テーマ : ウクライナ侵攻

無人機、来年に100万機製造 ウクライナ、戦局左右

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は19日の記者会見で、ロシアの侵攻に対抗するため、無人機(ドローン)の生産能力を強化して2024年には100万機を製造すると述べた。無人機には偵察用や自爆攻撃用があり、ウクライナ侵攻を機に関連技術が急速に発達。無人機活用の成否が、戦局を左右する鍵となっている。

19日、キーウで記者会見に参加したウクライナのゼレンスキー大統領(AP=共同)
19日、キーウで記者会見に参加したウクライナのゼレンスキー大統領(AP=共同)

 ウクライナでは官民を挙げて無人機の開発や製造に力を注いできた。ゼレンスキー氏は100万機製造に向けて「全てのことをする」と語った。無人機を迅速に前線に送り届けるための供給網の構築に取り組むとした。
 前線で不足が指摘されている砲弾についても、国内での増産を目指す方針を明らかにした。
 反転攻勢の失速に伴って不協和音がささやかれているザルジニー軍総司令官との関係については「彼とは実務的な関係を保っている」と指摘。更迭する考えがあるのかとの質問には「共に働くつもりだ」と答え、現時点では否定的な考えを示した。
 一方で「(ザルジニー氏ら軍高官は)戦場で結果を出すという責任を負っている」とも強調。今後の戦況次第で、交代させる可能性は残っていることを示唆した。

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