ウクライナ侵攻の記事一覧
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カタール仲介で子ども6人帰還へ ロシアからウクライナに
【キーウ共同】カタール当局は5日、ウクライナの子どもがロシアに連れ去られている問題に絡み、カタールの仲介で子ども6人が帰還すると明らかにした。ロイター通信が伝えた。カタールは10月にも4人の子どもの帰還を仲介した。 今回の子どもたちはロシアやロシアが実効支配する地域の親族宅に滞在していた。ロイターは「ウクライナが主張するような強制的に連れ去りとは異なるようだ」と伝えた。 ウクライナ政府はロシアに連れ去られた子ども約2万人の身元を特定。国際刑事裁判所(ICC)は連れ去りに関与したとして、ロシアのプーチン大統領らに逮捕状を出した。
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バレエで「心に栄養を」 ウクライナ首都の名門 侵攻下、新たな芸術模索
1世紀以上の歴史を持つ名門ウクライナ国立バレエはロシアの侵攻後も、首都キーウ(キエフ)のウクライナ国立歌劇場で公演を重ねてきた。バレエ芸術監督を務める寺田宜弘さん(47)は団員の戦死や先の見えない未来に悩みながらも「空襲におびえる国民の心に栄養を届けたい」と強調。華麗さで観客に戦禍を一時でも忘れさせられる新たな芸術の創造を模索している。 昨年12月の公演リハーサル。ダンサーの舞が優雅な音楽と調和し、観客の心を震わせる。激戦地からの休暇中に招待された若い兵士は、客席で人目をはばからず涙を流した。 会場にいたプリマバレリーナは「地獄
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ウクライナ 反転攻勢失敗 米紙報道 当初想定外れ戦況膠着【ウクライナ侵攻】
【キーウ共同】米有力紙ワシントン・ポスト電子版は4日、ウクライナがロシアに対して6月に始めた反転攻勢について、当初の想定が外れて戦況が膠着(こうちゃく)し、全体として失敗していると特集記事で報じた。作戦方針や開始時期を巡り、最大支援国の米国と摩擦が生じていたと伝えた。同紙はプーチン大統領が支配地域を完全に吸収できると確信していると分析した。 同紙によると、ウクライナと米英両軍は反転攻勢のため、ドイツ・ウィースバーデンの米軍基地で8回の机上演習をした。米国は戦力を南部ザポロジエ州に集中させ、拠点都市メリトポリに南下してアゾフ海に到達し、ロシアの補給路を断つ作戦を主張。早ければ60~90日間で
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1月静岡で「ドン・キホーテ」 全幕通し心温まる演目 ウクライナ国立バレエ芸術監督・寺田宜弘
ロシアによる侵攻が続くウクライナの首都キーウにあるバレエの名門「ウクライナ国立バレエ」が2024年1月、静岡市葵区で「ドン・キホーテ」全3幕を上演する。22年12月、日本人で初めてバレエ芸術監督に就任した寺田宜弘は「このバレエ団が40年近く守り続けている作品。ユーモアにあふれ、心が温かくなる演目を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。 寺田はかつて「キエフ・バレエ」の名で知られていたウクライナ国立歌劇場のバレエ団の芸術監督として、空襲の中でも公演を続けている。公演中でも警報が響けば地下に避難する生活。それでも国内外からキーウに戻ってきた若いダンサーたちを熱心に指導する。 11歳で単身キーウ
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ウクライナ反攻、目標果たせず 南部斬り込み部隊は東部に転戦
【キーウ共同】米紙ワシントン・ポストは、ウクライナが6月から行った対ロシア反転攻勢を分析した4日の特集記事で、南部ザポロジエ方面に斬り込み部隊として投入された「第47機械化旅団」が当初の目標を果たせないまま、東部に転戦した経緯を報じた。 「膠着 ウクライナの失敗した反転攻勢」と題した記事によると、ウクライナは米英と共に反転攻勢の一環として、ザポロジエ州の拠点都市メリトポリからアゾフ海に抜けるラインを確保し、ロシアの補給路を遮断する作戦を立てた。 第47旅団は突破口を開く部隊として新設され、兵士らはドイツで戦車操縦などの訓練を受け
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ウクライナ、反転攻勢「失敗」 米紙報道、想定外れ戦況が膠着
【キーウ共同】米有力紙ワシントン・ポスト電子版は4日、ウクライナがロシアに対して6月に始めた反転攻勢について、当初の想定が外れて戦況が膠着し、全体として失敗していると特集記事で報じた。作戦方針や開始時期を巡り、最大支援国の米国と摩擦が生じていたと伝えた。同紙はプーチン大統領が支配地域を完全に吸収できると確信していると分析した。 同紙によると、ウクライナと米英両軍は反転攻勢のため、ドイツ・ウィースバーデンの米軍基地で8回の机上演習をした。米国は戦力を南部ザポロジエ州に集中させ、拠点都市メリトポリに南下してアゾフ海に到達し、ロシアの補給路を断つ作戦を主張。早ければ
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【ウクライナ反転攻勢半年】3方面の攻防が戦局左右 東部、南部、渡河作戦
ウクライナの反転攻勢開始から4日で半年。反攻の軸は、ロシアの攻勢を受ける東部ドンバス地方、南下作戦を進める南部ザポロジエ州、ドニエプル川の渡河作戦を本格化させた南部ヘルソン州の3方面だ。「今後5年間続く可能性がある」(西側外交官)とさえ言われるウクライナ侵攻。局面打開はあり得るのか。 ▽政治色 ドネツク州とルガンスク州からなるドンバスでは、歩兵や戦車を中心とする地上戦で一進一退が続く。特にドネツク州アブデーフカには、ロシア軍が10月ごろから大部隊を投入している。 ロシア軍は航空機の支援を受けた地上
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ウクライナ 戦況膠着 反転攻勢半年 政権と軍に確執【ウクライナ侵攻】
【キーウ共同】ウクライナ軍が大規模反転攻勢を開始してから4日で半年が経過した。ウクライナ軍はロシア軍の防衛線を一部突破したものの数カ月にわたり戦況は膠着(こうちゃく)。長期戦が見込まれる中、ゼレンスキー政権と軍の間では確執が表面化した。国内の分断を狙ったロシアの揺さぶりとの見方もあり、ウクライナは正念場を迎えている。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は英誌エコノミストが11月に報じたインタビューで、戦争が「膠着状態」にあり、打開するには兵器の技術革新が必要だと指摘。これに対しゼレンスキー大統領は記者会見で「膠着ではない」と反発した。 国民の人気が高いザルジニー氏が政界に転じればゼレンス
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ウクライナ反転攻勢、4日で半年 数カ月にわたり戦況膠着
【キーウ共同】ウクライナ軍が大規模反転攻勢を開始してから4日で半年が経過した。ウクライナ軍はロシア軍の防衛線を一部突破したものの数カ月にわたり戦況は膠着。長期戦が見込まれる中、ゼレンスキー政権と軍の間では確執が表面化した。国内の分断を狙ったロシアの揺さぶりとの見方もあり、ウクライナは正念場を迎えている。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は英誌エコノミストが11月に報じたインタビューで、戦争が「膠着状態」にあり、打開するには兵器の技術革新が必要だと指摘。これに対しゼレンスキー大統領は記者会見で「膠着ではない」と反発した。 国民の人
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独企業ウクライナで装甲車生産へ 防衛大手、10月に合弁設立
【ベルリン共同】ドイツの防衛関連大手ラインメタルのパッペルガー最高経営責任者(CEO)は、来年にもウクライナで装甲車の生産を始めたいとの意向を明らかにした。ドイツメディアが2日報じた。ラインメタルは10月にウクライナの国営軍需企業ウクルオボロンプロムと合弁会社を設立していた。 ロシアの侵攻が長期化する中、ウクライナは欧米企業と協力し、自国で兵器生産の強化に乗り出している。 パッペルガー氏は、来年初めまでに装甲兵員輸送車フクスと歩兵戦闘車リンクスの生産に関する契約をウクライナ側と締結する見通しだと説明した。「契約を結んだ6~7カ月
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首都キーウの空港再開に自信 ウクライナ、時期は不明
【キーウ共同】ウクライナ大統領府は1日、イエルマーク長官が首都キーウ(キエフ)郊外のボリスピリ国際空港を近く再開することに自信を示したと発表した。再開時期は明らかにしなかった。ロシアの侵攻で、ウクライナでは民間機が離着陸できない状況が続いている。 大統領府によると、ウクライナ政府は同空港でゼレンスキー大統領が提唱する和平案「平和の公式」を巡る会合を開き、三つの国際機関や83カ国の外交官らが参加した。イエルマーク氏は「われわれは(空港の)安全を確保できる」と述べ、早期再開に自信を示した。 空港からはロシア侵攻直前の昨年2月24日午
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ロ攻勢で防備強化か ゼレンスキー氏 前線要塞化訴え ウクライナ侵攻
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11月30日のビデオ声明でウクライナ東部の前線やベラルーシ国境に近い北部で要塞(ようさい)建設の迅速化を呼びかけた。東部ドネツク州アブデーフカやハリコフ州クピャンスクなどを挙げ「主要な全方面で建設を急ぐ必要がある」と訴えた。 ロシア軍が東部で攻勢を強める中で、防備強化の狙いがあるとみられる。ゼレンスキー氏は同日、ハリコフ州や南部ザポロジエ州を訪問、同州で国防省幹部らと要塞建設を協議したと述べた。 ロイター通信は30日、米国の射程150キロのロケット弾「GLSDB」のウクライナ供与が来年にずれ込む見通しだと報じた。米国が2月に供与を表明していた
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防衛相、地雷除去枠組み参加表明 ウクライナ支援
木原稔防衛相は1日の記者会見で、ウクライナ支援を巡り関係国会合が計画している地雷除去とサイバー対策などIT分野の支援枠組みに参加すると表明した。自衛隊がウクライナ軍の能力向上を目的とした教育支援などを行う。装備品の提供は現時点で想定していない。 木原氏は「ウクライナのニーズに合致し、自衛隊の知見、経験を効果的に活用する。ウクライナ支援の幅が広がるほか、人道的な観点からも意義がある」と強調した。 関係国会合は、米国主導で定期的に開催している「ウクライナ防衛コンタクトグループ」。地雷除去の枠組みはリトアニアが創設を主導し各国に参加を
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防衛相、ウクライナ地雷除去枠組み参加表明
木原稔防衛相は1日の記者会見で、ウクライナ支援を巡り関係国会合が計画している地雷除去とサイバー対策などIT分野の支援枠組みに参加すると表明した。自衛隊がウクライナ軍の能力向上を目的とした教育支援などを行う。
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ロシア極東の鉄道で爆発 ウクライナ関与と報道
【キーウ共同】ウクライナメディアは11月30日、ロシア極東ブリャート共和国の鉄道トンネルで爆発があり、ウクライナ保安局が関与していたと報じた。情報筋の話としている。貨物列車が走行中、四つの装置が爆発したという。装置が仕掛けられた場所は不明。ロシアは軍事物資の輸送に鉄道を利用していた。 爆発はウクライナから4千キロ以上離れた場所で起きた。ロシア鉄道は、29日に貨物列車の燃料タンクから煙が上がっていることに職員が気づき、車両を停止したと発表。被害は調査中だとした。 ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、東部ハリコフ州クピャンスクの
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ウクライナ大統領防空問題で岸田首相と協議
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は28日の会見で、自国の防空について岸田文雄首相と協議したと明らかにした。長期的な安全保障対策のため、日本の支援に期待を寄せた。
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ロシアの万博参加「想定せず」 松野氏、ウクライナ侵攻で
松野博一官房長官は29日の記者会見で、ロシアが2025年大阪・関西万博への参加辞退を表明したことを巡り「ロシアのウクライナ侵略は万博の理念と相いれない。状況が変わらなければ参加は想定されない」と述べた。 ロシア側から正式な辞退の連絡はないとした上で「今後の情勢を踏まえた上で、政府として適切に対応する」と語った。
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ウクライナ支援継続を確認 米NATO
【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は28日、訪問先のベルギー・ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した。ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援継続を改めて確認。NATOの抑止力強化のほか、来年7月にワシントンで開催されるNATO首脳会議に向けた準備について協議した。 ストルテンベルグ氏はパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘休止の延長を歓迎した。ブリンケン氏は、ハマスが拉致した人質の解放に向けた取り組みを続けると強調した。
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ウクライナ兵訓練費4倍に EU、300億円超増
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は28日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの軍兵士の訓練費を1億9400万ユーロ(約314億円)増額することで合意したと発表した。訓練費の総額は、これまでの約4倍となる2億5500万ユーロに上る。 EUは「ウクライナ軍の能力向上を支援することが目的だ」と説明。軍事支援に使える基金「欧州平和ファシリティ」で訓練費を賄うとした。EUによると、これまでにウクライナ兵約3万4千人が訓練を受けた。
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地雷除去の国際枠組みに参加へ 自衛隊、ウクライナ支援で訓練も
政府は、ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援を巡り、関係国会合が計画している地雷除去の枠組みに参加する方針を固めた。除去機材の提供やウクライナ国外での自衛隊による訓練への協力が想定され、具体的な活動内容は今後調整する。サイバーセキュリティー対策や通信といったIT分野の支援枠組みにも加わる。政府関係者が28日、明らかにした。 日本は米欧のような殺傷能力を持つ武器や弾薬の供与が禁じられているため、戦闘に直結しない両枠組みへの参加で支援の幅を広げる狙いがある。木原稔防衛相が近く表明する。地雷処理を巡っては、現行の輸出ルールで認められていない地雷を破壊する性能を持つ防
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【韓国の兵器輸出拡大】廉価でシンプル、欧州注目 ウクライナ契機、世界9位
韓国が戦車や戦闘機などの兵器輸出を拡大させている。操作がシンプルで廉価という強みや細やかな顧客対応を背景に、ロシアのウクライナ侵攻で脅威増大に直面する東欧、北欧諸国と大型契約を結ぶ。2018~22年の輸出シェアは世界9位。「韓国第1の営業マン」を自任する尹錫悦大統領自ら売り込みに力を入れ、兵器輸出大国の一翼を担う構えだ。 ▽K兵器 ポーランドは昨年、韓国の戦車「K2」計約千両や戦闘機「FA―50」計48機の導入を決めた。侵攻前から韓国製兵器を保有するフィンランドも自走りゅう弾砲「K9」の調達計画を計約100両に拡大。ノルウェーや
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【ウクライナ】苦境のゼレンスキー大統領 米欧支援見直し、和平論も 対ロ反攻作戦の失敗で
ウクライナが6月に開始したロシアに対する反転攻勢は大きな成果を出せずに失敗、戦場は進軍が困難となる雨期を迎えた。米欧諸国では失望感からウクライナ支援を見直す動きが強まり、パレスチナ情勢緊迫化も受け、ロシアとの和平を求める声が台頭してきた。ゼレンスキー大統領は、米欧の支援が止まれば「ウクライナは敗北する」と警鐘を鳴らす。2024年3月に任期が満了するゼレンスキー氏の「正統性」を問う声も浮上。同氏は苦境に立たされている。 ▽新たな戦略を ウクライナ軍は東部ドンバス地域の
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バレエとオペラの最高峰 ロシア ボリショイ劇場 危機 トップ交代騒動 揺れる芸術界 スター不在、ウクライナ侵攻追い打ち
ロシア芸術界は今月、バレエとオペラの最高峰とされるモスクワのボリショイ劇場トップを、第2の都市サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場芸術総監督の世界的指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏が兼務するというニュースに揺れた。結局ボリショイのウラジーミル・ウリン総支配人が辞任を否定して収まった一連の騒動は、スターの不在に加え、ウクライナ侵攻で海外公演の道を断たれた国立劇場の危機と苦悩を見せつけた。 「舞台の真上に現れた」-。16日付のロシア紙イズベスチヤは、ウリン氏が辞表を出し、「カリスマ指揮者」と称されるゲルギエフ氏が後任としてボリショイも支配下に置くと1面トップで報道。「最高レベルの決定」と、プーチ
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ウクライナの3戦闘機撃墜 ロシア側発表、防空の弱さ露呈
ウクライナ侵攻を続けるロシア国防省は26日の戦況説明で、過去24時間にウクライナ軍の戦闘機計3機を撃墜したほか、ウクライナ東部と南部で無人機53機を撃墜したと発表した。欧米が供与を約束しているF16戦闘機が実戦配備に至っていないウクライナの防空体制の弱さが改めて示された形。 ロシア軍は、一方的に併合を宣言した南部ヘルソン州のウクライナ側支配地域であるドニエプル川西岸上空でスホイ27戦闘機を2機、東部ドニエプロペトロフスク州の上空でミグ29戦闘機1機を、対空ミサイルで撃墜したという。 ウクライナ軍は同川西岸から、ロシアが実効支配し
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市民「ロシアの抑圧、今も同じ」 ウクライナ大飢饉の犠牲追悼の日
【キーウ共同】ウクライナで25日、旧ソ連のスターリン政権下で1932~33年に起きた大飢饉(ホロドモール)の犠牲者を追悼する日を迎え、多くの市民が首都キーウ(キエフ)の記念碑を訪れた。ウクライナに侵攻するロシアの前身国、ソ連の時代から抑圧が繰り返されてきたことを思い、市民からは「ロシアは今も同じことをしている」と怒りの声が上がった。 スターリン政権はウクライナの農民から穀物を徴発し、飢餓で400万人以上が死亡したとされる。ウクライナ政府は大飢饉は人為的に引き起こされ、ウクライナ民族を抹殺しようとしたジェノサイド(民族大量虐殺)だったと主張している。
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過去最大のロシア軍無人機攻撃 ウクライナ全土に75機
【キーウ共同】ウクライナ空軍は25日、同日未明にロシア軍による75機の無人機攻撃が全土にあり、74機を撃墜したと発表した。昨年2月の侵攻開始以来で飛来数は過去最大という。うち50機が首都キーウ(キエフ)に飛来し、クリチコ市長によると最大規模。撃墜した破片により幼稚園や集合住宅で火災が起き、周辺のキーウ州では1万6千世帯が停電した。 無人機は北東部スムイ州、南部ザポロジエ州方面にも飛来。キーウでは空襲警報が6時間以上解除されず、子どもを含む5人がけがをした。 25日は、ソ連時代に400万人以上が死亡した大飢饉(ホロドモール)の犠牲
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オランダ極右第1党で欧州懸念 ウクライナ軍事支援への影響
【ブリュッセル共同】22日のオランダ下院総選挙でウクライナへの武器供与停止を主張する極右の自由党(PVV)が第1党になり、欧州でウクライナ軍事支援への影響を懸念する声が高まっている。オランダのオロングレン国防相は25日までに、支援の行く末を心配する電話が欧州の各国政府から相次いだと明らかにした。 東欧スロバキアでは軍事支援停止を掲げたフィツォ首相が就任したばかりで、欧州のウクライナ支援を巡る結束に乱れが生じている。F16戦闘機の供与を表明するなど積極的に支援してきたオランダの姿勢が変われば、ウクライナにとって痛手となる。 ロイタ
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ウクライナ首都に最大規模の無人機攻撃
【キーウ共同】ロシア軍は25日未明、無人機でウクライナの首都キーウ(キエフ)を大規模攻撃した。50機が飛来し、市長は昨年2月の侵攻開始以降で最大規模の無人機攻撃との見方を示した。
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クリミア財宝、ウクライナ返還へ オランダから10年ぶり
【キーウ共同】ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島からオランダ・アムステルダムの博物館に貸し出されていた古代遊牧民族スキタイの黄金製装飾品などの財宝が、約10年ぶりにウクライナに返還されることが決まった。ウクライナ文化情報省が24日までに発表した。 アムステルダムの博物館は14年3月のクリミア併合の数カ月前、クリミアの四つの博物館から財宝を借り受けたが、併合によって誰に返還すべきかという問題が生じた。ロシア支配下となったクリミアの4博物館が返還を要求した一方、ウクライナは自国に戻すよう訴え、オランダで裁判となっていた。
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【ウクライナ侵攻】ロシア動員兵妻ら早期帰還訴え 各地で集会計画、当局警戒
厳しい言論統制が続くロシアで、ウクライナ侵攻のためロシア軍に動員された兵士の妻や母親が早期帰還を訴える集会を開こうとする動きが出ている。昨年9月に発表され約30万人が対象となった部分動員から1年余り。治安当局は厭戦ムードの高まりを警戒し集会開催を禁じるが、侵攻長期化で死傷兵が増える中、早期帰還を求める声が広がる可能性がある。 「夫らは帰りたがっていて、何とかしてほしいと訴えている。私たちだけが頼りだ」。今月7日、モスクワで十月革命の記念日を祝う野党共産党の集会があり、動員兵帰還を求めるポスターを掲げた30代の女性が英BBCロシア語版に語った。1歳の娘を持つ別の
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ロシア軍式典 25人死亡 ウクライナ軍攻撃 慰問の俳優も犠牲
【キーウ共同】ウクライナ軍は22日、ロシア軍関係者が集まっていた東部ドネツク州クマチョボの式典会場を19日に攻撃したと発表した。部隊司令官によると、ロシア兵25人が死亡し、100人以上が負傷した。ロシア通信は、米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が使われ、公演中だったロシアの俳優が死亡したと報じた。 政府系ロシア新聞などによると、死亡した俳優はポリーナ・メンシクさん(40)。前線で戦う兵士を慰問するため現地を訪れていた。ロシア国防省は犠牲者数などの被害を明らかにしていない。 ロシア独立系メディアが伝えた観客が撮影したとみられる動画では、メンシクさんとみられる女性がステージで楽器を
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「夫や息子守りたいだけ」 ロシア兵の妻ら 早期帰還訴える 各地で集会計画、当局警戒【ウクライナ侵攻】
厳しい言論統制が続くロシアで、ウクライナ侵攻のためロシア軍に動員された兵士の妻や母親が早期帰還を訴える集会を開こうとする動きが出ている。昨年9月に発表され約30万人が対象となった部分動員から1年余り。治安当局は厭戦(えんせん)ムードの高まりを警戒し集会開催を禁じるが、侵攻長期化で死傷兵が増える中、早期帰還を求める声が広がる可能性がある。=関連記事2面へ 「夫らは帰りたがっていて、何とかしてほしいと訴えている。私たちだけが頼りだ」。今月7日、モスクワで十月革命の記念日を祝う野党共産党の集会があり、動員兵帰還を求めるポスターを掲げた30代の女性が英BBCロシア語版に語った。1歳の娘を持つ別の女
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ウクライナ選手が五輪メダル出品 スキー男子の金銀、母国支援に
【キーウ共同】ウクライナのフリースタイルスキー男子エアリアルのオレクサンドル・アブラメンコ選手(35)が、過去2回の冬季五輪で獲得した金メダルと銀メダルをオークションに出品した。売却金はロシアの侵攻を受けた母国の救援などに活用するという。米NBCスポーツが23日までに伝えた。 同選手は2018年の平昌大会で金メダル、22年の北京大会で銀メダルを勝ち取った。北京大会の開会式ではウクライナ選手団の旗手を務めた。「簡単な決断ではなかった。メダルは私にとってとても大切な物だ」とした上で「多くが戦争で苦しんでいる。全てを失った人もいて、経済的支援を必要としている。メダル
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ロシア党首がウクライナ養子か 孤児院から連れ去り報道
ロシア独立系メディア「バージヌイエ・イストリイ(重要な話題)」は23日、ロシアの左派系政党「公正ロシア・正義のために」の党首ミロノフ下院議員が、ロシアが一時占領したウクライナ南部ヘルソン市の孤児院から連れ去ったウクライナの女児を養子にし、改名もしたと報じた。 ミロノフ氏の妻らが昨年8月、ヘルソンの孤児院を訪れ、当時生後10カ月だった女児マルガリータ・プロコペンコちゃんと2歳の男児を連れ去った。同12月にモスクワの裁判所がマルガリータちゃんをミロノフ氏の養子とし、ロシア国籍の「マリーナ・ミロノワ」に改名する決定を出した。出生地もモスクワ近郊に変更されたという。
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米砲弾供与 3割減と報道 ウクライナ 民間人死者1万人超【ウクライナ侵攻】
【キーウ共同】米ABCテレビは21日、パレスチナ自治区ガザ情勢が緊迫した先月以降、米国がウクライナに供与した北大西洋条約機構(NATO)規格の砲弾の数が3割以上減ったと報じた。ウクライナ政府当局者の話としている。減少したのは主力の155ミリ砲弾で、米国による弾薬供与が全体の6~7割を占める。一方、国連によるとウクライナでの民間人死者数が20日までの集計で1万人を超えた。 米政府高官はABCに対し「ガザで起きていることとウクライナで起きていることの間には何の関連性もない」と影響を否定した。ウクライナ政府当局者は「基本的な弾薬が届かず、深刻な問題に直面している」とし、今後の戦局に影響する可能性
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「米国の支援が頼り」 ゼレンスキー氏 国防長官と会談 ウクライナ侵攻
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、首都キーウ(キエフ)でオースティン米国防長官と会談した。「米国の支持は極めて重要だ。われわれは米国を頼りにしている」として支援継続を求めた。米政府は同日、対戦車兵器や300万発以上の小火器用弾薬の供与を含む最大1億ドル(約150億円)の追加軍事支援を発表した。 ゼレンスキー氏は「必要な兵器と弾薬が途切れずに供給されることが死活的に重要だ」と訴えた。オースティン氏は会談後、記者団に対し「戦場で成功を収めるため必要な物を得られるようにする」と述べた。 米国では野党共和党を中心にウクライナ支援への否定的な意見が広がりつつあり、現在の水準の支
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日本、ウクライナ 経済交流活発化 交通インフラ復旧、風力、農業 首都キーウに10社訪問団 沼津の企業も参加
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナと日本との経済交流が活発化してきた。総合商社や中小メーカー、スタートアップ企業計約10社の代表者が20日にキーウ(キエフ)を訪問し、ビジネスマッチングを目的とした会合に参加。ウクライナ側からは、交通インフラ復旧や風力発電、農業分野での協力に強い関心が寄せられた。 日本の訪問団はウクライナ政府で復興の旗振り役のスビリデンコ第1副首相兼経済相やクブラコフ副首相兼インフラ相ら政府要人とも会談。スビリデンコ氏は海外から民間投資を呼び込み、合弁事業の立ち上げ促進が重要との認識を示した。 参加したIHIの松野憲司理事は、破壊された道路や大型橋の再建需要があ
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【ウクライナ支援】英国が武器供与で存在感 先駆者役、米独けん引
英国がウクライナ軍事支援で存在感を増している。高性能ミサイルや主力戦車、戦闘機操縦士の訓練などウクライナが望む兵器や技術の供与を他国に先駆けて表明。核威嚇を続けるロシアを過度に刺激したくないと慎重姿勢の米国やドイツの背を押してきた。2020年の欧州連合(EU)離脱で陰る国際社会での影響力を高める狙いがあるとみられる。 ▽虎の子兵器 9月下旬の晴れた日。ロシアが併合したクリミア半島の軍港セバストポリで巨大な黒煙が上がった。ロシア黒海艦隊司令部にミサイルが命中した瞬間だった。直後にもう1発。黒煙はさらに広がり、爆発音が響いた。
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ウクライナ支援継続と伝達 米国防長官、大統領と会談
【キーウ共同】米国のオースティン国防長官が20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した。ゼレンスキー大統領と会談し、X(旧ツイッター)に「米国の揺るぎない支援を確認するため会談した」と投稿した。ゼレンスキー氏に支援継続方針を伝達したとみられる。AP通信によると、オースティン氏のキーウ訪問は昨年4月以来、2回目。 中東パレスチナ自治区ガザ情勢の影響で、ウクライナ侵攻への関心が低下し、各国で支援疲れが顕在化。米国でも支援継続を疑問視する声が広がりつつある。ゼレンスキー政権としては最大の後ろ盾である米国に兵器供与の拡大を働きかける考えとみられる。
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米国防長官がウクライナ訪問
【キーウ共同】米国のオースティン国防長官が20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。
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辻外務副大臣らウクライナ首相と会談
【キーウ共同】辻清人外務副大臣と岩田和親経済産業副大臣が20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、シュミハリ首相と会談した。
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外務副大臣、ウクライナ訪問 企業同行、復興要望聴取へ
外務省は20日、辻清人外務副大臣と岩田和親経済産業副大臣が日本企業関係者と共にウクライナを訪問したと発表した。首都キーウ(キエフ)でシュミハリ首相やウクライナの企業関係者と意見交換。ウクライナ側から復旧・復興に向けた要望を直接聴取する。 ウクライナ政府や民間企業の関係者を集めて来年2月19日に東京で開く「日ウクライナ経済復興推進会議」の成功につなげる狙いがある。
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ウクライナにDNA鑑定機供与へ 震災経験生かし支援加速
【キーウ共同】日本政府が、ロシアの侵攻を受けるウクライナに移動式のDNA鑑定装置12台を供与することが19日分かった。ウクライナ国家警察が共同通信に明らかにした。日本は東日本大震災の犠牲者の身元確認の経験を生かし、DNA鑑定の技術指導を行っているが、機器供与で支援を加速する。供与によって首都キーウ(キエフ)と全24州に同機器の配備を実現させ、数万人とされる犠牲者の身元特定を急ぐ。 国連開発計画(UNDP)が日本政府の拠出金で実施する。米国製の「ANDE」で、第1弾は来春までに到着する見通し。ミサイル攻撃の現場や、前線近くに運んでの使用を想定している。
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重大汚職容疑で70人手配 ウクライナ、中銀前総裁ら
【キーウ共同】重大汚職を捜査するウクライナ国家汚職対策局(NABU)が昨年2月のロシアの侵攻後、国立銀行(中央銀行)前総裁や元副検事総長ら71人を指名手配したことが18日、NABUへの取材で分かった。容疑者は大半が欧州など国外に逃れたとみられるが、居場所を特定しても戦時を理由に相手国に身柄引き渡しを拒まれるケースが大半。侵攻後に実現したのは3件にとどまり、侵攻が捜査の壁になっている。 ウクライナでは汚職が深刻で、目標とする欧州連合(EU)加盟には撲滅が求められている。ウクライナは対策を強化している。 指名手配されたのは、昨年10
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米、議長声明でロシアのウクライナ侵攻非難
【サンフランシスコ共同】APEC議長国の米国は、首脳宣言とは別に議長声明を出し、ロシアのウクライナ侵攻を「最も強い言葉で非難する」との文言を盛り込んだ。
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APEC首脳宣言、ウクライナ侵攻に触れず
【サンフランシスコ共同】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は17日、首脳宣言を公表した。昨年の首脳宣言では触れたロシアのウクライナ侵攻への批判を盛り込まなかった。
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米、議長国声明でウクライナや中東に言及
【サンフランシスコ共同】閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を巡り、議長国を務めた米国が首脳宣言とは別にウクライナや中東情勢に言及した議長国声明を発表することが分かった。日本政府が明らかにした。
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徴兵逃れ、2万人出国か 英報道、ウクライナから
【キーウ共同】英BBC放送は17日、ロシアの侵攻を受けるウクライナで、約2万人の男性が徴兵を逃れるために国外に出国したと報じた。一方で約2万1千人が出国に失敗しウクライナ当局に拘束されたとした。川を泳いで渡ったり、暗闇に紛れて徒歩で国境を越えたりして逃れているという。 米当局者は8月、ウクライナ軍の死者数は7万人に達するとの推計を示した。侵攻長期化で犠牲者が増え続ける中、兵員の確保が喫緊の課題になっているが、徴兵逃れや関連する汚職の問題が深刻化している。 BBCによると、ウクライナに隣接するポーランド、ルーマニア、ハンガリーなど
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ウクライナで徴兵逃れ、約2万人出国と報道
【キーウ共同】英BBC放送は17日、ロシアの侵攻を受けるウクライナで、約2万人の男性が徴兵を逃れるため国外に出国したと報じた。ウクライナでは徴兵逃れや関連する汚職の問題が深刻化している。
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ウクライナ新体操選手を受け入れ 群馬・高崎が3度目
群馬県高崎市は17日、ロシアによる侵攻が続くウクライナの新体操選手団を、来年1月16日から2月14日まで受け入れると発表した。日本体操協会との連携で始まった支援策で、今回で3度目。選手、コーチら計30人が市内に宿泊し、高崎アリーナなどで練習する。
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ドニエプル川東岸に拠点確保とウクライナ
【キーウ共同】ウクライナ海兵隊は17日、南部ヘルソン州でのドニエプル川の渡河作戦で、ロシアが実効支配する東岸に複数の拠点を確保したと明らかにした。一連の作戦の成功により、ロシア側に大きな損失を与えたと主張した。
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大統領「黒海で主導権奪還」主張 ウクライナ、穀物輸出継続と強調
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は16日、攻撃によってロシア軍艦船を黒海の東側に移動させ、西側の安全を確保したとして「黒海で主導権を奪い返した」と主張した。西側では独自に設置した航路を通じて穀物輸出が続いていると表明した。黒海沿岸諸国による経済関連会合で述べた。 ウクライナは最近、クリミア半島のロシア黒海艦隊の艦船や施設への攻撃を拡大。ミサイルや無人艇の攻撃や特殊部隊による奇襲を続けている。東部や南部での地上戦が膠着する中、黒海やクリミアでの戦果をアピールし、停滞ムードを払拭する狙いがありそうだ。
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日米首脳、ウクライナ支援継続で一致
【サンフランシスコ共同】岸田首相はバイデン米大統領との会談で、ロシアによるウクライナ侵攻に関し、厳しい対ロ制裁と強力なウクライナ支援の継続で一致した。
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子ども略取にベラルーシ関与 ウクライナから、米報告
【ワシントン共同】ロシアによる戦争犯罪の証拠を収集する米国務省の関連団体「紛争監視団」は16日、ウクライナからの子どもの連れ去りにロシアの同盟国ベラルーシが関与していたとの報告書を公表した。計画ではプーチン、ルカシェンコの両大統領が最終的に意思決定し、治安機関が進めていたとしている。 報告書によると、ロシアがウクライナに侵攻を始めた昨年2月から今年10月までに、6~17歳の少なくとも2442人がウクライナから連れ去られ、ベラルーシの13カ所以上の施設に移された。 障害のある子や貧しい家の子、孤児ら社会的弱者が標的とされ、ロシア連
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キャメロン英外相がウクライナ訪問
【キーウ共同】英国のキャメロン外相がウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ゼレンスキー氏が16日、通信アプリに投稿した。
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渡河作戦、ロシアの補給路遮断 ウクライナ、東岸に3拠点
【キーウ共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は15日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州のドニエプル川東岸への渡河作戦で、ロシア支配地域の3カ所に拠点を確保したと報じた。作戦に参加した兵士の話としている。ロシア軍の補給路を一部遮断したものの、兵力では劣勢に立たされており、十分な部隊と装甲車を東岸に移送できるかが焦点となる。 ウクライナ軍は10月以降、本格的な渡河作戦を実施。ロシアが実効支配するクリミア半島からの補給を阻止することを念頭に置いている。 ウォールストリート・ジャーナルによると、ウクライナ軍は西岸から軍用車両と少な
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ライセンス生産のPAC3 許可元の米へ輸出容認 ウクライナ間接支援 指針見直し 自公了承
防衛装備品の輸出ルール見直しに関する自民、公明両党の実務者協議は15日、外国企業の許可を得て日本企業が製造するライセンス生産品について、ライセンス元の国への輸出を認める方向性を了承した。例えば地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の米国への輸出が可能になる。自公実務者には、間接的なウクライナ支援が念頭にある。ただ従来のルールから踏み込むことになり、国内で批判が上がりそうだ。 ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援する米国は武器、弾薬が不足している。自衛隊が保有するライセンス生産品には米国のPAC3や英国の弾薬などがあり、こうした国への輸出に道を開くことになる。 与党は輸出後の適正な管理の在
