テーマ : ウクライナ侵攻

音声ガイドにウクライナ語 広島原爆資料館、避難学生が翻訳

 広島市の原爆資料館は8日、常設展の音声ガイドにウクライナ語を追加すると発表した。昨年5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)にウクライナのゼレンスキー大統領が参加したことを機に、在日大使館から提案があった。ロシアによる侵攻から福岡県に避難する学生ら13人が翻訳をサポートした。使用料は1台400円で、16日から運用を始める。

広島市の原爆資料館を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領(中央)=2023年5月
広島市の原爆資料館を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領(中央)=2023年5月

 常設展では、犠牲者の遺品や、被爆者が当時の惨状を描いた「原爆の絵」などの資料を公開。復興の歩みや、核兵器を巡る歴史も紹介する。資料館によると、音声ガイドはこれまで日本語や英語、中国語、ロシア語など計14言語を備えていた。
 翻訳に携わったのは、キーウ国立言語大で日本語を専攻する学生12人と教員で、学術協定を結ぶ日本経済大(福岡県太宰府市)の支援で来日した。3年生のカテリナ・マニコフスカヤさん(21)は「日本にいるウクライナ人が母国語で(戦禍から復興した)日本社会の強さを知り、母国の復興に役立ててほしい」と語った。

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