの道のりを練り歩いた。多くの地域住民がみこしと共に歩き、カメラを向けて祭りの雰囲気を楽しんだ。同校には過去最大規模となる出店約70店が並んだほか、地元高校生らが台風15号で被災した静岡市清水区の義援金を募った。 鷹岡まつりは富士市などと合併する前の旧鷹岡町時代、近隣市町に負けない大規模な祭典を目指して始まった。みこしは80年以上前に作られたとされる。
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全国の山伏 富士で祈祷 富嶽両界峯入修行に出発
宮崎県都城市の龍禅院を本部とする大和修験会は7日、富士市の鈴川海岸が起点の富士山峰入り修行「富嶽(ふがく)両界峯入修行」に出発した。全国から集まった山伏15人が同市の吉原商店街で加持祈祷(きとう)を授けて回った。 各宗派の僧侶や神職、高校生らの一行は、村山古道から富士山剣ケ峰を経て10日までに山梨県の精進湖に向かう。新型コロナウイルスのまん延やロシアのウクライナ侵攻を受け、道中で疫病退散や世界平和を祈願する。 鈴川海岸で水ごりをして身を清めた山伏は富士塚で祈祷した。厳かな鈴懸け姿で歩み、吉原商店街の約20店の店先で店主らの背中を錫杖(しゃくじょう)でさすり、商売繁盛を祈念した。 龍禅院
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富士市民作の写真や日本画 総合文化祭「秋祭」が開幕
第54回富士市総合文化祭の「秋祭」が6日、同市のロゼシアターで始まった。11月6日までの3日程で展示、郷土史、茶道の3部門に約20団体が登場する。 前期の展示部門は9日まで。雄大な霊峰を捉えた写真や草花が写実的に描かれた日本画、彩り豊かな生け花など約220点が並ぶ。来場者は市民の力作に顔を近づけて見入っている。 20~23日は陶芸や毛筆、11月3~6日は洋画や型染めを展示する。10月10日は、富士山の宝永噴火にまつわる講話と、茶会の見学会を開く。 例年は10月に開催していた総文祭をことしから春と秋に時期を分散した。
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水泳通じ積極的に交流 富士市、スイス連盟が覚書
富士市とスイス水泳連盟はこのほど、水泳を通じた交流に関する覚書を締結した。来年の世界水泳選手権(福岡)の事前合宿を同市で実施する事はすでに決定済みで、大会後も水泳関係者の派遣交流などを実施する。 スイス水泳チームは2021年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿を同市で実施し、8種目で国内記録を更新する活躍を見せた。感染防止策で合宿中に市民との交流機会がなかったため、今後の来日時は積極的に交流事業の実現に向けて連携する。 市役所で調印式が開かれ、小長井義正市長とマルクス・バック競泳総監督が署名を交わした。バック監督は「私たちの調整を多くの人に支えてもらい、協力から友情に変わったと思う。スイ
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パパママに自由時間を 富士JC会員 児童預かり遊ぶ
富士青年会議所(JC)は2日、小学1~3年生を事務所で預かり、親に自由な時間を提供する企画「ママとパパにも日曜日を」を初めて実施した。 市内の親子7組が子どもを預け、静かになった自宅で過ごしたり、小さな兄弟を連れて散歩に出かけたりと、ゆったりとした時間を過ごした。預けられた児童は、JC会員とかくれんぼなどで遊んだ。初対面の子どもたちもすぐに打ち解け、迎えに来た親にうれしそうに報告した。 休日に関係なく活発に動き回る子どもたちの世話から開放して十分な休息を取ってもらおうと、日曜日に実施した。稲葉大輝理事長は「子育てを社会全体で支える機運が高まるきっかけになれば」と話した。 (富士支局・国
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東北の実家被災 富士宮の高野さん「恩返し」 台風被害、清水復興の力に
富士宮市の主婦高野ゆかさん(34)ら有志が、台風15号の影響による浸水や断水の被害を受ける静岡市清水区で無償の炊き出しを行っている。3日には被害が大きかった同区渋川で豚汁やおにぎりを150食提供した。高野さんは東日本大震災で宮城県山元町の実家が被災。「清水の人に助けてもらった恩返しがしたい」との一心で支援に奔走している。 9月29日から、車いっぱいに日用品などの物資を積み同区の友人宅周辺で配り回った。手料理が喜ばれ炊き出しを決意し、渋川北自治会に豚汁の提供を申し出た。 活動をインスタグラムで告知すると、友人らから食材の提供や調理の手伝いなど支援が集まった。炊き出し会場には豚汁やおにぎり
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2回目のエキキタテラスにぎわう 富士市、駅前の回遊性向上へ
富士市などによるJR富士駅周辺のにぎわい創出を目的とした社会実験事業「エキキタテラスvol.2」が2日、富士本町商店街の「軽トラ市」に併せて行われた。来場者の滞在時間や回遊性の向上への効果を調べる。 同事業は富士駅北口の再開発を契機に、歩いて楽しめるまちづくりを目指して初回を4月に実施した。2回目の今回は、地元の行事との親和性を高め、事業の認知を広める狙い。 本町通りは歩行者天国になり、キッチンカーなど約80店が並んだ。2カ所に人工芝を敷き、地元バンドによるライブや車道をカラーテープで彩るコーナーも展開した。人工芝の区画にはテントやハンモックを設置。多くの来場者が軽トラ市で購入した食事を
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特殊詐欺を未然防止 小岱さん、菅原さんに感謝状 富士署
富士署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして清水銀行須津支店の小岱梨沙子さんと、ファミリーマート富士見台店の菅原真琳さんに署長感謝状を贈った。 小岱さんは8月下旬、支店のATMコーナーで「市から還付金の払い戻しがある」と話す女性の詐欺被害を疑い、警察に通報した。井出清市署長から感謝状を受け取り「電話で連絡があったと聞き、おかしいと思った。日頃の訓練を生かすことができた」と話した。 菅原さんは8月中旬、店でプリペイドカードを購入しようとする年配男性に声掛けを実践。「ウイルスに感染したパソコンの修理代として支払う」との説明を聞き取り、警察への相談を促した。
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ごみ削減啓発冊子 学校や図書館に 富士のNPOが寄贈
NPO法人富士市のごみを考える会はこのほど、資源の大切さを紹介する冊子「3R+ってなあに」を市立の小中高校と中央図書館に寄贈した。 冊子は同会が作成した。リユース、リデュース、リサイクル、リニューアルの意味をかわいらしい挿絵で解説した。地球温暖化の抑制や動物たちの生育環境保全などのためにごみの削減が必要だと訴え、分別やごみ拾いなど日常からできることを勧める。 市役所で会員らが小長井義正市長に冊子を手渡した。小川浩会長は「富士は県内の他の自治体と比べてリサイクル率が低い。子どもたちの意識向上につながれば」と話した。
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クラクションでSOS バス置き去り想定し訓練 富士のこども園
牧之原市で園児がバスに置き去りにされ死亡した事件を受け、富士市のたかおかこども園は29日、園児がバス車内から助けを呼ぶ訓練を実施した。力が弱くてクラクションを鳴らせない園児がいると分かり、年齢や体格に応じた対策の必要性を確認した。 園児187人のうち送迎バスを利用する35人が、車内に取り残された想定で、自分の座席から運転席まで移動しクラクションを鳴らした。運転席に立ち上がってハンドルに両手で体重を掛けるなど、園児それぞれが工夫しながら取り組んだ。 誰でも音を出せるように、運転席と助手席の間に防犯ブザーを新しく設置した。クラクションを鳴らせなかった園児はブザーの使い方の説明を受け、バスを利
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富士見高、台湾生徒と画面越し交流 趣味や流行の会話弾む
富士市の富士見高は26日、台湾の高校生とのオンライン交流を始めた。生徒たちは月に1度の頻度で対話を重ねて双方の理解を深め、国際感覚を養う。 県などの紹介で、台湾南部にある高雄市の「中山工商職業学校」とつながった。両国の生徒は、日本語と英語で会話に使う言語ごとに部屋を分け、会話を楽しむ。来年6月まで10回ほど実施する。 初回の同日は、富士見高2年生62人と中山工商校2、3年生72人が各五つほどのグループを作って画面に向かい、自己紹介した。趣味や自国の流行を説明し、学校での過ごし方などを聞き合った。 稲木萌華さん(16)は「台湾の生徒は日本のアニメや漫画がすごく好きだった。日本の歴史が詰ま
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富士市 床下浸水2棟や冠水 最大雨量52.5ミリ 台風15号
富士市は台風15号の接近の影響で23日夜から24日午前にかけて雨が強く降り、冠水や床下浸水の被害が発生した。 市防災危機管理課によると、雨が降り始めた22日午後2時50分から24日午前9時半までの約43時間の連続雨量が220ミリを超え、24日未明の時間最大雨量は52・5ミリと「非常に激しい雨」が降った。 被害は、田子浦、富士北の両地区の民家計2棟で床下浸水し、市道9路線9カ所が冠水と河川護岸が崩落したため通行止めとなった。立ち往生する車両もあったが、けが人はいなかった。 富士川地区と松野地区の数カ所で小規模な土砂崩れが発生した。同市中之郷の山林では土砂が用水路をふさぎ、泥水が付近の自動
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移住検討者が空き家リノベ 富士、未来のわが家想像
富士市は23日、空き家をリフォームする体験会を同市永田町の古民家で開いた。都内在住の家族3組が壁の塗装作業や建設会社との交流を通して、移住した場合の新居づくりに想像を膨らませた。 参加者は同市の第一建設が所有し改装中の古民家の壁を完成させる役を担った。塗料の密着性を高める下地材を壁に付け、白色の塗料を塗った。塗る面積に合わせてローラーとブラシを使い分け、むらのないように仕上げた。 同社社員は会場の古民家で改修した場所や期間を説明した。移住に空き家の活用を検討する男性(40)は「空き家の状態で改修費用がどのくらい変わるか知りたい」と話した。 市の空き家バンクには15件が表示されている。市
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富士の海産物堪能 田子の浦漁協でマルシェ
「田子の浦みなとマルシェ&朝市」(同実行委主催)が23日、富士市の田子の浦漁業協同組合で3年ぶりに開かれた。目玉だった生シラスの特別価格での販売は雨で出漁できず中止になったものの、釜揚げシラスや市内の飲食店のグルメを堪能する多くの来場者でにぎわった。 会場には飲食や雑貨の約10店のブースが並んだ。地元のロックバンドや吹奏楽団による演奏が繰り広げられる中、来場者は漁協食堂で定番の釜揚げしらす丼など地元の味に舌鼓を打った。 マグロの解体ショーでは、職人が威勢良くマグロを切り分ける様子をカメラに収めた。切り身はその場で競りにかけられ、場内は活気にあふれた。漁協によると、今季もシラス漁は不漁が続
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被害多発 車上ねらい、自衛を 富士市職員ら呼びかけ
富士市と富士防犯協会は19日、車上ねらい被害防止の啓発活動を同市の岩本山射撃場と同ゴルフ練習場で実施した。 市職員らは、市内で車上ねらい被害が多発している危機感をあおるチラシを利用客に配り歩いた。車を施錠していても窓ガラスを割って貴重品を盗まれる事案が相次いでいると説明し「車外から見える場所に荷物を置くと犯人に狙われる」と、自衛を呼びかけた。 市によると、近年は被害が県内自治体で最も多い。特に今年は7月までに60件発生していて、昨年一年間の53件をすでに上回っている。同市市民安全課の担当者は「集合住宅の駐車場で多数の車が被害に遭うケースが多い」と話した。
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災害時避難者受け入れ 富士市と時之栖富士が協定
富士市と同市の時之栖富士は20日、災害時における支援協力に関する協定を締結した。災害発生時やその危険が高まった場合に、同社が経営する同市大淵の複合型スポーツ施設「エスプラットフジスパーク」を避難所として一時的に開放する。 協定により、同施設は近隣住民の避難を受け入れて食料などを提供し、大浴場などの入浴施設を開放するほか、避難者の車両約200台を受け入れる。資機材を保管し、駐車場を仮設住宅用地にするなど、復旧活動にも協力する。 締結式が市役所で開かれ、小長井義正市長と阿山恭弘社長が協定書を交わした。小長井市長は「風水害時の早期避難場所の充実や被災者の生活支援に協力が得られて大変心強い」と述
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家族の名前「笑い文字」に 敬老の日、来店客にはがきプレゼント 富士のタリーズがイベント
富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店は敬老の日の19日、字体に笑顔の絵を組み込んだ「笑い文字」ではがきに来店客の家族の名前を書いてプレゼントする無料イベントを同店で実施した。 一般社団法人「笑い文字普及協会」の特設ブースが店内の一画に設けられた。同協会の講師が注文された名前を筆ペンで丁寧に書き上げた。文字の口の部分の内側には笑顔のイラストが描かれ、点の部分は朱色のハートに置き換えられるなど、温かみのある作品が注文者に贈られた。 都内に住む母親の名前を依頼した富士市の萩田泰代さん(53)は「なかなか会いに行けないので、手紙をプレゼントに添えて送って喜ばせたい」と話した。
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母校に100号の富士山画寄贈 富士高100周年で画家太田さん
富士市岩淵の画家太田昭さん(86)は13日、母校の富士高がことしで創立100周年を迎えるのに合わせて、100号サイズの富士山画を同校に寄贈した。 寄贈した水彩画「満月緑富士」は、雄大な霊峰と手前に大小さまざまな富士山が並び、鳥の群れが満月に向かって飛び立つ様子を描いた大作。生徒がそれぞれの夢に向かって羽ばたき、富士山のように大きく育ってほしいとの願いが込められている。 太田さんは同校7回卒。創立100周年記念事業実行委の依頼を受け、寄贈にふさわしい作品を選んだ。 太田さんと実行委のメンバーが同校を訪ね、絵を贈った。太田さんは「母校に自分の作品を寄贈できて光栄。世界の富士山が最も似合う学
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記者コラム「清流」 半世紀たち変化の兆し
富士のご当地給食「サイダーかん」。寒天なのに炭酸の爽快感が口の中に広がる心地よさが子どもに人気だ。半世紀は親しまれているのに校外で見られない。理由が気になった。記憶から遠のいている市民も多く、もったいない。 開発した元学校栄養士によると、シュワシュワ感はすぐに抜けてしまう。作りたてを食べる給食ならではのメニューなのだと分かった。 食べられる機会を増やそうと、富士見高生3人がアレンジレシピの作成に取り組む。甘みの調節や炭酸を閉じ込める工夫に知恵を絞る。 生徒にはすでに地元飲食店からコラボ企画の話があり、“激レア”デザートが富士の学校を飛び出す日は近いかもしれない。
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水道基本料引き上げ妥当 13.01%、富士市審議会が答申書
富士市水道事業公共下水道事業経営審議会は13日、2023年度からの水道の基本料金引き上げや、基本水量制の廃止を妥当とする答申書を小長井義正市長に提出した。 水道料金の改定率は、料金を平均13・01%引き上げるのが望ましいとした。使用水量10立方メートルまでを基本料金に含ませている現行制度を廃止し、1立方メートルの使用につき11円を基本料金に加算する料金体系を示した。市によると、一般的な家庭(口径20ミリで20立方メートル使用)の場合、1カ月あたり360円ほど値上がりする見込み。 小滝勝昭会長は、23~26年度の収支予測で25年度以降に純損益が赤字になり「多額の企業債を借り入れなければなら
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中秋の名月に“かぐや姫” 富士でパレード、3年ぶり伝説再現
かぐや姫伝説発祥の地とされる富士市吉永地区恒例の「姫名の里まつり」(吉永地区まちづくり協議会主催)が10日、同市の比奈公園で3年ぶりに開かれた。かぐや姫らによるパレードなどを繰り広げ、地域に伝わる故事を再現した。 同地区には、かぐや姫が満月の夜に富士山頂に帰ったとの伝承があり、まつりを中秋の名月の時期に合わせて開催している。 姫役を第37代かぐや姫クイーンの山本怜奈さんが務め、翁(おきな)や媼(おうな)、国司役の住民らと一緒に公園内を練り歩いた。山本さんは男衆が担ぐ蓮台(れんだい)に乗って登場し、カメラを構える観客に笑顔で手を振った。 かぐや姫の幼少期を表現した舞や太鼓も地域住民がステ
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全国下水道コンクール 入選の2人に表彰伝達 富士市
「2021年度全国下水道いろいろコンクール」で入選した富士市内の小学生と高校生の表彰状伝達式が7日、市役所で開かれた。山田教文副市長が2人に表彰状を手渡した。 表彰を受けたのは、富士東小5年の坂上拓幹君(11)=絵画・ポスター=と富士高1年の千葉大聖さん(15)=作文、応募時富士中3年=。 坂上君は住宅街の水路に生息するコイやザリガニを色鮮やかに描き、環境保全の大切さを訴えた。「入賞にびっくりした」と笑顔で話した。 下水道に使用料金がかかる理由を調べ、施設の維持管理や運営に必要だとまとめた千葉さんは「汚水を浄化する過程でエネルギーを生み出す仕組みを調べてみたい」と述べた。
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電車内不審者にどう対応 岳鉄と富士署が訓練、課題洗い出し
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)と富士署は6日、緊急事態対応訓練を岳南江尾駅で実施した。走行中の車内で刃物を持った男が暴れた想定で、乗客の安全確保から男を制圧するまでの流れを確認し、課題を洗い出した。 訓練は駅に停車した2両編成の車内で実施した。先頭車両で運転中の乗務員は、後部車両で暴れる男がいると乗客から聞き、緊急停止した。乗客を前の扉から降りるよう誘導しながら無線で岳鉄の運転指令に状況を報告した。男に捕らえられた乗客を車内の資機材を使って引き離し、駆けつけた署員が男を取り押さえた。 高齢者や負傷者を安全に降車させる方法や、加害者との距離をとって時間を稼ぐ手段の確保などが課題に挙がった。
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こだわりほうじ茶PR 富士で初のフェア 販路拡大図る
富士市がブランド化を進めているほうじ茶を県外のバイヤーに紹介する「富士のほうじ茶ビジネスフェア」(同市主催)が7日、市内で始まった。8日まで、商談会や生産現場の視察を行う。 初日は商談会が同市のホワイトパレスで開かれ、富士のお茶振興推進協議会会員の10社が自社の製品を飲食、小売業界の関係者に売り込んだ。会員たちは試飲を勧めながら製造過程のこだわりや味わい深さをアピールした。バイヤーからは生産量や想定している顧客層に関する質問が相次いだ。 8日は茶畑と富士山の景勝地「大淵笹場」や高級ほうじ茶「凜茶」の焙煎(ばいせん)過程を回るツアーを開き、富士市の取り組みを紹介する。 同フェアは富士のほ
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伝わる発声、プロに学ぶ 富士市立高 SPAC朗読講座
静岡県舞台芸術センター(SPAC)による演劇ワークショップが7日、富士市立高で開かれた。総合探究科2年生の74人が古典文学「竹取物語」の朗読発表に向け、聴衆に伝わる発声方法をプロの俳優から学んだ。 SPACの俳優片岡佐知子さんとながいさやこさんが、生徒と一緒に台本を読み進めながら発音のアクセントを修正した。片岡さんは「滑舌を良くするには母音の発音が重要」と説明し、母音だけで文章を発声する訓練方法を伝えた。 生徒は、ホールの最後列まで届く大きな声量や聞き取りやすいスピードを意識して台本を読み上げた。 10月1日の学校開放日に、来場した中学生と保護者に向けて朗読を発表する。 (富士支局
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落花生の収穫「全集中」 富士の藤田幼稚園 年長児
富士市大淵の藤田幼稚園の年長園児44人が6日、地元特産で富士ブランド認定品の落花生「富士のらっかしょ」の収穫を体験した。 園児は畑に一列に並び、茎をつかんで実を土から引き抜いた。畑を管理するJAふじ伊豆富士地区洋菜部会の藤森守さん(70)の指導で、実が土に残らないように慎重に取り組んだ。園児は実を手に乗せて「大きい」「たくさん付いている」などと喜んだ。 収穫した落花生は水洗いして各家庭に持ち帰った。勝亦明子ちゃん(5)は「ゆでて食べるの楽しみ」と声を弾ませた。 (富士支局・国本啓志郎)
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海抜0から富士登頂 ジヤトコ(富士)社員、1年かけごみ拾い 3776メートル到達
富士市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」は4日、海抜0メートルから富士山頂までの道のりを清掃する「富士山クリーンルート3776 2nd」の最終日の活動として、社員35人が富士山富士宮口5合目から山頂まで、ごみを拾いながら登った。約1年かけた企画は全42キロの行程を踏破し、社員は山頂で達成感に浸った。 富士市が設定する「富士山登山ルート3776」を5分割し、昨年10月、市内の鈴川海岸を起点に清掃を始めた。登山者が気持ちよく歩ける道にしようと、社員有志延べ約220人が参加してきた。 最終日は緑色の社名入りビブスを着た社員が午前6時半ごろ、最後の4キロにあたる富士宮口5合目からの登山を開始
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認知症への理解深めて 9月末まで展示や出張相談 富士市
富士市は「世界アルツハイマー月間」に合わせて9月末まで、認知症に関する理解を深めてもらうための展示や企画を展開している。 市役所2階と市民活動センター「コミュニティf」では、30日までパネル展を開催している。アルツハイマー型やレビー小体型など認知症の症状を紹介し、家族が当てはまるか考えるチェックリストも掲示している。 コミュニティfは期間中、認知症地域支援推進員による出張相談会や認知症カフェを開く。 中央図書館では、関連書籍の紹介コーナーが開設された。子ども向けに分かりやすく開設した本も並ぶ。 アルツハイマーデーの21日夜は、富士川サービスエリアにある観覧車をオレンジ色にライトアップ
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色鉛筆画教室生 自慢の1点出展 4日まで富士
