浜松総局 岩下勝哉
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自転車ヘルメット着用を 高校生「推進隊」が発足 浜松開誠館と浜松学院生徒啓発活動
浜松中央署と浜松市交通事故防止対策会議はこのほど、高校生でつくる「自転車乗車用ヘルメット着用推進隊」の発足式を市役所で行い、隊員に選ばれた2高校の生徒約70人にヘルメットを贈呈した。生徒自らがヘルメットをしっかりかぶる姿を周囲に見せることで、若年層の着用率向上につなげる。 同隊は、本年度の高校生自転車マナーアップモデル校として活動する浜松開誠館、浜松学院の2校の生徒で組織する。今後、街頭啓発活動などにも積極的に参加する。発足式で浜松開誠館高2年の加藤蔵乃介さん、浜松学院高1年の谷口寛耀さんが代表であいさつし、「ヘルメット着用を広げる活動をしていく」などと誓った。 生徒らは市役所前で啓発活
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「浜松の偉人・賀茂真淵を伝えたい」 鈴木さんの自由研究に記念館館長賞
浜松市西区の西都台小6年の鈴木琴葉さん(12)が夏休みに取り組んだ自由研究「浜松出身の国学者 賀茂真淵について」が、市立賀茂真淵記念館の本年度の館長賞に選ばれた。28日に同校で表彰式があり、鈴木さんは「郷土の偉人を多くの人に伝えられたら」と話した。 6年生になって歴史の授業が始まったことなどから偉人への関心を持った鈴木さん。同館が自由研究向けに展開する学習展への参加を通して、真淵が万葉集の研究に当たり、本居宣長などに影響を与えたことを学んだ。 研究結果を、パソコンソフトを使ってA4判9ページにまとめた。歌碑が設置されている県居神社や臨江寺など浜松市内で真淵とゆかりのある場所にも出向き、撮
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文化の力次代につなぐ 浜松で式典、1年の活動総括 来年開催の石川県に引き継ぎ【東アジア文化都市】
日本、中国、韓国3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市2023静岡県」を総括する「ふじの式典」(実行委員会主催)が3日、浜松市中区であり、1年間の取り組みを映像で振り返ったほか、2024年の国内開催都市である石川県への引き継ぎを行った。 式典には本県関係者のほか、韓国の開催都市である全州市からの派遣団など約250人が出席した。映像では県内各地で展開した芸能や食文化、スポーツなど多彩な約950事業に870万人の参加があったと紹介。川勝平太知事は「文化の力により、東アジアは争わないという志を発信した。次代につなぎ、多様性の輪を広げていきたい」とあいさつした。 川勝知事から引き継ぎを受けた馳浩
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ジャズピアニスト上原ひろみさん 母校・浜松追分小で演奏「好きな気持ち大切に」
浜松市中区の追分小は24日、同校出身の世界的ジャズピアニスト上原ひろみさん(44)を招いたコンサートを開いた。上原さんは「楽しいと思えればずっと頑張れる。好きという気持ちを大切にしてほしい」と後輩らに呼びかけた。 東京五輪の開会式で演奏した「スペクトラム」や、故郷への思いを込めた「グリーン・ティー・ファーム」など、自身が手がけた曲を演奏した。素早く繊細に指を動かす技術のほか、足で床をたたいたり立ち上がって弾いたりする表現も披露した。全校児童約200人は演奏が終わるたびに大きな拍手を送った。 質問コーナーで追分小での思い出を尋ねられた上原さんは、小学6年時の音楽会で、学校にある楽器を調べた
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浜名湖花博プレイベント開幕 書家・平形さん揮毫、オリジナル切手販売も
2024年3月に浜松市西区で開幕する「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)のプレイベントが11日、同区の浜名湖ガーデンパークで始まった。26日まで。初日は静岡大名誉教授の書家平形精逸さんによる揮毫(きごう)や、花博オリジナルフレーム切手の贈呈式などを行った。 平形さんは来場者の前で豪快に筆を走らせ、「ふじのくに花の都しずおか」と「花之都」の2枚を書き上げた。 フレーム切手はパークの風景や花などをテーマにした84円切手10枚セット。日本郵便の後藤文彦浜松地区統括局長が、実行委を構成する県や浜松市の担当者に手渡した。500セットを用意し、浜松、湖西両市の郵便局で取り扱うほか、25日にパーク
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熱海富士ら「近く優勝」 舞の海さん、浜松で講演 静岡県勢に期待
浜松市立高の同窓会「曳馬野会」はこのほど、講演会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開き、元大相撲小結で相撲解説者の舞の海秀平さんが「小よく大を制す」と題して講話した。 舞の海さんは、今年の大相撲秋場所で優勝争いを演じた熱海富士、小柄ながら高い技術を持つ翠富士の県内出身力士について「近いうちに必ず優勝してくれるはず」と期待を寄せた。 体重差が3倍ほどある元大関の小錦との対戦や、自身が出演する旅番組についても言及。裏話を交えつつ軽妙なトークを展開し、約600人の来場者の笑いを誘った。 講演に先立ち、マリンバとピアノのコンサートも行った。 (浜松総局・岩下勝哉)
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新旧の名バイク60台 浜松市浜北区に集結 愛好家ら交流
二輪車愛好家らの交流イベント「バイクの集いin浜北2023」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が5日、浜松市浜北区の商業施設「プレ葉ウォーク浜北」で開かれた。往年の名車から新型モデルまで約60台が集結した。 静岡県や近隣県を中心に、愛好家らがヤマハやホンダ、スズキなどの自慢のオートバイと共に参加。特設コースを使用しての「サウンド走行」もあり、来店客らはバイクが出す音やにおいを間近で楽しんだ。 オートバイ製造が盛んな浜松をPRしようと2010年に始まり、毎年開催している。吉田俊洋実行委員長は「バイクの魅力が次世代に伝わるきっかけになれば」と期待を寄せた。
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記者コラム「清流」 「当たり前」への壁
生殖能力をなくす手術をせずに戸籍上の性別変更を申し立てた鈴木げんさん(48)の家事審判で、静岡家裁浜松支部は、手術を必要とする法律規定が憲法違反だとして、鈴木さんの性別を女性から男性に変えることを認めた。 別の申立人に対して最高裁が2019年に「現時点では合憲」とした決定を基にしつつ、社会の変化なども考慮した検討を加え、より踏み込んだ判断を示した。今後の同種審判でも、判断の基準になる判例を示したと言えるだろう。 鈴木さんは「男として生きてきた僕の戸籍が男になっただけ。求めたのは当たり前の日常」と語った。法的な判断は示されたが、多様な性を「当たり前」として受け入れる意識を社会として醸成でき
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旧天竜林高事件 新証拠、元市長アリバイ示すか 贈収賄認定支える「自白」と矛盾 立証構造 信用性に影響
浜松市天竜区の旧天竜林高を舞台にした大学推薦入試を巡る調査書改ざん・贈収賄事件で、ともに有罪が確定し、再審請求中の元校長(75)と元天竜市長(91)の双方の弁護人は25日までに、同校で2回目の現金受け渡しがあったとされる日時に元市長が銀行にいた可能性を示す振込伝票を新証拠として裁判所に提出した。2回目の贈収賄についてアリバイ成立の公算が高まるとともに、1回目の現金授受や調査書の改ざんも含め、新証拠が事件全体の立証構造にどのような影響を及ぼすか―。裁判所の判断に注目が集まる。 「まるで『諏訪メモ』だ」。元校長の弁護団長を務める海渡雄一弁護士は、9月に開示された銀行伝票について、戦後最大級の
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「性の多様性へ追い風」浜松の鈴木げんさん 最高裁生殖不能手術「違憲」
性別変更に生殖能力をなくす手術を必要とする性同一性障害特例法の規定を違憲とした25日の最高裁決定を受け、今月11日に静岡家裁浜松支部の家事審判で男性への性別変更が認められた鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=は「最高裁の判断が与える影響は大きい。性の多様性が認められる社会への追い風になった」と語った。 幼少期から女性として扱われることに違和感があり、40歳で性同一性障害と診断された鈴木さん。自身の申し立てが認められたのは「さまざまな仲間たちのおかげ」とし、「性別変更や同性婚が認められていない人がまだたくさんいる。法律が改正され、苦しみが解消されることにつながれば」と期待を寄せた。 鈴木さ
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袴田さん支援団体が学習会 27日再審初公判、姉ひで子さん「やっと決着つく」
現在の静岡市清水区でみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審開始が決まった袴田巌さん(87)の支援団体は21日、再審公判の進み方を確認する学習会を浜松市中区で開いた。袴田さんの姉ひで子さん(90)も出席し、27日の再審初公判に向けて「57年闘ってきて、やっと決着がつく。ひと安心。無罪以外にないと思っている」と声に力を込めた。 弁護団の西沢美和子弁護士がこれまでの地裁、地検との3者協議の概要や検察の立証方針、再審制度の問題点などについて解説した。西沢弁護士は「事件のあった57年前の証拠をいまさら持ち出して立証しようとし、さらに時間をかけるのはとんでもないこと」としつつも、
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浜松の企業46社 取り組みPR 商議所青年部が展示販売
浜松商工会議所青年部(浜松YEG)は9日、地元企業による展示販売会「浜松YEGエキスポ」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開いた。同市内を中心に46社が参加した。 各社が新築住宅プラン作成やeスポーツ体験、健康チェック体験などのブースを構えた。古着や布製品のほか、パンやトルコ料理、スペイン料理などを販売するコーナーも並んだ。 地域経済の活性化や、企業の求人情報の発信などを目的に初開催した。青年部の鈴木将孝会長は「地域の元気な企業の取り組みを知ってもらう機会になれば」と話した。
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旧天竜林高事件 元校長が第2次再審請求 弁護団「決定的な新証拠示せた」
浜松市天竜区の旧天竜林高を舞台にした大学推薦入試を巡る調査書改ざん・贈収賄事件で、加重収賄罪などで有罪が確定した元校長(75)は6日、静岡地裁浜松支部に第2次再審請求を申し立てた。弁護団と共に浜松市内で記者会見した元校長は、現金を渡したとされる元天竜市長(91)=贈賄罪で罰金刑確定、再審請求中=のアリバイの可能性を示すデータが新たに開示されたことから、「再審開始に向けて決定的な新証拠を提出できた。今度こそ無罪を獲得できると信じている」と語った。 再審請求を巡っては、9月下旬、元校長に現金を渡したとされる日の元市長のアリバイ成立を示唆する振込伝票の記録について、銀行から開示を受けた。弁護団は
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「食」課題解決へ 行動示し発信 全国プレゼン甲子園 白須さん(浜松学芸高)優秀賞
浜松市中区の浜松学芸高3年の白須湖々美さん(18)がこのほど、テーマに対する考察の深さや発信力などを競う大会「第3回全国高校生プレゼン甲子園」で2位に相当する優秀賞に輝いた。栄養価が高いことなどからスーパーフードと呼ばれるインド原産の植物「モリンガ」に着目し、食を通して社会課題の解決につなげる重要性を訴えた。 大会は8月に福井市内で開かれ、各地の予選で選抜された全国10校の個人やチームが参加した。今年のテーマは多面的で持続的な幸せを意味する「ウェルビーイング」。スライドなどを活用して5分間で発表し、論理性や独創性、メッセージのわかりやすさ、訴求力などを競った。 白須さんは飢餓を解消する可
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陶芸や木工、園芸など20品目 特支生 作業製品を販売 浜松市浜北区
浜松市浜北区の静岡県立浜北特別支援学校高等部は25日、作業製品の販売会を同校で開いた。陶芸やアクセサリー類、木工、園芸など20品目が並んだ。 生徒たちが授業で製作した力作を取りそろえ、100円から千円ほどの価格で販売。革製のキーケースなどを製作、販売した生徒会長の鈴木麻都さん(3年)は「返し縫いの工程が複雑で難しかった。長く使い、革製品の変化を楽しんでもらえたら」と話した。 次回の販売会は27日午前10時~11時15分に開催する。同校によると、期間中、高等部の全生徒89人が販売ブースで接客などに携わる予定という。
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雷神橋完成 渡り初め 22日午後、供用開始 浜松市浜北区
浜松市は21日、架け替え事業を進めてきた県道細江浜北線の雷神橋(同市浜北区小松)の完成記念式典を同橋近くで行った。22日午後3時に供用開始する。 市幹部や自治会関係者ら約40人が出席し、テープカットを行った。中野祐介市長は「交通量が多い一方で幅員が狭く、住民から架け替えの強い要望があった。完成の日を迎えられて良かった」とあいさつ。浜名地区自治会連合会の山本哲矢会長は「子どもの安全確保と地域の発展に向けて道路の改善をさらに進めてもらえたら」と話した。 地元の園児らを交え、渡り初めやバルーンリリースなどの記念イベントを行った。 21日の供用開始を予定していたが、雨天の影響で橋の出入り口の中
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旧天竜林高事件 再審請求 「12時26分の謎」解明を【西部 記者コラム 風紋】
旧天竜林高を舞台にした大学推薦入試を巡る調査書改ざん・贈収賄事件で、加重収賄罪などで有罪が確定した北川好伸元校長(75)が10月6日、第2次再審請求を静岡地裁浜松支部に申し立てる。弁護団は、北川元校長に現金を渡したとされる中谷良作元天竜市長(91)=贈賄罪で罰金刑が確定、再審請求中=のアリバイに関する主張を新証拠の柱にする方針で、裁判所の判断に注目したい。 焦点になっているのは、中谷元市長に対する警察の取り調べメモに記されていた「スルガ銀行天竜支店 12時26分事務処理(中谷退店)」との記述。中谷元市長が2回目に現金を渡したとされる2007年12月10日の行動履歴を示していて、22年になっ
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10月演奏会へ練習 サクソフォン奏者・須川さん(浜松出身)出演 アンサンブル・ムジーク
音楽大学を出た演奏家らでつくる浜松市のNPO法人アンサンブル・ムジーク浜松は10月9日、浜松出身のサクソフォン奏者須川展也さんを招いたコンサートを同市北区のサーラ音楽ホールで開く。同市中区のあいホールでこのほどリハーサルを行い、メンバーたちは須川さんを交えて音合わせに臨んだ。 コンサートは同NPOのほか、浜松サクソフォンクラブ、浜松ユース吹奏楽団が出演し、いずれも須川さんと共に音を奏でる3部構成で開催する。クラシックや洋楽の人気曲など計9曲を披露する予定。総勢240人ほどが参加し、グランドフィナーレでは全員でフィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの交響詩「フィンランディア」を演奏する。
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旧優生保護法の強制不妊訴訟 浜松の武藤さん「間違った法律 国は認めて」
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、視覚障害のある武藤千重子さん(74)=浜松市東区=が国に損害賠償を求めた静岡地裁浜松支部の訴訟は4日、本人尋問を行った。法廷で初めて証言した武藤さんは「障害者だから産めないなんて世の中はおかしい。法律が間違っていたということを国はきちんと認めてほしい」と強調した。 盲導犬を伴って出廷した武藤さん。77年に28歳で第2子を出産した日、入院していた産婦人科の婦長から「(目の悪さが)遺伝したらあなたに育てられるの。3人目は産まないでしょ」と手術を迫られたと証言。既に同意書が用意されていて、翌日に手術を受けた。「目のこと
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強制不妊 思いを法廷で 旧優生保護法訴訟 浜松の武藤さん
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、視覚障害のある武藤千重子さん(74)=浜松市東区=が国に損害賠償を求めた静岡地裁浜松支部の訴訟は4日、本人尋問を行う。自ら法廷に立って初めて証言する機会を前に、取材に応じた武藤さんは「自分の思いをしっかりと伝えたい」と決意を語った。「強制手術をされたのに、法律があったことすら知らない人がまだ多くいるはず。裁判を通して情報が届いてほしい」と強く願う。 小学生時代から視力が下がり始め、40代で全盲になった。不妊手術を受けたのは1977年、28歳で第2子となる次女を授かった直後だった。出産に伴い体力が低下している中、
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浜松まつり 5年ぶり「完全開催」へ 飲酒の制限撤廃の方針
浜松まつりの組織委員会は28日、役員会を浜松市役所で開き、2024年5月のまつりについて、新型コロナウイルスの感染症法上の5類移行などを受けて飲酒禁止などの従来の制限を撤廃する方針を示した。制限が全くない状態での「完全開催」は5年ぶりになる。 感染症の流行状況に応じて中止や無観客、入場制限といった対応をとってきた。23年は会場での飲酒の禁止と、関連行事を午後9時で終了する制限を残した。同年は3日間で、現在の集計方法で過去最多の約255万人が来場した。 飲酒禁止について関係者からは「消費が落ち込んだ」「盛り上がりに欠ける」といった不満の声が漏れた一方で、「小さい子どもが参加しやすくなった」
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旧天竜林高事件 2次再審請求「来月にも」 元校長、申し立て方針
旧天竜林高(浜松市天竜区)を舞台にした大学推薦入試を巡る調査書改ざん・贈収賄事件で、加重収賄罪などで有罪判決が確定した北川好伸元校長(75)が26日、第2次再審請求を9月中にも静岡地裁浜松支部に申し立てる意向を示した。浜松市中区で開かれた支援者集会で明らかにした。 事件を巡っては、中谷良作元天竜市長(91)=贈賄罪で罰金刑確定、再審請求中=が北川元校長に2回目の現金を渡したとされる日のアリバイが焦点になっている。北川元校長の弁護団は、アリバイに関する新たな事実を示すことなどを主張の柱にする方針。北川元校長は「少しでも早く再審を請求し、司法のひずみを正すために訴えていく」と言葉に力を込めた。
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ギョーザ包み 恐竜やバラ形に 浜松で親子らごはん作り
JAとぴあ浜松は22日、夏休み親子イベント「おもしろ餃子(ギョーザ)&カラフルごはん作り」を浜松市東区の同JA本店で開いた。市内小中学生の親子ら8組19人が参加した。 ギョーザは、包み方を工夫してライオンや恐竜、バラなどの形に仕上げた。ごはんは、黒豆や赤パプリカ、クチナシの実を使って紫やオレンジ、黄色に着色した。 同JAが浜松産のネギやチンゲンサイ、ニンニクなどを用意した。子どもたちは母親と協力しながら野菜を切ったり、ギョーザのあんをこねたりした。静岡大付属浜松小の横井湊さん(5年)は弟の渚君(同1年)と参加し、「野菜が苦手な私のために、いつもお母さんが細かく切ってくれていたが、大変なこ
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静岡県産食材生かし料理、菓子調理 浜松で中高生食育コンテスト
静岡県産の食材を使った料理や菓子の完成度やアイデアを競う「ふじのくに食育コンテスト」(東海調理製菓専門学校主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、浜松市中区の同校で開かれた。最優秀賞は料理部門で斉藤和奏さん(焼津水産高2年)、菓子部門で村松明香さん(同3年)がそれぞれ選ばれた。 県内の中高生32組37人が参加し、1人か2人一組で調理に臨んだ。アジやサクラエビ、抹茶、ミカンなど地元の海産物や農産物を取り入れたコロッケ、ハンバーガー、大福、ゼリーといったメニューを仕上げた。創造性や色彩、味のバランスなどを基準に審査した。 最優秀賞以外の入賞者は次の通り。 【料理】県栄養士会長賞 鈴木那
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来館30万人到達 浜松・大河ドラマ館 大阪の家族に記念品
浜松市中区元城町の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者数が11日、30万人に到達した。同館で記念式典があり、中野祐介市長が節目の来館者になった大阪府和泉市の会社員藤原明彦さん(57)一家に記念品を贈った。 藤原さんは妻紅美さん(56)、長女愛媛さん(24)、次女千雛さん(21)の家族4人で訪れた。前日に静岡入りし、静岡市葵区の大河ドラマ館も見学したという。藤原さんは「歴史が好きなので浜松城にも足を延ばしたい」と話した。 主演の松本潤さんのファンだという愛媛さんは「撮影で使用した展示品を見たい」と目を輝かせた。中野市長は「ドラマの進行に合わせて展示をリニューアルしている。何度も足を
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静岡人インタビュー「この人」 浜北商工会青年部長に就任した 平野明史さん(浜松市浜北区)
浜松市浜北区の若手経営者らでつくる浜北商工会青年部は、2023年度で発足60周年を迎えた。節目のタイミングで組織のけん引役を務め、地域活性化へ意気込む。繊維製造業の平織産業取締役。38歳。 -就任の抱負を。 「23年度のスローガンは『挑戦』。コロナ禍で落ち込んだ地域経済を上向かせるため、若い世代から元気を発信していきたい。幸い、前年度から地元の飲食店などにも少しずつにぎわいが戻ってきた。この勢いを継続させていく」 -具体的な活動は。 「5月に『遠州はまきた飛竜まつり』を4年ぶりに開いた。目玉のナイアガラ花火を待ちわびていた人が多かったようで、会場の熱気のすごさに驚いた。区の再編で浜北
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浜松北高が準優勝 模擬裁判選手権 関東大会 多面的視点に緻密な論戦
日本弁護士連合会(日弁連)主催の「第16回高校生模擬裁判選手権」の関東大会がこのほど、東京地裁で開かれ、浜松市中区の浜松北高が準優勝に輝いた。出場した2年生14人は事前配布資料を読み込んだ上で意見交換を重ね、緻密な論戦を展開したことが好結果に結びついた。リーダー的な存在としてけん引した小田木幸麒さん(17)は「裁判への関心が高まる貴重な機会だった。多面的な視点を持つ重要性を学んだ」と振り返った。 模擬裁判は、架空の大麻取締法違反事件を巡って各校の生徒が弁護側と検察側に分かれて証人尋問や被告人質問を行う。被告が否認している上、大麻の栽培や販売に共謀したかどうかが争点になっていて、有罪か無罪
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記者コラム「清流」 裁判官の人間味
淡々と判決文を読み上げる人もいれば、かんで含めるように被告に語りかける人もいる。それぞれの裁判官が、これまでの経験などを基に自らのスタイルを築いているのだろう。刑事裁判では厳罰を求める被害者側と、罪の軽減を求める被告側のズレが大きいケースが多い。両者が判決を受け入れる上で、「裁判官の人間味」が最後の決め手になることもあり得る。 一方、裁判官による対応の差が課題になっているのが再審請求審だ。再審法には詳細な規定がなく、裁判官が主導する「職権主義」がとられている。裁判官の取り組み姿勢が、審理のスピードや証拠開示の可否を左右しているの現状だ。審理が長期化する大きな要因になっている。 再審法の不
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熱中症の対処法学ぶ 小学生対象に救命講座 浜松・中区
静岡県西部地区で救命講座を展開する「こども救命士になろうプロジェクト」(近藤誠人代表)とホテルコンコルド浜松はこのほど、小学生を対象に熱中症の危険性や対処法を解説するイベントを浜松市中区の同ホテルで開いた。地元の親子連れら約20組が参加した。 看護師や消防職員、消防団員らが講師を務めた。四つのブースを構え、児童たちが順番に回った。「補給」をテーマにしたブースでは、発汗によりミネラルが不足すると吐き気やめまいを発症することなどを模型を用いて説明。対策として、スポーツドリンクを少しずつ飲むことが有効だと呼びかけた。体を効果的に冷やす方法や、正しい心臓マッサージのやり方なども解説した。 救命講
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どきどき ちゃんと買えたかな? 「はじめてのおつかい」挑戦 JAとぴあ浜松 東区の直売店
JAとぴあ浜松女性部東南地区支部は7月31日、子どもたちの「はじめてのおつかい」をサポートする体験イベントを浜松市東区の同JA直売店「ファーマーズマーケット東店」で開いた。地元の4~7歳の4人が参加し、母親が遠くから見守る中で商品探しや会計に臨んだ。 子どもたちは「はじめてのおつかい中」と記されたたすきを着用し、買い物かごを重たそうに持ちながら店内を回った。同支部員の支援を受けながら、母親から渡された買い物リストを基に野菜や菓子類などを手に取り、レジに持って行った。 同市南区の飯田小1年の西中晃太君(6)は「大判焼きを探すのが難しかった。また買い物を手伝いたい」と話した。 (浜松総局・岩下勝
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SDGs学ぶ出前教室 芳川小 浜松開誠館高生が講師
浜松市南区の芳川小は6日、浜松開誠館中・高(中区)の「SDGs部」の部員を講師に招き、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ環境教室を同校で開いた。 受講したのは5年生ら約110人。SDGs部員の高校1、2年生6人が来校し、17項目の目標について解説した。世界には子どもが働かされている地域があることや、差別のない社会をつくる大切さなどを、クイズを交えて説明した。 開誠館中・高が同市や磐田市内などで展開している出前講座の一環。SDGs部員らが小学校などに出向き、持続可能な社会を目指す重要性を訴えている。
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名古屋音大名誉教授 大野恵子さん(浜松市北区)美しい歌声披露
声楽家で名古屋音楽大名誉教授の大野恵子さん(浜松市北区)のボーカルリサイタル(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。大野さんがかつて留学したドイツの歌曲のほか、日本の童謡など計10曲ほどを披露した。高音を伸びやかに歌い上げるなど、ピアノの音色に合わせて美しい歌声を披露し、約200人の観客を魅了した。
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徳川軍、運動会に出陣! 甲冑まとい棒引き合戦 三方原の浜松・瑞穂小
「徳川軍出陣!」「武田の強さを思い知れ!」。浜松市では、戦国時代に郷土で繰り広げられた合戦の要素を、運動会の種目に取り入れている小学校が見られる。徳川家康と武田信玄が激突した三方ケ原の戦い(1573年)の舞台、三方原台地の瑞穂小(同市中区)。このほど開かれた運動会で、両軍に分かれた5年生の大将役が甲冑(かっちゅう)姿になって口上を述べた後、両軍の中央に設置した棒を奪い合う「棒引き合戦」に臨んだ。 5年生の4組が徳川、武田両軍に分かれ、大将役が赤、青、黄、緑色の甲冑に身を包んだ。競技開始前、陣形を組む各組の児童の前に大将らが進み出て、味方を鼓舞する口上を披露するのが恒例になっている。 赤
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1200人疾走 浜松・佐鳴湖で駅伝大会
浜松市の佐鳴湖岸の遊歩道をランナーたちが駆け抜ける「第37回佐鳴湖国際駅伝大会」(遠州リレーマラソン実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、開かれた。地元を中心に約90チーム延べ1200人が出場し、14区間計40キロほどのコースでたすきをつないだ。 新型コロナウイルス感染症の影響を受け4年ぶりの開催。密集を避けるため、たすきの受け渡し場所を各チームが決められるルールを導入した。幅広い世代から参加があり、ランナーたちは沿道のチームメートや観客から歓声を受けながら疾走した。 主な結果は次の通り。 ①浜松馬鹿軍団②浜松ホトニクスB③天竜連合④ウマシカトレイル⑤春華堂A
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地域の自然環境を知り ゴミゼロへ 浜松でイベント
浜松市中区の市富塚協働センターで28日、「ごみゼロフェスタ」(同センター主催)が開かれた。ごみを出さない暮らし方や環境保護を考えるさまざまなイベントを展開し、地元の親子連れらが来場した。 佐鳴湖や、同湖に流れる段子川で続けられている清掃ボランティア活動を記録したパネル展示を行った。川に生息する生き物の紹介やリサイクル品のフリーマーケットのほか、縁日イベントを楽しめるコーナーもあった。 同地区では、住民の福島正義さん(82)が3年ほど前からボランティアでのごみ拾いを続けていることなどをきっかけに、地域の自然環境について考える機運が高まっている。会場で、同湖のごみ問題を考える討論会を開催した
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トランペット愛好家集う 中区でイベント 世界的奏者と合奏
トランペット愛好家らが交流を楽しむ「浜松トランペットサークル・フェスティバル」(同サークル主催)が6日、浜松市中区のクリエート浜松で開かれた。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めた世界的トランペット奏者ミロスラフ・ケイマルさん(81)を招いたコンサートなどを行った。 ケイマルさんは、浜松市内で楽器工房を構える同サークル代表の亀山敏昭さんのマウスピースを愛用している縁などから同市を訪れた。浜松ジュニアオーケストラや浜松交響吹奏楽団など地元団体とのアンサンブル演奏に臨んだ。 会場には、全国から幅広い年代の愛好家ら約300人が集った。ケイマルさんは来場者にウオーミングアップのやり方
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オリジナル曲初披露へ 浜松交響吹奏楽団 14日、中区で定演
浜松市内の社会人や学生らでつくる浜松交響吹奏楽団は14日午後1時半から、第48回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区のアクトシティ浜松で開く。コロナ禍で開催は4年ぶり。親交のある作曲家が手がけたオリジナル曲を初披露する。団員は4月30日、全体での音合わせなどの仕上げ練習を同区の北部協働センターで行った。 オリジナル曲は、天野正道さんが作曲した「五行相剋」。2020年に提供を受けたが、定演が直前で中止になり、その後も開催できない状況が続いた。オペラやポピュラー曲も含め、約10曲を演奏する予定。 同楽団は1973年に発足し、今年で50周年を迎える。常任指揮者に、航空自衛隊浜松基地
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⚾藤枝明誠 攻守で躍動 春季高校野球静岡県大会3回戦
第70回春季高校野球静岡県大会は29日、草薙、清水庵原、あしたか、浜松の4球場で3回戦8試合を行った。日大三島、聖隷クリストファー、静岡、常葉大菊川、藤枝明誠、加藤学園、浜松開誠館、掛川西が今夏の全国選手権静岡大会のシード権を獲得した。 【評】投打がかみ合った藤枝明誠が沼津市立を下した。 藤枝明誠は寺下の犠飛で初回に先制。中盤以降も高橋や松原の適時打などで小刻みに得点し、リードを広げた。先発牧野は制球力が光り、九回2死まで無失点と好投した。 沼津市立は打線が散発2安打に押さえ込まれ、主戦泉を援護できなかった。 頼れる右腕牧野 2戦連続無失点 藤枝明誠の右腕牧野が九回2死までを2安打
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葛飾北斎と弟子の作品一堂 浜松市美術館で22日開幕 「冨嶽三十六景」など
江戸時代後期の人気浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)と弟子らの作品を集めた特別展「北斎展-師と弟子たち-」(浜松市主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が22日、同市中区の市美術館で開幕する。21日に開会式と内覧会を同館で行った。 関係者ら約40人が出席し、山名裕副市長や飯室仁志館長らがテープカットに臨んだ。 同展は代表作の「冨嶽三十六景」といったシリーズをはじめ、貴重な肉筆画、洋風画などをそろえ、北斎芸術の全貌を紹介する。北斎の弟子たちが描いた肉筆画のほか、影響を強く受けたとされるフランス人画家アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」も並ぶ。一部の作品は音声ガイドもある。 同
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ニホンカモシカ 目撃情報相次ぐ 浜松市東区
浜松市東区の遠州鉄道さぎの宮駅周辺などで19日、国の特別天然記念物のニホンカモシカの目撃情報が相次いで市に寄せられた。市林業振興課の担当者は「住宅街が広がる平野部で見つかるのは珍しい」と話す。 目撃情報は同日午前11時15~30分ごろ、同区の大瀬地区や有玉地区などで5件ほど寄せられた。市は有玉小など近隣の小中学校や保育施設に対し、下校時などの注意を促した。 10日にも北区三方原町や中区葵西、17日には東区豊町でも数件の目撃情報があり、市は同じ個体の可能性があるとみている。市が委託した専門業者が調査を進めるほか、警察官によるパトロールを行っている。 市林業振興課によると、10日に中区葵西
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静岡人インタビュー「この人」 リサイクル市を開業した 富永文子さん(浜松市中区)
浜松市南区卸本町で3月、同市中区富塚町などで人気を呼んでいる「富用品市ピタゴラス」の卸本町店を開業した。市民から不要になった衣料や服飾品、家電、食器などを集め、来場者に譲り渡したり安値で販売したりする。夫の寿一さん(69)と協力して運営する。65歳。 -どのような場所か。 「持ち主には不要でも、別の人に必要とされる品物がある。リサイクルによる環境保護を推進するとともに、地域コミュニティーの拠点としても役立てたい。店頭には数千点ほどのアイテムが並ぶ。入場料100円のほか、一部の良品を100~300円で販売し、運営資金に充てている」 -開業の経緯は。 「貸倉庫業を営んでいるがコロナ禍で地
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UDガイドマップ完成 家康史跡 QRコードから動画へ 浜松の市民団体
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」はこのほど、ユニバーサルデザイン(UD)を意識した市中心部のガイドマップ「どこゆく家康 浜松ビデオマップ」を完成させた。同団体に所属する障害者や外国人の視点を取り入れて製作を進めた。掲載されたQRコードから、徳川家康ゆかりの史跡9カ所を紹介する動画を見学できる。 マップは浜松城や浜松八幡宮などを紹介するそれぞれ約1分間の動画を視聴できる。五社神社・諏訪神社の動画では、外国人が参拝の作法を教わる様子を公開。遠江分器稲荷神社では、車いす利用者が境内を歩く姿を撮影した。 A3判を三つ折りにしたリーフレットで、1万部を印刷。区役所や市民協働センター、博物館
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「鬱憤晴らす」三方ケ原の戦い前の武田信玄の書展示 浜松市博物館
戦国時代に、徳川軍が武田軍に大敗した三方ケ原の戦い(1572年)に関する武田信玄の書状の展示が11日、浜松市中区の市博物館で始まった。同館の担当者は「当時の大名の勢力関係などを知る上で貴重な資料」としている。展示は5月28日まで。 9月まで開催中のテーマ展「家康伝承と浜松」の一環で公開した。同館によると、信玄の書状は宮城県の個人から借りていて、本県での公開は珍しいという。 三方ケ原の戦い直前の同年10月21日に信玄が国衆に宛てたとされる。遠江に進軍していた信玄が高天神城(掛川市)の城主を降伏させたことや、天竜川を越えて浜松に向かう旨が記されている。「3年間の鬱憤(うっぷん)を晴らす」とい
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自転車で各国巡回 宮崎の松本さん、環境問題語る 浜松
自転車で世界各国を回りながら各地で環境などに関する講演を行う松本英揮さん(62)=宮崎市=によるお話し会(NPO法人ジコサポ日本主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4日、浜松市南区の同法人事務所で開かれた。 松本さんはこれまでに自転車で地球を6周し、130カ国超を巡ったという。各地を訪問する中で感じた環境や教育の課題、コロナ禍の社会などを取り上げ、「実際に目で見たリアルを大切にしている」と話した。 お話し会は、同法人の小楠健志理事長が、過去に松本さんを題材にしたドキュメンタリー映画を撮影したことなどを縁に開催した。
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春の浜名湖 俳句に詠む 40人吟行会 浜松・舘山寺
平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人西行をはじめ、多くの文人墨客が訪れた浜松市西区舘山寺町の舘山寺で30日、「第5回舘山寺さくら月夜俳句大会」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。県内の愛好家らが集い、風光明媚(めいび)な春の浜名湖を舞台に俳句づくりの腕を磨いた。 約40人が吟行会に参加し、寺の周囲を巡りながら俳句の材料を探した。「花」や「月」をテーマに1人2句ずつ投句した。後日選句を行う。 事前投句の結果発表も行った。寺の本堂に集った吟行会の参加者らを前に、選者を務めた俳人らが講評を行った。県内外から郵送で306句が寄せられ、地元出身の俳人高柳克弘さんらが選句に当
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浜松で全国中高生ジオラマ審査 埼玉県の城北埼玉中・高グランプリ、「トム&ジェリー」精巧に表現
全国の中高生がジオラマ作品の出来栄えを競う「第10回ハイスクール国際ジオラマグランプリ」(浜松ジオラマファクトリー主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の審査が26日、浜松市中区のザザシティ浜松西館で行われ、最高賞のグランプリには埼玉県の城北埼玉中・高の「トム&ジェリー」が選ばれた。静岡県勢では科学技術高(静岡市葵区)が審査員賞に入った。 同校は、人気アニメ「トムとジェリー」の一場面を精巧に表現した。「一般投票1位」賞との同時受賞で、模型部の太田青波部長(高2)は「どの角度からでも、見る人が楽しめるように意識した」と説明した。 全国19校から寄せられた28点を同館で24~26日に展示し、審査員
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ジオラマ出来栄え競う 浜松で中高生GP 来場者投票も