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対空誘導弾、米国へ輸出容認 自公、ウクライナを間接支援
防衛装備品の輸出ルール見直しに関する自民、公明両党の実務者協議は15日、外国企業の許可を得て日本企業が製造するライセンス生産品について、ライセンス元の国への輸出を認める方向性を了承した。例えば地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の米国への輸出が可能になる。自公実務者には、間接的なウクライナ支援が念頭にある。ただ従来のルールから踏み込むことになり、国内で批判が上がりそうだ。 ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援する米国は武器、弾薬が不足している。自衛隊が保有するライセンス生産品には米国のPAC3や英国の弾薬などがあり、こうした国への輸出に道を開くことになる。
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ウクライナ東部で攻撃激化 「プーチン氏選挙前に戦果」見方
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州の検察は15日、ロシア軍が同州セリドボの住宅地をミサイル攻撃し、1人が死亡したと発表した。ゼレンスキー大統領は14日のビデオ演説で、ドネツク州で攻撃が特に激化していると指摘した。 ロシアのプーチン大統領は12月前半に次期大統領選への出馬表明をすると見込まれている。ゼレンスキー氏はプーチン氏が表明前に戦果を示すため、ドネツク州に部隊を投入しているとの見方を示し、ロシア軍の側に多くの戦死者を出そうとしていると訴えた。 一方、南部ヘルソン州のロシア側行政府の知事サリド氏は15日、ロシアが支配するド
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侵攻「来年が転換期に」 ウクライナ大統領府長官
【キーウ共同】ウクライナのイエルマーク大統領府長官は13日、訪問先の米国でロシアのウクライナ侵攻について「来年は決定的な年になる」と述べ、「転換期」を迎えると指摘した。米ブルームバーグ通信が伝えた。 米国では共和党支持者を中心にウクライナ支援に懐疑的な声が上がっており、来年の米大統領選を控えウクライナには焦りがある。 イエルマーク氏はワシントンのシンクタンク、ハドソン研究所で講演した。ウクライナ軍がドニエプル川の東岸に拠点を築くなどし、反転攻勢が進んでいると強調。米欧に対ロシア制裁強化とウクライナへの武器供与を求めた。
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黒海にウクライナが設置 臨時航路 利用100隻【ウクライナ侵攻】
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナが8月に設けた黒海の臨時航路を利用した貨物船が計100隻に達した。米国のブリンク駐ウクライナ大使がX(旧ツイッター)で明らかにした。総計370万トンの食糧や物資を輸送したという。ウクライナ産穀物の輸出合意からロシアが7月に離脱し、穀物輸出を続けるためウクライナが独自に航路を設けていた。 臨時航路は従来よりも沿岸近くを航行するルートで、陸上の防衛システムで安全を保証する。ルーマニア領海を通過してトルコに向かう。 ロシア軍は13日、南部ヘルソン州の州都ヘルソン中心部を砲撃。ウクライナ当局によると、2人が死亡、10人が負傷した。 タス通信によると、
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オデッサ大聖堂 修復へ ロシア攻撃受け破壊 資材など不足、困難も【ウクライナ侵攻】
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されたウクライナ南部オデッサの歴史地区で、街のシンボル的存在だったキリスト教東方正教会の大聖堂がロシア軍の攻撃で破壊されてから3カ月が過ぎた。同市にゆかりのあるイタリアの支援も受けて修復に向けた動きが具体化してきたが、戦時下で資材は不足し、作業を担える人材も限られ道は険しい。 「ミサイルは地下まで貫通していた。火災も起き、内部はがれきが散乱した状態だった」。10月下旬、オデッサ中心部の「救世主顕栄大聖堂」で、マクシリアン・ポゴレロフスキー神父(31)が当時の状況を説明した。現在も祭壇付近に大きな穴が開き、柱の一部も傾いた状態。現在は天井の補修
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「組織的虐殺」世界に衝撃 捕虜施設爆発 ウクライナ兵50人超死亡【検証 ウクライナの戦場】
ロシアが支配するウクライナ東部ドネツク州オレニフカにある捕虜収容施設で昨年7月、大規模な爆発が発生し、ウクライナ兵50人超が死亡した。ロシアは国連の調査を拒否。ウクライナ側は捕虜の大量殺害は、「最悪の戦争犯罪の一つ」(ゼレンスキー大統領)だと指弾する。生き延びた元捕虜らの証言を基に事件を検証した。 進まぬ調査 遠い真相解明 ウクライナ東部ドネツク州オレニフカで発生した捕虜収容施設爆発事件は、国際人権法で守られるべき戦争捕虜が多数、同時に死亡したことで世界に衝撃を与えた。「煙と火災が激しく、肉を焼くような臭いがきつかった」。生き延びた元捕虜は証言する。国連は調査団派遣を目指したが、ロシアは
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「100万発の供与困難」 ウクライナ支援でEU外相
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は14日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに来年3月までに弾薬100万発を供与するというEUの目標について「できないかもしれない」と述べた。ブリュッセルでの国防相理事会後、記者会見した。 供与はまだ3割しか実現しておらず、期限までの目標達成が疑問視されていた。ドイツのピストリウス国防相もボレル氏と同様の見方を示した。 ボレル氏はEU加盟国の軍事協力を推進する欧州防衛庁(EDA)を通じた弾薬の共同発注を進めていると説明。ウクライナに優先的に弾薬を回すよう呼び
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侵攻反対を五輪参加要件に 世界陸上銅ウクライナ選手
【キーウ共同】昨年の世界陸上選手権で男子走り高跳び銅メダルを獲得したウクライナのアンドリー・プロツェンコ選手(35)は14日までに、来年のパリ五輪で「ロシア選手と顔を合わせたくない」とし、ロシア選手の個人資格参加が認められた場合、ウクライナ侵攻への「反対表明」を要件にすべきだと訴えた。練習拠点のポルトガルでオンライン取材に応じた。 昨年2月の侵攻後、国際オリンピック委員会(IOC)はロシアを競技会から除外するよう国際競技連盟(IF)に勧告。ただIOCは今年3月、個人資格の「中立」選手に限り国際大会への復帰を容認する勧告をIFに出した。
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ウクライナ軍大佐が破壊に関与か 海底パイプライン、調整役と報道
【ベルリン共同】ロシア産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月に起きたガス漏れを巡り、ドイツ有力誌シュピーゲルなどは11日、ウクライナ軍特殊部隊に所属していた大佐が破壊計画の調整役として中心的役割を担ったと報じた。ウクライナや欧州の当局者の話としている。 ガス漏れを巡っては、以前からウクライナの関与が取り沙汰されていたが、ウクライナ側は否定している。米紙ワシントン・ポストは6月、米当局の機密文書に基づき、ウクライナ軍のダイバーらによる破壊計画を米政府が事前に把握していたと報じた。 シュピーゲルなどの
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金高騰で「押し買い」被害増加 ウクライナ、中東情勢が影響
個人宅を訪れて貴金属を強引に買い取る「押し買い」の被害が増えている。金の価格の急上昇が背景にあるが、ロシアのウクライナ侵攻や緊迫するパレスチナ情勢から、安全資産とされる金の需要は高止まりする見通しだ。独居の高齢者が狙われるケースが多く、警察や消費生活センターが注意を呼びかけている。 長崎県で1人暮らしをする認知症の80代男性は昨年夏、妻の形見の指輪や貴金属計7点を大阪府の訪問業者に3万円で買い取られた。室内を物色された跡に気付いたヘルパーらが業者に連絡し、鑑定の根拠を示すよう求めたが拒否された。 領収書も渡されず、3万円を払い取
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ウクライナを思い反戦の旋律 出身の民族楽器奏者、香川で公演
戦禍のウクライナに思いをはせてもらおうと、同国出身の民族弦楽器バンドゥーラ奏者で歌手のカテリーナさん(37)が10日、香川県さぬき市で公演を開いた。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、関心が薄れ始めていることを危惧。「戦争がまだ続いていることを忘れないで」と訴え、会場に清らかな旋律を響かせた。 ウクライナの民謡や「翼をください」、ジョン・レノンの「イマジン」など5曲を弾き語りで披露。姉や友人らが残る祖国の現状に触れて「今でもミサイルが毎日落ちている」と語りかけたほか、連日多くの犠牲者が出ているパレスチナ自治区ガザなどにも言及し「戦争はどの国であっても起き
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EU、弾薬100万発供給は困難 ウクライナへ、計画進まずと報道
【キーウ共同】米ブルームバーグ通信は10日、来年3月までにウクライナに弾薬100万発を供与する欧州連合(EU)の計画が進んでおらず、達成は困難だと報じた。EUが加盟国に説明したとしている。弾薬はウクライナで不足が深刻化する一方、ロシアは自国生産を加速し、北朝鮮からも提供を受けている。 EUは3月、1年以内に100万発の弾薬をウクライナに供与する計画を承認した。ブルームバーグによると30%しか達成できていない。侵攻が長引く中、弾薬不足は対策が急務となっており、EUは近く開く国防相らの会合で話し合う見通し。 ロシア国防省は10日、ウ
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ウクライナのEU加盟交渉に反対 ハンガリー首相、“ロシア寄り”
【ベルリン共同】ハンガリーのオルバン首相は10日、欧州連合(EU)欧州委員会が8日に勧告したウクライナのEU加盟交渉開始について「ウクライナは準備ができていない」と述べ、反対する姿勢を示した。ラジオでの発言を欧米メディアが報じた。EUは12月の首脳会議で交渉を始めるかどうかを決める。 開始には全27加盟国の承認が必要。オルバン氏はロシア寄りとされ、10月にプーチン大統領と会談したばかり。ウクライナのハンガリー系住民が母国語を使う権利を侵害されていると主張し、加盟に反対している。 スロバキアも10月に就任したフィツォ首相がウクライ
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ウクライナ国防費、GDP2割に 議会、24年予算案を承認
【キーウ共同】ウクライナ最高会議(議会)は9日、2024年の国家予算案を承認した。国防、安全保障関連費は1兆6900億フリブナ(約7兆900億円)で国内総生産(GDP)の約2割に達する見込み。無人機製造、弾薬・武器生産にそれぞれ430億フリブナを充てる。歳入は1兆7680億フリブナで、歳出は3兆3500億フリブナ。GDP成長率は4・6%、インフレ率を9・7%と見込んでいる。 ロシア大統領府は10日、プーチン大統領が中央アジア・カザフスタン訪問の帰途にロシア南部ロストフナドヌーに寄り、ウクライナ侵攻作戦の拠点である南部軍管区司令部で戦況報告を受けたと明らかにした
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ウクライナ穀物輸出、回復の兆し ロシア合意離脱も新ルート確立
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの穀物輸出に回復の兆しが出ている。トルコや国連の仲介で実現した輸出合意からロシアが7月に離脱した後、ウクライナは黒海に臨時航路を確立し、ルーマニア国境沿いのドナウ川経由の代替ルートも充実させた。侵攻前の水準には及ばないが、大幅に落ち込んだ輸出量は増加傾向にある。 ウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は9日、臨時航路を開設した8月8日以降、91隻が330万トンの農産物などを輸出したと表明。ロイター通信によると、侵攻前のウクライナの穀物輸出量は毎月600万トン超だったが、今年10月の輸出量は前月比で15%増の480万
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試合は無観客、空襲警報で中断…ウクライナはなぜ戦時下でプロサッカーを続けるのか 伝説のストライカーを輩出した名門クラブからもOB6人が戦場へ
ロシアの侵攻が続くウクライナでプロサッカーリーグが試合を続けている。戦時下でもサッカーを続ける意味は何だろうか。伝説的ストライカーのシェフチェンコ氏らを輩出し、第2次大戦も乗り越えた名門クラブ、ディナモ・キーウ(キエフ)を訪ねると、チームのオーナーは「戦争のさなかでも、日常の営みをやめてはならない。ロシアに膝を屈しないと示す必要がある」と語った。(共同通信=角田隆一、写真はマリーナ・リソフスカ撮影) ▽空襲警報で試合は中断 9月18日、静かな試合だった。首都キーウ中心部を流れる大河、ドニエプル川近くの本拠地でディナモの公式戦が開
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ウクライナの電力網 チェルノブイリで風力発電 ロ軍攻撃受け、再エネ推進【大型サイド】
ウクライナ政府が1986年に事故があった北部チェルノブイリ原発の立ち入り制限区域を、風力発電など再生可能エネルギーの集積地へと転換する政策を推進している。冬季の電力不足を狙ったロシア軍によるウクライナ各地の発送電施設への攻撃を受け、大規模発電所に依存しない分散型電力網を構築する必要性が高まっているからだ。 制限区域は神奈川県や佐賀県の面積よりやや大きい約2600平方キロ。潜在的な発電能力は、原発1基分に相当する100万キロワットとなる可能性がある。ただベラルーシ国境と接し、ロシア軍が一時占領するなど、防衛面に課題も残る。 ウクラ
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サイバー空間でウクライナ善戦 日本は能力強化へ教訓に
NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストの松原実穂子氏は、ロシアの侵攻を受けるウクライナは地上戦だけでなく、サイバー空間でも善戦し、高い防衛能力を発揮しているとの見方を示した。台湾有事に備え、日本が学ぶべき点は多いと指摘した。(ワシントン共同) ―ウクライナ侵攻を巡るサイバー戦とは。 「ロシアは2022年2月の侵攻前、ウクライナ政府のウェブサイトを改ざんし、議会や金融機関のシステム障害を起こすDDoS(ディードス)攻撃を仕掛けた。標的の端末からデータを消し、業務を止めるワイパー攻撃は侵攻後も続いた」
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ウクライナで爆発物探知犬が活躍 地雷除去「ハチ公のライバル」
【キーウ共同】国土の約3割が地雷や不発弾で汚染されたウクライナで爆発物探知犬が除去作業で活躍している。全土で14頭が活動中で、その中の一頭の「パトロン」はジャック・ラッセル・テリアの雄で4歳。尻尾を振り元気に動き回る姿が交流サイト(SNS)などで拡散し、アニメや漫画も登場。子どもへの啓発活動も担い、その人気から「ハチ公のライバル」とも言われる。 パトロンと、飼い主で北部チェルニヒウ州の非常事態庁の職員ミハイロ・イリエフさん(34)のチームは侵攻後に同州だけで3千回出動し、3万2千個の爆発物を処理。ロシアに一時占領された東部や南部地域にも出張する。
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ウクライナとの加盟交渉を勧告 EU、開始時期明示せず
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は8日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのEU加盟交渉を始めるかどうかを判断する報告書を公表し、加盟国に条件付きで交渉開始を勧告した。欧州委は加盟に向けたウクライナの取り組みを評価。さらなる改革継続が必要だとして、焦点の開始時期は明示しなかった。 EUは12月の首脳会議で加盟に関して協議する。ウクライナは政治や経済面でEUの基準を満たす必要があり、実際の加盟には年単位の時間がかかるとみられる。ウクライナは年内の交渉開始を要望。EUはウクライナ側に、厳格な汚職対策や、国内の政治や経済に強い影響力を持つ大財閥への対処を求
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ウクライナ軍司令官の偽動画拡散 「大統領はわれらの敵」
【キーウ共同】ウクライナ政府の偽情報防止センターは8日、同国軍のザルジニー総司令官が「ゼレンスキー(大統領)はわれらの敵だ」として、兵士に「司令官の違法な命令」に従わないよう呼びかける偽動画が拡散していると発表した。ロシアの偽情報拡散の一環で、生成人工知能(AI)が本物そっくりの動画などを作成する「ディープフェイク」の手法が使われたという。 同センターは「ロシアがパニックを引き起こし、政府と軍を分断しようとしている」と主張。作成された偽動画は、通信アプリの「テレグラム」などを通じて拡散したとしている。 センターが公表した偽動画に
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来年2月にウクライナ復興会議 首相とゼレンスキー氏合意
岸田文雄首相は8日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナ政府や両国の民間企業の関係者を集めた「日ウクライナ経済復興推進会議」を来年2月19日に東京都内で開催する日程で合意した。会議に向け、官民一体で準備を進める方針も確認した。会議にはウクライナからシュミハリ首相が参加する見通しだ。 岸田首相は会談で、東京で開かれた先進7カ国(G7)外相会合について説明。中東情勢が悪化した中でも「厳しい対ロ制裁と強力なウクライナ支援に取り組む姿勢は変わりないとG7で確認した」と強調した。 厳しい冬を迎えるウク
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欧州委、ウクライナとの加盟交渉開始を勧告
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は8日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのEU加盟交渉を始めるかどうかを判断する報告書を公表し、条件付きで加盟交渉開始を勧告した。
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軍総司令官の偽動画拡散とウクライナ政府
【キーウ共同】ウクライナ政府は8日、軍に従わないよう兵士に呼びかけるザルジニー総司令官の偽動画が拡散していると発表した。生成AIが本物そっくりに作成する「ディープフェイク」手法が使われたという。
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ウクライナ復興会議、来年2月に東京で開催
岸田首相とウクライナのゼレンスキー大統領は8日の電話会談で、日ウクライナ経済復興推進会議を来年2月19日に東京で開催すると合意した。
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G7、ウクライナ支援継続で一致 外相会合、対ロシア制裁に結束
先進7カ国(G7)は8日午前、外相会合の2日目の討議を東京都内で実施した。ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢を巡り議論し、ロシアに対する厳しい制裁と強力なウクライナ支援に結束して取り組む姿勢は変わらないとの認識で一致した。中国の覇権主義的な動きを踏まえ、自由で開かれたインド太平洋の実現についても協議。G7外相声明を発表する方向で調整している。 ウクライナ情勢では、中長期的な復旧、復興を加速させることも確認。討議で議長の上川陽子外相は、厳しい冬の寒さが見込まれるウクライナへの日本の支援に言及し「中東情勢の緊張度が増す中でもG7がウクライナを支えるメッセージを発信し
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G7外相、ウクライナ支援不変と確認
G7外相は8日の討議で、ロシアに対する厳しい制裁と、強力なウクライナ支援に取り組む姿勢は変わらないと確認した。
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ロシア、インフラ破壊の準備か ウクライナ情報総局
【キーウ共同】ウクライナ国防省情報総局は7日、ロシア軍が南部ヘルソン州の支配地域で、ガス施設や変電所など重要インフラに爆弾を仕掛けている兆候があると表明した。撤退を強いられた際に破壊する準備をしている可能性がある。ロシア軍は5~6日に南部をミサイルや無人機で集中攻撃した。 クリメンコ内相は、ヘルソン州には5日に87回の空爆があり、一度の攻撃としては侵攻開始以降で最大規模だったと指摘。米シンクタンク、戦争研究所は6日、ロシアがミサイル生産を加速し備蓄が増えたとの見方を示した。 一方、ロシア国防省は7日、同日午前にウクライナの無人機
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ウクライナ軍式典にミサイル攻撃 南部前線近くで19人死亡
【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州の前線に近い村で今月3日、軍の式典がロシアのミサイル攻撃の標的となり、兵士19人が死亡した。国内ではリスクの高い前線近くで無防備に式典を開いた軍への批判が上がり、職務怠慢の疑いで刑事捜査が始まる異例の展開となっている。 同州のザリチネ村では3日に軍の記念日を祝う式典が開催され、西部ザカルパチア州を拠点とする第128山岳襲撃旅団の兵士らが参加していた。午前10時ごろ、会場近くにロシアの弾道ミサイル「イスカンデルM」が撃ち込まれ、旅団の兵士19人が死亡し、多数が負傷した。 ウクライナメディアに
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ウクライナ侵攻余波 今秋も行事中止、下田市民苦悩 江戸時代から続くロシアとの縁、消えないで…
いつの日か、再び交流を-。江戸時代からロシアと縁が深い下田市。ウクライナ侵攻の余波で昨年から関連行事の中止が続く中、今秋も4日の慰霊行事が中止となった。長年交流を続けてきた市民の胸には、戦火を収めようとしない為政者に怒りを込める一方、「交流の歴史まで、なかったことになるのか」と複雑な思いが交錯する。 「この場所で慰霊祭を開いていたのが遠い昔のようです」。4日の玉泉寺(下田市)。日本・ロシア協会下田支部代表の杉坂太郎さん(78)が、ロシア人水兵らの墓地を前にし、ぽつりとつぶやいた。 下田には幕末、ロシア使節プチャーチンが軍艦ディアナ号を率いて来航した。1854年11月4日、停泊中のディア
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軍総司令官の補佐官死亡 ウクライナ、爆発事故か
【キーウ共同】ウクライナ軍のザルジニー総司令官は6日、補佐官のゲンナジー・チャスチャコフ少佐(39)が死亡したと明らかにした。クリメンコ内相は、チャスチャコフ氏はこの日が誕生日で、プレゼントされた手りゅう弾を誤って爆発させた事故だとの見方を示した。 クリメンコ氏によると、息子が手りゅう弾を手に取ったため、チャスチャコフ氏が取り上げた際、起爆させてしまった可能性がある。息子も重傷を負った。ザルジニー氏は「補佐官であり親友だった。軍と私にとって、言葉では言い表せない痛みと損失だ」と述べた。 一方、ウクライナ侵攻に部隊を派遣しているロ
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ウクライナ軍総司令官の補佐官が死亡
【キーウ共同】ウクライナ軍のザルジニー総司令官は6日、自身の補佐官が死亡したと明らかにした。誕生日の贈り物を自宅で開けた際に爆発が起きたという。ウクライナメディアが報じた。
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ロシアがウクライナで鉄道着工と報道
ロシア通信は6日、ロシアが同国南部からウクライナ東部や南部の占領地を通ってクリミア半島に至る鉄道の建設工事に着手したと報じた。軍の補給などに活用する。(共同)
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ウクライナ、戦時下の選挙に賛否 難題が山積、実現困難か
【キーウ共同】ウクライナで、ロシアとの戦争中でも選挙で民意を問う是非についての議論が続いている。平時であれば大統領選が来年3月に予定されていたが、国内法は戒厳令下の選挙を禁じると規定。ウクライナを支援する欧米には選挙を促す意見があり、ゼレンスキー大統領は法改正の可能性に言及した。ただ難題は山積し、実現は困難との見方が大勢だ。 8月にウクライナを訪れた米国のグラム上院議員(共和党)は「ウクライナが攻撃にさらされていても、自由で公正な選挙を行うことを望む」と述べ、政権の正統性を保つには選挙が必要だと主張した。欧州評議会の幹部も5月、選挙の確実な実施を呼びかけていた
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平和願う絵一堂に 世界のキッズゲルニカ展 富士宮・白糸ノ滝で19日まで
子どもたちが平和に対する思いを込めたキッズゲルニカ作品の展示会が5日、富士宮市の白糸ノ滝芝生広場で始まった。世界平和の祈りを19日まで、富士山麓から発信している。 戦禍にあるウクライナ・ブチャとパレスチナ自治区ガザのほか、スペインのゲルニカや中国、台湾など世界各国から作品が集まった。市内4校や県外からも寄せられ、計18点のゲルニカが広場に飾られている。 どの作品もピカソのゲルニカと同じ縦3・5メートル、横7・8メートルで、虹や桜、天使といった平和を連想させる絵が組み込まれている。爆撃に対する恐怖を描いた作品もある。 初日の記念式典では各国の参加者が平和を願う気持ちを語り、テープカットで
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ウクライナ政権と軍に不協和音 大統領、求心力低下を警戒
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの政権と軍の間で、対外発信や幹部人事に関して不協和音が生じている。十分な意思疎通を欠いていることがうかがわれ、失態が続けば政権の求心力低下につながる恐れもある。ゼレンスキー大統領は神経をとがらせているとみられる。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は英誌エコノミストへの1日の寄稿で「戦争は新たな段階に入りつつある。第1次世界大戦のような、変化の少ない消耗戦だ」と述べ、ロシアに有利な状況が生まれていると指摘した。 この発言について、大統領府高官はウクライナメディアに「私が軍にいたら、前線で
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年内にEU加盟交渉開始も ウクライナ、欧州委員長が見解
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は4日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の最高会議(議会)で演説し、同国が目指す年内のEU加盟交渉開始は可能だとの見解を示した。「あなた方の野心的な目標を達成することができると確信している」と述べた。 ウクライナは昨年2月のロシアによる侵攻開始直後に加盟申請し、同6月に加盟候補国となった。EUはウクライナなどの加盟を巡る報告書を今月8日に公表する。今年12月のEU首脳会議でも議論するとみられる。 EU加盟には政治、経済両面で基準を満たした上で、全加盟国の承認が必要
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クリミアの造船所攻撃 ウクライナ軍
【キーウ共同】ウクライナ軍は4日、ロシアが併合した南部クリミア半島のザリフ造船所を攻撃したと表明した。ロシアが創設した「クリミア共和国」のアクショーノフ首長は、ロシア軍がミサイルを迎撃し、破片が造船所の周辺に落ちたと述べた。 ウクライナはクリミアのロシア軍施設への攻撃を続けている。ザリフ造船所は半島東部に位置し、ロシア軍の艦船を建造していた。 英国防省は4日の戦況分析で、ロシア軍が東部ドネツク州アブデーフカで過去3週間に軍用車両約200台を失った可能性が高いと指摘した。歩兵による無謀な作戦に変更し、人的損失が拡大しているもようだ
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ウクライナへの国際的関心低下か ゼレンスキー大統領が認める
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は4日、パレスチナ自治区ガザ情勢を受け、ウクライナへの国際的な関心が低下しているのは「事実だ」と認め「ロシアの狙いの一つだ」と述べた。首都キーウ(キエフ)を訪問した欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長との共同記者会見で述べた。 ウクライナでは、関心低下に伴って欧米の支援が先細りになるのではないかとの懸念が出ている。ゼレンスキー氏は、ガザ情勢に関心が向くことを「理解できる」とした上で「われわれはウクライナにほとんど注意が払われなかった非常に困難な時期を経験し、乗り越えた。今回の難問を克服で
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EUとウクライナが首脳会談 加盟問題協議、改革評価
【キーウ、ブリュッセル共同】欧州連合(EU)フォンデアライエン欧州委員長は4日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談し、同国のEU加盟問題について協議した。フォンデアライエン氏は共同記者会見で「多くの成果があった」とウクライナの取り組みを評価。「改革が完了すれば、加盟プロセスの次の段階に進める」と述べた。 ゼレンスキー氏も会見で、EU加盟に向けて汚職対策の強化といった改革を進める考えを表明した。 ウクライナは2022年2月のロシアの侵攻直後にEUに加盟を申請し、同6月に加盟候補国となった。EUはウクライナな
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和平交渉の可能性協議か 10月に米欧とウクライナ
【キーウ共同】米NBCテレビ(電子版)は4日、米欧の当局者がウクライナ政府に対し、ロシアとの和平交渉の可能性について協議を持ちかけたと報じた。ウクライナの防衛支援を巡る10月の関係国会合などで話し合われたとしている。米政府高官と元高官の話として伝えた。 ゼレンスキー大統領は4日、米欧から交渉入りを求める圧力は受けていないとして「ロシアと交渉することはない」と述べた。首都キーウ(キエフ)を訪問した欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長との共同記者会見で語った。 ウクライナでは、戦況が長期にわたって膠着している。報道によると
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ロシア側支配下の年金基金に攻撃 ウクライナ軍ミサイル、9人死亡
【キーウ共同】ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州のロシア側行政府知事サリド氏は3日、実効支配する同州中部の集落チャプリンカにウクライナ軍のミサイル攻撃があり、9人が死亡、9人が負傷したと明らかにした。ロシアメディアが伝えた。標的になったのは年金基金などが入居する建物という。 ヘルソン州出身のバシューク・ロシア上院議員は通信アプリへの投稿で、軍事活動と無関係の建物が狙われたと指摘。「ウクライナ軍が民間インフラを攻撃するのは初めてではない」と非難した。 サリド氏は米国製ミサイル6発がチャプリンカに撃ち込まれ、防空
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「ロシアと交渉しない」とウクライナ大統領
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日の記者会見で、米欧がロシアとの和平交渉の可能性について協議を持ちかけたとの報道について「ロシアとは交渉しない」と述べた。
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米欧、ウクライナと和平交渉の可能性協議か
【キーウ共同】米NBCテレビは4日、米欧の当局者が10月、ウクライナに対し、ロシアとの和平交渉の可能性について協議を持ちかけたと報じた。米当局はウクライナ軍の兵員不足を不安視しているという。
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司令官交代、当事者知らず ウクライナ軍、意思疎通に齟齬か
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ声明で、特殊作戦軍の新司令官にルパンチュク氏を任命したと発表した。一方で交代となったホレンコ前司令官はウクライナメディアに「(交代の)理由は分からない。報道で知った」と述べた。軍内部の意思疎通に齟齬が生じている可能性がある。 ウクラインスカ・プラウダによると、ホレンコ氏は「ザルジニー総司令官と話をしたが、ザルジニー氏も理由を説明できなかった。何が起きたのか理解できない」と述べた。 ゼレンスキー氏は声明で、ルパンチュク氏は「経験豊富で、特殊作戦軍に新たな力をもたらす。成果を
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米、無人機迎撃兵器など供与 対ウクライナ追加軍事支援を発表
【ワシントン共同】米政府は3日、ウクライナに対する最大4億2500万ドル(約635億円)の追加軍事支援を発表した。無人機迎撃のためのレーザー誘導兵器のほか、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」の弾薬などが含まれる。 1億2500万ドル分は大統領権限で米軍の在庫から供与する。残る3億ドル分は軍需企業から兵器を購入する「ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)」を使う。議会で予算審議が滞ったため、今回の支援はUSAIに残っている最後の資金となる。米政府はUSAIの一時凍結を明らかにしている。
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ゼレンスキー 政権内不和か 対ロ勝利に固執 波紋広がる 米誌報道
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領が対ロシア戦勝利に固執し、新たな戦略や方向性を打ち出すのが難しくなっているとの匿名の政権高官発言を米誌タイムが報じ、波紋を広げている。侵攻が長期化し、国際社会の支援継続が不透明さを増す中、政権内部の不和を示唆する内容。側近は火消しや発言者捜しに躍起になっている。 記事は10月30日に公開された「ゼレンスキーの孤独な戦い」。ロシアやウクライナでの取材経験が豊富な記者によるゼレンスキー氏本人や複数の政権関係者へのインタビューを基にしている。 ゼレンスキー氏は「私ほど勝利を信じている人間は誰もいない」と訴えたが、側近の一人は「大統領の頑固さが、戦略や
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視標「EU発足30年」 共通価値の順守策強化を ウクライナ加盟前の課題 中央大教授 庄司克宏
欧州連合(EU)を創設したマーストリヒト条約が発効してから11月1日で30年。この間に加盟国数は12から27に増加した。ミシェルEU大統領によれば、EUは2030年を目標にウクライナなどを含む第2次東方拡大に向かおうとしている。しかし、その前提として解決すべき根本的問題を抱えている。 10年代、欧州債務危機や難民危機、ポピュリズムの伸長、英国のEU離脱など危機の連鎖がEUを襲った。背景には、マーストリヒト条約以降の政策分野拡張と加盟国数の増大の一方で、統治機構の改革が不十分なことがあった。 機構改革に関連して指摘されるのが、財政
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元高官が大統領選出馬意向 ウクライナのアレストビッチ氏
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのアレストビッチ元大統領府長官顧問は1日、来年3月に大統領選が予定通り実施されれば、出馬する意向を示した。ウクライナメディアが報じた。発令中の戒厳令が延長された場合は、大統領選は延期される見通し。 アレストビッチ氏は今年1月、ロシアによる東部ドニプロの集合住宅攻撃を巡る失言で批判を浴び、解任された。
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住民避難用バスにロシア軍攻撃 ウクライナ南部、民間人被害多発
【キーウ共同】ウクライナ軍は31日、南部ヘルソン州を流れるドニエプル川西岸のベリスラフの住民を避難させるために走行中の小型バスがロシア軍の無人機に攻撃されたと明らかにした。2人が負傷した。ウクライナメディアが伝えた。ドニエプル川西岸は、東岸を支配するロシア軍の頻繁な攻撃にさらされており、民間人の被害が相次いでいる。 無人機は東岸から飛来したという。ヘルソン州では30日にも走行中のバスに攻撃があり、7人がけがをした。 一方、ウクライナのクレバ外相は31日、ロシアによる冬季の電力インフラ攻撃に備えるため、防空システムの強化が欠かせな
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「通販生活」表紙でウクライナ大使館に謝罪
雑誌「通販生活」を発行するカタログハウスは31日までに、ロシアによるウクライナ侵攻をネコのけんかに例えた最新号の表紙について、「つたない表現だった」として在日ウクライナ大使館に謝罪したと発表した。
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バフムトでロシア軍攻勢 ウクライナ「厳しい情勢」
【キーウ共同】ウクライナのシルスキー陸軍司令官は、東部ドネツク州バフムトでロシア軍が部隊を大幅に増強し、防衛から転じて攻勢を強めているとの見方を示した。「依然として厳しい情勢が続いている」と訴えた。インタファクス・ウクライナ通信が30日、インタビューを伝えた。 シルスキー氏は、ロシア軍が空挺部隊を投入し、失地を取り戻そうとしていると指摘した。目標に突っ込んで自爆する「カミカゼ・ドローン」の増加にも警戒感を示した。 ウクライナ南部ヘルソン州当局者は30日、州内を走るバスにロシア軍の砲撃があり、男女7人がけがをしたと明らかにした。ウ
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ウクライナ侵攻 東部でロシア軍機撃墜 ウクライナ
【キーウ共同】ウクライナ国境警備隊は29日、激戦が続く東部ドネツク州アブデーフカ周辺で、ロシア軍機を対空ミサイルで撃墜したと表明した。スホイ25攻撃機の可能性があるという。米シンクタンク、戦争研究所は同日、ロシア軍がアブデーフカ方面に4万人を配置し、増援部隊も送っていると分析した。 ウクライナ南部オデッサ州の知事によると、州都オデッサ郊外の船舶修理工場に30日朝、ロシア軍のミサイル攻撃があり、負傷者が出た。 ウクライナ保安局(SBU)当局者は29日、地元メディアに、同日未明にロシア南部クラスノダール地方の製油所を2機の無人機(ドローン)で攻撃したと明らかにした。製油所では昨年700万トン
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負傷帰還兵に運転講習 ウクライナ、教官育成
【キーウ共同】ウクライナ政府が、ロシアのミサイル攻撃や地雷で手足を失った帰還兵や民間人への運転講習を指導する教官の育成に取り組んでいる。内務省高官によると、ウクライナ各地の自動車学校には、障害者に運転を教えるノウハウがない。育成は国連開発計画(UNDP)が支援し、日本政府も資金を拠出している。 「乗り込んだら、車いすを分解します」。首都キーウ(キエフ)で30日に開かれた講習会で、車いすに乗ったオレクシイ・ポロフさんが単独で車に乗り込む方法を実演すると、自動車学校の教官らから拍手が起きた。 南部オデッサの教官オレクサンドル・ゲラシ
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ウクライナ、ロシア軍機撃墜 東部アブデーフカ周辺