富士、富士宮両市の色鉛筆画8教室の生徒でつくる「ふじのふもと色鉛筆アートの会」の教室合同展が4日まで、富士市立中央図書館で開かれている。生徒87人と講師がここ数年の中で自慢の1点を出展した。 人物や風景、料理など、それぞれが得意とする画風の作品90点が並ぶ。 寺尾智恵子さん(63)=同市伝法=の「平和の祈り」は、晴天のヒマワリ畑を描いた。手前と奥の花で細部の描き方が分けられ、風景に奥行きを感じられる。栗原恒治さん(82)=同市久沢=の「兵庫県篠山」は、日本家屋の住宅地を上空から見下ろす。屋根瓦一枚一枚の劣化具合などが忠実に再現されている。
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富士市一丸で詐欺防止 「疑う」「確認」「相談」呼び掛け 市立高など6機関・団体が動画制作
富士市と富士署、富士市立高など6機関・団体が特殊詐欺防止を啓発する動画2本を制作して29日、同署で発表会を開いた。市内で被害が増加する中、関係機関が一丸となって注意を呼び掛ける。市公式ユーチューブチャンネルや市内家電量販店で動画を放映する。 1本目は富士市立高サッカー部とJ3アスルクラロ沼津の選手が約1分の動画に登場。プレーしながら「疑う」「確認」「相談」のキーワードを呼び掛ける。 2本目は市の悪質電話対策機器購入費補助金制度を取り上げ、同校生徒会の高校生が祖母を申請窓口に連れて行く様子を約2分間の芝居にまとめた。離れて暮らす祖父母に「お金の話は疑って」などと電話で語る場面も収録した。
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通学路の岳鉄駅舎美化 吉原工高野球部に実行章 小さな親切運動
「小さな親切」運動静岡県本部は26日、富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の駅舎を自主的に清掃している同市の吉原工高野球部に実行章を贈った。 同校近くに岳鉄比奈駅があり、多くの生徒が通学に利用している。野球部は地域に日頃の感謝を示そうと2021年2月から月に1度、練習時間を各駅の掃除に充てる。駅舎天井のクモの巣を脚立に上って払うなど駅員らが日常業務では手が届かない場所の美化に汗を流している。 贈呈式が同校で開かれ、同本部吉原北地区支部の堤信幸支部長が前副主将の3年池原笙太さん(18)に実行章を手渡した。池原さんは「1学年上の先輩が始めた活動が評価されてうれしい。後輩にはたくさんの人に応援される
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富士ブランド5品追加 商議所で認定式、計145品目に
富士商工会議所は26日、富士ブランド認定品の認定式を同商議所で行った。新たに5社の5品目が加わり、認定品は計125社145品目になった。 認定品はブランドマークを付けて販売することができ、商議所が作成するリーフレットへの掲載やイベントでの販売など、販路拡大への支援が受けられる。 新たに認定されたのは、富士山型カッター「はさみカッター君」(フジル)、石けん「Mt.Fuji」(富士山ドリームビレッジ)の製品2品と、「富士茶ミルクジャム」(ジャム工房Woody)、「うちっちのコオロギサブレ」(オールコセイ)、クラフトビール「FUJISPARK B.B.」(時之栖富士)の食品3品。 牧田一郎会
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詐欺被害未然防止 JA大渕支店遠藤さん 富士署から感謝状
富士署は24日、詐欺被害を未然に防いだとしてJAふじ伊豆大渕支店の職員遠藤萌歌さん(20)に署長感謝状を贈った。 遠藤さんは7月29日、窓口で「市から介護保険料の還付金が戻る」と話す60代の女性に対応した。ATMの前で電話する指示を受けているなどと聞き出して詐欺を疑い、上司に相談して同署に通報した。 贈呈式が同署で開かれ、井出清市署長が遠藤さんに感謝状を手渡した。遠藤さんは入組2年目で被害を防ぎ、「詐欺の手口に関する情報を職場で共有していたので、落ち着いて対応できた」と振り返った。
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富士の魅力、英語で発表 吉原高国際科2年 外国人講師と散策も
富士市の吉原高国際科2年生は24日、3日間実施したイングリッシュキャンプのまとめとして同校で、富士の魅力を英語で発表し合った。 生徒21人は4グループに分かれ、初日は外国人講師と一緒に市内を英語のみ使って散策した。最終日の同日は、散策中に講師が見せた反応を参考に富士の魅力を10分間のプレゼンにまとめ、教師らの前で発表した。 各グループは、田子の浦みなと公園から望む富士山と工場の眺望や、岩本山公園の夜桜を例に、日本らしい景観や文化を体験できると説明した。寸劇を交えて聴衆の興味をひくグループもあった。 2年生の夏休みを利用した恒例のオーストラリア語学研修が3月に延期になり、同キャンプは渡豪
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伝法児童クラブ 災害への備え学ぶ 富士で防災教室
富士市の伝法児童クラブは23日、防災教室を同クラブで開き、1~4年生の児童63人が地震や水害、火災の備えに理解を深めた。 児童はアニメを見て、各災害が発生する仕組みや避難の仕方などを考え、最後にクイズに答えて知識の定着を図った。大雨が降った場合、小さな河川ほど氾濫の危険が高く、大きな河川は決壊すると広範囲に被害が出ることなどを学んだ。 伝法小4年の佐野叶葉さん(9)は「天気予報を見て大雨が降ると分かったら早めに避難の準備をしたい」と話した。講師に招かれた市防災危機管理課の職員は「自分で身を守れるようになって」と呼び掛けた。
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富士市 スケボー練習場開放、本格施設導入を検討 立地や設計、需要把握を【解説・主張しずおか】
富士市郊外にある富士川体育館の駐車場兼ヘリポートが7月末から、無料のスケートボード練習場として一般開放されている。一時的な練習場で、市は将来的な競技人口の拡大を見据え、別の場所に本格的な練習環境の整備を検討していく。市民が利用しやすい公設施設に向け、利用の実態をつかみ、早期に筋道を固めることが必要だ。 東京五輪での日本人選手の活躍などでスケートボード人気が加速し、富士市は伸び伸びと滑れる専用空間が必要と判断した。路面の舗装が良好で滑走用に転用しやすい空間として、富士川体育館北側の約2500平方メートルの駐車場を一時的に活用している。 練習場の開放から約半月、小学生から40代の大人まで幅広
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華麗な刀剣 美人画共演 富士・駿府大御所刀工館
富士市元町の刀剣美術館「駿府大御所刀工館」と、併設の「三木翠山と美人画館」で9月24日まで、特別展「THE BEAUTIES 刀剣+美人画」が開かれている。安土桃山時代前後に作られた豪壮華麗な刀剣類25点と、近代美人画21点が並ぶ。 徳川家康に仕え、関ケ原の合戦の直前に家康から太刀を千本受注し完遂したとされる刀工「伊賀守金道」らがこしらえた脇指は、大きな切先が特徴。波模様のような華麗な刃文が来場者の目を引いている。 美人画館には、中国京劇の名女形「梅蘭芳」を描いた掛け軸「杜麗娘図」などが展示されている。吉田知己館長によると、同作品の一般公開は66年ぶりという。 開館は木-日曜。入場料は
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富士のほうじ茶 名古屋でPR 23日まで販売会
富士のお茶振興推進協議会は23日まで、富士市の茶農家が開発した最高級ほうじ茶「凜(りん)茶」の特別販売を名古屋市のジェイアール名古屋高島屋で開いている。 同店地下2階に特設コーナーを設け、凜茶の茶葉や水出し専用のティーバッグなどを販売している。初日の17日は同協議会会長の小長井義正富士市長が、凜茶の味わい深さを来店客にPRした。 店内にあるカフェなど4店舗では水出し凜茶を無料で提供している。 富士市は昨年6月に「市ほうじ茶宣言」を発表し、主に首都圏にほうじ茶を発信してきた。同協議会事務局によると、名古屋市での販売会は初めて。事務局担当者は「(名古屋市には)東海地区の最大市場として大きな
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カフェ店内で作品展示を 富士のタリーズ、スペースを無料提供
富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店が、店内ギャラリーに展示するアート作品を募集している。出品者はプロ、アマチュアを問わない。 1人につき2カ月を上限にスペースを無料で提供する。終了後は次の希望者の作品と入れ替える。店内壁面の棚に収まる大きさなら作品の分野は自由。 同店は市民の文化教室に店内を貸し出すなど、幅広い層の創造活動を支援している。地域貢献活動としてギャラリーの公募型展示の導入を決定した。 希望者は同店の運営会社「ニュータウンビルサービス」に電話かFAX、メールで申し込み、展示日程などを調整する。問い合わせは同社<電0545(61)4208>へ。
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富士の中学生が林業体験 間伐や木工、切ったり触れたり
富士市の中学生が林業を体験する「アイ アム フォレスター」(富士市主催)が18日、同市大淵の市有林と市立丸火青少年の家で開かれ、中学生8人が間伐や木工に汗を流した。 生徒は2人1組で樹齢十数年のヒノキを切った。木を倒したい方向に「受け口」と呼ばれる三角形の切り込みをのこぎりで入れ、反対側では刃を幹と垂直に切り進めた。 講師のNPO法人ホールアース研究所(富士宮市)の職員は「木の成長を止めないように森の密度を下げる」と間伐を解説した。木を切り倒した場所に日光が差し込み、参加者は木を間引く意義を実感した。 枝木からスプーンの柄を切り出す工作にも挑戦し、木材のぬくもりに触れた。 深刻な林業
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知ってる? 北斎描いた富士市 市役所で3作品紹介
江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の作品「富嶽(ふがく)三十六景」のうち、富士市内の風景を描いたとみられる3作品を紹介する展示「知っていますか?北斎が描いたまち 富士市」が29日まで、富士市役所2階ロビーで開かれている。 全46点で構成する富嶽三十六景の一部作品と、北斎の生涯をまとめた年譜などが掲示されている。 市内の景色といわれる3作品は会場の一角にまとめた。「駿州片倉茶園ノ不二」は法蔵寺、「駿州大野新田」は浮島ケ原自然公園、「東海道江尻田子の浦略図」はふじのくに田子の浦みなと公園と、各作品の下に、題材と思われる場所の現在の様子を記した文章が添えられている。
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シュワッと爽快、サイダーかん 富士の学校給食で愛され50年 高校生が改良挑戦
富士市の学校給食で半世紀にわたり愛され続けている、サイダーを寒天で固めた冷たいデザート「サイダーかん」に富士らしさを新たに加えようと、同市の富士見高コミュニティ研究会が改良に挑んでいる。地元産の果物を使った試作品を作り、元栄養士でサイダーかん開発者の紺野祐子さん(84)からアドバイスを受けた。生徒たちは「富士の青春の味を広く発信したい」と、レシピの研究を重ねる。 サイダーかんは、口に入れると炭酸の爽快感が広がる子どもたちに人気の逸品。市教育委員会によると、1960年代後半、吉原一中の栄養士だった紺野さんが給食で提供した事をきっかけに市内各校に広まった。 地域貢献活動を展開する同研究会の生
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美の技術発揮 華やかショー 富士の専門学生
富士市松岡のタカヤマアドバンスビューティー専門学校は12日、学生約60人によるファッションショー「TAKAYAMAビューティーライブコレクション」を市交流プラザで開いた。 学生が授業で学んだ技術を発揮する毎年の恒例イベント。美容科の2年生がヘアメークを担当し、「デニム」や「フェアリー」など4つのテーマに合わせた服やヘアスタイルを独自のセンスで選んだ。舞台上でモデルのメークを仕上げるパフォーマンスを繰り広げた。 華やかな髪型と衣装に身を包んだモデルのエステティック科の学生はホール内を堂々と歩き、会場に集まった地元の高校生や保護者らを魅了した。
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高校生「林業」学ぶ 伐採や加工現場、富士でバスツアー
高校生が林業を学ぶバスツアー「森の仕事見学会」(富士市主催)が10日、富士市内で開かれ、市内在住の高校生と保護者計6人が伐採や加工の現場を回った。生徒らは、スギやヒノキが伐採されてから角材などに成形されるまでの過程を追った。市山間部の市有林ではチェーンソーで木を切り倒す様子を見学した。 県森林組合連合会富士事業所の原木市場も訪ねた。参加者は運び込まれた丸太の直径や長さを測って選別する仕事や、1カ月で約3千トンの取引がある事を学んだ。高野誉照所長は「ヒノキの人気が高い中国や韓国に輸出している。木材市場は成長の可能性が大きい」と、将来の展望を解説した。 同ツアーは林業の就業者を増やそうと、こ
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語学交流の内容共有 富士市民と中国嘉興市の学生 オンラインで報告会
富士市は6日、友好都市提携を結んでいる中国浙江省嘉興市と「日本語学習交流報告会」をオンラインで開催した。 嘉興市の大学「嘉興学院」で日本語を専攻する学生と、富士市国際交流ラウンジ(FILS)のボランティアの計12人が、2人一組で対話した内容を共有した。 学生とボランティアは、両市の交流事業の一環で7月に計5回、両国の文化をオンラインで紹介し合った。 学生の陳高雅さんは「オノマトペ(擬音語)など、教科書に載っていない日本の文化を学べた。日本語の間違いを優しく指摘してくれてうれしかった」と謝意を述べた。ボランティアの小泉隆與さんは「これからも連絡を取り合い、仲を深めたい」と話した。 (富
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消火器で的当て 楽しく防災学習 富士でイベント
親子で楽しく防災を学ぶ「夏の防災まつり」が6日、富士市の静岡ガスエネリアショールームで始まった。7日まで防災グッズ作り講座やクイズ大会、マルシェなど多彩な催しを楽しめる。 初日は、親子が水消火器の的当てゲームや、煙を充満させたテントの中で火災時の視界を体験した。子どもたちは消火器の使い方を教わり、約3メートル先の的に向けて水を発射した。 ポリ袋からレインコートを作るコーナーも人気を集めた。参加者は、顔を出せるように袋をハサミで切り開き、その場で着心地を確かめた。
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大輪の花火彩り ふじかわ夏まつり 富士
富士市の富士川河川敷憩いの広場で6日夜、「ふじかわ夏まつり」(実行委主催)が3年ぶりに開かれた。 浴衣姿の家族らが、富士川の河川敷から打ち上げられた1500発の大輪に見入った。会場には出店が10店並び、来場者は食事を楽しみながら、夜空を彩る花火を満喫した。 感染防止のため、地元住民による恒例の総踊り大会や景品が当たる抽選会の実施は見送るなど、規模を縮小した。
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地域活性化活動、ボランティア 悩みを共有 富士で交流会
富士市はこのほど、地域活性化に取り組む市民が思いを語り合うワークショップを市交流プラザで開いた。市民活動やボランティアに興味がある30人が、取り組みを実行中か着手前の段階で抱えている悩みを共有し、解決策を探った。 参加者は5人ほどの班に分かれて、自身や所属する団体の課題を模造紙に書き出した。班長以外のメンバーを一度入れ替え、模造紙に書き残された他者の課題の解決方法を話し合った。「自分の熱意に賛同する仲間がいるか不安」との書き込みに対しては、「SNSなどで目標を宣言して行動を発信し、応援してくれるファンをつくろう」などと意見が出た。 講師に招かれた法政大大学院の石山恒貴教授は、社会的な立場
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戦後の出来事イラストに 元美術教諭・富士の松本さん
富士市の元美術教諭松本哲司さん(72)がこのほど、世の中の出来事を年ごとにまとめた自身のイラスト画集「想 あの日あの時」を富士市に寄贈した。市内の小中学校に2冊ずつ配布される。 画集は、原爆が投下された1945年から、東京五輪が開かれた2021年までを1年1ページずつ、松本さんが調べた中で印象に残っていた複数の事象を描いた。流行したファッションや活躍したスポーツ選手など、幅広い分野を網羅している。 松本さんは画集を自費で千部印刷した。掲載イラストの著作権などに配慮し、非売として、高齢者施設などに贈っている。 市役所で贈呈式が開かれ、松本さんは「児童生徒が、生まれる前の出来事に興味を持っ
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富士リトルシニア全国出場 強豪相手に「一戦必勝」 教育長訪問
15日から都内で開かれる中学硬式野球の全国大会「ジャイアンツカップ」に出場する富士リトルシニアの代表選手が4日、富士市役所に森田嘉幸教育長を訪ね、「優勝目指して一戦必勝」と健闘を誓った。 チームは、連打が出る打線と機動力を絡めた攻撃が持ち味。7月2日の東海地区B代表決定戦で愛知豊橋ボーイズを10対7で下し、出場権を得た。初回に3点先制した直後に3点本塁打で追いつかれるも、最後まで勝ち越しは許さず打ち勝った。 15日の初戦は2018年に大会を制した大淀ボーイズ(大阪府)と当たる。 主将の小林和生君(富士宮三中3年)は「強豪相手で思い通りにいかないと思うけれど、先制点を取って流れをつかみた
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猛暑の中45社57人 静岡県道4路線を清掃 富士建設業協会
富士建設業協会は3日、「道路ふれあい月間」に合わせ、富士、富士宮両市の静岡県道で清掃活動を展開した。 富士市の県道富士裾野線、富士富士宮由比線、富士宮市の富士富士宮線、清水富士宮線の計4路線、5カ所に分かれてごみを拾った。同協会に加盟する45社57人が猛暑の中、清掃に汗を流し、全体で計約120キロのごみを回収した。 富士富士宮線では、15社18人が道路脇の茂みに落ちている空き缶や食品の包装などを撤去した。
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高齢者 スマホ操作理解へ 富士見高生が教え方学ぶ
高齢者にスマートフォンの使い方を教えるなど地域活性化に取り組む富士市の富士見高コミュニティ研究会は2日、デジタル機器に不慣れな人を支援する県の「ふじのくにデジタルサポーター」育成講習会を受講した。 生徒はアプリのインストール方法や通話、通信アプリの機能など基本操作を確認した上で、高齢者が理解できる教え方を学んだ。「アカウント」を「会員証」と言い換えて高齢者にも用語を分かりやすく例えるなどの工夫を教わった。 講師は「IDやパスワードを忘れる高齢者が多い。書き留めるなど対策を伝えて」と生徒に呼び掛けた。 同研究会は昨夏から、地元の富士本町商店街のイベントに「お助け隊」として参加し、高齢者の
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小中高生 21日発表会 三味線奏者・東音佐藤さくら子さん講座
富士市出身の三味線奏者・東音佐藤さくら子さん(33)の「三味線寺子屋」に参加している小中高生が、21日の発表会に向けて腕を磨いている。4日は同市交流プラザで発表曲の稽古に励んだ。 文化庁の伝統文化親子事業に採択されている講座。受講生の初心者10人が、7月下旬から毎週2時間ほどの練習に臨んでいる。 この日は佐藤さん作曲の長唄童謡で発表曲の「いろはにほへと」に初めて挑戦した。受講生は激しく移り変わる音階に苦戦しながらも、何度も弾いてばちさばきを体で覚えた。富士二小4年の長谷川優さんは「(観客に)すごいと思ってもらえるように練習を頑張る」と話した。 発表会は市交流センター多目的ホールで午後
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全国大会前に「模擬裁判」対戦 浜松北高生と富士見高
「高校生模擬裁判選手権」の全国大会に出場する富士見高(富士市)と浜松北高(浜松市中区)の生徒が2日、壮行対戦をオンラインで実施し、大会に向けて互いの課題を確認した。 題材は、男性会社員が元交際相手の女性を脅迫した罪に問われているという架空の刑事裁判。富士見高が弁護側、浜松北高が検察側に立ち、証人尋問と被告人質問に臨んだ。 両校の生徒は、当事者らの関係性や脅迫文書の作成に他人が関与できた可能性など、論点を整理しながら主張を戦わせた。回答を誘導する恣意(しい)的な質問にならないよう、的確な証言の引き出し方に努めた。富士見高2年の川嶋沙和さん(16)は「(大会常連の)浜松北高の強みを分析し吸収
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ハンドベルの授業活用探る 富士の小学校音楽教諭ら
富士市内全27小学校の音楽科主任教諭が対象の研修会が1日、同市の岩松小で開かれ、ハンドベルを活用した授業の可能性を探った。 新型コロナウイルス感染防止のため、合唱やリコーダーを使った授業に慎重になっている中、各校は児童が合奏できる機会の作り方を模索している。選択肢の一つとして、呼気が不要なハンドベルが挙がっている。 参加者は5人グループに分かれて童謡「ふるさと」などの演奏を体験した。1人が3音ほど担当し、歌詞に合わせて割り振られた音程のベルを鳴らした。楽譜が読めない児童にも挑戦しやすい利点が共有された。 教諭たちは「音楽の授業が苦手な児童も楽しめそう」などと感想を言い合った。講師に招か
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ほうじ茶商品大集合 富士でマルシェにぎわう
富士のお茶振興推進協議会は31日、「富士のほうじ茶ブランドマルシェ」を市役所東側の芝生広場で開いた。冷たいほうじ茶やスイーツなどを求める来場者でにぎわった。 ほうじ茶を取り入れた商品を扱う市内外の20店が並んだ。来場者は強い日差しの下、ほうじ茶シロップを使ったソイラテやかき氷で涼んだ。茶を生地に練り込んだパンやプリンなどスイーツのほか、茶葉と一緒に油揚げを煮たいなり寿司などの料理も人気を集めた。 家族で訪れた同市の山村愛美さん(33)は日頃からほうじ茶を飲んでいると言い「苦みと香ばしさが特徴のほうじ茶を、お菓子に混ぜても合う事が新しい発見になった」と話した。 同市は本年度、品質の維持な
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昔の人の知恵「すごい」 富士山かぐや姫ミュージアムで体験型催し
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムはこのほど、夏休み企画「たんけん!はくぶつかん!」を同館の外部収蔵庫で開いた。100年以上前に使われていた農具が公開され、家族連れが当時の暮らしに触れた。 子どもらが足踏み式の脱穀機と唐箕(とうみ)を使って、麦の脱穀をしたり、ソバの実ともみ殻を分けたりした。風の力で殻を飛ばす唐箕の仕組みを教わった元吉原小4年の杉山大誠君(9)は「昔の人の知恵はすごい」と驚いた。 市内の遺跡で出土した土器や石器を砂から掘り出す「H-1(ほるワン)グランプリ」も人気を集めた。挑戦者は古代の暮らしぶりに想像を膨らませながら、発掘を楽しんだ。
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小学生テニス 日本一へ意気込み 富士の松村君、三木君
