テーマ : ウクライナ侵攻

ウクライナを、平和を学ぶ 裾野南小で避難者が特別授業

 裾野市の南小でこのほど、特別授業「ウクライナを学ぶ日」が開かれた。ロシアによる侵攻を受け、日本に避難しているウクライナの大学生と音楽家が、全校児童247人に平和の大切さを伝えた。

ウクライナについて説明する避難者のニキタさん(中央)=裾野市の南小
ウクライナについて説明する避難者のニキタさん(中央)=裾野市の南小

 大学生のトロンプチン・ニキタさん(20)はアニメや音楽の影響で14歳から勉強しているという流ちょうな日本語で、ウクライナの文化や風土を紹介した。侵攻が激しくなってから「当たり前だと思っていた学校に通う、友だちと遊ぶといった日常が当たり前ではなくなった」と強調。「楽しさや豊かさ、自由の礎には平和がある。ウクライナを通じて平和について考えてほしい」と呼びかけた。
 チェロ奏者のトルマチョブ・グリブさん(30)はウクライナの国歌やバッハの「G線上のアリア」などを演奏。「大ファンで全ての作品を見た」というスタジオジブリ映画の挿入歌も披露した。
 2人は現在、茨城県つくば市で避難生活を送っている。ニキタさんは御殿場市で講話した経験があり、当時の関係者らを通して裾野市の小学校に招かれたという。2人は授業に参加したり、一緒に給食を食べたりして児童と交流した。

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