【キーウ共同】ウクライナ国境警備隊は29日、激戦が続く東部ドネツク州アブデーフカ周辺で、ロシア軍機を対空ミサイルで撃墜したと表明した。スホイ25攻撃機の可能性があるという。米シンクタンク、戦争研究所は同日、ロシア軍がアブデーフカ方面に4万人を配置し、増援部隊も送っていると分析した。 ウクライナ保安局(SBU)当局者は29日、地元メディアに、同日未明にロシア南部クラスノダール地方の製油所を2機の無人機(ドローン)で攻撃したと明らかにした。製油所では昨年700万トン以上の航空燃料が製造され、軍用機に使用されていたとしている。 また米
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ウクライナ和平会合で議長声明
【キーウ共同】ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を協議するマルタでの会合で、ウクライナ大統領府は29日、各国が「包括的和平への幅広い支援を確保するため緊密に協力する」とする共同議長声明を発表した。
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中国のロシア識者招待に疑問 ウクライナ軍関係者
【北京共同】中国北京市で29日に開幕した安全保障に関する「香山フォーラム」で行われた有識者討論会で、ウクライナ軍関係者がロシア人有識者を「核兵器による脅しで有名な人物だ」と指摘し、中国が招待したことに疑問を呈する一幕があった。 ウクライナ軍関係者は、中国によるロシア人有識者の招待は「中国の核兵器に関する政策変更を意味するのか」とただした。中国側司会者は「フォーラムは参加者による全ての発言を支持しているわけではない」と釈明した。 中国はロシアのウクライナ侵攻に中立的立場を取っていると主張するとともに、核兵器使用に反対する姿勢を示し
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ウクライナ侵攻を「最も強い言葉で非難」
G7貿易相会合の共同声明は、ロシアによるウクライナ侵攻の残虐さと違法性を挙げ「可能な限り最も強い言葉で非難する」と明記した。
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「犠牲はいつも子どもたち」 富士出身のカメラマン渡部陽一さん 2014年からウクライナ取材
富士市出身で戦場カメラマンとして活動する渡部陽一さん(51)は、2014年のロシアによるクリミア併合をきっかけとした紛争以降今年の夏までに計13回ウクライナに渡り、取材を続けてきた。静岡新聞社のインタビューで28日までに、現地の様子を伝えるとともに「犠牲者はいつも子どもたちだ」と語り、平和への思いを強調した。 渡部さんは8月24日、22年2月の開戦から1年半、32回目となる旧ソ連からの独立記念日を迎えるのに合わせてウクライナへ向かった。同国東部、南部では、状況が分からないほどの激しい戦闘が続いている。欧米の軍事後方支援を受ける同国が戦力を強める中、「実績が重なるほど、ロシアが核兵器を
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ウクライナ和平案、66カ国協議 マルタで会合、ロシア不参加
【キーウ共同】地中海の島国マルタで28日、ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を協議する会合が開かれた。ゼレンスキー大統領によると、66カ国の代表が参加した。29日まで。ロシアは和平案は非現実的として拒否しており不参加。 平和の公式を巡る会合は3回目。6月のデンマーク・コペンハーゲンでの1回目は15カ国、8月のサウジアラビア・ジッダでの2回目は43カ国の代表が出席しており、参加国は増えている。ロイター通信によると、マルタ会合には、ロシアとの関係が冷却化しているアルメニアも加わった。 ロシアとの関係を深める中国や、中東のエジプ
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ウクライナ支援へ 日赤に浄財寄付 静岡・アールアンドオー
医療法人社団アールアンドオー(静岡市葵区)は27日、ウクライナ支援のため105万8千円を日本赤十字社静岡市地区本部に寄付した。同法人が22日に開催したセミナーの来場者の浄財や、職員からの寄付を充てた。鈴木延幸理事長が同本部長の難波喬司市長に目録を手渡した。 セミナーは同法人が運営する静岡リウマチ整形外科リハビリ病院(葵区)の開院25周年を記念して開催され、同病院が「しずおか整形外科専門病院」に名称変更することが発表された。
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強力なウクライナ支援継続で合意 EU首脳、結束に乱れも
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は27日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する「強力な財政的、経済的、人道的、軍事的、外交的支援を提供し続ける」ことで合意した。ロシア寄りとされるハンガリーのオルバン首相に加え、スロバキアでウクライナへの軍事支援停止を主張するフィツォ首相が就任したことで、結束に乱れも見られた。 合意文書は「ウクライナの差し迫った軍事的ニーズを満たすため、ウクライナへの軍事支援を加速させる必要がある」と指摘。ロシアによる冬季のインフラ施設攻撃を念頭に防空システムなどの重要性を強調した。 また、制裁で凍
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ウクライナへ追加軍事支援 米政府、225億円
【ワシントン共同】米政府は26日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに最大1億5千万ドル(約225億円)の追加軍事支援をすると発表した。高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」の弾薬、寒冷地用の装備などを大統領権限で供与する。議会承認は必要ない。 米政府によるウクライナ支援の財源枯渇が懸念されており、バイデン政権は議会に追加予算案を認めるよう求めている。
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ウクライナ西部で観光回復の兆し 戦後に「被災地ツアー」も
【キーウ共同】ウクライナ観光開発庁のマリアナ・オレシキウ長官は26日までに、ロシアによる侵攻が長期化する中、前線から遠いウクライナ西部で国内観光客の「回復の兆しがある」と述べた。宿泊客を対象にした観光税収入に顕著な増加が見られるという。終戦後には、国内外から被災地を訪れて戦争について学ぶツアーを開催したいとの意向も示した。 共同通信の単独取材に24日答えた。オレシキウ氏によると、戦火にさらされる東部や南部では低調が続くが、西部のリビウ州やザカルパチア州などでは国内観光客が増加し、リゾート地ブコベリでは宿泊施設も活況だと説明。「侵攻前に比べて観光税収入が2倍近く
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ウクライナの情報機関 ルーツはKGB、影響強く 裏切り多発、排除に苦闘【大型サイド】
ロシアの侵攻直後、ウクライナの情報機関である保安局(SBU)幹部の裏切り行為が次々と明るみに出た。SBUの前身はプーチン大統領が所属した旧ソ連国家保安委員会(KGB)のウクライナ支部。1991年の独立後もルーツが同じロシア連邦保安局(FSB)と関係が深かった。ウクライナが排除に苦闘してきたロシアの情報機関の影響を関係者に聞いた。 ▽人材そのまま 「ソ連崩壊後も多くの部局でロシアのFSBと長く協力関係にあった」。独立後、ウクライナのSBU副長官として改革に関与し、国防省情報総局の設立に携わったオレクサンドル・スキパルスキー氏(78
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ウクライナ西部の原発周辺に攻撃 ロシア軍、管理棟の窓破損
【キーウ共同】ウクライナ・エネルギー省は25日、同日未明に西部のフメリニツキー原発周辺にロシア軍の攻撃があり、管理棟の窓が破損するなどの被害が出たと発表した。送電線が損傷し、周辺で停電も発生したという。原子炉への被害の情報はない。 同原発が立地するフメリニツキー州の当局者は25日、撃墜されたロシア軍のイラン製無人機シャヘドの残骸が同州のインフラ施設の敷地内に落下し、周辺住民ら少なくとも16人が負傷したと明らかにした。 米シンクタンク、戦争研究所は24日、ロシア軍が国産の新型長距離無人機イタルマスとその派生型をウクライナ・キーウ(
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ロシアがウクライナ西部の原発周辺を攻撃
【キーウ共同】ウクライナ・エネルギー省は25日、同日未明に西部のフメリニツキー原発周辺にロシア軍の攻撃があり、管理棟の窓が破損するなどの被害が出たと発表した。送電線が損傷し、周辺で停電も発生したという。
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ウクライナ、パリ・パラ参加意向 ロシア排除の努力継続と委員会長
【キーウ共同】ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は23日「(来年の)パリ・パラリンピックに参加したいと思っている」と表明した。自国の参加を実現するために、ロシアとベラルーシの選手を大会から排除する努力を続けると強調した。共同通信などの取材に答えた。 国際パラリンピック委員会(IPC)は9月下旬に、国歌や国旗を使用しない個人資格での「中立」選手としてロシアとベラルーシ勢の参加を容認した。スシケビッチ氏は「殺人と暴力を支持する人の参加を認めるべきではない」とIPCの姿勢を批判した。
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ウクライナ、パリ・パラリンピック参加意向
【キーウ共同】ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は24日までに「パリ・パラリンピックに参加したいと思っている」と述べ、参加意向を示した。ロシア勢を大会から排除する努力も続けるとした。
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ウクライナの電力防衛 冬を前に送電網の修復急ぐ ロ再攻撃に備え防御強化も【大型サイド】
昨年10月から今年春にかけてロシア軍によって電力網を多数破壊されたウクライナが厳しい冬を前に再度の攻撃に備え修復や防御強化を急いでいる。ただ完全復旧は難しく、電力基盤は昨年以上に脆弱な状態だ。ロシア軍が攻勢を強めるとの見方もあり、市民生活に再び深刻な影響が出る可能性がある。 ▽暖炉 「冬に停電になってもペチカ(暖炉)でなんとかする。まきをたくさん用意した」。ロシア国境から5キロ、ウクライナ北東部スムイ州のモフリツィア村のコロプチェンコ村長(58)は語る。9月中旬、村の変電施設が無人機による攻撃を受け、停電に見舞われた。国境の向こ
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ウクライナに侵攻したロシアへの制裁、結局は中国・インドが漁夫の利を得た 崩壊しなかったロシア経済、なぜ制裁は抜け道だらけとなったのか
ロシアのウクライナ侵攻から1年8カ月となるが、日本や欧米諸国が科した対ロシア制裁が期待された効果を上げていないことが明らかになってきた。制裁に参加していない中国など第三国が逆に漁夫の利を得ている構図も浮かび上がる。どこに抜け道があったのか。(共同通信=太田清) ▽崩壊起こらず 侵攻後に欧米の制裁を受け、ロシア経済は崩壊するとの見通しは多くが外れた。 世界銀行は2022年4月、同年のロシアの国内総生産(GDP)は制裁などの効果により11・2%減となると予想。フランスのルメール経済・財務相は昨年3月1
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ロシアが郵便施設攻撃、6人死亡 ウクライナ東部ハリコフ州
【キーウ共同】ウクライナ東部ハリコフ州の郵便物仕分けセンターに21日、ロシア軍のミサイルが撃ち込まれ、ウクライナ当局などによると従業員ら6人が死亡、10人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領は「テロ国家への圧力を強化する必要がある」と強調した。 ゼレンスキー氏は21日、トルコのエルドアン大統領と電話会談し、パレスチナ自治区ガザ情勢やウクライナ和平を協議した。ウクライナ大統領府が発表した。ゼレンスキー氏は、ガザ情勢を念頭に「新たな国際的課題に直面する中でも、世界はウクライナ和平の実現へ努力を続けなければならない」と訴えた。 ウクライ
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北朝鮮、米のミサイル供与非難 「ウクライナの代理戦争が狙い」
【北京共同】北朝鮮は21日、米国がロシアの侵攻を受けるウクライナに地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を供与したことを、「ウクライナでの(米ロ)代理戦争を持続し欧州各国の国力を消耗させて米国に一層依存させようとの狙いによるものだ」と非難した。申紅哲駐ロシア大使の談話として朝鮮中央通信が伝えた。 北朝鮮はロシアの侵攻を支持している。談話は、エイタクムスによって核大国であるロシアの奥深くを攻撃することは欧州全体を戦争のるつぼに追い込むことになると警告した。
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人道支援物資、3千件が行方不明 ウクライナ軍向け、3分の1
【キーウ共同】ウクライナの税関は20日までに、軍向けの人道支援として海外から送られた9千件の物資のうち、3千件が未着のまま行方不明になっていると発表した。物資の送り元や内容は不明だが、国防省と税関は詐欺や関税法違反の疑いがあるとみて調査している。 日本や欧米諸国は、ロシアの侵攻を受けるウクライナに多額の人道支援を続けており、物資は主に隣国ポーランド経由で運ばれている。軍に届くはずの緊急物資の3分の1が適切に扱われていない実態が明るみに出た。 税関などによると、ウクライナの国内業者が通関手続きを簡略化するため、人道支援物資を装って
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ウクライナ、新幹線に強い関心 インフラ相、共同通信と単独会見
【キーウ共同】ウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は20日までに、ロシアによる侵攻で被害を受けている鉄道網復旧の一環として、将来的に日本の新幹線システムを導入することに「強い関心がある」と述べた。首都キーウ(キエフ)で共同通信と単独会見した。既に日本側と導入の可能性について意見交換したという。 ロシア軍は、物流の要である鉄道の機能停止を狙って変電所や橋、駅といった関連インフラを攻撃しており、鉄道網の維持と復旧が課題となっている。クブラコフ氏は、日本には災害対応の知見があり、ウクライナの復興でも「インフラや鉄道を巡る問題で解決策を示す能力がある」と支援に期待
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ウクライナと欧米防衛産業の協力 備蓄減り、共同生産にかじ 人手や電力不足の制約も【大型サイド】
ロシアの侵攻が長期化する中、ウクライナ政府は欧米企業と砲弾や兵器の共同生産にかじを切った。欧米側の備蓄が減り、支援が遅れがちになっているのが背景。しかし生産を続ける地元企業は人手や電力の不足に直面し、計画が順調に進むかどうかは未知数だ。 ▽実戦経験 「われわれが学んだことは全てパートナーに教える用意がある」。首都キーウ(キエフ)で9月29日に開催された国際防衛産業フォーラムで、ウクライナのゼレンスキー大統領は進出を歓迎し、戦場での経験を共有すると訴えた。 フォーラムには欧米やアジアなどの250社超
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ATACMS今後も「供与継続」 ウクライナ、より長射程も期待
【キーウ共同】ウクライナのクレバ外相は19日、米国から供与された地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」について、今後も継続的に受け取るとの見通しを示した。より射程の長い型の供与についても期待を表明。ウクライナメディアが報じた。 ゼレンスキー大統領が17日に、ATACMSの使用を明らかにしていた。米メディアによると、米国は今回、最大射程165キロの型を約20発供与。ウクライナは300キロの型を要求している。 一方、ドイツの駐ウクライナ大使は、射程が約500キロの巡航ミサイル「タウルス」を当面はウクライナに供与しないと表明。
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核防護施設で文化財保護の構想 ロシア略奪対策、ウクライナ
【キーウ共同】ウクライナの文化財がロシア軍に破壊されたり略奪されたりしている問題で、文化財を保護するため、ソ連時代に核戦争を想定して地下約30メートルに造られた西部リビウ州の巨大軍事施設を保管庫に改装する構想があることが分かった。カランデエフ文化情報相代行が19日までに共同通信の取材に明らかにした。日本などへの支援要請も検討しているという。 カランデエフ氏によると、ロシアがウクライナ占領地などで略奪した文化財は推計で少なくとも数万点に上る。侵攻の長期化が見込まれる中、ウクライナ政府はソ連時代からある頑強な地下施設も活用して文化財の保護を進めたい考えだ。
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戦禍逃れ、夢の力士に ウクライナ出身の安青錦
戦禍を逃れて日本に身を寄せ、夢の力士として第一歩を踏み出した。ウクライナ出身の19歳、安青錦(安治川部屋)が9月の大相撲秋場所で初土俵。「本当にうれしい。師匠(安治川親方=元関脇安美錦)は21歳で関取になった。自分も22歳になるまでに関取になる」と流ちょうな日本語で目標を語った。 昨年2月にロシアが母国への侵攻を開始。国際大会で知り合った関大相撲部主将(当時)の山中新大さんを頼り、同4月に来日した。12月に安治川部屋へ入門するまで生活や稽古を共にし、しこ名の下は「新大」をもらった。「名前をいただいたからには頑張りたい」と恩返しを期す。
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中ロ首脳会談でウクライナ、中東情勢を協議
ロシアのプーチン大統領は18日、中国の習近平国家主席との首脳会談でウクライナや中東の情勢について協議したと語った。会談後にロシアの記者団の質問に答えた。(共同)
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米の長射程ミサイルを初使用 ウクライナ、供与にロシア反発
【ワシントン、キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日のビデオ声明で、米国から供与を受けた長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をロシア軍に対して使用したと明らかにした。米メディアによると、同日の飛行場への攻撃で初めて使ったという。ロシア側は供与について「ひどい失策だ」と反発した。 ゼレンスキー氏は米国に謝意を表明し「ATACMSはその威力を示した」と述べた。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、ATACMSを発射した場面とする動画を通信アプリに投稿した。 ATACMSは射程約160~300キロで、高機動
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米、長射程ミサイル供与 ウクライナが初使用
【ワシントン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、X(旧ツイッター)への投稿で、米国から長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を受けたことを明らかにした。米メディアは、ウクライナが同日にロシア軍に対して初めてATACMSを使用したと報じた。ロシアの強い反発が予想される。 ゼレンスキー氏は米国に謝意を表明し「ATACMSは身をもって威力を示した」と述べた。 ATACMSは射程約160~300キロで、高機動ロケット砲システム「ハイマース」から発射でき、前線のはるか後方にあるロシア軍司令部を攻撃することが
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ウクライナ避難者と交流 支援団体が企画 静岡
ロシアの軍事侵攻を受けて静岡県内に避難してきたウクライナ人を支援する団体「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」はこのほど、避難者や支援者が集う交流会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。 同団体によると、県内には現在、30人余の避難者がいるとみられる。交流会には浜松、藤枝、静岡、富士の4市に避難する10~60代の男女17人と支援者ら計約70人が参加した。 参加者はウクライナの伝統料理「ボルシチ」やちらしずしを囲み、生活の困り事を語り合った。会場に用意された浴衣を試着し、ゲーム、似顔絵などのレクリエーションも楽しんだ。 昨秋、浜松市西区に避難したマルハリタ・シリアクさん(24)は
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ウクライナ、米国の長射程ミサイル初使用か
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は17日、ウクライナが米国から秘密裏に射程約300キロのミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を受け、ロシア軍に対して使用したと報じた。
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ポーランドのウクライナ支援 欧米兵器供与の「玄関口」 ロシアスパイ摘発、懸念も【大型サイド】
ポーランドは歴史的にロシアへの警戒感が根強く、侵攻を受けた隣国ウクライナを積極的に支援、同国の前線に欧米兵器を送り込む玄関口となってきた。侵攻長期化で「支援疲れ」も見え隠れするが、国内では今年に入り、ロシアスパイが相次いで摘発された。国民のロシアへの懸念は強まり、自衛のため支援加速を訴える声が上がる。 ▽Jタウン 「全ての武器、支援物資はここからウクライナに向かう」。ウクライナ国境から約80キロのポーランド東部ジェシュフ。米兵が闊歩し、欧州各国の輸送機が離着陸する空港で、空港職員は胸を張った。敷地にはウクライナ軍に引き渡される予
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ポーランド、野党が政権奪取へ ウクライナ支援は一層安定
【ワルシャワ共同】ポーランド選管当局は16日、15日実施の下院選の中間開票結果(開票率99・6%)を発表した。強権的統治を進めてきた保守与党「法と正義(PiS)」が得票率35・54%で第1党となったが、過半数に届かなかった。親欧州連合(EU)の野党連合「市民連立」は30・56%で他の野党2党と合わせ50%以上を得票、政権奪取の公算が大きくなった。8年ぶりの政権交代に向け、連立協議が焦点となる。 ロシアのウクライナ侵攻後、ポーランドは隣国ウクライナに手厚い支援を行ってきた。支援継続の重要性を訴えた市民連立が政権を主導すれば、一層安定した支援が続けられるとみられる
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ロシア情報工作強化を警戒 ウクライナ安保高官
【キーウ共同】ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は16日、国内でロシア情報機関が新たなネットワークを構築し、偽情報を流すなどしてウクライナを不安定化させようとしているとの見方を示した。X(旧ツイッター)に投稿した。戦闘終結が見通せない中、ゼレンスキー政権は情報工作で世論が分断され、政権の求心力が弱まることを警戒しているとみられる。 ダニロフ氏によると、ロシア連邦保安局(FSB)が協力者と共に「(ウクライナが進めている)反転攻勢は失敗している」、「ウクライナ軍と政権の間に、あつれきが生じている」といった情報を流布して、ロシアに有利な環境をつくり出そう
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子連れ去りでカタール仲介 ロから4人ウクライナ帰還
【キーウ共同】ロシアが侵攻するウクライナで子どもが連れ去られている問題で、中東のカタールが仲介に動いていることが明らかになった。ロイター通信は16日、カタールが仲介した枠組みにより、2~17歳の子ども計4人がロシアからウクライナに帰還すると報じた。 外国政府が仲介する形は初めてとみられ、今後の帰還進展につながる可能性がある。カタール外務省は16日、子どもを家族に再会させる手続きを実現させたと発表し「重要な一歩」と強調した。 ロイターによると、カタールの高官は、枠組み構築はカタールがロシア、ウクライナ両国と数カ月間の秘密交渉を行っ
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戦禍で断たれたドラム演奏再び ウクライナから三島へ避難、ミランさんにバンドら協力
ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの東部ドニプロから三島市に避難しているネジェリコ・ミランさん(15)が、幼少時代から親しむドラム演奏に再び打ち込み始めた。一緒に音を奏でる仲間と出会い、同市のサロンとバンドの協力で練習機会も増えた。「大好きな趣味。ずっと続けたい」と笑顔を見せる。 物心ついた頃からドラムに触れ、8歳からドラム専門の音楽学校に通い続けてきた。しかし、週4日練習していた日常は突然の軍事侵攻で奪われ、卒業を迎えられないまま三島市の叔母原アンナさんの元に避難した。原さんは「言葉や環境が違い、友達もいない。1人でイヤホンを付けていることも多かった」と当時を振り返る。 ミランさんが再
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ロシア黒海艦隊、防御強化か ウクライナ軍、東部「撃退」
【キーウ共同】英国防省は14日、ウクライナに侵攻するロシアの黒海艦隊が8、9月のウクライナの攻勢を受け、防御態勢を強化しているとみられるとの分析を発表した。ミサイル艦や潜水艦などの戦力を、司令部があるクリミア半島セバストポリからロシア南部ノボロシースクなど東に移動させているという。 ウクライナ軍参謀本部は15日、ロシア軍が東部ドネツク州のアブデーフカ付近での攻撃を継続しているが「撃退した」と主張した。米シンクタンク、戦争研究所は14日、米国とウクライナ当局者の話から、ウクライナ側がアブデーフカ周辺への攻撃を予期し、準備を進めていた可能性に言及した。
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ウクライナ支援揺るがず ブルガリア外相
東欧ブルガリアのガブリエル副首相兼外相は、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの「支援疲れ」が物価高騰などを背景に欧米で懸念される中、ブルガリアは経済的問題との「ジレンマはない」と明言し、支援継続の姿勢は揺るがないと強調した。首都ソフィアで15日までに共同通信の単独インタビューに応じた。 欧州連合(EU)では9月にスロバキアの議会選でウクライナへの軍事支援停止を訴えた左派が勝利。ポーランドが安価なウクライナ産穀物の輸入規制を巡り、同国と一時激しく対立した。ガブリエル氏は「EUの結束維持に貢献することが重要だ」と語った。 ロシアが黒海
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ウクライナ侵攻 歴史背景を解説 沼津で講座
NPO法人日本沼津災害救援ボランティアの会(沼津市)と命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会(同)はこのほど、ロシアの侵攻を受けるウクライナについて学ぶ講座を同市のサンウェルぬまづで開いた。桐陽高の斉藤巧希教諭が侵攻の背景を解説し、約40人が聴講した。 斉藤さんは、ロシアはウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟する前に同国を手中に収めようと侵攻したと説明。ソ連崩壊時に独立したウクライナは、ロシアと民族的にも近いことから、ロシア側は「元々所有した地域を取り戻すだけ」という認識を持っているとした。 ナチスドイツによるホロコーストや、1930年代にスターリン時代の旧ソ連で起きた「ホロドモール」と呼ば
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政府、ウクライナ支援に遠隔医療 スマート農業も、民間活用
政府は、来年初めに日本で開催する「日ウクライナ経済復興推進会議」で、民間の先端技術を活用した支援策を打ち出す方向で調整に入った。情報通信技術(ICT)を使った遠隔医療やスマート農業を柱に据える。ロシアの侵攻を受けて傷んだウクライナ社会の再建を、官民一体で後押しする。複数の政府関係者が14日、明らかにした。 日本は欧米諸国と異なり武器供与に大きな制約がある。このため岸田文雄首相は支援の軸足を復旧・復興に置く。民間企業のビジネスチャンスにつなげる狙いもある。 日本による支援策を話し合う経済復興推進会議にはウクライナのシュミハリ首相を
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五輪陸上、ボイコット否定 ウクライナ、ロ除外を要請
【キーウ共同】ウクライナ陸上連盟のサラドゥハ会長代行は13日までに、侵攻国ロシアと同盟国ベラルーシの選手が来年のパリ五輪に出場が認められた場合も「(自国の)ボイコットはあってはならない」との見解を示した。共同通信の取材に答えた。世界陸連は主催大会から両国選手の除外を継続しており、サラドゥハ氏は五輪でも除外するよう各国連盟に働きかけていると強調した。 国際オリンピック委員会(IOC)は、個人資格での「中立」選手として両国選手の五輪出場を認めるかを「適切な時期に判断する」とし、結論を出していない。ウクライナ・オリンピック委員会は8月、共同通信の取材に五輪参加の方針
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共同声明はウクライナ危機で9月の宣言踏襲
【マラケシュ共同】G20財務相会議の共同声明は、ウクライナ危機に関連し「全ての国は領土獲得のための威嚇や武力行使を控えなければならない」とし、ロシアに対する名指しでの批判を避けた9月のG20首脳宣言の表現を踏襲した。
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クリミア橋破壊とウクライナ予告 特殊部隊を集中的に投入
【キーウ共同】ウクライナ国防省が、ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島に特殊部隊を集中的に投入し、兵士の上陸作戦や兵たん拠点の破壊といった工作活動を活発化させていることが13日分かった。特殊部隊を統括する国防省情報総局のアンドリー・ユソフ報道官が共同通信の取材に明らかにした。ロシア本土とつなぐクリミア橋を破壊すると明言。クリミアを本拠地とするロシア黒海艦隊に打撃を与え、最終的に撤退に追い込むことが目標とした。 ウクライナの反転攻勢は一進一退が続く中、特殊部隊を用いたクリミア攻撃拡大で局面転換を狙う方針が明確となった。 クリミ
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東部でロシア軍大規模攻撃が継続 ウクライナは撃退と発表
【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は12日、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ周辺でロシア軍の大規模攻撃が継続していると分析した。ウクライナ軍は12日、過去24時間にアブデーフカ周辺でロシア軍の7回の攻撃を撃退したとしている。 戦争研究所によると、ロシア軍は今月10日にアブデーフカ周辺で大規模攻撃を開始した。地上部隊と航空機を用いて、多方面で同時に攻撃を仕掛けているという。ロシア軍はアブデーフカ周辺の4・52平方キロを奪ったとみられるが、戦局を転換するような戦果は上げていないと分析した。 ウクライナメディア「ウクラインス
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15日にポーランド総選挙 強権政治3期目なるか ウクライナ支援影響注視【大型サイド】
ポーランドで15日、総選挙が行われる。愛国主義的な保守与党「法と正義(PiS)」が政権3期目に向けてリードするが、欧州連合(EU)も警鐘を鳴らす強権政治の打破を狙う最大野党が猛追、選挙戦の行方は予断を許さない。人権や福祉、移民など社会政策が争点となる一方、ロシアが侵攻を続ける隣国ウクライナに向けた支援態勢への影響も注視される。 「年金で豊かな生活を送れる。それがPiS支持の理由だ」。ワルシャワ近郊に住むアンジェイ・コバルスキーさん(80)は断言する。2015年から政権を握るPiSは、子ども手当や年金の引き上げなどの「ばらまき」で社会福祉を拡大し、支持を集めてき
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G7「ロシアがウクライナ再建費支払う」
【マラケシュ共同】G7財務相・中央銀行総裁会議の共同声明は「ロシアがウクライナの長期的な再建の費用を支払うようにする取り組みを続ける」とした。
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ロシアが学校攻撃、4人死亡 ウクライナ南部原発の対岸
【キーウ共同】ウクライナのクリメンコ内相は11日、東部ドニエプロペトロフスク州ニコポリの学校にロシア軍の攻撃があり、4人が死亡したと通信アプリに投稿した。がれきの中から72歳の男性と60代の女性3人の遺体が見つかった。 ニコポリはロシアが占拠する南部ザポロジエ原発のドニエプル川を挟んだ対岸に位置する。 ウクライナ軍参謀本部は11日、ロシア軍が東部ドネツク州の前線で激しい攻撃を続けたと発表した。同州アブデーフカやマリンカ、ウグレダルのウクライナ軍の陣地を繰り返し攻撃した。ウクライナ側は「全て撃退した」と主張した。
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F16やパトリオット供与へ 欧米、ウクライナ支援会合
【ブリュッセル共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの防衛支援を巡る関係国会合が11日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部であり、欧米各国が地対空ミサイルシステム「パトリオット」やF16戦闘機の供与を相次いで表明した。冬を前にロシアによるエネルギー施設攻撃への懸念が強まる中、防空能力の向上を目指した支援策が目立った。 米国防総省は11日、ウクライナに対する最大2億ドル(約298億円)の軍事支援を発表した。空対空ミサイル「サイドワインダー」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」用弾薬などが含まれる。 ベルギーとデンマー
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ロシア凍結資産の活用要請 ウクライナ、被害補償で
【マラケシュ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日公表されたメッセージで、同国に侵攻したロシアについて「加害者および協力者の資産を没収し、生じた損害を補償しなければならない」と述べ、制裁によって凍結したロシア関連の資産をウクライナが受けた被害の補償に活用することを要請した。 モロッコ・マラケシュで開かれたウクライナ支援の閣僚会合にメッセージを寄せた。イエレン米財務長官は会合で「米国は同盟国とともにウクライナを必要な限り支援する」と強調した。 凍結資産を没収、活用することには法的な問題点を指摘する声もある。一方でバイデン米政
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米「二正面に対応可能」 ウクライナとイスラエル
【ブリュッセル共同】オースティン米国防長官は11日、訪問先のブリュッセルで記者会見した。ロシアの侵攻を受けるウクライナとイスラム組織ハマスに攻撃されたイスラエルに言及し「両方を支援できるし、支援するつもりだ」として米国は二正面作戦に対応できるとの見方を示した。 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、ハマスに対するイスラエルの反撃について「ふさわしい対応を求める」と述べ、民間人の被害が出ないよう配慮を要請した。
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ウクライナ防空支援を協議 関係国会合、NATO開催
【ブリュッセル共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの防衛支援を巡る関係国会合が11日、約50カ国の国防相らが参加してブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領が初めて対面で出席した。冬が近づく中、ロシアによるエネルギー施設を狙った攻撃に備え、ウクライナ軍の防空能力を向上させるための支援などについて協議した。 ゼレンスキー氏のNATO本部訪問はロシアの侵攻後初めて。到着後「次の冬は大きな試練になる」と支援の強化を訴えた。オースティン米国防長官は会合冒頭の演説で「ウクライナが最も必要としている防空と弾薬のニーズを満たすた
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ロシア軍、東部で攻勢強める ウクライナ「すべて撃退」と主張
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ市の当局者は10日、ロシア軍が同市への攻勢を強めており「激しい戦闘が起きている」と述べた。ウクライナのメディアが報じた。イエルマーク大統領府長官も「大規模な砲撃と空爆にさらされている」と通信アプリに投稿した。 一方、ウクライナ軍参謀本部は11日、アブデーフカ方面のロシア軍の攻撃について「すべて撃退した」と主張した。 米シンクタンク、戦争研究所は10日、アブデーフカ周辺や南部ザポロジエ州オリヒウの南西で、ロシア軍が局地的に攻勢に出たと分析。ウクライナ軍をくぎ付けにし、戦略的に重要な
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「次の冬は大きな試練」とウクライナ大統領
【ブリュッセル共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアによるインフラ施設への攻撃を念頭に「次の冬は大きな試練になる」と述べた。ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で語った。
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ウクライナ大統領がNATO本部訪問
【ブリュッセル共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、防衛支援を巡る関係国会合などに出席するためブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部を訪問した。欧州メディアによるとNATO本部訪問はロシアの侵攻後初めて。
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ロシア軍、東部で攻勢強める ウクライナ「激しい戦闘」
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ市の当局者は10日、ロシア軍が同市への攻勢を強めており「激しい戦闘が起きている」と述べた。ウクライナのメディアが報じた。イエルマーク大統領府長官も「大規模な砲撃と空爆にさらされている」と通信アプリに投稿した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ルーマニアの首都ブカレストを訪れ、ヨハニス大統領と会談した。記者会見でウクライナの防空強化について「朗報があるだろう」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。 英国防省は10日、ロシアのプーチン政権が来年3月の大統領選までに軍への追加の
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エネルギー関連施設の防衛に重点 ロシア軍の無人機攻撃激化を警戒
