「エコー」かかる蓄音機 浜松の収集家黒田さん制作
浜松市北区初生町の蓄音機コレクターで、制作も手がける黒田清孝さん(76)がこのほど、エコーがかかったように音が流れる蓄音機を完成させた。
新作は縦約60センチ、横約40センチ、高さ約40センチで、1930年代の蓄音機本体と20年代のラッパ部分を組み合わせた。ラッパの中にバネを入れ、音を流してバネを振動させることで低音が響き、エコーがかかったように聞こえる仕組みという。
バネの種類や太さ、引っ張り強度などを調整しながら試行錯誤を重ね、約3カ月かけて制作した。約100台の蓄音機を所有する黒田さんは「普通とは異なる音でレコードを聞くことができるのが魅力。作れて良かった」と話した。