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テーマ : 芸能・音楽・舞台

静岡人インタビュー「この人」 帰国後10周年公演を終えたフルート奏者 青島由佳さん(静岡市駿河区)

 欧州留学から帰国して10周年を記念したコンサートを、故郷の静岡市で開いた。17~18世紀の欧州で聴かれた「バロック音楽」の魅力を伝える活動に心血を注ぐ。県内では希少な、古楽器「バロック・フルート」の使い手としても知られる。静岡東高出。40歳。

青島由佳
青島由佳

 -本年は「バロック・ダンス」をテーマにして各種活動を展開。最終公演を終えての心境は。
 「(フルート奏者の)前田りり子さんを講師に招いたワークショップ(WS)を年間3回行い、2月のコンサートはその集大成だった。イベントを立て続けに実施した1年の締めくくり。温かい雰囲気の中、充実した演奏ができた」
 -舞踏を主題にした理由は。
 「当時の音楽とは切り離せないものだから。2012年の帰国後、ある人に(同じ3拍子の)ワルツとメヌエットの違いを問われたがうまく答えられなかった。これは踊ってみないと分からないと考えた。WSで基礎的な足の運びを教わり、楽譜に書かれていない、音の流れやイントネーションがつかめた」
 -「バロック音楽」をキーワードに活動するのはなぜか。
 「静岡には、現代のフルートとは奏法、音色が異なるバロック・フルートの奏者がほとんどいない。『言葉を伝える』イメージが強いこの楽器を広めたいと思った。バロック音楽は楽譜に書かれた情報が少なく、奏者が自分なりのアプローチを施す余地が大きい。当時の音楽の楽しさを伝えられたら」
 -今後の活動の方向性は。
 「バロック・ダンスのWSを続け、知識を深めたい。学びが演奏の向上につながっている実感がある。一方でモダン(フルート)も大好き。ホルンを加えた木管五重奏をいつかやってみたい」

 

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