全国の中高生がジオラマの出来栄えを競う「第10回ハイスクール国際ジオラマグランプリ」(浜松ジオラマファクトリー主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、浜松市中区のザザシティ浜松西館で始まった。26日まで作品を展示し、来場者による投票などを踏まえてグランプリを決める。 全国19校から28点の応募があり、県内からは西遠女子学園(浜松市)、科学技術(静岡市)、島田樟誠(島田市)の3高校が参加した。温泉街や港町といった日本の街並みのほか、戦闘機や戦艦などを表現した作品が並ぶ。さまざまな素材を組み合わせ、精巧に仕上げられた立体造形が来場者の目を楽しませている。 一般投票は26日正午まで会場で受け
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静岡人インタビュー「この人」 沖縄まつりの仕掛け人 平井慎二郎さん(藤枝市)
本年度で3回目を迎えた「ハイサイ!藤枝沖縄まつり」を企画する。藤枝市藤枝の鬼岩寺を会場に、例年2千人近くが来場する人気イベントになっている。市内でプリントショップや沖縄物産店を営む。64歳。 -まつりの概要は。 「ソーキそばやサーターアンダギー、オリオンビールといった現地グルメの屋台が並ぶ。エイサーや三線(さんしん)、琉球舞踊などを披露するステージイベントもある。沖縄在住のミュージシャンのほか、沖縄の芸能の腕を磨く静岡県の団体などが出演している」 -沖縄との関わりは。 「学生時代に旅行で訪れたのが初めて。1週間の滞在予定だったが、自然の美しさなどにほれ込み、気付いたらアルバイトをしな
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遠州灘防潮堤 完成から3年 津波災害の教訓後世に 静岡県浜松土木事務所長/広瀬聡氏)【本音インタビュー】
東日本大震災の津波被害を教訓に、県と浜松市が整備した遠州灘海岸の防潮堤が完成から3年を迎える。現在は唯一残された同市南区の馬込川河口部で水門工事が進む。今後の津波対策や防災の心構えで何が必要なのか。 -完成から3年。どのような防潮堤か。 「天竜川河口から浜名湖今切口まで、海岸線約17・5キロにわたる大工事だった。県の第4次地震被害想定を踏まえ、想定最大のレベル2津波に対する減災を目指した。一条工務店グループの寄付金300億円と、地元企業や市民の協力を受け、全国に先駆けて整備できたことは意義深い。のり面に土をかぶせて防災林を再生し、中田島砂丘周辺では砂の被覆を施した。周囲の自然になじむ外観
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建築端材で板グローブ エネジンなど 浜松・オイスカ国際高に寄贈
浜松市中区のLPガス販売エネジンはこのほど、地域企業と連携し、建築端材を使った「板グローブ」を製作した。野球の基礎練習に活用してもらおうと、オイスカ浜松国際高(西区)の女子野球部に5個を寄贈した。 板グローブは、直径25センチほどの楕円(だえん)のような形。捕球時にもう片方の手を添える必要があり、正しい捕球姿勢を身に付けるのに効果があるとされる。同校で寄贈式があり、杉本知世主将(16)は「ゴロの捕球や握り替えの練習に役立てたい」と話した。 端材の板グローブづくりは仲田建築(同市)が屋根や床の下地材の余りを有効活用しようと企画し、地域のスポーツ用品店や鍼灸(しんきゅう)師らと協力して完成さ
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全児童688人の似顔絵横断幕 浜松・新津小 150周年記念
2023年度に創立150周年を迎える浜松市南区の新津小は9日、記念横断幕のお披露目を行った。全校児童688人の似顔絵イラストを描くなど、かわいらしいデザインに仕上がった。 横断幕は縦0・8メートル、横7メートル。似顔絵を並べて「150」の数字や雲の形を表現したほか、葉っぱや空、虹などを描いた。5、6年生14人でつくる実行委員会を昨年12月に組織し、デザインの考案や似顔絵集めといった準備を進めてきた。 運動場に集合した全校児童の前で実行委員が横断幕を披露した後、目に付きやすい正門近くのフェンスに結び付けた。今後は新1年生の似顔絵も集め、横断幕の隣に掲示する予定という。 実行委員長を務め
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藤枝市、市民大学の講座拡充 次世代の人づくりに注力【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案②】
感染症収束後の地域経済の活性化を見据え、藤枝市は「次世代を担う人づくり」を目指した事業に力を注ぐ。本年度スタートした藤枝市民大学の講座拡充を図るなど、いつでも学び直せる環境の整備や、デジタル社会で活躍する専門人材の育成などを図る。 「資格取得コースを増やしてほしい」「ビジネスにデジタルを生かす手法を学び、会社に持ち帰りたい」。市民大学は、2月で1期目の全ての講座が終了した。市は、受講者から出た感想や意見を基に、新年度以降の運営や講座構成を改良していく方針だ。 市の担当者は「予想以上に受講者たちの学びへの意欲が高かった。講座内容への評価も良かった」と1期目の手応えを口にした。各回の講義の終
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浜名湖・春の花巡り 21日からフェスタ 実行委がガイドブック
浜名湖周辺の観光施設など15カ所を舞台とする「浜名湖花フェスタ2023」が21日から6月11日までの83日間、浜松市西区を中心に開かれる。周辺の観光協会などでつくる実行委員会が7日、9回目となる今期イベントの説明会を開き、春の花巡りの楽しみ方をまとめたガイドブックを作製したことなどを報告した。 主会場は、はままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパーク。フラワーパークでは3月下旬から桜とチューリップの共演、4月下旬から藤棚が楽しめる。ガーデンパークでは4月上旬、ネモフィラが青いじゅうたんのように咲き誇る。ほかに各地の寺院や公園でツツジ、ハナショウブ、アジサイなどが順次見頃を迎える。 デジタル
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小学生スノーボーダーの北山兄弟 藤枝から世界、全国へ 家族の応援力に
藤枝市在住の小学生スノーボーダーの兄弟が、ともに全国や世界を舞台にした大会に出場する。昨年9月にプロ認定された北山博仁君(12)=広幡小6年=と、兄の背中を追ってめきめき上達する泰士君(8)=同3年=。降雪がほとんどない藤枝で生まれ育った2人は周囲の支援を力に、兄弟で刺激し合ってさらなる高みを目指す。 博仁君は小学5年時のシーズンで活躍を続け、国内125人のライバルと競うポイントランキングで4位に入り、日本スノーボード協会公認のプロスノーボーダーになった。5日に福島県で開催されるアジア最大級の大会「インディー・パーク・ジャム」への出場を控える。これまで多くの一流選手を輩出し、世界への登竜門
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家康とアオイの関連探る 京都の神社宮司 浜松で講演会
京都市の上賀茂神社の祭礼「賀茂祭(葵祭)」で使うフタバアオイを育てる事業「葵の会遠州プロジェクト」を進めている有志が2日夜、同神社の田中安比呂宮司を招いた講演イベントを浜松市中区で開いた。 田中宮司は「徳川家康と葵」と題し、徳川家の「三つ葉葵」は上賀茂神社の神紋である「二葉葵」を基に誕生したと説明。江戸時代に上賀茂神社が駿府城の徳川家康に葵を献上した「葵使(あおいつかい)」についても言及し、「家康は遠くからやってきた葵を大事にしてくれていたはずだ」などと紹介した。 講演後、徳川家の家紋にちなんだ日本酒を製造する遠州山中酒造の山中久典代表と田中宮司による座談会も行った。浜松市内で文化講演事
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EVで新東名 もっと快適に 国内初150キロワット級急速充電器
中日本高速道路と、電気自動車(EV)向け充電器の設置や管理を手がける「イーモビリティーパワー」(四ツ柳尚子社長、東京都港区)は2日、新東名高速道浜松サービスエリア(SA)など県内4カ所で、国内の高速道路で初となる150キロワット級の高出力急速充電器を稼働した。 設置場所は浜松SAの上下と、駿河湾沼津SAの上下。最大150キロワットの2口付き充電器を4カ所それぞれに1基設置したほか、最大90キロワットの充電器も4~6口ずつ用意した。 同社によると、これまでは平均的な出力の50キロワット充電器が1基ずつ設置されているだけだった。充電器利用者が多い時は順番待ちの車列が発生したこともあったという
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記者コラム「清流」 サッカー熱の高まり期待
超攻撃的なサッカーでJ3を勝ち抜き、今季からJ2で戦う藤枝MYFC。新たな舞台でもそのスタイルを貫き、互角以上の戦いを繰り広げている。さらにファンを獲得し、地元への浸透が加速していくことに期待したい。 藤枝市はもともと「サッカーのまち」として全国に知られる。名門の藤枝東高は数々の大選手を輩出し、近年は女子サッカーの藤枝順心高の活躍もめざましい。園児や小中学校生を対象にした育成組織の活動も活発だ。 その土台に加え、強いプロチームが地元に誕生することで子どもたちの目標が明確になり、レベル向上や裾野拡大といった好循環を生むだろう。2024年でサッカー発祥100周年を迎える同市。さらなるサッカー熱の
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藤枝旧市街地で計画始動 地域色生かした再生を【記者コラム黒潮】
藤枝市は来年度から、旧東海道藤枝宿周辺の「藤枝旧市街地」の総合再生に本格的に着手する。歴史や文化、産業、観光などさまざまな要素を併せ持つ地域だけに、それらの特徴を生かしたきめ細やかな取り組みを進めてほしい。 このほど策定した、2031年度までの10年間の方向性を示す基本計画に基づいて実行していく。対象となるのは千歳や岡出山、茶町、白子、音羽町といった地区で、蓮華寺池公園や商店街、市役所、大規模な住宅街などが含まれている。 全体のテーマを「歩きたくなるまち」「住みたくなるまち」と設定。その上で旧市街地を5エリアに分け、歴史や文化の発信や観光回遊、行政サービスの拠点、誘客やにぎわい創出、日常
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茶況(2月27日)朝比奈玉露の手摘み ボランティアを募集 藤枝市茶振興協
藤枝市茶振興協議会は3月10日まで、朝比奈玉露の手摘みを手伝う摘み子のボランティアを募集している。 5月1~31日の茶摘みシーズン中、都合がつく日に参加する。今期は7件の農家がボランティアを募集している。昨期は6件の募集に対して23人の参加があった。 市によると、岡部町朝比奈地区は玉露の日本三大産地の一つだが、生産者の高齢化が進み、産地として危機的な状況に陥っているという。市は2019年度に摘み子バンク制度を創設し、人手不足の解消を目指している。 問い合わせは同協議会の事務局である市お茶のまち推進室<電054(643)3266>へ。
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女性目線で暮らし提言 藤枝のガールズ会議 活動発表
藤枝市在住、在学の女子学生でつくる「ふじえだガールズ・ミーティング」は25日、本年度の活動発表会をBiVi藤枝内の映画館「藤枝シネ・プレーゴ」で行った。 映画館のスクリーンを使って発表した。旅アプリ「膝栗毛(ひざくりげ)」を活用したまちあるきコースの開発や、蓮華寺池公園でのフォトスポット設置といった取り組みを紹介した。 「女性が安心して活躍できるまち」などをテーマに、女性の目線から藤枝の将来像を考えた提言も発表した。 大学4年間を通して積極的に活動した静岡福祉大の広田奈津実さん、原田倫花さんに対し、北村正平市長がサプライズで表彰状を贈った。
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障害者のテレワーク支援 藤枝に専用オフィス カウンセラー常駐
藤枝市で障害者テレワークオフィスを利活用する動きが広がっている。利用者の多くは精神・発達障害者で、見守りカウンセラーが常駐することで体調の異変に対応したり、相談に応じたりする態勢を整えている。働く環境に不安を持つ障害者と、障害者を戦力として雇用したい企業側の架け橋としての役割を担う。 「相談できる人がいるのが心強い。仕事に集中できている」。市内の会計事務所の従業員で、テレワークオフィスに通って経理の業務を担当している男性(42)は、以前の職場では人間関係の悩みを抱えていたという。「ここならストレスなく働ける。仕事もリモートで問題なくこなせる」と笑顔を見せた。 オフィスを運営するのは一般
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藤枝市役所 「書かない窓口」稼働 住民票交付、住所異動、国民健康保険加入…
藤枝市役所の本庁舎と岡部支所で22日までに、「書かない窓口」の運用が始まった。窓口で各種手続きを申請する際に、職員が聞き取りで対応する形を取り入れる。申請書記入の手間を省き、時間短縮や作業効率化につなげる。 対象になるのは住民票交付や住所異動、国民健康保険加入といった窓口での各種手続き。証明書発行関係が60種、住民異動関係が10種、窓口各課での届け出などが97種で、計167種の手続きに対応するとしている。 来庁者が希望する手続きについて、職員が聞き取った上で専用システムに入力し、申請書を作成する。これまでは来庁者自らが窓口近くにある記載台で申請書を記入後、窓口に提出していた。 市による
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蓮華寺池公園(藤枝)で映え狙え 女子学生らスポット新設 「ぬい撮り」、プールに金魚シール
藤枝市は、同市若王子の蓮華寺池公園で、インスタ映えを狙った新たなフォトスポットを開設した。同市在住・在学の女子学生らでつくる「ふじえだガールズ・ミーティング」の提案を基にした取り組みで、若い女性などへの同公園の魅力発信強化につなげる。 園内にある「滝の広場」や「花しょうぶ園」に2種類の仕掛けを施した。ぬいぐるみを主役にした「ぬい撮り」をする来園者のために、ぬいぐるみを置ける切り株を設置。3月から膝下まで水を張る「プール槽」では、底面に金魚のシールを張り、水に漬けた足と金魚を一緒に撮影できるようにした。 発案やデザインを担当したメンバーらがこのほど、同園を訪れてスポットを開設した。市による
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多くの子に「宇宙の夢」 松本零士さん、24年間焼津天文科学館名誉館長 関係者悼む声
「多くの子どもたちに宇宙への夢を与えてくれた」。13日に85歳で死去した漫画家の松本零士さんは、2021年6月まで約24年間にわたってディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市)の名誉館長を務めた。松本さんを知る同館関係者らが哀悼の意を示した。 松本さんは1997年、同館のオープンに合わせて名誉館長に就任した。松本さんの作品が同館の目指すイメージと一致するとして、当時の市長が就任を依頼したという。2009年ごろまでは毎年のように同館で講演会を開催したほか、代表作である「銀河鉄道999」の世界観を反映したプラネタリウムも上映した。 開館時から同館職員として働く今橋正雄さん(57)は、講演で
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等身大のひな人形15体展示 藤枝・岡部宿大旅籠柏屋
藤枝市の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で4月2日まで、「かしばやのひなまつり」が開かれている。名物になっている等身大のひな人形15体の展示などを行い、来場者が見学や記念撮影を楽しんでいる。 等身大の人形は内裏びなや三人官女、五人ばやしなどが5段飾りで並ぶ。人形の大きさは座っているのが高さ90センチ、中腰が高さ120センチほど。地元の人形師である好光人形店2代目の故薮崎好光氏が1969年に完成させたという。 岡部宿の山内家に伝わった京風様式のひな飾り「御殿飾」も展示した。京都御所をかたどった建物3棟に40体超を配置した華やかさが目を引く。 会場では3月4、19日に限定グッズのプレゼントなどを
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茶況(2月20日)有機茶の提供拡大へ「宣言」 藤枝市
藤枝市はこのほど、静岡県内の自治体で初めて「オーガニックビレッジ宣言」を行った。茶をはじめ、さまざまな有機農産物の流通や消費拡大の取り組みを積極展開していく。 市によると来年度以降、県に受理された「有機農業実施計画」に基づき、子どもたちに有機茶を飲んでもらう機会を増やしていくという。市内全小中学校の給食で年間40回、有機茶を出す。認定こども園などでは粉末茶を食材とした加工食品を、私立幼稚園ではティーバッグを提供するとした。 オーガニックビレッジ宣言は、国の財政支援を受けながら、地域ぐるみで有機農業を推進する活動。
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「こども基本条例」制定へ 藤枝市長が意向表明 権利保障、大人の責務明記
藤枝市の北村正平市長は20日、子どもに優しいまちづくりを推進するために「こども基本条例」を制定する意向を示した。20日に開会した市議会2月定例会の施政方針演説で明らかにした。 市によると、地域全体で子どもの成長を支え、権利を保障することが目的。大人や関係機関の責務のほか、虐待や体罰、いじめの防止、多様性の尊重といった内容を明記する方針という。 関係団体への意見聴取やパブリックコメントなどを経て、2023年度末に議決、24年度の施行を目指す。 同市では23年度から、妊産婦と子育て家庭、子どもに対する包括的な支援を行うことを目的とした「市こども家庭センター」を新設する。保育施設の監督や支援
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等身大ひな人形15体 藤枝・大旅籠柏屋で名物展示 4月2日まで
藤枝市の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で4月2日まで、「かしばやのひなまつり」が開かれている。名物になっている等身大のひな人形15体の展示などを行い、来場者が見学や記念撮影を楽しんでいる。 等身大の人形は内裏びなや三人官女、五人ばやしなどが5段飾りで並ぶ。人形の大きさは座っているのが高さ90センチ、中腰が高さ120センチほど。地元の人形師である好光人形店2代目の故薮崎好光氏が1969年に完成させたという。 岡部宿の山内家に伝わった京風様式のひな飾り「御殿飾」も展示した。京都御所をかたどった建物3棟に40体超を配置した華やかさが目を引く。 会場では3月4、19日に限定グッズのプレゼントなどを
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藤枝移住 市が後押し 希望者対象に日帰りツアー 関東圏中心5組参加
藤枝市などはこのほど、藤枝への移住を希望している人などを対象にした日帰りの移住体験ツアーを行った。関東圏を中心に5組9人が参加し、市内の散策や空き家の見学などを通じて藤枝での暮らしをイメージした。 移住ツアーは、民間の関係企業などでつくる「市空き家ゼロにサポーター」と連携して展開している。今回は、転職はせずにテレワークなどを活用した地方移住を希望する人を対象に開催した。 参加者は藤枝駅周辺や同駅北口にあるコワーキングスペース「フジキチ」の見学、蓮華寺池公園の散策、リノベーション物件の見学などに臨んだ。補助金に関する説明会や先輩移住者と交流する時間もあった。
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光るポールで交通事故防げ 藤枝市内交差点で導入進む 民間と連携し開発
藤枝市は民間と連携して交差点に設置する発光カーブミラーや発光ポールを開発し、ドライバーらに注意を促す取り組みを展開している。交通安全にデジタル技術を導入し、出合い頭の交通事故防止を図る。 カーブミラーは交差点に車両が近づくと鏡の周りや鏡面のライトを光らせ、別車両のドライバーらに知らせるシステム。同市志太の交差点で1年ほど前に実施した実証実験で車両の進入速度3・3%減の効果が確認されたため、市内4カ所で本格運用を開始する。 ポールは自転車や歩行者を検知して光り、交差点に接近する車両などに注意を促す仕組み。市内では初導入となる。2月中に実証実験を行い、効果を検証する。 ミラーとポールの両方
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記者コラム「清流」 一流との出会い刺激に
藤枝市内で年末から年始にかけて、プロ選手によるスポーツ教室が相次いで開かれた。地元の青島中出身でプロ野球オリックスの紅林弘太郎選手は帰省に合わせて参加し、園児や小中学生に声を掛けて回っていた。藤枝市内で新年の自主トレに励んだJリーガー9人が講師を務めるスクールでは、清水エスパルスの松岡大起選手や藤枝MYFCの久保藤次郎選手らがポジション別の指導を行った。 鍛え上げた体形やきれいな姿勢など見た目の格好良さはもちろんのこと、発せられる言葉からは意識の高さを感じた。目を輝かせている子どもの様子から、一流との出会いが大きな刺激になったことが分かった。選手たちを目標に練習に励み、次世代のスターが藤枝
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藤枝市23年度予算案 全世代の人づくりに注力 11年連続最高576億円
藤枝市は14日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度から19億円増の576億8千万円で、11年連続で過去最高を更新した。子育て支援や全世代型教育を充実させて人づくりに注力するほか、陶芸村拠点といった大型施設の整備に着手する。 歳入は、柱となる市税が0・9%増の213億円。家屋の新築や、感染症の拡大で落ち込んだ地域企業の業績回復に伴い、固定資産税や法人市民税が増加した。大型事業に対する支出をまかなうため、市債は40億8700万円で22・6%の大幅増となった。 歳出では藤枝市民大学の講座拡充に1200万円、男性の育児休業の取得促進に320万円、保育施設の使用済みおむつ回収費に8
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茶況(2月13日)大容量セットなどセール JA藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で14日、決算大感謝セールが始まる。3月18日まで。 目玉商品は大容量商品「荒茶風緑茶」のセット販売。通信販売は400グラム入り3袋を税込み2592円、店頭では380グラム入り3袋を2千円で取り扱う。6袋、9袋のセットも用意する。通信、店頭ともに、これまでのセール商品からさらに50グラム増量した。 やぶきたや深蒸し、ティーバッグ、抹茶といった各種商品を20%超の割引で販売する。 2月18、25の両日の午前9時~正午には、JAファーマーズマーケット「まんさいかん」による野菜などの直売イベントを行う。
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音声アプリとまち歩こう 藤枝茶テーマ、歴史や文化紹介 大学生「藤茶んぽ」制作
藤枝市と包括連携協定を結ぶ大正大(東京都)の学生が「Sound(サウンド) AR」のスマートフォンアプリを活用し、藤枝茶をテーマにしたスポットを紹介する観光コンテンツ「藤茶んぽ」を制作した。 アプリは、ソニーが「現実世界に仮想世界の音が混じり合う新感覚の音響体験」をテーマに開発した「Locatone(ロケトーン)」。特定の旅先を訪れた際に、観光スポットを紹介するアプリの音声を聞きながらのまち歩きなどを楽しむことができる。 同大地域創生学部地域活性化サークルの11人が、藤枝での実地研究などを通して制作を進めた。「藤茶んぽ」は、蓮華寺池公園にある茶文化発信施設「とんがりぼう」や茶製品販売店な
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伝統の田遊び奉納 藤枝・滝沢八坂神社
藤枝市の滝沢八坂神社で11日夜、県指定無形民俗文化財「滝沢八坂神社の田遊び」が行われた。江戸時代前期から300年を超える歴史があり、厳寒の夜に奉納される伝統行事。地元の保存会が1年間の農作業を模擬的に演じ、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願した。 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3年ぶりの開催。通常の19演目を13演目に絞って奉納した。 四隅に竹を立て、しめ縄を張り巡らせた「舞庭」で、保存会員や地元の小学生が演じた。白装束やかすりの着物を身に着け、太鼓や唄に合わせて田植えや稲刈りの動きをしたり、狂言風の掛け合いを披露したりした。赤子を産み落とすしぐさを演じる「孕五月女(はらみ
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女子サッカー選手 藤枝市が転入補助 23年度予算案、家賃半額分
藤枝市は2023年度、市外から転居してくる女子サッカー選手を対象に、家賃の半額を補助する制度を設ける方針を固めた。選手たちの住環境を整備し、女子サッカー関係人口の拡大を目指す。関連予算を23年度当初予算案に計上する。 同市では藤枝順心高が全日本高校女子サッカー選手権で歴代最多となる6回目の優勝を果たすなど、男子のみならず女子サッカーの知名度も高い。藤枝を拠点にプレーする社会人女子選手を増やすことで、競技の裾野拡大を図る狙いがある。 支援額は1人当たり年間30万~40万円ほどになる見込み。県内の女子サッカーチームに所属することが条件になる。 同市では、サッカーJ2藤枝MYFCが運営する女
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八雲×コーヒー 焼津の久保山さん大賞 志太ビジネスプラン審査会
地域住民が起業のアイデアを発表する第10回志太ビジネスプラングランプリ(藤枝、焼津の両市主催)の最終審査会が8日、藤枝市内で開かれた。焼津市ゆかりの小泉八雲と絡めたコーヒー開発を進めている焙煎(ばいせん)師久保山恵里さん(同市)がグランプリに選ばれた。 起業家の輩出や、地域資源を活用したビジネスの構築などを目指して開催している。今回は志太地域の9組から応募があり、1、2次審査を通過した5組がプレゼンテーションを行った。 久保山さんは、パッケージに記載したQRコードから八雲作品を読めるオリジナルコーヒーの販売を手がけている。コーヒーと八雲の両方が好きな人らをターゲットに販売していく戦略を
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J2でも「超攻撃的に」 藤枝MYFC関係者 市役所で抱負
サッカーJ3から昇格し、初めてJ2の舞台で戦う今季リーグ戦開幕を前に須藤大輔監督ら藤枝MYFCの関係者が8日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、「超攻撃的なサッカーがJ2でも通用する手応えがある」などと自信をにじませた。 市役所を訪れたのは鎌田昌治会長、徳田航介社長、須藤監督のほか、静岡市出身の杉田真彦主将、藤枝東高卒の平尾拳士郎選手の計5人。徳田社長は「試合で結果を出し、地域を活性化させたい」と述べた。 須藤監督は「見ている人の心を震わせ、勇気と希望を与えるサッカーを見せたい」、杉田主将は「キャンプを通して成長してきた。一体感を持って戦い抜く」と意気込みを語った。 北村市長は「地域とと
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郵便バイクに“柏屋”…ラッピング 藤枝で「駿州の旅」PR 日本遺産
観光振興などを目的とした包括連携協定を藤枝市と結ぶ日本郵便は、日本遺産をPRするラッピングを施した郵便バイク7台を同市内で走行させる。市役所で8日、出発式を行った。 ラッピングは運搬箱に施し、東海道の旅情を伝える日本遺産「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」の魅力を発信する。金色を基調に、構成文化財である岡部宿大旅籠(はたご)柏屋や大慶寺の「久遠の松」をイメージした絵柄を載せた。 出発式には藤枝市内の郵便局長や北村正平市長らが出席。山内隆藤枝郵便局長は「多くの人に地元の歴史や文化への興味を持ってもらえたら」と期待を寄せた。3台のバイクに配達員が乗車し、出発を見送った。
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「赤レンガ油庫」模型を寄贈 藤枝市郷土博物館・文学館で展示 島田工高生
島田工業高建築科の生徒が本年度、JR藤枝駅構内にある明治時代の「赤レンガ油庫」の模型づくりに取り組んだ。このほど完成品を、制作を依頼した藤枝市郷土博物館・文学館に寄贈した。作品は常設展示される。 作品は実際の16分の1サイズで、高さは22センチほど。3年生9人が約9カ月かけて完成させた。建物の測量やコンピューターを使った設計を経て、手作業で組み立てた。ミニチュアレンガ4400枚を積み上げるなど、細かい部分まで丁寧に仕上げている。 同館で寄贈式があり、生徒代表の須藤大貴さんは「大変な作業だったが、苦労が報われた。後輩や家族に向けての自慢になる」と笑顔を見せた。 油庫は燃料などの保管場所。
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茶況(2月6日)中小企業と農家 連携実現を報告 藤枝茶プロジェクト
中小企業が成長する環境を整備する考え方「エコノミックガーデニング(EG)」を藤枝市が導入してから10周年を記念するイベントがこのほど市内で開かれ、機械開発会社「西光エンジニアリング」(同市高柳)の岡村邦康代表が「藤枝茶を何とかしようプロジェクト」の活動を報告した。 同プロジェクトは生産者や茶商らと手を取り合い、減圧製茶機による発酵茶の開発や、緑茶由来の食品用セルロースファイバーを活用した液状茶の商品化などを目指した。 岡村代表はEG支援センター「エフドア」の協力を受け、中小企業や農業者との連携が実現したと説明。今後は県農林技術研究所茶業研究センターや、県工業技術研究所とも協力して研究を進
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宅地開発活発な藤枝 「優良田園住宅」導入、法規制を弾力的に運用【解説・主張しずおか】
藤枝市は宅地開発に関する指導基準の規制緩和や優良田園住宅制度の導入などを進め、住宅の建設、取得の流れを活発化させている。法律や規制を弾力的に運用することで、子育て世帯や移住希望者らの資金面や生活スタイルに関する多様なニーズに応えている。 「需要はあるが、土地の少なさや分譲価格の高さがネックになっていた」。市住まい戦略課の小林亮介主幹は、JR藤枝駅周辺や幹線道路近くの人気エリアでは、開発の進行に伴い地価が上昇傾向にあると指摘。近年は、若い世代が西焼津駅や六合駅の周辺など他市に流出する傾向がみられたという。 規制緩和は、市の許可が必要になる1千平方メートル以上の分譲地が対象。公共道路の範囲を
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杉村さん、丸子さん 師弟で共同制作 藤枝で二人展
藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で5日まで、作家の杉村孝さん(85)=同市=と丸子遊子さん(52)=静岡市駿河区=による「石匠(いしく)の弟子と親方の二人展-イシ・カミ・ありがとう」が開かれている。 目を引くのは、2階の展示室全体を使って2人で共同制作したインスタレーション。丸子さんが色とりどりに着色した縦2メートル、幅6メートルほどの紙複数枚を天井からつり下げた。そこに杉村さんが創作中の思いを書き留めた和紙などを貼り付けて仕上げた。 1階には、石の作品25点と書43点を出品した。石の魅力を生かした造形品が並ぶ。 丸子さんによると、35年前に杉村さんの造形作品に感銘を受けたという。そ
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手話 目と目合わせて 消防職員向けに藤枝で講座
志太消防本部はこのほど、災害現場などで聴覚障害者と接する場面に備え、手話を学ぶ講座を藤枝消防署で開いた。藤枝市障害福祉課の専任手話通訳者である岡村恵美さんが講師を務め、2日間の開催で計33人の消防職員が受講した。 岡村さんは、話しやすい雰囲気をつくって精神的な不安を取り除く重要性を指摘し、目と目を合わせて手話を行うように伝えた。あいさつや、痛みがある部分を尋ねる方法など、現場で役に立つ簡単な手話も伝授した。 同本部によると、電話で話せない人がインターネット上で通報できる「Net119」は管内の藤枝、焼津両市で32人が登録しているという。「FAX119」や、現場への手話通訳派遣制度もあり、
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映画「仕掛人・藤枝梅安」藤枝で試写会 主演・豊川さん「非日常、江戸の世界へ」 ファン200人に呼びかけ
池波正太郎のベストセラー小説が原作の映画「仕掛人・藤枝梅安」が全国公開されるのに先立ち、上映会場の一つである藤枝市の藤枝シネ・プレーゴで30日夜、プレミア試写会が行われた。主演の豊川悦司さんと監督の河毛俊作さんが登壇し、「ご当地映画として応援してほしい」と呼びかけた。 原作小説の中で、主人公の梅安が藤枝出身とされている縁などから、映画制作陣と地元有志団体などが協力して試写会が実現。小説のファンら約200人が来館した。 梅安役を演じる豊川さんは「江戸の世界にみなさんをお連れする自信がある。非日常を楽しんでほしい」と呼びかけた。河毛監督は「梅安を愛してくれている人たちに見てもらえることに感謝
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茶況(1月30日)有機農業学ぶ 藤枝で9日セミナー
藤枝市は2月9日午後1時半~4時50分、茶や野菜などの有機栽培について学ぶ「オーガニックセミナー」をBiVi藤枝で開く。市内農業者が主な対象で、参加無料。 県志太榛原農林事務所の担当者が、農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」について解説する。焼津市のNPO法人しずおかオーガニックウェブの吉田茂代表は、有機農業の意義について語る。 定員30人。申し込み、問い合わせは市農業振興課<電054(643)3266>へ。
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SDGsコレクションで集めたエコキャップ 藤枝の再生業者に寄託
静岡市がツインメッセ静岡で14日に開催した「SDGsコレクション」の会場で集まったエコキャップ45・5キロが30日、藤枝市のリサイクル業者「環境のミカタ」に寄託された。同社は換金後、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄付する。 エコキャップはイベントの来場者が持参した。1キロあたり5円になるため、今回の寄付分でポリオ(小児まひ)ワクチン約11人分に相当するという。 イベントの運営関係者が同社を訪れ、プラスチック容器やポリ袋いっぱいに詰められたエコキャップを阿井徹専務に渡した。 SDGsコレクションは、国内最大級のファッションショー「TGC しずおか2023」の関連
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DXで関係人口拡大へ 藤枝市が都内で交流セミナー
藤枝市はこのほど、首都圏企業との関係構築や、市内産業とのマッチングを通して新たなビジネス創出を図る交流セミナーイベントを都内で開いた。地域DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、藤枝が抱える地域課題の解決につなげる。 下北沢のワークスペースを主会場に、IT系のスタートアップ企業など29社の関係者が出席した。藤枝市の「コワーキングスペース フジキチ」もオンラインで結び、地元企業7社の若手社員らが参加した。 藤枝市情報デジタル推進課の斎藤栄一郎主幹が登壇し、デジタル活用や導入に向けた市の取り組み事例を紹介した。首都圏を拠点にコンサル業を手がける「Co-Lift」の木下寛大代
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マイナンバーカード申請 藤枝市が出張窓口を拡充
藤枝市は職員が市内各地に出向いてマイナンバーカード申請を受け付ける出張窓口の態勢拡充を図っている。26日には同市の大洲こども園で開設した。 同園では夕方ごろ、園児を迎えにきた保護者が出張窓口を利用した。保護者自らや、園児のカードを申請した。 同市市民課によると、カードの取得希望者は申請か交付のタイミングで市役所本庁舎に出向く必要がある。一方で出張窓口を利用すれば、その手間がなくなり便利だという。 市は、ある程度まとまった人数の取得希望に応じて、教育施設や企業での窓口開設を増やしていく方針。同課の担当者は「仕事や育児で忙しい人、わが子のカードの取得を考えている人などに活用してもらえたら」
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メタバースで宇宙飛行士に 中学生と教員が学習体験会 藤枝
藤枝市はこのほど、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が監修したメタバース空間を活用した学習体験会を青島北小で開いた。市内の中学生や教員約30人が参加し、宇宙飛行士の動きをリアルタイムで体験した。 メタバースは、コンピューター内に構築された3次元の仮想空間。今回の学習会では、国際宇宙ステーションが再現され、都内IT企業が提供した空間を活用した。 参加者は専用のゴーグルを着用した。地球上空400キロを秒速8キロで飛行しているステーションの現在の飛行位置や、地球の昼夜を再現した世界を体感した。参加者からは「日常にない世界を体験できるのが面白かった」「学びに効果的な部分がある。キャリア教育の現場で
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2個人4団体を表彰 ふじえだ元気大賞 地域に活力、知名度向上
藤枝市は27日、本年度の「ふじえだ元気大賞」の表彰式を市役所で行った。市民に活力を与えたり、藤枝の知名度向上に貢献したりしたとして2個人4団体をたたえた。 障害者のテレワークオフィスを開設し、社会福祉功労を受けた福田次朗さんは「同様の取り組みを全国に広げていけたら」と今後の抱負を語った。朝比奈第一小は「旅するチョウ」のアサギマダラを呼び込む活動など地域一体での活動が評価され、村松一伸校長は「住民の子どもを愛する思いが原動力になった」と語った。 このほか個人では、市花の会の槙原とも子さんが蓮華寺池公園の整備など地域活性化分野で表彰された。団体はサッカーJ2昇格を果たした藤枝MYFC、全日本
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焼津・永豊寺 文化財防火デーに合わせ消防訓練
志太消防本部焼津消防署は26日、文化財防火デーに合わせた消防訓練を焼津市の永豊寺で行った。歴史や文化的価値のある建物を守るため、寺の関係者や消防隊員が消火や連携の流れを確認した。 同寺は、かやぶきの山門が市の有形文化財に指定されている。本殿から出火し、延焼の危険があるとの想定で訓練を実施した。 寺の関係者が通報と消火器による初期消火を試みた後、消防隊員が到着。素早くホースをつなぎ合わせ、本堂周辺の2カ所で放水を行った。
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力強い書きぞめ並ぶ 29日まで藤枝市文化センター
第75回県書きぞめ展藤枝地区展(静岡新聞社・静岡放送後援)が29日まで、藤枝市駅前の市文化センターで開かれている。 幼児から一般まで、応募があった1153点が並ぶ。「温かな心」「将来を語る」といった文字を力強く表現した力作を展示している。 主な入賞者は次の通り。 知事賞 岡村芽彩(青島小5)沢本奏穂(藤枝中3)▽県議会議長賞 山下碧(藤枝中央小3)森下玲衣(藤枝西高1)▽県教育長賞 高松結乃(青島小2)田崎茜(青島小6)
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東名自動車学校 留学生に奨学金 藤枝・静岡産業大
藤枝市の東名自動車学校(川崎裕司社長)はこのほど、静岡産業大藤枝キャンパスの留学生を対象にした奨学金の授与式を同キャンパスで行った。ベトナムや中国から来日している6人に、計26万円を贈った。 奨学金の対象になるのは、この1年間で開催された弁論大会や交流会、作文コンクールといったさまざまな活動に積極的に参加した留学生。 総合成績で最優秀賞に選ばれたベトナムのファム・ユイ・タムさん(経営学部3年)らが、川崎社長から奨学金を受け取った。
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書きぞめの力作ずらり 焼津市文化会館、29日まで
