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テーマ : 富士市

テント張ってキャンプしよう! ペグ傾けると抜けにくく【しずおかアウトドアファン】


 暖かい春の訪れとともに、キャンプ場も再びにぎわうシーズンを迎える。「今年こそはキャンプデビューをしてみたい」「自前のテントを張って満天の夜空を眺めたい」と計画している人もいるだろう。アウトドアショップ「SWEN[スウェン]新富士Base[ベース]」(富士市川成島)で、テントの立て方のこつや用途に合った選び方などを聞いた。
少人数向けのドームテント。慣れれば短時間で設営できる=2月下旬、富士市のSWEN新富士Base
 組み立てを実演してもらったのは、広めの前室が付いた一般的な形のドームテント。比較的コンパクトに収納が可能で、少人数でのキャンプやバイクツーリングなどに適したモデルだ。
 まずは就寝時に居室となる「インナーテント」部分を地面に広げる。風が強い場合は、飛ばされるのを防ぐため「ペグ」と呼ばれるくぎのような形の部品をインナーテントの四隅にあるループに通して地面に打ち込む。同店の小出裕二さん(43)は「テントの付属品のペグはアルミやプラスチック製が多く、強度が物足りない場合がある。地面が固いキャンプ場では、丈夫な鍛造ペグを別に用意しておくとよい」とアドバイスする。
主なテント用品リスト
 続いてテントの骨組みに当たるポールを準備し、インナーテントの四隅に固定して×字に交差するように立たせる(写真[1])。今回使用したテントはインナーテントにフックが付いているので、ポールに引っかけた([2])。インナーテントにポールを通す袋状のスリーブが付いたタイプもある。この上からテントの屋根に当たる「フライシート」をかぶせれば([3])、テントの形が見えてくる。
[1]インナーテントを地面に敷き、ポールを取り付ける[2]インナーテントのフックをポールに引っかける[3]フライシートを上からかぶせる
 仕上げに風対策としてフライシートから「ガイロープ(張り綱)」を張り、ロープ先端の輪にペグを通して地面に打ち込む([4])。ペグの角度はテントに対し、外方向へ斜め45度傾けると輪が抜けにくく、綱がぴんと張った状態を保ちやすいという。
[4]テントからガイロープを張り、ハンマーでペグを地面に打ち込んで固定する
 シンプルな形状のテントなら、慣れれば15分程度で設営できる。小出さんは「スムーズに作業を終えれば、遊びや他の事に使える時間が増え、キャンプをより楽しめるようになる」と語る。
 (生活報道部・草茅出、写真部・宮崎隆男)

種類豊富、人数表示を参考に
ワンポールやドームなどさまざまなタイプのテントを展示するSWEN新富士Base
 テントにはさまざまな種類がある。最も一般的な「ドーム」タイプをはじめ、円すい形の内部に柱となるポールを1本立てて支える「ワンポール」、寝室とリビングの二つのスペースを備え、居住性が高い「2ルーム」など。キャンプブームで参入メーカーが増え、トンネル型や複数のテントをつなげられる連結式など個性的な商品も増えている。
 SWEN新富士Baseの小出さんによると、ソロキャンプ用は持ち運びしやすい軽量テントが便利。幼い子どものいる家族連れやグループには2ルームなど大型のテントの人気が高い。リビング部分で天候を気にせずくつろいだり、調理したりと幅広い使い方ができるからだ。シニア世代やカップルはワンポールや箱のような形で全高の高いロッジタイプなど、おしゃれな外観を好む傾向がある。
 テントを選ぶ際は、メーカーが製品ごとに表示している使用人数が参考になる。「キャンプでは荷物をテント内に収容するので表示の人数からマイナス1人くらいの方がゆとりがある」(小出さん)という。付属品としてテントの底面に敷き、破損や浸水を防ぐシートやシュラフ(寝袋)、コット(寝台)などをそろえれば準備は万全だ。

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