富士川の舟運 紙芝居に 富士宮市女性連 3月上演 入念に読み合わせ
富士宮市地域女性連絡会が毎年恒例で制作している郷土史紙芝居が完成し、3月の上演に向けて練習を重ねている。6日は全員が市総合福祉会館に集まって読み合わせた。今回は江戸時代の物流を担った「富士川の舟運」を取り上げ、当時の生活を解説する。
メンバーは日本三大急流に数えられる富士川に船を通した理由に迫った。資料集めと台本作りに半年かけ、20分ほどの物語を作った。山梨県の鰍沢から富士市の岩淵まで約72キロを高瀬舟が半日で下り、帰りは4、5日かけて上るルートは危険で過酷だった。それでも米や塩を運ぶ貴重な手段だったことを、紙芝居に描いた。
同会による紙芝居作りは39年目。土屋善江会長は「舟運の歴史は紙芝居に残しておきたかった」と話した。
紙芝居は3月3日の「地域文化をほりおこす市民のつどい」で披露する。メンバーは聞き取りやすい話し方や登場人物の声色を練習している。
(富士宮支局・国本啓志郎)