第75回県書きぞめ展焼津地区展(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、焼津市三ケ名の市文化会館で始まった。29日まで。同じ日程で市書道協会会員展も開かれている。 書きぞめ展は、学生と一般から応募があった計2048点を出品した。協会展は、漢詩や和歌などを表現した約160点が並ぶ。 書きぞめ展の主な入賞者は次の通り。 知事賞 増田咲来(小2)長谷川恵(一般)▽県議会議長賞 曽根龍一(小1)稲毛智美(中3)▽県教育長賞 川崎優大(小4)鶴橋良美(高1)
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フジやサボテン、36点の水墨画に 藤枝・友の会作品展
藤枝市の「ふじえだ水墨友の会」の第24回作品展が27日、同市駅前の市文化センターで始まった。29日まで。 講師の中西勤さんと生徒17人が計36点を出品した。中西さんの見本を基に描いたフジの絵や山水画のほか、サボテンなど身の回りの植物を表現した作品などが並ぶ。
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詐欺や事故防止 重点項目を確認 藤枝署協議会
藤枝署はこのほど、警察署協議会を同署で開いた。特殊詐欺被害や交通事故の防止に向けて、昨年9~12月の業務推進状況や今年1~4月の重点項目を確認した。 交通課の担当者からは、道路脇の施設から出てきた車と横断歩行者が衝突する重大事故が相次いだとの報告があった。鈴木淳一署長は「委員から出た意見を業務にフィードバックさせていく。引き続き協力をお願いしたい」と呼びかけた。
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自転車運転シミュレーター 警察署協議会委員ら体験 焼津署
焼津署は25日、警察署協議会を同署で開いた。県警の「交通安全体験車」を駐車場に設置し、委員たちがトラック内にある各種装置を体験した。 光ったランプを押すことで認知・動作能力を測るテストや、自転車運転シミュレーターなどに挑戦した。 会合では、今年1~4月は犯罪被害防止や事故抑止を強化する方針を確認。新入学児童関連や特殊詐欺、自動車盗対策などを推進するとした。
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完熟イチゴで英気養って 藤枝の農園、MYFC選手招待
サッカーJ2に昇格して迎える2023年シーズンを前に藤枝MYFCの選手たちが25日、藤枝市青南町のイチゴ農園「ジャパン・ベリー」(上山優代表)から招待を受け、イチゴ狩りを楽しんだ。鹿児島県内で行うトレーニングキャンプを目前に控え、ホームタウンで英気を養った。 昇格の祝福と、新シーズンへのエールを兼ね、狩り、食べ放題で実施した。選手のほか、妻や子どもらも加えた約30人が参加した。ビニールハウスの中で、真っ赤に熟した紅ほっぺを次々にもぎ取った。練乳をつけて口に運ぶと「おいしい」「甘い」などと言い合いながら味わっていた。 昨季主将を務めた杉田真彦選手は「大きくて、甘くて、最高においしい」と笑顔
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茶況(1月23日)友好都市訪問 藤枝茶を発信 高校生、北海道で児童に
藤枝市はこのほど、藤枝茶について学ぶ高校生が友好都市である北海道恵庭市を訪れ、茶をPRする交流イベントを行った。高校生4人が現地の小学生との触れ合いや、呈茶サービスなどに臨んだ。 訪問したのは静岡雙葉、島田商、静岡市立の各高校に通う生徒たち。いずれも、藤枝市の小学生育成制度「ジュニアお茶博士」の卒業生でつくる「藤枝茶楽研究部」に所属している。 メンバーは昨年12月下旬、2泊3日の日程で恵庭市を訪問。小学生に急須での入れ方や茶の効能などを解説した。最終日には恵庭市長と市教育長を訪問し、あいさつと藤枝茶の呈茶を行った。
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華やか浴衣姿で日本舞踊 園児ら伝統文化学ぶ 藤枝で体験教室
藤枝市文化協会に所属する舞踊・邦楽団体「えんの会」は22日、日本舞踊の体験教室を市藤枝地区交流センターで開いた。園児や小中学生約15人が参加し、色鮮やかな浴衣姿で所作を学んだ。 日本舞踊師範の泉明奈さん、花柳照織さんが講師を務め、年代別に2教室を開講した。幼児~小学校低学年のクラスでは、長唄に合わせて、扇子を使った踊りを指導。「背中をピンと伸ばすように」「手の位置に気を付けて」などと細かい動作を伝えたほか、講師2人が見本の踊りを披露した。 青島小1年の工島果子さん(7)は「扇子を開く動きが難しかった。先生たちの踊りはかっこよかった」と話した。花柳さんは「子どもたちが伝統文化を学ぶ入り口に
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冬晴れ 笑顔で駆け抜ける 焼津市駅伝大会に140チーム700人
第51回焼津市駅伝競走大会(NPO法人同市スポーツ協会主催)が22日、同市の大井川河川敷運動公園陸上競技場を発着点に開かれた。約140チーム700人が健脚を競った。 10・05キロの女子と小学生男女、20・05キロの一般や事業所、高校などの計8部門で実施。出場者は大井川沿いのマラソンコース「リバティ」を周回し、たすきをつないだ。 各部門の優勝チームは次の通り。 小学男子 東益津サッカーA▽小学女子 焼津陸上クラブA▽女子 焼津中央高▽中学男子 藤枝明誠▽高校 藤枝明誠B▽一般 見次クラブ▽事業所 マルハチ村松A▽地域 大富第20自治会
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潮トンネル着工 国道1号藤枝バイパス 4車線化へ前進
国土交通省静岡国道事務所と藤枝市は21日、国道1号藤枝バイパス(BP)の4車線化に向け、潮トンネル工事の着工式を行った。難所とされるトンネル工事が完了すれば広幡インターチェンジ(IC)-薮田東IC間の4車線化実現へ大きく前進するほか、渋滞多発区間での交通状況の改善に期待がかかる。 掘削工事のスタート地点に式典会場を設け、市や自治会、工事関係者のほか、地元選出議員ら計約60人が出席した。担当者が工事の概要を説明したほか、地元の葉梨こども園の園児たちも加わってくわ入れを行った。 国交省の稲田雅裕中部地方整備局長は「安全に工事を進め、一日も早い4車線化を目指したい」とあいさつした。北村正平市長
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勇気と感動をありがとう 藤枝順心高サッカー部 市役所で優勝報告 市民ら150人祝福
藤枝市は18日、藤枝順心高の第31回全日本高校女子サッカー選手権の優勝報告会を市役所で開いた。本庁舎のロビーで式典を行い、大勢の市民らが選手たちを祝福した。 戸田雪子校長と中村翔監督のほか、登録メンバー18人が出席した。市の幹部や支援団体の関係者、来庁者ら約150人が迎え、それぞれの団体の代表者らが花束や記念品を選手らに贈った。 北村正平市長は「新春から勇気と感動をもらった。サッカーのまち藤枝の名を全国にとどろかせ、王国静岡の面目躍如だった」とたたえた。 戸田校長は「大きな期待に応えられ、満足している。市を挙げての応援に心から感謝する」とあいさつした。三宅怜主将は「緊張しながら臨んだ初
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地元の伝統食ちまき 藤枝・朝比奈第一小児童が調理体験 家康に献上の歴史学ぶ
藤枝市は17日、岡部町新舟の朝比奈第一小で、地元の伝統食「朝比奈ちまき」に関する体験授業を行った。3、4年生16人が、徳川家康に献上されたという歴史や、防腐効果を持たせるための調理法などを学んだ。 住民有志でつくる朝比奈ちまき保存会が協力した。児童たちは同会メンバーから指導を受け、もち米をたき火で蒸したり、きねと臼を使ってついたりしたほか、ササの葉で包む工程に挑戦した。ツバキのあくを3回に分けて加えるのがポイントで、餅が黄色に染まるほか、傷みにくくなるという。 朝比奈ちまきの歴史を解説する紙芝居も行った。戦国武将の朝比奈家が合戦時の兵糧として携帯し、勝利を導く縁起物とされていたという。
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製品プラ分別開始 藤枝市 協力を呼びかけ
藤枝市は1月から、製品プラスチックの分別収集を行っている。脱炭素化の推進が目的で、一部のごみの収集方法を変更したことに対して理解や協力を呼びかけている。 新たに分別対象となる主な製品はバケツや衣装ケース、ハンガー、食器、文房具など。これまで週2回の「燃やすごみの日」に収集していたが、1月以降は月1回の「資源・不燃ごみの日」の取り扱いになっている。 市生活環境課によると、成分表でPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)と表記されていて、単一素材でできている製品が対象という。担当者は「判断に迷うごみもあるかもしれないが、表記の有無を目安にしてほしい」と話す。
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茶況(1月16日)ジュニアお茶博士 藤枝市が認定講座 児童22人参加
藤枝市は15日、「藤枝ジュニアお茶博士」の認定講座を市役所で開いた。市内の小学4、5年生22人が茶の歴史やおいしい入れ方などを学び、お茶博士の認定を受けた。 参加者は湯の温度や抽出時間、注ぎ方によって風味が変わることを体感したほか、呈茶をする時の所作を確認した。茶の種類を当てるゲーム「茶歌舞伎」では、水色や味の違いを判断基準にそれぞれが正解を目指した。 日本茶インストラクター協会志太支部の担当者が講師を務めたほか、中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」のメンバーも運営に協力した。 お茶博士は、子どものころから茶の知識を学ぶことで、藤枝茶の魅力を発信できる人材を育成する制度。認定を受けた子ども
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名所や特産品紹介「藤枝梅安」コラボポスター 2月映画公開、池波小説を実写化 豊川悦司さん主演
池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」を実写化した映画が2月から全国上映されるのに合わせ、藤枝市や地元有志団体などがコラボポスターを作製した。主人公の梅安が生まれた地が藤枝であることに絡め、映画の盛り上げと藤枝の魅力発信につなげる。 ポスターはB2判で6種類あり、計60枚印刷した。出演俳優たちの写真のほか、小説作品に登場する藤枝の名所や特産品として正定寺や神明神社、瀬戸川団子などを紹介する。市内の図書館や地区交流センターなど公共施設を中心に掲示する。 ポスターづくりを主導したのは、地元の小説ファンらでつくる有志団体のメンバーら。2カ月ほど前に、市や映画を上映する藤枝シネ・プ
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大畑さん(藤枝)ギネス喜び 報告 ゴルフボールリフティング実演披露
ゴルフクラブ2本を使ったゴルフボールリフティング最長時間のギネス世界記録を達成した会社員大畑雄次郎さん(53)=藤枝市田沼=が13日、市役所に北村正平市長を訪ね、喜びを語るとともに実演も披露した。 大畑さんは2022年11月に市文学館で、左右の手で持った2本のクラブで、1個のボールを交互に打ち上げるリフティングのギネス記録に挑戦。1時間2分32秒を出し、21年12月に達成したクラブ1本でのギネス記録に続き、二つ目の快挙を成し遂げた。 利き手ではない左手の上達に苦労したという大畑さん。「いろいろな人の支えのおかげで成功できた」と謝辞を述べた。一方で「ゴルフのスコアは一向に伸びない」と苦笑い
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若者、活躍できる藤枝に 20~30代市職員が政策提言
藤枝市は11日、20~30代の若手職員でつくるプロジェクトチームによる政策提言発表会を行った。「若者が自分らしく活躍できるまち」をテーマに、仕事や教育、子育てといった分野で計12事業を北村正平市長ら市幹部に提案した。 メンバーは若者の地域定着に向けて、仕事環境の充実や意欲的に学べる機会の創出などが必要だと分析。藤枝市民大学の資格取得コースの充実、「働く人にやさしい企業」認定制度の導入、託児付きコワーキングスペースの設置などを訴えた。 北村市長は「具体性、実効性のある内容だった。関係部局で磨きをかけて、実現に向けて検討していく」と述べた。 提言発表は、若手の意見の反映や人材育成などを目的
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人口減少対策、デジタル活用など協議 創生県民会議・中部 藤枝
静岡県は12日、地方創生に向けた施策などを検討する「美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生県民会議」の中部地域会議を藤枝市の小杉苑で開いた。県と中部7市町の行政職員のほか、教育、産業、金融といった各機関の代表者ら約30人が出席し、人口減少対策やデジタル技術の活用などについて意見を出し合った。 県の担当者が災害対策や雇用創出、地域資源の発信といった今後の戦略を説明。中部地域ではヘルスケアサービスの創出や、食文化を生かしたガストロノミーツーリズムを進める方針を示した。構成メンバーからは、保育人材の県外流出防止や、学生と企業のマッチングを広域的に展開する必要性を指摘す
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⚽学校一丸「全員でつかんだ勝利」 藤枝順心高サッカー部V報告会
藤枝市の藤枝順心中・高は11日、第31回全日本高校女子サッカー選手権の優勝報告会を同校で開いた。2年ぶり6度目の頂点に立つ快挙を成し遂げたサッカー部員たちが応援への感謝を伝え、生徒や教員らが祝福の言葉をかけた。 選手たちが会場に姿を現すと、約440人の全校生徒が大きな拍手で迎えた。中村翔監督は「全国総体での初戦敗退から、選手たちはどうすれば強くなるかを考え続けてくれた。カウンターで早くゴールを目指すチームの真価を発揮できた」と語った。 三宅怜主将は十文字高(東京)との決勝を「相手の技術とスピードに苦しんだが、少ないチャンスをものにできた」と振り返り、「クラスメートの声援が力になった。順心
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市民の熱い思いフラッグへ 藤枝江崎新聞店と駅前商店街振興組合 藤枝MYFCに贈呈
藤枝市の藤枝江崎新聞店と駅前商店街振興組合は10日、市民らの応援メッセージを集めた「寄せ書きフラッグ」を藤枝MYFCに贈呈した。 フラッグは縦0・9メートル、横5メートル。同チームのサッカーJ2昇格を記念したパネル展をBiVi藤枝で昨年11~12月に開催した際、会場に設置した。それぞれの来場者が「昇格おめでとう」「ずっと応援しています」「次はJ1」といった熱い思いを書き記した。 現在、同様のパネル展を開催中の藤枝駅前商店街振興ビルで贈呈式を行った。同社の江崎晴城社長と、同組合の古川賢吾理事長が、藤枝MYFCの徳田航介代表にフラッグを渡した。
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経済発展へ新年祝賀会 「自己変革を」決意新た 藤枝商議所
藤枝商工会議所は11日、新年祝賀会を藤枝市の小杉苑で開いた。会員企業の代表者のほか、市の幹部や金融機関の関係者、地元選出議員ら計約100人が出席し、地域経済の発展に向けて決意を新たにした。 山田寿久会頭はコロナ禍で経済停滞が続く中で「環境の変化に対応し、自己変革を進めていきたい。会員企業に寄り添った活動をしていく」とあいさつした。立食形式の懇親会もあり、出席者は交流を深めたり、情報を交換したりした。
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玉露の里で初煎会 茶産業発展へ決意 藤枝市岡部
藤枝市岡部町新舟の茶文化発信施設「玉露の里」でこのほど、新年を祝う茶道の行事「初煎会(はつせんえ)」が行われた。市の幹部や地元自治会の役員ら約15人が出席し、茶産業の発展に向けて決意を新たにした。 指定管理者の静鉄リテイリングが主催した。同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今年は大久保社中がお点前を披露した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、玉露2煎と茶菓子などを味わった。 北村正平市長は「朝比奈玉露の魅力発信に力を注いでいきたい。後継者の育成についても、国や県への働き掛けを通して推進していく」と述べた。
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一流の技、藤枝の中学生に Jリーガー9人が指導 ポジション別に実践練習
藤枝市内で自主トレに臨んでいるJリーガーが講師を務める「新春サッカースクール」(市など主催)が7日、市民グラウンドサッカー場で開かれた。市内中学校のサッカー部員約80人が参加し、ポジション別の指導を通して一流の技に触れた。 講師を務めたのは清水エスパルスの松岡大起選手やサガン鳥栖の朴一圭選手、藤枝MYFCの久保藤次郎選手など9人。ポジション別に分かれ、シュートやボール保持、セービングなど選手自らが考案した実践的な練習を展開した。 パスを受けた選手に対する守備の動きを指導した松岡選手は「最後まで諦めずに追い掛けて」「不利な局面こそ工夫が大切」などと呼び掛けた。高洲中2年の池田颯太さんは「プ
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村越化石の生涯たどる 生誕100年企画展、藤枝で29日まで 直筆の句作ノートや句集、療養中の写真…
ハンセン病と闘いながら数々の名句を生み出し、「魂の俳人」と呼ばれた村越化石(1922~2014年)=藤枝市出身=の生誕100周年を記念した企画展が29日まで、同市若王子の市郷土博物館・文学館で開かれている。 直筆の句作ノートや句集、少年時代や療養中の写真といった約50点の資料が並ぶ。代表的な俳句を展示したほか、年表やパネルなどを用いて化石の生涯を解説している。 「終生の師」と仰いだ大野林火との関係では、林火が化石を「ハンセン病文学の柱」と評したエピソードを紹介。2002年の60年ぶりの帰郷に関しては、建立された句碑と写る化石の写真や、当時の新聞記事などを展示している。 9日午後2時から
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藤枝市「優良田園住宅」制度広がる 大洲地区、初の分譲地 都市部近くで自然豊かな生活を
市街化調整区域内での住宅建設が特例で可能になる「優良田園住宅」制度の利用が藤枝市で広がっている。2022年12月には大洲地区で、同市初の事例となる宅地分譲の許可が下りた。都市部の近くで自然に囲まれた暮らしを望む家族連れなどに利用を呼びかけていく。 同制度は、本来は住宅を建築できない調整区域内で、対象エリアを定めて住宅建設を促進する仕組み。敷地面積は300平方メートル以上で、敷地に余裕を持たせた建築面積にするなどの条件がある。 同市では2017年から市北部の稲葉、瀬戸谷、葉梨、岡部の中山間地4地区を順次対象エリアに定め、これまでに個人4件の制度利用があった。本年度には南部の大洲地区にエリア
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「郷土愛持って」初亀から祝い酒 岡部在住・出身者の二十歳に
藤枝市岡部町岡部の初亀醸造は、本年度で二十歳を迎える岡部地区の在住、出身者を対象に「ふるさと岡部の祝い酒」1本をプレゼントする。二十歳の自覚や郷土愛を持ってもらおうと市が企画した。 プレゼントするのは純米吟醸酒の720ミリリットル瓶。市によると、対象者は100人ほどという。 「はたちの集い」が行われる8日から同社の専用サイトで受け付けを行い、申し込みをした希望者に配送で届ける。同地区の集いが行われる市民ホールおかべで出席者に周知する。8日の段階で19歳の人に対しては、誕生日を迎え次第、発送するという。 橋本謹嗣社長は「自分自身の記念品や、両親へのプレゼントにしてほしい。二十歳を区切りに
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「花」テーマの限定御朱印 月替わりで授与 藤枝・清水寺
藤枝市原の清水寺は1月から、「花」をテーマにした月替わりの限定御朱印を用意する。毎月第3土、日曜日、先着50人に1人1点限りで授与する。 1月は松竹梅を描いた御朱印を用意し、21、22日に取り扱う。境内に植えられている草木や、地域の花を主に取り上げる方針で、今後は桃や桜、藤などを予定している。 徳山秀晃住職や檀家(だんか)らが協力して制作する。限定御朱印の志納金は千円。通常の御朱印の取り扱いも継続する。 檀家(だんか)の沢本弘行さん(81)は「参拝の記念品として喜んでもらえたら。寺のことを知ってもらう機会にもつなげたい」と話す。 限定御朱印の志納金の一部を静岡新聞・静岡放送文化福祉事
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色とりどり「花手水」 藤枝・清水寺 切り花、華やかに
藤枝市原の清水寺で31日、手水舎(ちょうずや)に花を浮かべる「花手水」が始まった。新型コロナウイルス感染症の影響で、手水舎で手や口を清める利用者が少なくなっていることを受け、華やかさを楽しんでもらう場所として活用する。 水が張られた幅150センチ、奥行き50センチほどの空間に金網を設置し、色とりどりの切り花を飾り付けた。種類はキクや葉ボタン、ガーベラ、カーネーションなど。水中に照明も設置し、ライトアップも行う。近くに設置した水がめにも同様の飾り付けを施した。 花手水は、同寺の御朱印づくりなどに協力する占い師青木純さん(52)=磐田市=が提案した。青木さんの友人で「はな工房きたの」(浜松市
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小ばなしと塗り絵で書籍 藤枝の渡水さんと静岡の高山さん
「しぞ~か防災かるた」の委員会メンバーで落語愛好家の渡水久雄さん(74)=藤枝市=と、イラストレーターの高山みほさん(46)=静岡市駿河区=が、小ばなしと塗り絵を組み合わせた書籍「里に帰らせていただきます」を出版した。戦後の平和な日本や下町の情緒などを感じられる一冊に仕上げた。 書籍はA4判ほどのサイズ。18話の小ばなしと、それぞれの話題に合った絵を掲載した。小ばなしを「麦芽亭酵母」との作者名で渡水さんが、絵を高山さんが担当した。 「故郷を想い」「四季の移ろい」「時代の移ろい」「大喜利」の4部構成。都会と故郷の比較や自然の恵み、経済発展と人々の暮らしなどをテーマに、痛快さや皮肉を感じさせ
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新年へ 準備大詰め 6年ぶり大しめ縄新調 藤枝・八坂神社
藤枝市市部地区の住民有志がこのほど、地元の八坂神社の拝殿入り口にかかるしめ縄を6年ぶりに新調した。2本の縄を巻き付け、中心部分は60センチほどにもなる太さが特徴。関係者は「初詣の際に立派なしめ縄を見てほしい」と呼びかけている。 これまでのしめ縄が老朽化したため、新年を前に一新した。大量のわらを編み込み、長さ4メートル、直径30センチほどの縄を2本用意。2本を束ねる仕上げ作業では、参加した地域住民13人が総出で縄を巻き付けた。 同神社奉賛会の村松勝会長(70)によると、同市藤枝の出雲大社出雲教藤枝分院にある大しめ縄を参考にして制作したという。芯の部分に発泡スチロールを用いるなど、軽量化を図
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⚾“日本一の野球”体感 オリ紅林選手(青島中出身)ら招く 藤枝で教室
藤枝市の青島中出身で、プロ野球オリックス・バファローズの遊撃手紅林弘太郎選手らを招いた野球教室が27日、藤枝市民グラウンドで開かれた。地元の園児や小学生ら約80人が参加し、藤枝出身の現役選手との触れ合いを楽しんだ。 ともに元プロ野球選手で、青島中出身の赤堀元之さん、高洲中出身の牧田勝吾さんの2人も講師を務めた。野球未経験の園児や小学校低学年向けと、野球のスポーツ少年団に所属する児童を対象にした2コースを設けた。 未経験者向けの教室では柔らかいボールを使ったキャッチボールやトスバッティング、ストラックアウトなどを展開。紅林選手らが巡回してアドバイスを送った。伊藤綾乃さん(西益津小3年)は「
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ふるさと納税返礼品に藤枝限定「ペイペイ商品券」 消費喚起、飲食店支援へ
コロナ禍や物価高騰の打撃を受ける飲食店などを支援するため、藤枝市で26日、市内のみで使える「PayPay(ペイペイ)商品券」をふるさと納税の返礼品にする取り組みがスタートした。年末年始の帰省時に合わせて消費を喚起し、地域経済の活性化につなげる。 寄付や返礼品の受け取りは、ふるさと納税サイト「さとふる」で行う。寄付額は千円(商品券300円分)から50万円(同15万円分)まで計15種類ある。寄付後にスマートフォンアプリで商品券を受け取り、市内店舗のキャッシュレス決済で利用できる。 対象は、PayPayに加盟している飲食店と宿泊施設の市内計約420カ所。全国チェーン店などは含まれない。 対象
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茶況(12月26日)1月6日、藤枝・玉露の里で新年行事「初釜」
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」を運営する静鉄リテイリングは2023年1月6日、新年の恒例行事「初釜」を同施設で行う。 同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今回は大久保社中がお点前を披露する。地元自治会役員のほか、市や市議会の関係者らが出席する。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で玉露を味わいながら、茶文化の振興や地域の発展に向けて決意を新たにする。
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絵画や書道75人表彰 藤枝市民文化祭、25日まで作品展示
本年度の藤枝市民文化祭の表彰式(実行委員会など主催)が24日、市生涯学習センターで行われ、入賞した75人をたたえた。 絵画や書道といった審査がある展示8部門に561点の応募があった。各部門の受賞者の代表者らが賞状や記念品を受け取った。同センターで25日まで、上位入賞作品の展示を行う。 最高賞の市長賞受賞者は次の通り。 絵画 薮崎護▽造形 青木隆広▽書道 青木亜矢子▽立体書画 前嶋辰雄▽俳句 岡田信行▽川柳 松本けい子▽短歌 椋本信枝▽絵手紙 舘みさ子
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MYFC応援 空き店舗でラジオ公開収録 藤枝駅前商店街 鈴木選手出演
藤枝駅前商店街の空き店舗に開設されたイベントスペースで23日、サッカーJ2昇格を決めた藤枝MYFCの選手らを招いたFM島田のラジオ公開収録が行われた。地元チームの応援と地域活性化を目的に同商店街振興組合(古川賢吾理事長)と地元の飲食業「魚時」が企画した。 イベントスペースはJR藤枝駅北側の目抜き通り沿いにある同組合事務所の建物内。入居していた飲食店が移転したことで空き店舗になっていたが、交差点の角にあるビルの1階という人目に付きやすい立地条件を生かし、改修した。 MYFCを応援するFM島田のレギュラー番組「藤魂(とうこん)MYFC!」の特別版として、出張収録を行った。藤枝出身のディフェ
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各種証明書 マイナカードで本人確認→10円で取得可能 藤枝市、1月4日~3月31日
藤枝市は2023年1月4日~3月31日、マイナンバーカードで本人確認をした人を対象に、各種証明書を10円で取得できるサービスを展開する。コンビニ店での発行でも適用される。 マイナンバーカードの取得促進と住民の利便性向上が目的で、10円での交付は県内初の取り組み。 マイナンバーカードの本人確認機能を使用し、コンビニ店のマルチコピー機か、電子申請で証明書を取得する人が対象。市役所や地区センターなどの窓口では、カードを提示すれば同様のサービスを受けられる。 取得できるのは住民票の写しのほか、戸籍、印鑑登録、課税、完納などの証明書の計11種類。期間中、300円(一部450円)の手数料が一律で1
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藤枝の山道 トレイルラン大会初開催 535人疾走
山道を走る速さを競うトレイルランニングの大会「トレイルランナーズカップ藤枝2022」がこのほど、藤枝市瀬戸谷地区で開かれた。同市内でのレースの開催は初めて。県内外から535人が参加し、地域の自然を生かしたダイナミックなレースを楽しんだ。 びく石ふれあい広場を発着点に、ロング8キロ、ショート4キロの2部門を設けた。未就学の園児から経験豊富なベテラン愛好家まで、出場者の顔触れは多彩。色とりどりのウエアに身を包んだランナーたちはスピードを維持したり、一歩ずつ慎重に足を進めたりと、それぞれのペースでゴールを目指した。 大会は、藤枝市出身のプロトレイルランナー松永紘明さんが主導し、市が運営に協力し
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自治会負担軽減へアプリ 藤枝市、1月から実証実験 連絡や情報共有に活用
自治会の負担軽減に向けた取り組みを進めている藤枝市は2023年1月、自治会役員らの間でコミュニケーションアプリを導入し、連絡や情報共有などに活用する実証実験を始める。市役所で20日夜、実験に参加する3自治会の役員ら20人を対象にした説明会を行った。 アプリはビジネス用の「ライン」とされる「ライン ワークス」。団体内でのチャットや掲示板、カレンダー、アンケート、資料の共有といった機能がある。説明会ではアプリの普及を手掛ける代理店の担当者が、基本的な操作方法のほか、さまざまな機能の使い方を解説した。 アプリの導入によってメンバー間や地域内での情報のやりとりがスムーズになり、会合や回覧板の頻度
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消毒液を無償提供 焼津冷蔵に感謝状 藤枝市
藤枝市はこのほど、新型コロナウイルス感染症対策として市に消毒液の無償提供を続けてきた焼津冷蔵(原崎太輔代表)に感謝状を贈った。 消毒液は人体に優しい「次亜塩素酸水」で、提供は2020年7月にスタートした。22年11月末までに、8664リットルを譲り受けて福祉施設や小学校など市内70施設に配布したという。 原崎代表が市役所を訪れ、北村正平市長から感謝状を受け取った。北村市長は「消毒液を有効活用させてもらっている。また感染拡大の兆しがあり、引き続き協力をお願いしたい」と話した。
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馬頭琴、力強く モンゴル楽団 焼津で演奏会
モンゴル国立馬頭琴交響楽団演奏会(県、焼津市主催)がこのほど、焼津市宗高の大井川文化会館ミュージコで開かれた。 約50人の楽団員が馬頭琴をはじめ、ホーミーや長唄を交えた演奏を披露した。モンゴルの民謡や賛歌、映画のテーマ曲、日本の民謡など約20曲を上演した。 約千人が来場し、力強い音色に聞き入っていた。
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茶況(12月19日)有機茶や野菜販売 藤枝で豊穣祭
藤枝市は17日、地元の農家らが集う市場「ふじえだ豊穣祭」を市生涯学習センターで開いた。新規就農者やベテラン農家、地元の朝市開催団体などがブースを構え、それぞれが旬の農産物を持ち寄った。 藤枝茶の詰め放題を展開したほか、有機栽培で育てた煎茶や番茶を販売した。シイタケやミカンといった野菜や果物のほか、農産物の加工品も並んだ。大勢の地域住民らが来場し、新鮮な農産物を購入していた。
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旅アプリ活用「藤枝さんぽ」 地元学生が企画、案内
藤枝市在住・在学の女子学生でつくる「ふじえだガールズ・ミーティング」は17日、旅アプリ「膝栗毛(ひざくりげ)」と連動したまち歩きイベントを実施した。アプリ掲載スポットを巡った参加者に景品をプレゼントしたほか、メンバーによるミニガイドツアーを行った。 膝栗毛は旧東海道を中心に、各地にある観光名所やグルメを写真や記事で紹介するアプリ。学生たちはこれまでに旧藤枝、岡部宿周辺で歴史・文化施設や飲食店を取材した。その情報を基に100カ所ほどのポイントをアプリ内に設け、「おすすめ“藤枝さんぽ”」として公開した。 まち歩きイベントでは、15人ほどのメンバーが蓮華寺池公園内の茶文
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クリスマス 幸せ祈る 藤枝の園児、聖劇を披露
藤枝聖母幼稚園は16日、クリスマス会を藤枝市茶町の同園で開いた。年長園児がイエス・キリストの生誕をテーマにした聖劇を披露した。 クリスマス会は同園で長年続く伝統行事。互いに協力し合うことで、思いやりや温かい心を育むことが目的。 園児は聖母マリアをはじめ、羊飼いや天使、宿屋などの役を務めた。一人一人が自分の役やせりふの意味を考えながら、心を込めて演じた。イエスが誕生した場面では全員で歌声を響かせ、「イエス様ありがとう。クリスマスありがとう」と祈りをささげた。年少園児も羊役としてかわいらしい姿で登場した。 クリスマス会では、年中園児によるオペレッタや年少園児の遊戯などの発表もあった。
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エスパルスコーチ招きサッカー教室 焼津で明治安田生命保険
明治安田生命保険静岡支社は18日、清水エスパルスサッカースクールのコーチ陣を招いたサッカー教室を焼津市の焼津体育館で開いた。 地元の小学生約25人が参加した。低学年と高学年のグループに分かれ、2人のコーチから指導を受けた。ボールに親しむ遊びや、キック、シュートの練習の後、ミニゲームにも臨んだ。
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ミスユニバースジャパン入賞 藤枝の森田さん、市長に報告
「ミス・ユニバース・ジャパン2022」で上位入賞した県立大2年の森田千晶さん(20)=藤枝市=が16日、市役所に北村正平市長を訪ね、大会の結果や今後の目標について語った。 大会は8月に都内で開かれ、森田さんは静岡県の代表として出場した。外見の美しさに加え、知性や感性といった内面、スピーチ力なども重視される審査で10位に入った。 藤枝市花倉の農村で生まれ育った森田さん。大会を通して「農業の衰退を止めたい」との思いを発信してきたという。発言力を身に付けて、「自分の考えや、藤枝の魅力を伝えられるようになりたい」と抱負を語った。 北村市長は「藤枝から上位入賞者が出たことは誇り。学んだことを今後
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山林火災を想定 消防が連携確認 藤枝
志太消防本部と藤枝市消防団はこのほど、山林火災に備えた合同訓練を同市稲葉地区で実施した。水源が限られる状況下で両機関の連携を確認し、迅速で効率的な消火活動につなげる。 大規模火災への発展を阻止するため、出火場所に向けて2ルートから消火隊形の確立を図った。どちらも防火水槽から1キロ前後の距離と大きな高低差がある中で、消防車両やホースをつなげて放水を行った。 通報者に協力を求めて映像を確認する「ライブ通報119」や、ドローンを活用した状況把握の動きも確かめた。
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ウサギの巨大絵馬登場 静岡産業大生が制作 藤枝・岩田神社
藤枝市内瀬戸の岩田神社で17日、来年のえと「卯(う)」をテーマにした大絵馬がお目見えした。静岡産業大生がデザインや制作を担当した。神社や大学の関係者が参列して奉納式を行った。 絵馬は縦2メートル、横4メートルほどで県内最大級とみられる。藤の枝をくわえたウサギが跳びはねる様子を中心とし、赤富士や桜などを背景に描いた。 デザインを考案した経営学部2年の扇田望夢さんは「藤枝が飛躍するイメージを表現した。みんなが明るく過ごせる1年になればとの思いを込めた」と語った。 今年は磐田キャンパスの学生15人が12のデザイン案を考えた。神社関係者が扇田さんの絵を採用した後、藤枝キャンパスの学生たちが大絵
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点字カレンダー 304部製作 藤枝順心高 特支学校などに寄贈へ
藤枝順心高インターアクト部の生徒が、2023年の点字カレンダー304部を完成させた。静岡県内外の視覚特別支援学校や視覚障害者福祉施設に寄贈する。NPO法人藤枝光文庫(藤枝市音羽町)が22年前から続けている取り組み。 カレンダーはB5判で月めくり。月や日の数字のほか、季節の花の名称や花言葉を点字で刻んだ。各ページにある花の絵は、指で触れれば形が分かるように貼り絵で仕上げた。 約20人の部員が1年かけて完成させた。同文庫で15日に贈呈式があり、代表の生徒が市の担当者にカレンダーを渡した。白幡真緒部長(3年)は「部員が心を込めてつくった。一人でも多くの人の手に渡ればうれしい」と話した。
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藤枝トレイルラン 機運醸成 プロ選手が母校で講演 「人生を切り開いて」
藤枝市瀬戸谷地区で18日、同市初のトレイルランニング大会「トレイルランナーズカップ藤枝2022」が開催される。市は本番を前に、大会を主導する地元出身のプロトレイルランナー松永紘明さんを招いたイベントを展開し、機運の醸成を図っている。 16日は松永さんの出身校である藤枝中と、大会開催地にある瀬戸谷中の2中学校で、「好きなことを仕事に」をテーマにした「夢授業」を実施した。瀬戸谷中では約40人の生徒を前に、松永さんは「自分で考え、人生を切り開くことが大事」と呼びかけた。 17日は藤の瀬会館を会場に地域活性化を考える一般向け講演会と、エクササイズや健康づくりを学ぶワークショップを行う。 トレイ
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⚽2年ぶり優勝へ抱負 藤枝順心高、全国女子サッカー選手権
年末年始に開催される第31回全日本高校女子サッカー選手権大会に出場する藤枝順心高サッカー部の選手らが13日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、抱負を語った。 訪れたのは戸田雪子校長、中村翔監督、三宅怜主将の3人。中村監督は「感染症の影響で調整が難しい中、複数ポジションを守れるようにするなど工夫してきた」と話した。三宅主将は「攻撃力を磨いてきた。目の前の試合を制して勝ち上がり、日本一になりたい」と意気込んだ。 北村市長は「けがに気を付け、ベストな状態で臨んでほしい」と激励した。 同校は19年連続19回目の出場。2年ぶりの優勝に挑む。初戦は30日に帝京長岡高(新潟県)と対戦する。
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記者コラム「清流」 人と装置の二つの“目”
藤枝市の藤枝順心高付属幼稚園で、通園バスへの園児置き去りを防ぐ安全装置の実証実験が始まった。3カ月の期間で性能や使いやすさをチェックし、現場の要望に沿ったシステムを築いてほしい。 保育施設を取材するたび、元気にはしゃぐ園児に、忙しくても笑顔を絶やさず接する保育士の姿に頭が下がる。一方、どれだけ愛情を注いでいても勘違いや思い込みによるミスは起こり得る。幼い子どもを見守る“目”は多いに越したことはないだろう。 装置を開発したのは富士宮市の自動車部品メーカー。子どもの動きをセンサーで感知し、クラクションなどで知らせる仕組みという。開発担当者の「万が一重大なヒューマンエラ
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五輪ソフト金 渥美さん、山崎さんが藤枝・高洲小に 夢や挑戦、大切さ語る 投球の実演も
東京五輪ソフトボールで金メダルを獲得し、ともに現役を引退した渥美万奈さん(浜松市出身)と山崎早紀さん(掛川市出身)が13日、藤枝市の高洲小を訪れ、学生時代の夢や五輪での体験などを子どもたちに語った。代表児童とのキャッチボールにも臨んだ。 小中高生時代の過ごし方や目標のほか、社会人や日本代表チームでのエピソードを話した。渥美さんは「自分が頑張れそうだと思う進路を、自ら決めて選ぶことが大切」、山崎さんは「無理と感じたらきっぱりやめ、新しいことに挑戦するのも大事」とそれぞれ呼びかけた。東京五輪で印象に残った試合や引退の思いなども語った。 2人が中学時代に活動した県選抜チームの監督を高洲小の天野
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地域住民ら しっくい塗り体験 藤枝、空き家1棟内装仕上げ