都内で3~6日に開かれる「第一生命全国小学生テニス選手権大会」男子シングルスに出場する富士市の須津小6年松村侑君(11)=あおやま庭球塾=と岩松北小6年三木慶至君(11)=ワタナベテニスカレッジ=が1日、市役所に森田嘉幸教育長を訪ね、「優勝を目指す」と抱負を語った。 2人は6月に三重県で開かれた東海予選で出場権を獲得した。松村君は粘り強いラリーから相手の隙を突く強烈なスマッシュがさえ、優勝した。三木君は正確なサーブを武器に3位に入った。 松村君は「第1シードで臨むからには、誰にも負けられない」と意気込み、三木君は「最後まで自分のテニスを貫く」と誓った。 森田教育長は「努力を積み重ねてつ
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記者コラム「清流」 話せるつながり
悩み事を相談したいとき、誰に話すべきかという第1段階で立ち止まることがある。悩みのタネに近すぎず、かつ、性格や環境を理解してくれる人は、そう多くないからだ。 富士市は、子どもの自殺を減らそうと、中学生向けにSOSの出し方講座を開いている。悩みを抱え込まないように、信頼に値する大人の見極め方を教える。話を最後まで聞き親身に考えてくれる人を選ぶよう伝えている。 そもそも、子どもの人間関係は学校や習い事に限られ、大人との出会いが少ない。ある生徒は「つらくなる前に信頼できる大人を探したい」と話した。講座に加え、人間関係を広げる機会も必要だ。 かく言う県外出身の記者は周囲と「取材」を通して知り合
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コンサート 出演権獲得へ小中生熱唱 富士
11月5日に富士市のロゼシアターで開かれる「みんなのうたコンサート」の出演権をかけた審査会「集まれFuji歌うまキッズ!」が30日、同市のラ・ホール富士で開かれた。 1次の動画審査を通過した市内の小中学生24人が、ステージ上で課題曲を熱唱した。伸びやかな歌声に軽快なダンスを織り交ぜるなど、日頃の練習の成果を発揮した。音程や表現力に優れた2人が審査を通過し、コンサートの舞台に立つ。
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スケボー伸び伸びと 富士川体育館北側 富士市が練習場無料開放
富士市は31日、同市木島の富士川体育館北側の駐車場兼ヘリポートを無料のスケートボード練習場として一般開放した。初日は市内外の愛好家や小中学生が訪れ、スケートボードとインラインスケート専用の広い会場で伸び伸びと楽しんだ。 練習場は約2500平方メートルの平面で設置物はないが、利用者が平均台や傾斜台などを持ち寄って技の練習ができる環境をつくった。大人から子どもまで練度さまざまな利用者が、場所を譲り合いながら滑った。市内で練習会を企画している鈴木友啓さん(30)らが、初心者の児童らに基本的な滑り方や安全に配慮する注意事項を教える姿も見られた。 普段は母親の職場の敷地で練習しているという富士宮市
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夏まつり前に会場きれいに 富士川地区まちづくり協議会
富士市の富士川地区まちづくり協議会は30日、地元の富士川河川敷憩いの広場で「クリーン作戦」を展開した。 8月6日に開かれる「ふじかわ夏まつり」を前に、地域住民や市職員ら78人が広場のごみを拾った。同所で練習中の少年野球チームなども清掃を手伝った。強い日差しの下、野球場やサッカー場脇の通路で、植え込みに隠れた空き缶や枯れ枝などをごみ袋10袋分集めた。 同協議会の丹羽三郎会長は「きれいな会場で夏まつりを気持ちよく開催できるように機運を高めていきたい」と話した。
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小学生の運賃 8月21日まで100円に 富士急路線バス
富士急静岡バスと富士急モビリティは30日から、富士・富士宮と御殿場・小山の両地区で運行する路線バスの小学生料金を一律100円にする。8月21日まで。 夏休みの外出に路線バスを利用してもらおうと、毎年実施している。降車時、運転手に小学生であることを伝えると100円になる。コミュニティバスや富士登山バス、一部の路線は対象外。 問い合わせは、富士・富士宮地区は富士急静岡バス<電0545(71)2495>、御殿場・小山地区は富士急モビリティ<電0550(82)1333>へ。
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食品添加物の役割 親子一緒に学ぶ 富士で教室
富士市の吉永まちづくりセンターで29日、夏休み親子消費者教室が開かれ、小学4~6年生の親子17人が食品添加物とは何かを学び、無添加ソーセージ作りを楽しんだ。 講師の栄養士は、市販のソーセージのパッケージ裏に記載されている原材料表示を解説した。食感を良くするリン酸や変色を抑える亜硝酸ナトリウム、酸化を防ぐビタミンCなど、各成分の役割を紹介した。 ソーセージ作りでは、味付けした挽肉を棒状に成形してゆで上げた。栄養士は「無添加は市販に比べて、時間が立つと固くなりやすい」と説明した。 大淵一小5年の渡辺優菜さん(10)は「売っている食品が長持ちする理由が分かった」と話した。
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富士市生活安全推進協 初会合、犯罪情勢など共有
富士市生活安全推進協議会は28日、本年度初会合を市役所で開き、市内の犯罪情勢や防犯施策の近況などを共有した。 2021年の市内の刑法犯認知件数は979件(前年比135件減)と、最も多かった02年の約5分の1まで減少している。覚醒剤取締法違反の検挙は22人と県内最多だった。 事務局は本年度も引き続き、悪質電話対策機器の購入費助成事業の周知啓発活動などを実施すると報告した。 小長井義正市長は新任委員に委嘱状を交付し、「万引など身近な犯罪は減っていない。皆さんには防犯分野の推進役として協力をお願いする」と述べた。
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東泉院の“お宝” 学芸員が解説 富士山かぐや姫ミュージアム
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開催中の夏のテーマ展「東泉院 お宝大発見!」のギャラリートークがこのほど、同館で開かれた。かつて同市今泉にあった東泉院に所蔵されていた掛け軸や古文書を学芸員が解説した。 東泉院は戦国時代から明治初頭まで同市今泉にあった。富知六所浅間神社など5社が「下方五社」と呼ばれ、別当寺に位置付けられていた。 9月25日まで開催されている特別展では、後水尾天皇の息子青蓮院尊證の風景画「三日月刈穂鶉図」や、鎌倉時代後期に描かれたとされる絹本「釈迦三尊十六善神図」など約80点が並ぶ。 ギャラリートークで、同館学芸員の佐野あき沙さんは「東泉院はきれいな庭園があり、公家が
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園内の昆虫、観察しよう 富士山こどもの国で夏休み特別イベント
富士市の富士山こどもの国は8月29日まで、夏休み特別イベント「昆虫観察の森」を開催している。フェンスで囲まれた特設エリアに、園内に生息する生物を集め、バッタやトンボ、チョウなどと触れ合える。週末には昆虫観察会が開かれ、親子連れが生き物を探して歩いた。 観察会では、市民団体「富士自然観察の会」の小泉隆嗣副会長の案内でトンボやカエルなどさまざまな生物を捕獲し、体の構造を観察した。 小泉さんはコバネイナゴを「羽が小さくて飛べない代わりに、脚力が発達してジャンプ力がすごい」と解説した。静岡市の清水有度二小1年の伊藤はるた君(6)は「夏休みに昆虫をいっぱい捕まえたい」と話した。 会場では、カブト
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五輪パラ事前合宿 2カ国の様子公開 富士でパネル展
富士市の市交流プラザで10月2日まで、東京五輪パラリンピック開催1周年の記念パネル展が開かれている。事前合宿を同市で行ったスイスとラトビアの選手や都市の写真を掲示している。 両国の合宿は新型コロナウイルス感染防止のため、非公開で行われた。練習に汗を流す選手の姿や宿舎でリラックスした笑顔など、来日中に市民が見られなかった姿を収めた写真が並ぶ。 選手のサイン入りユニホームや水泳キャップも展示され、来場者の目を引いている。
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縄跳び2部門 全国総合1位 富士「E-Jump Star☆」
4月に都内で開かれた縄跳びの全国大会「IJRU ALL JAPAN2022」のジュニア年代2部門で総合1位を獲得した富士市の「E-Jump Star☆」が27日、市役所で小長井義正市長に喜びを報告した。 「E-Jump Fuji」メンバーの市内の小中学生6人の同チームが参戦した。 大会は、4人が30秒間で跳んだ合計数を数える「スピードリレー」や、2人で曲に合わせてアクロバット技を披露する「ペアフリースタイル」など4種目で競った。同チームは「ジュニア男女混合部門」では、全種目で1位となり、性別不問の「ジュニア部門」では3種目で1位となり、総合1位となった。 チームは秋に映像審査方式で開か
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司書の仕事いっぱい 富士の図書館、児童が体験
富士市立中央図書館で27日、小学4~6年生が司書の仕事に触れる「としょかん体験講座」が開かれ、小学生5人が司書の仕事の大変さを体験した。 参加した児童は職員と一緒に業務に取り組んだ。カウンターに座って貸し出す本のバーコードを読み取り、利用者に返却期限を伝えて手渡した。 お薦め本コーナーの作成体験では、「夏」をテーマに館内の面白そうな本を探し、海や星座について書かれた約10冊を選んだ。 本の劣化を防ぐフィルムコーティングにも挑戦した。児童は家から持参したお気に入りの一冊に丁寧にフィルムを貼った。田子浦小6年の遠藤芽依さん(12)は「私たちが見ていないところでたくさんの仕事をしていることに
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中国でのビジネス展開探る 富士商議所などの会員、現地担当者と交流
富士市などはこのほど、友好都市提携を結んでいる中国浙江省嘉興市と経済交流会をオンラインで開いた。富士貿易協議会と富士商工会議所の会員20人が嘉興市の経済技術開発区の説明を聞き、同市でのビジネス展開の可能性を検討した。 両市は1989年の提携以降、経済団体が視察団を派遣したり、富士市が高校生のホームステイを受け入れたり、交流を深めてきた。 嘉興市の担当者は上海から車で1時間の距離に位置し、製品の輸出がしやすい好立地をアピールした。市内の高等教育機関から毎年2万人の人材を輩出できる人的資源の充実や、開発区には賃貸できる工場があることなどの利点を紹介した。 富士市の参加者は、嘉興市ですでに活
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薄ピンク色鮮やか カノコユリ見頃 富士の福島さん宅
富士市柚木の写真愛好家福島好巳さん(85)方の庭で、カノコユリが見頃を迎えている。約100輪の華やかな花が近隣住民の目を楽しませている。 カノコユリは、薄ピンク色の花びらに赤色の斑点で鮮やかな鹿(か)の子模様が付いていることが名前の由来。主に九州や四国に自生する。 福島さんが約20年前に球根を植えて大事に育ててきた。長年、見守る中で、ことしは最も多くの花が咲いたという。まだつぼみの株も多く、見頃は8月中旬まで続きそう。 福島さんは「来年はここまで咲くか分からない。多くの人に見に来てほしい」と話した。希望者から連絡があれば庭を開放する。問い合わせは福島さん<電090(1099)0925>
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富士まつり 帰ってきた夏の風物詩 花火や舞台発表満喫
富士市の夏の風物詩となっている「富士まつり」(実行委主催)が24日、同市の中央公園やロゼシアターで3年ぶりに開かれた。ステージ発表や露店、打ち上げ花火など多彩な催しが繰り広げられ、かぐや姫コンテストも開催された。多くの市民が3年ぶりの開催を喜んで会場に詰めかけた。 富士まつりは新型コロナの感染拡大で2020年、21年は中止した。新型コロナウイルス感染対策として、恒例の市民総踊りの実施を見送るなど規模を縮小した。 ステージでは、地元のチアダンス団体「C-STAR」らが出演し、力強いパフォーマンスを披露した。露店計70店が公園内の「かぐや姫横丁」やロゼシアター前に立ち並び、家族連れや浴衣姿の
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市民の読書環境充実へ 市長と教育委員ら意見交換 富士
富士市はこのほど、本年度第1回総合教育会議を市立中央図書館で開き、市長と教育長、教育委員が「市民の読書環境の充実」をテーマに意見交換した。 市立図書館の貸し出し数などの変化や移動図書館サービスの概況を共有したほか、6月15日に開始した「ふじ電子図書館」の利用状況が報告され、各課題を協議した。 電子図書館について委員からは、好きな場所で閲覧できる利便性やサイトの使いやすさが好評だった。一方で、「10~30代の利用が想像より少ない」と指摘や、「アクセスしやすいように、広報ふじにQRコードを掲載してはどうか」と提案もあった。図書館の利用者増加策では、カフェや多目的スペースの併設など、読書環境の
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富士マリンプール 3年ぶりの営業、歓声戻る 1500人涼楽しむ
夏晴れに恵まれた23日、3年ぶりの営業再開後、初めての週末を迎えた富士市田中新田の富士マリンプールは、夏休みに入ったばかりの中高生や家族連れでにぎわい、子どもたちの歓声が戻った。 真夏の日差しの中、約1500人の来場者が涼を満喫した。流水プールの水面にはたくさんの浮輪が浮かび、ウオータースライダーは順番待ちの行列ができた。 友人と5人で来場した沼津金岡中3年の大竹愛里加さんは「夏休み初日は夏らしい事をしたかった。思い切り泳げて気持ちいい」と、友人と水を掛け合って笑顔を見せた。 同プールは感染症対策のため、1日3千人の入場制限を設定している。入場券の事前購入制を採用しているが、定員に空き
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3位以上へ切磋琢磨 富士市チーム練習開始【市町対抗駅伝】
12月の県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向けて富士市チーム実行委員会は23日、本年度初の合同練習を同市の富士総合運動公園陸上競技場で実施した。 気温や大会直後の選手の疲労を考慮して、代表候補の小中学生46人が軽めのジョギングなどで汗を流した。選手たちは上級生のフォームを観察しながら走った。 同チームは前回大会で順位を一つ落として4位だった。顔合わせのミーティングで福良勝己監督は「3位以上を目指す。大会まで切磋琢磨(せっさたくま)して」とあいさつした。 本番までに合同練習を毎月1回の計4回行う。9月の代表選考会や各自の大会記録を参考に、10月に登録選
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線の強弱で表現 水墨画力作並ぶ 富士で29日まで
国際水墨画協会の「第39回国際水墨画展」が23日、富士市の道の駅「富士川楽座」で始まった。29日まで。 会員と、同協会の田中日菜理事長が講師を務めるSBS学苑水墨画教室の受講生計29人の濃淡を生かした39点が並ぶ。 野崎垂穂さんの「赤目滝」は、無数の細い線で勢いよく流れ落ちる水を表現した。ネコ2匹がバッタをじっと見つめる様子を描いた藤原萠月さんの「子猫」は、ネコの目を濃い線で描き、獲物を狙う視線の力強さを際立たせている。 同協会の近藤佑果理事(60)は「線の強弱にこだわった会員の力作を見てほしい」と話した。
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思いやり、どう育む 教師ら福祉教育議論 富士市社協が連絡会
富士市社会福祉協議会はこのほど、福祉教育担当者連絡会を市フィランセを拠点にオンライン方式で開いた。市内の小中学校の教諭ら20人が、障害者への理解や思いやりの心を育む福祉教育の指導方法を考えた。 2021年度に同市社協と協力して5年生の総合学習を実施した鷹岡小の三宅朗教諭が活動内容を報告した。手話や点字などを本で調べたほか、社協の協力で視覚障害のある地域住民に生活の楽しさやつらさを聞く出前講座などを展開した。児童の感想を本紙の投書欄「ひろば 10代」に投稿した。 三宅教諭は「講話や調べ学習で児童は視野を広げた。体験をもっと取り入れても良かった」と振り返った。講師に招かれた静岡福祉大の渡辺英
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子育て悩み気軽に相談 富士のタリーズ、新米ママ交流企画
富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で20日、子育て世代の交流企画「新米ママの応援団~朝育じょいふる~」が始まった。毎月1回、未就園児と母親が集まり、コーヒーを飲みながら子育ての悩みを相談できる。 同市厚原のピアノ教室「じょいふるピアノハウス」が主催する。教室の講師らが“先輩ママ”として、子育ての経験を伝える。 初回は0歳児と、1歳児の親子計2組が、手遊び歌を通してスキンシップの取り方を学んだ。子どもは母親の膝の上で手を振るなどして、笑顔でリズムに乗った。 参加者が動き回る子どもの落ち着かせ方を相談すると、行動を頭ごなしに否定せずに優しい口調で説明すると効果
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河川の草刈りに汗 富士建設業協会
富士建設業協会は20日、河川愛護月間に合わせた奉仕活動として、富士、富士宮両市の3河川4カ所で草刈りを展開した。 河川周辺の美化を目的に1982年から実施している。同協会に加盟する56社68人が炎天下の中、県管理の潤井川、血流川、芝川の各所で除草作業に汗を流した。 富士市中央公園近くを流れる潤井川では、34社40人が両岸約250メートルの範囲に広がり、背丈以上に伸びた草を草刈り機で刈り取った。
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⚾桐陽 犠打重ね快勝 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第1試合) 小山 100100000―2 12021020×―8 桐陽 ▽三塁打 佐伯(桐)▽二塁打 馬場、飯田雄(桐) ▽試合時間 2時間20分 【評】桐陽が小刻みに得点を重ね、小山を退けた。 桐陽は同点で迎えた二回1死一、三塁、今井がスクイズを成功させて勝ち越した。四回は佐伯の適時三塁打などで2点を挙げ、突き放した。投げては今井が毎回走者を背負うも6回2失点で粘った。 小山は先制点で勢いづいたが、5併殺と打線がつながらなかった。 ■好機演出 小刻み得点 2試合連続で2桁安打を放ち快勝した桐陽。打撃陣が好調な中で四つの送りバントを成功させ、送った
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⚾袋井商 終盤、誠恵突き放す 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第2試合) 誠恵 010120000―4 30001011×―6 袋井商 ▽二塁打 山野(袋) ▽試合時間 2時間42分 【評】終盤の好機を生かした袋井商が、両軍合わせて26安打の打ち合いを制した。 袋井商は同点で迎えた七回1死二塁、尾上の中前打に敵失が絡んで勝ち越した。八回には1死一、三塁で、鶴田がスクイズを決め、点差を広げた。 誠恵は五回に3連打で逆転したが、六回以降は打線が沈黙した。
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⚾田方農 7回集中打で4点、逆転勝ち 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第1試合) 田方農 000000400―4 001000000―1 富士宮西 ▽二塁打 大川、土屋祥、前田(田)四條、丸山(富)▽野選 藤中(富) ▽試合時間 2時間5分 【評】田方農が七回の集中打で4点を奪い、逆転勝ちした。 1点を追う田方農は七回2死二、三塁から、土屋祥の左越え2点二塁打で逆転すると続く今井、前田の連打で2点を加えた。投げては今井が要所を締め、9回1失点でまとめた。 富士宮西は九回に無死一、二塁の好機をつくるも及ばなかった。 ■2年生4番土屋祥 救ったすくい打ち 再三の好機を生かせず本塁が遠かった田方農が七回、4番土屋祥の2点二塁打で、逆転に
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書評合戦 31日まで出場者、観客募集 富士市立中央図書館
書評合戦「ビブリオバトル2022」(同実行委主催)が8月13日、富士市立中央図書館で開かれる。7月31日まで、出場者や観戦者を募集している。 小学4~6年生、中高生、一般の3部門がある。各部門に5人ずつが出場し、お薦めの本の内容や魅力を3~5分間で紹介する。観戦者は各部門16人の入れ替え制。最も読みたくなった発表に投票する。募集の対象は同市内在住、在勤、在学者。応募多数の場合は抽選する。 申し込み、問い合わせは同図書館<電0545(51)4946>へ。
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富士市の宿泊料助成「ふじさんぽキャンペーン」 延期の可能性も
富士市は14日、市内の宿泊施設の料金を助成する本年度の「ふじさんぽキャンペーン」の宿泊施設向けの事業説明会を市消防防災庁舎で開いた。全国で感染者が急増する中、市担当者は、現在8月からを予定する実施時期の先送りや延期、対象者の居住区域を制限する可能性があることを説明した。 キャンペーンはコロナ禍で打撃を受けた市内の観光業の回復が目的で、2020年度も実施した。旅行サイト「じゃらんnet」(8月19日~11月15日)か「楽天トラベル」(8月25日~11月13日)を通じて予約すると、宿泊料金に応じて最大1万円分のクーポンが支給されるほか、特産品などの特典もある。本年度の第2弾は11月中旬から来年
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ユニバーサル就労支援職員1人増 富士市
富士市ユニバーサル就労推進協議会の本年度初会合が14日、市役所で開かれ、同市フィランセ内にあるユニバーサル就労支援センターの就労支援担当職員を本年度から1人増員したことなどが報告された。 同市は働きづらさを抱えた人の特性に応じた就労を推進し、同センターで各種生活相談や伴走型の就労支援をしている。 事務局によると、増員した職員を含む就労支援担当者7人が市民や市内企業に活動を周知するとともに、テレワーク業務などの開拓に力を入れている。 市内の受け入れ協力企業は21年度末時点で187社。目標値(240社)を下回る。事務局は「新型コロナウイルスのまん延で企業訪問や説明会を自粛した」と理由を説明
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労災事故ゼロへ 関係者決意新た 富士で大会
建設業労働災害防止協会県支部富士分会はこのほど、労働災害防止大会を富士市のロゼシアターで開き、富士、富士宮両市の建設業47社が労災事故ゼロに向けて決意を新たにした。 安全施工サイクルの徹底や安全衛生教育の推進が掲げられた「安全の誓い」が読み上げられ、参加者は職場の安全意識を高めた。 井上有之分会長は「労働者の職場環境に最大限配慮した労災防止活動の充実を図る」とあいさつした。 富士労働基準監督署の担当者は、昨年管内で発生した建設業の事故種別は墜落・転落が19件で最多だったと説明した。