【キーウ共同】ウクライナ空軍のイグナット報道官は8日、ロシア軍が秋から冬にかけてエネルギー施設を狙った大規模な無人機攻撃を準備していると警戒感を示した。防空システムで重点的に関連施設を防衛すると強調した。地元メディアが伝えた。 イグナット氏によると、ロシア軍は昨冬の半年間の攻撃でイラン製無人機シャヘド千機を投入した。 ウクライナ南部ヘルソン州の当局は9日、過去24時間内にロシア側から17回の砲撃があり、1人が死亡したと発表した。子どもを含む13人が負傷した。 ウクライナ軍参謀本部は9日、反攻を続け
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東部で「300メートル前進」 ウクライナ、ロシア軍は空爆も
【キーウ共同】ウクライナ軍東部方面部隊の報道官は7日、東部の各戦線で「1日に100~300メートル前進した」と明らかにした。ロシア軍も砲撃や航空機による空爆で抵抗を続けているという。ウクライナのメディアが報じた。 報道官は、東部のドネツク州リマン方面やハリコフ州クピャンスク方面で「4日間で敵軍の戦車25両を破壊した」と主張。ウクライナ軍はドイツ製の戦車レオパルト2などを使い、効果的な戦闘を展開しているとした。 タス通信などによると、ロシアの占領下にある南部ヘルソン州ノバカホフカで7日、プーチン大統領の与党「統一ロシア」の地元幹部
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ウィキは脱ロシア、ウクライナ 表記や出典、根強い影響
【キーウ共同】ロシアの侵攻に抗戦するウクライナで、インターネット上の百科事典ウィキペディアを舞台に、言葉の表記や出来事の記事編集で脱ロシアを目指す動きがある。出典にロシアの影響が根強く、長く同国領だった歴史もロシア語を優位にしてきた。 取り組みを活発化しているのは地元の編集コミュニティー「ウィキメディア・ウクライナ」。メンバーのアントン・プロティシュクさん(25)は、ウクライナからのウィキペディアへのアクセス数は、現在も自国語版よりロシア語版の方が多く、戦争前は3倍近い差があったと指摘する。 ロシア語を使える国民が多く、科学分野
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ロシア、ウクライナが使用する非人道兵器「クラスター弾」は人生をどう狂わせるのか 難しい除去、17年後に被害の悲劇も…イスラエルが大量投下したレバノンになお数十万個
ロシアはウクライナ侵攻でクラスター(集束)弾を多用している。ウクライナも実戦投入し、双方で死傷者が出ていると報告されている。親爆弾から多数の子爆弾をまき散らすクラスター弾は、使用国にとっては広範囲を一気に制圧できる軍事的な利点があるが、民間人の犠牲が多い非人道兵器だ。2006年にイスラエルが大量投下したレバノン南部には数十万個が不発のまま残っているとされ、17年たった今も爆発が市民を脅かし続けている。(共同通信=日出間翔平) ▽土地を「汚染」、難しい完全除去 2020年の初夏。レバノン南部ナバティエ郊外の農家マハムード・ムーサさ
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米独、ウクライナ支援継続を確認 首脳が共同声明
【ワシントン共同】バイデン米大統領は6日、ドイツのシュタインマイヤー大統領とホワイトハウスで会談し、ロシアが侵攻を長期化させるウクライナへの支援継続を確認した。会談後、共同声明を発表した。 米下院は多数派を握る共和党が多額の財政負担に反対しており、9月末に成立した米政府のつなぎ予算にウクライナ支援は盛り込まれなかった。バイデン氏は支援予算の確保に向けて取り組む方針も伝えたとみられる。 共同声明で両首脳は、ウクライナ国民が自国を防衛するため「米独同盟が極めて重要だ」とし、結束して対応する方針を確認した。気候変動対策や、食料安全保障
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ウクライナ、子供500人超死亡 ロシア侵攻、東部州で多く
【キーウ共同】ウクライナ検察は6日、昨年2月に始まったロシアの侵攻によって6日までに子ども計505人が殺害され、1100人以上が負傷したと明らかにした。激戦が繰り広げられている東部のドネツク州やハリコフ州で死傷した子どもが多いとしている。 ウクライナメディアなどによると、6日朝に起きたハリコフ州の州都ハリコフにある住居用ビルに対するミサイル攻撃では、10歳の少年と祖母が亡くなった。11カ月の乳児も負傷した。 ゼレンスキー大統領が公開した動画によると、建物は大きく破損し、道路に破片が散乱。複数の車両が炎上した。
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EU、ウクライナ加盟協議 首脳ら拡大問題に本腰
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は6日、スペイン南部グラナダで非公式首脳会議を開いた。ロシアの侵攻を受けるウクライナが目指すEU加盟の問題が主要議題。他の加盟候補国も含め、現在27カ国のEUがさらに拡大した場合の意思決定など機構改革に関する議論を本格化させる。 ウクライナは侵攻開始後、加盟を正式に申請し、昨年6月に隣国モルドバと共に加盟候補国と認定された。ゼレンスキー大統領が希望する年内の加盟交渉開始が実現するかどうかが今後の焦点で、全加盟国の承認が必要。ウクライナの加盟には政経両面で強い大財閥の影響力への対処や汚職対策などが条件となる。
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ロシアが東部攻撃、50人超死亡 「残忍な犯罪」とゼレンスキー氏
【キーウ共同】ウクライナのクリメンコ内相は5日、ロシア軍が東部ハリコフ州クピャンスク近郊の村を攻撃し、51人が死亡したと明らかにした。ゼレンスキー大統領は通信アプリへの投稿で、「残忍なロシアの犯罪だ」と非難した。州知事によると、現場は市民が集うカフェなどの店舗があり、死者には6歳の子どもも含まれる。救助活動が続いており、死傷者は増える可能性がある。 攻撃は午後1時過ぎにあった。クリメンコ氏によると村は人口約300人。故人の追悼行事で、参列者がカフェに集まっていた。地元メディアが伝えた。 米シンクタンク、戦争研究所は4日、ロシア黒
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ウクライナ東部に攻撃、48人死亡
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、ロシア軍がウクライナ東部ハリコフ州を攻撃し、少なくとも48人が死亡したと通信アプリに投稿した。
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ウクライナ大統領、欧州全体の結束求める
【ブリュッセル共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、スペイン南部グラナダでの欧州政治共同体の首脳会合に先立ち「欧州連合(EU)だけでなく欧州全体の結束を守ることが課題だ」と述べた。
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ウクライナの農業復興を支援 日本企業が技術、機械提供
農林水産省は5日、ロシアの侵攻で打撃を受けたウクライナの農業復興を支援するため、ウクライナ政府と具体策を話し合う枠組みの設置で合意したと発表した。日本企業が農業機械などを輸出し、かんがいやデジタル関連の技術も提供する見込み。 ウクライナ危機は日本の食料の安定供給にも懸念材料となっており、支援は食料安全保障の強化にもつながりそうだ。 農水省によると、ウクライナ政府が機械を買い取り、主に中小規模の農家にリースすることを想定している。日本企業にとっては市場開拓につながる。 大手の農業機械メーカーに加え、
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核心評論「米下院議長解任」 ウクライナ支援を守り抜け 乗っ取られた米政治
米下院のマッカーシー議長(共和党)が職を追われた。党内の保守強硬派議員が提出した解任動議が賛成多数で可決されたためだ。大統領死亡時などの継承順位が副大統領に次ぐ下院議長の解任は史上初。極めて異例の追放劇である。 懸念されるのが、共和党内の対立で2024会計年度(23年10月~24年9月)の予算案がまとまらず、ウクライナ支援が宙に浮く中で解任されたことだ。ロシアのプーチン大統領はほくそ笑んでいることだろう。 現在の米下院(定数435)は、分極化が進む超大国の縮図とも言える。極端な主張を掲げる一部の保守強硬派が多数派の意思に背を向け
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米、イランから押収の弾薬供与 装備不足のウクライナ軍に
【ワシントン共同】米中央軍は4日までに、米政府がウクライナ軍に対して、イランから押収した約110万発の弾薬を供与したと発表した。イラン革命防衛隊がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に引き渡そうとした弾薬で、昨年12月に船で運んでいたところを中央軍が差し押さえた。ウクライナ軍の装備不足を補う一助になりそうだ。 CNNテレビによると、米軍はここ1年で、イランからイエメンに船で輸送されるライフルや弾薬を大量に押収した。バイデン政権は、こうした武器や弾薬を合法的にウクライナへ送る方法を模索。犯罪に関わる資産を没収する手続きを取ることで米政府の所有とし、ウクライナ軍に供
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柔道のウクライナ選手と合同練習 全柔連、リオ五輪銀の原沢ら
柔道の2016年リオデジャネイロ五輪男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(長府工産)ら全日本柔道連盟(全柔連)のアスリート委員会が4日、東京都文京区の講道館でウクライナのジュニア選手と合同練習会を開いた。総本山の道場での稽古に女子70キロ級の16歳、アンナ・コルニーコは「素晴らしい経験。柔道が私の心を強くしてくれる」と笑顔で話した。 ウクライナから15~19歳の18選手が参加。リオ五輪男子100キロ級3位の羽賀龍之介(旭化成)や女子52キロ級で五輪銅メダル2度の中村美里らから助言を受け、積極的に乱取りにも励んだ。羽賀は「目の色を変えて稽古をしていた。喜んでいる
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ノーベル賞選定「国籍関係ない」 ウクライナ侵攻巡る質疑も
ノーベル化学賞の受賞が決まった3人のうち、アレクセイ・エキモフ氏は旧ソ連出身で、現在のロシア・サンクトペテルブルクにある研究所に所属していた経歴を持つ。発表の記者会見では、記者から「ウクライナ侵攻の最中に、ロシアの科学者に賞を与えることをどう考えたのか」という質問も出た。スウェーデン王立科学アカデミーは「最も重要な発見に貢献した人を選んだ。国籍は関係ない」と強調した。 ノーベル賞を運営する「ノーベル財団」は、12月10日に行われる平和賞を除く5部門の授賞式と晩さん会にロシア大使らを招待しない方針を示している。化学賞は王立科学アカデミーが選考を担う。担当者は「国
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英首相、ウクライナ支援継続促す 与党保守党大会で演説
【ロンドン共同】英国のスナク首相は4日、中部マンチェスターでの与党保守党大会で演説し「ゼレンスキー大統領に手段を与えれば、ウクライナは目的を完遂するだろう」と述べた。米国など各国で支援疲れが懸念される中、勝利を後押しするため、武器供与を続けるよう促した。 保守党の支持率は低迷しており、演説では来年の実施が予想される総選挙に向け求心力を発揮し、党をまとめきれるかも注目される。 1日に開幕した党大会では、イングランド地方の主要都市を南北に結ぶ高速鉄道「ハイスピード(HS)2」計画への言及が相次いだ。インフレなどの影響でコストは当初の
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ロシア容認は「侵攻への無関心」 ウクライナ・パラ委会長が批判
【キーウ共同】ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は4日までに、ウクライナに侵攻したロシアと同盟国のベラルーシの選手が来年のパリ・パラリンピックに個人資格で出場を認められたことについて「ロシアによる戦争犯罪への無関心」があったと批判した。ウクライナのパリ大会出場については「まだ決まっていない」と述べるにとどめた。 共同通信のオンライン取材に2日答えた。9月下旬にバーレーンで開かれた国際パラリンピック委員会(IPC)総会で、ロシア、ベラルーシの国内パラリンピック委員会(NPC)の処遇について投票を実施した結果、国歌や国旗を使用しない個人資格での「中
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キューバ「雇い兵」 ロシア、キューバ人兵士募集か ウクライナ戦要員の可能性【大型サイド】
社会主義国キューバが、ウクライナで戦う目的でロシアの「雇い兵」に自国民を募ったなどとして関係者を拘束した。少なくとも100人が雇われたとされ、政府こそ名指ししていないもののロシア側を批判、関係が深い両国に異例の不協和音が生じた。高給を提示した求人が出回っていたとの証言があり、兵士不足に陥るロシアがキューバの経済危機につけ込んで大規模な人員獲得に動いた可能性がある。 ▽断固対処 「キューバはウクライナでの戦闘に関与しない」。キューバ政府は9月4日の声明で、雇い兵を目的とした人身売買に関わる者には断固対処するとし、「ロシアから」運営
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ウクライナ支援で団結確認 日米欧首脳が電話会議
【ワシントン共同】バイデン米大統領は3日、日本を含む先進7カ国(G7)やポーランド、ルーマニアの首脳らと電話会議を開き、ロシアの侵攻を受けるウクライナを米国は必要な限り支えると強調した。団結して支援する必要があるとの認識で各国と一致。岸田文雄首相は、ウクライナの復旧・復興に向けた支援に尽力すると表明した。日米両政府が発表した。 9月末に成立した米政府のつなぎ予算にウクライナ支援が盛り込まれなかったことから、米国や各国の援助方針は変わらないという意思を確認することで、足並みの乱れが出ることを防ぐ狙い。 電話会議では、弾薬など武器供
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日米欧首脳、支援へ結束 ウクライナ巡り電話会議
日米欧首脳は3日夜、バイデン米大統領の主導でロシアのウクライナ侵攻を巡り電話会議を開いた。現在の情勢について意見交換し、ウクライナの平和を実現すべく、今こそ結束して支援を続ける必要があるとの認識で一致した。岸田文雄首相はウクライナの復旧・復興に向けた支援に尽力する考えを強調した。 首相は、ウクライナ復興に関する会議を来年初めに日本で開く方向で調整していると説明。日本として今後も強力な対ロ制裁を実施し、国際社会と連携を強める考えを示した。 米ホワイトハウスによると、電話会議には先進7カ国(G7)首脳らの他、ポーランドのドゥダ大統領
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日米欧首脳、ウクライナ支援へ結束で一致
日米欧首脳は3日の電話会議で、ウクライナの平和を実現すべく、今こそ結束して支援を続ける必要があるとの認識で一致した。日本外務省が発表した。
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ウクライナ情勢巡り日米欧首脳が電話会議へ
日本政府は3日、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢を巡り、同日午後10時半から関係国首脳の電話会議が開かれ、岸田文雄首相が出席すると発表した。関係者によると、バイデン米大統領が主導し、欧州の有志国首脳も参加する。
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ウクライナ、南部でわずかに前進 米機関分析、ロシア反撃押し戻す
【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は2日、ウクライナ軍が進める反転攻勢を巡り、東部ドネツク州と南部ザポロジエ州の州境に位置する戦線でわずかに前進したと指摘した。アゾフ海に面する同州ベルジャンスクに向かう方面。地理位置情報付きの映像を分析した。 ウクライナ軍は反転攻勢でロシア支配地域の東西分断を目指し、ベルジャンスク方面と拠点都市メリトポリ方面の2方向で南下を続けている。メリトポリに通じるロボティネの南西部では、ウクライナ軍がロシアの反撃により奪われていた陣地を取り戻したとした。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は3日、前
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「ウクライナがきっかけ」 黒柳さん、続編刊行で会見
俳優でエッセイストの黒柳徹子さんが3日、新刊「続 窓ぎわのトットちゃん」(講談社)の発売を記念し東京都内で記者会見を開いた。1981年刊行の自伝的ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の続編で、黒柳さんは執筆した理由を「いつも考えているのは『戦争のときは嫌だったな』ということ。ウクライナ(侵攻)が一番大きいきっかけ」と語った。 前作ではユニークな教育を実践するトモエ学園に通った子ども時代を振り返った。約42年ぶりとなる続編は第2次世界大戦中の思い出を鮮明につづる。「子どもにとって何が一番嫌かと言えば、やっぱり自由じゃないことだと思う」と黒柳さん。戦時下の子どもた
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米、ウクライナ支援で兵器調達の一部凍結
【ワシントン共同】米国務省のミラー報道官は2日の記者会見で、9月30日に成立した「つなぎ予算」からウクライナ支援の予算が除外されたため、同国向けの兵器を調達する制度の一部を一時凍結したことを明らかにした。
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米、ウクライナに追加軍事支援へ つなぎ予算除外も継続強調
【ワシントン共同】ジャンピエール米大統領報道官は2日の記者会見で、ウクライナへの追加軍事支援を近く発表するとの見通しを示した。9月30日に成立した「つなぎ予算」には野党共和党の一部の反対でウクライナ支援の予算が盛り込まれなかった。ジャンピエール氏は、支援継続の姿勢を強調した。 ジャンピエール氏は、ウクライナには国際社会の強力な後押しがあると指摘。ロシアのプーチン大統領に対し「粘り勝ちできると考えているのなら、それは間違いだ」と述べた。バイデン政権はウクライナ侵攻を巡り、10月3日に日本や欧州の有志国首脳とのオンライン会合を計画している。
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EU、ウクライナ支援の結束誇示 キーウで域外初外相会合
【キーウ、ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は2日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)で、EU域外では初となる外相会合を開いた。ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、加盟27カ国の外相らに「われわれの勝利は皆さんの協力にかかっている」と訴えた。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が支援強化を提案し、結束を誇示した。 EU加盟国間では最近、ウクライナ支援を巡って足並みが乱れていた。ボレル氏は会合後の記者会見で、キーウに加盟各国の外相が集まったことでウクライナ支援の「強いメッセージを発した」と述べた。 ボ
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EU、ウクライナのキーウで初の外相会合開催
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は2日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)で、EU域外では初となる外相会合を開いた。EU欧州委員会が明らかにした。
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ウクライナ自爆無人機 市販を軍事転用、物量対抗 「安価な精密攻撃」可能に【大型サイド】
ウクライナ軍が東部や南部で進める対ロシア軍の反転攻勢で自爆無人機を大量投入している。市販部品で組み立てた無人機に爆弾を取り付けて「安価な精密誘導弾」に軍事転用。砲弾など物量で優位に立つロシア軍への対抗手段となっている。 ▽企業家とオタク 上空から見下ろすと、村落の一本道をロシア軍の戦闘車両が走っている。急降下して加速、ぐんぐんと後方から近づく。突然、映像が途切れた。別の無人機が撮影した動画で、車両後方が爆発したことが確認できた。 非営利団体エスカドローンがウクライナ軍に提供した無人機の戦果を示す映
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ウクライナ支援「恒久的」 EU外相、戦況によらず
【キーウ共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は1日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)で記者会見し、ウクライナ軍が進める反転攻勢の戦況にかかわらず「恒久的な支援」を約束した。米国で成立した「つなぎ予算」にウクライナ支援が盛り込まれなかったことを受け、米議員らに再考を求めた。 ウクライナのウメロフ国防相との会談後に語った。支援については「今後数日や数週間の戦況に影響されない」とし、ウクライナ軍の勝利に向けて「より良い武器を提供しなければならない」と強調した。 英国のスナク首相は1日、英軍によるウクラ
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「ウクライナを知って」 初心者向け語学教材出版
【キーウ共同】初心者向けのウクライナ語教材「ゼロからスタート ウクライナ語」(Jリサーチ出版)が出版され、関心を集めている。著者はウクライナ東部ドネツク州出身で来日20年以上の日本語通訳オクサーナ・ピスクノーワさん(47)。「ウクライナ語学習を通じて私たちの文化、歴史を知ってほしい」と話している。 出版のきっかけは日本でのウクライナ語学習意欲の高まりだ。「文法編」として初版3千部を今夏に発売。インターネットで音声をダウンロードし、発音を確認できる。デジタル版や単語集の出版も検討している。 Jリサーチ出版の福田富与社長は、震災や第
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柔道「金」の技学ぶ ベイカー茉秋選手、東海大翔洋中・高で教室 ウクライナ選手も特訓
静岡市清水区の東海大静岡翔洋中・高で9月30日、リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダリストのベイカー茉秋選手を講師に迎えた柔道教室が開かれた。中高柔道部員や、全日本柔道連盟の招待で9月24日から静岡に滞在している、「ウクライナオリンピックドリームプロジェクト」の10代のウクライナ選手ら約100人が、世界を制した一流選手の技術を学んだ。 ベイカー選手は五輪決勝で勝負を決めた得意技の大内刈りを披露、解説した。技に入る前の力の抜き方や崩し方などを実演しながら丁寧に指導し、参加者はアドバイスを受けて繰り返し練習した。同高柔道部主将の城本憲生さん(2年)は「自分もベイカー選手と同じ軸足で追い
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ウクライナ支援除外を非難 米大統領、つなぎ予算成立
【ワシントン共同】バイデン米大統領は1日、11月中旬までの政府支出を賄う「つなぎ予算」の成立に関し、野党共和党の一部の反対でウクライナ支援予算が盛り込まれなかったことを非難した。「いかなる事情があろうと、米国の支援が妨げられるのは許せない」と述べ、ロシアの侵攻に対し超党派での結束に協力するよう促した。 つなぎ予算案が9月30日に上下両院で可決され、バイデン氏の署名を経て成立したことを受け、ホワイトハウスで記者団に述べた。10月1日から政府機関が一部閉鎖する「不必要な危機」は回避できたと歓迎した。 つなぎ予算を巡っては、下院で過半
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英、ウクライナ派兵計画はなし 首相「今すぐではない」
【キーウ共同】英国のシャップス国防相は、英軍がウクライナでの同国兵士の訓練を検討していると明らかにした。英メディアが9月30日伝えた。現在は英国でウクライナ兵に対する訓練を行っている。防衛産業の現地生産も検討しており、一段の支援に踏み込むとみられる。スナク首相は1日、ウクライナでの訓練の可能性について「今すぐではない」と指摘。「現在紛争が行われている国に英国兵を送ることはない」として派兵を否定した。 シャップス氏はウクライナ産穀物の黒海経由の輸出が難しくなっていることについて「国際水域のため、海軍国家である英国は支援し、助言もできる」と協力を示唆した。
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英首相、現時点でのウクライナ派兵計画なし
【ロンドン共同】英国のスナク首相は1日、英軍によるウクライナでの同国兵士の軍事訓練の可能性について「今すぐではない」と述べ、現時点で英国兵を派遣する計画はないとの認識を示した。
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米、ウクライナ予算削除 政府閉鎖回避も支援影響か
【ワシントン共同】米政府機関の閉鎖を回避するためバイデン大統領が署名し9月30日に成立したつなぎ予算には、野党共和党の一部の反対でウクライナ支援予算が盛り込まれなかった。影響を懸念する与党民主党の議員からは「ロシアのプーチン大統領にとっては勝利だ」との声が出た。 国防総省や国務省は上下両院の指導部に対し、ウクライナ支援の必要性を訴え続けてきた。バイデン政権は、決定済みの武器や弾薬の輸送を進める構えだが、今後の支援に向けた予算措置の見通しは立たないままだ。 共和党のローラー下院議員は、つなぎ予算にウクライナへの援助が入っていないか
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ウクライナ支援疲れ、浮き彫りに 東欧で足並み乱れ拡大も
【ウィーン、ワルシャワ共同】ウクライナの隣国スロバキアで9月30日に実施された国民議会選挙で、ウクライナへの軍事支援停止を訴えた左派スメルが第1党になり、物価高騰などに直面する有権者の支援疲れが浮き彫りとなった。ポーランドでも10月、総選挙が予定され、東欧で支援を巡る足並みの乱れが拡大する可能性がある。 人口約564万人のスロバキアは、ドイツやフランスに比べて小国だ。ただウクライナ支援では、旧ソ連製の戦闘機ミグ29や旧ソ連時代に開発された地対空ミサイルシステムS300を供与するなど積極的だった。 一方、近年はロシアのウクライナ侵
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英、ウクライナで軍事訓練検討 国防相、海軍協力も
【キーウ共同】英国のシャップス国防相は、英軍がウクライナでの同国兵士の訓練を検討していると明らかにした。英メディアが9月30日伝えた。現在は英国でウクライナ兵に対する訓練を行っている。防衛産業の現地生産も検討しており、一段の支援に踏み込むとみられる。 シャップス氏はウクライナ産穀物の黒海経由の輸出が難しくなっていることについて「国際水域のため、海軍国家である英国は支援し、助言もできる」と協力を示唆した。 ウクライナメディアは9月30日、東部ハリコフ州の発送電施設にロシア軍の攻撃があり、約2万8千世帯が停電に陥ったと報じた。昨冬に
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ウクライナ支援停止派が第1党へ 隣接のスロバキア議会選
【ウィーン共同】ロシアが侵攻するウクライナに隣接するスロバキアで9月30日、国民議会(一院制、定数150)の選挙が行われ、同国統計局によると、ほぼ開票が終わった1日朝の段階で、ウクライナへの軍事支援停止や対ロシア制裁の見直しを主張するフィツォ元首相率いる左派スメルが第1党の見通しとなった。物価高騰などに直面する中、不満を持つ有権者を取り込んだとみられる。 ただ単独過半数には届かないとみられ、連立政権樹立に向けた協議が今後の焦点。スメルが連立政権を発足させた場合、ウクライナ政策が大きく変わり、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の足並みの乱れにつながる
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ロシア国防費、来年1・7倍に ウクライナ侵攻長期化で
ロシア連邦政府は30日までに、国防費を今年の約1・7倍に増額する2024年予算案を連邦議会に提出した。ウクライナ侵攻が長期化する中、武器弾薬の増産に取り組むほか、兵員不足を埋めるための志願兵募集などの人件費がかさんでいるとみられる。 ロシア通信などによると、29日に下院に提出された予算案では24年の歳出36兆6千億ルーブル(約55兆2千億円)のうち国防費は約29%の10兆7360億ルーブル。23年予算案での国防費6兆4千億ルーブルの約1・7倍で、国内総生産(GDP)の6%に相当する。 シルアノフ財務相は28日「国防費確保は現在の
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ウクライナ支援是非が争点の接戦 スロバキア議会選
【ウィーン共同】ロシアが侵攻するウクライナに隣接するスロバキアで30日、国民議会の選挙が行われた。ウクライナへの軍事支援継続の是非が争点の一つで、事前の世論調査では停止派と維持派が接戦となっている。いずれも単独過半数には届かない見通しだが、結果次第でウクライナ政策が変更される可能性があり注目される。 接戦となっているのは軍事支援停止や対ロ制裁の見直しを主張するフィツォ元首相率いる左派スメルと、支援継続の姿勢を示すリベラル政党プログレッシブ・スロバキア(PS)の2党。 スロバキアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加
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ウクライナ用弾薬共同発注 EU加盟7カ国、在庫も補充
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)加盟国の兵器開発など軍事協力を推進する欧州防衛庁(EDA)は、EUに加盟する7カ国がロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援の強化と、支援により枯渇した自国の在庫を補充するためにEDAを通じた弾薬の共同発注を開始したと明らかにした。ロイター通信が29日、伝えた。 7カ国が発注したのは155ミリ砲弾で、ロシアに対する反転攻勢に出たウクライナにとって最も重要な弾薬の一つ。EUは今年3月の外相理事会でウクライナ向けの弾薬を共同購入する計画に合意し、1年以内に155ミリ砲弾を100万発供与する方針だ。
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イラン無人機に日本製電子部品 ウクライナ攻撃、英報道
【ロンドン共同】英紙ガーディアンは27日、ウクライナが撃ち落としたロシアのイラン製無人機シャヘドから日本や欧米の企業が製造した電子部品が多数見つかったと報じた。ウクライナ政府が先進7カ国(G7)の政府に宛てた秘密文書に記述されていた。民生用部品が転用されており、企業による不正行為はなかったとしている。イランに渡った民生用部品が軍事転用されていたことが浮き彫りになった。 記述があったのはウクライナ側が8月、イランとロシア、シリアにある無人機製造関連施設への攻撃のため長距離ミサイルが必要だと訴えた47ページの文書。西側企業の技術を使った無人機による都市部への攻撃が
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ワグネル元戦闘員、一部前線復帰 ウクライナ軍「脅威でない」
【キーウ共同】ウクライナ軍東部方面部隊の報道官は27日、ロシア民間軍事会社ワグネルの元戦闘員の一部がロシア国防省と契約を結び、ウクライナ東部の前線に復帰していると明らかにした。ワグネルの創設者プリゴジン氏が8月に搭乗機墜落で死亡した後、部隊がばらばらになっているとの見方を示し「かつてほどの脅威ではない」と強調した。ウクライナメディアが報じた。 報道官は、ベラルーシに駐留していたワグネル戦闘員がアフリカなどさまざまな場所に移動したと指摘した。また、ウクライナ軍が東部ドネツク州バフムト周辺の三つの集落付近で「成功を収めた」とし、前進を続けていると述べた。
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ウクライナから来日の柔道18選手 東海大静岡翔洋中・高で交流
静岡市清水区の東海大静岡翔洋中・高に27日、ウクライナから14~19歳の18人でつくる柔道チームが来校し、柔道部との合同練習などを通じて交流した。 ウクライナの選手は同校の部員と約2時間、実戦形式のメニューを中心に汗を流した。部員らは日頃組み合うことのない海外選手の柔道スタイルに戸惑いながらも、ジェスチャーを交えてコミュニケーションし、合同練習を楽しんだ。同高3年の小林佳奈さん(18)はウクライナの選手について「動きが素早く、一発一発にパワーがある。技をかけきるところを見習いたい」と汗を拭い、「将来また一緒に柔道がしたい」と笑顔で話した。 日本代表選手らによるチャリティーオークションで
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ウクライナ警官らに身元特定研修 10月上旬、2回目を実施へ
警察庁は27日、ロシアによる侵攻の犠牲者の身元特定が難航しているウクライナ国家警察の鑑識担当警察官ら15人が来日し、福島県警や警視庁から多くの遺体の身元を効率的に特定する手法を学ぶ研修を受けると明らかにした。7月に幹部10人が来日したのに続き2回目。 警察庁によると、10月2~6日に都内で、福島県警科学捜査研究所(科捜研)や警視庁の職員から研修を受ける。前回より実務的な内容になるという。 福島県警の科捜研では、水に漬かっていたり、死亡後時間が経過したりした遺体から検体を採取してDNA型鑑定をする研究を進めている。7月の研修でウク
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ウクライナ警察が日本で2回目の研修へ
警察庁は27日、ウクライナ国家警察の鑑識担当の警察官ら15人が来日し、福島県警や警視庁から多くの遺体の身元を効率的に特定する手法を学ぶ研修を10月上旬に受けると明らかにした。7月に続き2回目。
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ロシア、司令官参加の映像公開 ウクライナが死亡発表
ロシア国防省は26日、ショイグ国防相らが出席した会議に、ウクライナ軍が死亡したと発表したロシア黒海艦隊のソコロフ司令官がオンライン参加しているように見える映像を公開した。ソコロフ氏の姿は確認できるが、発言はなかった。 タス通信によると、ペスコフ大統領報道官は26日、ソコロフ氏が死亡したとの情報について「国防省からの情報はない。われわれが言うことは何もない」と記者団に述べ、確認を避けた。 ウクライナ軍は25日、クリミア半島のセバストポリにある黒海艦隊司令部への22日の攻撃で、ソコロフ氏ら将校34人が死亡し、105人が負傷したと発表
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ロシア軍将校8人死亡か ウクライナが臨時司令部を攻撃
【キーウ共同】ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は26日、ウクライナ保安局の当局者の話として、南部ヘルソン州を占拠するロシア軍の臨時司令部を高機動ロケット砲システム「ハイマース」で砲撃し、将校8人が死亡したと報じた。攻撃の際には毎日開催される会議が行われていたという。 ヘルソン州では25日、ロシア軍の砲撃があり、州知事は教育施設や市場が被害を受け、少なくとも6人が死亡、10人が負傷したと明らかにした。地元メディアによると、南部オデッサ州やミコライウ州で26日に無人機攻撃があり、港湾施設などが破壊された。負傷者も出ている。
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ウクライナ負傷兵2人を新たに受け入れ
木原防衛相は26日の記者会見で、ウクライナ支援として新たに負傷兵2人を自衛隊病院で受け入れたと明らかにした。6月に来日した2人に続く第2陣となる。
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補完的保護制度、12月に開始 ウクライナ避難民らを想定
出入国在留管理庁は26日、紛争地の住民らを難民に準じる「補完的保護対象者」として、就労も可能な定住者の在留資格を与えて保護する新制度を、12月1日に施行すると発表した。今年の通常国会で成立した改正入管難民法で新たに創設された制度で、ウクライナなどから逃れてきた住民らを対象と想定している。 日本が加盟する難民条約は、人種や宗教、国籍などを理由に迫害の恐れがあると認められる人を難民と定義。日本政府は、ウクライナ避難民らは条約上の難民に該当しないとし、今は法相の裁量で在留を認めている。こうした人に安定した在留資格を与える目的で、制度を新設した。
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米戦車、ウクライナに到着 反転攻勢弾みに期待
【ワシントン共同】米国防総省のシン副報道官は25日、記者団に対し、ウクライナに供与を表明していた主力戦車エーブラムスが現地に到着したことを確認した。エーブラムスから劣化ウラン弾を発射すればロシア軍戦車の正面装甲を貫通する破壊力があり、米国やウクライナは反転攻勢の弾みになることを期待している。 ウクライナのゼレンスキー大統領も25日、エーブラムスの到着を表明。米政府は31両を供与する予定で、シン氏は「届いたのは一部だ」と述べた。何両かは明らかにしなかった。既に供与済みのドイツ製主力戦車レオパルト2や英国のチャレンジャー2とともに、南部や東部の前線に投入される見通
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ロシア黒海艦隊司令官ら死亡か ウクライナ軍が発表
【キーウ共同】ウクライナ軍は25日、ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島セバストポリにある黒海艦隊司令部へ22日に行った攻撃で、同艦隊のソコロフ司令官ら将校計34人が死亡し、105人が負傷したと通信アプリで発表した。情報の真偽は不明。司令部の建物は修復不能だとも主張した。ウクライナ側はこれまで司令部で幹部会合の開催中に攻撃を実行したと明らかにしていた。
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米主力戦車、ウクライナ到着と報道
【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズは25日、米当局筋の話として、米国がウクライナに供与を表明していた主力戦車エーブラムスが現地に到着したと報じた。
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「汚職大国」ウクライナへの巨額支援、流用の恐れはないのか 高官の逮捕・更迭相次ぐ、総額36兆円・日本1兆円超、復興でさらに膨らむ
ロシアの侵攻を受けたウクライナで政府高官の汚職事件が相次いでいる。同国には日本を含む西側から巨額の支援が提供され、復興に向けて今後、さらなる資金も必要とされるが、汚職により資金が流用されれば、「血税」を払う各国納税者は黙っておらず、ウクライナへの支援離れにもつながりかねないとの懸念が強まっている。(共同通信=太田清) ▽「おぞましい」汚職 ウクライナのゼレンスキー大統領は9月3日、側近のレズニコフ国防相の更迭を発表した。国防省で相次ぐ汚職スキャンダルの責任を取らされたとの見方が強い。 同氏は弁護士
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ウクライナ、軍の動員対象拡大 人員不足、女性医師も
【キーウ共同】ロシアの侵攻が続くウクライナで軍の動員対象を拡大する動きが出ている。10月1日から医師ら医療従事者の女性に兵役登録を義務付け、動員に備える。免除の条件を厳しくする議論も活発化。侵攻長期化で犠牲者は増えており、恒常的な人員不足が背景にある。 ゼレンスキー大統領は侵攻が始まった昨年2月、総動員令を発令し、繰り返し延長してきた。動員対象となる18~60歳の男性の出国は原則的に禁じられている。 軍の発表によると、新たに登録が義務付けられるのは18~60歳の医師や看護師、薬剤師の女性。政府は国民に動揺が広がらないよう「即時動
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クリミア半島住民に避難呼びかけ ウクライナ軍、攻撃強化