空き家の利活用を目指す関連団体でつくる「藤枝市空き家ゼロにサポーター」などは11日、同市岡部町三輪の空き家で、建物一棟をまるまる使用したしっくい塗り体験会を開いた。 DIYに興味がある地域住民など15人が参加した。専門業者の実演指導を受けながら、こてを使ってしっくいの塗装に挑戦。築31年の2階建て住宅の内壁をきれいに仕上げた。 実家の壁を自分で塗り替えることを考えているという同市田沼の女性(53)は「うまくできるか不安だったので、ちょうど良い機会だった。細かい場所を塗るのは難しいが、楽しさもある」と集中して作業を進めていた。
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村越化石、生誕100年 「魂の俳人」の足跡振り返る 藤枝で式典
藤枝市は11日、ハンセン病と闘いながら数々の名句を生み出し、「魂の俳人」と呼ばれた村越化石の生誕100年記念式典を市民ホールおかべで行った。地元の児童による俳句の発表や俳句大会の表彰式などを行い、朝比奈村(同市岡部町)出身の偉大な文学者の足跡を振り返るとともに、俳句文化の継承へ決意を新たにした。 俳句団体の関係者や地元住民らが出席し、化石の代表作や、群馬県草津町の療養所でのインタビューの様子などを収めた映像を放映した。北村正平市長は「俳句には心を豊かにし、世の中に元気を与える力がある。生誕100年を契機にその素晴らしさを考えたい」とあいさつした。 朝比奈第一小の6年生13人が化石について
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茶況(12月12日)小中高生向け藤枝市お茶講座 県立大と連携
藤枝市は10日、県立大茶学総合研究センターと連携した子ども向けのお茶講座を市民会館で開いた。藤枝ジュニアお茶博士として活動する小学5、6年生7人と、藤枝茶楽研究部に所属する中高生4人が参加した。 同センター長の中村順行特任教授が講師を務め、静岡の茶文化と歴史、世界の茶の種類について解説した。 時代によって伝来した茶に違いがあること、横浜港や清水港の開港により藤枝茶の生産が拡大したことなどを紹介した。世界六大茶種の飲み比べも行い、作り方によって風味が変わることを学んだ。
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森さん、鈴木さんV SBS杯静岡県ボウリング選手権
SBS杯争奪第39回静岡県ボウリング選手権大会(静岡新聞社・静岡放送主催)が11日、藤枝市の藤枝グランドボウルで開かれた。一般の部男子は森岩雄さん(ラウンドワン富士)、女子は鈴木波流さん(同)が優勝した。 県ボウリング場協会に加盟する19施設から、各会場での予選を通過した192人が出場した。予選の後、一般男女、ジュニア男女の4部門で決勝トーナメントを行い、頂点を争った。選手たちは真剣な表情で狙いを定めて投じていた。 決勝の様子は25日深夜にSBSテレビで放映する。 主な結果は次の通り。 一般男子準優勝 勝又七夢(御殿場パークレーンズ)▽同女子準優勝 道上結陽(狐ケ崎ヤングランドボウル
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理美容甲子園 全国金賞の青葉さんら市長に入賞報告 藤枝
理美容甲子園とも呼ばれる第14回全国理容美容学生技術大会で金賞を獲得して全国優勝したフリーエース美容学校(藤枝市)の青葉里紗さん(2年)ら、入賞した学生4人が8日、同市役所に北村正平市長を訪ね、結果を報告した。 大会は11月に大阪市で開催された。同校からは東海大会で3位以内に入った4人が出場し、全員が入賞した。同校の学生が全国優勝するのは3回目。 アップスタイル部門に出場した青葉さんは、メークからつなげた髪のデザインになるように気を配ったという。「日々の練習でレベルの向上を実感できたので、モチベーションが上がっていた」と話した。北村市長は「毎年好成績を収め、素晴らしい。藤枝で学んだことを
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バスケ、駅伝、チア 全国出場3部活が抱負 藤枝明誠中・高
今冬の全国大会に出場する藤枝明誠中・高の3部活の生徒が8日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、抱負を語った。 訪問したのは高校男子バスケットボール部、高校陸上競技部男子駅伝チーム、中・高チアリーディング部のメンバー。 バスケ部は「ソフトバンク ウインターカップ」に出場し、「堅守速攻」のスタイルで全国制覇を狙う。駅伝チームは全国高校駅伝競走大会の切符をつかんでいて、都大路で力を出し切る。 チア部は「ダンスドリル ウインターカップ」に向け、中学、高校、個人それぞれの部門での目標達成を目指す。中学生チームは3連覇をかけて挑む。
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⚽全国サッカーへ意気込み 藤枝順心ユース、市役所訪問
第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会に出場する藤枝順心サッカークラブジュニアユースのメンバーが8日、藤枝市役所を訪れ、中村禎教育長に意気込みを語った。 大会は10日に県内などを舞台に始まる。同チームは東海大会で上位に入って出場権を得た。 渡辺亜紀代表のほか、副キャプテンの三浦杏梨選手(高洲中3年)、磯部莉緒選手(藤枝順心中3年)らが訪問した。渡辺代表は「サッカーのまちのチームとして誇りを持って戦う」、三浦選手は「まずは初戦を突破したい。仲間を信じ、周囲への感謝の気持ちをプレーで表現したい」とそれぞれ語った。 中村教育長は「良い報告を期待している。体と心を整えて臨んでほしい」と声
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年末年始の事故防止 藤枝・飽波神社で査察 志太消防本部
志太消防本部は7日、藤枝市の飽波神社で年末特別査察を実施した。大勢の参拝者が訪れ混雑が予想される年末年始に向け、火災や雑踏事故の予防を呼びかけた。 藤枝消防署の増井忠彦署長ら幹部職員を中心に10人が拝殿や待ち合い所、喫煙スペースなどを巡回した。消火設備や給湯器、暖房器具の設置状況のほか、コンセント回りの様子などを確認した。 神社の責任役員らを対象に、応急手当てや消火器の使い方を指導する訓練も展開した。 増井署長は「歴史ある建物の火災予防に努めてほしい。体調不良者が出たら速やかに通報することもお願いしたい」と話した。
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飲酒運転根絶へ宣誓書 しずてつ岡部営業所、藤枝署に
藤枝市のしずてつジャストライン岡部営業所は5日、職員約90人が署名した飲酒運転根絶・安全運転宣誓書を藤枝署に提出した。 和田直之所長らが同署を訪れ、鈴木淳一署長に宣誓書を手渡した。鈴木署長は「交通安全意識は周囲に浸透する。市民の模範として安全運転に努めてほしい」と呼びかけた。
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藤枝MYFC J2昇格記念 今シーズンを振り返るパネル展
サッカーJ3藤枝MYFCのJ2昇格を記念し、今シーズンの活躍を振り返るパネル展(藤枝江崎新聞店、ふじえ~ら主催)が14日まで、藤枝市のBiVi藤枝2階で開かれている。 ドリブルやキックをする際の選手たちの真剣な表情、勝利を決めて抱き合って喜ぶイレブンの姿、声援を送るファンの姿などを捉えた写真が並ぶ。歴代のユニホームを展示しているほか、モニターで試合のハイライト映像を放映している。 来場者が自由に書き込めるボードも設置した。「昇格おめでとう」「静岡ダービー楽しみ」「目指せJ1!」「たくさん試合を見に行きます」といったメッセージが寄せられている。 パネル展と合わせたプレゼント企画も実施して
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藤枝市チーム 3年連続入賞「団結して臨めた」【市町対抗駅伝】
静岡市で3日に開催された県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場した藤枝市チームのメンバーが7日、市役所を訪れ、中村禎教育長に結果を報告した。 チームは2時間16分48秒で9位になり、3年連続の入賞を果たした。佐原潤監督は「感染症の影響で練習が途切れるなど困難もあったが、チームで団結して臨むことができた」と振り返った。主将の横馬岬選手は「来年、さらに強くなった姿を見てほしい。応援してもらえるようなチーム、選手でありたい」と決意を述べた。 中村教育長は「昨年よりタイムを縮めての入賞は立派な成績。次回に向け、けがすることなくそれぞれの目標を達成してほしい」と呼びかけ
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AI搭載のCT装置導入 藤枝市立総合病院、被ばく量縮減
藤枝市立総合病院は、人工知能(AI)を活用したCT検査機器を導入した。検査の際の患者の被ばく量を大幅に縮減できる上、精度の高い画像の描出が可能になり、患者や運用現場での負担軽減につなげる。 導入したのはキヤノンメディカルシステムズが第5世代として開発した「アクイリオン・ワン-プリズム・エディション」。AI技術の一つである「深層学習」を用いて撮影画像の中のノイズのみを取り除くことができるという。 特に心臓の検査で強みを発揮し、血管を広げる金属器具「ステント」の内部の様子を確認しやすくなるという。 同院ではがんや骨折の検査や、健診などで活用していく方針。放射線科の鈴木康一郎科長は「より安心
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茶況(12月5日)茶など有機農産物 藤枝市、学校で提供の方針
藤枝市の北村正平市長はこのほど、市議会11月定例会で、茶をはじめとした有機農産物の消費を学校や保育施設で拡大していく方針を示した。 市は12月から市内6小中学校で、給食時に有機茶の提供を始めた。やかんにティーバッグを入れて抽出する方式で、2月中旬までに計5680包を配布する。 来年度は有機米の導入のほか、保育園に対して有機茶を使用したおやつの提供を計画している。 北村市長は「若い世代をはじめ市民全体に有機農産物への理解を広げ、生産者の意欲向上につなげたい」と述べた。
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小中生奮闘4位入賞 静岡市静岡、総合力の高さ見せる【市町対抗駅伝】
静岡市静岡は12人中9人が区間10位以内に入るなど各年代の力がかみ合い、2年ぶりの入賞となる4位だった。松浦賢太朗監督(59)=清水署=は「想像以上の走りだった。小中学生の頑張りがチームに勢いを与えてくれた」とたたえた。 1区松下千紗選手(14)=静岡東豊田中3年=は高校生が多い区間で12位と健闘。3区山田玲寿選手(11)=静岡横内小5年=は区間3位で順位を四つ押し上げた。一方、それぞれ「先頭集団に付いていけなかった。高校でリベンジしたい」「序盤の積極性が足りなかった。次は区間賞を狙う」と悔しさをにじませ、さらなる飛躍を誓った。 7区の鈴木勇飛選手(15)=静岡安東中3年=も区間3位と、
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有機茶でほっと一息 藤枝の6小中学校 給食で提供
藤枝市は1日、「オーガニックビレッジ宣言」に向けた試行的な取り組みとして、市内6小中学校の給食で地元産有機茶の提供を始めた。有機農作物の流通拡大や、若年層への食育の推進を図る。 試行期間は2月中旬まで。藤枝、藤枝中央、稲葉、瀬戸谷、広幡の5小学校と、瀬戸谷中の給食で、やかんにティーバッグを入れて抽出する。期間中、計5680個のティーバッグを配布する見込み。 初日の瀬戸谷小では、提供する茶を生産した「人と農・自然をつなぐ会」の杵塚一起代表が3年生に有機農業の意義などを説明。「人や自然環境に優しいお茶。子どもが飲みやすいよう渋みの少ない茶を用意した」と話した。食事前に味わった平井駿光君(9
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藤枝市 最新がん検査機器導入 早期発見へ2023年度
藤枝市の北村正平市長は2日、地域住民のがんの早期発見に向けて、市立総合病院に最新のがん検査機器「PET-CT(ペット・シーティー)」を導入する方針を示した。市議会11月定例会で岡村好男氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 同病院によると導入する機器は、放射性フッ素を付加したブドウ糖を体内に投与し、その分布をCTで描写する。がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用しているという。一度にほぼ全身の検査ができるほか、がんの広がりや転移、再発の有無などを確認できる。 導入時期は来年度末ごろを予定している。
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犯罪被害者支援へ当事者講演 藤枝、まちづくりの集い
藤枝市自治会連合会はこのほど、「安全・安心なまちづくりの集い」を市生涯学習センターで開いた。NPO法人犯罪被害当事者ネットワーク「緒あしす」の理事永谷博司さんが犯罪被害者支援などをテーマに講演した。 永谷さんは、1999年に当時高校2年生の娘が17歳の少年に刺殺された事件への怒りや悔しさを語った。裁判の経過や、犯罪被害者支援団体の活動を説明した上で、「凶悪犯罪を起こした少年の更生や社会復帰ばかりが優先されるのはおかしい。重たい責任を負うべき」と強調した。 まちづくりの集いでは市民や行政、警察が一体となって特殊詐欺被害や交通事故防止など4項目に取り組むとした大会宣言を行った。
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使用済みおむつ 市が処分 藤枝市長意向、全認可保育施設で 保護者の持ち帰り負担を軽減
藤枝市の北村正平市長は1日、来年度から私立を含む市内全ての認可保育施設で、使用済みおむつの収集や運搬、処分を市が行う意向を明らかにした。市議会11月定例会で川島美希子氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 市によるとこれまでは大半の施設で、子どもの健康状態を確認することなどを目的に、預けている間に出た使用済みおむつは原則保護者が持ち帰る決まりになっていた。 連絡帳で体調確認ができる態勢になっているほか、においや衛生面の不安、負担が大きいことなどから改善を求める声が上がっていたという。北村市長は「保護者の声を拾い上げ、子育てしやすい環境づくりを進めていく」と述べた。 小規模保育事業所が園
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段ボールトイレや即席かまど製作学ぶ 藤枝の市民団体が防災教室
藤枝市の市民団体「藤枝災害支援ネットワーク」(吉田令子代表)はこのほど、防災教室を藤枝中や同校近くの住宅で行った。地域住民ら27人が参加し、災害への備えを学んだ。 吉田さんは段ボール箱とポリ袋を活用したトイレの作り方を解説した。災害時は自宅や近隣施設のトイレが故障したり、感染症の危険が増加したりすることを指摘し、「それぞれが自分でトイレを用意する意識が大切」と訴えた。 ブロック石など身近な材料を使った即席かまどの製作と火おこし体験も展開。カレーやシチューなどを調理し、参加者で味わった。防寒用品のほか、乳幼児に必要な非常持ち出しグッズの展示や、災害協力井戸に関する説明も行った。
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藤枝市 旧市街地再生へ計画策定 63施策でブランド向上目指す
藤枝市は、旧東海道藤枝宿周辺の「藤枝旧市街地」の総合再生基本計画を策定した。計画区域内を特性に応じて5エリアに分けた上で、「歩きたくなるまち」「住みたくなるまち」をテーマに総合的な活性化を図る。 計画区域は市役所本庁舎や蓮華寺池公園、白子や上伝馬の商店街、大規模な住宅街などを含む。計画期間は2031年度までの10年間で、ハード・ソフト両面で63施策を推進していく。計画をまとめた冊子や概要を紹介するリーフレットも作製した。 施策では、無電柱化や空き店舗の開業支援で地域のブランド力や経済力を高めるとした。裏道の舗装整備や情報通信技術(ICT)を活用した観光案内により、集客力がある蓮華寺池公園
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茶況(11月28日)JA藤枝工場で年末キャンペーン
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は12月30日まで、年末キャンペーンを展開している。 3種類の贈答用の煎茶セットを全国送料無料で販売する。やぶきた茶など5商品について、5個セットで購入すれば1個無料でプレゼントする企画を実施している。全国茶品評会で入賞した銘茶も店頭に並ぶ。 11月30日まで年末セールも開催中。缶や箱入りの煎茶セット6種類を15%引の価格で取りそろえている。
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藤枝・市之瀬の集落巡り 盛り上げ隊、縁側カフェなどイベント企画
藤枝市瀬戸谷地区の住民有志でつくる団体「市之瀬盛り上げ隊」は27日、自然豊かな市之瀬の集落を巡るイベント「おかえりな祭 市之瀬へ」を開いた。縁側カフェやフォトウオークラリーなどを展開した。 廃園になった幼稚園の建物を活用した交流スペース「おかえり」を主会場に、地域の民家やパン工房などで縁側カフェを構えた。緑茶や抹茶、干し芋、ケーキ、スープ、野菜などを販売したほか、餅つき体験を行った。 参加者に配布したチラシで周辺の神社やモミジ、杉林、干し柿がある民家など、写真撮影の名所を紹介した。チェックポイントを回った参加者には写真をプリントしてプレゼントした。 焼津市から家族4人で参加した会社員
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児童はつらつ、スポーツに汗 立教大駅伝・上野監督とリレー対決 藤枝で陸上教室
藤枝市はこのほど、藤枝総合運動公園で、ジュニアアスリートらを対象にした陸上教室を開いた。立教大を55年ぶりの箱根駅伝出場に導いた同大陸上競技部男子駅伝チーム監督の上野裕一郎さんを招き、講演や実技指導を行った。 県市町対抗駅伝に出場する選手を含む小中高生のほか、保護者や指導者ら約60人が参加した。講演会で上野さんは、夢を持って努力を続けることの大切さや、選手と同じ目線に立ってコミュニケーションを重ねる重要性を語った。 後半の陸上指導では上野さんも選手らに交ざり、同大で取り入れているウオーミングアップや、数チームに分かれたリレー対決を行った。 上野さんは現役ランナーも兼ねる異色の監督。中央
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バス置き去り防げ 車内の園児感知→通報 富士宮の企業が開発 藤枝の幼稚園で実証実験
国が来年度から通園バスに園児の置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務化するのを受けて、藤枝市の藤枝順心高付属幼稚園で21日、装置の実証実験が始まった。バス内に園児が取り残された場合、センサーが反応して外部に知らせる仕組みを導入する。 富士宮市の自動車部品メーカー「エッチ・ケー・エス」が開発した。バス内に設置するのは赤外線の人感センサーや確認スイッチなど五つの装置。取り残された子どもの動きを感知し、クラクションが鳴ったり関係者にメールを送ったりする。 衛星利用測位システム(GPS)によりバスの場所を把握できるほか、ドア開閉時の車内の映像を自動送信、保存する機能も備えた。実証実験は3カ月間。作動
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⚽藤枝MYFC J2昇格を報告 「サッカーで感動と勇気を」
長野市で20日に行われたサッカーJ3リーグ最終節でJ2昇格を決めた藤枝MYFCの関係者が21日、藤枝市役所を訪れ、今季の結果と支援への感謝を伝えた。北村正平市長や山根一市議会議長らが祝福の声を掛けるとともに、来季以降へエールを送った。 訪問したのは鎌田昌治会長、徳田航介代表、須藤大輔監督と、「ダブル主将」を務める杉田真彦選手、川島将選手の計5人。須藤監督は「超攻撃的で見ていて楽しいサッカーを目標に掲げた。選手が応えてくれた」と語り、「J2のクラブに胸を借りるのではなく、序列を変える気持ちで臨みたい」と先を見据えた。 杉田選手は「多くの支援に感謝している。サッカーを通して感動と勇気を届けた
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茶況(11月21日)玉露の里の写真 インスタで募集 藤枝、30日まで
藤枝市岡部町新舟の玉露の里は30日まで、「フォトコンテスト2022秋」を開催している。 「玉露の里の秋」をテーマに、茶室や庭園などの心に残る風景や情景を切り取った写真を募集している。 応募方法はインスタグラムで玉露の里をフォローし、「#玉露の里フォトコンテスト2022秋」のハッシュタグを付けて投稿する。プロカメラマンによる審査を経て、来年1月ごろに結果を発表する予定。受賞者にはプレゼントがある。 問い合わせは玉露の里<電054(668)0019>へ。
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⚽藤枝J2昇格 ファン一体、祝福の渦 地元スタジアムでも歓喜
「長年の目標に届いた」「来季はさらに応援を頑張りたい」-。サッカーJ3藤枝MYFCは20日、リーグ最終節のAC長野パルセイロ戦の様子を放映するパブリックビューイングを藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行った。J2昇格の瞬間を見届けたサポーターたちは歓喜の声を上げ、悲願達成の喜びを分かち合った。 スタジアムの大型スクリーンで試合を放映し、375人がスタンドに詰めかけた。自動昇格圏の2位につけ、3位以下に得失点で大きな差をつけていることなどから昇格を濃厚にして臨んだ最終戦。チーム創立時からのファンという会社員加藤裕幸さん(53)=牧之原市=は「サッカー王国静岡のチームらしく、攻撃的なスタイル
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健康づくりでウオーキング 藤枝ロータリークラブ
藤枝ロータリークラブは20日、「藤枝再発見 健康ウオーキング」を開いた。蓮華寺池公園の郷土博物館を発着点にした約6キロのコースで、親子連れや友人グループなど約70人が健康づくりや街並みの見学を楽しんだ。 白子や上伝馬の各商店街、田中城下屋敷、洞雲寺などを巡った。道中の商店では大判焼きをプレゼントした。スタンプラリーもあり、完歩者には証明書を配布した。 スタート地点ではポリオ(小児まひ)撲滅を目指す募金活動も実施した。
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田中城、小中生が案内 周辺巡り限定御城印 藤枝ライオンズ企画
藤枝ライオンズクラブは20日、藤枝市の田中城周辺で「パワースポット田中城の御城印がもらえるご利益ウオーキング」を開いた。地元の小中学生が見どころの案内役も務め、田中城の歴史を発信した。 家族連れら約40人が参加し、4グループに分かれて約2・5キロのコースを巡った。田中城下屋敷を発着点に、本丸や堀の跡のほか、周辺の神社や寺を見学した。 西益津小、藤岡小、西益津中の3校の児童と生徒計17人が8カ所のポイントに立ち、ガイドを行った。下屋敷では、田中城の歴史や構造の特徴、徳川家康と関係するエピソードなどを披露した。 参加者には、同クラブが本丸跡に立つ西益津小の創立150周年を記念して製作した限
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ゴルフリフティング世界最長 藤枝の大畑さん成功! 1時間2分32秒、クラブ2本で
藤枝市田沼の大畑雄次郎さん(53)がこのほど、同市文学館で、ゴルフクラブ2本でのゴルフボールリフティング最長時間のギネス世界記録に挑み、見事成功させた。クラブ1本でのリフティングに続いて二つ目の記録達成となり、「有言実行できてうれしい」と笑顔を見せた。 左右の手で持ったクラブで交互にリフティングするルール。これまでの最長は、ポルトガルの男性が2003年に出した59分58秒。3回の挑戦でその記録を超えることを目指した。 1回目は47分20秒でボールを落とした。1時間の休憩を挟んで挑んだ2回目は最後まで集中力を保ち、これまでの記録を上回る1時間2分32秒をたたき出した。 大畑さんは20代で
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6商工団体が交流 人脈づくり、連携へ意見交換 藤枝
志太地域3市の商工会議所と商工会の6団体はこのほど、加盟する会員たちの人脈づくり交流会を藤枝市の小杉苑で開いた。建設や製造、サービス業といった多彩な分野の約70人が参加した。 4人程度のグループに分かれての自社紹介タイムを2回実施した後、自由に情報を交換するフリータイムを設けた。参加者は業務の連携や新規事業の挑戦に向けたヒントを探して積極的に意見を交わしていた。会場には自社の製品やパンフレットを配置するコーナーもあった。 参加したのは島田、焼津、藤枝の3商議所と島田市、大井川、岡部町の3商工会。交流会は2008年度から年1回ほどのペースで続けている。コロナ禍で20年度は中止、21年度はオ
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発足「藤枝どぼくらぶ」 土木業界の人手不足解消へ発信強化
藤枝市は18日、藤枝建設業協同組合などと連携して「藤枝どぼくらぶ」を立ち上げた。土木はインフラ整備や災害復旧に関わる重要な産業である一方、深刻な担い手不足に直面している。若年層への情報発信の強化や現場の働き方改革を推進することで業界を活性化させる狙いがある。 県が2017年に立ち上げた「静岡どぼくらぶ」の藤枝版。地元の小中学校での出前講座、大学生への研究フィールドの提供、若手や女性技術者の交流会「ドボカフェ」を展開していく。現場見学会の開催といった事業も展開し、藤枝の建設産業のイメージアップやブランディングを図るとしている。 発足式を市役所で行い、市や組合の関係者ら約70人が出席。各団体
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左官や造園など 技能功労者を顕彰 藤枝市
藤枝市は15日、本年度の技能功労者顕彰授与式を市役所で行った。長年にわたって同一の職業に従事し、技術向上や後進育成などに努めた職人5人を表彰した。 5人に賞状や記念品を手渡した北村正平市長は「機械やコンピューターでは置き換えられない卓越した技術を後世に伝えてほしい」と呼びかけた。受賞者は「信念を持って仕事を続けたい」「経験を後輩に伝えていきたい」などとそれぞれ抱負を語った。 技能功労者は次の通り。 増井秋博(郡)=左官・増井左官工業=、黒田英樹(若王子)=柔道整復師・蓮華寺接骨院=、半田浩文(清里)=プラスチック成型加工・豊樹脂工業藤枝工場=、村松邦昭(水上)=造園師・村松造園=、飯塚
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花や動物の写実画 蓬会が日本画展 藤枝市の画廊
藤枝市が拠点の絵画教室「蓬(よもぎ)会」の第39回日本画展が20日まで、同市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。藤枝や掛川、浜松市などの生徒ら11人が計47点を出品した。 アジサイやユリ、チューリップといった花を、繊細なタッチで写実的に表現した絵が中心。人物や動物を描いた作品のほか、スケッチなども並ぶ。 生徒たちは日本美術院同人の松本高明さんを講師に、月1回の教室で腕を磨いている。
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藤枝の企業動画 学生ら制作中 魅力紹介、12月18日発表
藤枝市は、地元の高校生や大学生を対象にしたワークショップ「デジタルとまちづくりを考えるプログラム」を展開している。学生たちはデジタル機器の使い方や地域課題などを学んだ上で、地元企業の魅力を紹介する動画を制作し、12月18日に同市のBiViキャンで成果を発表する。 参加するのは市内在住、在学者を中心とした35人。11月上旬に開かれた2回のワークショップでは、量子コンピューターやまちづくりの専門家2人による講義や、都内IT企業の担当者が指導するデジタルコンテンツの制作研修に臨んだ。 学生たちは8班に分かれ、12月にかけて市内の製造業や自動車学校、食品加工業など10社を取材するフィールドワーク
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原子力災害 ガイドブックを作製 屋内退避や避難行動解説 藤枝市、全世帯に配布
藤枝市は、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)で原子力災害が発生した時の避難行動の流れなどをまとめたパンフレット「原子力防災広域避難ガイド」を作製した。約6万部を印刷して藤枝市内全世帯に配布し、周知を図る。 パンフレットはA4判16ページ。原子力災害の特徴などを説明した上で、屋内退避や避難行動の流れ、避難先について解説した。フード付きのビニールカッパといった事前に用意する備品のチェックリストも設けた。 市が3月に策定した広域避難計画に基づいて作製した。災害の状況などに応じて、原発から5~31キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)から外れる瀬戸谷、葉梨、広幡、岡部の市内4地区のほか、神奈川県や埼玉
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市長旗争奪野球 学童、中高生ら熱戦 藤枝、20日まで
藤枝市長旗争奪野球大会(藤枝野球連盟主催)がこのほど、市内で開幕した。20日まで学童、中学校、高校、社会人のチームが部門別に熱戦を繰り広げる。 学童8チーム、中学、高校ともに6チーム、社会人14チームが出場する。藤枝総合運動公園野球場を主会場に、トーナメント方式で頂点を争う。 初日の同野球場では高校部門の1回戦などを行った。好プレーが出ると、チームメートや観客席の保護者らから歓声が上がった。
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茶況(11月14日)茶を活用したモニターツアー ペアリングや茶園巡り 藤枝
するが企画観光局は藤枝市と連携して12、13の両日、お茶などの地域資源を生かした1泊2日のモニターツアーを同市岡部地区などで開いた。県内外から参加した9人の感想などを基に、看板となる観光商品の創出を目指す。 8月に実施した岡部、瀬戸谷地区でのツアーに次ぐ第2弾。今回はフランス料理に合う日本茶を楽しむティーペアリング、スポーツタイプの電動アシスト自転車「E-bike」での茶園巡り、茶室体験や玉露スイーツ試食などを展開した。 名古屋市から友人と参加した山下貴美さん(34)は「初めて知る茶の楽しみ方がたくさんあり、驚いた」と話した。
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田中城の御城印製作 歴史発信強化へ 西益津小150周年記念
藤枝ライオンズクラブ(LC)が、田中城本丸跡にある西益津小(藤枝市田中)の創立150周年を記念し、同城の限定御城印を製作した。近くにある田中城下屋敷で27日から1枚300円で販売し、地域の歴史の発信強化や活動の活性化に役立てる。 限定御城印ははがきほどの大きさで、2千部を製作。田中城周辺は堀などが同心円状に配置され、上空から亀のように見えることにちなみ、「駿河国亀城」との文字も記載した。 地域の子どもたちに配布するほか、同LCが20日に開催する田中城ウオーキングイベントの参加者にも配る。イベントでは、同小の児童らが案内役を務める予定。5日に同小で開かれた亀城祭で、大名行列の藩主役を務めた
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藤枝市チームが結団式「前回上回る成績を」【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の藤枝市チームは11日夜、結団式を市役所で行った。3年連続の入賞と前回大会の9位を上回る成績を目標に掲げ、意気を高めた。 チームは経験豊富なベテラン勢と、市内外の大会で上位に食い込む力を持つ若手らで構成し、安定感のあるたすきリレーが強み。週3回の練習や選考レースなどで力を付けてきた。 選手を代表して横馬岬さん(藤枝特別支援学校教諭)が「郷土の代表として走ることは誇らしく、苦しい練習を乗り越える原動力になっている。ワクワクしてもらえるような走りをしたい」と抱負を語った。 選手団に代表旗を授与した北村正
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商店街がアート一色「まちかど美術館」 藤枝・上伝馬、15日まで
藤枝市の上伝馬商店街で15日まで、旧東海道藤枝宿の通りに面した商店の店先などでアートを展示する「上伝馬まちかど美術館2022」(志太天神ひな街道実行委員会主催)が開かれている。 参加しているのは菓子店や自転車店、ふとん店、寺など。入り口のガラス窓や店内の壁、商品掲示ケースの上などに作品を飾っている。空き店舗内の空間も活用した。 地元で活躍する作家や若手アーティストなどを中心に、絵画や陶芸など計約60点を出品した。 飯塚久仁子実行委員長は「さまざまなアーティストの作品を知るきっかけにしてもらえたら。商店街の雰囲気も華やかになった」と笑顔を見せた。
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目指せJ2 横断幕で応援 朝比奈第一小、藤枝MYFCへ
サッカーJ2昇格を目指すJ3藤枝MYFCを応援するため、藤枝市の朝比奈第一小の児童が横断幕を制作した。同校で11日、児童から選手らへの贈呈式を行った。今シーズンの残る2試合の会場で掲示する。 横断幕は縦1メートル、横2メートルほど。白地の中央部分に「がんばれ!藤枝MYFC」と記し、その周囲に児童たちが描いた顔の絵や「ファイト!」「全力」といったメッセージを添えた。 MYFCの徳田航介代表と中井崇仁選手が同校を訪れ、児童から受け取った。徳田代表は「地元の応援のおかげで頑張れている」、中井選手は「みんなからもらったパワーでゴールを決めたい」とそれぞれ話した。 13日に藤枝総合運動公園サッカ
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藤枝おんぱく 多彩に26プログラム 茶箱づくりや着付け体験
藤枝市内各地で12日、地域の歴史や文化などの多彩な体験プログラムを展開する「藤枝おんぱく(藤枝温故知新博覧会)2022秋」がスタートする。12月11日まで。 今回は地域資源を生かした計26種類のプログラムを用意した。座れる茶箱づくり(土、日曜日開催)やレトロな着物の着付け体験(今月19、20日)のほか、蓮華寺池公園野外音楽堂での音楽やダンスのステージショー「藤ロックフェスティバル」(23日)、子ども向けのラインスタンプ作成(12月11日)といったイベントを開催する。 参加希望者は藤枝おんぱくの公式ホームページなどから申し込む。問い合わせは事務局の一般社団法人サクラボ<電070(5332)
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名酒初亀に自社田米 藤枝・岡部朝比奈 地元産素材の使用加速
数々の受賞で知られる日本酒「初亀」をつくる初亀醸造(藤枝市岡部町)はこのほど、同町朝比奈地区に今年初めて設けた自社田で酒米を収穫した。同社は近年、自社田の導入のほか、同地区の契約農家とも協力して酒米の栽培量を増やしていて、地元の素材を生かした酒づくりを加速させている。 「自分で育てた米から日本酒が完成すると思うとうれしい」。今春に自社田の管理責任者になった杉野裕基さん(38)は10月中旬、収穫期を迎えて黄金色に染まった田んぼを見つめた。「まだまだ分からないことだらけだが、周囲の農家と協力して栽培技術を向上させたい」と意気込む。 栽培するのは本県オリジナル品種の「誉富士」。同社は20年ほ
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ウガンダ大使が藤枝農園視察 干ばつ対策、植物活性剤の効果確認
駐日ウガンダ大使館のトーファス・カーフワ大使らが8日、藤枝市善左衛門のトマト専業農家である河原崎農園の視察に訪れた。同国の農業に打撃を与えている干ばつの対策として、同園が実験的に使用している植物活性剤の効果を確かめた。 同園が導入した活性剤は、都内の「アクプランタ」が開発した「スキーポン」。人体への影響が少ない酢酸を用いていて、通常の半分以下の水量や、気温50度の暑い環境でも野菜などの栽培が可能になるという。 同園では昨夏にスキーポンによるトマト栽培の実証実験を同社と連携してスタートした。夏場の気温45度超のビニールハウス内でも栽培できることを確認したという。園主の河原崎善康さんは「活性
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藤枝明誠高40周年・中学20周年 陸上飯塚選手が記念講演
藤枝市大洲の藤枝明誠中・高は9日、高校の創立40周年、中学校の20周年を記念する式典を同校で行った。これまでのあゆみを振り返るとともに、今後の発展へ関係者が決意を新たにした。式典後、明誠高卒の陸上選手飯塚翔太さんが記念講演を行った。 学校運営役員や教職員、約1200人の全校生徒のほか、周辺地域の学校長、地元自治会役員らが出席した。学校を運営する藤枝学園の仲田晃弘理事長は「緩やかなあゆみだったが順調に成長してきた。地域からの共感と激励のおかげ」とあいさつ。塙博校長は「先輩が築いた伝統を引き継ぎ、期待に応えていきたい」と決意を語った。 生徒を代表して高校3年の伊藤慶将さんと中学3年の鈴木里桜
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男性の育休取得で議論 藤枝で「職場環境づくり会議」発足
藤枝市の産学官金が連携して職場の環境改善を目指す「日本一働きやすい職場環境づくり会議」が発足し、9日に第1回会合を市役所で開いた。本年度は男性の育休取得と家庭参画の促進を主要テーマとして提言をまとめ、本年度末の市中小企業振興推進会議で報告する。 市内の製造業や自動車学校、運輸会社などの従業員のほか、大学教員、金融機関の担当者ら委員12人で構成する。委員長に就いた静岡産業大経営学部の土居繭子准教授は「誰もが安心して働き、生活できる環境を目指し、知恵を借りながら進めていきたい」とあいさつした。 初会合では事務局を務める市の担当者が、地域企業に行ったアンケートなどを基に育休の取得や働き方改革を
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全国中学校柔道大会66キロ級 門倉さん(静岡学園)3位報告 藤枝市役所
福島県で8月に開かれた全国中学校柔道大会で3位になった静岡学園中3年の門倉寛太さん(藤枝市高岡)が9日、藤枝市役所に中村禎教育長を訪ね、結果を報告した。 門倉さんは個人戦の男子66キロ級に出場。僅差の試合を立て続けに制して上位に進出した。「自分から仕掛ける意識を持ち続けた」と振り返り、「高校ではもっといい結果を残したい」とさらなる飛躍を誓った。 中村教育長は「今後も練習に励み、体も心も鍛えてほしい」と呼びかけた。
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茶況(11月7日)美術イベント 会場でお茶会 藤枝の商店街 12、15日
藤枝市の旧東海道藤枝宿周辺の商店街全体でアートを楽しむイベント「上伝馬まちかど美術館2022」(志太天神ひな街道実行委員会主催)の会場で12、15の両日午前11時~午後3時、来場者を対象にしたお茶会が開催される。 利用には200円の「お茶券」が必要。イベントの参加店舗で美術鑑賞をしたり、買い物をしたりした人には無料で券を配布する。 まちかど美術館の開催は10~15日。和菓子や総菜、金物、寝具などの販売店や寺など18軒が協力。地元作家や若手アーティストらの作品を店舗内などに掲示する。
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数学「もっと学びたい」意欲衰え知らず 静岡の自主研究会40周年
静岡県内の数学好きが集って自主ゼミを開く「静岡数学研究会」が、発足40周年を迎えた。当時30代前後の高校教師らが中心になって組織し、数理科学のさまざまな分野で研さんを積んできた。多くのメンバーが教員を退職し、70代を迎えたが、今なお学びの意欲は衰えない。 「まさかここまで長く続くとは。本当にみんなに感謝している」。10月29日に藤枝市内で開いた40周年記念ゼミ。仁藤真吾会長(75)は、喜びとともに驚きを口にした。この日は藤枝や静岡、袋井などの各地から60~70代の6人が参加。冒頭にそれぞれが節目を迎えた感想を語ってから、近年の重点テーマである量子力学などに関する研究に移った。 会は198