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⚾富士宮東 5回コールド、伊豆総合下す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(富士第1試合) 富士宮東 33231―12 00200―2(5回コールド) 伊豆総合 ▽三塁打 大谷(富)▽二塁打 秋山(富)浜野(伊)▽捕逸 浜野(伊) ▽試合時間 1時間32分 【評】富士宮東が毎回の計12得点を挙げ、伊豆総合を五回コールドで退けた。 富士宮東は初回、秋山が適時二塁打を放ちわずか4球で先制。その後は四死球で走者をためて単打で確実に本塁にかえした。3投手の継投で1安打に抑え、付け入る隙を与えなかった。 伊豆総合は11四死球を与えるなど相手打線の勢いにのまれた。 ■1番大谷 打線けん引 富士宮東は序盤の猛攻で試合の主導権を握り、毎回得点を重ねた。1
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⚾静岡東 吉原工との接戦制す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(富士第1試合) 静岡東 000200031―6 100000300―4 吉原工 ▽三塁打 新庄、増井(静)▽二塁打 鈴木貴、小山(静)原(吉) ▽試合時間 1時間59分 【評】静岡東が終盤の集中得点でシーソーゲームを制した。 2点を追う静岡東は八回1死一、二塁の好機に新庄が2点三塁打を放ち同点。続く鈴木貴のセーフティースクイズで勝ち越した。九回も、三塁打で出塁した増井を奥柿のスクイズでホームに迎え入れた。 吉原工は粘投を続けた主戦安田が最後に力尽きた。 ■新庄が三塁打 終盤逆転呼ぶ 静岡東は逆転された直後の八回、新庄の同点に追いつく2点三塁打がベンチの重い空気を吹
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静岡人インタビュー「この人」 山田武司さん 出演者が70歳以上の高齢者演劇を開催
静岡県東部の70歳以上の高齢者でつくる演劇集団「まだ2(まだまだ)チャレンジャー」の座長を務める。2018年に解散した「チャレンジャー」で一緒に活動した元団員たちに声を掛けて再結集した。6月中旬に富士市の富士川ふれあいホールで初公演を成功させた。78歳。 -演劇を始めたきっかけは。 「64歳まで演劇とは無縁だった。08年にチャレンジャーの結成を知人から聞き、新しいことに挑戦してみようと参加した。昔から人とお話することが好きで、舞台の上から観客を楽しませたいと思った」 -なぜ再結集したのか。 「10周年の節目にチャレンジャーを解散することを座長から告げられ、突然のことで心残りがあった。
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記者コラム「清流」 障害者家族の声が必要
地元から離れた特別支援学校に通う子どもは地域と接点が少ない場合がある。ある保護者は、息子が近所から冷ややかな目で見られ地域で浮いていると嘆く。 富士市で知的障害者の保護者向けに開かれた講演会で、東日本大震災時の避難所で障害に周囲の理解を得られず退出を求められた事例が紹介された。障害者が最寄りの場所で過ごさざるをえないケースは多い。講師は、保護者が地域の訓練に積極的に参加して協力を求めてと呼び掛けた。 この保護者は「息子のために私が勇気を出さなきゃ」と覚悟を決めた。覚悟しなくていいかもしれない。知的障害者への配慮は防災訓練で参加者からよく出る悩みだ。地域も障害者家族の声が聞きたいはず。温か
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「障害児も普通学級に」インクルーシブ教育議論 富士の市民団体
障害の有無にかかわらず地域の学校で学べる「インクルーシブ教育」の普及を目指す富士市の市民団体「インクルーシブ教育を推進する会」は3日、ワークショップを同市の市交流プラザで開いた。参加者約20人が障害児を育てる家族と日本の教育現場の課題を探った。 同会の代表で、知的障害のある息子2人を育てている小川昌夫さんは、小学校で普通学級を希望したが特別支援学校へ転校を勧められた経験を紹介した。小川さんは「誰もが自分に合った配慮を受けて学べる社会にしたい」と訴えた。 参加した女性は議論の中で、インクルーシブ教育の普及が進まない原因に、障害に対する教職員らの知識不足があるとの考えを発表した。障害に理解を
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平和願い折り紙でヒマワリ 富士・代通寺
富士市大淵の代通寺は2日、ウクライナ国花のヒマワリを折り紙で作るワークショップを同寺で開いた。9日も開催する。 参加者は黄色の折り紙4枚をヒマワリの花びらの形に折り、直径約15センチの花を作った。1人で10輪以上作る参加者もいた。境内で見頃を迎えたハスの花を観賞に来た参拝者も制作に協力した。 制作した100輪のヒマワリを縦横約2メートルの青色のパネルの下半分に貼り、同国旗の色彩の作品に仕上げる。 同寺ではウクライナの難民支援の募金も実施している。 橋爪一能住職は「制作を通して皆さんと平和への祈りを共有したい」と話した。
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身近な犯罪気をつけて 地図に発生件数記す 富士エレガンス製作
富士署地域安全協議会女性部「富士エレガンス」はこのほど、2021年度に富士市内で発生した犯罪をまとめた「身近な犯罪マップ」を作製した。マップは市内26地区のまちづくりセンターや交番などに掲示する。 地図は市内17カ所の交番・駐在所の担当エリアごとに自転車盗、侵入盗、車上狙いなどの発生件数を一覧にまとめた。西富士交番管内で報告された空き巣被害は8件と、他地域と比べて突出して多いことなどを示した。 製作は25年目。ことしは部員38人が62枚を手作りした。高井孝江部長は「まずは地元で起こっている犯罪の傾向を知ってほしい。対策を考えるきっかけになれば」と話した。
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この夏はマイうちわ 富士、親子が制作体験
富士市のふじ・紙のアートミュージアムは26日、ワークショップ「うちわを作ろう!」を同所で開いた。市内の親子19人が本格的な夏を前に、オリジナルうちわ作りを楽しんだ。 参加者は画用紙に動物や自動車など好きな絵を描き、うちわの持ち手になる部分を含めて絵を切り取り、ラミネート加工した。絵の輪郭ごとに形が異なるうちわが完成し、子どもたちはあおいで出来栄えを確かめた。 クマの形のうちわを作った田子浦小2年の高橋玲渚さん(8)は「かわいいし、持ちやすく作れた。最近暑いから、これで涼しくしたい」と話した。
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脱炭素生活目指せ 富士市「ゼロカーボンチャレンジ」キックオフ
富士市は25日、脱炭素に向けた市民の取り組みを促す事業「ゼロカーボンチャレンジ」のキックオフイベントを同市のイオンタウン富士南で開いた。26日まで、来場者が挑戦したい事を壁に掲示している。 同市は2050年までに二酸化炭素(CO2)実質排出ゼロの達成を目指し、21年4月に「市ゼロカーボンシティ宣言」をした。 ゼロカーボンチャレンジは環境に配慮した活動を募集し、実践する市民に抽選で省エネ家電をプレゼントする企画などを展開する。初日の式典で小長井義正市長は「皆さんが気軽に楽しく脱炭素に取り組めるように応援する」と応援を宣言し、企画をPRした。 イオンタウン富士南には、挑戦したい事を付箋に書
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笑顔でジャンプ! 富士・天間幼稚園 チアダンス教室
富士市の天間幼稚園の年長園児が24日、同市のチアダンス団体「C-STARスタジオ」のコーチからチアダンスを教わった。 園児は両手にポンポンを持ち、手をV字に上げる「ハイブイ」などの基本動作を身に付けた。 曲に合わせたダンスにも挑戦。体を大きく使ってポンポンを振り、「ピョン、ピョン、ハイ!」と声をそろえ、勢いよくジャンプした。コーチから笑顔を続ける大切さも教わった。 園児はダンスを練習して10月の運動会で保護者らに披露する。高橋咲良ちゃん(5)は「みんなで踊ると楽しい。もっと上手になりたい」と話した。 チアダンスは、芸術家や音楽家を派遣する市の「こどもアートプロジェクト」の一環で実施し
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梅雨仕様にベンチ装飾 富士・伝法まちセン 季節の変化楽しんで
富士市の伝法地区まちづくり協議会が梅雨の時期に合わせ、地元の伝法まちづくりセンター駐車場のベンチを飾り付けて利用者を迎えている。29日~7月1日には手作りの梅ジャムなどの販売会も開く。 ベンチ近くに設置したアーチやカリンの植木に、水滴や傘、てるてる坊主などの飾りをつるした。風で揺れてきらきらと反射する様子が利用者の目を楽しませている。 まちづくり協議会は昨秋、センターの利用者が会話を楽しめるようにと木製ベンチを用意した。ハロウィーンやクリスマスなど季節の行事に合わせ、ベンチを装飾している。 販売会は協議会員や地元有志がセンター内で収穫した梅で作ったジャムの瓶詰めなどを販売するほか、地元
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花火、楽しく安全に 富士市消防が教室
富士市消防本部はこのほど、花火教室を同市の伝法保育園で開き、園児に花火の安全な遊び方を伝えた。 中央消防署の消防士ら4人が花火を人に向けない、水を入れたバケツを事前に用意するなどの注意点を指導し、「ルールを破ると火事につながる」と危険を伝えた。 園児約160人は手持ち花火を使って点火から消火までの流れを実践した。楽しんだ花火はきちんとバケツに入れ、火が消えたことを確認した。 花火教室は7月中旬までに市内の小学校や幼稚園、保育園、認定こども園計65カ所で開催する。
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古紙ではがき作り 再利用の大切さ学ぶ 富士・岩松小
古紙再生促進センター静岡地区委員会の出前授業が20日、富士市の岩松小で開かれ、4年生が古紙を使って手すきのはがき作りに挑戦した。 紙のリサイクルを啓発する事業の一環。児童は不要になったA4コピー紙を水と一緒にミキサーでかき混ぜてほぐし、型に流し込んだ。布に挟んで押しつけて水分を絞った。はがきは1日乾燥させて出来上がる。 会員企業の社員は紙を捨てる際の分別方法を説明し、古紙再生への協力を呼び掛けた。 小林紬さん(10)は「これから紙は他のごみと分けて捨てるようにする」と話した。 同委員会は本年度、市内の小学校計11校で出前授業を実施する。
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まだまだ演じたい 平均73歳、8人再結集 富士で4年ぶり公演
静岡県東部の高齢者でつくる演劇集団「まだ2(まだまだ)チャレンジャー」の初公演が18日、富士市の富士川ふれあいホールで始まった。平均年齢73歳の8人が4年ぶりに結集し、はつらつとした演技で観客を引き込んだ。19日まで。 8人は富士、富士宮の両市で活動していた高齢者演劇集団「チャレンジャー」の元メンバー。結成10年の2018年に解散したが、「まだまだ挑戦し続けたい」との熱意が高まり、新たな演劇集団を発足した。 初公演の題材は、蓬莱竜太作の戯曲「まほろば」を選んだ。跡継ぎの男子に恵まれない田舎の旧家を舞台に、10~70代の4世代の女性6人が家系を絶やさないために知恵を出し合う物語。 初日の
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かまどでご飯 昔の生活を親子で体験 富士市の旧稲垣家住宅
富士市の広見公園内の県指定有形文化財「旧稲垣家住宅」で18日、昔の生活を体験する講座「かまど飯を食べよう」が開かれ、市内の親子5組がかまどで炊飯を体験した。 参加者は古民家内のかまどで火をおこし、竹筒で空気を送って火加減をこまめに調節した。子どもは煙と熱を我慢して懸命に息を吹き込んだ。 家族で縁側やいろりを囲み、炊きたてのご飯を味わった。同市の三井彩楽さん(5)と志弥君(3)のきょうだいは「炊くのが大変だったからすごくおいしい」と白米をほおばり、おかわりを求めた。 富士山かぐや姫ミュージアムの職員は、夏は涼しく冬は暖かいかやぶき屋根の構造を説明した。
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記者コラム「清流」 高校生が思う地元の課題
「映画館を作ってほしい」。富士市立高の生徒と市議の懇談の場で、口をそろえて願った生徒たちに驚いた。遊びたい盛りの10代にとって“重要課題”なのだろう。 周りの3市にはあるのに、2010年に最後の1館が閉館し、富士市は映画館のないまちになった。移動手段が限られる世代には若干さびしい空白地帯だ。 週末にはカラオケやボウリング場で高校生をよく見かけ、遊び場が全くないまちとは思わない。ただ、人口規模の割に娯楽施設が少なく、休日はつい市外に出てしまう。 映画に限らず「地元が楽しかったら遠出しないのに」というのが若者の正直な声。10代も市の長年の課題であるにぎわいの回復に注
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富士で民間の定住推進組織 移住者、活躍するまちへ【湧水】
コロナ禍で地方の暮らしに目を向ける人が増え、移住定住促進施策は地方の自治体間で競争の様相を呈してきた。富士市では市の移住定住推進事業と連動して、仕事を通して移住者と地域の接点づくりを進める移住者らの組織が発足した。行政の促進策と、新天地での生活を充実させる民間の取り組みがかみ合い、移住者増加につながることを期待したい。 富士市は、富士山と駿河湾を望む恵まれた自然環境と首都圏まで新幹線で約1時間でアクセスできる好立地にある。移住費用の軽減を図る市補助制度などを利用した県外からの移住者は2021年度が162人と、市町別でここ数年、上位に入る。 市は補助制度のほかにも、暮らしの想像を膨らませて
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くるり、逆上がり ぼくにもできた!! 富士で親子運動教室
運動に苦手意識がある小学生対象の「親子スポーツ教室」(富士市主催)が10日夜、市立体育館で始まった。市内の児童26人が上達する喜びを味わった。 教室は11月中旬までに全6回実施し、縄跳び、鉄棒、ボール投げ、跳び箱の4種目を体験して運動の基本動作を身に付ける。 初回は、4班に分かれて2種目に挑戦した。鉄棒では、逆上がりをするため、マット上で前転と後転をして体を回転させる動きに慣れてから、鉄棒で練習した。市のスポーツ推進委員から「足を上に蹴り上げる感じ」などと助言を受け、すぐに上達する児童もいた。 補助器具無しで逆上がりができるようになった大淵一小2年の望月朱音さん(7)は「学校で友だちに
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吉原祇園祭3年ぶり復活 山車行き交い、富士に熱気
富士市吉原の東海道吉原宿に初夏の到来を告げる「吉原祇園祭」が11日、吉原商店街周辺で始まった。感染症対策で規模を縮小したが、「東海一の祇園」と称される伝統行事が3年ぶりに復活し、熱気に包まれた。12日まで。 初日は同地区内6神社の氏子らが、19台の山車を吉原本町通り約1キロと周辺を引き回した。全国でも珍しい吉原独特の「吉原ひな壇型」や江戸型など個性豊かな山車が雨の中を行き交い、すれ違うたびに太鼓やおはやしの調子が上がって勇壮な音が会場に響いた。 本町1丁目の山車を先導した窪田寛之さん(39)は「3年ぶりでも仲間が集まってくれて久しぶりに会えた人もいる。できて良かった」と感慨深げに話した。
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将来の仕事、何に 富士で子どもたち、大工や動画制作体験
子ども向けの職業体験イベント「きっずわーく」が5日、富士市のコワーキングスペース「ワークス富士」で開かれた。小学生以下の子どもたちがさまざまな業種の仕事に触れ、働く楽しさを味わった。 昔から子どもに人気が高い美容師や花屋のほか、動画クリエーターなど、県内の10業種の企業・個人がブースを構えた。大工のブースでは、木造家屋の骨組みを組み上げる工程に挑戦した。子どもたちは現役の大工から手ほどきを受け、先端部分などが凹凸に加工された木材を金づちを使ってはめ合わせた。 富士市水戸島の池田結喜君(5)は「きれいに家ができて楽しかった。大工さんが格好良かった」と笑った。大工の中野匡人さん(36)は「な
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キックバイク、元気いっぱい 富士で未就学児向け教室
未就学児を対象にしたキックバイク教室が4日、富士市の中央公園駐車場で開かれた。市内外の子ども30人が元気いっぱいにコースを走り抜けた。 幼少期から自転車に慣れる機会をつくろうと初めて開催された。 キックバイクはペダルのない自転車型の遊具。勢いよく進むための地面の蹴り方を教わった子どもたちは、橋やS字クランクのあるコースに挑戦した。ヘルメットをかぶる、ブレーキをかけて止まるなど安全運転のルールも学んだ。 主催した日本マウンテンバイク協会公認インストラクターの大塚譲さん(37)=同市=は「市内では小学4年生以下が対象の自転車教室は少ない。小さい頃から運転する楽しさを味わえば苦手意識が軽減さ
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高度な測量技術体験 児童が「歩測」挑戦 富士川二小
静岡県測量設計業協会などでつくる「測量の日(6月3日)中部地区連絡協議会」の地図教室が1日、富士市の富士川二小で開かれた。4年生が地図作成に使われる高度な測量技術に触れた。 児童は江戸時代に伊能忠敬が歩いて日本地図を作成した歴史を教わり、歩幅で距離を測る「歩測」に挑戦した。自分の歩幅の平均値を測り、十数メートル先の目印までに要した歩数から距離を計算した。測量機器と比較して歩幅の正確さを競った。 機器と50センチの誤差が出た木原妃彩さん(9)は「速く正確に測れる今の技術の高さはすごい」と感心した。 国土地理院中部地方測量部の担当者は同校周辺の地図を使って、地図記号の意味を説明した。
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富士市立高生 市議と「法案」議論 模擬議会本会議へ主張磨く
富士市立高総合探究科3年生が30日、7月中旬に実施する模擬議会本会議での討論に向け、身の回りの問題を解決するために考えた「法案」を市議と意見交換した。 生徒は独自に考案した「学校施設防犯カメラ設置法案」や「同性結婚法案」など六つの法案を、賛成する与党と反対する野党の立場から考えている。意見交換では法案別に与野党に分かれ、市議に助言を求めた。 教室などに防犯カメラを設置して保護者などへの配信を求める与党側はいじめや体罰などの抑止効果を訴える戦術を明かした。市議は野党側の指摘に備え、映像流出の防止策も伝えるべきと提案した。 野党側は監視によって活動の自由が奪われるなど権利侵害を主張して廃案
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青空の下、音楽堪能 地元歌手ら軽快に披露 富士・比奈公園でフェス
富士市の比奈公園で28日、音楽などを楽しむ「青空フェスティバル」が開かれた。 市立高吹奏楽部や同市出身のシンガー・ソングライター結花乃さんら4組が、青空の下で軽快な演奏や歌を披露した。地元飲食店のブースもあり、来場者は食事しながら手拍子するなど思い思いに音楽を堪能した。 新型コロナウイルスの影響で中止した恒例行事「吉永ふれあいコンサート」の代替企画。会場を屋外に変更して3年ぶりに開催した。 高橋正文実行委員長は「地域の伝統を守りたい一心で実施方法を模索した。開放的な空間で来場者に楽しんでもらえた」と話した。
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平和の祈り、音に込め 富士でウクライナ支援演奏会
富士市の女性ネットワーク・富士は29日、「ウクライナ支援チャリティーコンサート」を同市のロゼシアターで開いた。ウクライナ出身で同国の民俗楽器「バンドゥーラ」奏者カテリーナさん(36)らが出演し、平和への祈りを音に込めた。 澄んだ音色と歌声で「翼をください」や同国民謡など計5曲を披露したカテリーナさんは「母国ではロシア軍によって日常が一瞬で奪われた。ウクライナ人は家族を守るために頑張っている」と語った。 3月に首都キーウから来日したカテリーナさんの母マリアさん(68)も国歌を歌った。マリアさんは「私たちの国は誰にも渡さない」と力を込めて聴衆に支援を訴えた。富士市内で避難生活を送る親子2人も
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稲作、虫の影響は 富士川二小5年 田植え前に農薬効果学ぶ
富士市の富士川二小で26日、同市中之郷に拠点を持つ農薬製造・販売業「クミアイ化学」の出前教室が行われた。本年度の稲作体験に向け、5年生が稲に付く害虫の特徴や農薬の効果を学んだ。 児童は虫の繁殖の影響で病気がまん延したり、雑草の成長で稲が栄養不足になったりと、管理不足で品質や収穫量に大きな影響があることを学習した。稲の葉や穂を食べてしまうイネミズゾウムシやワタアブラムシを虫眼鏡で観察した。 同社社員は農薬の効果を説明し、「ここ10年間で世界の人口が8億人増えた。食糧確保のためには農薬を適切に使って生産の効率を上げる必要がある」と話した。 5年生は総合的な学習の一環で、6月上旬に学校近くの
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デフサッカーに挑戦! 聴覚障害の子ども、楽しさ体感 富士
富士市立高でこのほど、「デフサッカー教室」が開かれ、聴覚障害のある未就園児から中学生までの約20人が人工芝グラウンドでボールを蹴る楽しさを味わった。 同教室は聴覚障害のある子どもが体を動かせる場を提供するため、昨年度から同校や静岡FIDサッカー連盟などが協力して始めた。本年度は3月までに計10回ほど開催する。 子どもたちはボールを投げたり弾ませたりと、ボールに慣れることから始め、パスやドリブルなど基本的な動きに挑戦した。得点数を競うミニゲームでは、力いっぱいゴールに蹴り込んだ。富士宮市立大宮小2年の岡村碧大君(7)は「ゴールを決められて楽しかった」と笑顔で話した。 富士市立高のサッカー
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人工芝で鬼ごっこ 生徒と園児が交流 富士市立高グラウンド活用
富士市立高の人工芝グラウンドを活用したイベント「人工芝で遊ぼう」がこのほど、同校で開かれた。生徒と未就学の子どもがグラウンドを伸び伸びと走り回り、一緒に汗を流した。 スポーツ探究科3年生40人が班に分かれ、ひな保育園の園児や地元の未就園児のリクエストで鬼ごっこや尻尾とりを企画した。園児が鬼役の生徒から夢中で逃げ回り、笑顔があふれた。ボール遊びではサッカー部員らが蹴り方を教えた。 同園の勝亦姫菜さん(5)は「(人工芝で)転んでも痛くなかった。お兄さんたちは足が速くてすごい」と笑顔を見せた。サッカー部の森翔大さん(17)は「園児が無邪気に楽しんでくれて良かった」と話した。
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手作り粉末茶「いい匂い」 富士山こどもの国でお茶フェスタ
