若手介護職員 やりがい発信 駿河区・静岡女子高で県講座
静岡県はこのほど、介護の仕事の魅力を発信する出前講座を静岡市駿河区の静岡女子高で開いた。県内の介護現場で働き、県から「介護の未来ナビゲーター」を委嘱されている若手職員2人が、同校福祉科の1年生14人に仕事のやりがいなどを伝えた。
富士市の特別養護老人ホームで働く介護福祉士の吉川雛さん(25)と、社会福祉士として静岡市清水区の地域包括支援センターで働く大石奈穂さん(26)が仕事内容などを説明した。吉川さんは施設利用者のやりたいことを尊重して「自由を奪わない」介護を心がけているとし、「ありがとう」と言ってもらえることがやりがいだと話した。大石さんは地域の人々に介護への理解を深めてもらうため、福祉用具の体験会を企画したことを紹介。適度に息抜きし、笑顔で仕事に取り組む大切さを強調した。
看護師として介護施設で働くことを目指しているという同科1年の石川優汐さん(16)は「仕事に臨む姿勢や職員同士の関係性などが分かり、ためになった」と話した。