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オンラインで異文化交流 藤枝の高校生、豪生徒と会話楽しむ
藤枝市国際友好協会はこのほど、藤枝市在住・在学の高校生と、同市と姉妹都市提携を結ぶオーストラリア・ペンリス市の中高生とのオンライン交流会を開いた。 藤枝側は藤枝東、静清、静岡城北の各高の5人、ペンリス市側は計11人が参加した。藤枝の生徒は市生涯学習センターに集まり、モニター越しに会話を楽しんだ。 藤枝の高校生は自分たちの学校生活や部活動、食文化などを英語で紹介した。ペンリス市の生徒は日本語を使い、市内の様子や住民の人柄について説明した。海外で人気のアニメや語学の勉強方法に関する質問もあった。 藤枝の高校生は「海外の人と交流する機会がない中で会話できて良かった」「今後もいろんな国の人と話
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参加親子ら秋の風景満喫 藤枝でオリエンテーリング大会
藤枝オリエンテーリングクラブなどは5日、藤枝市岡部町地区の「玉露の里」周辺で「県民オリエンテーリング大会第21回藤枝市大会」を開いた。約60人の親子連れらが参加し、自然の中での運動を楽しんだ。 地図とコンパスを片手に、制限時間内に設置されたポイントを探し出すルール。田畑や山間地があるエリア内で、参加者は戦略を立てながら競技に臨んだ。コスモス畑もあり、秋らしい風景を楽しんでいた。 各クラスの優勝者は次の通り。 シニア男子 出野幹夫(藤枝市)▽同女子 出野由夏(藤枝市)▽個人男子 内山達矢(島田市)▽同女子 竹本佳世子(藤枝市)▽団体家族 小林希綸ファミリー(藤枝市)▽同一般 繁田玲奈グル
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医療向上へ目標発表会 藤枝市立総合病院 診療科別に抱負
藤枝市立総合病院でこのほど、診療科別の目標発表会が開かれた。約20科のそれぞれの代表医師が登壇し、診療実績や今後の抱負などを語った。 医師たちは来年度までの短期目標と、2025年度を見据えた中期的な目標を披露した。各科の新たな診療内容の説明や決意表明なども行った。 発表会は医療の質の向上や周知、地域医療機関との連携強化などを目的に開催した。志太医師会会員や市幹部ら約50人が出席した。
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テロ対策へ連携強化を確認 藤枝署でネットワーク総会
藤枝署はこのほど、「テロ対策ネットワーク藤枝」の総会を同署で開いた。県や藤枝市のほか、集客施設や医療関係団体、公共交通機関の担当者ら約20人が出席し、さらなる連携強化を確認した。 鈴木淳一署長は2023年5月に広島市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開催されることに触れた上で、「県民や関係機関が緊密に連携することが極めて重要」と呼びかけた。担当者から同ネットワークの活動報告や、危険物を使った凶悪事件の事例についての説明も行った。
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藤枝東高創立100周年 機運盛り上げへポスター作製
2024年11月に創立100周年を迎える県立藤枝東高の記念事業企画実行委員会はこのほど、協力金を寄せた事業所や個人などに配布するポスターを作製した。節目に向けて、機運の盛り上げに活用する。 1924年の校舎本館の外観や、サッカー全国大会の応援席、人工芝のグラウンド、体育大会、学校祭の様子といった同校の歩みを振り返る写真を掲載した。5千円以上の寄付があった人を対象に配る予定で、店先などに掲示してもらうように呼びかける。 実行委は24年11月に記念式典を行うと決めたほか、記念誌作成の準備も進めている。式典は藤枝市の県武道館を会場とし、記念講演には同校出身で、テレビ番組のコメンテーターとしても
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茶況(10月31日)野菜や果物 茶農家ら販売 藤枝で「みのり市」
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で31日、「秋のみのり市」が始まった。現在、開催中の茶を割引価格で提供する「秋の感謝セール」に合わせた企画で、11月5日まで。 茶農家らが、茶のシーズンとずらして育てられる野菜や果物を販売する。地元産の自然薯(じねんじょ)やミカン、干ししいたけのほか、リンゴや落花生も揃えた。 販売店舗の横にある特設会場で実施している。時間は午前9時~正午。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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消費者被害防止、ヤングケアラー支援要望 志太労福協、藤枝市に
志太地区労働者福祉協議会(河合雄介会長)は27日、市民の福祉向上に向けた要望書を藤枝市に提出した。 要望は8項目。消費者被害の防止やヤングケアラーの支援のほか、スクールカウンセラーなど相談態勢の拡充、小中学校の特別教室への空調設置などを訴えた。 河合会長ら同協議会の役員が市役所を訪れ、北村正平市長に手渡した。北村市長は「教育や福祉、子育て環境の充実とともに、安心して働ける職場づくりを進めていく」と話した。
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藤枝まち歩き 地元学生「ふじえだガールズ」、旅アプリで魅力発信
藤枝市在住・在学の女子学生でつくる「ふじえだガールズ・ミーティング」は、東海道の旅アプリ「膝栗毛(ひざくりげ)」とコラボし、地元の魅力的なまち歩きスポットを女性の視点から発信する取り組みを進めている。メンバーがこのほど、市内の特産品や日本遺産の構成文化財などをテーマに取材に臨んだ。 膝栗毛は東海道五十三次を中心に、各地にあるスポットを写真や記事で紹介するアプリ。三菱地所がJTBコミュニケーションデザインと共同開発した。周辺の歴史や文化、グルメなども合わせて紹介する。 メンバーたちの取材では、15人が3班に分かれて旧藤枝宿周辺にある和菓子や朝ラーメンの店舗、市郷土博物館のほか、構成文化財
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教職員応援ポスター製作 藤枝市校長会、小中学校などで掲示
藤枝市校長会(会長・小林彰藤枝中校長)はこのほど、教職員応援ポスターを製作した。600枚ほど印刷し、市内の小中学校や公共施設などで掲示する。 コロナ禍で学校現場もマスク生活が続き、気分が落ち込みやすくなる中、教職員の意欲やチームワークを高めることを目的とした。「子ども・先生・あふれる笑顔!」のキャッチコピーとともに、明るい表情をした教員や小中学生の写真を掲載した。 小林校長は「教職員が一丸となり、藤枝型授業を充実させることにつなげられたら」と話した。
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小中生をプロ指導 合唱アカデミー開講 藤枝、来春ステージ
都内を拠点に活動するプロ合唱団「東京混声合唱団(東混)」と藤枝市が連携して実施する「子ども合唱アカデミー」の開講式がこのほど、市青島北地区交流センターで開かれた。市内の小中学生14人が3月のジュニア合唱祭に向けて、プロの指導を受けながら技術を磨く。 講師を務めるのは東混のソプラノ歌手松尾明日香さん。開講式で松尾さんは「楽しむだけでなく、それ以上の成果を出せたら。一回一回を大切にしたい」と語った。参加者代表として木崎水優さん(葉梨中3年)は「みんなで気持ちを一つにして、思い出に残るステージになるように取り組んでいく」と抱負を語った。 開講式後の初練習では、正しい発声方法や歌う時の姿勢を伝え
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ジーンズ再利用、バッグに 秋野さん(藤枝中)に「創造」最優秀賞
藤枝市の藤枝中3年の秋野帆香さん(15)が制作したショルダーバッグが、「県中学生創造ものづくり教育フェア生徒作品コンクール」(県教育研究会技術・家庭科教育研究部主催)で最優秀賞に輝いた。持続可能な開発目標(SDGs)を意識し、着なくなったジーンズ生地などを有効活用した。来年1月の全国大会に出品する。 県大会は10月中旬に県教育会館で開催。技術科と家庭科の計4部門あるうち、主に授業内で作った作品を対象にした家庭分野1部門に出品した。 小学生時代に使っていたデニムのショートパンツの生地を表地に、チェック柄の給食袋を裏地に取り入れた。家庭科の授業で昨夏から構想を練り、家族から譲り受けたジーンズ
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脱炭素へ広域連携確認 静岡県中部5市2町首長会議
連携中枢都市圏を形成する県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は25日、首長会議を焼津市内で開いた。2023年度の事業として、広域で連携した脱炭素推進のほか、インバウンドや大井川流域ニューツーリズムを促進する方針を確認した。 会合は非公開で、終了後に各首長が記者会見した。 国が選定する「脱炭素先行地域」を見据え、各地の事例調査をスタートすることに合意した。田辺信宏静岡市長は「地域を元気にしながら広域で脱炭素を図る可能性を探りたい」と話した。環境省地球温暖化対策課の職員らも出席した。 首都圏や台湾でのテストマーケティングによる圏域経済拡大や、合同での移住イ
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日本舞踊披露へ児童ら稽古 「動きそろってきた」 11月、藤枝市民文化祭
今秋開催の藤枝市民文化祭「民舞発表会」への出演を目指す舞踊体験教室の児童たちが、近づく本番に向けて練習に熱を入れている。23日は青島南地区交流センターで稽古に励んだ。 出演するのは市内の小学1~6年生12人。浴衣姿で端唄「深川」に合わせて舞う。藤生流竹生会の藤生彩治郎さんの指導を受け、曲に合わせた動きのほか、足や指先の角度といった細かい技術を磨いている。 葉梨小6年の弓桁奈帆子さん(11)は「振り付けを覚えるのが大変だったけど、だいぶ動きがそろうようになってきた」と手応えを語る。藤生さんは「練習を重ねるごとに日本舞踊らしくなってきた。必死に練習した成果を発揮してほしい」と話す。 子ど
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茶況(10月24日)藤枝親茶を発売 8生産者、土づくりから
JA大井川藤枝工場はこのほど、「昔ながらのおいしい藤枝茶」を目指した新商品「藤枝親茶(しんちゃ)」を発売した。 藤枝市内の8生産者が育てたやぶきたを主に使用した。市茶振興協議会が2021年度、それぞれの生産地にモデル茶園を設定。肥料の施し方など土づくりから工夫し、商品化にこぎ着けた。 うま味や香り、渋みが強く、しっかりとした後味が残るのが特徴。使用するのは一番茶のみで、質の良い「形状もの」に仕上げているという。 100グラム入りで税込み1296円。
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幻のミカン爽やか「藤枝エール」 新作クラフトビール完成報告会
藤枝市地域おこし協力隊の満藤直樹さん(53)が、幻のミカンと呼ばれる「藤枝柚香(ゆこう)」を使ったクラフトビール「藤枝エール」を開発した。24日に藤枝駅前未来共創ラボ「フジキチ」で完成報告会を行った。 ビールは10%分ほど柚香の果汁を加え、爽やかな飲み口に仕上げた。満藤さんは県中部初のクラフトビールを生産した「アオイブリューイング」の創設者。6月の協力隊着任直後に柚香の存在を知って開発に着手し、藤枝の飲食店やデザイン業関係者らと連携して完成させた。 柚香は60年ほど前まで畑の片隅に植えられていた在来種。実が小さく種が多いため市場には出回らず、やがて市内で見かけなくなったという。藤枝果樹ク
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地域防犯に貢献 功労者ら表彰 藤枝署
藤枝署はこのほど、防犯功労者や団体に対する表彰伝達式を同署で行った。 長年にわたる地域安全推進員としての活動や、ポスターコンクールでの入選をたたえた。功労者や各団体の代表者に賞状などを手渡した鈴木淳一署長は「良識ある市民による見守り活動や、適切な情報発信が地域の安心、安全を支えている」と謝辞を述べた。 伝達を受けた功労者、団体は次の通り。 防犯栄誉銅章=全国防犯協会連合会長表彰 中山裕代▽防犯功労者=関東管区警察局長・関東防犯協会連絡協議会長表彰 大塚国男▽防犯功労団体=同局長・同会長表彰 上伝馬交番地域安全推進員連絡会▽一般協力章=県警本部長表彰 山内駿治▽地域安全運動コンクールポス
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業務効率化狙い 職員が意見発表 藤枝市立総合病院
藤枝市立総合病院は21日、診療技術部と薬剤部の職員による目標発表会を同院で開いた。業務の効率化やチームワークの強化を図ることが狙い。5科の技師系スタッフ6人が、それぞれ5分の持ち時間で課題の改善案や決意を述べた。 薬剤部の中山勲主幹は薬剤師による代行処方の導入を提案した。広範囲の業務を担う医師の処方業務時間が短縮できることや、看護師や薬剤師の夜勤、当直時の負担軽減につながるメリットがあるとした。 このほか臨床工学科、放射線科、臨床検査科、リハビリテーション科の職員も発表した。中堅職員の育成や、学会や研修会への積極参加の重要性などについて語った。 毛利博事業管理者や中村利夫院長ら幹部も聴
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志太東、西両子ども会 みこし2台新調 青島東小などで披露
藤枝市の志太東、志太西の両子ども会は22日、新調した子どもみこしのお披露目を行う。青島東小の5、6年生約50人が中心になって町内を練り歩くほか、6カ所のお披露目会場を設けた。 地元の青島第七自治会(山岸誠会長)が宝くじの補助金を活用して2台を購入した。みこしは今回が2代目で、両子ども会用に2台揃えた。高さは1メートルほど。1992年から使われていた初代みこしの老朽化が進んだことから、2018年から交換に向けて準備を進めたという。 2020、21年はコロナ禍で練り歩きイベントを開催できなかった。山岸会長は「多くの人に見てもらい、地域が盛り上がれば。子どもにとっても良い思い出になるはず」と期
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元気よく6キロウオーク 藤枝順心高付属幼稚園 親子でチャレンジ
藤枝順心高付属幼稚園は19日、親子で長い距離を歩く企画「親子チャレンジウオーク」を藤枝市内で開催した。園児と保護者ら総勢約800人が参加し、最長で6キロほどのコースを歩いた。 コースはJR藤枝駅南口近くにある同園を出発し、蓮華寺池公園がゴール。子どもの年齢や体力に応じて、途中で路線バスを利用するのも可能とした。年長の園児はごみ拾いにも取り組んだ。 蓮華寺池公園付近では、親子や子ども同士で手をつないで歩いたり、ゴール地点に向けて走り出したりする園児の姿がみられた。寺井義一さん(37)は妻悠子さん(38)、長男海翔君(5)、次男蓮翔君(3)の家族4人で参加。「距離が長く不安はあったが、全て
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地元間伐材を本箱に 藤枝・瀬戸谷小児童が卒業制作
藤枝市の瀬戸谷小の6年生11人が17日、卒業記念制作として、瀬戸谷地区の山林の間伐材を使った本箱づくりに取り組んだ。学校近くの建設会社「スギヤマ建築」で組み立て作業に臨んだ。 同社が事前に間伐材を成型してそろえた木材を使用した。本箱は書籍数に合わせて収納量を調整できるスライド式。子どもたちは出来上がりを想像しながら、丁寧にくぎを打ち込んでいった。 瀬戸谷中学校区コミュニティースクールディレクターの黒山金苗さんが企画し、同社に協力を呼びかけた。黒山さんは「子どもの思い出づくりとともに、山林の保護といった環境問題について考える機会になれば」と話した。大工に憧れているという山田蓮介君(12)は
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バスケ、プロの技「すごい」 ベルテックス静岡選手と交流 藤枝・藤岡小の特別支援学級児童
男子バスケットボールB3ベルテックス静岡の大石慎之介、加納誠也の2選手が17日、藤枝市の藤岡小を訪れ、特別支援学級の児童たちと交流した。 参加した児童は1~5年の5人。アドバイスを受けながら、ゴールリングに向けてシュートを放つ練習などに取り組んだ。選手たちは指の上でバスケットボールを回したり、複数のボールを使ったドリブルを披露したりした。 2選手は「一緒にやってみよう」「もう一回挑戦しよう」などと元気よく声をかけていた。児童たちは間近で見るプロの技に「すごい」「感動した」などとはしゃぎ、笑顔を見せていた。
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来年度予算編成 藤枝市に提言書 市議会
藤枝市議会は18日、2023年度の予算編成に向けた提言書と、21年度に展開した事業に関する評価書を市に提出した。山根一議長や各委員会の委員長らが、市役所で北村正平市長に手渡した。 提言書では大雨などの災害対策として、市当局と地域の連携強化や治水、治山のハード整備を訴えた。感染症対応では抗原検査キット配布や地域経済支援の継続を呼びかけたほか、人口減少や教員の多忙、基幹道路での交通渋滞といった課題についても言及した。 事業評価では災害時協力井戸の確保や、自主運行バスなどの移動支援策についての審査結果を報告した。 北村市長は「重要な施策に対し、貴重な意見をもらった。担当課と詰めて対応していく
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茶況(10月17日)お茶「メガ盛り」11月まで限定販売 JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で18日、煎茶などを割引価格で販売する「秋の感謝セール」が始まる。大容量の商品「業務用メガ盛りパック」を限定販売する。11月5日まで。 「メガ盛り」は、棒ほうじ茶1キロ1080円、ほうじ茶1キロ1620円、ほうじ茶ティーバッグ100個入り1080円、粉茶ティーバッグ120個入り1728円の4種類を用意した。価格はいずれも税込み。 330グラム入り(通信販売は350グラム入り)の荒茶風緑茶袋詰めセットも取りそろえる。やぶきた、くき、深蒸し茶のほか、玄米茶ティーバッグといった各種商品を20%超の割引価格で販売する。
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浜松専門学生らに市長賞 静岡理工科大講座 藤枝舞台に地域課題研究
学校法人静岡理工科大は16日、同法人が運営する大学や高校などの学生が藤枝市を舞台に研究を進めた「地域課題解決講座」の最高賞である市長賞の贈呈式をBiVi藤枝で行った。リーダーの小杉晟菜さん(浜松未来総合専門学校1年)らメンバー5人が、北村正平市長から賞状を受け取った。 小杉さんらは若者の人口を増やすため、空き家の活用を提案。リノベーション推進のほか、利用しやすいウェブページの作成や補助制度創設を訴えた。 講座は大学や専門学校、高校、中学校から計25人が参加し、5班に分かれて8月に4日間のフィールドワークなどを行った。地域の問題点や活性策を研究し、成果を市職員らの前で発表した。 北村市長
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水彩や油彩、版画会員29人が出品 藤枝美術協会展
藤枝市駅前の市文化センターで16日まで、第69回藤枝美術協会展が開かれている。協会員29人が49点を出品した。 水彩や油彩、版画などで仕上げた風景画や抽象画が並ぶ。陶芸などの立体造形や染め物も展示した。 同協会の会長や県水彩画協会長を務め、今年3月に87歳で死去した森下正夫さんの遺作展も合わせて開催している。
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ふるさと納税 藤枝市が感謝状 静岡県内9社に
藤枝市はこのほど、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)で市に寄付をした県内9社に感謝状を贈った。寄付総額は、産業としごとを創る事業に335万円、ひとの流れを創る事業に95万円。 対象は2021年度分で、寄付をした会社は東ポリ(焼津市)やアイワホールディングス(静岡市葵区)など。各社の役員らが出席し、北村正平市長から賞状を受け取った。東ポリの蓑輪忠温社長は「サッカーを核にした魅力的なまちづくりに貢献したい」、アイワホールディングスの藤井嗣也会長は「若者や女性が活躍する元気なまちをつくってほしい」とそれぞれ話した。
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藤枝市 大久保地区3施設、営業を再開 台風15号
藤枝市は13日、台風15号の影響で営業を停止していた大久保地区の3施設について、14日に再開すると発表した。 3施設はスポーツパル高根の郷、大久保キャンプ場、大久保グラススキー場。施設につながる県道が通行止めになっていたが、仮復旧工事が完了した。
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藤枝小付近で児童下校見守り 静岡県や藤枝署
静岡県は藤枝市や藤枝署などと連携して11日、子ども見守り活動を同市の藤枝小付近で行った。下校中の児童に交通事故や犯罪への注意を呼び掛けるとともに、関係団体の意識高揚を図った。 北村正平市長や鈴木淳一署長のほか、地元自治会役員ら約50人が参加した。「地域で守ろう!こどもの笑顔」「犯罪のないまちづくり」などと記されたのぼり旗を手に、児童に声を掛けた。 「子ども見守り強化の日」に合わせ、県内一斉に通学路などで展開した活動の一環。
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ねんりんピックへ抱負 静岡県代表選手「力発揮したい」 藤枝
60歳以上を中心としたスポーツや文化種目の交流大会「ねんりんピックかながわ2022」に静岡県代表として出場する藤枝市の選手が12日、市役所で開かれた壮行会に出席して抱負を語った。 同市からは県内最多の37人が13種目に出場予定。種目や人数はサッカー12人、卓球4人、オリエンテーリング2人、健康マージャン2人など。 壮行会には18人が出席した。剣道競技で監督兼大将を務めるという高宮哲夫さん(74)=南駿河台=は「剣道を生涯スポーツとして頑張っている。力を発揮したい」と意気込んだ。北村正平市長は「精いっぱい活躍し、市民や県民に元気を与えてほしい」と呼び掛けた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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東大教授の池谷裕二氏 脳波の働き、地元で解説 藤枝
藤枝、焼津の両市でつくる志太広域事務組合はこのほど、設立50周年記念講演会を藤枝市生涯学習センターで開いた。同市出身でテレビ番組のコメンテーターとしても活躍する池谷裕二・東京大薬学部教授が「脳の仕組みから考える学習と成長」をテーマに講演した。 池谷教授は海馬が出すシータとリップルの二つの脳波について、その働きを解説した。シータが出ている時は学習に適し、リップルは記憶の定着効果が高いとし、効率的な勉強方法などを説明した。 両市の中高生や保護者、教職員ら約200人が聴講した。
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静岡人インタビュー「この人」 マルシェで司法書士バーを出店した 杉本直人さん(藤枝市)
藤枝市で司法書士法人よつばを構える。2012年に開業し、22年9月に法人化した。藤枝、掛川の両市を拠点に活動する。7月にJR藤枝駅北側で開催されたマルシェ「ひのでのひ」で、司法書士と大学生が運営するバーを構えた。38歳。 -バー出店の経緯は。 「司法書士事務所は敷居が高く、足を踏み入れにくいと思われがち。地域に開かれた場所にしたいと考えていた。大学生と一緒に地域企業の課題解決を考える企画の一環で実現した。若者ならではの発想を取り入れることができたし、過去に飲食店で勤務した経験も生きた」 -出店した効果は。 「オリジナルカクテルなど68杯を売り上げた。『面白い』『珍しい』などと声を掛け
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河川3カ所に監視カメラ 藤枝市 氾濫の危険、即時発信
藤枝市はこのほど、市内の河川3カ所に監視用カメラを初めて設置した。大雨時の増水の様子などをリアルタイムで確認することができ、周辺住民らの避難の判断に役立ててもらう狙いがある。 設置場所は葉梨川の藤岡第6公園、法の川の新飯塚橋、黒石川の黒石橋の付近。いずれも氾濫が懸念されている地点。葉梨川は、藤岡川との合流場所近くに設置した。 監視用カメラは10分間隔で静止画を撮影し、最新の画像を表示する仕組み。インターネットサイト「藤枝市水位・雨量観測システム」でいつでも確認できる。 市によると、これまでは19カ所に設置した水位計の数値を基に、イメージ図で増水の情報を発信していた。 今後、市が管理す
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神楽奉納 小学生、みこ装束姿で舞う 藤枝・滝沢八坂神社
藤枝市の滝沢八坂神社は8日、秋季大祭を営んだ。地元の子どもらが3年ぶりに神楽を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安寧を祈願した。 「四方拝の舞」や「戎子(えびす)大黒の舞」など7種類を披露した。瀬戸谷小の女子児童6人も出演し、みこ装束姿で太鼓や横笛のおはやしに合わせて舞った。面を付けて踊る演目もあった。 神楽は中山間地の滝沢地区に江戸時代から伝わる伝統行事。2020、21年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い奉納を中止していた。今年は演目数や観客を制限するなど規模を縮小して行った。
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木彫りの仏像 童40点を出品 藤枝で教室展
藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で9日まで、島田市に工房を構える木彫り作家鈴木誠心さんと教室生の作品展が開かれている。8人が約40点を出品した。 クスを素材にノミで丁寧に削り、仏像や童に仕上げた作品が中心。大きさは高さ20センチから100センチほどまでさまざまで、如来や観音、毘沙門天(びしゃもんてん)などをモデルにした。アクリル絵の具で着色した作品も並ぶ。 生徒たちは月に2、3回の教室で腕を磨いている。近作や、過去に制作した自信作を出品した。
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床上浸水被害の見舞金受け付け 藤枝市 台風15号豪雨
藤枝市は6日、台風15号で床上浸水の被害があった市民を対象にした災害見舞金の交付申請の受け付けを開始した。 1世帯当たり1万円。身分証や罹災(りさい)証明書などが必要。証明書がない場合は被害を確認できる写真などを用意する。福祉政策課の窓口か郵送、電子申請で受け付ける。 問い合わせは同課<電054(643)3148>へ。
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ハワイの日本酒品評 初亀醸造が最高賞 静岡酵母使用、上品な甘み
米国ハワイで開催された日本酒の品評会「全米日本酒歓評会2022」の大吟醸A部門(精米歩合40%以下)で、初亀醸造(藤枝市岡部町岡部)が出品した「純米大吟醸 東条山田錦 田尻農園作」がグランプリを受賞した。 品評会は国際酒会主催で、ホノルル市で9月に行われた。大吟醸A、同B、吟醸、純米の4部門に165の蔵元から計576点の出品があった。大吟醸Aには175点の応募があり、グランプリはその中の最高評価1点のみに与えられる。 初亀醸造の出品酒は、兵庫県東条地区の特定の水田で育てた高品質な山田錦を使用。透明感と上品な甘みが調和した一品という。橋本謹嗣社長は「静岡酵母を使った繊細な味わいが特徴。とて
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消費喚起やDX 行政施策を市に要望 藤枝商議所
藤枝商工会議所は5日、藤枝市の行政施策に関する要望書を北村正平市長に提出した。要望はコロナ禍や原材料高騰の克服に向けた給付の拡充や消費喚起のほか、中小・小規模事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援など11項目。 感染症の拡大やロシアのウクライナ侵攻による経営への悪影響が多業種に広がっているとして、経営支援給付金の継続・拡充や、特産品の販路開拓を訴えた。DX支援では、デジタル人材の育成や独自のきめ細やかな助成を求めた。 このほかオーガニックビレッジの推進、ふじえだ陶芸村構想と合わせた中山間地振興、道路整備の推進なども要請した。 山田寿久会頭らが市役所を訪れた。北村市長は「力
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北朝鮮のミサイル 「発射非難」を決議 藤枝市議会臨時会
藤枝市議会は6日、臨時議会を開き、「北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する決議」を全会一致で可決した。 決議は、4日朝に青森県付近上空を通過したミサイルをはじめ、度重なる発射や挑発行為に対し、国際社会や日本政府が非難していると指摘。市議会としても「暴挙を断じて容認できない」とした上で、北朝鮮に核兵器やミサイル開発の放棄を求めるよう政府に強く訴えた。
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大正大生が地域創生研究員に 藤枝活性化へ調査「他県からの視点生かす」
藤枝市と包括連携協定を結ぶ大正大(東京・豊島区)の学生たちが、地域活性化の研究に関するフィールドワークを同市で進めている。市役所で5日、学生への「市地域創生研究員」の任命式があり、北村正平市長が辞令を交付した。 同市で活動するのは3年生4人、2年生18人で、首都圏在住者が中心。11月上旬までに、2週間前後滞在し、それぞれの研究を進めていく。 3年生は個別テーマを設定していて、プロサッカーチームによる地域活性化効果や、子育て支援と公園コミュニティーなどを調べる。2年生は都会と田舎のバランスが良い藤枝での暮らしについて研究する。 交付式で北村市長は「藤枝のことをよく知り、魅力を肌で感じても
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身近な公園きれいに 藤枝、焼津の園児ら清掃 マスコットも参加
藤枝、焼津両市の認可小規模保育園連合会は4日、両市の公園計19カ所で清掃活動を行った。 散歩などで利用する身近な公園をきれいにすることが目的で、両市の計21園の園児や保育士らが参加した。 焼津市の柳公園では、サッカーJ3藤枝MYFCのマスコットキャラクター「蹴っとばし小僧」やスタッフらのほか、藤枝市のキャラ「フジえ」や焼津市の「やいちゃん」も登場した。子どもたちはマスコットとの交流も楽しんだ。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(10月3日)15、16日 植木まつり 藤枝茶プレゼント
藤枝市緑をすすめる会と市緑化事業協同組合、市の3者は15、16の両日、蓮華寺池公園で第83回植木まつり「花と緑のフェスタ」を開く。同公園内にある茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で藤枝茶のプレゼント企画を行う。 イベントは午前9時~午後3時。植木や園芸市のほか、植物に関する相談コーナーなどを設ける。 プレゼントする茶葉は、市内の茶業関係7団体でつくる「TEA SEVEN協同組合」の商品。チラシを持参しとんがりぼうで買い物することが条件。
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平和や台風被害早期復旧… 藤枝市内でサプライズ花火1500発
藤枝市は2日夜、市内3カ所でサプライズ花火を実施した。国際社会の平和や新型コロナウイルスの収束、台風被害からの早期復旧などの思いを込めた計1500発が夜空を彩り、市民らがそれぞれの思いを胸に大輪を見つめた。 蓮華寺池公園、貝立公園、栃山川中の橋公園で、それぞれ500発を打ち上げた。蓮華寺池公園では通行人らが足を止め、歓声を上げたり、スマートフォンで撮影したりしていた。水面に花火が映り込む光景も見られた。 国際ドローン協会の協力を受けて15機のドローンによる空撮も展開。同協会に所属する、両手が不自由な高校1年生宮崎美侑さん(神戸市)も撮影に携わり、足を使って操縦した。映像は市のホームペー
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罹災証明など3種 藤枝市、電子受け付け開始
藤枝市は29日、台風15号で被災した市民を対象に、罹災(りさい)証明書などの電子申請の受け付けを開始する。被害状況を示す写真データの貼り付けや、夜間の申請が可能になり、利便性向上につなげる。 対象になるのは、住家の被害に関する「罹災(りさい)証明書」、店舗や工場など非住家に関する「被災証明書」、車やカーポート、機械など建物以外の「被災届出受理証」の3種類。 同市ではこれまで、電話と窓口で証明書発行を受け付けていた。
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災害復興へ寄付金 ふるさと納税活用 藤枝市
藤枝市は28日、ふるさと納税制度を活用した台風15号復興支援寄付金の受け付けを開始した。12月31日まで。 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」内に、寄付金の特設ページを開設した。2千円から受け付け可能で、クレジットカード払いになる。 通常の制度と同様に住民税や所得税の還付、控除は受けられるが、返礼品はない。 問い合わせは市企画政策課<電054(646)2320>へ。
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茶況(9月26日)茶葉「長寿の香り」2介護施設に贈る 藤枝市茶振協
藤枝市茶振興協議会はこのほど、藤枝の大茶樹からできた茶葉「長寿の香り」を市内2カ所の介護施設に寄贈した。 寄贈先は「きらら藤枝」と「カリタス・メンテ」。50グラム入りの茶葉3袋をそれぞれ贈った。今年5月に市茶手揉保存会のメンバーらが手摘みで収穫し、仕上げた。 大茶樹は同市瀬戸ノ谷にあり、樹齢は300年超で県内最古とみられる。収穫された茶葉は長寿の縁起物とされ、毎年、高齢者福祉施設などに寄贈している。今年で26回目を迎えた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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10月2日「藤枝沖縄まつり」PR 鬼岩寺、グルメ屋台やステージ
藤枝市藤枝の鬼岩寺で10月2日午前11時~午後5時半、「ハイサイ!藤枝沖縄まつり」が開かれる。主催する琉球堂写真店(同市青木)のオーナー平井慎二郎さんら関係者が21日、市役所に北村正平市長を訪ね、イベントをPRした。 沖縄まつりは、藤枝市と沖縄県宮古島市が友好都市であることなどを縁に2020年に始まり、今年で3回目。ソーキそばやサーターアンダギー、オリオンビールなど沖縄グルメの屋台が並ぶほか、ちんすこうつかみ取りも実施する。ステージではエイサーや島唄、三線(さんしん)、琉球舞踊などのショーを披露し、雰囲気を盛り上げる。 平井さんは「ぜひ会場に足を運び、沖縄らしさを楽しんでほしい」と呼びか
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戸建てで子育て、藤枝へ 市の規制緩和で分譲地手頃に 人口流入再び加速
宅地開発の進行に伴い地価が上昇したことを受け、藤枝市は2020年度から開発指導基準の規制を緩和し、分譲価格を抑える取り組みを展開している。伸び悩んでいた子育て世帯の流入が再び加速するなど、効果が表れている。 規制緩和は市の開発許可が必要になる千平方メートル以上の分譲地を対象に実施する。宅地に接続する公共スペース「袋路(ふくろじ)状道路」の設置範囲を必要最小限にとどめたり、1区画あたりの区画面積の下限を165平方メートルから150平方メートルに引き下げたりして、限られた土地を有効活用する狙いがある。 不動産業者は公共スペースの整備コストを削減できるほか、分譲地内の宅地分の総面積や区画を増や
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藤枝市、静岡県内移住PR Jクラブ、食文化、大井川…魅力発信
藤枝市は、他の自治体と連携した子育て世代などの移住呼び込みに力を入れている。生活圏域や地理的条件などを基準に新生活をイメージすることが多い移住希望者のニーズに応える。特有の食文化や、サッカーJリーグチームがあるまちなどといった各地の特色をまとめ、魅力発信を強化する狙いがある。 17日には焼津市と合同で「さかなのまちとスイーツのまち」と銘打った移住体験バスツアーを実施。午前中は焼津市内でターントクルこども館や深層水ミュージアムの見学、午後は藤枝市の蓮華寺池公園の散策などを展開した。 焼津名産の海鮮料理を味わう時間や、藤枝市で洋菓子店を構える先輩移住者との意見交換の場も設けた。都内から参加し
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記者コラム「清流」 年齢問わない学びの場
藤枝市民大学が開学した。3コース5講座の全てで定員を上回る延べ543人の応募があり、市民の学びへの高い意欲が感じられる。全世代型の教育の一環として市が立ち上げに注力した事業は、順調な滑り出しを見せたと言えるだろう。 開学に当たり、国内の自治体で初めて「学習歴のデジタル証明(オープンバッジ)」を導入した。資格やスキル証明のほか、採用時の評価にもなり、国内外の大企業などで導入が進む。学習内容に実効性を持たせ、受講者が就職や転職、起業をする際の後押しになることを期待したい。 何より、幅広く、深い知識の習得は生涯の財産になり、日々の暮らしを豊かにすることにつながるはず。年齢を問わない知的創造の場
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藤枝・駅南図書館 来館500万人 親子に記念品
藤枝市は14日、市立駅南図書館の来館500万人達成を祝う記念セレモニーを同館で行った。節目の来場者になった同市高柳の三輪真希さんと、1歳8カ月の息子佑介君の親子に花束と記念品を贈った。 三輪さん親子は北村正平市長と共にくす玉を割った。三輪さんは「子どもが、絵本が大好き。たくさん置いてある駅南図書館をよく利用しているのでうれしい」と笑顔を見せた。 同図書館はJR藤枝駅南側にある商業ビル「BiVi藤枝」内にある。2009年2月に開館した。
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池谷さん、松崎さん 100歳の長寿祝う 藤枝市長訪問
敬老の日を前に藤枝市の北村正平市長は14日、本年度で100歳を迎える市内の高齢者宅を訪問し、記念品を贈って長寿を祝った。 青木の池谷きえさん宅では、銀杯や花束、似顔絵などをプレゼントした。池谷さんは「散歩と体操を日課にしている。時代劇や歌番組の鑑賞も楽しみにしている」と話した。北村市長は「足腰が丈夫で素晴らしい。長生きしてください」と声を掛けた。 青葉町の松崎次男さん宅も訪問した。 市によると、市内で本年度に100歳を迎えるのは男性7人、女性32人の計39人。
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茶況(9月12日)藤枝で仕上茶品評会 カネハチ製茶、一言 最高賞
藤枝市茶商工業協同組合は12日、第63回藤枝仕上茶品評会を同組合で開いた。最高賞は松印4千円の部(知事賞)でカネハチ製茶、竹印2千円の部(市長賞)で一言がそれぞれ選ばれた。 市内の茶商16商店から松印の部に30点、竹印の部に20点の応募があった。県農林技術研究所茶業研究センターの職員らが審査員を務めた。乾燥、外観、水色、香気、滋味の5項目で出来栄えを入念にチェックした。 最高賞以外の入賞団体は次の通り。 【松印】2等 藤栄製茶▽3等 一言 【竹印】2等 マルハン▽3等 ヤマヤ渡辺商店 (藤枝支局・岩下勝哉)
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介護資格 取得費用を助成方針 藤枝市、23年度以降
藤枝市は9日、介護資格の取得にかかる費用の助成制度を設ける方針を示した。介護現場での人手不足を解消し、地域福祉の質向上につなげる。市議会9月定例会の小林和彦氏(藤新会)の一般質問で明らかにした。 市地域包括ケア推進課によると、特別養護老人ホームといった事業者と市がそれぞれ補助金を負担する形を検討している。補助額は資格取得などにかかった費用の半額ほどを見込む。2023年度以降の実施へ準備を進めていくとした。 介護資格の費用を巡っては、初任者研修の受講費で10万円前後、介護福祉士の取得にも10万円超が必要とされ、就労希望者への負担が大きいという。