富士市の富士山こどもの国で21日、茶の魅力を紹介する「お茶フェスタ」が始まった。来園者が茶の飲み比べクイズや粉末緑茶作りを体験して茶に親しんだ。22日まで。 粉末茶作りのコーナーでは、石臼を使って煎茶を加工した。子どもたちは石臼をひき、粉になって出てきた茶を見て「中でどうなったの」と不思議がった。出来上がった粉末茶をその場で味わった。沼津市から家族で来た長尾駿希君(5)は「苦かったけれどいい匂いだった」と話した。 茶葉の天ぷらも試食でき、親子が飲むだけでは感じられない茶の食感や味わいに触れた。 22日は、市内外の茶業者によるほうじ茶のラテアート体験や茶葉の詰め放題も開催する。一部は有料
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記者コラム「清流」 情熱という財産
富士市松野地区の史跡を住民が案内するツアーに誘われた。郷土史愛好会に素人が1人交じって話が理解できるか不安だったが、ガイド本と解説看板に助けられた。 本と看板は、松野の風習や魅力を絵札に込めた「松野歴史かるた」の力をより引き出す狙いで住民有志が作った。 かるたの完成から7年がたち、存在は市外に広まりつつある。まち歩きの参考になり、知識が深まると好評だ。 成果物の完成から後続の策を怠ると世間から忘れ去られてしまう。かるたを土台に活動を広げるノウハウは市内の地域活性化の手本だ。 住民は今も紙芝居などの新企画を練る。「魅力満載の松野をもっと広めたい」と語るメンバーの情熱はもう地域の財産だ。
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日米対抗「全力尽くす」 フットゴルフ代表の川添さん(富士)
フットゴルフの日本代表に初選出され、国際大会に参戦する富士市の川添祐介さん(44)が16日、市役所を訪ねて「勝利に全力を尽くす」と小長井義正市長に意気込みを語った。 フットゴルフはゴルフのルールでサッカーボールを蹴る競技。川添さんは2021~22年のジャパンツアーで4位に入り、米国フロリダ州で26日に開催される日米対抗戦「パシフィックトロフィー2022」の代表に選出された。 同大会は、両国から14人ずつが出場するチーム戦。川添さんは2人一組のペアで交互に打ち合う種目に出場する。 長年、サッカーに取り組み、現在はフットサルの指導者をしている川添さんは、仲間から刺激を受けて19年にフットゴ
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田植え 列そろえ丁寧に 富士二小「成長見守りたい」
富士市の富士二小の5年生が16日、同校の南側にある水田で田植えを体験した。社会科と総合学習の一環として、秋の収穫まで稲の生育状況を観察する。 同校では毎年、笹山富雄さん(72)が所有する水田を借りて米作りに挑戦している。 この日は、JAふじ伊豆富士地区青年部富士支部のメンバーが指導した。児童は転ばないように声を掛け合いながら泥の中を進み、列をそろえて「ひとめぼれ」の苗を植えていった。 収穫した米は調理実習で味わう。石井希君(10)は「たくさん実るように願って成長を見守りたい」と話した。 (富士支局・国本啓志郎)
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かるた教材に史跡案内 富士・松野地区住民有志 言い伝えや風習紹介
富士市松野地区で「松野歴史かるた」を活用した地域活性化に取り組む住民有志が7日、かるたで取り上げた史跡などを巡る勉強会を開催した。静岡市清水区の蒲原地区で歴史を学ぶ団体「富士山とするが歴史の案内人」に松野地区に残る伝承や風習を紹介した。 住民有志による富士市外の団体の史跡案内は初めて。松野地区の歴史や言い伝えを、かるたを通して学びたいと同団体から現地視察の案内の要望を受けた。 南松野地区にある寺社など12カ所を住民有志が案内した。力士がおにぎりを担ぐ姿が絵札になっている八坂神社では、豊作を願って頭上に掲げられたおにぎりを取り合う神事「お櫃(ひつ)まわし」や、過去に行われていた奉納相撲を解
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源平ゆかり史料展示 曽我兄弟の仇討ち紹介 富士・かぐや姫ミュージアム
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムの特別展「富士の巻狩と曽我兄弟の仇(あだ)討ち」がこのほど、同館で始まった。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源平にゆかりの史跡が注目される中、源頼朝の巻き狩りの様子を描いた浮世絵など同館の収蔵品20点を展示している。7月3日まで。 曽我兄弟の仇討ちは1193年、大規模な巻き狩りが富士山麓で行われた際、曽我十郎祐成、五郎時致の兄弟が頼朝の家来工藤祐経を討ち取って親の敵を討ったとされる。 浮世絵「右大将頼朝公裾野牧狩勢揃図」や「曽我兄弟夜討十番切之図」などで、巻き狩りに関わった人物の関係性や仇討ちの一部始終を読み解ける。江戸時代の歌舞伎の演目として人気を集め、
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ニジマス捕まえ「やったよ!」 富士山こどもの国、親子連れで盛況
富士市の富士山こどもの国は、こどもの日の5日、小中学生が入園無料になり、多くの親子連れが訪れた。223匹のこいのぼりから歓迎を受けた子どもたちは、ニジマス釣りやつかみ取りなどに熱中した。 水の国エリアのニジマスイベントは大型連休中の8日までの限定企画。当日予約制で午前10時前には枠が埋まった。仮設プールでのニジマスのつかみ取りでは、子どもたちが泳ぎ回る魚を懸命に追いかけた。ようやく捕まえると「やったよ」と、笑顔で家族に獲物を見せた。 捕ったニジマスはその場で塩焼きにして味わった。長泉南小3年の染矢壮磨君(8)は「身が柔らかい。自分で捕まえたからおいしいに決まっている」と誇らしげに話した。
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まろやか新茶どうぞ 富士川楽座、地元産フェア盛況
富士市産の新茶をPRする「富士山新茶フェア」(富士のお茶振興推進協議会主催)が4日、同市の道の駅「富士川楽座」で始まった。5日まで。入れたての茶が振る舞われ、新茶を買い求める来場者でにぎわった。 市内の青葉園と木村園が出店し、富士の茶娘が行楽客に試飲を勧めた。来場者は「甘い」「まろやか」など喜んだ。千葉県から観光に訪れた渡辺敏之さん(48)は「普段ペットボトルで飲むお茶とは全く違う」と話した。 木村園の販売担当者は「今年はうま味が強い。できたてを味わってほしい」と話した。 試飲は午前10時~午後3時。購入者を対象にほうじ茶などが当たる抽選会も開いている。
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富士山麓に広葉樹を 富士・大淵、市民が苗木植樹
富士市は29日、同市大淵の市有林でブナなどの広葉樹を植樹した。富士山麓の自然環境保全のため、市民約350人が作業に汗を流した。 同市の富士山麓ブナ林創造事業として実施した。富士山こどもの国から北西約2キロの場所にあるヒノキの伐採跡地約1万平方メートルに、ブナやケヤキなど富士山麓に自生する7種約2200本を植えた。 地元企業やガールスカウトなどが協力した。参加者は冷たい雨と強風の悪天候の中、山の斜面にスコップで穴を掘り、次々に苗木を植えていった。真っすぐに育つように添え木をして、根に優しく土をかぶせた。 富士中3年の細野暖さん(14)は「周りの山の木よりも大きく丈夫に育ってほしい」と願い
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記者コラム「清流」 口論の先は
休日に伊豆の港で釣り糸を垂らしていた時、怒鳴り声が聞こえた。駐車禁止区域内に車を止めた釣り人を地元住民が注意したようだ。次第に言い合いがエスカレートした。 住民によれば、かつて来場者のマナーが問題で、釣りが禁止される可能性があったとか。「1人のわがままを許せない」と住民は憤る。一方で、釣り人は「面倒くさい」と聞く耳を持たなかった。周囲の注目を集めた手前、引き下がれなかったのだろうか。 暴行容疑などの事件を取材すると、ささいな口論が発展したケースが多いと感じる。捜査関係者は「言い方を変えれば済むのに」とこぼす。 釣り人は程なくして車を移動させた。「釣り場は皆の場所」という認識は共通のはず
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子ども食堂、模擬店で交流 富士で開店5年目イベント
富士市今泉の子ども食堂「シニア&子どもカフェ遊」は16日、開店5年目の記念イベントを同所駐車場で開いた。焼きそばなどが振る舞われ、地元の子どもたちでにぎわった。 大人は参加費100円、子どもは無料で開いた。会場には焼きそばや綿あめ、ポップコーンなどの模擬店が並び、来場者が好きな料理をほおばった。近隣の高齢者も集まり、子どもたちとの交流を楽しんだ。 カフェ遊は、世代を超えた交流を目的に市内の有志が毎週土曜に運営する。子どもから高齢者まで、安価で食事を提供している。 スタッフは子どもたちが利用しやすい雰囲気づくりを目標に据える。松本哲司代表(72)は「訪れる高齢者は皆、子どもとの交流が楽
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富士に「みんなの家」開設 昼夜問わず受け入れ 地元NPO法人「誰もが集える居場所に」
子どもの居場所づくりに取り組む富士市のNPO法人「ゆめ・まち・ねっと」(渡部達也代表)は12日、誰でも自由に過ごせる「みんなの家むすびめ」を同市国久保に開設した。関係者がテープカットをして新たな居場所の完成を祝った。 むすびめは、ふるさと納税制度を活用した県のクラウドファンディング(CF)で集まった資金で渡部代表の自宅兼事務所を改修。1階の3部屋の壁を撤去して屋根裏をロフトにした。机やキッチンも設けた。 子どもや子育て世代の父母、近隣の高齢者が、渡部代表が滞在する時間にいつでも出入りできる。渡部代表は「昼夜問わず受け入れられる居場所にしたい」と話した。 同日は、放課後に多くの児童が立ち
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多頭飼育崩壊防ぐ連携強化 兆候の察知、地域住民と/富士保健所動物保護第2指導班長・長谷川久氏【本音インタビュー】
多数の動物を適切に管理できない「多頭飼育崩壊」が社会問題化する中、県は本年度、独自のチェック表を福祉関係者に配布し、崩壊の危険度判定を始める。現場対応の課題や今後の取り組みを聞いた。 -多頭飼育崩壊の原因と被害は。 「たくさんの動物に囲まれていることに依存する飼い主の心理状態や繁殖制限の知識不足、高齢になって十分な世話ができなくなるなど原因はさまざま。繁殖が始まってしまうと、費用面もあって飼い主だけでは対処できなくなり、悪化が連鎖する。地域から孤立して一人で抱え込む例が多い。ふん尿が堆積した不衛生な環境で動物の健康に支障が出るだけでなく、飼い主の衣食住も悪化していく。異臭やほえ声の騒音
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多頭飼育崩壊を地域で防止 静岡県、兆候察知へ「チェック表」 民生委員らと連携
適切な環境で動物の飼育ができなくなる「多頭飼育崩壊」の未然防止に向け、県は2022年度に崩壊の危険度チェック表を導入する。地域住民と連携し、兆候を早期に察知する狙い。家庭の事情に詳しい民生委員やケアマネジャーらにチェック表を配布する。 チェック表は、家庭で飼育する動物の頭数や性別、去勢手術の有無など5項目を設け、崩壊の危険度を5段階で判断する。危険度に応じて、経過観察や保健所への通報を促す。県は今後、民生委員らの集会に出向いてチェック表を配布。多頭飼育崩壊が地域に及ぼす影響を伝え、協力を求める。 県の担当者は「動物に関する相談は保健所が受け付けていると周知し、地域と信頼関係を築きたい」
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記者コラム「清流」 感謝込めた最後の落書き
小中一貫校への移行で解体を控える富士市の富士川二小の校舎は現在、盛大な落書きで埋め尽くされている。 校舎との別れに、児童が許可を得ていた。壁や床に描いたのは仲間と遊んだ日々の思い出。大人から指示されたわけでもなく、率先して「ありがとう」「学校大好き」と記した。教室いっぱいの絵と言葉が「普通の日々が楽しかった」という子どもたちの充実した学校生活を物語っている。 普段は教員に叱られる落書き。最初で最後のお絵描きを堪能する笑顔は一段と輝いて見えた。 住民との交流を大切にした同校。地元に残る歴代の卒業生の名前が各所に刻まれていた。4月から新校舎に移る。真っさらな教室も、地域と共にたくさんの思い
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「ウクライナに力届けたい」 富士見高生、バザーで支援 富士本町商店街
富士市の富士見高コミュニティ研究会は27日、「ウクライナ支援バザー」を同市の富士本町商店街で実施した。売上金は国連児童基金(ユニセフ)を通じてウクライナで避難生活を送る子どもたちの支援に充てる。 同商店街で開催された「楽々市」に参加し、池田屋履物店南側にブースを構えた。同校の生徒と教職員約160人が持ち寄った文房具や日用品を陳列。部員たちはウクライナ国旗の青色と黄色に塗った募金箱を持って店頭に立った。通行人に現地の被害状況を説明し、協力を呼び掛けた。 企画リーダーの1年川口倖芽さん(16)は「同世代の子どもたちの日常が失われていることを報道で知り、居ても立ってもいられなくなった。地域の
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解体校舎に思い出刻む 児童ら、感謝の絵や言葉 富士川二小
小中一貫校の新校舎完成に伴い、ことし7月に解体が始まる富士市の富士川二小校舎で27日、「校舎お別れの集い」(PTA有志主催)が開かれた。同校舎で学んだ児童と富士川二中の生徒計約350人がさまざまな場所に絵などを描き込み、54年間、地域の子どもを育んできた校舎で最後の思い出を刻んだ。 子どもたちが教室の壁や床、廊下にチョークや油性ペンで絵や自分の名前などを書き込んだ。「54年間たくさんのすてきな思い出をありがとう」と、児童全員が模造紙に手形を重ね合わせて言葉を書き、体育館に掲示した。 絵や言葉でいっぱいになった教室を見渡した6年の稲葉碧斗君(12)は「皆で遊んだ楽しい思い出が詰まった校舎が
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SDGs推進へ連携組織 富士で発足式 31企業・団体に登録証
持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目的とした富士市の官民連携組織「市SDGs共想・共創プラットフォーム」の発足式が27日、同市のラ・ホール富士で開かれた。発足に合わせ、市が設けたSDGs推進の登録制度へ登録する31の企業・団体に対し、登録証が交付された。 同組織は、SDGsの実現に向けて個人や団体が取り組みを宣言する「行動宣言制度」と、SDGs関連の事業を進め、42項目のチェックリストを公表した企業や団体が参画する「推進企業等登録制度」への参画者を募る。宣言した個人や団体の関係構築の場を提供し、それらが協働して取り組むプロジェクトを後押しする。 式典で、出席した30の企業・団体の代表
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店内放送、上手にできる? 富士宮で「こどもアナウンサー」審査会
小学生が聞き取りやすい話し方を競う「こどもアナウンサーコンテスト」(マキヤグループ主催)が26日、富士宮市のまかいの牧場で開かれた。事前に応募した県内の児童10人が滑舌良く原稿を読み上げた。 店内放送を想定した30秒ほどの文章に挑戦。SBSラジオのキャスタードライバーらから声の印象を明るくするための笑顔の作り方を教わった児童は「ご来店いただき、まことにありがとうございます」などと大きな声で審査員にアピールした。 静岡市清水区の清水駒越小4年の斎藤玲さん(10)が優勝した。静岡、藤枝の両市の量販店「エスポット」4店舗で4月中旬から半年間、斎藤さんの音声を放送する。後日収録に臨む斎藤さんは「
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南幼稚園「ありがとう」 富士で閉園式、52年の歴史に幕
富士市横割の南幼稚園は24日、閉園式を行った。最後の卒園児11人で園歌を元気よく合唱し、52年の歴史に幕を下ろした。 1970年の開園以来、3061人を送り出した。内田新吾園長は「歴代の卒園者は社会を担う人材に成長している。地域に親しまれ、支えられて楽しい思い出を積み重ねることができた」と述べ、小長井義正市長に園旗を返納した。 園児は事前に収録した映像で、運動会などの思い出を発表した。「大好きな南幼稚園。育ててくれてありがとう」と声をそろえた。式場では慣れ親しんだ園歌を歌い、閉園を惜しんだ。 園舎では4月以降、併設する小規模保育事業「みなみっこ」が継続して運営され、一時預かりやことばの
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シラス初物「上出来」 富士・田子の浦港 漁協食堂も営業開始
今季のシラス漁が21日に富士市の田子の浦港で始まった。漁船がかごいっぱいに新鮮なシラスを積んで帰港し、初物を待ちわびた仲買人が次々と競り落とした。今期は初漁に合わせて漁協食堂も営業を開始し、港は活気にあふれた。 近年は不漁が続き、昨季は過去最低の年間36トンだったが、初漁は昨年を大幅に上回る800キロ以上の水揚げがあった。漁師は「これだけ取れたら上出来」と胸をなで下ろした。 初日は1キロ約1500円と例年並みの価格で取引された。同市の水産加工販売会社「八幡」の仲買人清秀人さんは「全体的にやや大ぶり。生食には良いサイズ」と話した。 水揚げされた新鮮な生シラスなどを競り場で提供する人気の漁
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ちびっ子駅長「出発進行!」 富士・岳鉄で1日体験 24、26日も開催
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の1日駅長体験会が20日、吉原駅で行われた。子ども2人が制服に身を包み、緊張した面持ちで駅員の仕事に挑戦した。 同駅の本多功典主任から駅長任命書を受けた同市の加藤一華さん(4)と西遥乃さん(7)が駅員の指導で乗車券を販売した。日付を印字する機械に切符を通し、切り込みを入れて乗客に手渡した。 マイクを握った2人は、電車がホームに到着した時には利用者に白線の内側まで下がるよう声を掛けた。出発時には手を高々と上げて「出発進行」と元気よく合図した。 西さんは「知らない仕事がたくさんあった。全部やる駅員さんはすごい」と話した。加藤さんは「電車にたくさん乗れて楽しかっ
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富士・自転車ロードレース 沿道応援で速さ体感「強い風 来た」
19日に富士市の市街地で開幕した「第1回富士クリテリウムチャンピオンシップ」は、予選から地域住民らが沿道に繰り出し、選手からわずか数メートルの近さで国内トップレベルのスピードを体感した。地元のプロチーム「レバンテフジ静岡」の選手には大きな拍手でエールを送った。 60人近い選手が一団となり、観客の前を何度も駆け抜けた。初のレース観戦をした富士市の自転車愛好家の女性(47)は「スパートのタイミングを走りながら話し合っていた」と、駆け引きをする選手に驚いた。一瞬で走り去る選手を目の当たりにした富士中央小3年の加藤暦君(9)は「強い風が来てびっくり」と目を丸くした。 地元のレバンテは初の地元レー
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気球から地元眺望 大淵一小/大淵二小/大淵中 卒業前の思い出に
卒業を控えた富士市の大淵一小、大淵二小、大淵中の3校の卒業生がこのほど、熱気球に乗って上空から地元を眺める体験をした。 新型コロナウイルス感染拡大で多くの学校行事が中止になり、3校のPTAが「学校生活の思い出に」と企画した。 体験を希望した児童生徒171人が大淵中の校庭から熱気球のゴンドラに5人ずつ乗り込んだ。高さ20メートルまで上昇すると、校舎の奥から姿を現した雄大な富士山に息をのみ、反対側では市街地や駿河湾を見下ろした。生徒らは普段と違う目線からの眺望に歓声を上げたり、地上の同級生に手を振ったり、空中での5分間を満喫した。 大淵一小の浅倉彩里さん(12)は「初めは高くて怖かったけれ
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商店街がギャラリーに 富士・吉原、店舗と作家コラボ
富士市の吉原商店街の店舗と地元のアーティストらの作品を展示するコラボレーション企画「観るは法楽」が、27日まで同商店街で開かれている。商店の雰囲気に合わせて制作した作品が店内外を彩った。 商店街のアトリエで毎月、作品を展示して作家を支援している衣装作家小川浩子さん(37)の呼び掛けに、作家や店舗が協力した。空き店舗5カ所を含めた計33カ所に、50人以上の作家の作品が並ぶ。週末にはチラシを手に商店街を散策し、作品を撮影する家族連れでにぎわっている。 唐揚げ専門店「唐揚げ十四番」では、同市出身のイラストレーターおおいしももこさん(31)が、店名の由来である東海道14番目の宿場町(吉原宿)から
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途上国の妊産婦支援へ 富士でホワイトリボンラン
国際女性デー(8日)を前に、妊産婦が死亡しない社会づくりを啓発する「ホワイトリボンラン」が5、6の両日、富士市内で展開された。 ホワイトリボンランは、女性が自分らしく生きることを支援するホワイトリボン運動の普及を目的に全国で同時展開されている「ホワイトリボンフェス」の一環。参加料の一部を、発展途上国の女性の命と健康を守る活動に取り組む団体に寄付する。 5日は同市の富士マリンプールと元吉原小を往復する2キロのコース、砂山公園で折り返す4キロのコースに計約50人が参加した。白か黒の同フェス公式Tシャツを着用し、海岸沿いの堤防を笑顔で駆け抜けた。 6日は事前に応募した約200人が同市中央公園
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校内自主清掃3千日 柿島教諭(富士市立高)3月末で定年退職
勤務する学校の清掃を自主的に続けてきた富士市立高の柿島由和教諭(60)が3月末で定年退職を迎える。出勤日に休まず取り組んだ清掃活動は14年間で通算3千日を超えた。柿島教諭は「掃除を通して人間力を教える」と、継続の大切さを自ら示し、ごみ拾いやあいさつを率先してできる生徒の育成に力を注いだ。 「おはよう。部活動の大会はどうだった」。2月下旬の朝、柿島教諭はいつものようにほうきを手に、登校する生徒を迎えた。清掃は午前7時半からの約30分間、玄関や廊下、駐輪場など、毎日場所を変える。丁寧にごみを集め、しつこい汚れは水拭きする。 柿島教諭は1988年に銀行員から高校教諭に転身した。あいさつができな
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結婚23年を記念 3組が富士山婚式 2月23日の富士山の日前に
結婚23年目を迎えた夫婦を祝福する「富士山婚式セレモニー」(実行委主催)が19日、富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で開かれた。「富士山の日」(2月23日)を前に、夫婦3組が末永く人生をともにすることを誓った。 市は2人の23年間を「富士山(2・23)」となぞらえ、「富士山婚式証明書」を発行している。2021年6月以降に申請した21組のうち3組が出席した。 地元ハンドベルグループの演奏で会場が祝福ムードに包まれる中、夫婦に富士山が描かれた特別証明書が贈られた。今後の結婚生活も円満に送る誓いを新たにした夫婦3組を、式典関係者らが拍手で送り出した。 出会って1カ月で結婚したという富