【キーウ共同】ウクライナのベレシチュク副首相は23日、ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島に住むウクライナ人に避難を呼びかけた。ウクライナ軍はクリミアのロシア軍拠点への攻撃を強化している。 ウクライナはクリミア半島奪還を目指している。ベレシチュク氏は住民に「ウクライナ側の地域か第三国で半島の解放を待ってほしい」と訴えた。 ウクライナ軍は22日、クリミア半島の主要都市セバストポリの黒海艦隊司令部を攻撃し、成功したと表明した。
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ロシア側が知事選出 ウクライナ・ザポロジエ州議会
ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州の議会は23日、州の大半を実効支配するロシア側行政府トップのエブゲニー・バリツキー氏(53)を州知事に選出した。タス通信などが報じた。 バリツキー氏はウクライナ最高会議(議会)元議員。ロシアによるウクライナ侵攻後の昨年4月から、ロシアが同州に設置した行政府のトップを務めている。 ザポロジエ州のロシア側支配地域では今月、ロシアが地方選を強行し州議会が選出された。ウクライナは選挙を不法として認めていない。(共同)
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黒海艦隊司令部攻撃は「成功」 9人死亡か、ロシア拠点に打撃
【キーウ共同】ウクライナ軍は22日、ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島の主要都市セバストポリの黒海艦隊司令部を攻撃し、成功したと表明した。攻撃は司令部で幹部会合の開催中に実行されたとした。ウクライナメディアが伝えた。ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は攻撃で司令部の将官が重傷を負ったほか、9人が死亡したと米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)に明かした。 黒海の制海権を確保する重要拠点である黒海艦隊司令部への攻撃を許したことで、ロシアには打撃となる可能性がある。防空システムの脆弱さも露呈し、ウクライナの精密攻撃能力の高さが示された形だ。
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「発行されなかった卒業証書展」命絶たれたウクライナ学生36人の記録、主催者は「生きた証しを伝えるため」戦う 思いも寄らぬ結末、犠牲者の中には主催者の知人も…
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、二度目の夏が来た。いま世界中で、ある企画展が随時開かれている。その名も「発行されなかった卒業証書展」。侵攻により、学業や人生の道半ばで生命を絶たれた17~26歳の学生36人の人となり、将来の夢、生活、趣味、そして最期の様子を、生前の写真とともに「卒業証書」の形で紹介している。36人の生きた証しを発信したのは、世界中に散らばったウクライナの学生有志で、日本でも開催された。日本開催で中心的な役割を担ったウクライナ人留学生の夫婦に、経緯と現在の心境を聞いた。(共同通信=力丸将之) ▽36人の笑顔、その生と死
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カナダ、ウクライナに715億円 ゼレンスキー氏、支援継続要請
【ニューヨーク共同】ロシアによる侵攻後初めてカナダを訪れたウクライナのゼレンスキー大統領が22日、首都オタワの議会で演説し「勝利まで共にいてほしい」と支援継続を訴えた。カナダのトルドー首相は、今後3年間で6億5千万カナダドル(約715億円)を支援すると表明した。 演説でゼレンスキー氏は「カナダは軍事的、経済的、人道的な支援で助けてくれている」と謝意を表明。「ロシアは必ず負けなければならないし、負けるだろう」と述べ、徹底抗戦と勝利への意欲を強調した。議員らは起立して拍手で出迎え、演説中も拍手を繰り返した。 トルドー氏は、F16戦闘
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ウクライナで起業増加 過去3年で最多、経済回す
【キーウ共同】戦時下のウクライナで、新たに登録された企業件数が今年6月に過去3年で最多となるなど起業が増えていることが22日までに明らかになった。戦時経済を回そうと起業意欲が旺盛になっているほか、納税でロシアへの反転攻勢に貢献したい考えが背景にあるようだ。政府も関連手続きをITで簡素化するなど支援している。 政府統計をまとめたウクライナのデータ会社によると、新規登録の件数は昨年2月の侵攻開始前、ほぼ毎月2万件台で推移していた。侵攻後は1万件台に減ったが、今年春ごろから増え始め、反攻が始まった6月は3万1477件に達した。 7月は
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米ウクライナ、結束再確認 首脳会談、支援継続を訴え
【ワシントン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米ワシントンのホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と会談した。ロシアに対する反転攻勢の最新状況を共有し、結束を改めて確認。米議会で野党共和党の一部から巨額の軍事支援に疑問の声が上がる中、長期的な支援継続を訴えた。両首脳の対面会談は7月以来。 バイデン氏は会談に合わせて最大3億2500万ドル(約480億円)の追加軍事支援も発表したが、ウクライナが求めていた長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与は見送った。 ゼレンスキー氏は会談で「世界の自由と民主主義を守るために連携
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ロシアとウクライナ、そして世界はどこへ向かうのか エネルギー、平和構築、軍事研究の専門家3人に聞く
ロシアのウクライナ侵攻開始から1年半余り。ウクライナは欧米供与の武器を投入して占領地奪還を急ぐが、ロシアの守りは堅い。停戦が見通せない中、安全保障やエネルギー供給面などで国際社会は不安定化する。戦争の両当事国と世界はどこへ向かうのか。核兵器使用の恐れはないのか。ロシアのエネルギーに詳しい原田大輔氏、平和構築が専門の東大作氏、ロシア軍事を研究する小泉悠氏に話を聞いた。(共同通信外信部) ▽エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の原田大輔調査課長「原油制裁、ロシア財政に影響」 日米欧などは昨年1
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米ウクライナ首脳が対ロシアで結束確認
【ワシントン共同】米ワシントンのホワイトハウスで会談したウクライナのゼレンスキー大統領とバイデン米大統領は21日、ロシアに対する反転攻勢の最新状況を共有し、結束を改めて確認した。
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米大統領、ウクライナ追加軍事支援を発表
【ワシントン共同】バイデン米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との会談で追加軍事支援を発表し、米主力戦車エーブラムスがウクライナに来週到着するとの見通しも示した。追加支援に長射程の地対地ミサイル「ATACMS」は含めなかった。
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米大統領、ウクライナで「公正な和平」支持
【ワシントン共同】バイデン米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との会談で「ウクライナの主権と領土の一体性を尊重した公正で恒久的な和平を支持する」と述べた。
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ロシア離脱後、初の穀物貨物船 ウクライナからトルコ到着
【イスタンブール共同】ウクライナ南部オデッサ州から穀物を運ぶ貨物船が21日、黒海を通過してトルコ・イスタンブールに到着した。ロシアがウクライナ産穀物輸出合意を離脱して以来、ウクライナから穀物貨物船がトルコに到着するのは初めて。ロイター通信が報じた。 ウクライナはロシアの離脱後、黒海に独自に設けた臨時回廊を通じて穀物の輸出継続を目指している。船舶の安全を確保し、今後も継続できるかどうかが焦点となる。 ロシアは7月に穀物合意を離脱し、ウクライナが8月に臨時回廊を設置していた。ロシアは9月、オデッサ州の港湾施設への攻撃を繰り返している
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英国王、ウクライナ勝利へ団結を フランス上院で演説
【パリ共同】フランスを公式訪問中のチャールズ英国王は21日、フランス上院で演説し、ロシアの侵攻を受けたウクライナの勝利に向け、英仏両国の団結を訴えた。英国王がフランス上院で演説するのは初めてで、英国の欧州連合(EU)離脱で一時ぎくしゃくした両国関係の改善を印象付けた。 国王は、第2次大戦での英国と、フランスのドゴール将軍率いる反ナチスの自由フランス軍の団結を引き合いに出し「あれから80年以上が経過した今われわれは再び不当な侵略に直面している」と指摘。ロシア侵攻に「共に立ち向かわなければならない」と述べた。 国王は英語と流ちょうな
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英国王が仏上院でウクライナ勝利へ団結訴え
【パリ共同】チャールズ英国王は21日、フランス上院で演説し、ロシアの侵攻を受けたウクライナの勝利に向け、英仏両国の団結を訴えた。英国王がフランス上院で演説するのは初めてで、両国関係改善を印象付けた。
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上川氏、非軍事の支援継続を表明 NYでウクライナ外相と会談
【ニューヨーク共同】上川陽子外相は20日(日本時間21日)、米ニューヨークでウクライナのクレバ外相と初めて会談した。ロシアによる民間人や民間施設に対するミサイル攻撃に強い非難を表明。発電機や大型変圧施設の供与など非軍事分野でウクライナ支援を継続すると伝達した。 上川氏は、外相就任前からウクライナ情勢に関心を寄せ、ウクライナ支援に積極的に取り組んできたと説明。「公正で永続的な平和が実現するよう緊密に連携したい」と述べ、クレバ氏は今後の協力に期待を示した。 上川氏はウクライナのゼレンスキー大統領が唱える和平案に、インド太平洋地域を中
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ウクライナに武器供与せず ポーランド、国連演説に反発
【ベルリン共同】ポーランドのモラウィエツキ首相は20日、「ウクライナへの武器供与をやめる」と述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領が19日の国連総会一般討論演説で、ポーランドなどによるウクライナ産穀物の輸入規制を批判したことに反発した。ウクライナ侵攻後に対ロシア強硬姿勢を鮮明にし、強力な支援国となってきた隣国との対立激化で、欧米の対ロ結束に乱れが生じる恐れもある。 ゼレンスキー氏は20日、国連安全保障理事会の会合に初めて直接出席。19日の演説では打倒ロシアで団結を訴える一方、ポーランドなどについては「連帯を示しているように見えるが、実際はロシアを手助けしている
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避難学生の資金集め奔走 ウクライナ支援で大学【スクランブル】
長期化するロシアのウクライナ侵攻を巡り、日本に避難した学生らを支援するため、大学が資金集めに奔走している。学費をクラウドファンディングで募った大学もある。学生らの生活費の工面も課題となっており、大学は卒業させるまで企業や支援団体に頼らざるを得ない状況だ。 ▽機会 「ウクライナでは得られない教育を受ける絶好の機会だ」。東京都にある明治大中野キャンパス。科目等履修生のダナ・ボイエワさん(21)とマリア・チェメリスさん(20)は7月、日本人学生とともに国際日本学部の「日本社会システム論」の英語の授業に真剣な表情で耳を傾けた。侵攻から逃
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ポーランド、ウクライナへの武器供与中止へ
【ベルリン共同】ポーランドのモラウィエツキ首相は20日、地元メディアに対し、ウクライナ産穀物の輸入規制を巡る同国との対立を受け「ウクライナへの武器供与をやめ、自国の軍備を増強する」と述べた。
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中国、対ロシア制裁を批判 ウクライナ和平協議引き続き訴え
【ニューヨーク共同】中国の馬朝旭外務次官は20日、ニューヨークでウクライナ情勢に関する国連安全保障理事会の会合に出席し、米欧による対ロシア制裁を念頭に、世界のサプライチェーン(供給網)安定のため「一方的な制裁をやめるべきだ」と訴えた。ウクライナ侵攻を巡る和平協議の必要性を訴える従来の主張を繰り返した。 中国は和平仲介に積極的な姿勢をアピールしている。一方でロシアのプーチン大統領が10月に訪中するなど緊密な中ロ関係を維持している。 馬氏は「ウクライナ危機は世界経済に大きな衝撃を与え、食料・エネルギー安全保障や金融に深刻な影響を及ぼ
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「ロシア黒海艦隊の司令部攻撃」 南部クリミア、ウクライナ主張
【キーウ共同】ウクライナ軍は20日、ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島セバストポリ近郊のロシア黒海艦隊司令部を攻撃したと主張した。ウクライナメディアが伝えた。攻撃は成功したとしているが、セバストポリのラズボジャエフ市長はミサイルを迎撃したと通信アプリに投稿した。 ウクライナはクリミアのロシア軍施設への攻撃を強めている。今月13日にセバストポリの造船所でロシア軍の大型揚陸艦と潜水艦が損傷。翌14日にはミサイル艦も攻撃を受けたとされる。 ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は20日、ロシア軍が各地のインフラを偵察している
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ウクライナとポーランドの首脳会談取りやめ
【ベルリン共同】ポーランドメディアは20日までに、ニューヨークで予定されていたウクライナのゼレンスキー大統領とポーランドのドゥダ大統領の首脳会談がキャンセルされたと報じた。
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ロシア黒海艦隊司令部を攻撃とウクライナ
【キーウ共同】ウクライナ軍は20日、南部クリミア半島セバストポリ近郊のロシア黒海艦隊司令部を攻撃したと主張した。ロイター通信が伝えた。
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ウクライナに関する安保理会合開始
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は20日、ウクライナ情勢に関する公開会合を開いた。
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ウクライナの児童養護施設 二重のトラウマ、重い負担 紛争、子どもの環境複雑に【大型サイド】
戦闘で保護者を失った戦争孤児が増えるウクライナでは、ロシアの侵攻前から親の虐待などを理由に児童養護施設で暮らす子どもがいる。その数は10万人超で欧州最大規模。紛争はこうした子どもも巻き込み、二重三重のトラウマ(心的外傷)を引き起こす。紛争が子どもの生活環境を複雑にする実態が浮かぶ。 「大空と穀物を表すこの国旗が大好き」。8月上旬、ウクライナ西部リビウ州ナグイェビチ。山村にある全寮制盲学校の一角で子どもたちが美術に取り組んでいた。東部ハリコフの児童養護施設から避難した子どもたちだ。ビオレッタ・ボシュキロワさん(13)は発泡スチロールをハート形に加工し、青色と黄色
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ウクライナ南部港から穀物船出港 ロシアの合意離脱後に初めて
【キーウ共同】ロシアの侵攻が続くウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は19日、フェイスブックの投稿で、南部オデッサ州のチョルノモルスク港から小麦を積んだ民間貨物船が黒海に出港したと明らかにした。 ロイター通信などによると、ロシアの穀物輸出合意離脱後、ウクライナが設けた臨時回廊を通じて入港した貨物船が穀物を積んで出港するのは初めて。今回の輸送は、海路によるウクライナ産穀物の輸出の成否を占うことになりそうだ。 ウクライナ当局は16日、民間貨物船2隻が臨時回廊を通ってチョルノモルスク港に入港したと発表していた。臨時回廊は北大西洋条
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ウクライナ、国際司法裁でロシアの賠償要求
【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの国際司法裁判所で19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが軍事行動停止などを求めた訴訟の口頭弁論が行われ、ウクライナの代表はロシアに対して賠償金の支払いを命じるよう同裁判所に求めた。
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ウクライナ、東欧3カ国と対立 穀物輸入規制巡りWTOに提訴
【ブリュッセル、ウィーン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナが自国産穀物の輸出を巡り、武器支援国のポーランドなど近隣の東欧諸国と対立を深めている。ウクライナは18日、輸入規制を続ける東欧3カ国を世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表。ウクライナとの連帯を強調してきたドイツやフランスは3カ国を批判、欧州連合(EU)の足並みの乱れが浮き彫りになった。 EUは、安価なウクライナ産穀物の流入による農家への打撃を懸念するポーランドとブルガリア、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアの5カ国に限定し輸入規制を容認してきた。EUが15日に規制を解除したことを受けポーランド、ハン
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上川氏、G7外相会合を開催 ウクライナ情勢で連携確認
【ニューヨーク共同】上川陽子外相は18日(日本時間19日)、米ニューヨークで先進7カ国(G7)外相会合を開いた。ウクライナ情勢を巡り、侵攻を続けるロシアへの毅然とした対応とウクライナへの支援継続で連携を確認した。日本は今年のG7議長国。13日に就任した上川氏にとってG7外相会合の開催は初めてで、本格的な外交デビューとなった。 会合では11月7、8両日に東京で対面の会合を開催することも決めた。上川氏は記者団に「率直かつ突っ込んだやりとりをすることができた。G7に初めて参加し、各国外相から大変温かく受け入れていただいた」と述べた。互いにファーストネームで呼び合うこ
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米国の対ウクライナ武器提供 米「支援疲れ」に懸念 6兆円投入、選挙争点【大型サイド】
バイデン米政権の対ウクライナ軍事支援の先行きに懸念が広がっている。ロシアが2022年2月に侵攻後、計430億ドル(約6兆3500億円)以上を投入してきたが、戦闘の終わりは見えず米世論の「支援疲れ」が指摘される。ウクライナが求める長射程のミサイルを供与すればロシアの暴発を招くと危ぶむ声もあり、24年秋の大統領選でも争点となりそうだ。 ▽拡大 「皆さんと共に歩み続ける」。今月6日、ウクライナを電撃訪問したブリンケン米国務長官はゼレンスキー大統領らと会談し、支援継続を重ねて約束した。 ウクライナの反転攻
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中ロ外相が会談、ウクライナ議論 プーチン氏の訪問調整、連携確認
ロシアのラブロフ外相と中国の王毅共産党政治局員兼外相は18日、モスクワで会談した。ロシア外務省によると、双方はウクライナ情勢について詳細に議論し、ロシアの利益を考慮しない危機解決の試みは展望がないなどと指摘した。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議に合わせた10月のプーチン大統領の訪中に向けて調整を進め、両国の連携を確認した。 ラブロフ氏は会談冒頭、3月の習近平国家主席の訪ロ時に両国首脳が「包括的戦略パートナーシップ関係を深める方向性を確認した」と指摘。11月に米国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や、国連総会での協力に期待を示した。
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ロシア、中国外相モスクワで会談 ウクライナ情勢協議か
ロシアのラブロフ外相は18日、モスクワを訪問した中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談した。ロシア国営テレビが会談冒頭の様子を放映した。10月に予定されるプーチン大統領の訪中や、ウクライナ情勢について協議するとみられる。 ラブロフ氏は会談で、国連総会やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での両国の協力継続に期待を表明。王氏は、中ロ関係は世界の安定維持に特別な役割を果たすと発言し、公平な秩序づくりのためロシアと協力する用意があると述べた。(共同)
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ロシア「ICJに裁判権なし」 ウクライナ侵攻訴訟で弁論
【ブリュッセル共同】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で18日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが軍事行動停止などを求めた訴訟の口頭弁論が行われ、ロシアの代表がICJには裁判権がないと主張し、請求棄却を求めた。 ウクライナは昨年2月末、ロシアの侵攻には正当な理由がないとしてICJに提訴。ICJは翌3月、侵攻に深い懸念を表明し、仮処分として請求通り侵攻を停止するよう命じたが、ロシアは従っていない。 ウクライナは、ジェノサイド(民族大量虐殺)条約の条項を根拠に提訴したが、ロシアは国家間の武力行使は条約の対象外だとして争っている
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「ウクライナ敗北なら世界大戦」 ゼレンスキー氏が警告
【ワシントン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は17日放送の米CBSテレビのインタビューで、ウクライナが敗北すればロシアはポーランドやバルト3国に迫り、第3次世界大戦に発展しかねないと警告した。「プーチン(ロシア大統領)を食い止めるか、世界大戦を始めるか、全世界が選ばなければならない」と述べた。 ゼレンスキー氏はこれまでの米国の支援に感謝を表明した。その上で、追加の軍事支援に対する消極的な意見が米国内で広がっているのを念頭に、世界を守るため「最も高い代償を払っているのは実際に戦い、死んでいくウクライナ人だ」と訴えた。インタビューは14日に
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激戦地バフムト周辺また奪還 ウクライナ軍、前進続く
【キーウ共同】ウクライナのシルスキー陸軍司令官は17日、ウクライナ軍が、ロシアが占領している東部ドネツク州の激戦地バフムト南方の集落クレシチェエフカを奪還したと発表した。ウクライナ国営通信社ウクルインフォルムが報じた。バフムト周辺ではウクライナの前進が続いている。 ウクライナ軍は15日、同じくバフムト南方の集落アンドレーエフカ奪還を発表したばかり。シルスキー氏は「クレシチェエフカはロシアを排除し解放された」と指摘した。ゼレンスキー大統領は17日、部隊をたたえた。 ウクライナ軍参謀本部は17日、バフムト方面でロシア軍の攻撃撃退に成
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米、3Dプリンター供与 修理迅速、ウクライナへ
【キーウ共同】米CNNテレビは16日、米国がウクライナ支援の一環として、8月に大型の産業用3Dプリンターを供与したと報じた。米欧が提供した車両や兵器の修理に活用するためで、部品を迅速に製造、補給できる利点がある。 国防総省幹部は3Dプリンターの供与について「状況を大きく変えるだろう」と述べ、米側が遠隔で修理の方法を示していると明かした。ウクライナの技術者に対し、3Dプリンターの操作訓練も行ったという。 3Dプリンターは軍事転用できるため、日本はウクライナ侵攻を受けてロシアへの輸出を禁止した。
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ウクライナ「危機遺産」保護へ 日本など5カ国、連帯訴え
【パリ共同】サウジアラビア・リヤドで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は15日、ウクライナの2カ所の文化遺産について、存続が危ぶまれる「危機遺産」に指定した。日本など5カ国は「遺産保護はグローバルな責任だ」と述べ、国際社会に連帯を呼びかけた。 2カ所はウクライナ首都キーウ(キエフ)の「聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群」と西部リビウの歴史地区。ベルギーは15日の委員会で、日本やイタリアなど5カ国を代表して発言。「ウクライナの世界遺産保護はウクライナだけでなく、グローバルな責任だ」と強調した。 さらに、2カ所に
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米、秋に長射程ミサイル供与か ウクライナ反攻を後押し
【ワシントン、キーウ共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは15日、バイデン米政権がウクライナへ長射程の地対地ミサイル「ATACMS」を秋に供与する方向で検討していると報じた。米政権はロシア領内も狙えるATACMSの供与に消極的だったが、新たな武器供与でウクライナの反転攻勢を後押しする。 同紙によると、ロシア領内を攻撃しないとの保証をウクライナ側から取り付けたことで、検討が進んでいる。供与するATACMSの量を限定する方向で調整中という。 ATACMSは米軍が既に提供している高機動ロケット砲システム「ハイマース」から発射可能で
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ウクライナ負傷兵2人受け入れへ 9月下旬にも自衛隊病院に
政府は、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの支援の一環として、新たに負傷兵を治療のため日本に受け入れる方針を固めた。9月下旬にも2人を自衛隊中央病院(東京)で引き受け、リハビリ治療などに当たる方向で調整している。6月に来日した2人に続く負傷兵受け入れで、先進7カ国(G7)議長国として支援に積極的な姿勢を示す狙いがある。関係者が16日、明らかにした。 6月に受け入れた2人は、それぞれ片脚と両脚を失っていた。自衛隊中央病院でリハビリ治療を受け、7月下旬に退院した。入院や渡航費、義足の製作費用は日本政府が負担した。 関係者によると、新
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ウクライナ聖堂、「危機遺産」に ロシア侵攻、キーウとリビウ
【パリ共同】サウジアラビア・リヤドで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は15日、文化遺産に登録されているウクライナ首都キーウ(キエフ)の「聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群」と西部リビウの歴史地区について、存続が危ぶまれる「危機遺産」に指定した。ロシアの侵攻による爆撃などの危機にさらされているのが原因。 世界遺産委は今年1月、ウクライナ南部オデッサの歴史地区についても、世界遺産登録の決定と同時に、侵攻を踏まえ危機遺産に指定している。 世界遺産委はキーウとリビウの遺産について「戦争による潜在的な危機に脅かされて
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EU、穀物輸入規制を解除 ウクライナ産、加盟東欧5カ国
【パリ、ウィーン共同】欧州連合(EU)欧州委員会は15日、ポーランドなど東欧5カ国に対するウクライナ産穀物の輸入規制を解除すると発表した。同日が輸入規制の期限だったが、延長しないことを決めた。ポーランドなど一部の国はEUの方針に従わず独自に規制を続ける方針で、解除を求めてきたウクライナの反発は必至だ。 ポーランドとブルガリア、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアの5カ国は、安価なウクライナ産穀物の流入を警戒し、輸入を規制。EUもこれまで規制を認めてきた。 ブルガリアは輸入規制を延長しない方針を示しているが、ポーランドは15日、延長
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米ウクライナ首脳が21日会談 バイデン氏、追加軍事支援約束へ
【ワシントン共同】サリバン米大統領補佐官は15日の記者会見で、バイデン大統領が21日にウクライナのゼレンスキー大統領をホワイトハウスに招待し、会談すると発表した。バイデン氏はこれに先立つ19日にニューヨークの国連総会で一般討論演説に臨む。ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、息の長い支援を改めて約束する。 サリバン氏は、米政府がウクライナへの追加軍事支援を来週発表する方針だと明らかにした。ゼレンスキー氏はワシントンで民主、共和両党の米議員らとも面会する。 バイデン氏は19~20日にニューヨークを訪れる。米国と中央アジア5カ国と
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ウクライナ支援強化で一致 米独外相、対中依存低下も目指す
【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は15日、ワシントンでドイツのベーアボック外相と会談し、ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援強化で一致し、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意復帰をロシアに求めていくことを確認した。中国との経済関係を維持しつつ、依存度低下を目指す方針も申し合わせた。 ウクライナが両国に求めるロシア領内に到達可能な長射程ミサイルの供与についても協議したとみられる。 ブリンケン氏は会談後の記者会見で「効果的な追加支援を常に検討している」とした上で「ウクライナ領外への使用は可能にはしない」と強調。ベーアボック氏は「
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ウクライナの2カ所が「危機遺産」に
【パリ共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は15日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)の「聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群」とリビウの歴史地区について、存続が危ぶまれる「危機遺産」に指定した。
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デンマークにF35が到着 退役F16がウクライナへ
【ロンドン共同】デンマークに14日、同国が発注していた米ロッキード・マーチン製の最新鋭ステルス戦闘機F35が初めて到着したと、AP通信が報じた。4機が到着した。退役するF16戦闘機と入れ替えられ、一部のF16はロシアの侵攻を受けるウクライナに供与される。 デンマークのフレデリクセン首相は、ウクライナにF16を19機供与すると表明している。F35の受け取り後、年明け前後に6機を供与する見通しとなっている。
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日米外相が初の電話会談 ウクライナ対応で連携確認
上川陽子外相は14日夜、ブリンケン米国務長官と就任後初の電話会談を行った。ロシアによるウクライナ侵攻や、北朝鮮の核・ミサイル開発など国際社会の課題に緊密に連携して対応すると確認。日米同盟の抑止力と対処力の一層の強化も申し合わせた。上川氏が記者団に明らかにした。 会談で上川氏は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持、強化するため、退任した林芳正前外相に引き続いて先進7カ国(G7)議長国としての役割を果たすと表明。ブリンケン氏は上川氏の就任に祝意を伝えた。 両氏は経済分野で日米連携が拡大、深化しているとの認識も共有した。
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ロ朝首脳会談 侵攻苦境、長期化見据える 危機感強めるウクライナ【表層深層】
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が約4年半ぶりに会談した。軍事協力強化で一致したもようで、ウクライナ侵攻で苦境にあるロシアは武器提供を受けるとも指摘される。ただ戦況転換に劇的な効果はなく、戦闘長期化を見据えた動きとの見方が強い。最近になって反転攻勢に進展が見られるウクライナや米欧は危機感を強めている。 ▽偉業 「お会いできてうれしいです」。プーチン氏は13日、極東ボストーチヌイ宇宙基地で、特別列車で約65時間かけ到着した金正恩氏を自ら出迎えた。肩に手をやり、固い握手を約40秒間交わした。
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軍事技術協力に「展望がある」 プーチン氏、金正恩氏との会談で
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は13日、ロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で会談した。金氏は対ロ関係について「最重視し発展させていく」と述べ、新段階に引き上げると強調。プーチン氏は北朝鮮との軍事技術協力に「展望がある」として、連携強化に意欲を表明した。北朝鮮へのミサイル技術提供も示唆し、日米韓は警戒を強めた。 両首脳の会談は2019年4月以来、約4年半ぶり。ウクライナに侵攻したロシアへの武器・弾薬の支援や、核開発を続ける北朝鮮に対する軍事技術の供与について協議したとみられる。 金氏は「ロシアの全
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金正恩氏、ウクライナ侵攻を支持
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は13日の首脳会談で「ロシアは覇権主義勢力に対抗し、主権と安全を守るため正義の偉業を成し遂げている」と述べ、ウクライナ侵攻への支持を示した。(共同)
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ロシア、モスクワの対空防衛強化 ウクライナは攻勢撃退と発表
【キーウ共同】英国防省は12日、最近ロシアがモスクワの官庁など重要施設の屋上に近距離・中距離対空防衛システムを配備していると指摘した。相次ぐ無人機による攻撃から防御を強化するとともに、脅威へ対処できていると国民に示す狙いがあるとみられる。 反転攻勢を進めるウクライナ軍の参謀本部は12日、東部ドネツク州と南部ザポロジエ州の前線で、ロシア軍の攻勢を撃退したと発表した。空爆やミサイルを含む激しい攻撃だったという。 一方、デンマーク国防省は12日、今後3年かけてウクライナに対し総額58億デンマーククローネ(約1230億円)の軍事支援を実
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ウクライナ反攻撃退とプーチン氏 ロシア軍は27万人志願と強調
ロシアのプーチン大統領は12日、極東ウラジオストクでの東方経済フォーラムで、ウクライナ軍が6月に始めた反転攻勢は成功しておらず、ウクライナ側が7万1500人の人員と、戦車543両などを失ったと主張した。一方、ロシア軍には過去6~7カ月に27万人が志願したとし、人的に優位だと強調した。 プーチン氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領が昨年10月に署名したプーチン氏との停戦交渉は「不可能」とした法令について「ウクライナに交渉の用意があるというのなら、米国は法令を取り消させるべきだ」と批判した。 プーチン氏は全体会合の冒頭で演説した後、
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G7外相、来週NYで会合へ ウクライナ支援で改めて結束
日本政府は、米ニューヨークでの国連総会に合わせ、先進7カ国(G7)外相会合を来週開催する調整に入った。日本は今年のG7議長国。林芳正外相のウクライナ訪問を踏まえ、ウクライナへの支援継続やロシアに対する制裁の維持・強化を巡るG7の結束を改めて示す。複数の外交筋が12日、明らかにした。 対面によるG7外相会合は2月のドイツ、4月の長野県軽井沢町、6月の英国に続き今年4回目となる。日本は11月にも東京都内での開催を検討している。頻繁に会合を開くことで、法の支配に基づく国際秩序を重視するG7の役割や存在感を高める狙いがある。 ニューヨー
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ばらまかれた地雷や不発弾が避難できない市民の脅威に 非人道的なクラスター弾も「勝つためには仕方ない」…反転攻勢続くウクライナ東部ハリコフ州はいま
ロシア軍の侵攻に対し、ウクライナ軍が大規模な反転攻勢を始めてから3カ月が経過した。ウクライナ軍はロシア軍の生命線ともいえる補給路の遮断を目指し、南部で作戦を本格化する。一方のロシア軍は、一度は撤退した東部に再び兵力を集中しており、ウクライナ側の兵力分散を図っているとも指摘される。 ロシア軍の攻勢が強まる東部ハリコフ州では、前線に近い街でも一部の市民は避難できずに残留し、避難先から戻ってくる人もいる。その市民らに脅威を与えているのが地雷や不発弾だ。ハリコフ州の現状を報告する。(共同通信=文・平野雄吾、写真・深井洋平) ▽「砲撃に慣
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ウクライナ出身の新弟子が白星 秋場所の前相撲で初土俵
大相撲でウクライナ出身の安青錦(19)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=が秋場所3日目の12日、東京都墨田区の両国国技館で行われた前相撲で初土俵を踏み、一方的な寄り切りで白星を挙げた。ロシアによる侵攻が始まり、昨年4月に日本へ避難。力士としての第一歩に「国技館の土俵は初めて。最高だった。本当にうれしい」と感慨に浸った。 180センチ、125キロで、2019年世界ジュニア選手権中量級で3位の実績がある。避難後は関西大で稽古に励み、昨年12月から安治川部屋で研修を続けた。母国の国旗や目の色から「青」をしこ名に入れたという。
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ウクライナ新国防相と電話 米長官、連携維持を確認
【ワシントン共同】オースティン米国防長官は11日、ウクライナのウメロフ国防相と電話会談した。ウメロフ氏はウクライナ国防省の汚職疑惑を巡り更迭されたレズニコフ前国防相の後任。オースティン氏は就任に祝意を表し、緊密な連携維持を確認した。米国のウクライナ支援が確固たるものだとも伝達した。 国防総省のライダー報道官は記者団に、ドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地で19日にウクライナ防衛支援を協議する関係国会合が開かれ、オースティン氏とウメロフ氏が対面で会談する見通しだと明らかにした。
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ウクライナ軍が南部で前進か 大統領、反攻の成果強調
【キーウ共同】米戦争研究所は10日、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州ロボティネ南方で前進を続けたとの分析を発表した。ロボティネはロシアが占領する要衝トクマクに向かう道路沿いにある。東部ドネツク州バフムト周辺でもウクライナ軍の前進が伝えられたと指摘した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日のビデオ声明で、東部と南部で「過去7日間、私たちは前進した」と表明し、反攻の成果を強調した。 バフムト周辺では10日、人道支援団体のスタッフを乗せた車両が攻撃を受け、スペイン国籍とカナダ国籍の外国人ボランティア2人が死亡した。AP通信が報じた。