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データから経営考える 静鉄ストア協定記念、静産大がシンポジウム
静岡産業大総合研究所は9日、データを活用した経営手法などを考えるシンポジウム「デジタル時代の意思決定」を藤枝市のBiViキャンで開いた。県中部を中心に、小売業界の関係者ら約80人が出席した。 中央大ビジネススクールの中村博教授は、グローバル小売業の成長率とオンライン売上高を示すグラフなど、さまざまなデータを提示した上で業界の動向を解説。オンライン販売を取り入れる重要性を指摘した。 静鉄ストアの森下登志美社長、静岡産業大経営学部の岩本武範准教授もそれぞれ講演した。データの重要性と活用法を考えるパネル討論を行い、講演した3人らが意見を交わした。 シンポジウムは、静岡産業大と静鉄ストアが6月
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藤枝総合公園に新施設 市議会で市長方針 25年完成目指す
藤枝市の北村正平市長は7日、スポーツ交流の拠点づくりに向けて藤枝総合運動公園に宿泊機能や屋内運動場を備えた建物を新設する方針を示した。2025年ごろの完成を目指す。市議会9月定例会で岡村好男氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 市スポーツ振興課によると、スポーツ団体の合宿や企業の宿泊研修を受け入れられるようにする。屋内施設はトレーニング室や体育館、会議室といった多目的な使い方を想定している。これまでもスポーツ合宿を受け入れていたが、JR藤枝駅近くのホテルなどが宿泊場所になっていて、不便だったという。 民間事業者が公園施設を設置、管理する「パークPFI」方式も含め、早期の事業化を図る。宿
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茶況(9月5日)藤枝産の茶葉を堪能する新商品 マツバ製茶
藤枝市堀之内のマツバ製茶は、地元産かつ一つの生産工場で仕上げた茶葉のみを使った「シングルオリジン」の新商品「丸金 藤枝茶」を開発した。蓮華寺池公園内にある茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で販売している。 同施設の来店客から「藤枝茶を味わえる商品がもっとほしい」との要望が多かったため商品化した。香りが高く、甘みと渋み、こくの調和がとれた味わいが特徴という。 同市寺島の「丸金杉村製茶」で製造された荒茶を仕上げた。パッケージには生産者の屋号を掲載した。 200グラム入りで税込み864円。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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災害廃棄物の仮置き場設営 静岡県中部初 藤枝市が防災訓練
藤枝市は4日、青島中と寺島河川敷グラウンドの2カ所を中心会場に、総合防災訓練を各地で実施した。救出・救助や消火、ペット同行での避難の流れを確認した。静岡県中部地域では初めてとなる災害廃棄物仮置き場の設営も行った。 青島中では、消防隊員が倒壊家屋からの救出訓練に取り組んだ。市民もチェーンソーで木材を切る体験や、ペットの係留場所の設営に臨んだ。AI(人工知能)シャワーを搭載したトラックや、トイレカーの使い方も学んだ。 寺島河川敷では、廃棄物置き場を運営する訓練を展開。資機材の用意や鉄板の敷設、模擬ごみを搬入する動きを確かめた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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いっしょにあそぼ 藤枝・子育てフェスタ
藤枝市は3日、子育てフェスタを市生涯学習センターで開いた。市内14カ所の子育て支援センターとれんげじスマイルホールの職員が合同で運営。保育士の経験を生かし、工夫を凝らした多彩な遊びを用意した。 トランポリンやトンネルといった体を大きく動かせる遊具を揃えた。「おまつりブース」では、金魚すくいやもぐらたたきなどを模したイベントを展開し、紙製のでんでん太鼓の制作体験も行った。地域の子育て関連情報を提供するコーナーも設けた。 3歳までの子どもを連れた家族連れが対象で、計約160人が来場した。保護者たちは子どもの姿を撮影したり、一緒に遊んだりして楽しい休日のひとときを過ごしていた。 (藤枝支局・
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茶況(8月29日)静岡明治9年 玉露味を発売 藤枝・玉露の里
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」は、朝比奈玉露を使用した和洋菓子「静岡明治9年 玉露味」を発売した。 同施設を運営する静鉄リテイリングと、「静岡明治9年」を製造する東海製菓が共同で完成させた。 朝比奈地区でとれた玉露をふんだんに使用し、香ばしく焼かれた皮としっとりしたあんを合わせた。パッケージは、明治時代のレトロな雰囲気を感じさせるデザインに仕上げた。12個入りで税込み1190円。
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藤枝市内454カ所 カーブミラーを清掃 建設会社「山田組」
藤枝市堀之内の建設会社「山田組」(山田幸保社長)はこのほど、市内454カ所のカーブミラーの清掃活動に取り組んだ。 従業員36人が12組に分かれ、瀬戸谷地区や旧市街地、JR藤枝駅周辺の道路などで汗を流した。脚立を使い、鏡の汚れを拭き取ったり、視界を遮る枝を切ったりした。 同社は1997年から毎年、地域貢献や従業員の交通安全意識高揚を目的に清掃活動を続けている。
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藤枝市 住民票など11種 ネット申請開始
藤枝市は29日、住民票など11種類の証明書について、マイナンバーカードを使ったオンライン交付申請の受け付けをスタートする。市民らが時間や場所を問わずに申請できるようになり、利便性の向上が期待される。 市ホームページに表示される専用の電子フォームから申請する。スマートフォンやパソコンを使い、必要とする証明書の交付を申し込む。決済はクレジットカードで行う。決済から3営業日以内に証明書が入った郵便が発送される。 マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンが必要になる。アプリを利用し、公的個人認証を行うという。申請可能な証明書は次の通り。 住民票、戸籍謄本、戸籍抄本、戸籍の付票、身分
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思い込め点字歌詞集を制作 NPO藤枝光文庫、盲学校に寄贈
藤枝市音羽町のNPO法人藤枝光文庫(石神利之理事長)は高校生ボランティアの協力を得て、点字の歌詞集100冊を完成させた。全国の盲学校や障害者福祉施設などに寄贈する。視覚障害者に歌を楽しんでもらおうと20年以上前から毎年続けている。 藤枝順心高と焼津中央高の生徒5人が中心となり、夏休み期間中に制作した。曲名や歌手名、歌詞の点字入力のほか印刷、製本を進めた。24日には宛名書きや梱包(こんぽう)作業に取り組んだ。 歌詞集はB5判102ページ。若者に人気のある流行曲から昭和の名曲まで生徒が選んだ30曲を収めた。点字で表現しにくい英単語が少ない曲を選ぶなどの工夫をしたという。順心高3年の白幡真緒さ
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地域活性策を提案 静岡理工科大グループ 藤枝舞台に学生ら
学校法人静岡理工科大は藤枝市と連携して22日、学生たちが同市を舞台に地域活性化策を考える「地域課題解決講座」のプラン発表会をBiVi藤枝内にある同大藤枝イノベーション・コモンズで開いた。計4日間のグループワークやフィールドワークで検討した内容を披露した。 同法人が運営する県内の大学、専門学校、高校、中学校から計25人が参加。「歴史・文化・生活を見直し、未来へつなげるために」をテーマに、5グループに分かれて研究を進めた。蓮華寺池公園の郷土博物館や岡部宿大旅籠(はたご)柏屋、玉露の里といった観光施設も見学した。 多くのグループは若者世代の流出や、目立った集客施設がないことなどを地域の課題に挙
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藤枝ライオンズクラブと高校生 献血を呼び掛け 薬物防止啓発も
藤枝ライオンズクラブ(池谷享三郎会長)は21日、藤枝市水守のホームセンター駐車場で献血運動を行った。高校生ボランティアも参加し、看板を手に来店客に協力を呼び掛けた。 クラブ会員と、藤枝西、藤枝順心の両高の生徒ら約50人が参加した。134人が献血し、協力のお礼にかき氷や抽選券をプレゼントした。合わせて薬物乱用防止の啓発活動も行った。
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茶況(8月22日)藤枝茶活用した体験観光ツアー 27、28日
するが企画観光局は藤枝市内で27、28の両日、1泊2日の日程で、藤枝茶を活用した体験型観光モニターツアーを開く。 27日は岡部地域を巡り、玉露名人前島東平さんの講話や茶室体験、抹茶ソースづくりなどを展開する。28日は瀬戸谷地域などで茶手揉み、スポーツタイプの電動アシスト自転車「E-bike」を使ったフルーツ狩りを行い、最後にスイーツ作り体験に臨む。 地域独自の資源を生かした看板観光商品の創出を目指す国の事業の一環で、首都圏を含む10人が参加する。参加者へのアンケート調査などを通して、ツアーの各イベントが魅力的な商品になるかどうかを市などが判断する。参加者がつくったスイーツも商品化を目指す
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藤枝市民大学が開学 一般教養・リカレント・資格取得の3コース
藤枝市は21日、藤枝市民大学の開学記念式典を同市のホテルオーレで行った。「今、再び学びの扉を」をテーマに、幅広い世代に学びを提供する知的創造の場として運営する。 式典には川勝平太知事をはじめ、教育や産業の関係者らが出席した。学長の北村正平市長が、多彩な学びや交流の輪の拡大、チャレンジできる環境を約束する開学宣言を行った後、「全世代型教育の基盤が整った」などとあいさつした。 第1期の入学生を代表して小林晃子さん(49)が「自発的に学び、輝かしい未来に向かって成長し続ける」と誓いの言葉を述べ、学生証を受け取った。藤枝市出身で東京大薬学部教授の池谷裕二さんが「脳と“学び&rdquo
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豪快シュートに好セーブ 藤枝で3年ぶり全国PK選手権
「第30回全国PK選手権大会 in Fujieda」(実行委員会主催)が20日、藤枝市の藤枝総合運動公園で開かれた。感染症の影響で2020、21年は中止だったため3年ぶりの開催。参加は県内のみに限定し、255チーム約1250人が熱戦を繰り広げた。 年代や性別、企業対抗など10コースを用意した。各コースで1チーム5人によるトーナメント戦を展開した。豪快なシュートや好セーブが飛び出すと、チームメートや観客から歓声や落胆の声が上がった。 会場ではキックターゲットやブラインドサッカー、サッカーJ3藤枝MYFCの選手による教室、踊りやライブといった多彩なイベントを実施。家族連れらが楽しんだ。
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資料やパネルで非核と平和訴え 藤枝で巡回展
核廃絶や平和を呼び掛ける巡回展「非核・平和写真展」(非核平和都市ふじえだ・市民の会主催)が20日、藤枝市の稲葉地区交流センターで開かれた。23、24日に葉梨地区交流センター、29、30日には市生涯学習センターで開催する。 同会や静岡平和資料センターなどが所蔵する資料を展示した。戦時中の暮らしを紹介する服飾品や、軍靴やかぶとといった装備品、遺書などがある。 広島平和記念資料館から貸し出しを受けたパネル30枚も並び、原爆投下後の広島と長崎の様子や、被害の大きさなどを伝えている。 各会場で、昭和時代の歴史を伝える映像の放映や、戦争体験を伝承するお話会なども行う。
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絵画や立体造形 知的障害者ら出品、藤枝で8月21日まで
藤枝市の社会福祉法人ハルモニアが展開する生活介護事業所「エンゼルハート」の利用者たちの作品展が21日まで、同市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。自由な発想で表現した絵画や立体造形品など約40点が並ぶ。 20~40代の知的障害者ら32人がアクリルや水彩絵の具、クレヨン、マジックなどで仕上げた作品を出品した。目が見えない中で手触りのみで仕上げた抽象画や、波線を重ねてロボットを表現した巻物の作品などがある。複数人で共同制作した大型の絵画のほか、紙粘土や流木、ストローなどを組み合わせた立体品も並ぶ。 同事業所では2021年度から美術家奈木和彦さん(51)を講師に招き、それぞれの感性を生
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肺がんロボ手術、保険適用 藤枝市立総合病院 静岡県中部で初
藤枝市立総合病院は8月から、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った肺がんの手術について、保険診療を開始した。同病院でのがんなどの腫瘍に対するロボット手術の保険適用は縦隔腫瘍、前立腺がんに続き3例目。このうち肺がん、縦隔腫瘍は県中部の医療機関では初めての保険適用になる。 同病院は2021年4月に患者への負担が少ない「低侵襲」の手術室2部屋を整備した。ともに開腹を伴わない鏡視下手術を行い、うち1部屋に「ダビンチ」を導入した。臨床例を重ねたことなどにより、3種類の腫瘍のロボット手術に関して国から保険請求が認められた。 中村利夫院長は「保険診療が始まったことで、より高精度で負担の少ない手術ができる
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マンゴーにイチゴ 温暖な気候生かし栽培盛ん 藤枝市・青南町【わたしの街から】
JR藤枝駅の南西、市街地を抜けた先に位置する藤枝市青南町。のどかな田園風景が広がり、農業が盛んな地域だ。日照時間が長く温暖な気候を生かし、果物を栽培するビニールハウスが立ち並ぶ。 藤枝のマンゴーに感動 生産始めた河村さん「名産になれば」 「こんなにおいしいフルーツがあるのか」。マンゴーのハウス栽培を手掛ける「スイートネス・ファーム藤枝」代表の河村剛志さん(42)は、藤枝産のマンゴーを初めて味わった時の感動を覚えている。 もともと市内で自動車製造会社を営む河村さん。人の暮らしと密接に関わる「食」に関心があり、農業で新規事業を立ち上げようと考えていた。3年ほど前に青南町のマン
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茶況(8月15日)製造の工程を紹介 シリーズ商品販売 藤枝の7団体
藤枝市内の茶業関係7団体(茶商6、生産者1)でつくる「TEA SEVEN協同組合」は、茶を仕上げる工程を紹介するシリーズ商品「茶農家と茶商の煎茶ができるまで」を蓮華寺池公園内にある茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で販売している。 茶摘みや精揉(せいじゅう)、仕入れ、火入れ、出荷といった20工程をパネルで紹介するとともに、主要な部分を商品パッケージに掲載した。藤枝の茶業界の特色として「朝ラーメン」も工程に加えた。 商品は各団体がそれぞれ仕上げた7種類があり、一煎パックも用意した。同組合の関係者は「仕上げる工程を発信することで、消費者に興味を持ってもらえたら」と期待を寄せる。
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行政と市民のつなぎ役担う 民間の視点でDX助言 藤枝市デジタル統括監/山田義則氏【本音インタビュー】
ソフトバンクの社員として藤枝市役所に常駐で勤務し、市のデジタル事業の総合的な指南や職員に助言する役割を担う。着任から約1年半の勤務で感じた手応えや課題、今後の方向性を聞いた。 -これまでの取り組み内容は。 「藤枝市の方針を明確にする『市DX(デジタルトランスフォーメーション)推進ビジョン』の策定に関わった。市民サービス向上、まちづくりへの活用、市役所システム構築の3領域で進める。全ての領域で共通するデジタルディバイド(情報格差)解消やセキュリティー対策、人材育成にも力を入れていく。デジタル技術は日進月歩なので、具体的な方向性について都度検討していく必要がある」 -意識していることは。
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6大学共同講座 教授らリレー解説、高校生学び深める 藤枝
藤枝市と包括連携協定を結ぶ静岡県内6大学でつくる「市大学ネットワーク会議」は12日、6大学による共同講座「しずおか中部 未来学」を同市のBiViキャンで開いた。同市を中心にした県中部の高校生ら約40人を対象に、各大学の教授らがリレー講義を行った。 参加大学は静岡大、静岡福祉大、常葉大、静岡産業大、静岡理工科大、県立大。静岡理工科大は、野崎孝志教授とシステム工学専攻の大学院生鈴木晴空さんが講師を務め、「空飛ぶクルマ」の研究内容を解説した。 このほか「地域課題解決プロジェクト」「スポーツボランティア」「持続可能な農業」といった分野の研究紹介もあった。昼休みや講義後に合同オープンキャンパスを行
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相続や解体…専門家が助言 空き家ゼロへ催し 藤枝
藤枝市などは11日、空き家に関する多彩な行事を展開する「空き家ゼロにイベント2022」を同市のBiVi藤枝で開いた。相談窓口やセミナーを開催したほか、体験ブースも設けた。 市が認定する「空き家ゼロにサポーター」の民間事業者などが運営に参加した。相談窓口では、相続や解体、補助金に関して専門家が助言を行った。 リノベーション、老後の暮らし、移住など、さまざまな方向から空き家の利活用に取り組む6人が講師を務めるセミナーも実施した。 会場にはリユース品の販売や塗装体験、かんなで箸をつくるDIYコーナーなどが並び、親子連れらが参加した。 市によると、空き家を解消するためには建設や解体、遺品整理
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「全国レスリング 好成績残す」 藤田さん(藤枝北高)が意気込み
全国高校生グレコローマンレスリング選手権大会に出場する藤田想士さん(藤枝北高3年)が8日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、意気込みを語った。 藤田さんは6月の県大会グレコローマンの部55キロ級で優勝した。競技人数が多い階級の中、ライバル選手に勝って出場権を得た。「高校生活で初の全国舞台。緊張すると思うが、自分らしさを出して良い成績を残したい」と話した。草谷篤校長、西島優レスリング部顧問も同席した。 北村市長は「高校入学時からコロナ禍で大変だったはず。力を出し切り、自信を持って頑張ってほしい」と激励した。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(8月8日)玉露の里で夏祭り 20、21日 藤枝
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」は20、21の両日、「夏祭り2022」を開く。夏休みに合わせ、子どもや親子連れらが楽しめるワークショップなどを開催する。 20日は季節の和菓子づくりと茶缶を使った音楽遊び、21日は煎茶のいれ方教室と玉露名人前島東平さんのトークショーを行う。会場には飲食物を販売する出店も並ぶ。 茶缶の音楽遊びと煎茶のいれ方教室は17日まで参加者を募集している。トークショーは空きがあれば当日参加可能。 問い合わせは玉露の里<電054(668)0019>へ。
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ドローン活用へ 藤枝市職員研修
藤枝市は5日、さまざまな分野の施策でドローンを有効活用するための職員向け研修を市役所で行った。市で所有する機種についての説明のほか、国際ドローン協会代表理事の榎本幸太郎さんによる講演を行った。 職員の希望者約30人が出席した。市の担当者が、同市ではサイズや用途が異なる4種類のドローンがあると紹介。これまでは市街地や道路、農地の空撮のほか、土砂災害の状況調査や山間地での行方不明者捜索などに投入したという。 榎本さんは山岳地帯での撮影のほか、農薬散布、インフラの点検などでの活用実績を解説した。「ドローンによる空撮の幅広い有用性が認識されてきた」と話す一方、「独自で操縦を学ぶ人が多く、技術を持
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「藤枝市民大学」全講座で定員超える応募 希望者全員受け入れ
藤枝市は5日までに、21日に開学する「藤枝市民大学」の申し込みを締め切った。5講座全てで定員を上回り、合計210人の定員に対して525人の応募があった。市は受講希望者の意欲に応えるため、会場を変更するなどして全員を受け入れる方針とした。 最も人気があったのは一般教養コース。ともに定員50人の「一般教養講座」に217人、「地域学講座」に195人と約4倍の応募があった。複数受講の重複を除いた申し込み数は計377人(男性185人、女性192人)だった。市は当初、応募者多数の場合は抽選を行う方針としていた。 市によると希望者が多い講義については、会場をBiViキャンから静岡産業大藤枝キャンパスに
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実学教育推進へ協定 静岡産業大と静鉄アド・パートナーズ
静岡産業大と広告業の静鉄アド・パートナーズは5日、包括連携協定を結んだ。企業が持つデータを活用した実学教育に活用するとともに、両者の連携による研究、開発を通して地域社会へ貢献することを目指す。 藤枝市の同大藤枝キャンパスで締結式があり、堀川知広学長と三浦正博社長が協定書に署名した。 堀川学長は「地域産業と結び付いた具体的な取り組みにしていきたい」、三浦社長は「若者の意見を聞く機会は大切。知恵を出し合っていきたい」とそれぞれ抱負を語った。 また、大学生のインターンシップを同社で受け入れることも検討していくとした。
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空手全国大会へ小中生が意気込み 藤枝在住の5人、市長訪問
空手の全国大会に出場する藤枝市在住の小中学生5人が1日、市役所に北村正平市長を訪ね、意気込みを語った。 訪問したのは東京都で開催される全日本少年少女空手道選手権大会に出場する藤村栞愛さん(広幡小3年)と、鹿児島県で行われる全国中学生空手道選手権大会に臨む古俣登也さん(青島中3年)、野中うららさん(大洲中3年)、増田亜美さん(常葉菊川中2年)、増田琴美さん(同3年)。藤村さん、古俣さん、野中さんが所属する泊親会の拳空会代表三藤宏さんらも同席した。 選手を代表して古俣さんが「ここ2年の全国大会は力を発揮できなかった。3歳から続けてきた練習の成果を出し切って優勝したい」と抱負を語った。北村市長
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広報誌をモニター表示 しずおか焼津信金 藤枝・焼津市と連携
しずおか焼津信用金庫は、藤枝、焼津の両市にある全25店舗の店内モニターで、両市の広報誌をデジタル化して表示する取り組みを始めた。両市から同信金に出向中の職員らが中心になって企画し、実現した。 藤枝市の9店舗では、月2回発行の「広報ふじえだ」の全ページを順番に表示する。焼津市の16店舗では、月1回発行の「広報やいづ」のピックアップ版を掲示している。藤枝市、焼津市からそれぞれ出向している池田宏至さん、斎藤麻耶さんらが提案し、各部署と調整を進めた。池田さんは「行政情報に触れてもらう機会を増やすことで市民サービス向上につながれば」と期待を寄せる。 同信金によると、モニターは金利や定期預金の情報の
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茶況(8月1日)茶氷食べた人に夏季限定割引券 藤枝
藤枝市瀬戸ノ谷の「ティーテラス市之瀬」を運営する製茶会社「市之瀬の里」は、茶を使ったかき氷「茶氷」を食べた人を対象にした夏季限定割引企画を展開している。 同市内でするが企画観光局が実施する茶氷のプロジェクトに参画している「陶芸センター」か「キッチンせとや」の2施設でかき氷を購入した人に、テラス利用料千円引きの割引券をプレゼントする。9月30日までにかき氷を購入した人が対象で、有効期間は購入から1カ月間。 同テラスは山の斜面にある茶園に設置され、絶景を眺めながら茶や茶菓子を味わうことができる。利用料は中学生以上が1人3千円。夏季は抹茶や煎茶に加え、フィルターインボトルを使った冷茶も提供して
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静岡スバル 35万台販売 藤枝店で記念式典
静岡スバル自動車は31日、創業からの新車累計販売台数35万台達成を記念する式典を藤枝市の同社藤枝店で行った。節目の購入者になった同市の森恵一さん(66)と妻寿代さん(61)に記念品を贈った。 同社は1959年に創業し、スバルの自動車を販売してきた。80年に10万台、91年に20万台、2007年に30万台に達した。現在は県内に新車12店舗、中古車3店舗の販売拠点を構える。 式典では藤田晃弘店長や森さん夫妻らがくす玉を割って祝った。走行や安全の性能、外観などが気に入り15年ほど前からスバルユーザーという森さんは「幸運をうれしく思う。新しい車でドライブを楽しみたい」と笑顔を見せた。藤田店長は「
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収穫期「藤里梨」PR 藤枝市役所訪問
藤枝市梨業振興会の大石幸男会長、池谷康司副会長が26日、市役所に北村正平市長を訪ね、収穫期を迎えた藤枝産のブランド梨「藤里梨」をPRした。 市内には約15の梨農家があり、年間約60トンを生産している。喜水や新水、幸水、豊水といった品種を栽培している。 大石会長らは早熟品種の喜水を手に訪問。「病気や虫による被害もなく順調に生育している。甘さも十分」と手応えを語った。事前に味わったという北村市長は「甘みがあってとてもおいしい。広くPRしていきたい」と話した。
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法律を身近に感じて 藤枝のマルシェに「司法書士バー」
藤枝市のJR藤枝駅北口近くで24日に開催されたマルシェ「ひのでのひ」に、地元の司法書士事務所が「司法書士バー」を出店した。大学生と協働で実現した企画で、地域住民に法律をより身近に感じてもらうことを目指した。 出店したのは同市田沼の「よつば合同事務所」(杉本直人代表)。店名は「よつバル-大学生×司法書士バー」とした。事務所スタッフと、企画を提案した静岡文化芸術大2年の芹川萌花さんらが店頭に立ち、オリジナルカクテルを販売した。 地域交流促進を進めるNPO法人エスネ(静岡市駿河区)などが手掛ける、大学生がコーディネーターとして地域企業の課題解決に挑戦する取り組みの第1弾。同事務所と
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茶況(7月25日)製茶工場 児童が見学 藤枝
茶産業への関心を高めてもらおうと、藤枝市瀬戸ノ谷の製茶販売会社「市之瀬の里」はこのほど、高洲小の児童を招いた工場見学会を開いた。 3年生約130人が工場を訪問し、生産風景を撮影した映像の鑑賞や、機械の見学などを通して抹茶の原料であるてん茶の製造工程を学んだ。 石臼を使って抹茶をつくる体験や、目の前でたてた抹茶の試飲なども行った。勝治義男社長は「お茶は健康に良いので、たくさん飲んでほしい」と呼び掛けた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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eフットボール 川崎さん(静岡出身)逆転勝利 藤枝総合運動公園の大画面で放映
静岡県eスポーツ連合は23日、サッカーゲームの腕を競う全国都道府県対抗eスポーツ選手権2022栃木大会のeフットボール部門県代表決定戦を藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行った。市などの協力で、場内の大型スクリーンで試合の様子を放映した。静岡市駿河区出身の川崎新太さん(22)=プレーヤー名・ARATA=が勝利し、東海大会への出場権を得た。 川崎さんの相手は岡本駿さん(19)=沼津市出身、プレーヤー名・不思議の国のアリの巣=で、ともに15人が参加した予選を勝ち抜いた。岡本さんが前半に1点を先制するも、川崎さんが後半に2点を奪って逆転した。 川崎さんは「スタジアムでの試合は初めてで緊張した
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ベテランの経験、企業とマッチング 藤枝3団体とアトラエ連携協定
藤枝市など3団体はこのほど、人工知能(AI)を使ったベテラン人材と企業のマッチングサービスを手掛けるアトラエ(東京都港区)と連携協定を結んだ。高齢化により地域産業の労働力不足が課題になる中、高い専門性やノウハウ、人脈を持った人材を地元企業に紹介することで産業発展につなげる。 他の参加団体は藤枝商工会議所と岡部町商工会。商議所などが事業者の課題やニーズの調査、サービスの周知を担当する。同社のサービス「Inow(イノウ)」を活用し、企業側の要望に応える人材をAIを搭載したシステムで紹介する仕組み。 同社によると、イノウには25年以上のキャリアを持つ人材が登録していて、首都圏の大企業での勤務経
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藤枝の高校生、全国に挑む 市長「正々堂々と戦って」エール
今夏の全国高校総体や総合文化祭に出場する藤枝市内の高校の生徒が21日、市役所に北村正平市長を訪ねた。訪問したのは4高校5部活の代表部員や指導者ら。全国制覇や入賞など、それぞれの目標に向かって全力を出し切ることを誓った。 藤枝北レスリング部の原川珠緒さんは「支えに感謝し、精いっぱい戦う」、藤枝明誠バスケットボール部の上野幸太さんは「県の代表として自覚を持って臨む」、同陸上部の杉浦柊人さんは「緊張感を楽しみたい」、藤枝順心サッカー部の三宅怜さんは「王座奪還が目標。日本一になる」、静清写真部の水野祥太さんは「多くの刺激を受けてきたい」とそれぞれ意気込みを語った。 北村市長は「たくさんの高校生が
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防災に女性参画促進を 自主防代表ら講義やグループワーク 藤枝
静岡県くらし・環境部と危機管理部は20日、中部地域自主防災組織活性化推進連絡会を藤枝市の県藤枝総合庁舎で開いた。各市町の担当者や自主防災会代表、女性防災リーダーら約40人が出席し、「災害対応力を強化する女性の視点」をテーマに講義やグループワークを行った。 県男女共同参画課主任の黒田貴子さんが講師を務め、避難所で女性が直面する困難について解説。プライバシーの配慮不足や乳幼児用品の不足といった課題があると指摘し、女性の責任者を置くことや安全対策を徹底する必要性を訴えた。 グループワークでは、県熱海地域支え合い支援センター被災者支援コーディネーターの鈴木まり子さんが進行役を務めた。防災活動で
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花壇整備で同意書調印 藤枝市と駿河台マンション住民
藤枝市とボランティア団体「メゾン駿河台花の会」(勝隆代表)は19日、「まち美化里親制度」の同意書に調印した。同市駿河台のマンション「メゾン駿河台」の周辺道路で花壇の整備といった環境美化に取り組む。 市役所で調印式があり、勝代表が同意書に署名した後、矢部史子市民協働部長から活動場所に掲示する看板を受け取った。勝代表は「花を1本でも多く植え、通行人の心の癒やしになれば」と抱負を語った。 同団体はマンション住民で5年前に結成。現在は60~70代の5人で活動している。 同制度は公園や道路、河川などの公共施設を、市民団体や地元企業が行政と協働で整備する取り組み。市によると、60団体2165人が登
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横断歩道手を上げて 藤枝で親子教室
藤枝市と藤枝署、交通安全協会藤枝地区支部の3団体は19日、親子交通安全教室を同市本町の子育て支援施設「れんげじスマイルホール」で開いた。約20人の親子連れを対象に、横断歩道の渡り方を指導した。 交通安全指導員が寸劇を通して車道への飛び出しの危険性や、横断前に左右をよく確認することを訴えた。横断歩道の柄が描かれたマットを使い、手を上げて横断する流れを確認した。 3団体が連携して作成した交通安全啓発キャラクター「ふじりん」の着ぐるみも登場し、子どもたちの注目を集めた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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夏だ!おどらっか! 焼津で35チーム、よさこいなど披露
焼津市最大級の舞踊イベント「第21回踊夏(おどらっか)祭」(実行委主催)が17日、大井川港特設会場で開かれた。県中部を中心に約35チームが参加し、躍動感ある踊りを披露した。 華やかな衣装をまとった出演者たちは、ステージ上でよさこいやヒップホップなどを次々に披露した。地元高校生のステージや太鼓演奏もあった。アイドルグループ「SKE48」メンバーのトークイベントもあり、雰囲気を盛り上げた。会場には、かき氷やハンバーガーといった飲食品の出店や、地元団体が構える体験、展示ブースも並んだ。大勢の家族連れらが楽しい夏のひとときを過ごしていた。
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中国人留学生に自転車ルール解説 藤枝署が交通教室
藤枝署は14日、藤枝市の静岡産業大藤枝キャンパスで、中国人留学生を対象にした自転車交通安全教室を開いた。中国と日本の交通ルールの違いなどを伝え、マナー違反やトラブルを防ぐように訴えた。同署交通課の担当者が講師を務め、来日1カ月以内の留学生約10人が参加した。2人乗りやスマートフォンを操作しながらの運転が禁止されていることを説明したほか、一時停止の厳守を呼び掛けた。 スタントマンが事故を再現した映像も放映したほか、自転車の保険に加入することを勧めた。
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創部1年目 静清高女子硬式野球部、初の全国へ意気込み
第26回全国高校女子硬式野球選手権大会に出場する静清高の選手らが12日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、抱負を語った。女子野球部は本年度からの男女共学化に伴って創部し、全員1年生で挑む。 岩見香枝監督や15人の選手らが出席した。岩見監督は「投手力と守備で失点を最小限に抑え、足を絡めて相手をかき回したい」と話した。早川紗菜主将は「日頃の練習を自信に変え、藤枝を盛り上げられるよう精いっぱいプレーしたい」と言葉に力を込めた。 北村市長は「大きな可能性を秘めたチーム。それぞれの目標に向けて頑張ってほしい」と呼び掛けた。 全国大会は兵庫県で22日~8月2日に開催し、決勝戦は甲子園球場で行う。全国
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藤枝市 地域産業テーマに検証 行政サービス評価委が意見
藤枝市は14日、専門家や市民の目線から市の施策の進捗(しんちょく)状況などを検証する「市行政サービス評価委員会」を市役所で開いた。地域産業の発展をテーマに、コロナ禍やアフターコロナを見据えた方針について委員と市幹部らが意見を交わした。 委員からは、新入社員の定着を進めるために教える側のスキル向上や、首都圏学生との交流事業の推進などを求める提案が出た。市当局は、学生と企業のミスマッチを防ぐ取り組みや、オンラインを活用しコロナ禍でも学生が地域課題研究に取り組める態勢づくりを行うと回答した。 市の行政運営の指針である第6次総合計画については、2021年度実績で全260項目の成果指標のうち、73
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「自分の武器生かす」 竹本さん(藤枝北高)レスリング世界大会へ
イタリア・ローマで25~31日に開催される「U17世界レスリング選手権大会」に日本代表として出場する藤枝北高レスリング部2年の竹本優さん(16)が12日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、「パワーがある海外選手を相手に、自分の武器を生かして戦いたい」と抱負を語った。 グレコローマンスタイル48キロ級に出場する。4月に横浜市で開かれたJOCジュニアオリンピックカップ大会全日本ジュニアレスリング選手権大会で優勝して出場権を得た。 持ち味は敏しょう性と体の柔らかさ。相手の体勢を崩してからのタックルが得意技という。同席した西島優顧問は「普段は温厚な性格だが、試合になるとスイッチが入る。本番に強い
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茶況(7月11日)朝比奈玉露をPR 藤枝市茶振興協 農業体験ツアー
全国農協観光協会と藤枝市茶振興協議会はこのほど、同市岡部町の名産「朝比奈玉露」をPRする農業体験ツアーを開いた=写真=。 首都圏を中心に10人が参加し、全国茶品評会の農林水産大臣賞受賞経験者である玉露農家前島東平さんらが案内役を務めた。玉露のおいしい飲み方や摘採方法、歴史などを紹介した。 冷やし玉露ラーメンや茶葉の天ぷら、「つゆ茶」などが振る舞われた。参加者は玉露の濃厚なうま味や、煎茶との風味の違いを楽しんでいた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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詐欺防止へ高齢女性宅訪問 相談気軽に 藤枝署など取り組み
特殊詐欺被害の中心になっている65歳以上の女性への啓発を強化するため、藤枝署などはこのほど、女性防犯ボランティアらが自宅を訪問して個別指導をする取り組みを始めた。サギ電話を受けた時などに、気軽に相談してもらえるような態勢づくりを目指す。 県警が展開する「さくらセーフティ作戦」の一環。メンバーは地域安全協議会女性部、藤枝江崎新聞店、藤枝地区防犯協会、同署などで組織する。藤枝市内の1人暮らしの高齢女性宅を定期的に巡回し、チラシ配布などを通して詐欺の手口を紹介する。 7日に同署で出発式があり、同協議会女性部の中川三枝子部長らが出席。中川部長は「ターゲットにされている女性たちと近しい立場から直接
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「藤枝市民大学」8月21日開学 学習歴をデジタル証明 就職や転職、起業後押し
藤枝市は8月21日に開学する「藤枝市民大学」で、受講者のスキル習得を生涯にわたって証明する世界標準規格の「学習歴のデジタル証明(オープンバッジ)」を国内の自治体で初めて導入する。 オープンバッジは米国の機関が認定する規格で、日本では一般財団法人オープンバッジ・ネットワークが発行する。 市によると、海外では資格やスキルの証明のほか、採用の評価などで活用が普及している。国内では大学や大手企業など130団体超が採用しているという。 市民大学では「リカレント(学び直し)教育コース」で取り入れ、基礎講座、専門講座の履修者に発行するとしている。市の担当者は「バッジの導入で学習内容に実効性を持たせ、
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サッカー指導者に食育の大切さ解説 藤枝
藤枝市サッカー協会は26日、スポーツ食育をテーマにした指導者向けの講座を同市の小杉苑で開いた。市内で飲食店を営む管理栄養士の中野ヤスコさんが講師を務め、成長期の体づくりのポイントを解説した。小中高生や女子のサッカーチームの指導者ら約45人が参加した。 中野さんは、高校のサッカー部で自身が進めている「食トレプロジェクト」について紹介。食事を取る適切なタイミングや量のほか、練習や試合時のシミュレーションなどを説明した。食事のサンプルも示した。中野さんは「子どもたちが自ら食事の重要性を認識することは難しい」と指摘し、指導者が食育を主導する重要性を指摘した。その上で「体の状態を数値で把握するととも
