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テーマ : 富士市

⚽富士山麓からJ目指す! 岳南Fモスペリオ GM赤星さん、新体制で今季始動

 富士・富士宮地区を拠点に活動するサッカークラブ「岳南Fモスペリオ」が、2023年に引退した赤星貴文さん(37)=富士市出身=をゼネラルマネジャー(GM)とする新体制で今シーズンを迎え、17日の天皇杯予選で始動する。東海社会人リーグでは昨季に1部昇格を決め、クラブを株式会社化するなど基盤強化も本格化させた。「富士山麓からいつかJリーグ」との夢を背負い、次の高みへと踏み出す。

昨年10月の引退セレモニーでサポーターに感謝する赤星さん(前列右から4人目)。今季から代表兼GMとしてクラブの運営を担う=富士市の富士総合運動公園
昨年10月の引退セレモニーでサポーターに感謝する赤星さん(前列右から4人目)。今季から代表兼GMとしてクラブの運営を担う=富士市の富士総合運動公園


 赤星さんは藤枝東高を卒業後、05年にJ1浦和に入団。J2や海外7カ国を渡り歩いた後、21年から岳南で選手兼営業スタッフとして活動した。運営と現場の両方に関わる代表兼GMとして「多くのクラブでの経験から、自分たちが置かれた環境や課題を理解できる。選手もサポーターもやりがいを感じるクラブにしたい」と意欲的だ。
 今季は選手24人のうち14人が新加入となる。「昇格後としては異例の思い切った改革。躍進する数年後までに成長し、一緒にいることが思い浮かぶ選手を獲得できた」。スタッフも、清水などでプレーした平岡康裕さん(37)=富士宮市出身=をコーチとして迎えるなど増強した。30年ごろを目途にJリーグ入りを目指す。
 昨年10月、富士市で行われたリーグ最終節では、無敗での2部優勝と1部昇格を決めた。同日の引退セレモニーで赤星さんは「多くの人との出会いが今も生きている。今後もチームをさらに強くする決意がある」と引き続きの応援をスタンドに呼びかけた。
 クラブは株式会社として多くの企業や市民に関わってもらい、地域の活性化を掲げる。「上のリーグを目指すとともに、地域のシンボルとして認識してもらうことが一番の目標。スタンドが千人、3千人と増えていくよう、同じカテゴリーではあまりやっていないことを具現化していきたい」と構想を巡らす。
 (富士支局・宮城徹)

 <岳南Fモスペリオ>1987年、富士宮サッカー協会加盟の富士根クラブとして設立した。2007年に県社会人リーグ1部、22年に東海社会人リーグ2部。モスペリオはスペイン語のモンタナ(山)とスペリオル(頂)を組み合わせた造語。

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