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【フォーカス石油危機】オイルショック50年 狂乱物価が列島直撃、高度成長終わる ウクライナ戦争下のエネルギー危機と構図が酷似
第1次オイルショックから50年となる。1973年10月に勃発した第4次中東戦争をきっかけに原油が急騰、消費国はパニックに陥った。日本も「狂乱物価」に見舞われ74年度は戦後初めてマイナス成長に転落。高度経済成長が終わった。(共同通信編集委員 宮野健男) オイルショックでは脱石油が叫ばれた。ロシアによるウクライナ侵攻が続く現在も、世界は原油、液化天然ガス(LNG)不足に直面しエネルギー危機のただ中にある。原発積極活用論を含め、半世紀前と酷似した構図が浮かび上がる。 第1
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ウクライナ軍「前進」と表明 ゼレンスキー氏、反攻の成果強調
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は10日のビデオ声明で、ウクライナ東部と南部の前線で「過去7日間、私たちは前進した」と表明し、ウクライナ軍による反攻の成果を強調した。東部ドネツク州バフムト方面など2方面で「動きがある」と指摘した。 バフムト周辺では10日、人道支援団体のスタッフを乗せた車両が攻撃を受け、スペイン国籍とカナダ国籍の外国人ボランティア2人が死亡した。AP通信が報じた。団体はロシア軍による攻撃だったとしている。 ウクライナ軍は10日、ロシア軍が一晩でイラン製無人機シャヘド32機を発射し、うち25機を迎撃した
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ウクライナ、首脳宣言に落胆 「G20が誇れるもの何もない」
【キーウ共同】ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は9日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で採択された首脳宣言に、ロシアに対する強い文言が盛り込まれなかったとして落胆を示した。「ロシアのウクライナ侵略に関し、G20が誇れるものは何もない」とフェイスブックに投稿した。 ニコレンコ氏は「武力行使を避けなければならない」とした宣言の部分の主語を「全ての国家」から「ロシア」と赤字で訂正するなどし、ロシア批判を明確にした文面を投稿。同時に、強い文言を使用しようとしたパートナー国には感謝するとも強調した。
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ウクライナ支援継続を表明 林外相「共に歩む決意」
【キーウ共同】ウクライナを訪問した林芳正外相は9日、首都キーウ(キエフ)でクレバ外相と会談した。林氏は先進7カ国(G7)議長国として、ウクライナ支援継続と対ロ制裁の維持、強化に向けた議論を主導する考えを表明。会談後の共同記者会見で「ウクライナに平和が戻るまで、日本はウクライナと共に歩んでいくとの決意を新たにした」と強調した。 今回の訪問には、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長を含む日本企業関係者が同行。林氏は会見で、官民を挙げて復興に協力する方針を強調した。日本の閣僚のウクライナ訪問は昨年2月の侵攻開始後初めて。 会談に先立ち、
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ウクライナ経済復興推進室を新設と林外相
【キーウ共同】林外相は9日、ウクライナのクレバ外相との共同記者会見で、日本政府内のウクライナ支援体制を強化するために外務省内に「ウクライナ経済復興推進室」を新設すると明らかにした。
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ウクライナ大統領、日本の支援に謝意
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、林芳正外相の同国訪問を歓迎し、日本は「アジアでの主要なパートナー」だとして支援に謝意を表明した。通信アプリに投稿した。
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G20、ウクライナへの武力行使批判
【ワシントン共同】インドが発表したG20サミットの首脳宣言は、ウクライナ危機に関し「国家の領土保全や主権、政治的独立に反する武力による威嚇や行使は控えなければならない」と批判した。
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「ウクライナと共に歩んでいく」と林外相
【キーウ共同】ウクライナ訪問中の林芳正外相は9日、シュミハリ首相を表敬訪問し「ウクライナに平和が戻るまで、日本はウクライナと共に歩んでいく」との考えを伝えた。日本外務省が明らかにした。
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林外相、ウクライナ訪問 政府要人と会談、ブチャ視察
林芳正外相は9日、ウクライナを訪問した。民間人多数が虐殺された首都キーウ(キエフ)近郊のブチャを視察。キーウでクレバ外相ら政府要人と会談し、来年初めに「日ウクライナ経済復興推進会議」を日本で開催する方針を説明する。不発弾対策クレーンの供与式にも臨む。日本外務省が発表した。 林氏は3日から中東を歴訪し、8日にはウクライナの隣国ポーランドに到着した。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、日本の外相がウクライナを訪れるのは初めて。岸田文雄首相は今年3月に電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。 日本外務省によると、林氏はウクラ
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林外相がウクライナ訪問
林芳正外相は9日、ウクライナを訪問した。首都キーウでクレバ外相ら政府要人と会談する。日本外務省が発表した。
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ウクライナ南部原発周辺で攻撃増 IAEAが脅威再警告
【キーウ共同】国際原子力機関(IAEA)の専門家は過去1週間、欧州最大のウクライナ南部ザポロジエ原発周辺で攻撃が増加しており「核の安全への潜在的な脅威」が増したと改めて警告した。米CNNテレビが8日、報じた。 IAEAのグロッシ事務局長の声明によると、専門家は「過去1週間にわたり、多数の爆発音を聞いた」と指摘した。 ウクライナ軍参謀本部は8日、南部ザポロジエ州ロボティネ南方への前進に成功したと発表した。ウクライナメディアによると、8日朝の南部クリブイリフの政府関連庁舎に対するロシアによる攻撃で1人が死亡、負傷者は70人超に達した
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ウクライナ復興へ連携確認 日ポーランド外相会談
林芳正外相は8日、ポーランドを訪れ、ラウ外相と首都ワルシャワで会談した。ロシアによる侵攻が続くウクライナを巡り、中長期的な復興に連携して取り組む方針を確認。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け、両国関係を強めることも申し合わせた。 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出について、林氏は安全性に万全を期して実施していると説明。ラウ氏は日本の取り組みを信頼していると述べた。 日本政府は、ウクライナからの避難民を多く受け入れるポーランドを重視している。岸田文雄首相は3月と7月に相次いで訪問し、モラウィエツキ首相と会談
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ロシア攻撃で4人死亡60人負傷 米国務長官、反攻で「進展」
【キーウ共同】ウクライナメディアによると、ゼレンスキー大統領の出身地、南部クリブイリフの政府関連庁舎に8日朝、ロシア軍の攻撃があり、1人が死亡、59人が負傷した。また南部ヘルソン州では同日、攻撃で3人が死亡。北東部スムイ州や南部ザポロジエ州でもミサイルなどによる攻撃があり、数人が負傷した。 ウクライナ軍参謀本部は7日、東部ドネツク州バフムト周辺やザポロジエ州ベルボベ周辺で前進したと発表した。ブリンケン米国務長官は7日放送の米NBCテレビのインタビューで、ウクライナの反転攻勢について「この数週間で具体的な進展があった」と述べた。
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ウクライナ侵攻巡り議論 G7下院議長会議
先進7カ国(G7)の下院議長らが一堂に会するG7下院議長会議が8日、国会内で開かれた。細田博之衆院議長は体調不良のため欠席し、海江田万里副議長が出席。ロシアによるウクライナ侵攻やエネルギー安全保障を巡り議論。会議は夕方まで続き、終了後に共同声明を公表する方向だ。 海江田氏は冒頭「G7各国はロシアが部隊を撤収させるまで、ウクライナへの支援を続けなければならない」と強調。「今後の国際秩序の展望について忌憚のない意見交換をしたい」と述べた。 会議にはマッカーシー米下院議長らのほか、ウクライナ最高会議(議会)のステファンチュク議長もゲス
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日本・ウクライナ議長が会談 G7下院会議へ連携確認
細田博之衆院議長は7日、議長公邸でウクライナ最高会議(議会)のステファンチュク議長と会談した。先進7カ国(G7)の議長国として8日に東京都内で開くG7下院議長会議に向け、連携を確認。細田氏は「厳しい戦況だと承知している。支援を惜しまない」と申し出た。 ステファンチュク氏は8日の会議を念頭に「ロシアの戦争犯罪を批判してほしい」と強調した。 G7議長会議はロシアによるウクライナ侵攻やエネルギー安全保障が議題で、ステファンチュク氏はゲストとして出席するため来日した。細田氏ら各議長は9日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の姉妹都市である
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米、ウクライナ支援で劣化ウラン弾供与
【キーウ共同】ブリンケン米国務長官は6日、訪問先のウクライナ首都キーウ(キエフ)で記者会見し、10億ドル(約1470億円)超のウクライナ支援策を表明した。米政府によると、劣化ウラン弾の供与も含まれる。
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ウクライナ東部に攻撃、16人死亡と報道
【キーウ共同】米政府系のラジオ自由欧州・ラジオ自由(RFE・RL)は6日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州コンスタンチノフカを攻撃し、少なくとも16人が死亡したと伝えた。
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米、ウクライナに10億ドル超支援策発表へ
【ワシントン共同】米国務省高官は6日、ブリンケン国務長官がウクライナ滞在中に10億ドル(約1470億円)超の新たなウクライナ支援策を打ち出すと明らかにした。
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視標「ウクライナ軍の反転攻勢」 アゾフ海の出口確保が目標 領土奪還、春以降も継続 ウクライナの軍事評論家 オレク・ジダーノフ
ウクライナ軍は6月、反転攻勢に転じ、ロシア軍に占領された領土の解放に着手した。戦争の主導権を奪い、ロシア軍は守勢に立たされている。反攻作戦は2段階から成る。第1段階の目標は、ロシアが占領する南部ザポロジエ州のどこかを突破してアゾフ海に到達するルートを確保すること。秋の雨期までにアゾフ海への出口を確保できれば、第1段階は成功と言える。 反攻作戦の第2段階は雨期、積雪期を経て再び戦闘が活発化する来春以降に始まる。ロシア軍が支配する東南部ドンバス地域やクリミア半島の奪還が目標となる。 反攻作戦のテンポは確かに遅い。ウクライナ軍は、ロシ
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英主力戦車、ウクライナで破壊 初の戦闘不能か
【ロンドン共同】英主要メディアは5日、ロシアがウクライナの前線で英国供与の主力戦車チャレンジャー2を破壊したと報じた。チャレンジャー2が攻撃で戦闘不能になるのは初めての可能性が高いとしている。乗っていた4人は無事だったという。 ウクライナ南部ザポロジエ州のロシア側幹部が、ロシア軍の第1防衛線に近い同州ロボティネ近郊でチャレンジャー2を破壊したと通信アプリに投稿していた。 英国は今年1月、14両のチャレンジャー2をウクライナに供与する方針を発表。BBC放送によると、ウクライナの前線で確認されるのは今回が初めてだった。
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ロシアのキューバ兵雇用非難 政府、ウクライナ侵攻従事
【ハバナ共同】社会主義国キューバの政府は5日までに、ウクライナ侵攻にキューバ人を雇い兵として参加させる目的のロシアの人身売買組織を摘発したと発表した。声明で「キューバはウクライナ紛争に参加しない」とロシアを非難した。 ロシアはキューバと関係が深く、経済的困窮から国外に出るキューバ人が渡航しやすい。ロシアでは侵攻の長期化で兵員不足が深刻化している。 キューバ政府は「雇い兵に反対する堅固で明白な姿勢を伝統的にとってきた」とし、国民がいかなる国に対しても武力行使することがないよう「断固として行動する」と強調した。
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米国務長官、6日キーウ訪問か ウクライナメディア報道
【キーウ共同】ウクライナメディアは5日、外交筋の話として、ブリンケン米国務長官が6日に首都キーウ(キエフ)を訪問すると報じた。インドで9~10日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支える姿勢を改めて打ち出すとみられる。 ブリンケン氏は昨年9月、キーウを予告なしに訪問。クレバ外相と会談したほか、小児病院も訪れた。昨年4月にはオースティン国防長官と共にキーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した。
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ナチ英雄視を隠蔽と批判 ロシア大統領、ウクライナで
ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系であることを引き合いに「欧米はウクライナの国家元首にユダヤ系の人物を据え、ウクライナでのナチス英雄視の動きを覆い隠している。極めて不快だ」と批判した。国営テレビの取材に答えた。 プーチン氏はウクライナ侵攻の当初からゼレンスキー政権を「ネオナチ」と呼び、侵攻を正当化してきた。 プーチン氏はこれに先立つ第2次大戦の戦勝記念行事に関するオンライン会議でも、大戦中にウクライナで殺害されたユダヤ人の数はナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲者約600
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ウクライナ、国防相の辞任承認 レズニコフ氏、最高会議
【キーウ共同】ウクライナの最高会議(議会)は5日、レズニコフ国防相の辞任を承認した。ゼレンスキー大統領が更迭する方針を示し、レズニコフ氏が辞表を提出していた。ウクライナメディアが伝えた。レズニコフ氏はゼレンスキー氏の側近だったが、国防省を巡る汚職疑惑で国民の不満が高まっていた。 後任は国有財産基金トップのウメロフ氏の見通し。ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島の先住民クリミア・タタール人で、米紙はゼレンスキー氏が掲げるクリミア奪還に向けた決意を表した人選と伝えた。
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ロシア「ウクライナ反攻は失敗」 国防相、兵員6万人損害と主張
ロシアのショイグ国防相は5日、ウクライナ軍は6月の大規模反転攻勢開始以来「6万6千人以上の兵員と7600の兵器を失った」と述べ、反攻は失敗していると指摘した。インタファクス通信が伝えた。 ショイグ氏は国防省幹部との会議で「反攻開始から3カ月間、ウクライナ軍は目的を全く達成できていないが、欧米から軍事支援を受け続けるため成功を誇示している」と主張した。 現段階で最も激しい戦闘が行われているのはウクライナが欧米で訓練を受けた予備的兵力を投入している南部ザポロジエ方面だと説明。東部ハリコフ州クピャンスクの攻略を視野に入れた戦闘でもロシ
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ウクライナ「戦術的進展」と分析 南部ザポロジエ、米研究所
【キーウ共同】ウクライナ軍は5日、南部ザポロジエ州のアゾフ海付近の重要都市、メリトポリ方面に向かう攻撃作戦を継続していると発表した。米戦争研究所によると、ウクライナ軍は4日の同州西部での作戦で戦術的に重要な進展を得た。 同研究所の画像分析によると、ウクライナ軍は同州西部の2カ所で前進が確認された。マリャル国防次官はメリトポリ方面に向かう作戦などで成功があったと述べた。 一方、ウクライナのクレバ外相は4日、ロシア軍による攻撃でイラン製無人機シャヘドがルーマニア領内に墜落した「証拠写真がある」と主張した。ルーマニア国防省は直接的な軍
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クラスター弾被害、条約後最悪に ウクライナに死傷者集中
【ジュネーブ共同】クラスター(集束)弾規制や被害者救済に取り組む非政府組織(NGO)クラスター弾連合(CMC)は5日、2022年のクラスター弾による死傷者が8カ国で1172人に上り、10年にクラスター弾禁止条約(オスロ条約)が発効後の年間被害としては過去最悪になったと明らかにした。うち916人(死者312人、負傷者604人)は、ロシアが侵攻したウクライナに集中している。 クラスター弾による死傷者は21年には149人で、全て地上に残った不発の子爆弾によるものだった。22年はクラスター弾攻撃によりウクライナ、ミャンマー、シリアの3カ国で987人が死傷と、不発子爆弾
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ウクライナ侵攻 抑圧された心、絵でつなぐ 虐殺のブチャ、子どもケア【大型サイド】
ロシア軍の支配下で多数の市民が虐殺されたウクライナ首都キーウ(キエフ)郊外ブチャの仮設住宅で、絵を使った心理療法「アートセラピー」で子どもの心のケアに取り組む女性がいる。タチアナ・マチュシェンコさん(44)だ。精神的に抑圧され、誰とも話したがらなかった子どもでも、絵を通じて心を開くようになってきたという。 マチュシェンコさんは東部ドネツク州出身。2017年、親ロ派の実効支配下で夫が拘束され、自分も身の危険を感じた。国内外で転居を繰り返し、昨年9月に仮設住宅にたどり着いた。仮設には近郊の出身者のほか、ドネツク州や南部ヘルソン州から避難した計百数十人が暮らす。
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ルーマニアに無人機墜落「証拠」 ロシア軍攻撃でウクライナ外相
【キーウ共同】ウクライナのクレバ外相は4日、ロシア軍による同日の攻撃でイラン製無人機シャヘドがルーマニア領内に墜落した「証拠写真がある」と主張した。ウクライナの国営通信社ウクルインフォルムが報じた。ルーマニア国防省は直接的な軍事的脅威はなかったと否定している。 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のルーマニアがロシアの攻撃を受けた場合、NATOが全加盟国に対する攻撃とみなして戦線が大幅に拡大する可能性がある。 ウクライナ当局によると、南部オデッサ州イズマイルに無人機攻撃があった際、ドナウ川を挟んだルーマニア領内にシャヘドが墜落した
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ウクライナ国防相、辞表提出 汚職疑惑、国民の不満沈静化狙う
【キーウ共同】ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は4日、最高会議(議会)議長に辞表を提出したと明らかにした。ゼレンスキー大統領が3日、更迭方針を表明していた。レズニコフ氏は欧米からの兵器調達交渉で存在感を発揮し、国際的知名度を高めた側近。国防省を巡る汚職疑惑で高まった国民の不満を沈静化させ、政権の求心力を保つ狙いがある。 レズニコフ氏は4日、「ウクライナの現代史において最も厳しい時期に任務に就けたことは光栄だった」とX(旧ツイッター)に投稿した。 ウクライナでは1月、軍の食料調達を巡って汚職疑惑が浮上した。レズニコフ氏に対
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ウクライナ国防相が辞表提出
【キーウ共同】ウクライナのレズニコフ国防相は4日、最高会議(議会)議長に辞表を提出したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。
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ウクライナ国防相を更迭へ 汚職疑惑で引責か
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ声明で、レズニコフ国防相の更迭を近く最高会議(議会)に諮ることを決めたと明らかにした。今年初めに国防省の汚職疑惑が報じられ、監督責任を追及する声が上がっていた。ゼレンスキー氏は「国防省に新たなアプローチが必要だ」と述べ、組織改革の必要性を強調した。 武器供与を巡り欧米との交渉の主力を担ってきた国防相の交代は、ウクライナ軍が進める反転攻勢の行方にも影響しかねない。 後任には国有財産基金のトップ、ウメロフ氏を起用する。ゼレンスキー氏は議会の承認に期待を示し「秋は強化の時期だ」
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ウクライナ国防相を更迭へ
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ声明で、レズニコフ国防相の更迭を近く議会に諮ることを決めたと明らかにした。汚職疑惑が取り沙汰される国防省に関し「新たなアプローチが必要だ」と説明した。
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ウクライナ反転攻勢は「効果的」 大統領側近、停戦交渉は否定
【キーウ共同】ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は2日、共同通信の単独インタビューに応じ、開始から3カ月が経過したウクライナ軍の反転攻勢について「効果的だ」と評価した。現時点での停戦交渉入りは「ウクライナにとって降伏を意味する」として否定。ロシア軍の撤退まで攻勢を続ける考えを強調した。 反転攻勢では、ウクライナ軍が航空戦力や弾薬、長距離砲の不足を抱えながらもロシア軍が構築した第1防衛線を突破したと指摘した。着実に前進しており、反攻の遅れは欧米の武器供与のペースに起因していると主張した。 ロシア国内で相次ぐ空港などへの攻撃につ
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「社会に貢献したい」戦争で手足を失ったウクライナ兵たちの新たな挑戦 義足のリハビリ、車いすバスケ「何かできるという気持ちが心を落ち着かせる」
ロシアがウクライナに侵攻してから1年半が経過した。戦闘に終わりが見えない中、両軍の死傷者は米当局者の推計で計約50万人に上る。双方とも死傷者数を公表しておらず、あくまで推計だが、ウクライナ側では約7万人が死亡したとされる。各地で新たな墓地が整備され、真新しい若者たちの写真が飾られる墓を見ると、数字の裏に一人一人の人生があったと思い知らされる。 一方、ウクライナ側の負傷者は10万~12万人。手足を失った兵士も多く、義肢の需要が急増、首都キーウ(キエフ)で義肢を製作するリハビリセンターでは、新規患者が侵攻前の約1・5倍になった。「スポーツでウクライナに貢献したい」
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米、ウクライナに劣化ウラン弾供与か
【ワシントン共同】ロイター通信は1日、バイデン米政権がロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、健康や環境の面で懸念がある劣化ウラン弾の供与を週明けに発表すると報じた。米国による劣化ウラン弾の供与は初。米政府当局者の話などとして伝えた。
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ウクライナ大統領、国連出席へ 総会と安保理で支援訴え
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会で9月の議長国を務めるアルバニアのホジャ国連大使は1日の記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領がニューヨークの国連本部で19日から始まる国連総会一般討論に出席する見通しだと明らかにした。安保理の会合にも参加するという。 ウクライナ侵攻後、ゼレンスキー氏が国連本部を訪れるのは初めて。一般討論に集まる各国首脳らに直接、支援の継続を訴える。 国連が発表した暫定の演説者リストでは、一般討論初日の19日にゼレンスキー氏の演説が予定されている。ホジャ氏によると、安保理では20日にウクライナ情勢と国連
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ウクライナ反転攻勢「注目すべき進展」と米
【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は1日のオンライン記者会見で、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州で進める反転攻勢で「注目すべき進展があった」と述べた。
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ウクライナの国花・ヒマワリ装飾 平和願う 服地専門店がワークショップ 浜松市中区
ウクライナへの軍事侵攻終結を願う催しがこのほど、浜松市中区の服地専門店「バラエティハウス」で開かれた。多くの親子連れなどが訪れ、ワークショップや音楽ライブを通じて平和への思いを新たにした。 加藤アミ店長が「同じ思いを持つ市民が集い、仲良くなることで平和の輪を少しでも大きくできれば」と企画。会場はウクライナの国花・ヒマワリにちなんだ装飾などを各所に施した。 南インドの伝統工芸「ストローバッグ」や自由に筆を走らせて自分の世界観を表現する書道「己書(おのれしょ)」などのワークショップが人気を集めた。 布絵本作家で同市戦災遺族会副会長の森下結城子さんが同店の来店客と協力して完成させたヒマワリと
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北方領土からミサイル搬出と分析 ロシア軍、ウクライナ戦に転用か
ロシア軍が2020年に北方領土の択捉、国後両島に配備していた複数の地対空ミサイルS300V4が島外に搬出されたとみられることが31日分かった。ロシア軍の動向に詳しい東京大の小泉悠専任講師が衛星画像を基に分析した。ウクライナの攻撃に備えるため、ロシア本土に再配備したもようだ。ロシアが極東の兵器まで転用し、総力戦を展開している可能性が浮上した。 サハリンの軍施設で保管されていた旧型戦車や大砲も昨年秋から相次いで姿を消した。小泉氏は「ロシア軍は極東の兵器を引き抜いている。戦車や大砲がウクライナの前線に送られているのは間違いない」と指摘した。
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国防相近く更迭と報道 ウクライナ、汚職関連か
【キーウ共同】ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は31日、ウクライナ政府筋の話としてレズニコフ国防相が近く更迭されるとの見方を伝えた。今年初めに国防省の汚職疑惑が報じられた際、監督責任を追及する声が上がったが留任。その後別の汚職疑惑が取り沙汰されていた。更迭後は駐英大使のポストが検討されているという。 レズニコフ氏は28日、記者会見でゼレンスキー大統領と協議したと明かし、「国防相人事は大統領の権限だ。大統領が私に別の任務を提案するなら同意するだろう」と述べていた。 1月にウクライナ軍の食料調達を巡って汚職疑惑が浮上。
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ロシア6州に無人機攻撃 ウクライナ、最大規模か
タス通信などによると、29日深夜から30日未明にかけて、ロシア北西部プスコフ州やウクライナ国境の西部ブリャンスク州、モスクワ州など計6州にウクライナの無人機(ドローン)攻撃があった。昨年2月の侵攻開始以来、ロシア領内に向けられた無人機攻撃としては最大規模とみられる。 プスコフ州西部の空港では、駐機していた軍の大型輸送機イリューシン76が少なくとも2機損傷し火災を起こした。同空港は終日、民間機の発着を取りやめた。 ブリャンスク州には4機以上の無人機が飛来、防空システムで撃墜された1機が連邦捜査委員会の建物にぶつかり屋根などが損傷し
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ロシア6州に無人機攻撃 ウクライナ、輸送機損傷も
【キーウ共同】タス通信によると、ロシア国内の6州で29日深夜から30日未明にかけて、ウクライナの無人機(ドローン)攻撃があった。AP通信はロシア領内へのウクライナの攻撃としては侵攻開始以来最大規模だと伝えた。北西部プスコフ州では、飛行場への攻撃で火災が起き、大型輸送機イリューシン76が数機損傷した。 攻撃があったのは他にオリョール、リャザニ、カルーガ、モスクワ、ウクライナと国境を接するブリャンスクの各州。いずれも防空システムで撃墜され、被害は確認されていない。 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島のセバストポリ周辺ではウク
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ウクライナ侵攻、15年前の警鐘はなぜ無視されたのか 国土の2割を奪われた国の悲劇、ロシアとジョージアの5日間戦争
ロシアと隣国のジョージア(グルジア)との戦争が2008年8月に勃発してから15年になる。欧州における21世紀初の国家間戦争となった同戦争は、ロシア軍が勝利し、ジョージアの領土の2割近くを占拠する形で終結した。 旧ソ連近隣国への侵攻・領土占領という面で現在のウクライナ侵攻と重なる。その後のロシアの対外政策に対する警鐘となったはずだが、西側各国は自らの国益に重きを置き、14年のロシアのクリミア併合、ウクライナ東部ドンバス紛争に続く今回のウクライナ侵攻を許してしまった。現地で戦争を取材した筆者の視点を踏まえ戦争の経緯や、その後に西側各国がどのように対応したのか振り返
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ロシア6州にウクライナの無人機攻撃
ロシア国防省などによると、ロシア北西部プスコフ州など国内6州に30日未明、ウクライナによる無人機(ドローン)攻撃があった。AP通信はロシア領内へのウクライナの攻撃としては侵攻開始以来最大規模だと伝えた。(共同)
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首相、ウクライナ支援の継続伝達 ゼレンスキー大統領と電話会談
岸田文雄首相は29日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を継続する意向を伝達した。先進7カ国(G7)の議長国としてリーダーシップを発揮する決意も伝えた。ゼレンスキー氏は日本の取り組みに謝意を示した。 首相は会談で、ロシアがウクライナへの攻撃を続けていることを非難。北大西洋条約機構(NATO)の基金に拠出した3千万ドルを活用し、ウクライナに対無人航空機検知システムなど殺傷性のない装備品の供与を進める方針を説明した。両氏は今後も緊密に連携する考えで一致した。 首相は5月のG7広島サミッ
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首相、ウクライナ支援継続を伝達
岸田首相はウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナ支援を継続する方針を伝達した。ゼレンスキー氏は日本の取り組みに謝意を示した。会談後、首相が記者団に明らかにした。
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ウクライナ東・南部で6人死亡 ロシア、米軍無人機に緊急発進
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は29日、ロシア軍の攻撃で28日に州内で住民5人が死亡し、4人が負傷したと明らかにした。地元当局はクラスター(集束)弾も使われたとした。南部ヘルソン州のプロクジン知事によると、同州では28日にロシアの攻撃で1人が死亡、4人が負傷した。 ロシア国防省は28日、実効支配するクリミア半島が面する黒海の上空で、米軍の無人機MQ9リーパーとグローバルホークそれぞれ1機ずつがロシア国境に接近したためロシア軍の戦闘機2機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。偵察活動をしていたとみられる無人機2機は方向を変え、領空の侵
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【フォーカスプーチン】ウクライナ侵攻の真の狙いは 「欧州再分割」目指す 「領土拡大は歴史的使命」の野心も
ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻前の2018年末ごろ、ソ連崩壊で失われたロシアの「歴史的影響圏」を取り戻すため、米欧との間で新たな「欧州再分割」で合意する方針を固めていた。同時に、日本との平和条約締結による関係の完全正常化も検討。併せて長期政権の「政治的遺産」とする考えだった。プーチン氏の外交政策に精通する複数のロシア筋が明らかにした。 しかし、ロシアが突き付けた欧州再分割の「最後通告」を米欧は一蹴、プーチン氏は2022年2月、短期制圧を確信してウクライナに侵攻するが、激しい抵抗を受け戦争は泥沼化した。
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ウクライナ支援で慈善競売 柔道、阿部兄妹らが協力
全日本柔道連盟(全柔連)は28日、ロシアによる侵攻が続くウクライナ支援のため、慈善オークションを実施すると発表した。来夏のパリ五輪で兄妹2連覇を狙う男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩(ともにパーク24)や男子100キロ超級で期待の斉藤立(国士舘大)が直筆サイン入りグッズを提供する。 ウクライナ・オリンピック委員会の要請で実施が決まり、収益で同国の若手選手を日本に招く計画がある。男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平(旭化成)や女子57キロ級でウクライナのダリア・ビロディドらも協力する。 28日午後6時から3週にわた
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北方領土元島民、洋上で先祖供養 ウクライナ影響で墓参できず
北方領土の元島民らが28日、4島周辺の海域で船上から先祖を弔う「洋上慰霊」を行った。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、北方墓参を含むビザなし訪問の再開のめどが立たないことを受け、北海道などが2022年度に続き実施した。 参加したのは元島民やその子孫など68人。一団は28日午前9時40分ごろ、4島との交流事業で使用される船「えとぴりか」で北海道根室市の根室港を出発。根室半島と歯舞群島の間の「中間ライン」の半島側で停泊し、慰霊式を行った。参加者らが黙とうや献花をし、先祖を悼んだ。 同市の色丹島出身、得能宏さん(89)は、ひ孫らを連れ参
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北朝鮮、F16供与で米欧非難 ウクライナ巡り
【北京共同】北朝鮮は28日、ロシアの侵攻が続くウクライナにオランダやデンマークが米国製のF16戦闘機を供与すると表明したことを「戦争の長期化をあおり地域の平穏と安定を破壊する、平和に反する行為だ」と非難した。北朝鮮の「国際問題研究院」の27日付論評として朝鮮中央通信が報じた。 F16供与によって「ロシアとの核戦争へ大きな一歩を踏み出したことになる」と主張し、米国が紛争の平和解決を阻み欧州を核戦争に追い込んでいると強調した。
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ウクライナのマフチフが初優勝 女子走り高跳び、世界陸上最終日
【ブダペスト共同】陸上の世界選手権最終日は27日、ブダペストで行われ、女子走り高跳び決勝でヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)が2メートル01で初優勝した。男子5000メートル決勝はヤコブ・インゲブリクトセン(ノルウェー)が13分11秒30で2連覇した。 1600メートルリレー決勝は男子が米国、女子はオランダが制した。 日本勢の今大会のメダルは「金」1、「銅」1の計2個で、入賞は過去最多の11となった。次回は2025年9月に東京・国立競技場を舞台に開催される。
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ウクライナ軍機衝突で3人死亡 有名操縦士も、大統領弔意
【キーウ共同】ウクライナ空軍は26日、中部ジトーミル州上空で25日にL39練習機2機が衝突し、操縦士3人が死亡したと明らかにした。死者には「ジュース」のコールサインで知られる有名操縦士が含まれる。ゼレンスキー大統領は26日の声明で「国を助けてくれた」とたたえ、弔意を表した。衝突原因は不明で、当局が調べている。 ウクライナメディアなどによると、南部オデッサ港から26日、リベリア船籍の貨物船が出港した。ロシアが黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から7月に離脱したことを受け、ウクライナが黒海に独自に設けた臨時回廊を利用する第2便となった。
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ウクライナ、南部2方面で前進 ロシアは東部で作戦強化か
【キーウ共同】米CNNテレビは25日、反転攻勢を進めるウクライナ軍が南部でロシア軍の複数ある防衛線の一部を突破し、南部ザポロジエ州の要衝トクマクに前進しているとみられると報じた。ウクライナ軍は、アゾフ海付近の重要都市メリトポリに通じるロボティネへの進軍を公表。周辺にロシア軍の第1防衛線があるとされる。 CNNは、部隊が南進するにつれ、ロシアが支配するクリミア半島への攻撃を強化していると指摘。ウクライナ軍参謀本部は25日、ザポロジエ州の2方面で前進したと発表した。 英国防省は26日、ウクライナの反転攻勢で東部バフムトや南部で圧力を
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ウクライナ、ロシアの防衛線突破 米報道、クリミア攻撃強化
【キーウ共同】米CNNテレビは25日、反転攻勢を進めるウクライナ軍が南部でロシア軍の第1防衛線を突破し、南部ザポロジエ州の要衝トクマクに向け前進しているとみられると報じた。南進するにつれ、ロシアが2014年に併合したクリミア半島への攻撃を強化していると指摘した。 ウクライナ軍参謀本部は25日、ザポロジエ州の2方面で前進したと発表した。ウクライナ軍は、アゾフ海付近の重要都市メリトポリに通じるロボティネに進軍したことを公表していた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は25日のビデオ声明で、トルコのフィダン外相と首都キーウ(キエフ)で会
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JT子会社は「戦争支援」 ロシアで事業継続とウクライナ
【キーウ共同】ウクライナの国家汚職防止庁は25日までに、ロシアによるウクライナ侵攻後もロシアで事業を継続し、経済的に侵攻を支援しているとして、日本たばこ産業(JT)の海外子会社を「戦争支援者」のリストに加えたと発表した。 「戦争支援者」はロシアで事業を続け、ロシアに利益をもたらしている企業が対象とされる。リストに加えることで企業に対する国際的な評価を下げる狙いがあるとみられる。
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JT海外子会社「戦争支援者」とウクライナ
