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テーマ : 富士市

右ハンドル克服 富士のビューロー、外国人向けツアー開発 富士山周辺観光 運転教習と眺望楽しむ

 富士市の富士山観光交流ビューローが、自動車学校での運転教習とレンタカーによる富士山周辺での観光を組み合わせた外国人向けの旅行ツアーの開発に取り組んでいる。海外とは形式が異なる教習自体を体験型商品として打ち出すとともに車移動が主流の同地域の周遊促進を図る。

右ハンドルの操作を学ぶ台湾人の参加者=富士市の県富士自動車学校
右ハンドルの操作を学ぶ台湾人の参加者=富士市の県富士自動車学校


 20日には同市の県富士自動車学校で、教習の流れを確認するモニターツアーを実施した。日本車での運転経験が浅い東京都在住の台湾人2人が参加。中国語の字幕付きの映像で、標識や歩行者最優先の意識などを学んだ。教習所内のコースを回り公道も走行した。指導員が助手席で運転を採点し、終了時に注意点を記した評価シートを渡した。
 受講したチー・マークさん(45)は「日本車に慣れることができた。(台湾にはない)クランクや障害物のポールを初めて見て驚きの連続だった」と話した。
 同ビューローによると、海外では教習所がない国や日本のようにコースや障害物が整備されていない国が多いという。担当者は「教習自体が外国人にとって新鮮。学校内から見える富士山の眺望も観光資源になる」と期待する。
 右ハンドルである日本のレンタカーの運転が訪日客にとって障壁になっているとの課題があり、昨夏から準備を進めてきた。まずは同ビューローが誘客に力を入れる台湾観光客向けのツアーとして今春以降の販売を目指す。
 (富士支局・沢口翔斗)

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