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テーマ : 富士市

記者コラム「清流」 流れ続けるメロディー

 富士市出身の作曲家林哲司さんのデビュー50周年アルバムが注目を集めている。中森明菜さんの「北ウイング」の新録や近年「シティポップ」として世界的にヒットする「真夜中のドア~stay with me~」など名曲が並ぶ。
 毎夏の富士まつりでは林さんが作曲した「FUJIサンバ」を市民総出で踊る。自然と体が動く底抜けの明るさがあり、一度聞くと頭から離れない。地元の運動会や演奏会でも耳にする。50年の節目に市役所を訪れた林さんは「自分の手を離れて市民に愛される曲になり、作家冥利(みょうり)に尽きる」と語る。
 同市にあるロゼシアターの開演ベルの制作を担ったことも明かした。色あせぬメロディーは今日も流れ続けている。偉大な作り手の存在を感じさせぬほど、街になじんで。
(富士支局・沢口翔斗)

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