【キーウ共同】ウクライナの国家汚職防止庁は25日までに、ロシアによるウクライナ侵攻後もロシアで事業を継続しているとして、日本たばこ産業(JT)の海外子会社を「戦争支援者」のリストに加えたと明らかにした。
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母国の独立記念日に五輪枠 ウクライナのオノプリエンコ
新体操の世界選手権でウクライナのビクトリア・オノプリエンコが個人総合予選8位に入り、24日が独立記念日だった母国にパリ五輪出場枠をもたらした。気迫のこもった演技で観客を魅了し「五輪切符を得ることは重要なことで、私たちの目標だった」と声を弾ませた。 ロシアの侵攻開始から1年半。現在はキーウ(キエフ)を拠点とするが、戦火を逃れて群馬県高崎市で練習したこともある。クラブの種目別決勝で3位に入る活躍も見せ「このメダルを私の国にささげたい」と感極まった。(バレンシア共同)
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邦人男性「ウクライナの伝説賞」 ゼレンスキー大統領から受賞
【キーウ共同】ウクライナ東部ハリコフの地下鉄で、侵攻するロシアの砲撃を逃れて暮らす市民を支援してきた邦人ボランティアの土子文則さん(74)が23日、ウクライナの発展に貢献した人に与えられる「ウクライナの伝説賞」をゼレンスキー大統領から受けた。取材に「日本の人々の支援がありできたこと。輪が広がれば幸いです」と語った。 土子さんは侵攻開始直後にウクライナに入国。日本から寄付を募り、ハリコフの地下鉄で市民と衣食住を共にしながら支援を続けた。今年4月には集めた寄付金600万円を原資に無料の食堂「FuMi Caffe(フミ・カフェ)」を開設し、1日当たり1200食を提供
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ウクライナの関与否定 プリゴジン氏巡り
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機が墜落したことについて「われわれとは何の関係もない」と述べ、ウクライナの関与を否定した。インタファクス・ウクライナ通信が伝えた。「誰が関わっているのか、皆が分かっている」とも述べ、ロシアのプーチン大統領が背後にいると主張した。 2万人のワグネル戦闘員が制御不能な状態で残されたとの見方を示し「誰にとってより恐ろしいことか、考えなければならない」と指摘。ウクライナや近隣諸国だけでなく、ロシアにとっても脅威になり得るとの認識を示した。
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クリミア奪還へ、地上作戦に言及 ウクライナ部隊、一時上陸も
【キーウ共同】ウクライナのブダノフ国防省情報総局長は24日、ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島の奪還に向けた地上作戦の可能性に言及した。ウクライナの部隊は同日、クリミア半島西端の海岸に一時上陸し、ウクライナ国旗を掲げた。ロシア側との戦闘もあったという。ウクライナメディアが伝えた。 24日はウクライナの独立記念日で、ロシアの侵攻開始から1年半の節目と重なった。ゼレンスキー大統領はビデオ声明を発表し、独立は「一人一人にとって価値あるもので、そのために戦っている」と強調した。
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「反逆者に死」のシグナル ウクライナ高官インタビュー
【ベルリン共同】ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡したとみられることについて、プーチン大統領からロシアのエリート層への「反逆者は死をもって罰するというシグナルだ」と述べた。ドイツ大衆紙ビルトが24日、インタビューを報じた。 ポドリャク氏は、プリゴジン氏が搭乗機の墜落で死亡したとみられることには「公式の死亡確認を待つ必要がある」とした。プリゴジン氏が6月に武装反乱を起こし、それを中止した時点で「自ら死刑執行令状にサインした」とも述べた。
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ウクライナ侵攻1年半 「全土奪還」阻む防衛線 和平交渉に高いハードル【表層深層】
ロシアによるウクライナ侵攻は24日、戦況膠着のまま開始から1年半がたった。ウクライナはロシアに併合された南部クリミア半島を含む「全土奪還」の旗を降ろしていないが、反転攻勢はロシアの堅い防衛線に阻まれ、進軍は遅い。状況次第で停戦交渉を先行させる可能性も指摘され始めたものの、和平に向けたハードルは高く、長期戦は必至だ。 ▽歴史的 「オランダはウクライナにF16戦闘機を提供することに合意した最初の国となった。歴史的で最も重要な合意だ」 20日にオランダを訪問したゼレンスキー大統領は、ルッテ首相をこう持ち
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クリミア奪還の決意強調 ウクライナ大統領
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、2014年にロシアが併合した南部クリミア半島の奪還の決意を改めて強調した。同日開かれた国際枠組み「クリミア・プラットフォーム」の首脳会合で「他の占領地と同様、クリミアは占領から脱する」と演説した。 枠組みはクリミア返還に向けた国際世論を高める狙いで21年に設立され、首脳会合は3回目。今回は首都キーウ(キエフ)で対面とオンライン併用で開かれ、60以上の国と国際機関が出席した。地元メディアによると、岸田文雄首相はオンラインで参加した。 ゼレンスキー氏は「領土では交渉しない」とも語
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ウクライナ侵攻1年半、戦線膠着 両軍死傷者「50万人」
【キーウ共同】ロシアがウクライナ侵攻を始めてから24日で1年半を迎えた。ウクライナ軍は開戦後にロシア軍に制圧された地域の約半分を奪還したが、欧米が新装備を供与し6月上旬に始めた反転攻勢で取り戻した領土は約200平方キロで、制圧地の0・2%にとどまる。戦線は膠着し犠牲者が増え、米紙ニューヨーク・タイムズによると両軍の死傷者は50万人に迫る。戦争終結の展望は開けない。 同紙によると、米当局はロシア、ウクライナ両軍の死者について、それぞれ約12万人、約7万人に上ると推計する。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の統計では、8月時点で民間人の死者は9400人超。一部
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ウクライナ侵攻 徴兵逃れ、数万人規模か 汚職深刻、厭戦懸念も【大型サイド】
ロシアの侵攻を受け、総動員令が出ているウクライナで、徴兵逃れと関連した汚職が深刻化している。高額の賄賂を払い数万人規模の男性が国外に出るなど違法に動員を回避しているとみられる。侵攻が長期化する中、厭戦機運につながりかねない事態に、ゼレンスキー大統領は全州の徴兵責任者を解任する荒療治に乗り出した。 ウクライナでは18~60歳の男性の出国が原則禁止されている。動員対象者は全国に200以上ある地域徴兵事務所の呼びかけに応じ、軍務が可能かどうかを調べる健康診断を受けることが義務付けられている。 昨年2月の侵攻直後から、重い疾患や精神障害
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視標「ウクライナ侵攻1年半」 終わりなき戦いはない 停戦持ち込む準備模索を 元外務省欧亜局長 東郷和彦
ロシアの軍事侵攻で始まったウクライナ戦争は1年半を迎えた。ウクライナは反転攻勢を開始したが、戦況は膠着状態で、戦争長期化は必至だ。出口をいかに見いだすか、各国は経済リスクにいかに備えるべきか。2人の識者が論じた。 ◇ ◇ 1年半前にロシアがウクライナに攻め込んだ。戦争に訴えずにウクライナ問題をなぜ外交で解決できなかったのか。戦争が始まった以上、一刻も早い停戦こそ考えるべき最重要政策ではないか。 停戦に到達するためには、攻め込んだ側の理由を知ることが必須となる。プーチン・ロシア大統領にとり、
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視標「ウクライナ侵攻1年半」 世界経済回復の妨げに 戦争長期化に備えを BNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長 中空麻奈
「ロシアによるウクライナ侵攻は少なくとも3~5年は続く」とある専門家が言えば、「10年続く可能性も否定できない」と別の専門家はみる。侵攻開始から1年半がたったが、その行方は判然としないままだ。ロシアが中国などを味方につけて世界のブロック化が進んだり、核兵器を使用したりする最悪のシナリオが現実化しないとは言い切れない。 新型コロナウイルス禍が終盤に近づいて、経済活動の正常化が進んでいた時期に侵攻は始まり、世界経済の回復をより困難にしたのは事実であろう。各国は、正常化に伴う金利の上昇とは別のリスクを抱えることになったからだ。 別のリ
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ロシア軍にクリミア撤退要求 ウクライナ高官
【キーウ共同】ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は22日、ロシアが併合した南部クリミア半島について「ロシア軍が撤退を考えないのであれば、軍事的に奪還することになる」と主張した。ウクライナメディアが報じた。 ウクライナ軍は最近、無人機や無人艇でクリミア半島やその周辺への攻撃を続けている。一方、モスクワのソビャニン市長は23日、モスクワ中心部の建設中の建物に無人機攻撃があったと通信アプリで明らかにした。ロイター通信が伝えた。 キーウ(キエフ)中心部の独立広場では、24日の独立記念日を控え、奪取したロシア軍の戦車を並べる作
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徴兵事務所を一斉捜索 ウクライナ検察
【キーウ共同】ウクライナ検察は22日、徴兵逃れに関する組織的な汚職が疑われるとして、計200以上の徴兵事務所や、動員対象者の健康診断を担う医療機関を一斉に捜索したと発表した。全国のほぼ全ての地域で大規模な汚職が計画されていたとしている。 ウクライナでは18~60歳の男性は出国が原則禁止。軍務が可能かどうかを調べるために健康診断が義務付けられているが、賄賂を払って兵役免除証明書を得る徴兵逃れが横行している。 事態を重く見たゼレンスキー大統領は、今月11日、各州の徴兵事務所トップら全員の解任を決定したと表明した。
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モスクワ州にウクライナの無人機 西部州にも、撃墜とロシア国防省
ロシア国防省は22日、同日未明にモスクワ州と、ウクライナ国境の西部ブリャンスク州にそれぞれ2機のウクライナの無人機が飛来したため防空システムで撃墜したと発表した。モスクワ周辺への無人機攻撃は18日以降5日連続。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、撃墜の際に周囲の集合住宅や地上の自動車に被害が出たが、死傷者はいないと表明した。 同国防省はまた、ロシアが実効支配するクリミア半島に面する黒海で22日未明、ロシア黒海艦隊所属のスホイ30戦闘機が、ロシアの天然ガス採掘区画付近で発見したウクライナの偵察用小型船を破壊したと発表した。(共同)
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ウクライナ徴兵逃れ、数万人か 汚職深刻、厭戦懸念も
ロシアの侵攻を受け、総動員令が出ているウクライナで、徴兵逃れと関連した汚職が深刻化している。高額の賄賂を払い数万人規模の男性が国外に出るなど違法に動員を回避しているとみられる。侵攻が長期化する中、厭戦機運につながりかねない事態に、ゼレンスキー大統領は全州の徴兵責任者を解任する荒療治に乗り出した。 ウクライナでは18~60歳の男性の出国が原則禁止されている。動員対象者は全国に200以上ある地域徴兵事務所の呼びかけに応じ、軍務が可能かどうかを調べる健康診断を受けることが義務付けられている。 昨年2月の侵攻直後から、重い疾患や精神障害
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ロシア爆撃機狙い無人機攻撃か ウクライナ、核運搬手段
ロシアメディアのモスクワ・タイムズは21日、モスクワ南西のカルーガ州に同日飛来した無人機は、核兵器搭載可能な超音速戦略爆撃機ツポレフ22M3が配備されているシャイコフカ空軍基地を攻撃したとみられると伝えた。「核の3本柱」の一角を成す長距離爆撃機を標的に、ウクライナ軍が攻撃を繰り返している可能性が出てきた。 19日にロシア北西部ノブゴロド州の軍用飛行場であった無人機攻撃でも、ツポレフ22M3が1機破壊されたと報じられていた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)などと並ぶ核の運搬手段である長距離爆撃機が大きな被害を受ければ、核抑止力が弱体化する可能性があり、ロシアは一層
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供与F16投入で反攻前進狙う ウクライナ、運用時期焦点
【キーウ共同】オランダとデンマークが20日、ウクライナへの米国製F16戦闘機の供与を表明した。ウクライナはロシア軍のミサイル攻撃に対抗する防空強化に加え、思うように進まない反転攻勢を前進させたい狙い。供与は操縦士の訓練終了後とされ、少なくとも数カ月かかる見通しで、実際の運用開始時期が焦点となる。 ウクライナはF16供与を繰り返し求めてきた。ロシアを刺激することを懸念する米国は認めてこなかったが、今年5月、同盟国の供与承認に転じた。 ウクライナ空軍はこれまで200機の戦闘機が必要だと主張。オランダ、デンマークを相次いで訪問したゼレ
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ウクライナ人捕虜家族の侵攻1年半の思い 拘束長期化「無事でいて」 ロ拷問懸念、解放願う【大型サイド】
「無事でいて」。ロシア軍との戦闘で捕虜となったウクライナ兵の家族が安否を憂慮している。24日でロシア軍の侵攻開始から1年半。拘束が長期化し、捕虜への拷問の実態も判明する中で、懸念を強める家族は一刻も早い解放を願い、「国際社会はロシアに一層の圧力をかけて」と訴えた。 ウクライナ東部ドネツク州から首都キーウ(キエフ)に避難中のガリーナ・ジリチェンコさん(52)が、軍人の夫エブゲニーさん(56)と最後に会ったのは昨年1月。夫が同州マリウポリに派遣される前だった。ロシアが侵攻後、マリウポリは激戦地となり、エブゲニーさんはウクライナ側抵抗拠点のアゾフスターリ製鉄所で昨年
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ウクライナ大統領、デンマーク訪問
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、デンマークを訪問した。英BBC放送が伝えた。デンマークはオランダに続きF16戦闘機のウクライナ供与を表明する見通し。
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オランダ首相、F16のウクライナ供与表明
【キーウ共同】オランダのルッテ首相は20日、オランダとデンマークが米国製F16戦闘機をウクライナに供与すると表明した。オランダを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領に伝達した。AP通信が伝えた。
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ロシア、無人機展示会を標的か ウクライナ北部へのミサイル攻撃
【キーウ共同】ウクライナメディアは19日、北部チェルニヒウで同日朝にあったロシア軍のミサイル攻撃について、着弾した劇場で無人機(ドローン)製造企業による展示会が開催されていたと報じた。ロシアが標的とした可能性がある。警察当局によると、攻撃で女児を含む7人が死亡し、144人が負傷した。 ロシア通信は関係者の話として、開催されていたのは民間の展示会ではなく、参加者のほとんどが現役の軍人だったとの見方を伝えた。 フランス外務省は「ロシアによる侵略の継続を非難する」との声明を発表。チェルニヒウのミサイル攻撃は、民間人を標的にした戦争犯罪
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ロシア軍ミサイル攻撃、7人死亡 両軍死者、計19万人と報道
【キーウ共同】ウクライナ北部チェルニヒウ中心部に19日朝、ロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナ当局によると6歳の女児ら7人が死亡し、100人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領は通信アプリに現場の様子を写した動画を投稿し「いつもと変わらない土曜日が、苦痛と喪失の1日となった」とロシアを激しく非難した。 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は18日、ウクライナによるロシアへの反転攻勢が続く中、両軍の死傷者が計50万人に迫ったと報じた。複数の米当局者の推計として伝えた。死者はロシアが約12万人、ウクライナが約7万人に上り、合計で約19万人。負傷者はロシア17万~18
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スウェーデンと協議開始 ウクライナ、戦闘機供与
【ロンドン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、訪問先のスウェーデンでクリステション首相と会談した。会談後の共同記者会見で、同国製のグリペン戦闘機の供与を受けられるかどうかについてスウェーデン側と協議を始めたと明らかにした。ロイター通信が報じた。 両氏は安全保障やウクライナ支援に関して話し合った。スウェーデンメディアによると、両国はスウェーデンの装甲車両の生産や訓練を拡充することで合意した。ゼレンスキー氏はスウェーデンの協力の下で、できるだけ早期にウクライナで生産を始めたいと表明した。 ゼレンスキー氏の訪問にはオレナ夫人
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ウクライナ北部への攻撃、死者7人に
【キーウ共同】ウクライナ当局によると、ロシア軍による北部チェルニヒウへのミサイル攻撃の死者は7人に増え、負傷者は約90人に上った。
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クリミア橋爆破、長官自ら関与 ウクライナ保安局、昨年10月
【キーウ共同】ロシア本土とウクライナ南部クリミア半島をつなぐクリミア橋が崩落した昨年10月の爆破について、ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は、自身が作戦に関与したと表明した。ウクライナが明確に実行を認めるのは初めてとみられる。同国メディアが19日にインタビューを報じた。 マリュク氏によると、建築用資材に包まれた21トンの爆発物を大型トラックに運ばせ、クリミア橋を走行中に爆発させたという。爆発は二つの橋脚のほぼ中間地点で起き、片側車線が崩落。作戦を知らなかった大型トラックの運転手や乗用車のロシア人夫婦ら少なくとも3人が死亡した。
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クリミア橋爆破関与とウクライナ保安局長官
【キーウ共同】ロシア本土とウクライナ南部クリミア半島をつなぐクリミア橋が崩落した昨年10月の爆破について、ウクライナ保安局のマリュク長官は、自身が作戦に関与したと表明した。ウクライナが明確に実行を認めるのは初めてとみられる。同国メディアが19日にインタビューを報じた。
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ウクライナ北部にミサイル攻撃、5人死亡
【キーウ共同】ウクライナ当局によると、同国北部チェルニヒウに19日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、5人が死亡した。子どもを含む30人以上が負傷したという。
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平和の公式「63カ国が作業」 ウクライナ、賛同呼びかけ
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は18日のビデオ声明で、ウクライナが和平交渉の前提として提唱する10項目の「平和の公式」に関し、現時点で63カ国の外交団が実現に向けて作業していると述べた。ウクライナは今月上旬にサウジアラビアで開かれた和平会合で賛同を呼びかけるなど、公式への支持拡大を目指している。 平和の公式はロシア軍に完全撤退を求める内容。ゼレンスキー氏は声明で「平和の公式が世界の多数派を団結させることが重要だ」と訴えた。 また、ウクライナに防衛支援を通じ長期的な安全保障を約束するとした先進7カ国(G7)の共同宣言
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米、ウクライナ危機への認識で日本と一致
【ワシントン共同】バイデン米大統領は共同記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻を見過ごせば中国の台湾侵攻を許しかねないとの認識で、岸田文雄首相と侵攻当初から一致していたと述べた。
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欧州CLはハンブルクがホーム ウクライナの強豪クラブ
サッカーの欧州チャンピオンズリーグに出場するウクライナの強豪シャフタル・ドネツクは18日、今大会のホーム試合をドイツのハンブルクで開催すると発表した。欧州サッカー連盟(UEFA)が認可した。ロシアによる侵攻の影響で国内では開催不能のため。 同クラブは昨季CLのホーム戦をワルシャワで行った。(AP=共同)
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ウクライナ反攻、目標達成できず 米情報機関分析、支援巡り不和も
【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは17日、ロシアに侵攻されたウクライナの反転攻勢について、同国南東部の重要拠点メリトポリを奪還する目標は達成できないと米情報機関が分析していると報じた。関係者の話として伝えた。ロシア軍の地雷原突破に苦戦しており、多額の軍事支援を続ける欧米とウクライナの間で不協和音を生みそうだとしている。 メリトポリは南部ザポロジエ州にあり、ロシアが実効支配するクリミア半島と侵攻後に占領した地域を結ぶ、幹線道路と鉄道が走る。ウクライナ軍はロシアの補給路分断のため同市から80キロ以上離れた州内のロボティネを起点に奪還を目指すが、メリトポリの
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ウクライナの負傷兵 スポーツに希望「別人に」 9月の国際大会へ練習【大型サイド】
ロシアの侵攻が長期化するウクライナで、増加する負傷兵がスポーツに取り組む動きが広がる。同じ境遇の仲間と出会い、肉体的、精神的リハビリの場として機能するスポーツ。9月には傷病兵らによる国際スポーツ大会「インビクタス・ゲームズ」がドイツで開催予定で、新たな希望を見いだし、練習に励む。 「負傷した身体自体は変わらないが、気持ち的には別人になった」。7月下旬、首都キーウ(キエフ)の体育館で実施されたインビクタス・ゲームズの車いすバスケットボールウクライナ代表の公開練習。セメン・ラグンさん(26)が車いすバスケを始めてからの自身の変化を力強く語った。
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ウクライナ侵攻への参加要請否定 ベラルーシ大統領
ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻にベラルーシを参加させようとしているとの見方を「全くばかげている」と否定した。ウクライナ人ジャーナリストによるインタビューでの発言を大統領府が17日発表した。 ルカシェンコ氏は、ロシアが「十分な人員と装備を持っている」と強調。侵攻参加は「何ももたらさない」と述べた。 ロシアとウクライナは「交渉を始めるべきだ」と主張。ロシアが併合したウクライナ東・南部の扱いも協議すべきだとしつつ、ロシアがクリミア返還に応じることはないとの見方を示した。
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奪還作戦に集束弾使用か ウクライナ軍、米報道
【キーウ共同】米CNNテレビは17日、反転攻勢を続けるウクライナ軍が、奪還した東部ドネツク州の集落ウロジャイネでの作戦で、クラスター(集束)弾を使用した可能性があると報じた。敗走するロシア軍部隊に撃ち込んだとみられるが、米国が供与したクラスター弾かどうかは確認できないとしている。 クラスター弾は親爆弾から数個~数百個の子爆弾をまき散らし、一部が不発弾として残る。このため数十年にわたり、民間人が危険にさらされる可能性がある。使用を禁止しているオスロ条約にロシアとウクライナは未加盟で、既に双方がウクライナで使っている。 米軍は、供与
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ウクライナ軍が南部で前進と分析 東部の集落奪還も確認、米戦争研
【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は16日、反転攻勢を進めるウクライナ軍が南部ザポロジエ州オリヒウの南十数キロにあるロボティネ周辺に進軍したと指摘した。ウクライナ軍は数週間にわたり付近の森林地帯で作戦を続けており、広範囲に前進したとみられると分析した。 戦争研究所は、ウクライナ当局が16日に発表した、ザポロジエ州との境界に近い東部ドネツク州の集落ウロジャイネの奪還を確認したと報告。分析によると、ウクライナ軍はドネツク州バフムト方面を合わせた少なくとも3方面で反攻作戦を継続している。 ウクライナ空軍のイグナット報道官は16日
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視標「ウクライナと広島」 兵器支援は生き延びるため 全領土奪還、国民の合意 ウクライナの元駐米大使 ワレリー・チャーリー
5月に広島で開かれた先進7カ国(G7)の首脳会議に出席したウクライナのゼレンスキー大統領が米国のバイデン大統領からF16戦闘機の供与の約束を取り付けたことに、広島の被爆者が違和感を覚えたと聞いた。ウクライナ国民は広島、長崎の原爆投下で亡くなった人々を心から追悼し、被爆者の苦しみに寄り添っていることを知ってほしい。 私たちは日本のウクライナ支援にとても感謝している。昨冬ロシアが集中的にウクライナ各地の発電所をミサイル攻撃し、電力不足に陥った時、私たちの生活を支えてくれたのは日本から提供された発電機だった。 日本の被爆者、読者に分か
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黒海の臨時回廊に第1便の香港船 ウクライナ出港ボスポラス海峡へ
【キーウ共同】ウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は16日、ロシアが黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から離脱したことを受け、ウクライナが黒海に独自に設置した臨時回廊を利用する第1便が南部オデッサ港を同日出港し、トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡に向かったと発表した。船は香港籍のコンテナ船。ロシアの合意離脱表明から17日で1カ月となる。 ウクライナ海軍は今月10日、黒海沿いの港に民間商船が出入りする際の臨時航路を設けたと発表。一方ロシアの軍事的脅威や機雷の危険があるとも説明し、コンテナ船が安全に航行できるかどうかは不透明だ。ロシアは合意離脱後の先月19
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黒海臨時回廊に第1便とウクライナ
【キーウ共同】ウクライナのクブラコフ副首相は16日、同国が黒海に設置した臨時回廊を利用する第1便となる香港籍のコンテナ船が南部オデッサ港を出港し、トルコに向かったと発表した。
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クリミア橋への攻撃映像を公開 ウクライナ高官、ロシアに警告
【キーウ共同】ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋に対する7月の攻撃について、ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は、独自開発した無人艇(水上ドローン)2隻を使用したウクライナ海軍との合同作戦だったと表明した。米CNNテレビが15日報じた。SBUはCNNに攻撃の瞬間の映像を公開した。 マリュク氏は「黒海海域を含め、多くの新たな作戦に取り組んでいる」とし、今後も攻撃を続けるとロシアに警告した。ロシア南部ノボロシースクでのロシア軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」への攻撃や、ロシアのタンカー「シグ」への攻撃にも無人艇を使用したという
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避難民の8割、帰還希望 ウクライナ、国連が調査
ロシアのウクライナ侵攻を巡り、欧州に逃れたウクライナ避難民の約8割が故郷への帰還を計画、あるいは希望していることが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の15日までの調査で分かった。この半年ほど同様の傾向で、UNHCRウクライナ事務所のマリアン・スキルペルルト副事務所長は「避難民が故郷の家族や地域共同体と緊密な絆を維持している証しだ」と強調した。 UNHCRによると、ウクライナ国外に暮らす避難民は今年6月時点で約630万人。その多くが欧州諸国で生活する。 UNHCRは避難先での生活必需品の配給などに加え、避難民の故郷帰還も支援し
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ウクライナに追加支援290億円 米、弾薬や地雷除去装置
【ワシントン共同】米国防総省は14日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへ最大2億ドル(約290億円)規模の追加軍事支援を発表した。地対空ミサイルシステム「パトリオット」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」の弾薬、地雷除去装置などが含まれる。 ブリンケン国務長官は声明で「ロシアは毎日、ウクライナの民間人を殺害している。港や穀物インフラを攻撃し、世界の食料危機をあおっている」と非難した。
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ウクライナ、五輪参加へ方針転換 ロシア選手の中立出場容認
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナが来年のパリ五輪に参加する方針であることが14日、分かった。ウクライナ・オリンピック委員会のフトツァイト会長(青年スポーツ相)が共同通信の単独インタビューで「われわれは五輪に出なければならない」と明言した。ロシアとベラルーシ出身の選手が個人の中立選手(AIN)として出場することは容認する。 以前はロシア、ベラルーシの選手が出場する場合にはボイコットする可能性を示唆していた。開幕まで1年となり事実上立場を転換した。ただ戦況など情勢次第でウクライナが方針を変える可能性は残る。 10日のイン
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ロシア侵攻、子ども502人死亡 ウクライナ、連れ去りも多発
【キーウ共同】ウクライナ検察当局は14日、昨年2月のロシア侵攻後、ウクライナの子どもの死者が少なくとも502人に達したと発表した。負傷した子どもも1097人に上るという。ロシアが実効支配するウクライナ東部や南部での正確な人数は分かっておらず、実際の被害者はさらに多いとみられる。ロシア支配地域ではウクライナ人の子どもの連れ去りも多発しているとされる。 国連は学校や病院への攻撃を避けるなど、子どもの戦争被害を避けるよう求めているが、適切な対策は取られていない。検察当局によると、死傷者約1600人のうち、州別で最も多かったのが激戦が続く東部ドネツク州で485人。次い
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ロシアのウクライナ侵攻、鈴木宗男氏が唱える「直ちに停戦」は的外れなのか? グローバルサウスは「交渉を」、ウクライナは「勝てない」との見方も
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、国内で日本維新の会の鈴木宗男参院議員の発言が波紋を呼んでいる。鈴木氏は昨年2月の侵攻以来、メディアなどを通じ侵攻はウクライナ側にも非があるとした上で即時停戦を訴える発言を繰り返し行っている。 ロシア軍の完全かつ無条件の撤退を求める日本政府の立場と大きく異なっており、一部でロシア寄り過ぎるとの批判も出ている。隣国を侵略したロシア軍の撤退が第一で、停戦はその後の話だとして、鈴木氏の発言は的外れだとの声もあるが、同氏が訴える「停戦」を巡る世界の動きは現在、どうなっているのだろうか。検証した。(共同通信=太田清)
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ロシア侵攻で子ども500人死亡 ウクライナ、負傷も千人超
【キーウ共同】ウクライナ検察当局は13日、昨年2月のロシア侵攻後、ウクライナの子どもの死者が少なくとも500人に達したと発表した。負傷した子どもも1097人に上るという。ロシアが実効支配を続けるウクライナ東部や南部での正確な人数は分かっておらず、実際の被害者はさらに増えるとみられる。 ウクライナ南部ヘルソン州の二つの村に13日、ロシア軍の攻撃があり、乳児と子どもを含む計7人が死亡した。南部ザポロジエ州オリヒウでは12日、ロシア軍の爆撃で警察官1人が死亡し、12人が負傷。東部ハリコフ州クピャンスク付近でも12日、ロシア軍の攻撃で高齢女性が死亡した。ウクライナメデ
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東・南部境界でウクライナ軍前進 米研究所が分析「戦術的に重要」
【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は12日、ロシア軍に対し反転攻勢を続けるウクライナ軍が南部ザポロジエ州と東部ドネツク州の境界付近で戦術的に重要な前進を果たしたとの分析を明らかにした。またウクライナ軍参謀本部は同日、ザポロジエ州ロボティネ付近で前進し、陣地を固めていると発表した。 ウクライナ軍は反転攻勢でロシア支配地域の東西分断を目指している。一方、地元メディアによるとザポロジエ州オリヒウに12日、ロシア軍の爆撃があり警察官1人が死亡、12人が負傷した。誘導弾が使われたという。オリヒウとロボティネ間は十数キロで、周辺で戦闘が続いているもよう。東部ハリコフ
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全州の徴兵責任者を解任 ウクライナ、汚職横行で
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、全州の軍事委員の解任を決定したと表明した。軍事委員は各地域における徴兵事務所のトップ。ロシアの侵攻を受け、総動員令が出ているウクライナでは、徴兵逃れと関連する汚職が横行し、社会問題化していた。 ウクライナ保安局(SBU)や汚職捜査機関の代表者らが出席した会議が開かれ、軍事委員らが違法に利益を得ていた事案が報告された。ゼレンスキー氏は声明で、112件の刑事手続きが進められていると指摘。体制を刷新して、綱紀粛正を図る。 軍事委員解任の理由について「(徴兵事務所は)戦時中の賄賂が国
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ウクライナのホテル攻撃、国連が非難
【キーウ共同】ウクライナ・ザポロジエのホテルへのロシア軍の攻撃について、国連のブラウン人道調整官は10日の声明で「無差別攻撃の数は想像を絶する水準に達している」と非難した。このホテルは国連職員や援助関係者が頻繁に利用しているという。
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ロシア軍、ハリコフ州へ攻勢 ウクライナ、一部住民退避
ロシア国防省は10日、ウクライナ東部ハリコフ州クピャンスク方面で攻勢を続け、前線で優位を確保したと発表した。タス通信によるとハリコフ州政府は同日、クピャンスク周辺計37地区の住民を安全な場所に退避させる決定をした。 ロシアはウクライナ軍が大規模反攻を開始した前後からクピャンスクへの攻撃を強めている。クピャンスクは州都ハリコフや同州イジュムにつながる幹線道路が集まる。 ロシア側には、ウクライナ軍の反撃に遭い昨年9月に撤退を余儀なくされたハリコフ州への攻勢を再び強化し、同州に隣接するロシア西部ベルゴロド州への越境攻撃を阻止する狙いが
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米、ウクライナ支援に3兆円超 バイデン政権が追加要請、難航も
【ワシントン共同】バイデン米政権は10日、連邦議会に追加予算を要請すると発表した。ロシアからの侵攻が続くウクライナの緊急支援などに240億ドル(約3兆5千億円)規模を充てることが柱。国境警備や移民の保護、災害援助を含め追加要請額は総額400億ドル規模となった。 米国では議会が予算編成権を握っており、上下両院で支配政党が異なる「ねじれ議会」の中で調整が難航する可能性がある。 2024会計年度(23年10月~24年9月)の最初の3カ月が対象。ウクライナ支援では国防総省が装備品などの軍事援助を提供するための131億ドルを盛り込んだ。発
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維新鈴木氏、ロシア負けず ウクライナ侵攻巡り
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は10日のBSフジ番組で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化を巡り「何があってもロシアは負けない。大国で基礎体力がある」と述べた。欧米諸国の対ロ経済制裁についても「ロシアは困っていない。冷静に見るべきだ」と強調。欧米と足並みをそろえる日本政府に関し「米国の言いなりになっている」と批判した。 鈴木氏はロシアとの友好を重視しており、今春の訪ロを検討していたが、党執行部の要請を受け取りやめた。
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モスクワ郊外で無人機撃墜 ウクライナ、首都攻撃強化
ロシア国防省は10日、モスクワ市に向けて飛来したウクライナ軍の攻撃用無人機(ドローン)計2機を同日未明、モスクワ南西のカルーガ州とモスクワ州の上空で撃墜したと発表した。被害は出ていないという。 モスクワ州では今月6日と9日にも無人機が撃墜された。7月30日と今月1日にはモスクワ市中心部の高層ビル群「モスクワ・シティ」にある同じビルに無人機がぶつかり建物が破損。大規模反転攻勢を続けるウクライナは首都を狙った攻撃を活発化させている。 10日の無人機飛来を受け、モスクワ郊外のブヌコボ、ドモジェドボ両空港では飛行機の発着が一時制限された
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歌手AIさんがウクライナカラーのリボンに確信した平和へのヒント ロシアルーツの生徒が示した勇気「大切なのは相手を思う気持ち」【思いをつなぐ戦後78年】
2000年のデビュー以来、パワフルな歌声に乗せ、愛や希望を届けてきた歌手のAI(アイ)さん。5月に被爆地・広島で開かれ先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に合わせ、被爆者やさまざまなルーツを持つ学生らと協力し、平和を訴える映像「Lasting Peace LIVE from Hiroshima」をインターネットで配信した。ロシアのウクライナ侵攻から1年半近くがたち、世界の分断が深まる中、どんな思いを企画に込めたのか。(共同通信=野口英里子) ▽日常こそ「平和」 米国人の母から、自分は衣食住のある恵まれた環境にいることや、「良い
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ウクライナ南部攻撃で死者 大統領、テロ攻撃と非難
【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州の州都ザポロジエ市の住居地域に9日、ロシア軍の攻撃があり、少なくとも2人が死亡し7人が負傷した。地元メディアが伝えた。ウクライナのゼレンスキー大統領は「テロリストによる新たな攻撃だ」と非難。攻撃により地元の教会付近から炎が上がる映像を通信アプリに投稿した。 一方、両国国境に位置するロシア西部ベルゴロド州知事は9日、同州南西部の集落にウクライナ軍の砲撃があり1人が死亡、4人が負傷したと明かした。タス通信によると、ロシアが大半を実効支配するウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツクでは9日、ウクライナ側の砲撃で1人が死亡した。ロ