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コロナ下奮闘の高校生紹介 富士で動画「青春メッセージ大会」 部活や勉強の原動力語る
新型コロナウイルス感染拡大が続く中をひたむきに頑張る富士市内の高校生を動画で紹介するイベント「青春メッセージ大会」(市主催)が6日、同市のロゼシアターで開かれた。生徒がコロナ下でも力を注ぐ部活動や勉強への熱意を語る動画を学校関係者らに披露した。 動画は市内の高校6校の生徒2人ずつを取り上げ、ドキュメンタリー風に仕上げた。 吉原高の動画には、「JCI JAPANグローバルユース国連大使」として活動した国際科2年の南條桜都さんが出演した。南條さんはカナダ留学が中止になり、気持ちを切り替えて大使に応募。世界の学生と持続可能な開発目標(SDGs)についてオンラインで議論した。南條さんは「留学では
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日本三大だるま市「毘沙門天大祭」開幕 規模縮小し2年ぶり 富士
日本三大だるま市に数えられる富士市今井の毘沙門天(びしゃもんてん)妙法寺の「毘沙門天大祭」が7日、規模を縮小して2年ぶりに始まった。境内では全国から集まった約40店のだるま店が軒を連ね、開催を待ちわびた参拝者でにぎわった。9日まで。 店頭には、富士市の特産「鈴川だるま」をはじめ、全国各地のだるまが所狭しと並ぶ。参拝客は干支(えと)の虎柄や北京五輪にちなんだ金色など特徴的なだるまを次々に手にとり、お気に入りのだるまに無病息災や商売繁盛を願った。 各家庭や事業所で役目を終えただるまの納所には、複数のだるまを抱えた人が列を作った。50年間欠かさず大祭に来ている島田市の植村幸子さん(65)は「昨
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マスクも衣装、収録に熱 富士の市民ミュージカル、3月動画公開
富士市文化振興財団が企画する市民ミュージカル「Heart~優しさの中にある勇気~」の収録が6日、同市のロゼシアターで行われた。3月に動画投稿サイト「ユーチューブ」のロゼシアター公式チャンネルで公開する。 約9カ月間稽古を積んだ市民約50人が出演した。道端で猫を助けようとして交通事故に遭った少女マリアが生死のはざまで女神を探す旅をして、優しさや思いやりに触れるオリジナル脚本を演じた。 新型コロナウイルス感染防止のため、装飾したマスクを衣装に取り入れた。演者は顔が隠れて難しい感情表現を、大きな身ぶりやせりふの抑揚で補った。 市民ミュージカルは1998年に始まった。昨年は感染拡大で公演を中止
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ラジオで訴え「薬物駄目」 小中高生、薬剤師が生放送 富士
富士市などは5日、薬物乱用防止を訴えるラジオ特別番組を地元のコミュニティラジオ局「ラジオエフ」で放送した。富士、富士宮両市の中高生が出演する生放送番組「ラジオエフ部」で、薬剤師と小中高生が違法薬物乱用の現状を話し合って、リスナーに危険性を伝えた。 特番は、市が例年開催する暴力追放・薬物乱用防止市民大会の代替企画として、若者に薬物の正しい知識を身に付けてもらおうと企画した。 番組では、児童生徒が市薬剤師会理事の曽根啓紀さんに薬物に関する疑問を次々とぶつけた。曽根さんは2020年の大麻関連の未成年者の年間摘発件数が11年と比較して10倍となったデータを示し、若者に大麻が忍び寄る実態を紹介。海
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記者コラム「清流」 和装を続ける意志
世間から正月気分が抜けた1月中旬、和風小物のチャリティー展ではかま姿の1人の若い男性が目に留まった。りんとした所作から、展示会のためにめかし込んだようには見えない。時代と逆行した姿が気に掛かり、理由を尋ねてみた。 富士宮市の佐野翔平さんは外出時は常に和装をしている。和服の着方を知らない同世代の多さに日本文化衰退へ危機感を抱き、脱サラして伝統工芸品の販売業を始めた。自分をモデルに着物の魅力を伝えている。どんな場面でも和装を貫くという。 「着物を着ると自然と気が引き締まる」との言葉は、落ち着きあるたたずまいも影響して説得力があった。気の緩みを正すために、和服の力を借りてみようか。
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海抜0メートルからの富士登山PR 富士市 高画質動画公開
富士市は海抜0メートルから山頂を目指す「富士山登山ルート3776」のPR動画を制作し、1月中旬から動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルで公開している。新型コロナウイルス感染収束後の外国人の誘客を見据え、外国人監督を採用し、英語のナレーションを付けた。山麓の絶景と共に標高差3776メートルを登る醍醐味(だいごみ)を国内外に発信する。 動画は、外国人女性が登頂する過程を追ったドキュメンタリーの本編と、ガイドらへのインタビュー、道中のVR動画。日本語、英語の両字幕版を合わせて計12本に上る。 本編では、海岸から山頂まで約42キロの過酷な道のりを「己と闘う旅」と位置付け、同市の鈴川海岸
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ブリの大きさにギョッ 解体見て生態学ぶ 富士・たかおかこども園
富士市厚原の「たかおかこども園」の年長園児が19日、魚の解体を見学して生態や食の大切さを学んだ。 見学会は、同市の食育推進事業の一環。マックスバリュ東海の食育インストラクター滝野泉さん(68)が重さ約6キロのブリを解体した。滝野さんは三枚におろす過程で内臓やえらを示し、水中で呼吸する仕組みなどを解説した。 興味津々に観察した園児は、切り身に処理されたブリをソテーして味わった。石田めいさん(6)は「(処理前の)ブリが大きくてびっくりした。頑張っていろんな物を残さず食べたい」と話した。 滝野さんは「大きくなるために、苦手な物でも少しずつ食べてみて」と呼び掛けた。
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静岡人インタビュー「この人」 牧野哲さん 富士見台くらし支えあいセンターの代表
富士市北部の住宅地、富士見台1丁目町内会長を2015、16年に務め、地域の高齢者の居場所づくりに励んだ。登録サポーターの住民が常駐して高齢者の生活を支援するセンターを11月末に稼働させた。74歳。 ―稼働までの経緯は。 「富士見台地区は高齢化率が高く、独居高齢者が多い。住み慣れた地域でいつまでも暮らすには住民の助け合いが必要で、以前から、互助活動を推進する団体が求められていた。活動実現のために、住民でつくる団体の代表就任を決めた」 ―活動の手応えは。 「家事を手伝う出張事業に加え、世代を超えて集う居場所を目指している。大きなごみの搬出依頼が多く、高齢者1人では困難な力仕事にニーズを感
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ヘアカット全国大会 美容師勝又さんV「腕認められた」 富士
富士市今泉の美容室「JAZOO」の勝又洋介代表(46)がこのほど、オンラインで開かれたヘアカット全国大会「AREA CIRCUIT(エリアサーキット)2021」で初めてグランプリに輝いた。 勝又さんは「黒を基調とした上品な服装に合うボブスタイル」という課題に合わせ、毛先をそろえた丸みのある髪型2種類を作った。無駄のないデザインと、高いカット技術が評価され、全国の腕自慢228人の頂点に立った。勝又さんは「はさみ一つで戦う腕が認められた」と喜んだ。 「流行の最先端を走るにはカット技術が全ての土台になる」と考える勝又さん。新型コロナウイルス感染拡大前は実力のある美容師から技を吸収するため都内を
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大人が食券購入→来店の子どもにごちそう 善意の「絆カレー」で満腹に 富士の就労支援事業所提供
富士市高島町でパンの製造販売やカフェを運営する就労継続支援A、B型事業所「アクティブ」は2021年12月、子どもにカレーライスを無償提供できる事業「絆カレー」を始めた。大人が見知らぬ子どもにごちそうをする仕組みで、多くの善意が子どもの空腹を満たしている。 新たに導入した「絆チケット」はカレー(通常300円)を1枚200円で販売し、購入者が店内の白板に券を掲示する。来店した中学生以下の子どもが、券を店員に渡すとカレーを無料で食べられる。 アクティブの運営会社「ウイン」が、障害者と子どもらの交流の場を目指して企画した。アクティブを利用する障害者が調理や配膳を担うため、障害者就労の啓発につなが
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全国の強豪校熱戦 高校女子ソフト「栄光杯」 富士で開幕
高校女子ソフトボールの強豪校が全国から集う「第41回栄光杯兼下奥旗争奪ソフトボール大会」が3日、富士市の富士川緑地公園で開幕した。16都道県25校が5日まで、熱戦を繰り広げる。 大会は3月の全国高校選抜大会の前哨戦。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は中止され、2年ぶりに開催された。神奈川県の名門、厚木商業など県外の選抜出場校10校に加え、県内から掛川東、浜松市立、常葉大菊川、城南静岡、飛龍、三島北、桐陽の7校が出場した。 3日は8グループでリーグ戦を実施した。4日から決勝トーナメントが始まり、5日に準決勝、決勝を行う。 初日のリーグ戦では、1点を争う好ゲームが展開された。
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迎春祝い「騎虎」奉納揮毫 富士・富知六所浅間神社
富士市浅間本町の富知六所浅間神社で1日、一年の始まりを祝う「新春奉納揮毫(きごう)」が行われた。同市の書家宮久保胡蝶さん(36)と凧(たこ)絵師林直輝さん(42)が、迫力ある書道パフォーマンスを披露した。 縦横2メートルの紙に、宮久保さんは新年の好スタートを祈念して「騎虎」と力強くしたためた。林さんは「新型コロナウイルスに打ち勝つ一年に」と思いを込め、勇猛な虎を描いた。 初詣に訪れた多くの参拝客が、太鼓の音に合わせて筆を走らせる2人の躍動感に息をのんだ。 作品は、同神社本殿前などで展示する。 (富士支局・国本啓志郎)
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名城大4連覇 「全日本」と今年も2冠 大学女子選抜駅伝
全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)は30日、富士宮市の富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までの7区間、43・4キロで争われ、10月の全日本大学女子駅伝で5連覇した名城大が2時間22分24秒で4大会連続4度目の優勝を果たした。拓大の1年生、不破聖衣来は最長5区(10・5キロ)で32分23秒の区間新記録を樹立した。 名城大は1区(4・1キロ)の谷本七星が序盤で抜け出すと、そのまま先頭を譲らずに逃げ切った。2分58秒差の大東大が4年連続の2位、日体大が3位。拓大は6位だった。 2大会ぶりの出場となった県選抜チーム(斎藤、中安、山本、朝日、吉田、米原、田中)は2時間39分4
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石巻を清掃、被災者と交流 富士市立高インターアクト部、善行表彰
富士市立高インターアクト部が、地域の美化活動に尽力したとして県公立高校PTA連合会主催の本年度「高校生善行表彰」で表彰された。 同部は2012年から毎年、東日本大震災で被災した宮城県石巻市を訪問。仮設住宅の清掃ボランティアや漁港のごみ拾いを通して被災者と交流し、復興や防災について考えている。 17年からは毎月第4日曜に、JR富士駅か、新富士駅の周辺を隔月で清掃している。活動は部員以外の生徒にも広がっているという。 このほど開かれた全校集会で表彰状と盾を受け取った。2年渡辺昂部長(16)は「歴代の先輩の成果が評価されて誇らしい」と喜び、活動の継続と発展を誓った。同表彰は人命救助や地域貢献
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記者コラム「清流」 「傍観してしまった」
富士市で11月、自転車で市道を横断していた高齢女性が乗用車にはねられ死亡した。富士署など関係団体が後日実施した現場診断では、ハード面の課題が話し合われた。 診断中に現場を自転車で横断する住民を何人も見かけた。事故原因は明らかでないが、信号も横断歩道もない場所を渡る危険はそれなりに高い。間近にいた参加者は見ているだけで、声を掛けたとしても「危険ですよ」程度。横断を止められなかった。 現場診断は目に見える形での事故防止策を協議する機会なのだろうが、通行人の油断や慢心が伴う事故はハード面の強化だけでは防げない。 様子を見ていた記者も声を掛けられなかった。あの人が事故に遭ったら―。悔いが残る。
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リオパラ山口選手 走りの秘訣伝授 富士の東部教室
リオデジャネイロパラリンピック陸上競技男子走り幅跳びに出場した富士市出身の山口光男選手(33)がこのほど、同市の富士総合運動公園陸上競技場で静岡パラ陸上東部教室の生徒を指導した。 山口選手は「足裏全体で着地して地面を捉える」と、短距離走のタイムの向上の秘訣(ひけつ)を伝え、生徒のフォームを細かく指摘した。股関節の可動域を広げる大切さも説き、ストレッチ方法を紹介した。 上達のきっかけをつかもうと、生徒たちは山口選手の軽快な走りや跳躍を熱心に観察した。富士特別支援学校高等部3年の久松昴琉さん(18)は「姿勢を指摘してもらい、とても勉強になった。僕も世界に挑める選手になりたい」と目を輝かせた。
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教室の熱中症対策で成果 富士・岩松北小に環境大臣表彰大賞
富士市と岩松北小、住宅設備大手LIXIL(リクシル)が共同で行った教室内の熱中症対策の実証実験が、本年度の「気候変動アクション環境大臣表彰」で大賞を受賞した。17日、関係者が市役所を訪ね、小長井義正市長と森田嘉幸教育長に喜びを語った。 実証実験は2020年7月から実施。児童自らが、教室の外窓の外の日よけの有無や窓の開け方で変化する気温や暑さ指数を計測し、効果的な使い方を導き出した。 新型コロナウイルス感染防止のために換気が必要になる中、教室内の熱中症の危険度を低下させ、結果的にエアコンの過剰使用を防止できる対策が、気候変動緩和に貢献する点が評価された。 5年生の渡辺葵さんは「みんなで協
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親子でおもちゃの魚釣り 「みらいてらす」周知へ催し 富士
富士市は11日、「親子で真冬のブルブルフィッシング大会」を同市今井の元吉原複合型子育て拠点「みらいてらす」で開いた。市内の親子約40組がおもちゃの魚で釣果を競った。 大会は6日に開所した同所を子育て世代に周知する狙いで企画された。 参加者は2人一組で、1分間に釣った数を競った。プールを泳ぎ回るおもちゃの軌道を予測して釣り糸を垂らし、釣れると手をたたいて喜び合った。妹と参加した丘小1年の三浦菜乃羽さん(7)は「手を伸ばしたらたくさん釣れた」と喜んだ。 12日にも約40組が参加し、2日間の上位20組が18日の決勝戦に進む。
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富士見高女子バレーボール、バトン部 全国上位進出へ決意 富士
全国大会に出場する富士市の富士見高女子バレーボール部とバトントワリング部が7日、同市役所に森田嘉幸教育長を訪ね、上位進出への抱負を語った。 女子バレーボール部は、全日本高校選手権(来年1月、都内)に9年連続14回目の出場を決めた。県予選では1セットも落とさない圧倒的な戦いを見せた。バトントワリング部は2年連続でバトントワーリング全国大会(12月11日、千葉市)の切符をつかんだ。 女子バレーボール部主将の3年油井輝星さん(18)は「初戦から強豪と当たるが、上位を目指してチーム一丸となって戦う」と意気込んだ。バトントワリング部主将の3年津嶋遥那さん(17)は「ミスのない演技を目指す」と語った
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全国チアダンス 2部門Vへ一丸 富士のC★STAR壮行会
富士市を拠点に活動するチアダンス団体「C―STARスタジオ」は5日、第21回全日本チアダンス選手権大会・第19回全日本学生チアダンス選手権大会(11、12日開催)に出場する「C★STAR T―girl」と「C★STAR Kids」の壮行会を市内で開いた。 中学生中心の23人編成のT―girlは12連覇がかかるチアダンスと、ポンの両部門で優勝を目指す。Kidsは小学生20人で上位を狙う。 それぞれのチームが最終調整中の演目を保護者らに披露した。息の合ったターンやリフト技が成功すると観客から拍手が起きた。 T―girlキャプテンの富士南中3年青木あんずさん(14)は「連覇更新へ一丸となり、
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地域の昔話、朗読劇に 富士見高コミュニティ研 正しい話し方学ぶ
富士市の富士見高コミュニティ研究会が市内に伝わる昔話を伝承しようと、朗読劇の制作に取り組んでいる。6日、部員が朗読の基礎講座を同校で受講し、聞き手に正しく伝わる話し方を学んだ。 部員たちは発声練習で、五十音それぞれの口の開き方や舌使いを習った。富士朗読の会「ごんぎつね」の伊藤美知代代表は「はし」などの同音異義語はイントネーションによって「箸」や「橋」などと意味が変わるため、注意するよう求めた。 同研究会が取り組む清掃活動で地域住民から聞いた昔話をきっかけに、「地元のことを同級生にもっと知ってほしい」と部員が朗読劇を発案した。 部員は来年6月の学校祭に向け、富士川周辺の治水工事のために人
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記者コラム「清流」 6人制ソフトの可能性
富士市内で開かれた中学生のソフトボール大会。「全員内野に」「外野はレフトに任せる」。選手が少なく、野手の守備位置が頻繁に変わる不思議な光景だったが、どうやら人数は足りていたようだ。 出場校のうち2校は部員が9人未満で、現行ルールでは大会に単独で出場できない。「少人数でも戦える舞台を」と富士市協会が6人制で開催する初の試みだった。 投手有利のカウントから始めるなど攻守の公平性を保つ工夫が施され、試合は締まった展開に。大胆な守備シフトが的中する快感は9人制にはない魅力だ。「9人いなくてもソフトができる」という発想が、競技人口減の中でもソフトを楽しみ続けられる有効打になるかもしれない。
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生活の悩み、地域で解決 富士・富士見台「支えあいセンター」開所
富士市原田の特別養護老人ホーム「風の杜」で30日から稼働する「富士見台くらし支えあいセンター」の開所式が27日、隣接する施設内で行われ、地域住民と関係者で門出を祝った。住民ボランティアが常駐し、高齢者の生活の困り事を支援する。 同センターによると、住民だけで生活支援を行う常設施設は県内では初めてという。住み慣れた地域でいつまでも暮らせる地域づくりを目指すほか、さまざまな年代の地域住民が集える居場所づくりにも役立てる。 開所式で同センター代表の牧野哲さんは「笑顔、誠実、感謝をモットーに、地域のために尽くすことを誓う」とあいさつした。 同センターの活動日は毎週火曜午前。登録済みのサポーター
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帆船クルーズ満喫 田子の浦ポートフェスタ開催 富士市
富士市はこのほど、「田子の浦ポートフェスタ2021」を田子の浦港で開いた。市民ら約500人が帆船2隻や水陸両用バス1台によるショートクルーズを楽しんだ。 グローバル人材育成推進機構(神戸市)の航海練習帆船「みらいへ」と鈴与の帆船「オーシャンプリンセス」、富士急行が山梨県山中湖で運行する水陸両用バス「KABA2」が寄港。駿河湾を30分~2時間かけて航行した。 「みらいへ」の乗客はマストに帆を張る「セイルドリル」にも挑戦した。乗務員の「ホールアウェイ(引け)」などの指示を受け、乗客は「ツー、シックス、ヒーブ」という独特のかけ声で息を合わせて力いっぱいロープを引っ張った。 船首から前方に伸び
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高校生の防犯啓発へ 富士高新聞部、少年犯罪傾向記事に
富士高(富士市)の新聞部がこのほど、学校新聞「富士高新聞」の11月号で市内の少年犯罪の傾向や被害防止策を特集した。全校生徒と教職員に配布して高校生が加害者や被害者になる危険性などを伝え、生徒の防犯意識向上を図る。 記事では、富士署生活安全課の担当者へのインタビューを一問一答形式で掲載した。管内で未成年が知人に誘われて窃盗や薬物使用に関与する事例が多いことを紹介した。近年、会員制交流サイト(SNS)を通じて詐欺や性被害が増加しているとして、個人情報の発信への注意を盛り込んだ。 部員たちは今年3月に北海道旭川市でいじめを受けた疑いがある女子中学生が凍死しているのが見つかった事件を受け、同世代
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被災 想像して備えを 震災避難者ら討論 富士でイベント
富士市は20日、防災イベント「ふじBousai2021」を市交流プラザで開いた。東日本大震災の被災者や防災を学ぶ高校生のパネル討議などを通じ、住民が地域でできる備えを考えた。 パネル討議で、東京電力福島第1原発事故の影響で福島県浪江町から富士市に移住した堀川文夫さんと貴子さんの夫妻が避難所生活の実態を語った。 貴子さんは、支援物資の食料が避難者全員に行き届かないとの理由で配布されず、消費期限を過ぎて廃棄された話を紹介し、「指示がなくても臨機応変に対応できないといけない」と訴えた。 文夫さんは「静岡県民は被災しても『何とかなる』と楽観的」と指摘。被災者と交流し、被災への想像力を働かせる重
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富士市立高3年生、国家予算を学ぶ 独自施策と財源提案
国家予算の仕組みを学ぶ富士市立高総合探究科3年生が15日、住みやすい社会の実現を目指した2022年の国家予算案を検討し、個別の施策を東海財務局職員に提案した。 東海財務局と協働した授業の最終回。生徒たちはこれまで、オリンピックが開催された21年の国家予算と1964年東京大会の予算を比較した。16チームに分かれ、内訳を分析したり、当時を知る高齢者に社会情勢を尋ねたりして、生活の変化を考察してきた。 生徒は各班で検討した施策と、それを実現するために必要な財源確保策を提案した。少子高齢化を課題にしたチームは介護士の賃金向上に着目。介護士に毎月3万円の特別手当を支給する制度を設け、財源として消費
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富士活性化へ企画考える 鷹岡中生、市職員とワークショップ
富士市の鷹岡中2年生約140人がこのほど、市を盛り上げる企画を考えるワークショップに挑戦した。市の魅力を生かした企画を市シティプロモーション課職員に提案した。 ワークショップは市職員の仕事を学ぶキャリア教育の一環。講師役の同課職員が産業活性化や子育て支援など多岐にわたる市の業務を紹介した。富士市の特徴として、都心に近い利便性や工業中心の産業構造を挙げた。 市職員の説明を受けた生徒はスポーツや食など多様な視点で企画を練った。特産のイチゴやキウイ、抹茶の白玉を使ったフルーツポンチ「富士パンチ」を考案した生徒は「富士つけナポリタンとセットにしたい。打倒、富士宮やきそば」とアピールした。 市職
