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テーマ : 富士市

目のハンディ越え区間2位、富士元吉原小・石原選手が力走【市町対抗駅伝】

 2日の第24回県市町対抗駅伝競走大会に出場した富士市の石原理羽選手(11)=富士元吉原小6=は、先天性の白内障で視界が狭いハンディキャップを抱えている。「(目が見えづらいことを)言い訳にしたくない」との思いで努力を重ね、9区市の部で区間2位を記録する力走でチームの4位入賞に貢献した。  目のハンディを抱えながら9区を駆け抜けた石原選手=2日午前、静岡市清水区の第9中継所 4年ほど前に、姉の友人に誘われ、地元のクラブに加入し陸上を始めた石原選手。膝には数々の傷痕が残る。病気の影響で、上下左右の視界が通常の半分程度に限られるため、自身の足が見えずに絡まったり、道の凹凸で転倒したりしやすい。特に夜間は見えづらく危険性が高まるという。日常生活や競技時には特別なメガネを装着して走る。
 当初は頻繁に転んでいたが練習を重ねることで「路面状況を感覚で把握できるようになり、走る喜びを実感した」という。市町対抗駅伝初挑戦となった今大会。未経験の道に恐怖心があったというが、「沿道の声援に励まされて、自然と足がどんどん前に出て、転ばず走れた」と振り返る。
 これまでは水泳や三味線の教室に通ってきた。「両親が『危険だから駄目』と言わずに、やりたいことを支えてくれたおかげで今がある」と感謝し、「将来は箱根を走るような選手になりたい」と誓う。

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