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販売データ、経営学に活用 静産大と静鉄ストア連携
静岡産業大と、スーパーマーケット事業を展開する静鉄ストアはこのほど、包括連携協定を結んだ。同大はマーケティングのデータを経営学教育などに活用し、同社は専門的な研究の成果を企業戦略として活用する狙いがある。 同大藤枝キャンパスで締結式があり、堀川知広学長と森下登志美社長が署名した。堀川学長は「多分野に関わるスーパーと連携することで幅広い実学教育に生かしたい」、森下社長は「新たなビジネスモデルづくりに向け、学術的知見を取り入れていきたい」とそれぞれ語った。 同大によると、データサイエンスを研究する上で、現場に実践的なデータが少ないことが課題になっていたという。研究成果を企業の顧客の拡大や健康
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村越化石 生誕100年、郷土藤枝で行事 ハンセン病と闘った「魂の俳人」
ハンセン病と闘いながら数々の俳句を生み出し、「魂の俳人」と呼ばれた旧朝比奈村(藤枝市岡部町)出身の俳人村越化石(本名英彦、1922~2014年)は今年、生誕100年を迎える。市は本年度、記念行事を展開して功績をたたえるとともに、俳句をはじめとした地域の文化芸術の発信に努める。 「少しでも化石の思いに触れることができたら」。5月下旬に岡部町朝比奈地区で開催された吟行句会。中学生の孫と参加した小沼章雄さん(75)=同市=は偉大な俳人を輩出した地を巡りながら、俳句の題材探しに取り組んだ。 句会には地元住民ら約20人が参加し、朝比奈川沿いにある生家や玉露の里に建つ句碑、大龍勢のやぐら、寺社などを
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デジタル活用へ「人財」育成 藤枝市、職員研修を展開
職員のデジタル技術活用能力を高めるため、藤枝市は本年度から「デジタル人財育成研修」を展開している。人流や交通量などのビッグデータを有効的に活用し、観光振興や交通安全推進といった施策の立案に役立てることを目指す。 市役所でこのほど、ソフトバンク社員で市デジタル統括監の山田義則さんらが講師を務めるセミナーを行った。市内の観光施設を事例に、来館者の年齢層や居住地などの分析を集客向上やイベント開催などに生かす手法を紹介した。 市が導入した人流解析装置を開発したKDDIの担当者による説明会もあった。市は昨年度、デジタル関連業務を中心的に担う「デジタルマネジャー」を各課に一人ずつ配置していて、セミナ
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4こま漫画でがん検診啓発 藤枝市立総合病院、吉本どんどさん担当
藤枝市立総合病院は、4こま漫画を活用してがん検診の推進を図る啓発活動を展開する。絵を担当するのは漫画家の吉本どんどさん。目に留まりやすいポスターを作成し、早期発見の重要性などを分かりやすく発信していく。 第1弾は胃がんの原因になるピロリ菌の血液検査や、大腸がんの原因になる食生活などをテーマにした2種類。文章を組み合わせて新聞のようなデザインにしたポスターも用意した。同病院や市保健センターのインターネットサイトにつながるQRコードを合わせて掲載している。 24日から市内約250カ所で掲示する。公共施設のほか、医療機関、金融機関、スーパー、ドラッグストアなどに配布予定。JR藤枝駅南北通路にあ
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藤枝市が原発事故想定 静岡県外避難の訓練実施へ
藤枝市の北村正平市長は15日、3月に策定した中部電力浜岡原発の重大事故を想定した「原子力災害広域避難計画」について、県外への避難を想定した訓練を行う意向を示した。市議会6月定例月議会で石井通春氏(共産党)の一般質問に答えた。 市によると、避難経由地になっている藤枝総合運動場からバスに乗り、避難協力地の神奈川、埼玉両県に輸送する形を想定している。経由地での避難先の割り振りや、他県との連絡方法などを確認する方針。調整を進め、年度内をめどに実施を目指す。 石井氏は避難計画の実効性について疑問を示した上で「計画の策定を原発再稼働の口実にしないように」とくぎを刺した。北村市長は「計画と原発の安全対
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広幡バドキッズ、男女とも全国へ 藤枝の小学生バドミントンクラブ
藤枝市のバドミントンクラブ「広幡バドキッズ」がこのほど、県大会の団体戦で男女そろって優勝し、ともに7月末に開幕する小学生の全国大会出場を決めた。女子はメダル獲得、男子は入賞を目標に掲げ、練習に熱を入れている。 出場するのは京都府長岡京市で7月29日~8月1日に開催される第38回若葉カップ全国小学生バドミントン大会。同クラブは県大会で、女子は5年連続優勝、男子は初優勝を果たして全国切符をつかんだ。 大会はトーナメント制。4~6年生の学年別のダブルスとシングルスが計5試合あり、3勝を挙げた方が勝ち抜くルール。同クラブは女子9人、男子8人の選抜メンバーを組織し、連携を磨いている。 女子チーム
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記者コラム「清流」 災害への備え「自分事」に
藤枝市で土砂災害に備えた行動計画を記入する「わが家のマイ・タイムライン」の取り組みが進む。警戒区域内の世帯に専用の用紙を配り、家族で話し合いながら必要な情報をまとめてもらう。 市の担当職員の訪問指導を受けて作成を進めたある一家では、安全な避難経路や高齢の祖父が災害情報を入手する方法などを考えた。家族が揃って災害について話し合うのは初めてだったという。 行政側がさまざまな災害対策を講じる上で、地域住民への周知は重要であり、大きな課題にもなっている。マイ・タイムラインは災害対策を「自分事」として捉え、実際の行動に移してもらう狙いがある。市には自治会単位での説明会を継続して開催するなど、周知に
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公園の環境美化貢献 蓮華会に感謝状 藤枝市
藤枝市の蓮華寺池公園の環境美化活動に励んできた「蓮華会」(滝昌美会長)がこのほど、高齢化により解散した。市は9日、長年の取り組みをたたえて感謝状を贈った。 滝会長と、会長経験者の小野田正明さん、原木祥光さんが市役所を訪れ、北村正平市長から賞状を受け取った。北村市長は「活動のおかげで公園がよみがえった」と謝辞を述べた。滝会長は「今後も別の形で貢献していきたい」と語った。 同会は2009年に発足。ハナショウブの希少品種「藤枝」の保存や、フジバカマの植栽といった活動を続けてきた。メンバーの年齢が70~80代になり、解散を決めた。今後は、市が4月に立ち上げたボランティア登録制度「蓮華寺サポーター
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藤枝市、交通死亡事故ゼロ300日 静岡県対策協が表彰
藤枝市がこのほど交通死亡事故ゼロ連続300日を達成したことに伴い、県交通安全対策協議会は同市を交通安全優良市町として表彰した。7日に市役所で表彰伝達式を行った。 県や市、藤枝署、自治会連合会の関係者らが出席した。県くらし交通安全課の入戸野明課長が北村正平市長に表彰状を手渡した。北村市長は「市民総ぐるみで交通安全日本一を目指している。今後も関係機関と連携して取り組みを進めていく」と述べた。 同市では2021年8月2日を最後に死亡事故が発生せず、22年5月30日で連続ゼロ300日になった。市によると、同協議会が表彰制度を設けた1991年以降の最長記録は513日。
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重篤患者を現場治療「ラピッドカー」本格運用 藤枝市立総合病院
藤枝市立総合病院は6日から、医師らが乗り込んで直接現場に向かう「ラピッドレスポンスカー」の本格運用に乗り出す。重篤な患者に対して現場で救命処置や医療介入をする取り組みで、2021年11月から実証実験を進めていた。 同病院によると、21年11月~22年3月の5カ月間で157件の出動実績があった。現場で注射投薬や気管挿管、体内にたまった血液や空気を抜く治療などを施し、救命や後遺症の軽減に効果を発揮したという。 ラピッドカーは消防からの連絡を受け、病院から医師と看護師、救急救命士が車両に乗り込んで現場に向かう形で運用する。主な対象は心疾患や脳卒中、交通、水難事故によるけが人など。患者に対しての
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子宮頸がん予防助成 藤枝市、高額「9価ワクチン」にも対応
国が子宮頸(けい)がん予防ワクチンの積極的勧奨を再開したのに伴い、藤枝市は、接種機会を逃した人のキャッチアップ(追い掛け)接種の助成制度を導入する。定期接種の対象外で高額の「9価ワクチン」にも対応する。関連予算8900万円を6日開会の市議会6月定例月議会に提出する。 市によると、9価ワクチンは3回分で計8万5千円ほど。助成額は1人当たり、定期接種のワクチンと同じ5万円程度を想定している。子宮頸がんの予防効果が高い一方で副反応の症状が重くなる可能性もあるという。担当者は「接種は自己判断になるが、経済的な負担軽減につなげたい」と話す。 助成の対象になるのは積極的勧奨が差し控えられた1997年
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「ふじりん」交通安全訴え 藤枝市など 啓発パネル全小学校配布
藤枝市と藤枝署、交通安全協会藤枝地区支部は、児童の交通安全意識を高めるため、共同制作した交通安全教育用キャラクター「ふじりん」のパネルを市内全17小学校に設置する。31日に高洲南小で贈呈式を行った。 北村正平市長や鈴木淳一署長、デザインを担当した地元の絵本作家むらまつけーじさんと、同校の交通安全リーダーを務める6年生約100人が出席した。代表の児童にパネルを手渡した。 ふじりんは長い首を生かして周囲の危険を察知するキリンがモチーフで、横断歩道や信号機の柄を取り入れた。北村市長は「パネルを見て交通安全を意識してもらえたら」、鈴木署長は「デザインに込められた事故防止の思いを下級生にも伝えて」
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新「駿河丸」 魚群探索、資源調査能力アップ 焼津漁港でお披露目
静岡県は30日、建造を進めていた新しい沿岸・沖合漁業指導調査船「駿河丸」の完成披露式を焼津市の焼津漁港などで行った。魚群探索能力や資源調査精度の強化のほか、乗組員の安全性や作業性の向上を図る。 川勝平太知事や中野弘道焼津市長のほか関係者約20人が出席し、記念撮影や船内の見学を行った。川勝知事は「海洋環境の保全や漁業の調査にさらに貢献できるようになる。能力をフルに発揮させたい」と語った。船名を揮毫(きごう)した書家杭迫柏樹さんに感謝状も贈った。 駿河丸は5代目。旧船は建造から25年超が経過し、老朽化に伴い交代することになった。サイズ、重量、速度などを強化し、大型ネットによる海洋資源サンプル
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朝比奈大龍勢 日本の祭り・選定の証贈呈 ダイドーが藤枝市に
ダイドーグループの提供で静岡放送が藤枝市岡部地区に伝わる県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」のドキュメンタリー番組を放送したことを受け、ダイドーは27日、「ダイドーグループ日本の祭り・選定の証」を藤枝市に贈呈した。 同市の殿公会堂で贈呈式を行った。ダイドーの代表者の代理として静岡放送の谷口智康取締役が、同市観光交流政策課の宇野孝伸課長と朝比奈龍勢保存会の石井慶久会長に証書を渡した。石井会長は「世代を超えて住民のつながりを生む行事。技術を伝承していきたい」と語った。 番組は2021年12月に「夢をのせ 大空高く打ちあがれ~藤枝市 朝比奈大龍勢~」と題して放送。関係者に密着し、伝統を守る地域
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発光カーブミラー増設へ 通過車の減速確認 藤枝市が全国初導入
藤枝市は市内の交差点で実証実験をした発光カーブミラーについて、通過車両の速度抑制効果が確認できたとして、さらに4カ所の交差点に増設する方針を示した。関連予算案を市議会6月定例月議会に提出する。定例記者会見で北村正平市長が明らかにした。 ミラーは民間と共同で開発した。人工知能(AI)と連動した監視カメラで交差点に進入する車両を識別し、鏡の回りや鏡面の発光ダイオード(LED)を点灯させるシステムで、全国初の取り組みとして導入した。交差点への車両接近を知らせ、別の車両や歩行者らに注意を促す。 実験は、出合い頭事故が相次いでいた同市志太の青島東小西側にある交差点で2月に実施。設置前の通過速度は平
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土のう積み、若手に指導 藤枝市や消防団 3年ぶり屋外水防訓練
出水期を前に藤枝市などは22日、瀬戸川河川敷で水防訓練を行った。屋外で大規模に実施するのは3年ぶり。土のうの積み方やドローンを活用した救助の流れを確認した。 地元の消防団や建設業協同組合、志太消防本部、市の関係者ら約110人が参加した。土のう訓練では板を生かして高い壁を作ったり、重機を使って積み上げたりした。中州に人が取り残されたケースを想定し、音声を伝えられるドローンでけがの状況や現場の様子を尋ねる動きも確かめた。 市の担当者によると、過去2年間はコロナ禍のため大人数の参集が難しく、新人の消防団員や若い市職員らへの指導が課題になっていたという。「災害時は消防団員らの規律の取れた動きが
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国1藤枝バイパス 4車線化の工事現場見学、地元広幡小の親子ら
国土交通省静岡国道事務所は21日、4車線化に向けて工事を進めている藤枝市の国道1号藤枝バイパス(BP)で親子見学会を開いた。地元の広幡小の児童と保護者ら計36人が参加して道路脇ののり面を見学したほか、重機への乗車や測量、ドローン操作などを体験した。 開催場所は、道路の拡幅やトンネル新設に向けて切り土を行っている潮山付近。子どもたちは、地滑りが起きる原因やアンカーを打ち込んでのり面を強化する構造を模型から学んだ。ショベルカーや削孔機を間近で眺めたり、測量機で現場の距離を測ったりした。 同小3年の池谷優樹君(8)は「工事現場は予想より大きく、大変そうだと思った。測量の体験が面白かった」と話し
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改修工事へ安全祈願 藤枝総合運動公園サッカー場バックスタンド
藤枝市は、藤枝総合運動公園サッカー場のバックスタンド改修工事に着手する。約4千席の屋根付き観客席を設置するほか、非常用発電設備を増強して防災機能を充実させる。関係者が出席して20日、安全祈願祭が行われた。 市によると、これまで芝生が敷かれていたバックスタンドに固定席を設けるほか、非常食などを保管する備蓄倉庫を置く。メインスタンドにある発電設備も改修し、3時間ほどだった発電時間を72時間まで延長する。災害時には消防隊の集結地や市民の避難場所として活用する予定という。 木内・角丸・山田特定建設工事共同企業体が工事を担当し、2023年12月の完成を見込む。請負金額は約13億円。 祈願祭には市
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土砂災害時の避難ルート1枚に 「マイ・タイムライン」 藤枝市が推進
藤枝市は、土砂災害のリスクや避難方法などを家族で話し合い、必要な情報を記入してもらう「わが家のマイ・タイムライン」の取り組みを進めている。がけ崩れや土石流、地滑りへの対策を「自分事」として捉えてもらうことで、万が一の際に的確で速やかな行動をとれるようにする狙いがある。 「おじいちゃんがスマホで気象情報を調べるのは難しそう」「この避難ルートは危ないかも」。同市時ケ谷の会社員亀田科恵さん(43)一家は4月、市の担当者の訪問指導を受けながらマイ・タイムラインの作成を進めた。亀田さんは学生の娘2人と70代の父母の3世代計5人で地図を囲み、それぞれが意見を出し合った。 マイ・タイムラインはA3用紙
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ビジネス交流拠点「フジキチ」 藤枝駅北口に6月オープン
藤枝江崎新聞店(江崎晴城社長)は6月1日、藤枝市のJR藤枝駅北口のフジエダミキネ1階にコワーキングスペース「未来共創ラボ フジキチ」をオープンする。企業間のマッチングを推進し、ビジネスイノベーション拠点としての活用に力を入れていく。17日に関係者を招いて内覧会を開催した。 市の支援を受けて整備した。282平方メートルのスペースにシェアオフィスやワーキングスペース、セミナーブース、シェアキッチンなどの機能を設けた。利用は1日、月額会員、シェアオフィス会員の3種類がある。 シェアオフィスはアウトソーシングテクノロジーといった都内IT企業を含む8事業者の入居が決まり、満員になっているという。企
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マーマレード「金」7年連続 藤枝の工房店主、静大農場と連携
藤枝市五十海の「四季のジャム工房 やまゆスイーツ」の店主小野延子さん(47)がつくった2種類のマーマレードが、英国で3月に開催された世界的なコンテストで金賞に輝いた。金賞獲得は7年連続。多様なかんきつ類を研究栽培する静岡大農学部の農場と連携し、次々に新作を生み出していることが高評価につながっている。 コンテスト「ダルメイン・マーマレードアワード2022」で金賞を獲得したのは「へべず」と「ゆず&へべず」の2種類。ヘベズは宮崎県日向市原産の香酸かんきつ類。加工しても爽やかな酸味が残り、果皮の食感が柔らかいため「マーマレードに向いている」(小野さん)と開発に乗り出した。 藤枝市仮宿にある同大藤
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絶景眺め茶味わう ティーテラス設置 藤枝・市之瀬の里
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶会社「市之瀬の里」(勝治義男社長)が、山あいにある茶園に「ティーテラス市之瀬」を設置した。完全予約制で、眼下に広がる絶景を眺めながら茶や茶菓子を楽しめる。 テラスは斜面にある茶園の中に設けた。山の谷間に位置する市之瀬地区の集落のほか、天候に恵まれれば牧之原台地なども望むことができる。部材には県産のヒノキを使用。県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局の支援を受けて整備した。 勝治社長は「美しい景色の中で自慢の茶を味わってほしい。実際に栽培している場所を見ることで、山の茶のファンが増えてくれたらうれしい」と期待を寄せる。 利用は午前と午後の2部
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熱戦!豆力士70人 わんぱく相撲焼津場所
焼津青年会議所などは15日、小学生を対象にした「第37回わんぱく相撲焼津場所」(静岡新聞社・静岡放送後援)を焼津市営相撲場で開いた。焼津や藤枝、牧之原市から約70人の豆力士が出場し、熱戦を繰り広げた。 学年や男女別に分かれて頂点を競った。まわしを締めた児童たちは「はっけよい」の掛け声に合わせて組み合い、全力で押し合った。土俵の周りでは保護者らが応援し、白熱した取り組みに大きな拍手を送った。 4~6年生の男女の優勝者が県大会の出場権を得た。
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藤枝でトレイルランイベント 日本アルプス縦断レース4連覇の望月さん 愛好家と“共走”
藤枝市などは14日、静岡市消防局山岳救助隊員で山岳アスリートの望月将悟さん(44)を招いたトレイルランイベントを藤枝市の蓮華寺池公園周辺で行った。トレイルラン愛好家ら約25人が参加し、実力者との“共走”を楽しんだ。 同公園や周辺の清水山の山道を駆け抜ける約9キロのコース。先導した望月さんは、自然の中を駆け抜ける競技の醍醐味(だいごみ)や、安全な楽しみ方などを紹介した。 レースに先立って講演会もあった。トランスジャパンアルプスレースを4連覇した経験を持つ望月さんは挑戦することの大切さとともに「走るだけではなく、美しい景色に出合えるなど多くの発見がある」と魅力を伝えた
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ペットボトル「藤枝の水」 モンドセレクション最高金賞、3年連続
藤枝市が民間企業と協力して製造・販売するペットボトル飲料「藤枝の水」がこのほど、国際的な評価機関「モンドセレクション」(ベルギー・ブリュッセル)で3年連続の最高金賞に輝いた。3年連続で金賞を受賞した品に与えられる称号「インターナショナル・ハイクオリティー」も獲得した。 受賞は「ビール・水・ソフトドリンク部門」。同市青南町の地下65メートルで採取している。売上本数は年々増加していて、2021年度はモンドセレクション受賞前の19年度から46%増の3万342本だったという。製造から2年間保存でき、市は常備水としての活用も勧めている。 市内の公共施設などで1本税込み70~80円程度で販売している
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島田掛川信金 購入予定の駅前駐車場 藤枝市と有効活用協定
藤枝市と島田掛川信用金庫は11日、同信金が購入する予定の市有地「市営藤枝駅前駐車場」の有効活用に向けた基本協定を締結した。広域都市機能の発揮や、交流ビジネスの創出を図る方針を確認した。 北村正平市長と同信金の伊藤勝英理事長が市役所で協定書に署名した。北村市長は「地域の新たな核となる施設になることを期待している」、伊藤理事長は「地域経済の発展と地元住民の役に立てるよう努力する」とそれぞれ述べた。 市有地は同駅の北側にあり、審査を経て売却先を決定した。同信金は広域母店を設置するほか、地域ビジネス支援ゾーンやサテライトオフィスなどを設ける方針。立体駐車場も併設する。2025年秋ごろの供用開始を
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地図片手にポイント探し 藤枝でオリエンテーリング大会
藤枝市サッカー協会グループなどはこのほど、「県民オリエンテーリング大会兼藤枝総合運動公園オリエンテーリング大会」を同公園で開いた。県内の親子連れらが参加し、自然の中での運動を楽しんだ。 制限時間内に地図とコンパスを使って園内に設置されたポイントを探し出し、点数を競うルール。サッカースタジアムの電光掲示板や展望台なども活用して開催し、参加者は戦略を立てながら競技に臨んだ。 各部門の優勝者は次の通り。 個人男子 出野幹男▽同女子 竹本佳世子▽団体一般 七森海南▽同家族 高橋隆(いずれも同市)
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紅茶やスイーツ3品認定 藤枝セレクション ロゴマークも刷新
藤枝市はこのほど、地域を代表する逸品を紹介する「藤枝セレクション2022」に「有機和紅茶」(TEA SEVEN協同組合)、「SHIAWASEサンデー」(ジャパン・ベリー)、「和紅茶どら焼き」(松田商店 真茶園)の3品を認定した。 市によると、有機和紅茶は香りが強くなる希少な「ウンカ芽」を使用。サンデーは完熟イチゴをたっぷり入れた。和紅茶どら焼きはふんわり食感と濃厚バタークリームが特徴という。 今回は、よりブランド力を高めるために認定品を少数に絞った。ブランドロゴマークも刷新し、応募の中から新島明優さん(静岡デザイン専門学校)の案を採用した。 ■クイズに答えて認定品当てよう 藤枝市広報
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広幡小に児童クラブ新施設 葉梨地区は定員50人増設 藤枝市
藤枝市は本年度の待機児童解消策として、広幡小に児童クラブの専用建物を新設したほか、葉梨地区にもクラブを増設した。葉梨地区では移動支援車を導入し、藤枝小の児童も受け入れる。このほど両会場で記念式典を行った。 広幡小では、同校の隣接地に2階建ての施設を整備し、これまでより14人多い100人の受け入れが可能になった。これまでは校舎内の余裕教室を活用していた。 葉梨地区では、葉梨小内にあるクラブとは別に、旧地区交流センターに定員50人のクラブを開設した。藤枝小の待機児童5人の迎えに使う移動支援車も配置した。新たなクラブは、夏休み期間中に市内全校を対象に受け入れをするなど、広域的な活用を視野に入れ
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子どもに無料パン 藤枝の2店舗 ミートボールも提供
藤枝市本町の菓子店「ブランジェ甘清堂」と洋食店「助宗食堂」が5日まで、子どもに商品をプレゼントするイベントを展開している。コロナ禍でも子どもたちに笑顔になってもらいたいと同市岡出山の「人形の雛常」が企画し、3店舗で協力して実施している。 甘清堂ではメロンパンやクリームパンなど、助宗食堂ではミートボールを配布する。1日50~60個限定で、対象は幼児から中学生まで。休店日は開催しない。 甘清堂の前田由理さん(51)は「暗いニュースも多い中で、子どもたちに喜んでもらえたら」と話す。
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大井川の特産品が大集合 焼津でマルシェ
大井川地域の特産品を集めた「みなとオアシスおおいがわマルシェ」(実行委員会主催)が29日、焼津市の大井川港特設会場で開かれた。 約25団体がブースを構え、海鮮料理や海産加工品のほか、ウナギのかば焼き、茶、菓子などを販売した。ステージ会場では、よさこい団体などがダンスや歌のショーを繰り広げ、雰囲気を盛り上げた。 大勢の家族連れらが来場し、買い物やステージ見学を楽しんでいた。
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静岡人インタビュー「この人」 川崎怜さん(静岡市葵区) 玉露の里のカフェ開店へ企画、立案に携わった
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」のレストラン2階に3月下旬、カフェ「うさぎの隠れ家」が開店した。カフェの内装デザインやメニューなどを企画、立案した。同施設を運営する静鉄リテイリング経営企画課の主任。27歳。 -カフェのコンセプトは。 「全12席と小さな空間で、くつろいでもらえるような隠れ家的な雰囲気を目指した。もとは観光バスの運転手の休憩場所として活用していた和室をフローリングに改装した。和と洋の要素をうまく取り入れることで、目新しい印象を与えたかった」 -工夫した点は。 「気兼ねなくおしゃべりできるようにテーブルの方向を変えたり、高さの異なるソファと椅子を取り入れたりして、別
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新茶初取引 つゆひかり1万4000円 JA大井川茶業部藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川茶業部藤枝工場で21日、新茶の初取引が行われた。最高値を付けたのは、手摘みのつゆひかりで1万4千円。茶業関係者が出席し、シーズンの幕開けを祝った。 茶業協議会藤枝支部の渡辺元嗣支部長は「茶葉は順調に育っている。よい取引が行われることを願っている」とあいさつした。同JAの杉山芳浩常務理事は「需要が低迷する中、既存ファンを大切にするとともに、若い世代にも積極的に情報を発信したい」と抱負を語った。 直前に降雨が続いたこともあり、上場量は122キロにとどまった。今後、摘採範囲が拡大していく見通し。
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古民家、子育て施設見学 藤枝移住、首都圏の家族ら体験
藤枝市はこのほど、首都圏からの移住を検討している家族連れらを対象にした移住体験ツアーを市内で開いた。7組17人が参加し、空き家や子育て関連施設の見学などを通し、「便利さと豊かな自然の両立」をPRする同市での暮らしを体験した。 市と協力して空き家の解消を図る民間企業でつくる「市空き家ゼロにサポーター」と連携したイベント。 参加者は空き家を改装した物件や蓮華寺池公園、れんげじスマイルホール・キッズパークなどを巡った。古民家体験施設では先輩移住者の話を聞いたり、縁側で将棋を楽しんだりした。市の子育て環境や補助金などに関する説明も受けた。 参加者からは「仕事と住まいについて相談したい」「移住を
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「おもしろ漢字」第3弾 藤枝の山崎さん、書籍を自費出版 難易度やや高め
藤枝市の高齢者サロンで「おもしろ漢字教室」を開講する山崎道生さん(81)=同市時ケ谷=が、出題したクイズをまとめた書籍の第3弾を自費出版した。今作は自身が飼っていた愛犬が登場し、動物同士の掛け合いを通してストーリー性を持たせる工夫をした。 A5判146ページ。同音異義語や漢字の成り立ち、とんちクイズなど多彩な問題を収録した。今作も、頭を使うことで認知症予防に役立てることを狙いにしたため、難易度はやや高めに設定した。 30年ほど前まで家族同然に過ごしていた柴犬「チビちゃん」と、その友達の猫と猿が登場する章では、動物名が入ったことわざなどから考える問いを設定した。 500部を印刷し、希望者
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記者コラム「清流」 蓮華寺池公園支える郷土愛
蓮華寺池公園が1年で最も華やかになる時期を迎えている。4月上旬まで見頃だった桜と交代するように、現在はフジの紫色が映える。春の陽気に包まれながら家族連れらが散策する様子は、藤枝市の魅力を象徴するような光景だ。 2015年にスターバックスコーヒーが近くに開店したことなどにより来園者が増加。現在は年間約150万人が訪れる。市は2017年から5年かけて藤棚や駐車場の改修などの再整備を進め、受け入れ態勢の強化を図った。 一方、園内のフジや四季折々の草花がきれいに維持されているのは、地元の高齢者らボランティアの力が大きい。市内外から人気を集めるスポットが郷土愛で支えられていることこそ、地域の誇りと
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藤まつり開幕、藤枝・蓮華寺池公園 早くもフジ見頃 5月5日まで多彩なイベント
藤枝市の蓮華寺池公園でフジが見頃を迎えた。池回りの散策路にある藤棚や鉢植えで紫色の花を咲かせ、来場者の目を楽しませている。開花に合わせて同公園で16日、藤まつり(実行委員会主催)が開幕した。5月5日まで、物産展など多彩なイベントを展開する。 開会式が水上特設ステージであり、市や藤枝商工会議所、フジの管理団体の関係者らが出席。江崎晴城実行委員長は「フジの花とともに、自然の中での買い物も楽しんでほしい」と呼び掛けた。 会場では飲食ブースの設置やフジの花展のほか、こいのぼりの掲出、フォトコンテスト、ライトアップなどを展開する。 市によると、同園には20種250本超のフジが植えられている。見頃
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茶況(4月11日)藤枝で「献茶祭」 茶業発展を祈願
藤枝市茶振興協議会(会長・北村正平市長)は10日、同市の飽波神社で献茶祭を行った。新茶シーズンを目前に控え、地元茶業の発展を祈願した。 JA大井川や茶手揉保存会、市の関係者ら約20人が出席した。北村市長が稲葉地区で収穫された藤枝のブランド茶「藤枝一香」500グラムを神前にささげたほか、出席者が玉串奉納などを行った。 北村市長は「関係者で一体となって茶業振興に力を注ぎたい」とあいさつした。
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藤枝市のプログラミング教育 専門知識持つ教員不足、好奇心刺激する指導を【解説・主張しずおか】
全国に先駆けて市内の全小中学校にソフトバンクロボティクスの人型ロボット「ペッパー」を配備し、プログラミング教育に活用している藤枝市。同社主催のプログラミングコンテスト全国大会で多くの藤枝市チームが入賞するなど、成果が表れている。一方、学校間での温度差や専門知識を持った教員の不足など、取り組みを発展させていく上での課題も出ている。 「好奇心を刺激するようにしている」。葉梨中のプログラミング教育を主導する技術科教諭の秋山友徳さん(46)は、指導する上での心掛けを語った。理系科目が苦手な生徒らが“食わず嫌い”にならないようにするため、まずは興味を引き出すことが大切という。
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「とんがりぼう」完成 藤枝・旧貿易商館を移築 茶文化発信拠点に
藤枝市が旧藤枝製茶貿易商館の建物の一部を移築する形で蓮華寺池公園に整備を進めてきた茶文化発信・観光交流拠点が完成し、9日にオープニング式典を行った。「とんがり屋根」の愛称で親しまれた外観から、新施設は「とんがりぼう」と命名された。11日午前10時に開館する。 市や運営事業者、工事の関係者らが出席し、テープカットや内覧会を行った。北村正平市長は「歴史ある建造物を移築できてうれしく思う。基幹産業である茶業の振興の一助になるはず」と期待を寄せた。施設名を提案した山田智也君(青島小2年)に記念品を贈った。 建物は木造2階建てで吹き抜けがあり、延べ床面積は約180平方メートル。元の建物の木材を梁(
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藤枝魅力発信へ市長に提言 ガールズ会議、蓮華寺池公園の集客など
藤枝市在住、在学の女子学生でつくる「ふじえだガールズ・ミーティング」はこのほど、2021年度の活動発表会を同市の藤枝シネ・プレーゴで開いた。活動を通して気付いた地域課題に触れた上で、蓮華寺池公園の魅力を生かした集客などの提言を北村正平市長に伝えた。 高校生や専門学生、大学生ら約20人が参加した。藤枝の魅力を紹介するオンライン女子旅企画や、藤枝MYFCとのコラボグッズ開発といった1年間の活動を映画館のスクリーンを使って報告。北村市長とのトークセッションにも臨んだ。 提言は「市民誰もが楽しめ記憶に残るまちへ」と「多くの人が立ち寄り全国に発信されるまちへ」の2本柱。小中高生を対象にした自然や文
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「シャワートラック」導入 災害時の運用、機動的に 藤枝市
藤枝市はテント式シャワーの搬送などに活躍するトラック「多目的支援車」を導入し、6日に市役所で車両をお披露目した。少量の水で多人数が使えるシャワー室2室を荷台に備えていて、災害避難所にトラックごと移動させての利用を想定している。 車両は4トントラック。シャワー室は可動式パーティションで組み立てる。折り畳めるため、空いたスペースを支援物資の輸送に活用するなど状況に応じて運用していく。平時には、野外イベントでのステージショーの舞台としても役立てていく方針という。 同市は2019年度、都内企業が開発したテント型シャワー設備を導入した。人工知能(AI)による水循環システムを採用し、汚れた水を高効率
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茶況(4月4日)茶室や庭園をライトアップ 藤枝・玉露の里
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」は1、2日の2日間の夜間、ライトアップイベントを行った。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」や、その周囲にある日本庭園を幻想的に彩り、来場者の目を楽しませた。 地元の竹灯籠作家moriya(もりや)さんが企画監修。竹灯籠や和紙あんどん、和傘など計約30基を設置した。色とりどりの光が水面に反射する風景を演出した。 桜の見頃に合わせた同施設のイベント「桜まつり」の一環として開催した。
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蓮華寺池公園の再整備完了 木道や藤棚、記念植樹も 藤枝
藤枝市が2017年から続けていた蓮華寺池公園の景観や利便性向上を図る再整備事業がこのほど、菖蒲園の木道が完成したことで全て完了した。30日に同園滝の広場で記念植樹を行い、工事の終了を祝った。 菖蒲園の木道は池の水上に架かっていて、段差をなくしてバリアフリー化した。再整備ではこれまでに、藤棚の修理や駐車場の増築、音楽堂の改修などを進めてきた。 記念植樹はヒトツバタゴ(別名・ナンジャモンジャ)1本を植えた。市や造園業の関係者らが出席し、北村正平市長がシャベルを使って土をかけた。樹齢10年ほどで、数年後に白色の花を付ける見通し。北村市長は「市民だけでなく、市外からも大勢の人が集まるような公園で
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茶況(3月28日)ティーテラス披露 藤枝・市之瀬地区
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶販売会社「市之瀬の里」は、中山間地の茶園にティーテラスを設置した。県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局が支援する取り組みの一環で、30日にお披露目会を行う。 テラスは眺望の良い斜面にある。茶園や市之瀬地区の集落のほか、御前崎方面まで広がる景色を眺めながら、同社の茶と茶菓子を味わえる。テラスには県産材のヒノキを使用した。利用は有料で、完全予約制の1組限定貸切方式。
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隠れ家カフェで癒やし「うさぎのねどこ」 藤枝・玉露の里に開店
藤枝市岡部町新舟の玉露の里を運営する静鉄リテイリングは25日、同施設のレストラン「茶の華亭」の2階にカフェ「うさぎのねどこ」をオープンした。全12席の隠れ家的な空間で、若い世代や女性を主なターゲットにしている。 観光バスの運転手らの休憩場所として利用されていた和室を改装し、木の質感を生かしたフローリングの部屋にした。若手女性社員が中心になって企画立案や内装デザイン、メニュー開発などを進めた。 煮込みハンバーグやパスタといったランチメニューのほか、抹茶ラテや玉露のデザートなどを揃えた。飲み物やデザートのみの利用も可能。カフェ開店を主導した同社経営企画課の川崎怜さん(27)は「癒やしの空間を
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原発広域避難 31キロ圏内全市町策定完了 藤枝市が計画公表
藤枝市は23日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故を想定した原子力災害広域避難計画を公表した。市域の北部や東部が原発から5~31キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)から外れるため、同区域外を避難先として活用する。これで原発から31キロ圏内の11市町全てで広域避難計画の策定が完了した。 UPZ外に当たる瀬戸谷、葉梨、広幡、岡部の4地区の公共施設を避難場所とし、4万人の収容を見込む。神奈川県の避難先も確保したほか、地震などの複合災害に備え、埼玉県からも受け入れ協力を取り付けた。 長距離避難の混乱を軽減するため、避難先などを案内する経由地として市総合運動公園を設定した。バスなどで県外に向
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藤枝の実情を研究報告 連携協定の県内大学生 施策の提案も
藤枝市と包括連携協定を結ぶ県内大学の学生たちによる本年度の地域政策研究発表会がこのほど、市産学官連携推進センターで開かれた。藤枝を舞台に、特定外来生物や移住定住支援などのさまざまな調査を進めてきた各大学の学生が、施策提案と合わせて同市幹部らに報告した。 蓮華寺池公園の外来生物を調べた静岡大理学部の大学院生佐藤晃輔さんは、ウシガエルやアカミミガメ、ブルーギルなどが生息していることを確認したと報告。「調査、捕獲の基盤整備を続けるほか、遺伝子汚染の状況調査が必要になる」との考えを示した。 計6大学7研究室の生徒が発表した。河野一行副市長は「藤枝の実情をよく調べた上での発表が多かった。政策に反映
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ごみ戸別収集を効率化 運行ルートを自動表示 藤枝市が実証実験
藤枝市はこのほど、ごみの戸別収集業務の効率化を図るため、運行ルートなどを自動的に設定、表示することができるシステム導入に向けた実証実験を行った。静岡新聞社とSBS情報システムが協力した。 実証実験は1~2月に計3回実施。スマートフォンの地図アプリなどを活用し、担当者がシステムで作成されたルートに従って走行した。ルートを容易に設定できることや、業務内容を担当者間で共有しやすくなることなどを確認した。 市によると、戸別収集は指定場所にごみを出すことが難しい高齢者らを対象に2020年にスタート。市職員が週1回、トラックで各世帯を回って回収に出向く。現在の登録数は23世帯。今後、高齢化に伴って利
