劇団四季ミュージカル ロボット・イン・ザ・ガーデン原作者が来日
劇団四季のオリジナルミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の原作者デボラ・インストールさん(英国在住)がこのほど来日し、名古屋市での公演を鑑賞した。著作のミュージカル化は初。「ステージに上がっている自分を見守るようだった」と、初めて味わう感覚に感激をあらわにした。
アンドロイドが活躍する近未来の物語。壊れかけた旧式ロボットのタングと主人公のベンが、米国や日本などを旅する。“2人”の絆やそれぞれの成長を描く。
舞台ではタングのパペットを俳優が操り、感情も表現する。タングがどんな動きをするかが、見どころの一つ。「両腕の動きや手でつかむ動作は本当にすごかった」とインストールさん。「本で書いた通りにしてくれたのがうれしい」と喜んだ。
2015年に英国で出版された原作は各国で翻訳され、世界中で親しまれている。日本では、今年8月に二宮和也さん主演の映画が公開された。「愛を感じること、愛を失うこと、過ちを犯すこと、それを乗り越えて正すことは普遍的なテーマで、どんな人も共感できると思う」
シリーズ6冊目を書き終えたばかり。「将来タングに体験させたい環境、状況はまだまだある」と、物語の続きに意欲を見せた。
■劇団四季 9月末から静岡県内公演
ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(静岡新聞社・静岡放送主催)の県内公演は9月26日にアクトシティ浜松大ホール、同28、29、30日と10月1日に静岡市清水文化会館マリナート大ホール。問い合わせは劇団四季静岡オフィス<電0570(008)110>へ。