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警報器設置状況把握へ 富士市消防、12月8日までアンケート
富士市消防本部は12月8日まで、市内居住者を対象に住宅用火災警報器の設置状況を確認するアンケートを同市ホームページ(HP)で実施している。 火災警報器の定期点検や交換時期に関する市民の理解度を把握するために初めて企画した。市HPの「防災・安全安心」ページにアンケートを用意した。自由意見を含む10問に答える。回答を分析し、世代や内容を絞った効果的な啓発活動に役立てる。 同市が警報器設置を義務付けた2009年から、警報器交換の目安とされる10年以上が経過し、市消防本部は今年3月から、希望する65歳以上の高齢者世帯で交換作業の代行サービスを開始している。 同市西消防署予防担当の伊勢谷真史消防
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富士市、被害情報集約システム導入検討 災害対応迅速化へ熟慮を【湧水】
富士市は災害発生時に被害状況をいち早く把握するため、複数台の小型無人機「ドローン」を同時に使用するシステムの導入を検討している。現場からの中継映像を災害対策本部で即座に分析でき、本部での情報処理の労力削減や指示の迅速化が期待される。だが、システムの肝となる通信が停止した場合への備えが欠かせない。 同市は災害用にドローンを持たず、民間2団体の機体が出動する態勢を構築する。市の要請を受けた操縦者が災害現場に接近してドローンを飛ばし、撮影された空撮映像を市職員が災害状況の把握や救助活動に必要な情報分析に役立てる。 現在の運用では、映像は搭載した記録媒体に保存され、映像を見るにはドローンを回収し
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富士に自転車拠点開所 貸し出しや整備場所提供「愛好家の聖地に」
自転車の貸し出しや整備する場所を提供する自転車文化振興拠点「富士市サイクルステーション」が同市八代町に開設され、3日、同所で開所式が開かれた。市民に向けた自転車の魅力発信や愛好家の交流の場として浸透を目指す。 サイクルスポーツを通して地域活性化を目指す同市が地元のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の事務所のある建物内を改修した。 1階には自転車の整備スペースとシャワールームを完備。利用者が交流できる休憩所も設けた。今後、軽食の提供も検討する。2階には、世界各国の自転車レースのコースが画面に表示され、バーチャル走行体験ができる機器を2台設置した。 同所では、レンタサイクルも実施。
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記者コラム「清流」 無関心からの一歩目
衆院選の期間中、富士市内で行われていた街頭演説にほぼ毎日出掛けた。候補者の声に耳を傾ける若者の姿はわずかで、聴衆に同世代がおらず場違い感を味わった。 候補者からは若者を考えた主張はあまり聞けなかった。選挙は政治家人生をかけた大勝負。票数が伸びる世代に絞って支持を訴えるのは当然だ。 期日前投票所で取材中、制服姿の女子高校生が一票を投じた。彼女の学校では政治の話題はタブーとの雰囲気があるが、「せっかくの権利は使わないと」と、ニュースを見て世の中の仕組みを勉強したという。 「政治は若者のことを考えていない」との不満をよく聞く。未来を考える政治へと変えるには、若い世代が無関心から抜け出さねばな
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地域特化型のSNSを開発 ご近所交流の新形態へ システムエンジニア/堀江紀彰氏【本音インタビュー】
位置情報から身近な投稿を優先的に表示する地域特化型SNS「Spheres(スフィアーズ)」を開発中。世界中とつながる大手のSNSに対し、身近な交流へのニーズに応え、新たなご近所付き合いの形を目指す。 ―開発のきっかけは。 「災害時に身の回りの被害状況を素早く把握したかった。熱海市伊豆山の大規模土石流災害が起きた7月上旬、地元の富士市東部では道路冠水などの被害が発生した。自宅周辺の被害状況を知りたくても、被害が一番深刻な熱海市の話題でSNSやテレビが埋まってしまい、知りたい地元の情報が届かなかった。地名で投稿を検索しても記載が無ければヒットしないことがある。そもそも被害を知らなければ、検
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地域型SNS開発 身近な買い物、災害情報共有 富士の堀江さん
世界とつながる会員制交流サイト(SNS)が普及する中で、身近な情報や交流に対するニーズが高まっている。富士市のシステムエンジニア堀江紀彰さん(39)は、独自のSNS「Spheres(スフィアーズ)」の試作品を9月中旬に公開した。身近な地域の災害情報や買い物情報などの共有を図る地域型SNSの構築を目指す。 スフィアーズは位置情報を基に利用者の周辺で投稿された情報を優先的に閲覧できるのが特徴。現在地周辺の店舗の口コミなどを検索する手間が省かれる。また、位置情報の活用で市境などでも隣の自治体の情報を容易に得られる。 堀江さんは熱海市伊豆山の大規模土石流災害を受け、「住民が行動の判断材料とする身
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災害被害ドローンで把握 通信機器輸送や状況確認 富士市が実証実験
富士市と同市の解体業「イーシーセンター」は27日、災害発生時に小型無人機ドローンを同時に複数台使用して被害状況を把握する実証実験を富士川体育館駐車場などで実施した。同市は災害対策本部で、ドローンの映像を一括整理して迅速に分析できるシステムの導入を検討する。 同日の実験は、大規模地震で土砂崩れが起き、孤立集落が発生したとの想定。通信機器の輸送と、集落、道路の状況確認の役割をそれぞれ担うドローン計3台を配備し、市内3カ所から3人の操縦士が同時に飛ばした。 ドローンからの映像を受信するモニターとの通信には、携帯電話基地局のインターネット回線を利用した。モニターには各機体のカメラの映像と位置情
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子どもミュージカル 12月披露へ劇中曲初練習 富士で出演12人
富士市で英語教育事業などを企画運営する「ワンダーラビット・クラブ」は24日、子どもたちが披露する創作ミュージカル事業「ミュージックフェス」(静岡新聞社・静岡放送後援)の初練習を同市の富士川ふれあいホールで開いた。出演者が劇中の曲のイメージを共有した。 ミュージカルは同クラブ副代表の匂坂祐子さんの著書「Presence 世界はすべて愛でつながっている」を題材にした。母を亡くして悲しむ主人公が空想の世界を旅する物語を、4~11歳の子ども12人で演じる。 12月に同市のロゼシアターで行う本番に向けて計5回練習する。初回のこの日は合唱を通して仲を深めた。子どもたちは曲作りにも参加し、主人公の気持
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富嶽三十六景巡るツアー 北斎の視点で霊峰めでる 富士
富士市は23日、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の作品「富嶽(ふがく)三十六景」で描かれた同市の風景を巡るバスツアーを開いた。参加した市民21人は北斎と同じ視点から富士山を眺め、作品に理解を深めた。 ツアーでは46点からなる富嶽三十六景のうち、3点の舞台になったとみられる浮島ケ原自然公園、ふじのくに田子の浦みなと公園、法蔵寺の3カ所を巡った。 「駿州片倉茶園ノ不二」が描かれた法蔵寺で参加者は、裏山に建てられた同作品の看板と目の前に広がる景色を見比べた。市民団体「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」がガイドを務め、「作品の沢と富士山の位置が一致している」などと説明した。 参加者は北斎に関する書籍を
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作者の遊び心に触れる 安野光雅の「旅の絵本」解説 富士
富士市立中央図書館は23日、文学講座「安野光雅『旅の絵本』を旅しよう!」を同所で開いた。親子ら19人が、絵だけで言葉のない絵本に隠された作者の遊び心に触れた。 「旅の絵本」シリーズは、画家安野光雅さん(1926~2020年)が欧米を巡った記憶を基に街並みや住民の営みを描いた代表作。 読書アドバイザーの宮崎久子さんが講師を務めた。宮崎さんは作中に青色の服と三角帽子の人物が各ページに登場することや、「おだんごぱん」などの昔話の一コマが隠されていることを紹介した。子どもたちは本に顔を近づけて絵に込められた意味を考えた。
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富士川二小4年生 公園に手作りごみ箱「遊び場 自らきれいに」
富士市の富士川二小4年生が、地元の富士松野公園に児童専用のごみ箱を設置している。21日、ごみ箱にたまったごみを回収し、公園を清掃した。児童は「自分たちの遊び場をきれいに」と、同年代にごみの削減を呼び掛ける。 ごみ箱は同公園のあずまやに設置された。児童が枠を竹で手作りし、枠に掛けるポリ袋の底に細かく穴を開けるなど雨水対策を施す。公園内には、環境問題を訴える看板も設置した。 取り組みは総合学習の一環で、児童は定期的に校区の公園の清掃に励む。活動の度に子どもが捨てたとみられる菓子のごみが大量に集まるため、9月上旬にごみ箱を置いた。 21日はごみ袋2袋分を回収した。分別して校内のごみと一緒に処
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パワーショベルに試乗 富士特別支援学校児童 建設業の魅力体感
静岡県は18日、富士市とともに第2期整備事業を進めている「富士山フロント工業団地」(同市大淵)で、隣接する富士特別支援学校の児童を招いた見学会を開いた。小学部4、6年生の約50人が重機に試乗するなどして建設業の一端に触れた。 土地造成工事を担う県企業局が大規模工事の過程を地域に紹介する狙いで企画した。 児童は目の前を通るブルドーザーなどの現場での役割を教わった。県の担当者から「パワーショベルは一度にお風呂2杯分の土を持ち上げる」と説明を聞いた児童は、その規模の大きさに驚いた様子だった。 重機に試乗した児童は、操作レバーを握って操縦者の気分を味わった。4年の水上雄仁君(10)は「大人にな
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海藻押し葉を体験 富士で講座 親子が海洋保全に理解
富士市大淵の市新環境クリーンセンター循環啓発棟「ふじさんエコトピア」で17日、海藻を使った押し葉体験講座が開かれた。親子14人が海の環境保全に理解を深めた。 「海藻おしば協会」の認定講師涌田登美枝さん(82)が講師を務めた。涌田さんは緑や赤の海藻を示し、育つ水深によって色が異なる性質を紹介。光合成で酸素をつくる海藻を「海の森」と表現して自然環境保護を呼び掛けた。 押し葉にはテングサなど10種類の海藻を使用した。参加者はさまざまな形の海藻を組み合わせて人の顔や魚を描いた。吉永一小6年の伊東みちるさん(11)は「感触がぬるぬるで面白い。海を大切にしたい」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 南條桜都さん グローバルユース国連大使として活動する
日本青年会議所の「JCI JAPANグローバルユース国連大使」に富士市の高校生では初めて選出された。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)について世界の学生とオンラインで議論した。吉原高国際科2年。16歳。 ―活動で学んだことは。 「世界中が同じ境遇、価値観とは限らない。国際協力は多様な課題を解決するアイデアを一緒に探す手段で、協力することがゴールではないと感じた」 ―関心がある分野は。 「障害者スポーツの魅力を広めたい。中学で顧問に誘われて大会にスタッフとして参加した。すごいプレーを見て、最初はハンディがあるのにすごいと思っていたが、活動を通して、一人の人間として尊敬する気持ち
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記者コラム「清流」 泣き声許す演奏会
弦楽器の優雅な音色に包まれたコンサートホールに子どもの泣き声が何度も響いた。なのに誰も不快感を示さなかった。 富士市で開かれた「1時間の小さな演奏会」には未就学児の親子のみ招待されたからだ。跳ねて良し叫んで良し。落ち着かない子どもに配慮したルールだった。公共の場で他人に迷惑を掛けたくない保護者は安心して参加できたのではないか。 泣き止む気配がなく、子どもを抱えて退席しようとした母親がいた。いたたまれなくなったのだろう。すかさず奏者が一言「大丈夫」。聴衆もうなずいて受け入れた。 小さな子どもに本物の音楽を届ける思いで開かれた演奏会。音につられて体を動かす純粋な反応が、荘厳なホールに笑顔を
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世代超えボッチャ体験【動画】
富士市のNPO法人「F―SPO(エフスポ)」が、東京パラリンピックで日本代表が活躍したボッチャの体験会を同市の富士川体育館で開いた。小学生からお年寄りまで、世代を超えて対戦を楽しんだ。 障害者との交流にも取り組む同NPOがパラリンピックの盛り上がりの継続を狙った。 参加者は基本的なルールや投げ方を教わり、8チームに分かれて対戦した。白色のジャックボール(目標球)に近づける軌道を想像して慎重に投げた。相手ボールの邪魔をするために手前に落とすなど戦略を練り、狙い通りに投げた仲間を拍手でたたえた。
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環境保護、紙芝居で啓発 四半世紀前の教材復活 富士・富士川二小
富士市のコミュニティ・スクール活動で同市の富士川二小と交流する地域有志が11日、環境問題を考えるオリジナル紙芝居「私たちは地球人」の読み聞かせを同校で行った。4年生50人が熱心に聞き入り、日常生活から変えられる環境への取り組みを考えた。 紙芝居は1995年に同校PTA役員が環境教育のために物語を作成し、イラストを手掛けた一点ものだった。いつしか存在が忘れられ、最近は使用されなくなっていた。住民が紙芝居の存在を同校に紹介し講演に至った。 紙芝居は、生命が生まれる前の太古の地球から始まる。文明が進歩するにつれて自然が破壊され、温暖化が進む地球の現状が表現されている。3R(減量、再使用、再生)
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田子の浦から伊豆大島へ 東海汽船が日帰りツアー
富士市の田子の浦港から伊豆大島を往復する高速ジェット船の日帰りツアーが3日、催行された。同港からの運航は5年ぶり3回目。市民ら約200人が快晴の富士山を望む海の旅を楽しんだ。東海汽船(本社・東京)が臨時便として企画した。参加者たちは約1時間50分で伊豆大島に到着し、現地のグルメや観光を堪能した。 同港のにぎわい創出や客船誘致活動の一環として、富士市が市民にツアー参加を呼び掛けた。出港時には市職員が「いってらっしゃい」などと書かれた横断幕を掲げ、参加者を見送った。
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若者が集まるまちに 富士市立高生、市の課題解決へ提案
富士市立高はこのほど、市の課題解決策を提案する「市役所プラン」の発表会を同校で開いた。2年生約240人が地元の魅力を高めるアイデアを発表した。 生徒は4月から市職員や学校関係者から市の特徴を聞いて課題を探った。 人口流出問題の解決のため若者が集まるまちにしようと、産業や観光、保育など8テーマに分かれて解決策を考えた。観光客の呼び込みや子育て世代の支援策を提案した。 スイーツで若者を呼び込もうとしたチームは、市内の人気商品を紹介する会員制交流サイト(SNS)の運営を提案した。若者でにぎわう商店街にするために、「キーワードを集めて特典がもらえる企画を用意したい」と語った。 殺風景な場所に
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記者コラム「清流」 快適な道は油断禁物
9月中旬に開通した富士市の本市場大渕線の伝法工区。西富士道路南側の交通渋滞緩和が期待される。 しかし、開通から1週間で区間中ほどの信号がない交差点で車両2台が接触し、横転する事故が発生した。 東西の生活道路と本線が交差する場所で、住宅が死角になる。生活道路側に一時停止順守を訴える看板が設置された。近隣住民は「速い車が多くて怖い。開通前から懸念していた」と、利用者の安全運転を求めている。 開通当日に走行した際、きれいに舗装された直線道路は気持ちが良かった。もし加速していたら交差点に進入する車に対応できただろうか。快適な道ほど気が緩みがちで事故の危険が高まる。油断してはならない。
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東京五輪スイス選手と英語で対話 富士市立高生がネット交流
富士市立高総合探究科の2年生がこのほど、東京五輪の事前合宿を富士市で行ったスイス競泳チームとオンラインで交流した。生徒39人がスイスにいる選手らと英語で会話を楽しんだ。 同チームのマルクス・バックヘッドコーチと200メートル個人メドレーで銅メダルを獲得したジェレミー・デプランシュ選手が参加した。生徒は選手村や開会式の感想などを英語で質問し、2人の言葉を真剣に聞き取った。 デプランシュ選手は「国立競技場がすごくきれいだった」と開会式の感想を述べた。同市出身の体操女子日本代表の芦川うらら選手と選手村で交流があったことを明かした。 チームは7月に8日間、同市の県富士水泳場で調整した。新型コロ
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選挙の基本学ぶ 高等部生が模擬投票 富士特支で市選管出前授業
富士市選挙管理委員会は27日、同市の富士特別支援学校で選挙出前授業を行った。高等部の1、2年生約90人が選挙の基本を学び、体育館で模擬投票に臨んだ。 市選管の担当者は「皆さんは選んだ代表者を通じて政治に参加する」と投票の意義を説明した。入場券が届いてから投票までの流れや、期日前投票など事情に配慮した制度も紹介した。 架空の「富士の子市長選挙」の模擬投票では、事前に選挙公報で候補者の公約を比較した生徒が投票用紙を受け取り、記載台で候補者名を記入し投票箱に一票を投じた。 出前授業は選挙権を得る前の18歳未満に選挙の関心を高める狙いで毎年実施。30日は富士東高で開く。
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富士高山岳部 総体初V報告 市長訪問「厳しい訓練越え絆」
8月に福井県勝山市で開かれた全国高校総体登山競技男子の部で初優勝した富士市の富士高山岳部のメンバーらが27日、市役所を訪ね、小長井義正市長に喜びや練習で培ったチーム4人の信頼関係について語った。 大会は100点満点の減点方式で、実技と筆記で3日間競った。いずれも3年の加藤泰平さん、小川大道さん、佐藤健人さん、鈴木敬太さんの4人で臨んだ。実技での歩行技術や、筆記では読み上げたデータを基に天気図を作成する項目などを完璧にこなし、99・7点を記録した。 同校男子の最高成績は2019年の9位。4人は先輩の成績を分析し、登山の速さに加えて隊列の乱れを抑えるなどの練習を重ねた。加藤さんは「厳しい練習
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シンガポールとオンライン交流 富士の認定こども園
富士市中之郷の認定こども園「さくら台幼稚園」はこのほど、シンガポールのジュロン幼稚園とオンライン交流会を開き、両園の園児が一緒にダンスを踊って仲を深めた。 同園の英語教育の一環で、同年代の子どもと触れ合い、海外の文化を学ぶ狙い。さくら台幼稚園の年長園児約30人は、シンガポール国旗の札を首に提げて参加した。ジュロン幼稚園と中継がつながると、練習した英語で元気よくあいさつした。画面越しに同じダンスを踊り、にらめっこなども楽しんだ。 事前に両国の生活や文化を学んでいた園児たちは、気候や好きなアニメキャラクターを質問し合った。共通点が見つかると喜んだ。 岡田明奈ちゃん(5)は「(シンガポールの
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本市場大渕線が一部開通 富士・伝法の都市計画道路
富士市の都市計画道路「本市場大渕線」の伝法工区が12日、開通した。道路上で記念式典が行われ、関係者がテープカットをして開通を祝った。南北を結ぶ新たな道路の完成で、並行する県道353号などの交通渋滞緩和を見込む。 開通した伝法工区は県道富士富士宮線(通称・大月線)と市道弥生線を結ぶ831メートル。当面は片側1車線で運用し、両側に自転車通行帯と歩道を確保した。他区間の完成後、2車線化を検討する。同工区は1999年に着工し、総工費約70億円を費やした。 本市場大渕線は、同市本市場の県道富士由比線と新東名高速道新富士インターチェンジ周辺まで南北をつなぐ6・1キロの都市計画道路。伝法工区の完成で
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ミスボディフィットネス大会 柴田さん(富士)西日本準V
8月15日に三重県で開かれた西日本ミスボディフィットネス選手権大会(日本ボディビル・フィットネス連盟主催)で、富士市の柴田典子さん(33)が準優勝した。本格的にトレーニングを始めて3年で全国の強豪と肩を並べた。 均整がとれた肉体美を重視するボディフィットネスでは、体型の評価に加え、肌のつやや自信のある自己表現などが審査される。柴田さんはポージングで審査員の目を引いた。準優勝に「頑張った成果を出せた」と笑顔を見せた。 元々、肥満体形だった柴田さんは同連盟の県大会出場をダイエットの目標に据え、2018年夏から市内のトレーニング施設に通ったが、独学で鍛えるには限界があり、19年の県大会は「場違
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ユニバーサル就労 富士で支援相談急増 柔軟な働き方の創出を【解説・主張しずおか】
富士市の働きたくても働けない事情を抱えた人の就労を支援する「ユニバーサル就労支援センター」への相談が急増している。2020年の新規相談者が前年の3倍を超えた。利用者それぞれの個性や希望に沿う就労実現に向けて働き口の選択肢を一層広げなければならない。センターには協力企業の開拓と柔軟な働き方の創出が求められている。 富士市は、高齢やひきこもり、家庭環境、言語などさまざまな理由で就労できない人への支援を目的に17年、ユニバーサル就労推進条例を全国で初めて施行した。市の福祉保健施設「フィランセ」内に同年開設されたセンターでは、常駐の支援員が面談で希望の仕事内容を考え、企業見学や仕事体験などの段階を
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自転車スプリント・高校総体V報告 星陵高の井出さん、富士市長に
8月20~22日に福井県で開かれた全国高校総体自転車トラック競技スプリントで優勝した星陵高3年の井出晃太郎さん(17)=富士市=が27日、市役所に小長井義正市長を訪ねて喜びを報告した。 スプリントは400メートルトラックを2周走り、予選は最後の200メートルでタイムを競い、決勝トーナメントは2人ずつ対戦して着順を競った。井出さんは予選で大会記録を7年ぶりに更新するなど圧巻の走りを見せて1位通過。決勝でも対戦相手を寄せ付けなかった。 井出さんは記録更新について「体調を万全に整えて挑んだ。いつもより足の回転が良く感じた」と振り返った。新記録を出したことで対戦相手から追われる立場になった決勝で