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「日々の努力が大切」 体操・芦川選手が講演 藤枝
藤枝市の葉梨中は17日、東京五輪体操女子種目別平均台で6位入賞し、世界選手権では同種目で日本人女子67年ぶりの金メダルを獲得した芦川うらら選手(19)=静岡新聞SBS=を招いた講演会を開いた。芦川選手は約350人の全校生徒に向けて、日々の努力を積み重ねる大切さを伝えた。 大会の映像を紹介しながら大舞台に臨むまでの準備や当時の心境、金メダル獲得の喜びなどを語った芦川選手。いきなり高いハードルを立てるよりも日々の目標が大切と呼び掛け、「毎日少しずつでも成長を実感できれば自信になる」と強調した。 生徒から「試合で緊張しない方法」や「勉強とスポーツを両立させるこつ」を尋ねられ、それぞれ「本番を想
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茶況(3月14日)収穫例年並み 早場所生産者予想 藤枝稲葉地区
早場所の藤枝市稲葉地区のある生産者によると、冬季の冷え込みや小雨の影響を受け、ここまでの生育はやや遅れ気味という。一方、気温が高くなるにつれて成長が早まっていて、「収穫時期は例年並みになるのではないか」と予想する。 現在は防除の作業をしていて、今後は施肥なども進めていく。「園相は良好。コロナ禍で需要に不安はあるものの、今年も良いお茶をつくれそう。多くの方に味わってほしい」と期待を込めた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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藤枝市民有志 蓮華寺池公園にフジバカマ植え付け アサギマダラの飛来期待
70歳以上の藤枝市民有志らでつくる「日本120学会藤枝支部」は9日、同市の蓮華寺池公園でフジバカマの苗の植え付けを行った。フジバカマが好物のチョウ「アサギマダラ」の飛来ポイントにすることを目指す。 植えた場所は蓮華寺池の南西側にある藤棚の近く。同支部会員の山崎猛さん(78)が畑で育てたフジバカマの苗約160本を用意した。会員ら約10人が参加し、土を耕したり畝をつくったりして植え付けた。 同支部によると、秋ごろに花を付ける見通し。アサギマダラの飛来は10月ごろという。山崎さんは「たくさん飛来し、蓮華寺池公園がより魅力的な場所になれば」と期待を込めた。 アサギマダラは「旅するチョウ」として
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藤枝市の新庁舎整備 次世代見据え機能的に【黒潮】
藤枝市は2022年度、同市岡出山にある市役所本庁舎の建て替えに向けた構想づくりに着手する。8年後の30年度ごろの完成を目指して計画を具体化させていく。アフターコロナを見据え、社会や時代の変化に対応した過不足のない機能を備えた建物にしてほしい。 市によると、本庁舎は1973年の建設から49年が経過した。建物としての余力は残っているというが、庁舎の建て替えには土地の設定や公共施設の再編を含め、多岐にわたる調整が求められる。早めに動きだし、議論を尽くすことを重視すべきだろう。 構想を練る上で、行政のデジタル化やスリム化がキーワードになりそうだ。窓口での手続きを電子申請で済ますなど、行政手続きの
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茶況(3月7日)有機栽培でブランド化 藤枝市長が方針
藤枝市の北村正平市長は市議会2月定例月議会の一般質問で、農林水産省が立ち上げ準備を進めている制度「オーガニックビレッジ」の取り組みなどを通して、茶などの農産物の有機栽培を推進していく方針を示した。 同制度は、国の支援を受けながら自治体と生産者、加工・流通業者、消費者らが一体となって地域の有機農業を活発化させることを目指す。 北村市長は「有機栽培の茶の産地として強力なブランドの形成を目指したい」と語り、必要となる基盤の整備を進めていく考えを明らかにした。
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フジの樹名板お目見え 藤枝順心高生がデザイン 蓮華寺池公園
藤枝市の蓮華寺池公園内にある「藤の里広場」でこのほど、藤枝順心高生がデザインしたフジの樹名板がお目見えした。デザインを統一して見やすくした。市は新年度から広場の名称を「フジの庭園」に改める。市の花であるフジの魅力をより前面に押し出した空間として運営していく。 庭園は池の北西側の丘にあり、15種類75本のフジが立木として植えられている。同校の手工芸部員11人が、全ての木の前に立てるA5判の看板のデザインを考えた。 「紫長藤」「黒龍」「口紅」などの品種名と、「花房が長い」「密集した濃い紫色の花」「満開時は白色に近い」といったそれぞれの特徴を説明する文章や絵を記した。 部員らは同日、看板の設
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新庁舎完成は30年度目標 藤枝市長議会答弁「次世代型に」
藤枝市の北村正平市長は2日、市役所本庁舎の建て替えについて、8年後の2030年度ごろの供用開始を目標にするとの方針を示した。市議会2月定例月議会の代表質問で、松崎周一氏(藤新会)への答弁。 市によると、22年度に大まかな構想をまとめ、基本計画の策定などを通して具体化していく。設計への着手は26年度を予定し、建設工事にかかる期間は2年間を見込む。場所は、現在の本庁舎の周辺を想定している。 費用確保のため、市は22年度に基金を設置する。初年度に5億円を入れ、それ以降も同等の金額を積み立てていく。総額の半分ほどを基金でまかなう方針という。 本庁舎は1973年の建設から49年が経過している。建
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官民協働で「スマホ教室」 藤枝市、情報格差の解消目指す【22年度予算案/志太榛原②】
「スマホの操作で分からない点はありますか」。藤枝市内にある島田掛川信用金庫の支店で2月下旬、女性職員がスマートフォンを手にした高齢男性に尋ねた。職員の手ほどきを受けながらアプリの登録などを進めた男性は「電話やLINE(ライン)の使い方は慣れてきたが、アプリは良く分からない部分が多かった。不安があればまた聞きに来たい」と話した。 藤枝市が民間企業の協力を取り付けて進める「スマホ教室」の一場面。同市は、高齢者らを対象にしたデジタル活用サポートを官民協働で進めていく。同信金の支店のほか、市内3カ所の郵便局でも同様の取り組みが始まっている。 背景にあるのはスマホの普及とともに、コロナ禍で急速に進
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「あつ森」で“しまい都市” 藤枝市と岐阜・瑞浪市提携 地域の魅力発信
ニンテンドースイッチの人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の中に「島」を作って観光PRに取り組んでいる藤枝市と岐阜県瑞浪市はこのほど、「島好(しまい)都市」として提携を結んだ。相手の都市の名物を配置したスポットを互いに設けるなどして、地域の魅力発信に向けて力を合わせる。 島は、ゲーム内のプレーヤーが自由に訪れることができる。2021年に、藤枝市は「おちゃの島」と「サッカーの島」の二つを、瑞浪市は「みずなみ島」を完成させた。ともに地元の学生と協働して制作を進めるなど共通点が多かったことから提携が実現した。 おちゃの島の中には、瑞浪市の名物である美濃焼のこま犬や皿を設置。みずなみ島では、「
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多機能カーブミラー効果検証 出合い頭事故防止へ 藤枝市、民間と開発
藤枝市は16日、民間と共同で開発した、通行車両の存在をライトで警告する多機能カーブミラーの実証実験を同市志太の市道交差点でスタートした。見通しの悪い交差点に設置することでドライバーに注意を促し、出合い頭事故を防ぐ効果が期待される。 人工知能(AI)と連動させた監視カメラで交差点に進入する自動車やバイクなどを識別し、カーブミラーに発光ダイオード(LED)ライトを点灯させて知らせるシステム。同市によると、設置は全国で初とみられる。主にカーブミラー部分の開発を村上開明堂、AI機能を沖電気工業が担当した。 実験での設置場所は青島東小の西側にある交差点で、過去5年で8件の出合い頭事故が起きている。
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藤枝市22年度予算案 将来基盤の構築に重点 10年連続過去最高
藤枝市は15日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度から11億円増の557億8000万円で、10年連続で過去最高を更新した。アフターコロナを見据えた将来基盤の構築や、市民生活を支える施策を重点的に進める。 歳入の柱となる市税は9億円増の211億円。コロナ禍での地域経済の停滞が限定的だったことから、法人市民税の40・4%増をはじめ、個人市民税、固定資産税のいずれも増額を見込む。市役所新庁舎の建設基金に5億円を積み立てるため、繰入金を45・8%増と大幅に増額して対応する。 継続的な大規模事業では、中心市街地の再開発推進に2億5600万円を計上。高層マンション建設に向けて事業計画
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茶況(2月14日)茶拠点施設開館へ 新商品開発を推進 藤枝
藤枝市の蓮華寺池公園内で4月に茶文化発信・観光交流拠点施設がオープンするのに合わせ、施設の運営団体の一つである「TEA SEVEN協同組合」が記念商品の開発を進めている。 同組合は藤枝市内の茶業関係7団体(6茶商、1農家)でつくる。新商品は、それぞれの団体が生産したり仕入れたりした茶葉を使った7商品で、統一シリーズとして販売する方針。ほかに藤枝のブランド茶「藤枝かおり」の新商品も揃える予定という。 同施設は、「とんがり屋根」の愛称で親しまれた旧藤枝製茶貿易商館の一部を移築して整備される。
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藤枝の魅力、英語で伝える 市職員グループが動画制作
外国語が得意な藤枝市の職員のグループが藤枝の魅力を紹介する英語版PR動画を制作し、14日に市役所でお披露目した。外国人に向けた情報発信を強化し、アフターコロナを見据えた交流人口拡大につなげる。 観光名所や特産品、市の重点施策などを6分間の動画でまとめ、英語の字幕を付けた。蓮華寺池公園の藤まつりや朝比奈大龍勢のほか、サッカーが盛んなこと、健康や教育といった「4K施策」を紹介した。 動画は、市の公式SNS(会員制交流サイト)や海外とつないだオンライン交流会、国際交流イベントで放映するなどして活用していく。 グループの名称は「フジエダ・グローバル・プロジェクト・チーム」。英語の実用的な学習経
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江戸の旅情 五右衛門風呂“復活”へ 藤枝「岡部宿大旅籠柏屋」
藤枝市岡部町岡部の国登録有形文化財「岡部宿大旅籠柏屋(おおはたごかしばや)」にある五右衛門風呂について、同市は来年度から、入浴体験ができる施設を目指して改修工事を進める方針を固めた。昔の浴室を“復元”し、東海道の旅情をよりリアルに体感できるようにする。 風呂は、内部を公開している主屋とは別棟の木造平屋の建物内にあり、ほとんど存在を知られていなかった。江戸時代後期に建てられた主屋よりは新しく、明治時代以降に作られたとみられる。サイズは直径75センチ、深さ65センチほどで、コンクリート製に近い構造とみられる。 市によると、別棟の建物や風呂設備は老朽化が進み、全面的な改
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持続可能な働き方を 藤枝市の女性活躍会議が提言 男性意見も反映
藤枝市は9日、女性職員でつくる女性活躍推進会議「フジェンヌ」の本年度のメンバーらによる「働きやすい職場環境づくり」に関する提言発表会を市役所で行った。今回は男性職員も調査研究に加わり、男性の視点も取り入れた上で育休取得推進や持続可能な働き方の実現に向けて意見を述べた。 男性が育休を取得しやすくするため管理職のマネジメント項目に取り入れることや、柔軟な休暇制度の導入を提案した。トラブルなどを抱えた職員のサポート態勢として、元職員らによるワンポイント・リリーフ制度の導入やダブル担当制の徹底などを訴えた。 発表後、北村正平市長に提言書を手渡した。北村市長は「それぞれがはっきりと意見を言える風通
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茶況(2月7日)ジュニアお茶博士 藤枝で認定講座 26日、小学4、5年対象
藤枝市お茶のまち推進室は26日、小学4、5年生を対象にした「藤枝ジュニアお茶博士」認定講座を同市堀之内の茶商工業協同組合で開く。子どものうちから地場産業である茶業に関心を持ち、藤枝茶の発信に一役買ってもらう。 午前と午後の2部制で、計約50人が参加する予定。茶業の歴史や種類を知る座学のほか、煎茶や玉露のおいしい入れ方を学ぶ実習などを行う。 受講後は、各種イベントで呈茶サービスするなどPR活動に参加する。 同推進室によると、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、延期や中止の可能性があるという。
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義農 清兵衛の胸像除幕 飢餓農民を救済、功績伝承 藤枝
藤枝市高柳の住民らでつくる「義農 石上清兵衛顕彰会」などは4日、地元の高柳神社の境内に建立した清兵衛の胸像の除幕式を行った。江戸時代、命を賭して飢餓にあえぐ農民を救済した清兵衛の功績を伝え、郷土の発展につなげていく。 同顕彰会によると、清兵衛は高柳地域の庄屋だった。当時、地域を治めていた田中藩の年貢取り立てが厳しかった上、不作が続き、農民は困窮していた。清兵衛は藩の役所で年貢の減免を直訴し、引き換えに処刑されたという。今年は没後330年にあたる。 建立した胸像は、台座も入れて高さ約2メートル。周辺に七つの石を敷き、高柳7町内会の協力を表現した。彫刻家松田裕康さんが制作し、台座の題字は北村
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記者コラム「清流」 巨樹の力
自宅から数キロ圏内の寺社境内や河川敷に「大慶寺の久遠の松」や「月見里(やまなし)神社のクスノキ」といった数多くの巨樹がある。散歩やジョギングの目印にしながら鑑賞を楽しんでいる。 地元の環境保護団体「藤枝21世紀の森づくりの会」がまとめた冊子によると、藤枝市内には少なくとも89本の「巨樹・古木」が現存しているという。冊子ではそれぞれの巨木や周辺地域の歴史も紹介している。 根元近くで枝分かれしていたり、表面がコケまみれだったりと立ち姿はさまざまだが、いずれも近くから見上げればその威容に圧倒される。木が生きてきた長い時間に思いをはせると、自分の悩みなどちっぽけに感じられ、元気が出てくるから不思
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藤枝市「バス停型タクシー」出発 五十海市立病院線の運行開始
藤枝市は1日、民間タクシー会社の協力を得て、バス停型乗合タクシー「五十海市立総合病院線」の運行を開始した。高齢者らにとっての生活の足を確保するとともに、運用の無駄を減らすことで持続可能な交通網の構築を目指す。 乗合タクシーは五十海地区と同病院を結び、藤枝地区の住宅街などを経由する。医療機関や市役所、地区交流センター、スーパー、金融機関などの近くにある20カ所のバス停で乗り降りできる。料金は距離などによって200~400円。 五十海発は午前7時半から、同病院発は午前10時半から運行し、いずれも1時間おきに計9便を用意した。一方、予約制のため、利用者がいる時だけ希望区間を走行する形になる。運
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スマホアプリで公園情報発信 希望条件検索、思い出投稿も 藤枝市
藤枝市は2月1日、スマートフォンアプリ「パークフル」を活用し、市内170カ所の市営公園の情報発信を開始する。子育て世代や地域の散策を楽しむ人などが希望の条件に合う公園を探せるほか、利用者がそれぞれの公園での思い出を投稿し、フォローできるのも特徴という。 同アプリは都内のIT会社「パークフル」が運営する。地図上で現在地の近くにある公園を確認したり、遊具の種類やトイレの有無など設備名から公園を検索したりすることができる。 市はアプリを活用して各公園の魅力発信に役立てる。市花と緑の課の職員が各公園を巡って撮影した写真を示すほか、見頃を迎える花の情報などを掲載していくという。 同課の担当者は「
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茶況(1月31日)「百茶文」複製 藤枝市に寄贈 日本書道教育協会
日本書道教育協会はこのほど、歴史的文献に記された「茶」の字を基に、100字の「茶」を並べた書作品「百茶文(ひゃくちゃもん)」の複製を藤枝市に寄贈した。蓮華寺池公園で4月にオープン予定の茶文化発信・観光交流拠点施設内で展示される予定。 同協会理事長で静岡大名誉教授の平形精一(精逸)さんらが市役所を訪れ、北村正平市長に手渡した。平形さんは「好きな字を探すことなどを通し、茶に関心を持つきっかけになれば」と話した。 百茶文は、中国や日本の古典、各種文献資料などの中から、空海や千利休らの「茶」の字を厳選して紹介している。寄贈品は、平形さんによる揮毫(きごう)で制作し、2006年に県に寄贈した作品の
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石彫刻 水守中央公園に2基設置 藤枝 地元出身の杉村さん制作
藤枝市水守の水守中央公園に、地元出身の彫刻家杉村孝さん(84)が地域への思いを込めて制作した石彫刻2基が設置された。公園を管理する市は26日、関係者を招いて除幕式を行った。 設置したモニュメントは「伸(のびる)」と「籠(こもる)」。伸は赤色と黒色の面を組み合わせた棒状の作品で、近くの須賀神社にある大クスをイメージした。ハート形の空洞を設けた籠は、自らが育った地域への愛着を表現した。 除幕式には杉村さんや大畑直巳副市長、地元自治会役員ら約20人に加え、地域のこども園の園児が参加した。杉村さんは「生まれ育った場所に作品を設置でき、光栄という言葉では言い表せない感動がある」と喜びを口にした。大
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藤枝市「子ども守る対策を」 学校施設の貸し出しなど中止
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が静岡県にも適用されることを受け、藤枝市は26日、対策本部会議を市役所で開いて対応方針を決めた。若年層で感染拡大している現状を踏まえ、学校施設の貸し出しや、公共施設の団体利用を中止するとした。 市によると、市内では19~25日の1週間で245人の感染が確認されたうち、半数近い117人が18歳以下だったという。子どもを起点にした家族内感染も相次いでいる。 市独自の対策として、小中学校の体育施設の貸し出しを中止するほか、総合運動公園などのスポーツ施設と地区交流センターなどの文化施設で、高校生以下の団体利用を禁止するとした。中学校の部活動の原則自粛も継続
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茶況(1月24日)藤枝の玉露の里 茶文化振興 祈願し初釜
藤枝市の玉露の里でこのほど、新年の恒例行事「初釜」が行われた。市や市議会の関係者、地元自治会役員ら計約15人が出席し、茶文化の振興や地域の発展を祈願した。 玉露の里の指定管理者である静鉄リテイリングが主催した。同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今回は大谷社中が担当した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、地元の抹茶を味わいながら決意を新たにした。
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ペッパーの活用法提案 藤枝、島田の中学生 プログラミング成果披露
藤枝、島田両市の中学生がロボットプログラミングを活用した地域課題の解決策を考える「プログラミングキャンプ」の成果発表動画が28日まで、藤枝市役所1階ロビーで公開されている。 両市の中学生25人は、藤枝市内で昨年12月に行われた2日間のプログラミング学習に臨んだ。静岡大情報学部の遠山紗矢香講師の指導を受け、プログラミングで人型ロボット「ペッパー」を操作する方法を学んだ。 生徒たちはグループ別に災害対策や観光振興などの分野でペッパーの活用法を考えた。駅で困っている観光客を2カ国語の案内で助ける案や、地域の祭りをクイズ形式で紹介して伝統継承に役立てるといった発表があった。 市役所では、発表の
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郵便局で“スマホ教室” 藤枝市内3カ所、高齢者向け相談ブース
藤枝市内3カ所の郵便局で18日、市民のデジタル活用を支援する無料サービスが始まった。高齢者にとって身近な存在である郵便局の職員がスマートフォンの操作や各種アプリの使い方などを教える。デジタルディバイド(情報格差)の解消を目的に、昨年12月に同市と日本郵便の間で結んだ包括連携協定に基づく取り組み。 サービスが始まったのは高洲、瀬戸谷、岡部の各郵便局。高洲郵便局では利用を促すため、既存のブースの一画に「デジタル活用のお手伝いをします!」と記した看板を構えた。職員が相談を希望した来店客に市LINE(ライン)公式アカウントの登録方法や、健康医療相談アプリのダウンロード方法などを伝えた。利用した地元
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茶況(1月17日)藤枝・マツバ製茶 香り緑茶の2商品発売
藤枝市のマツバ製茶は、県茶業試験場で開発された「香り緑茶」のティーバッグ商品を発売した。 「香り緑茶」は、茶葉を低温でしおれさせる「萎凋(いちょう)」の工程を加えて仕上げる製法。見た目は緑茶と同じでも、花やフルーツのような香味を高め、苦みや渋みを抑えることができるという。 さやまかおりを使った「かおり」と、さえあかりの「あかり」の2種類。主に女性をターゲット層に設定し、パッケージもかわいらしく仕上げた。 どちらの商品も10包入りで税抜き500円。JR藤枝駅の観光案内所などで販売している。
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日本画家・北村さん 郷里の藤枝で展覧会 画業40年振り返る
藤枝市出身の日本画家・北村さゆりさんの画業のあゆみを振り返る展覧会(静岡新聞社・静岡放送後援)が30日まで、同市若王子の市郷土博物館・文学館で開かれている。大型の日本画のほか文芸作品の表紙や挿絵など、約40年に及ぶ活動で手掛けてきた多彩な作品を一堂に集めた。 日本画は、縦198センチ、横740センチの「蝉の音」や、縦182センチ、横273センチの「映・春の風」など大作を中心に約30点を展示した。影や水面のゆらめきなど、日本画では珍しい表現を取り入れて仕上げているのが特徴とされる。 文芸関連は300点超が並ぶ。過去にほとんど公開されてこなかった、直木賞受賞作の「利休にたずねよ」(山本兼一さ
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若い世代に藤枝PR 市がユーチューブ広告制作 首都圏の学生インフルエンサー出演
藤枝市は、首都圏の学生インフルエンサーたちが出演するシティー・プロモーション動画を制作した。藤枝の歴史や食文化を堪能できる観光スポットなどを学生たちが巡る様子をカメラに収めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」の広告として、東京都と神奈川県のエリアで2月末まで放映する。 動画のテーマは「お茶と歴史の街 藤枝市を巡る」。ユーチューブや写真共有アプリ「インスタグラム」で、多くのフォロワーを有する首都圏の高校生や大学生ら計10人が参加した。 学生たちは昨年12月に藤枝市内で撮影会を実施。日本遺産の構成文化財である大旅籠(はたご)柏屋や明治トンネルのほか、抹茶スイーツ店「ななや」などを訪れた。自然や
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患者面会再び禁止に 藤枝市立総合病院 感染防止で12日から
藤枝市立総合病院は11日、新型コロナウイルスの「オミクロン株」の感染拡大に伴い、12日から入院患者への面会を再び禁止にすると発表した。変異株の感染力が強いことから、入院患者への感染防止策を講じる必要があると判断した。 同院では2021年11月に、感染状況がいったん落ち着いたことを受け、面会制限を一部緩和していた。家族などが、人数や時間を絞った上で入院患者と顔を合わせられるようになっていた。
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藤枝の児童、歌声磨く 16日に共演、練習に熱 東京混声合唱団が指導
都内を拠点に活動するプロ合唱団「東京混声合唱団(東混)」と藤枝市の子どもたちが共演する「藤枝市ジュニア合唱祭」(市主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が16日、藤枝市民会館で開かれる。子どもたちは東混の団員から直接指導を受けて技術を磨いていて、本番に向けて練習に熱を入れている。 「遠くに声を届かせる意識を持って」。藤枝地区交流センターで8日に行われた練習。東混のソプラノ歌手松尾明日香さん(29)が、約25人の小学生に呼び掛けた。 10月から計6回の練習を重ねてきた。松尾さんは「ただ楽しむだけではなく質の高い合唱に仕上げたい。発声の訓練に時間を割いてきた」と話す。松下直央君(葉梨小6年)は「き
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シルバー人材センター 求人発信、公式LINEで 藤枝
藤枝市シルバー人材センターが、通信アプリLINE(ライン)の公式アカウントを作成した。迅速な情報提供とともに、高齢の会員たちがスマートフォンに触れる機会を増やすことでデジタルディバイド(情報格差)の解消につなげる狙いがある。1月中に本格的な運用を始める。 アカウント内に専用のコーナーを設け、就業先の紹介や同センターの事務局だより、講習会の情報などの発信を予定する。求人情報はこれまで、同センター建物内の掲示板やホームページ上で紹介してきたが、ラインを活用することで新着情報の素早い発信、確認が可能になる。 高齢者中心で組織するシルバー人材センターで、ラインの公式アカウントを開設するのは全国的
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藤美園リニューアル 藤枝、高齢者の活動拠点快適に
藤枝市志太の市老人福祉センター「藤美園」が5日、改修工事を終えてリニューアルオープンした。市や社会福祉協議会、老人クラブなどの関係者が集い、テープカットを行って祝った。 温泉施設のタイル張り替え、空調の更新、トイレの洋式化、屋根の補強などを行った。1975年の供用開始から老朽化が進んでいたため、半年ほど前から営業を休止して工事を進めていた。 式典に合わせ、高齢者団体によるフラダンスの披露や、フィンランドのスポーツ「モルック」の実演を行った。 市の担当者は「外見や内装がきれいになった。高齢者の活動拠点として、快適に利用してもらえたら」と呼び掛けている。 同センターは60歳以上の人が利用
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避難所迅速に開設へ 災害時、初動措置の担当者明示 藤枝高洲地区
藤枝市高洲地区の4自治会9町内会が、災害発生直後に指定避難所を立ち上げるまでの動きをまとめた「初動措置要員アクションプログラム」を策定し、地域へ浸透させる活動を進めている。初動対応の担当者や業務内容を明示することで、素早い避難所開設につなげる狙いがある。 策定は、前高洲第2西自治会長の大橋道弘さんらが中心になって進めた。大橋さんによると、これまでの計画では避難所運営本部の組織や任務が中心に考えられていたため、本部ができるまでの動きが明確に定まっておらず「災害時の混乱した状況下で機能するかどうか不安に感じていた」という。 そこで初動措置要員として、各町内会から現役役員ではない人を5人ずつ、
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海の幸ギョーザ「さかなクン賞」受賞 藤枝「かど万米店」増田さん
全国漁業協同組合連合会が主催する第22回シーフード料理コンクールで、藤枝市の増田美千代さん(61)が出品した「海の幸たっぷり棒ギョーザ」が最終審査に残り、「さかなクン賞」を受賞した。増田さんは「さまざまなアレンジができる料理なので、多くの人に試してもらえたら」と呼び掛ける。 増田さんは、同市岡部町内谷の「かど万米店」の4代目おかみ。同コンクールの「お魚料理チャレンジ部門」に参加した。 出品したのは、ネギトロ、サクラエビ、シラスなどでつくった具を、ギョーザの皮で棒状に包んで焼いた料理。海産物の臭みを抑えるためにみそを加えたほか、子どもでも手伝えるような簡単な調理法を目指した。 同部門に
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茶況(12月27日)贈答用商品を用意 JA藤枝工場で年賀セール
JA大井川藤枝工場は、贈答用商品などを集めた「お歳暮 お年賀特別セール」を開催している。2022年1月15日ごろまで。 缶入りの藤枝茶といった箱詰め商品のほか、金粉入りの煎茶、管内産地の飲み比べセットなどを用意した。全国茶品評会の出品茶も販売している。 普段使い用の内容量が多い茶葉5商品について、5個購入すればさらに1個プレゼントする企画も実施している。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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静岡産業大4年国松さん 税理士試験合格 在学中達成は全国2人
静岡産業大情報学部4年の国松卓馬さん(22)が、大学在学中に税理士試験に合格した。同大によると、全国で大学生1345人が受験したうち、達成者は2人の快挙。国松さんは「在学中に合格できて安心した。応援してくれた人に感謝したい」と喜んだ。 試験は必修や選択科目など11科目があり、計5科目に合格すれば税理士になることができる。国松さんは大学3年時に3科目に合格後、今夏の試験でさらに2科目をクリアし、2年間での5科目合格を達成した。 勉強のこつは「毎日、同じ時間に始めるようにして、ルーティン化すること」と話す国松さん。インターネットなどから勉強法に関するさまざまな情報を仕入れ、貪欲に知識を身に
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花鉢入れ替え迎春準備 JR藤枝駅南口彩る 静産大と順心高生ら
静岡産業大と藤枝順心高の生徒らが23日、藤枝市のJR藤枝駅南口で、ハンギングバスケットの入れ替えを行った。正月を迎える前に、藤枝の玄関口を花で彩った。 ハンギングバスケットは、南口ロータリーの柱にある壁掛けの鉢植え。19本の柱に計38鉢が掛かる。大学生と高校生のほか、地元ボランティアが定期的に手入れや入れ替えに励んでいる。 今回は、冬でも花を付けるビオラやアリッサム、ハボタンなどを飾った。産業大経営学部の杉本涼さん(3年)は「常にきれいな花を見てもらえるようにしたい」、順心高インターアクト部の白幡真緒さん(2年)は「見た人が、気分よく新年を迎えられたら」と笑顔で話した。
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児童クラブに弁当配達 保護者の負担軽減へ 藤枝市がネットサービス活用し実証実験
藤枝市は24日までに、市内の放課後児童クラブで、インターネットの弁当注文、決済代行サービスを活用し、子どもたちに昼食用の弁当を届ける実証実験をスタートした。家庭から弁当を持参する必要がなくなり、保護者の負担軽減につなげる狙いがある。 都内の会社が運営するネットサービス「おべんとね!っと」を活用する。サービスに登録した保護者が弁当を注文すると、手配を受けた市内の飲食店がクラブまで弁当を届ける仕組み。弁当は1個500円前後を想定している。 実証実験の対象は青島東小内にある二つの児童クラブ。同クラブによると、利用者には共働きの家庭も多く、特に長期休み期間には弁当の配達を希望する声が多かったとい
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静岡人インタビュー「この人」 江崎晴城さん 藤枝ロータリークラブの会長に就任した
本年度で創立50周年を迎える藤枝ロータリークラブをけん引する。藤枝江崎新聞店の社長のほか、藤枝市観光協会長、藤枝商工会議所副会頭を務める。57歳。 -就任の感想は。 「節目のタイミングで大役を任せられ、重責を感じている。奉仕の精神を忘れず、地域社会への貢献や若者の健全育成、国際支援といった活動を精力的に展開していきたい」 -50周年記念事業の方針は。 「『女子のエンパワーメント支援』が大きな柱になる。藤枝市では、女子校の藤枝順心中・高の生徒をはじめ、若い頃から活躍する女性が目立つ。さらに活動の場を広げられるように後押ししていく」 -具体的な内容は。 「障害者支援に取り組む順心高の
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大絵馬に「寅」宿る 藤枝・岩田神社、静産大生がデザイン
藤枝市内瀬戸の岩田神社は18日、来年のえと「寅(とら)」などを迫力満点に描いた大絵馬をお披露目した。静岡産業大の学生が制作した。関係者が出席し、奉納の式典を行った。 絵馬は縦2メートル、横4メートル。中央付近にトラと拝殿を描き、富士山やフジの花、大井川、竹などを配置した。 経営学部の2、3年生8人が、それぞれ小さな絵馬を使ってデザインを考案した中から、2年の武田有華さん(20)の案を採用。8人全員で大絵馬を完成させた。武田さんは「縁起の良い絵柄を集めた。見た人に喜んでもらい、良い新年を迎えてもらえたら」と笑顔を見せた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(12月20日)朝比奈玉露「つゆ茶」発信強化 藤枝市茶振協
藤枝市茶振興協議会(事務局・市お茶のまち推進室)は、同市岡部地区名産の朝比奈玉露を味わい尽くす飲み方「つゆ茶」の発信強化を図っている。 つゆ茶は、専用の茶器を使い、ぬるめの湯で抽出する。ふたをずらしてすすり、最後の一滴まで楽しむ飲み方。3煎目の後、茶葉にポン酢やかつお節をかけて食べることも推奨している。 玉露の露(つゆ)と「to you(あなたのために)」をかけた言葉で、旧岡部町などが2008年に商標登録した。玉露のうま味を最大限に引き出せる飲み方として、新たにチラシを作成するなどしてPRしていく。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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医療従事者に光のエール 藤枝・蓮華寺池公園でイルミ【動画】
藤枝市若王子の蓮華寺池公園でイルミネーションイベント「いたわりと希望の散歩道」が行われている。青色を基調にし、感染症対策で奮闘する医療従事者にエールを送る意味合いを持たせた。 主会場は「ホープ・ステーション」と名付けた光のトンネル。スリランカ出身の作家が、ペットボトルに青い液体を入れたアートを完成させた。 池の北東側の園路樹には、約500メートルにわたって約1万5000球の電飾を施し、幻想的な雰囲気を演出した。 期間は来年2月末まで。午後5~9時に点灯する。
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新聞の読み方を解説 藤枝 朝比奈一小で授業
藤枝市の朝比奈第一小は9日、元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんを招いた授業を行った。5、6年生約20人を対象に新聞の特徴や読み方を解説した。 矢沢さんは新聞の利点として信頼性の高さや、あらゆる情報を網羅できる一覧性を挙げた。見出しや写真には、分かりやすく発信したり目線を引き付けたりする効果があると紹介した。静岡新聞のコラムや、同校を取り上げた記事などを活用して授業を進めた。矢沢さんは「好きな記事をスクラップすることで自分事として感じられるようになる。ぜひやってみてほしい」と呼び掛けた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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3国の高校生がオンライン交流 藤枝ロータリークラブ50周年
藤枝市の藤枝ロータリークラブ(RC、江崎晴城会長)はこのほど、障害者福祉ボランティアに取り組む日本、オーストラリア、台湾3国の高校生たちのオンライン交流会を開いた。同RCの設立50周年記念事業の一環。 藤枝市の藤枝順心高インターアクト部員約20人と、ペンリス市のカロライン・チザム・カレージの生徒2人、台南市の台南高級商業職業学校の生徒3人らが参加した。順心高や同RCの関係者らは藤枝市のBiVi藤枝に集まり、モニター越しに海外の高校生と顔を合わせた。 順心高生は目が不自由な人向けの点字制作、ペンリス市の生徒は自閉症の子どもたちへの支援金調達、台南市の生徒は障害者施設への慰問活動など、それぞ
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自主学習「日知塾」 高校生が先生役も 藤枝・西益津地区
藤枝市の西益津地区社会福祉協議会は、西益津中学校区にある四つの小中高校の子どもを対象にした自主学習教室「日知(にっち)塾」を地元の地区交流センターで展開している。地域の児童生徒に、自ら学ぶ姿勢を定着させてもらうことを目指した取り組み。 参加校は西益津小、藤岡小、西益津中、藤枝西高。子どもたちは漢字の書き取り帳や算数ドリル、英単語帳といった教材を持ち込み、自習に専念する。高校生は先生役も務め、定期的に小中学生の様子を見て回ったり、質問を受け付けたりする。 本年度に本格スタートし、月2回ほどのペースで火曜日の午後6時半~8時に開講する。小学生は11人、中学生は12人が登録している。高校生はメ
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茶況(12月6日)旧貿易商館の愛称を募集 蓮華寺池公園に移築
藤枝市は、蓮華寺池公園内に一部を移築して活用する旧藤枝製茶貿易商館の愛称を募集している。締め切りは20日。 同館は明治時代に茶貿易の拠点として建てられ、「とんがり屋根」と呼ばれて親しまれてきた。老朽化が進んだため解体し、建材の一部を活用して同公園に移築する。来年4月から茶文化発信・観光交流施設として活用する予定。 新たな愛称は、建物の歴史や特徴などを考慮していることが条件。問い合わせは市お茶のまち推進室<電054(643)3266>へ。
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「旅するチョウ」児童が研究 地域越えた交流に期待【黒潮】
藤枝市岡部地区にある朝比奈第一小の児童が「旅するチョウ」として知られるアサギマダラの研究を進め、地域を巻き込んだ活動に発展させている。子どもたちが昆虫の生態だけでなく、さまざまな関係者と交流を深めることにも期待したい。 アサギマダラは東アジア原産のチョウで、黒や茶色にまだら模様がある美しい羽が特徴。2千キロ超の距離を移動し、暖かい場所に南下する秋ごろには日本から海を渡って台湾や香港などに到達する個体もいるという。一方、詳しい飛行ルートなど、謎に包まれている部分も多いとされている。 同校近くの「玉露の里」で、好物のフジバカマの蜜を求めてアサギマダラが集まっていたことをきっかけに、昨年度に研
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熱海の被災把握 ドローンが存在感 人とヘリの間、第3の“目”
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の現場で、消防など複数の機関が捜索活動にドローンを導入した。地上からは見えず、高空からでは距離が遠くて判別できない場所の撮影を可能にし、“人の目”と“ヘリの目”の間を埋める存在として活躍の場を広げている。 静岡市消防局は災害が起きた7月3日にドローンを被災地に持ち込んだ。二次災害の危険から安易に近づけない中、状況を素早く確認し、活動範囲を設定するのに役立てた。県の依頼で、堆積した土砂の量を推計する調査にも活用した。 同消防局は2019年度から、災害や山岳・水難事故、大規模火災の現場での活用を視野に、職員の操