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ロシアの大型揚陸艦2隻を攻撃 クリミア、ウクライナが主張

 【キーウ共同】ウクライナ軍は24日、ロシアが支配するウクライナ南部クリミア半島セバストポリで、ロシア黒海艦隊の大型揚陸艦「ヤマル」「アゾフ」の2隻と通信センターなどを攻撃したと発表した。ロシア側の当局者は23日、セバストポリにミサイル攻撃があり、上空で10発以上を迎撃したと通信アプリに投稿していた。

24日、ウクライナ・キーウで、ロシア軍の攻撃中に上空で爆発したミサイル(ロイター=共同)
24日、ウクライナ・キーウで、ロシア軍の攻撃中に上空で爆発したミサイル(ロイター=共同)

 タス通信などによると、ロシア国防省は23日、ウクライナ東部ドネツク州バフムトの西方にある集落を新たに掌握したと主張した。ロシア軍は2月に同州の要衝アブデーフカを制圧後、徐々に攻勢を強めており、この集落の近くにある町チャソフヤールが攻略目標だとみられている。
 ウクライナの首都キーウ(キエフ)や西部リビウ州では24日、ロシア軍の攻撃があった。キーウ市当局によると、迎撃したミサイルの破片が市内に落下したが大きな被害は確認されていない。ポーランド軍はX(旧ツイッター)への投稿で、ロシアの航空機が発射した巡航ミサイル1発が39秒間、ポーランド領空を侵犯したと明らかにした。
 欧米によるウクライナ支援が停滞する中、ロシア軍のミサイルや無人機での攻撃は激化している。米シンクタンク、戦争研究所は、22日のウクライナ各地のエネルギー施設に対する大規模攻撃は「ウクライナの防衛産業の能力を低下させることを目的とし、ウクライナの防空ミサイルの不足を利用しようとしている可能性が高い」とした。
 ウクライナ軍はロシア経済に打撃を与えようと、燃料関連施設への無人攻撃を続けている。英国防省は23日、最近の石油施設の攻撃により「ロシアの石油精製能力を少なくとも10%低下させた可能性がある」との分析を発表した。

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