「蜜蜂と遠雷」コンサート 思い思いの楽曲、ピアニスト披露 浜松
浜松国際ピアノコンクールをモデルにした作家恩田陸さんの直木賞受賞作をモチーフにした「蜜蜂と遠雷、と音楽 サンクスコンサート」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が16日、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。
6月に開催した同題の朗読劇が好評を得たため、同じ出演者によるサンクスコンサートを企画。朗読に合わせて劇中のピアノ曲を披露した前回に対して、今回は出演者が思い思いの楽曲を演奏し、自身の留学経験や音楽への思いなどを語る場を設け、作品の登場人物の心情により寄り添える内容に仕立てた。
同市出身の宮本いずみさん、植村美有さん、奥村友美さん、掛川市出身の今田篤さんがドビュッシーやシューマンなどの曲を披露したほか、「国際コンクールのエピソードを」「好きな作曲家の言葉は」など事前に寄せられた質問に答えた。元NHKアナウンサーで朗読家の青木裕子さんは作品のスピンオフ小説「祝祭と予感」のうち1編を朗読し、約300人の聴衆を作品の世界に引き込んだ。