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ウクライナ軍にロシア人部隊 数百人規模、激戦地にも【ウクライナ侵攻】

 【キーウ共同】ウクライナ軍が、プーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする通称「シベリア部隊」を創設した。24日までに共同通信など一部メディアに訓練を公開した。一部は既に激戦地に投入された。今後数カ月のうちに数百人規模の部隊が訓練を終える見通しだ。

射撃訓練をするウクライナ軍のロシア人志願兵ら=13日、ウクライナ・キーウ州(共同)
射撃訓練をするウクライナ軍のロシア人志願兵ら=13日、ウクライナ・キーウ州(共同)


 ウクライナとしては、プーチン体制に強い不満を抱くロシア国民がウクライナ軍に加勢する現実を国内外にアピールしてプーチン政権を揺さぶり、膠着(こうちゃく)する戦況の好転につなげたい狙いがありそうだ。
 ウクライナでは、数万人規模の外国人がロシアとの戦闘に参加しているとされる。欧米諸国に加え、日本を含むアジア、南米などからも義勇兵がウクライナ軍の指揮下で参戦している。
 部隊の報道官によると、今年6月ごろからロシア人部隊の創設準備が始まった。入隊に際しては、ロシアのスパイが潜り込む恐れを考慮して徹底的に身元調査を行い、うそ発見器を用いた面接を複数回繰り返して、入隊が許可されるという。
 兵士の95%はロシア国籍保有者で、モンゴル系、バシキール系などの少数民族が含まれる。残りの5%が中央アジアのキルギスやカザフスタンなどの出身者という。多くが東欧などの第三国を経由してウクライナ入り。30人単位の小隊が既に訓練を終え、実戦に投入されている。
 部隊の報道官や小隊のウクライナ人上官によると、一部の小隊はロシアが攻勢をかける東部ドネツク州の激戦地アブデーフカに送り込まれた。ウクライナ人部隊と協力して歩兵として敵陣地に斬り込む任務を与えられ、負傷者を出しながらも成果を上げ、現場司令官に高く評価されたという。

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