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テーマ : 富士市

急患対応拡充へ一歩 富士市立中央病院 救急専門医を初配置 

 富士市立中央病院は4月から、救急専門医を初めて配置した。富士医療圏では、受け入れ病院の照会に6回以上または搬送先の決定までに30分以上かかる事態が長年の懸案。配置された医師は週1回の勤務で、救急搬送患者の迅速かつ適切な診断と治療に当たる。

 市は東京慈恵会医科大救急医学講座の光永敏哉医師(39)の派遣を取り付けた。救急医療の講師を中央病院でも務めた経験がある。光永医師は、奇数週は木曜夜から宿直し、偶数週は金曜日の日中に勤務する。救急隊から容体の連絡を直接受け、診察や治療の優先度判定を行う。
 初出勤の4日夜は平時と比較して2倍ほどの対応があったものの、搬送を30分以上待たせる事案はなかった。同病院は、患者の状況を瞬時に見極めて対応できたとみる。光永医師と行動を共にしてノウハウを学ぶ医師もいたという。
 富士医療圏は10万人あたりの医師数が県内でも下位で、急患の受け入れ体制拡充は急務とされる。救急専門医配置は今回の週1回だと少ないとの意見もある。同病院は「勤務日を増やしてもらえるよう大学側に相談していく」とした。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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