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富士市 キャンセル待ち登録受け付け 新型コロナワクチン
富士市は28日から、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で当日キャンセルなどによる余剰が発生した場合に、未接種の市民が優先的に接種できるように事前登録を受け付ける。 接種券が届いていない19~47歳で、市内に住民票のある人が対象。キャンセル待ちとして正式に登録された1日あたり40人(各会場5人)には、前日に市から会場と集合時間を通知する。当日にキャンセルが出た場合に限り、接種できる。 1回目の接種後に接種券が渡され、自分で2回目を予約する。余剰が生じなかった場合は接種できないが、接種券を受け取り、自ら1回目の予約ができる。 希望者は市ウェブサイトの電子申請から登録する。  
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「ドローンの効果実感」 熱海派遣の富士市職員、市長に活動報告
富士市は19日、大規模土石流で被災した熱海市への派遣職員の報告会を市役所で開いた。職員は最新の災害情報の研修の必要性や日常点検の重要性など、被災地での経験や感想を小長井義正市長に報告した。 土木技術職と一般事務職の計8人が県の要請で今月13日までの4~8日間、熱海市の業務支援に当たった。災害査定や盛り土調査、家屋の被害認定調査、罹災(りさい)証明発行、被災者給付金事務などを担当した。 主に災害査定を担った道路維持課の新井由多加主幹は測量の様子を振り返り、「ドローンによる3次元測量の効果を実感した。市でも新たなドローンや最新機器の導入と職員の技術習得を検討してほしい」と話した。小長井市長は
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斎藤さん、滝さんに市長賞 富士の小中生、防火ポスター
富士市防火協会は19日、市内の小中学生から募集した2021年度の防火ポスターの審査結果を発表した。最高賞の市長賞には、小学校の部で富士南小6年の斎藤羽叶さん、中学校の部で吉原一中3年の滝いるかさんの作品が選ばれた。 市内の小中学校から133点が寄せられた。斎藤さんは火の怪物が家を襲う様子を描き、滝さんは焼け焦げた建物で火事の悲惨さを表現した。 斎藤さんの作品は21年秋期、滝さんは22年春期火災予防運動のポスターに採用される。入賞作39点は11月11日から5日間、市役所2階に展示される。 市長賞以外の主な受賞者は次の通り。 議長賞 馬飼野聖菜(今泉小4)青木日和(元吉原中3)▽教育長賞
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静岡人インタビュー「この人」 斎藤果歩さん 第36代かぐや姫クイーンに選ばれた
かぐや姫伝説がある富士市の「第36回かぐや姫コンテスト」で頂点に輝いた。観光大使として市内外のイベントに出向き、市の魅力を発信する。アナウンサーを目指して就職活動中。22歳。 ―名前が呼ばれた時の感想は。 「スピーチの練習に費やした1カ月間を振り返って、喜びとうれしさで時が止まったような感覚になった」 ―富士市の魅力は。 「海から富士山頂まで3776メートルを有して、日本を代表する景色がある。イチゴや梨などおいしい果物もたくさん。都心からのアクセスの良さも強み。新型コロナウイルス感染収束後に真っ先に訪れていただけるよう発信したい」 ―富士山の思い出は。 「小学校のマラソン練習を、
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富士・かぐや姫コンテスト クイーンに斎藤さん(長通) かぐや姫は佐藤さん(桑崎出身)
富士市の観光大使「かぐや姫」を決める「第36回かぐや姫コンテスト」(富士まつり実行委主催)の決勝審査が25日、同市のロゼシアターで行われた。第36代かぐや姫クイーンに斎藤果歩さん(22)=同市長通=が輝いた。かぐや姫には佐藤夏音さん(20)=同市桑崎出身=が選ばれた。 斎藤さんはアナウンサーを目指して市内で勉強中。持ち前の明るさをはきはきとした口調でアピールして評価された。斎藤さんは「新型コロナ収束後に富士を訪れていただけるように、楽しんでPRしたい」と述べた。 都内の大学に通う佐藤さんは中国語のあいさつで会場を沸かせた。「SNSを使って同世代に富士の良さを発信する」と意気込んだ。 2
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富士市「子どもの権利」条例 高校生、市長に前文提案 平等/富士山/詩のような 年度内策定へ議論
2021年度内に「子どもの権利条例」策定を目指す富士市は15日夜、市内6校の高校生と、子どもの権利について議論するワークショップを市立高で開き、生徒が条例の前文に入れるべき言葉を小長井義正市長に提案した。 ワークショップは条例の当事者である子どもの意見を反映させる聴取活動の一環で実施した。生徒は3月から、条例策定の狙いや過程を調べて考えをまとめた。 各校の代表生徒2人が登壇し、条例の前文に盛り込むべき言葉を発表した。「権利は子どもも大人も同じ」との平等の訴えや、「富士山のように健やかに育ってほしい」といった富士市ならではの言葉が挙がった。 発表後の座談会で生徒は、小さな子どもにも伝わるように
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生徒会選挙で電子投票 タブレット活用、演説にも 富士・須津中
富士市の須津中は15日、タブレット端末を使って、本年度後期生徒会選挙の電子投票を初めて実施した。1人1台配備された端末を有効活用し、従来の記名式投票用紙を廃止。20人で1時間ほどかかっていた集計の省力化と数え間違い防止を目指した。 生徒は、学習支援アプリのアンケート機能を使い、同校の選挙管理委員会から投票フォームを受信。候補者名や信任、不信任の欄をタップして投票先を選択し、同委員会に送信した。 おおむね順調に投票や集計が進んだが、送信作業での操作ミスなど一部で無効票や、紙での再投票が生じた。生徒会担当の藤島秀平教諭は「生徒に電子投票に対する戸惑いは無かった。操作方法を徹底したい」と話した
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オンラインで親子遊び 富士、子育て団体連携しフェス
親子に遊びや体験を提供するオンラインイベント「Fujiこどもフェス」(実行委主催)が4日、富士市内で開かれた。親子体操や家事クイズなどを親子に配信した。子どもが興味や関心を示す分野を発見し伸ばしてもらおうと、市内の子育て支援団体などが連携して企画した。 ビデオ会議アプリ「Zoom」による講座は富士、富士宮両市の12団体が担当した。市内で未就学児から中学生向けの運動教室を開いている理学療法士の後藤太一さんは、親子ペアで行う室内体操を紹介した。横たわって転がる運動を自宅で実践する参加者に「体を大きく使って」とアドバイスした。 動画投稿サイト「ユーチューブ」では、市内の音楽やダンスの教室生によ
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ドローン、指示入力 富士・天間小でプログラミング教室
富士市の天間小6年生51人が1日、同校でドローンのプログラミングを体験した。タブレット端末で指示を入力してドローンを飛ばし、プログラミングの基礎を学んだ。 同市の建設会社「三和工務店」の社員から指導を受けた児童は、ドローンを目的地に着陸させるため、専用アプリを使って「1メートル上昇」「右に90度回転」などの指示を入力した。パイプやパイロンなどの障害物を回避するため、メジャーで距離や高さを測って入力する数字を微調整した。 石川空君(11)は「飛ばしながら微調整できるコントローラーでの操作と違い、1発でクリアするために細かな指示が必要だった」と話した。 同校のキャリア教育の一環。児童は、危
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模擬議会で法案審議 与野党に分かれ頭髪、個人情報 富士市立高
富士市立高総合探究科3年生がこのほど、授業で取り組む「模擬議会」の本会議を同校で開き、身の回りの生活に関わる「法案」を審議した。賛成と反対それぞれの立場の生徒から主張を聞き、採決に臨んだ。 議題は「頭髪を自由化する校則」や「会員制交流サイト(SNS)の個人情報登録義務法」など高校生に身近な法案。生徒らは5月末から法案を審議する委員会別に“与野党”に分かれ、市議からの助言を生かして主張を練った。 本会議は各委員会の審査報告の後、討論に進んだ。SNS個人情報登録義務化に反対する野党の代表者は、誹謗(ひぼう)中傷する加害者の特徴は精神面にあるとの研究を引用して個人情報登
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田中光顕と渋沢、接点探る 富士で「古谿荘に親しむ会」シンポ
富士市岩淵の国指定重要文化財「古谿荘(こけいそう)」とその建築主田中光顕(1843~1939年)を研究している「古谿荘に親しむ会」はこのほど、日本の資本主義の礎を築いた渋沢栄一と、宮内大臣として天皇家の財産管理に携わった田中の接点を探るシンポジウムを同市の富士川ふれあいホールで開いた。 都内の渋沢史料館学芸員の清水裕介さんが渋沢の生涯を聴講者80人に解説した。清水さんは、渋沢と田中が1870年代前半の同じ時期に大蔵省に在籍していて、井上馨を通じて交流があった事などを紹介した。 清水さんと同会の森佑司会長が、株式会社による国の繁栄という渋沢の思想と、持ち株による皇室の蓄財という田中の思想の
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静岡人インタビュー「この人」 竹内七海さん 富士見中高周辺店舗のチラシを企画
富士市の富士見高校3年生。所属するコミュニティ研究会の41人で学校周辺の21店を取材し、A3判両面刷りのチラシに各店の魅力をまとめた。発案者として編集長を務めた。18歳。 ―企画の意図は。 「日頃のボランティア活動に協力してくれる店に恩返しがしたかった。多くの店がコロナ下で苦しんでいる。高校生の来店増加を期待して学校帰りの寄り道をチラシのテーマにした」 ―編集長としての工夫や苦労は。 「入部したての1年生36人は大人と話す経験が浅く、トラブルを心配した。全員の前で説明する機会が無かったので、取材のマナーや最低限の質問事項を動画にして個別に送った。初挑戦で緊張したと思うが、上手に取材し
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記者コラム「清流」 熱狂は感染終息の先に
富士市の聖火リレー出発式典の演奏前に、和太鼓奏者の和迦さんに意気込みを聞いた。返ってきた言葉は「健康への祈り」だった。 和迦さんはラグビーワールドカップ(W杯)の選手入場で演奏した実力者。新型コロナウイルス感染拡大で五輪開催を手放しで喜べず、W杯のような激闘を誘う演奏ではだめだと考えたという。 和太鼓演奏は自分の限界との戦い。和迦さんは5分弱の出番の役割を「2年前のような熱狂は感染終息の先にあると伝えること」だと信じ、力の限り太鼓を打っていた。 沿道に観客が密集し、感染リスクの高まりが懸念される場面もあった。人々の健康を祈った太鼓の音が多くの人の元に届いていてほしい。 (富士支局・国
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ドライブスルー婚活 トランシーバーで車窓越し会話楽しむ 富士
富士市は26日、車に乗ったまま無線を使って交流する婚活イベント「ドライブスルー無線婚活DOUZO(ドウゾ)」を同市の富士マリンプール駐車場で開いた。昨年10月に続き2度目。参加者はマスクを外して相手の表情を見ながら会話を楽しんだ。 市内在住か通勤の男女計12人が参加した。運転席が向かい合うように駐車し、感染防止のため、車窓を開けずにトランシーバーで交流を楽しんだ。「休日は何をしていますか。どうぞ」などと、無線特有のあいさつを語尾に付け、交互に会話して仲を深めた。婚活イベントに参加経験がある事務員の女性(28)は「トランシーバーの扱いに戸惑ったが、慣れると会話が盛り上がった」と話した。 気
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大会の安全 祈りの太鼓 富士のプロ奏者和迦さん
本県での聖火リレー2日目、富士市のふじさんめっせで出走前に行われた式典では、市内で活動するプロの和太鼓奏者和迦(わか)さんが、大会の安全や新型コロナウイルス終息の祈りを込めた重厚な演奏でランナーを送り出した。 和迦さんは2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の選手入場で演奏し、選手の闘争心を奮い立たせた。W杯とは状況が全く違うコロナ下の五輪に和迦さんは「自分にできるのは以前の世界に戻ると信じて演奏すること」との思いを込め、ばちを握った。体力が尽きるまで大太鼓を打ち鳴らし、聴衆の心を震わせた。 (富士支局・国本啓志郎)
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SDGs ゲームで学ぶ 富士・吉永一小児童と吉原東中生徒協力
富士市の吉原東中2年生と吉永一小4年生は22日、同校で国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めるカードゲーム「2030SDGs」に取り組んだ。児童生徒が意見を出し合ってSDGsの取り組みを考えた。 ゲームは、「環境保護」や「人とのつながり」など各班に与えられた課題を達成するため、「資金」や「時間」のカードを集め、リサイクル事業や差別解消などの「プロジェクト」を実行する。全班の達成度に応じて経済、社会、環境の指標が変動し、3指標を伸ばすために班同士の連携も求められた。 「誰一人取り残さない」というSDGsの理念に基づき、課題解決に苦しむグループに資金援助や、助言をする生徒も
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縄跳び世界大会、飛躍誓う 富士「E-Jump Fuji」
縄跳びの世界大会「IJRU バーチャルワールドチャンピオンシップ2021」に出場する富士市の団体「E-Jump Fuji(イージャンプフジ)」所属の2チームの8選手がこのほど、市役所に小長井義正市長を訪ね、入賞への意気込みを語った。 大会は映像審査で、複数人でアクロバットな動きを組み合わせて跳ぶ「フリースタイル」や、個人で30秒間、二重跳びをした回数を合算する「スピードリレー」など5種目の総合点を6人構成のチームで競う。 イージャンプからは、市内の中学生6人組「E-Jump sky」と小中学生2人が愛媛県の4人とチームを組んで出場する。 映像提出期限の8月下旬まで練習し、納得するまで撮
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富士見高コミュニティ研がチラシ発行 学校周辺 素敵な店紹介 商店や飲食店 寄り道を後押し
富士市の富士見高コミュニティ研究会は6月初旬、同校周辺の飲食店や商店を紹介するチラシ「素敵(すてき)なお店、みつけちゃったかも。」を完成させた。部員46人で21店を取材し、店のこだわりや人気商品、店員を紹介して学校帰りの寄り道を後押しする。 A3判両面刷り。21枠に仕切り、それぞれの魅力が伝わるように写真を組み合わせたりフォントを変えたりと工夫した。店を見つけやすいように全店の外観を載せた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が落ちた地元店を活気づけようと企画し、通学で生徒がよく通る21店に取材を依頼した。1年の神尾凛さん(16)と高杉果穂さん(15)は平垣の洋菓子店「ランジェラ」を取材
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チア全国V「仲間が誇り」 アンビシャス 大人の舞台に挑戦報告 富士市役所
5月上旬に開かれたチアリーディング全国大会「USAオールスターナショナルズ」オープン編成(中学2年以上)に初出場で優勝した富士市のチアリーディングチーム「アンビシャス」が11日、市役所に小長井義正市長に訪ね、快挙を報告した。 アンビシャスは市内のチアリーディングスクール「チアーズファクトリー」に所属。当初は高校生以下のシニア編成に出場していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国大会中止が相次ぐ中、一部は高校を卒業。メンバーは「もう一度みんなで」との思いで大人が戦う舞台への挑戦を決めた。 大会は映像審査で行われた。チームの武器である細かく素早い動きを封印し、体を大きく使って統一感を出す演技
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津軽三味線 世界大会 牧野さん(富士出身)準優勝 「魅力を海外へ」 プロ奏者目指す
富士市出身の大学生牧野太紀さん(20)が、青森県弘前市でこのほど開かれた「第39回津軽三味線世界大会」個人A級で準優勝を果たした。大学卒業後はプロ奏者として活躍を目指す牧野さんは今後の全国規模の大会で優勝を目標に練習に励んでいる。 同部門は、全国各地の大会で好成績を収めている男女29人が4分間の演奏で腕を競った。牧野さんは多くの選手と同じ「津軽じょんがら節」を選択。三味線をたたくようにして奏で、力強く鮮明な音色が評価された。牧野さんは「最後まで演奏に没頭できた」と手応えを語った。 近年、歌謡曲の津軽風アレンジやセッションなど津軽三味線の在り方は変化しているが、牧野さんは伝統的な津軽民謡の演奏
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湧水=富士市住宅地初のクマ出没 被害出さぬ対応徹底を
富士市で5月上旬にクマの目撃情報が相次いだ。同市の住宅街にクマが出没するのは初めての事態で、市の関係部署は前例のない対応に腐心した。被害防止を第一に素早く注意喚起した一方、捕獲などの安全確保活動は二の足を踏んだ。クマ出没が全国で相次ぐ中、人的被害を出さないためには、情報発信や危険回避など徹底した対応が必要だ。 目撃されたクマは体長約1メートル。5月5日夜に入山瀬地区のJR身延線の駅から近い住宅街に出没した。富士宮市から南下したとみられるクマは6日早朝に3キロほど離れた岩本山でも目撃され、同日午後には北上して市境を越えた。 一報が入った5日夜、市は被害が出る前に警戒情報を発するべきと判断し、平
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富士市民の会 緑と花の百科展 100回記念式典計画 承認
地域や家庭の緑化を推進する「みどりいっぱい富士市民の会」(荻野克雄会長)はこのほど、本年度総会を富士市のロゼシアターで開いた。今秋で100回目となる緑と花の百科展について、記念式典などを行う事業計画を承認した。 百科展は年2回、同市の中央公園で園芸実技講習や草花の販売などをしている。しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨春以降の第97~99回は中止した。荻野会長は「活動に制限が続くが、感染防止を徹底して記念の催しをやりたい」と会員に呼び掛けた。 このほか、公共の花壇の整備や公園の維持・管理などに長年取り組んでいる緑化功労者1団体5個人を表彰した。荻野会長が表彰状を手渡し、功績をたたえた
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これからも「二人三脚」で 結婚23年、富士山婚セレモニー
結婚23年を迎えた夫婦を祝う「富士山婚式セレモニー」(プロジェクト実行委主催)が6日、富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で行われた。2組の夫婦が今後の人生も二人三脚で支え合うことを誓った。 市は、2人の23年間を「富士山(223)」となぞらえて「富士山婚式証明書」を発行している。2020年度に申請した9組から2組が出席した。 霊峰の写真をあしらった「特別証明書」を小長井義正市長が2組に手渡した。会場ではハンドベルの演奏が響き、店内は祝福ムードに包まれた。同市の大村圭司さん(59)、里美さん(48)夫妻は子育てに追われた23年間を振り返り、「息子たちと家族4人、これからも健康でいたい
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稚児行列あでやか 健康祈願 富士・さくら台幼稚園
富士市中之郷の認定こども園「さくら台幼稚園」は5日、無病息災などを願う稚児行列を園舎周辺で行った。年長園児44人が紫色のあでやかな衣装に身を包んで練り歩いた。 園児は隣接する宗清寺住職でもある大嶽素宏園長の先導で、約300メートルの道のりをゆっくりと進んだ。道路脇で見守る保護者や近隣住民に手を振って応えた。園に到着すると、大嶽正孝同園理事長から健やかな成長を願う儀式「洒水(しゃすい)」を受けた。 同園は例年、釈迦(しゃか)の生誕を祝う花祭りを1カ月遅らせて母の日参観と同時に開いている。今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けてさらに1カ月延期した。子どもたちは感謝を込めて描いた似顔絵を家族にプ
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記者コラム「清流」 広がる海岸清掃の波
富士市の東部に広がる富士海岸を清掃する有志が増えている。プラスチックごみによる海洋汚染問題が市民の関心を集めているようだ。 波打ち際に列をなすごみの前で環境保護団体からウミガメが産卵に来ると言われ、「こんな場所に―」と耳を疑った。動物が誤って食べないように子どもたちが細かなごみも丁寧に拾っていた。 市内の河川から海へ出たごみは潮の流れでこの海岸一帯に打ち上がるのだとか。集まったごみのほとんどがペットボトルだった。 長さ十数キロの海岸で1日に清掃できる範囲はわずか。今日もまたごみが打ち上がり、きりが無い。ごみを出さない努力が必要だ。仕事中の飲み物はマイボトルに入れよう。 (富士支局・国本啓志郎
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「頭髪自由化法案」議論 富士市立高生、市議と論点整理 模擬議会で審議へ
授業で「模擬議会」に取り組む富士市立高総合探究科3年生は31日、身の回りの生活の問題を解決する「法案」を考え、富士市議会議員と意見交換した。生徒は市議から指摘を受けて論点を整理して法案を磨いた。6月末の模擬議会本会議で、賛成と反対の立場で意見を戦わせる。 生徒からは「頭髪を自由化する校則改正案」や「岳南電車公的補助金停止条例」など学校生活に直結する法案や、「緊急事態宣言地域ロックダウン法案」といった新型コロナウイルス感染拡大に向き合う施策案が挙がった。生徒と市議10人が、各法案を審議する委員会別に与野党に分かれ、意見を交わした。 頭髪自由化を目指す与党グループは、生まれつき髪の色が明るい
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明治安田生命プログラム 石井選手(レバンテフジ静岡)支援
富士市を拠点に活動するプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の石井駿平選手(24)=富士市=が、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」で支援を受けることが決まった。31日、富士市八代町のチーム事務所で寄付金贈呈式が開かれた。 同プログラムは、競技と並行して地域貢献活動に励みながら、世界の舞台を目指す若手選手に対して1年間、資金面や人気獲得の手助けをする。県内選手の認定は初めて。石井選手は試合結果や地域活動を同プログラムのウェブサイトで報告し、同社と連携して自転車教室を開く。同社のクラウドファンディングを通じて希望者も石井選手を支援できる。 贈呈式で、今田孝司沼津支社長が石井選手に