鹿の骨の笛や「カリンバ」紹介 浜松鴨江アートセンターで作品展
浜松市中区の鴨江アートセンターで28日まで、楽器製作などを行う埼玉県のアーティスト神貴尋さん(29)の作品展が開かれている。神さんは同館が進める芸術家への制作場所提供事業「アーティストインレジデンス」に5月から参加し、作品を仕上げた。
神さんは同区のジビエ料理店から譲り受けた鹿の足の骨を洗浄、加工し、笛を完成させた。ほかにも、ヤシの実の皮に金属の弦を付けたカリンバなども並ぶ。楽器の背後に用意した白い布には、鹿のような動物の影絵を映し出し、幻想的な展示空間を演出している。
25、27、28日の11時から、楽器演奏を実演する。神さんは「忙しい社会の中で、ひと息ついて作品を見てもらえたら」と話した。