岳鉄の〝顔〟 高校生が考案 富士の魅力マークに 4月7日まで特別車両運行
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は17日、高校生のデザインによるヘッドマークを取り付けた特別車両の出発式を同市の岳南江尾駅で開いた。4月7日まで運行する。
岳鉄に親しみを持ってもらうために高校生からデザインを募集し、2点を採用した。団体部門の富士見高美術部のデザインは、かぐや姫を思わせる竹を前面に描いた。中心メンバーの田中琥珀さん(1年)は「車両が迫ってくるかっこいい構図を意識した。いつまでもこんな姿を見せてほしい」と話した。
個人部門で選ばれた富士高の佐野日真莉さん(1年)は、東名高速道路上り富士川サービスエリアの観覧車や、製紙工場の情景などを描き込み「富士の好きなところを詰め込んだ。見た人にも富士の魅力が伝わったらうれしい」と期待した。
デザインは同社と市、中日本高速道路などの連携による地域活性化事業の一環で募集した。式典では同社の橘田昭社長が「沿線の皆さんの新生活がスタートする時期にふさわしい企画になった」とあいさつした。直径90センチのマークを車両の前後に取り付け、関係者が出発を見送った。