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ウクライナ南部で住居地域にロ攻撃2人死亡
【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州の州都ザポロジエ市の住居地域に9日、ロシア軍の攻撃があり、少なくとも2人が死亡し7人が負傷した。地元メディアが伝えた。
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ロシア領土攻撃の国産兵器を保有 ウクライナ高官
【キーウ共同】ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は8日、地元メディアに「われわれはロシア領土を攻撃できる国産兵器を保有している」とした上で「占領地解放のための武器供与は支援国に求める」と述べた。 欧米諸国は供与した兵器をロシア国内には使用しないよう強く求めており、ダニロフ氏の発言にはこうした懸念を払拭し、武器支援の継続を促す狙いがありそうだ。 7月以降、モスクワなどへの無人機攻撃が多発。8月にはロシア軍の大型揚陸艦が水上ドローンで攻撃された。
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集合住宅にロシア攻撃、7人死亡 ウクライナ東部、67人負傷
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスク中心部で7日夜、集合住宅などがロシア軍による2発のミサイル攻撃を受け、ウクライナ内務省は8日、7人が死亡し、67人が負傷したと明らかにした。ゼレンスキー大統領は「普通の集合住宅」に攻撃があったと非難し、「ロシアのテロを止めなければならない」と訴えた。 ゼレンスキー氏によると、弾道ミサイル「イスカンデル」が使われた。2発目の攻撃は1発目から約40分後にあり、最初の攻撃で現場に駆けつけた警察官らも被害に遭った。ウクライナメディアによると、東部ハリコフ州、南部ヘルソン州やザポロジエ州でもロシア軍の攻撃があり、少なくと
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反攻2カ月、ロシア生命線に照準 ウクライナ進軍わずか、損失甚大
【キーウ共同】ロシアに侵攻されるウクライナが反転攻勢を始めて2カ月が過ぎた。ウクライナはロシアの生命線と言える補給路遮断を狙い南部で作戦を本格化、米国供与のクラスター(集束)弾も投入した。だが強固な防衛線に阻まれ前進はわずか16キロ。損失は甚大で、長射程砲や無人兵器で後方の兵たん拠点や軍中枢をたたく作戦に切り替え、局面打開を狙う。 ロシア南部ロストフ州からアゾフ海沿岸のロシア占領地を経由してクリミア半島に通じる幹線道路と鉄道は、ロシア軍の主要補給路だ。ウクライナ軍は6月以降、東西に延びるこのルートの寸断を狙い、南部ザポロジエ州西部の二つの戦線で南下を進めた。
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集合住宅をロシアが攻撃5人死亡 ウクライナ東部、31人負傷
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、東部ドネツク州ポクロフスクの集合住宅にロシア軍による2発のミサイル攻撃があり、犠牲者が出たと明らかにした。クリメンコ内相によると5人が死亡し、31人が負傷した。ゼレンスキー氏は「ロシアのテロを止めなければならない」と訴えた。 ウクライナのマリャル国防次官は7日、東部の複数方面で激しい戦闘が続いていると述べた。 英国防省は7日、ロシア空軍が地上作戦支援に注力する一方、決定的な成果を得られていないとする分析を発表した。ウクライナ軍が6月に反転攻勢を始めた当初、同国南部でロシア軍ヘリ
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ロシア不参加の会合に価値ない ウクライナ和平巡り情報局長
ロシア外務省のザハロワ情報局長は7日、サウジアラビアのジッダで行われたウクライナ和平会合について「ロシアが参加せず、ロシアの国益を考慮しない会合には何の価値もない」と論評するコメントを発表した。 ザハロワ氏は、会合はウクライナと先進7カ国(G7)が主導したと指摘。和平交渉の前提としてロシア軍完全撤退などを挙げるウクライナ提唱の「平和の公式」は無意味な最後通告だと述べて、受け入れを改めて拒否した。 ロシアは和平交渉再開に反対しないが、ウクライナが軍事行動を停止し欧米がウクライナへの兵器供与をやめることが前提だと主張。ウクライナの中
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ロシア、クリミアへの輸送遅延か ウクライナ、補給路に攻撃
【キーウ共同】ウクライナ軍は6日、ロシアが実効支配するウクライナ南部のクリミア半島とヘルソン州を結ぶチョンガル橋とゲニチェスク橋を攻撃したと明らかにした。米シンクタンクの戦争研究所は、補給路に打撃を与えたことで、ロシア側は半島の西側にあるアルミャンスクを迂回する別ルートに頼らざるを得なくなり、輸送の遅延をもたらす可能性があると分析した。 戦争研究所は橋の修復の見通しは不明としている。ウクライナは半島とロシア本土を結ぶクリミア橋を7月に攻撃するなど、補給路を重点的に狙っている。 一方、ウクライナ大統領府は6日、イエルマーク長官がサ
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クリミアの補給路を攻撃 ウクライナ軍、ミサイルか
【キーウ共同】ウクライナ軍は6日、ロシアが実効支配するウクライナ南部のクリミア半島とヘルソン州を結ぶ二つの橋を攻撃したと明らかにした。ウクライナは半島東部とロシア本土を結ぶクリミア橋を7月にも攻撃しており、ロシア軍の補給路に打撃を与える狙いとみられる。 ロシアが半島を併合して創設した「クリミア共和国」のアクショーノフ首長は6日、半島北部とヘルソン州をつなぐチョンガル橋にミサイル1発が命中し、自動車道が損傷したと通信アプリに投稿した。ヘルソン州のロシア側行政府トップ、サリド氏は、英国供与の巡航ミサイル「ストームシャドー」が使われたとし、穴が開いた路面の写真を公開
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国際協議の継続で一致 ウクライナ和平会合閉幕
【キーウ共同】サウジアラビア政府は6日、西部ジッダで開催されたウクライナ和平会合が閉幕したと発表した。平和への道を切り開くための共通の土台を築くために、国際的な協議を続けることが重要との考えで一致したとしている。 会合にはウクライナのほか、米国や中国、インド、欧州各国、日本、韓国、トルコ、南アフリカ、国連など約40の国と国際機関が参加した。ロシアは除外された。 欧米外交官は、参加が注目された中国について、おおむね建設的な役割を果たしたとしている。今秋の和平サミット開催を目指すウクライナのゼレンスキー大統領は今回の会合をサミットの
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ウクライナ和平会合40カ国参加 サウジで開催、成果強調
【イスタンブール共同】ウクライナ大統領府は6日、サウジアラビア西部ジッダで開催されたウクライナ和平会合に約40の国と国際機関が参加したと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は5日の声明で、国際情勢に対する各国のアプローチは異なるが、「国際法の優先」という点では一致していると指摘し、成果を強調した。 ウクライナ大統領府によると、会合には米国や中国、インド、欧州各国、日本、韓国、トルコ、南アフリカのほか、国連や欧州連合(EU)も参加した。ロシアは除外された。 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、5日の会合後、外交官らはウ
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ロシア集束弾攻撃で200人死亡 民間人被害、ウクライナ検察発表
【キーウ共同】ウクライナ検察当局は6日までに、侵攻開始以降、ロシアによるクラスター(集束)弾攻撃で民間人201人が死亡し、553人が負傷したと発表した。地域別では東部ハリコフ州へのクラスター弾攻撃が最も多く、南部のミコライウ、ヘルソン両州が続くとしている。 検察は具体的な事例として、50人以上が死亡した昨年4月の東部ドネツク州クラマトルスクにある鉄道駅への攻撃のほか、北部チェルニヒウの小児病院やハリコフ、ミコライウの住宅が被害を受けたと指摘。民間人に対するクラスター弾の使用は国際人道法違反として、ロシアを非難した。 一方、ウクラ
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首都の巨像に国章取り付け ウクライナ
【キーウ共同】ウクライナの首都キーウ(キエフ)中心部にある巨大な祖国の母像(祖国記念碑)が掲げる盾に6日、ウクライナ国章の三つまたの矛が取り付けられた。旧ソ連の国章が付いていたが、取り換えた。地元メディアが伝えた。 ロシアの軍事侵攻が続くウクライナでは、共産主義やロシア化の過去の克服を望む動きが続いている。取り換え作業は、24日のウクライナの独立記念日までに完了する予定。 像はドニエプル川沿いの丘に立ち、高さは台座を含めて102メートル。旧ソ連時代の1981年に完成した。現在は国立の「第2次大戦歴史博物館」の一部となっている。
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慈善サッカーでウクライナ支援 元代表シェフチェンコ氏ら企画
【ロンドン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、英ロンドンで5日、サッカー元ウクライナ代表のシェフチェンコ氏や現代表のジンチェンコ選手らが企画、出場した慈善試合が開かれた。スタジアムには3万人以上が詰めかけ、声援を送った。収益は攻撃を受けた教育施設の再建に充てられる。 会場はシェフチェンコ氏がかつて所属したイングランド・プレミアリーグ、チェルシーの本拠地「スタンフォード・ブリッジ」で、ウクライナ国旗の青色と黄色のチームに分かれて対戦した。試合は2―2の引き分けだった。 対戦前にはウクライナ国歌を斉唱し、黙とうをささ
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ロシア南部6港は危険地域と警告 ウクライナ、攻撃加速か
【キーウ共同】ウクライナ政府は5日までに、黒海に面するロシア南部クラスノダール地方のノボロシースクやソチなど六つの港の海域が軍事的脅威下にあると宣言した。ロシア側に危険地域だと警告した形。ノボロシースクでは4日、ロシア軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」が水上ドローンで攻撃され損傷した。ウクライナがロシア領での攻撃を加速させる可能性がある。 5日には、ロシアが実効支配するクリミア半島と本土の間に位置するケルチ海峡の南方を航行していたロシアのタンカー「シグ」が無人船によるとみられる攻撃を受け、損傷した。 ロシア外務省のザ
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ロシアのタンカー、攻撃で損傷 ウクライナの特別作戦と報道
ロシア連邦海洋河川運輸庁は5日、実効支配するクリミア半島と本土の間に位置するケルチ海峡の南方を航行していたロシアのタンカー「シグ」が無人船によるとみられる攻撃を受け、船体に損傷を受けたと発表した。機関室付近に穴が開いたが航行は可能で、11人の乗組員は無事。ウクライナメディアは、ウクライナ保安局(SBU)と海軍による特別作戦だったと報じた。 ケルチ海峡には、7月17日にウクライナによる2度目の攻撃を受けたクリミア橋が架かっている。ロシアの侵攻に対する反転攻勢を続けるウクライナ軍はロシア領内やクリミア周辺へのドローン攻撃を強化しており、タンカー攻撃も反攻の一環とみ
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ウクライナ、幅広い支持訴え サウジで和平会合、米中も参加
【イスタンブール共同】サウジアラビア西部ジッダで5日、ロシアによるウクライナ侵攻の和平実現を目指す会合が開かれる。欧米諸国、中国、新興・途上国の高官が参加の見通し。ロシアは招待されておらず、ウクライナは国際社会からの幅広い支持獲得を目指す。 会合はウクライナとサウジが主催。6日までと報じられている。ロイター通信は、ウクライナと欧米が会合で、将来の和平調停に向けた重要な原則で合意することを期待していると報じた。 6月にデンマーク・コペンハーゲンでも同様の会合が開かれている。今秋の和平サミット開催を目指すウクライナのゼレンスキー大統
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無人船攻撃でロシア揚陸艦損傷か 黒海の軍港
ロシア国防省は4日、黒海に面する南部クラスノダール地方ノボロシースクの軍港で同日未明、ウクライナの無人小型船(水上ドローン)2隻による攻撃があったと発表した。ロシア側は撃退したとしたが、米紙ニューヨーク・タイムズは4日、当局者の話として、ロシア軍の揚陸艦が損傷したと報じた。動画や写真でも確認されたという。 ロシア国防省は、ロシアが実効支配するクリミア半島に対しても無人機計13機による攻撃があったが、全て迎撃したとも発表した。 英BBC放送ロシア語版によると、ウクライナの治安当局者は4日、ノボロシースクへの攻撃で大型揚陸艦に被害を
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ウクライナの地雷 日本技術、地雷除去に貢献 ロ撤退地域、相次ぐ死傷者【大型サイド】
ウクライナで、日本政府が地雷や不発弾の除去支援に力を入れている。ロシア軍が撤退した地域で死傷者が相次ぐ中、日本で開発された最新鋭探知機が効果を発揮。日本の一層の技術支援を期待する声が広がっている。 7月中旬、首都キーウ(キエフ)郊外ブチャの森林。無数の松の木が倒され、空間が広がる。黒焦げとなった木々が戦闘の爪痕を感じさせる。「ロシア軍が武器を保管していた場所だ。われわれが奪還したが、大量の地雷がまかれた」。ウクライナ非常事態庁幹部オレクサンドル・オスタポフ氏が説明した。 ロシア軍支配下で多数の市民が虐殺されたブチャを、ウクライナ
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ロシアが占拠の原発巡り対立 ウクライナ反発、NPT準備委
【ウィーン共同】オーストリアの首都ウィーンで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第1回準備委員会で2日、欧州最大でロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発を巡り、両国が対立した。ロシア側が自国の施設だと主張したのに対し、ウクライナ側は所有権を奪おうとする試みは認められないと激しく反発した。 ロシア側は「住民投票」の結果、ザポロジエ州はロシアの一部となり、ザポロジエ原発もロシアの管轄下にあると主張。原発を巡り、欧米の支援を受けるウクライナが脅威を生み出しているなどと訴えた。 一方、ウクライナ側はザポロジエ原発で
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日本、ウクライナ継続支援へ 閣僚級協議、侵攻後初
財務省の神田真人財務官は2日、ウクライナのキーウ(キエフ)でマルチェンコ財務相と会談し、ウクライナに対する継続した支援を再確認した。日本の財務省によると、会談は経済政策などを議論する閣僚級協議。ロシアのウクライナ侵攻後に閣僚級の2国間協議の開催は世界初とみられる。 日本側の具体的な支援策として、侵攻で破壊された住宅の建て直しに向けた支援を表明した。世界銀行による融資支援を、日本政府が保証する形だ。 今回の会談では双方がロシアの侵攻を非難。日本がウクライナに同情と哀悼の意を伝え、ウクライナは日本の支援に対し感謝を表明した。
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最新「ビーバー」でロシア攻撃か ウクライナ、無人機の開発加速へ
【キーウ共同】ロシアで相次いでいる無人機攻撃は、「ビーバー」と呼ばれる最新鋭のウクライナ国産機が使われた可能性が指摘されている。ウクライナ国防省が開発を主導し、資金は民間の寄付で賄われた。ウクライナ政府は今年、無人機開発への投資を前年比で10倍に増やす計画で、開発を加速させている。 ビーバーは胴体後方に主翼、前方に小さい翼を付けた「先尾翼機」と言われる形状。ロシアが侵攻で多用するイラン製無人機のシャヘドと共通点が多いとされる。航続距離は600~千キロと推定され、ウクライナ領内からモスクワまで届く。低高度で飛び、探知が難しいという。
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ウクライナ南部、激戦続く ロシア、砲弾不足の分析も
【キーウ共同】英国防省は1日、ウクライナ南部ザポロジエ州や隣接する東部ドネツク州側の境界に近い地域で、同国とロシアの激しい戦闘が続いているとの分析を発表した。ロシアに砲弾不足などの問題が起きている可能性が高いとも指摘した。ただドネツク州側ではウクライナが苦戦する様子も報じられた。 激戦が続くのはザポロジエ州オリヒウ南方とドネツク州スタロマイオルスケ村周辺。英国防省はオリヒウ南方に展開するロシア軍は長期戦で消耗している可能性が高いとみている。一方で米CNNテレビは1日、7月下旬にウクライナが奪還したと発表したスタロマイオルスケ村の周辺でロシア側が反撃を続け、ウク
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あの朝、一瞬でがれきの下敷き...広島で被爆、伊東の樺山公一さん ウクライナ「対岸」ではない【戦後78年しずおか】
「ロシアのウクライナ侵攻は『対岸の火事』ではない。戦争はこの国でもかつてあったんです」 伊東市の樺山公一さん(84)は1945年8月6日、広島市内で被爆した。これまで積極的に自身の経験を語ってこなかったものの、今改めて、被爆地から遠く離れた静岡でも平和の尊さを感じてもらいたいと強く願う。 「ドーン」という音が聞こえたと思ったら、当時6歳の少年の体はあっという間にがれきに押しつぶされていた-。8月6日朝の原爆投下の瞬間は、鮮明に心に刻まれている。 樺山さんは45年4月に現在の日本スポーツ協会職員だった父義雄さんの転勤で神奈川から広島へ移った。投下のその瞬間、樺山さんは隣近所に母の作った天
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ウクライナによるテロ攻撃とロシア国防省
ロシア・モスクワ中心部の高層ビルへの無人機攻撃について、ロシア国防省は1日、ウクライナによる「テロ攻撃だ」と非難した。(共同)
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ロシア国民に無人機攻撃警告 ウクライナ空軍報道官
【キーウ共同】ウクライナ空軍のイグナット報道官は30日、ロシア国内への無人機(ドローン)攻撃について「モスクワを含むロシアでは常に何かが飛んでおり、これまで戦争と無関係だった人々に関わってきている」と述べ、ロシア国民に対し、さらなる無人機攻撃があると警告した。 一方、南部クリブイリフでは31日、ロシア軍のミサイルが集合住宅などに撃ち込まれ、ウクライナ当局によると、子どもを含む少なくとも6人が死亡、75人以上が負傷した。 31日のロシア通信によると、西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は前夜にウクライナ側から100以上の砲撃や無人機攻
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ウクライナ南部にミサイル、4人死亡
【キーウ共同】ウクライナ南部クリブイリフで31日、ロシア軍のミサイルが集合住宅に撃ち込まれ、ウクライナ当局によると、子どもを含む少なくとも4人が死亡、50人以上がけがをした。
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モスクワにウクライナの無人機攻撃とロシア
ロシア国防省は30日、同日朝にモスクワにウクライナの無人機(ドローン)攻撃があり、うち2機がビルに突っ込んだと発表した。ソビャニン市長はオフィスビルが被害を受けたが、負傷者はいないとした。(共同)
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ロシアのミサイル攻撃で2人死亡 ウクライナ反攻の南部ザポロジエ
【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州の州都ザポロジエ市に29日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、男女2人が死亡、女性1人がけがをした。地元メディアが報じた。同州はロシアが大半を支配しているが、ウクライナ側がザポロジエ市を維持し、反転攻勢を強めている。 ミサイルは空き地に落ちたものの、爆風の衝撃でビルや教育施設などに被害が出た。地元メディアは、壊された壁や窓ガラスの片付けに追われる人々の様子を報じた。 マリャル国防次官は29日、東部ドネツク州の激戦地バフムトを巡り、ウクライナ軍が前進を続けていると発表した。ゼレンスキー大統領は同
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ウクライナ、クリスマス祝日変更 ロシア正教会と同じ暦日を回避
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、祝日に関する法案に署名し、クリスマスを12月25日に変更した。地元メディアが報じた。従来はロシア正教会と同様、旧来のユリウス暦に従ってクリスマスを1月7日に祝ってきたが、ロシア侵攻を受けて、多くの欧米諸国と同様に修正ユリウス暦を用いる。 公式な祝日変更に先立ち、国内宗教界の最大勢力、独立系正教会は修正ユリウス暦を9月から採用する方針を既に決定している。旧来のユリウス暦はロシアの教会文化と結びついているとする批判が国内で高まっていたことを踏まえた判断だ。 ウクライナの正教会は、
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ウクライナ和平では平行線 ロシア・アフリカ首脳が協議
ロシアのプーチン大統領は28日、北西部サンクトペテルブルクで開いたロシア・アフリカ首脳会議の閉幕後、南アフリカのラマポーザ大統領ら一部の首脳と会談し、アフリカ諸国が6月に示したウクライナ危機の和平提案を協議した。話し合いによる紛争解決を求めたアフリカ側に対しプーチン氏は「ゼレンスキー政権はロシアとの交渉を禁じている」と反論。議論は平行線で終わったもようだ。 ロシアのペスコフ大統領報道官は、協議結果を文書にまとめる計画はないと述べた。 プーチン氏は、早期和平を求める提案を「注意深く真剣に分析した」と述べ、「バランスの取れたアフリカ
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北朝鮮製のロケット弾使用か ウクライナ、弾薬不足で
【キーウ共同】ウクライナ軍がロシアに対抗するため、北朝鮮製のロケット弾を使用していると英紙フィナンシャル・タイムズが28日報じた。主に1980~90年代に製造されたとみられる。戦争の長期化でウクライナ側は弾薬不足に陥っており、信頼性の低い武器を併用せざるを得ない状況になっているようだ。 東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺で、旧ソ連製の多連装ロケットシステム(MLRS)に使われていた。戦闘などを通じてロシア側から鹵獲した可能性があるが、入手経緯は不明。北朝鮮はロシアの侵攻を支援しており、ウクライナに直接提供した可能性は低い。 米政
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ウクライナ和平案「検討」表明 プーチン大統領、アフリカ首脳に
ロシア北西部サンクトペテルブルクで28日、第2回「ロシア・アフリカ首脳会議」の本会議が開かれた。プーチン大統領は「ウクライナ危機の解決に向けたアフリカの提案を尊重し、慎重に検討している」と表明。エジプトのシシ大統領は、ロシアが離脱したウクライナ産穀物輸出合意を再建する必要があるとして復帰を促した。 コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領は「ロシアとウクライナの紛争の終結を改めて呼びかける」と訴えた。プーチン氏は紛争について「ウクライナ政権が交渉を拒否している」と述べ、軍事支援を続ける米欧を批判した。 米欧と対立するロシアは伝統的友好国が
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ウクライナ軍、東部で前進か 激戦地で戦術変更と指摘
【キーウ共同】ウクライナのマリャル国防次官は27日、東部ドネツク州の激戦地バフムトを巡り、同国軍が南方から段階的に前進していると強調した。通信アプリ「テレグラム」に投稿。「3集落で激しい戦闘が続いている」とし「バフムト北方ではロシア軍の攻撃を撃退した」と主張した。ウクライナ軍は南部ザポロジエ州方面で反転攻勢を本格化させた一方、東部では戦況が激しさを増しているとみられる。 英紙フィナンシャル・タイムズによると、司令官の1人は、地雷原を通過しながらロシア陣地に切り込む方法から重火器を多用する戦術に最近変更したと明らかにした。米国供与のクラスター(集束)弾を積み込ん
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ロシア選手との握手拒否で失格 フェンシング、ウクライナ選手
【ミラノ共同】フェンシングの世界選手権で27日、女子サーブル個人の1回戦でウクライナのオリガ・ハルランが「個人の中立選手(AIN)」として出場したロシア出身のアンナ・スミルノワとの対戦後に握手を拒み、失格となった。 フェンシングの競技規定では試合後に対戦相手と握手をすることが定められており、拒否した場合には罰則の対象となる。試合は15―7でハルランが勝利。スミルノワは握手を求めるそぶりをしたが、ハルランは応じずにピストを後にした。 同選手は団体戦も出場停止となる見通しで、ウクライナ連盟のイリアスヘフ会長は「(ハルランが)団体戦に
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ウクライナ侵攻 戦時下、文化維持に苦心 世界遺産被害、空の美術館【大型サイド】
ロシアの侵攻を受けるウクライナで文化財保護や芸術活動の継続に関係者が苦心している。南部オデッサでは攻撃で世界遺産に被害が生じる一方、首都の大修道院では侵攻前に計画された修復に着手できず、貴重な壁画の状態が悪化。所蔵品を避難させ展示室が空になった美術館は新たな企画を打ち出し、社会貢献を続ける。 ▽中止 キーウ(キエフ)の世界遺産、ペチェルスカヤ大修道院内にある全聖人教会は17世紀に建設されたウクライナのバロック建築の代表作。17~20世紀に描かれた聖人や文様の壁画が内部を埋め尽くす。しかし、作品の状態の悪化で長期にわたり原則非公開
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ロシア、相次ぎミサイル攻撃 ウクライナ迎撃で被害回避
【キーウ共同】ウクライナ空軍は26日、首都キーウや西部フメリニツキーなどをロシア軍がミサイルで攻撃したと発表した。大部分の迎撃に成功したとみられ、被害は伝えられていない。ロシア国防省は、ロシアが大半を実効支配するウクライナ南部ザポロジエ州方面で26日にウクライナ軍が大規模攻撃を再開したが、撃退したと発表した。 ウクライナ空軍によると、ロシアの巡航ミサイル36発を迎撃した。一部は方向転換を繰り返しフメリニツキーの軍事施設を標的にした。ロシア軍はフメリニツキー方面に弾道ミサイルも発射した。 ロシア軍は、昨年9月に失った東部ハリコフ州
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穀物拠点攻撃のロシアを非難 NATOウクライナ理事会
【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)とウクライナは26日、黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出合意をロシアが離脱したことを受けてNATOウクライナ理事会を開いた。合意離脱のほか、穀物積み出し港があるウクライナ南部オデッサ州などへのミサイル攻撃を非難した。 ウクライナのゼレンスキー大統領がNATOに理事会の開催を要請。ロシアに対し、ウクライナとNATOの結束を誇示するのが狙い。NATO加盟国の大使らが出席し、ウクライナ側からはクブラコフ副首相兼インフラ相と同国軍のフロモフ准将がオンラインで参加した。 NATOウクライナ理
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ドイツ軍「ウクライナ軍に問題」 反転攻勢遅れの要因、機密文書で
【キーウ共同】ドイツ大衆紙ビルトは25日、ドイツ軍が機密文書の中で、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍について部隊構成や指揮系統の問題を抱えていると指摘したと報じた。同紙はウクライナの反転攻勢が遅れている要因の可能性があるとしている。 ウクライナ側は、反転攻勢が予定通り進んでいないことについて、欧米の武器供与が十分でないことが理由だと主張している。 機密文書によると、ウクライナ軍は小部隊を本隊から分離させてロシア軍を攻撃しているため、装備や人数の優位性を生かせていないと分析。ウクライナ部隊が自軍からの砲撃にさらされる危険もあるとい
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米、ウクライナに追加支援563億円 穀物インフラ攻撃のロシア非難
【ワシントン共同】米国防総省は25日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの4億ドル(約563億円)規模の追加軍事支援を発表した。ブリンケン国務長官は声明で「ロシアは黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から離脱後、ウクライナの港や穀物インフラを攻撃し続けている」と非難した。 追加支援には装甲車ストライカー32両のほか、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の弾薬、無人機が含まれる。
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中国、ロシアに無人機大量輸出 ウクライナ向けの30倍
【キーウ共同】米ニュースサイトのポリティコは24日、ウクライナに侵攻したロシアが今年、中国から1億ドル(約141億円)相当の無人機を輸入したと報じた。税関の記録から判明したとしている。ウクライナが中国から輸入した額の30倍に当たり、専門家は「中国が侵攻に中立の立場を主張しながら、実際にはロシアを支援しているのは明白だ」と指摘した。 米国務省のミラー報道官は24日の記者会見で、中国が殺傷力のある武器をロシアに支援することに米国は強く反対すると説明。「制裁を科すべき動きがあるかどうかを監視している」と述べた。 ポリティコによると、防
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ウクライナ、穀物巡り東欧と亀裂 5カ国が輸入規制
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナと友好国ポーランドなど東欧諸国との関係に亀裂が入っている。東欧5カ国が自国の農家保護を理由に安価なウクライナ産穀物の輸入を規制しているためだ。ロシアに黒海を封鎖され、海上輸出が事実上できないウクライナは、陸送できる欧州への販路拡大を狙うが、東欧は輸入規制維持の姿勢を崩していない。 5カ国はポーランドのほかハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア。ウクライナ産の流入で国内の市場価格が下落し、農家が打撃を受けていると訴え、欧州連合(EU)欧州委員会が5月に5カ国の輸入規制を承認した。その一方で他国に輸出するための通
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モスクワ無人機攻撃はウクライナの特別作戦
【キーウ共同】ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は24日、モスクワでの無人機(ドローン)攻撃について、ウクライナ国防省情報総局の特別作戦だったと関係者の話として報じた。
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ロシア勢が中立選手で参加 ウクライナは一部欠場も
【ミラノ共同】22日に開幕したフェンシングの世界選手権で、ウクライナ侵攻に伴い国際大会から一時除外されていたロシア勢2人が「個人の中立選手(AIN)」として女子エペ個人予選に出場した。一方でボイコットを示唆していたウクライナ勢は同種目には参加せず、AINのエントリーがなかった男子サーブル個人予選に4人が出場した。 国際フェンシング連盟(FIE)は3月に臨時総会を開き、ロシア、ベラルーシ選手の国際大会出場を認める決定をした。不服としたウクライナ連盟は「あらゆるレベルの大会でロシアとベラルーシ選手との対戦を見合わせる」などと表明していた。ウクライナのナタリア・コン
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ウクライナの病院拡充を支援 建築家の坂さん設計、資金集めも
ロシアの侵攻による負傷者をウクライナ各地から多数受け入れている同国西部リビウの市立病院の拡充計画を、世界的建築家、坂茂さん(65)が支援することが22日までに決まった。新外科病棟の設計を手がける。市はまだ財源を確保できておらず、坂さんは資金集めにも奔走している。 坂さんは建築を通じて世界で難民や被災者を支援する活動を続けている。ウクライナでも昨年2月の侵攻開始当初から避難民支援に着手した。今回の計画に関し、共同通信の取材に「緊急性があり非常に重要だ」と述べ、日本の支援拠出に強い期待を示した。 リビウ市によると、市の病院連合は計約
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ロシア穀物アフリカに輸出計画 英紙報道、ウクライナ排除狙う
ウクライナ産穀物を黒海から輸出する穀物合意を離脱したロシアは、ウクライナの穀物を国際市場から締め出すためロシアの穀物をアフリカに輸出する計画を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版が21日、関係者の話を伝えた。協力を求めるトルコとカタールは同意しておらず、実現性は不明。 ロシアの穀物をカタールの全額負担でまずトルコに運び、その後アフリカに輸送する内容。関係者は特にカタールが同意する可能性は低いとしている。 ロシア・サンクトペテルブルクで開かれる「ロシア・アフリカ首脳会議」などで正式に提案される可能性がある。穀物交
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ロシア、黒海で船舶破壊演習 ウクライナをけん制
ロシア国防省は21日、黒海を経由したウクライナ産穀物輸出合意からの離脱を受けて時限的に「危険地帯」と宣言した黒海北西部で軍事演習を行い、海上の標的を巡航ミサイルで破壊したと発表した。ロシアは黒海からのウクライナへの船舶入港を20日以降は原則認めない方針を表明、従わない船舶への攻撃も辞さない構えを見せており、演習はロシア抜きの穀物輸出継続を模索するゼレンスキー政権へのけん制とみられる。 ロシア軍は21日未明、ウクライナ南部オデッサ州の農業関連施設などをミサイルで空爆した。同州への攻撃は4日連続。地元当局者によると、攻撃で2人が負傷、大麦や豆類など計100トン以上
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ロシア、政権批判の元大佐を拘束 ウクライナ侵攻巡り
タス通信は21日、2014年にロシア系住民が多いウクライナ東部で独立を宣言した親ロシア派「ドネツク人民共和国」の国防相を務めたロシア軍の元大佐イーゴリ・ストレルコフ氏が同日、モスクワで治安当局に拘束されたと報じた。取り調べを受けているという。 ストレルコフ氏の妻は、同氏が過激な言動をした疑いで連邦捜査委員会に連行されたと交流サイト(SNS)に投稿した。 ストレルコフ氏は本名イーゴリ・ギルキン。昨年2月に始まったウクライナ侵攻でロシア軍の作戦が消極的すぎるとして、プーチン政権や国防省への批判を繰り返していた。
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ウクライナ駐英大使を解任
【ロンドン共同】ウクライナメディアは21日、同国のゼレンスキー大統領がプリスタイコ駐英大使を解任したと報じた。大使がゼレンスキー氏の発言を批判したことが理由とみられる。
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ウクライナが入港禁止に対抗措置 ロシア再び黒海封鎖、機雷情報も
【キーウ、ワシントン共同】黒海を通じた全船舶のウクライナ入港を認めないと表明したロシアに対抗し、黒海経由でロシア支配地域やロシアの港に向かう船舶は全て軍事関連物資を積んでいると見なすウクライナ国防省の措置が21日午前0時(日本時間同6時)に始まった。ロシア船舶は攻撃対象とするが、民間船舶への攻撃は国際社会の批判を招きかねず、措置の運用方法は不透明だ。 ロシアはウクライナ産穀物の輸出合意を離脱、攻撃をちらつかせながら再び黒海を封鎖している。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日のオンライン記者会見で、ロシアがウクライナの港付近に機雷を追加敷
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被爆「最大の悲劇」と追悼 ウクライナ国連大使、長崎に
【ニューヨーク共同】「人類にとって最大の悲劇の一つを経験した」。広島と長崎の原爆の日を前に、ウクライナのキスリツァ国連大使が20日、ニューヨークのウクライナ国連代表部で、長崎市民へのメッセージを米在住の指揮者伊藤玲阿奈氏(44)に手渡した。8月6日に長崎原爆資料館でのイベントで読み上げられる。 福岡県出身で、高校時代を長崎県で過ごした伊藤氏がメッセージを要望していた。キスリツァ氏はメッセージで原爆の犠牲者を追悼し、核の惨禍が「二度と起きるべきではない」と訴えた。取材に対し「被爆者ほど核兵器の残酷さ、危険さを語れる人々はいない」と述べ、ロシアの核の脅威が高まる中
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EU、3兆円の支援提案 ウクライナ、8月末協議
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は20日、ブリュッセルで開かれたEU外相理事会で、ウクライナの武器や弾薬に充てるため4年間で計200億ユーロ(約3兆1200億円)の支援を行うことを提案した。加盟国の費用分担が必要で、各国の外相と国防相が8月末に協議する。 ボレル氏は軍事支援に使えるEUの基金「欧州平和ファシリティ」を活用し、年間最大50億ユーロのウクライナ専用枠を設ける考え。6月の外相理事会で基金の規模を120億ユーロに拡大することを決めたばかり。 EUは20日、ロシアのウクライナ侵攻
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ロシア、穀物拠点を集中攻撃 ウクライナ、国連に船団護衛要請
【キーウ共同】ウクライナ産の穀物輸出合意を離脱したロシアは20日未明、穀物の積み出し港がある南部オデッサ州を3日連続で攻撃した。ロシア国防省は19日、黒海を通じた全船舶のウクライナ入港を認めない立場を表明。攻撃をちらつかせ、再び黒海を封鎖した。19日のシカゴ穀物市場では供給減への懸念を受け小麦相場が急騰した。 ウクライナは国連に貨物船団の護衛を求めるなど、穀物輸出の継続を模索する構え。米国はロシアによる民間船舶への攻撃や、機雷敷設の可能性があるとして警戒を強めた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日の動画声明で、攻撃を受けた
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ウクライナ国防省がロシアに対抗措置発表
【キーウ共同】ウクライナ国防省は20日、黒海経由でロシアやロシア支配地域の港に向かう全ての船舶は21日から軍事関連物資を積んでいるとみなすと発表した。ロシアがウクライナへの船舶入港を認めないとしたことへの対抗措置。
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ウクライナがクラスター弾使用 米国供与、南東部の前線
【キーウ共同】米紙ワシントン・ポストは20日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が、南東部の前線で米国供与のクラスター(集束)弾の使用を始めたと報じた。複数のウクライナ当局者の話としている。ロシア軍も対抗するとみられ、戦闘の激化は必至だ。 親爆弾から数個~数百個の子爆弾をまき散らすクラスター弾は民間人を無差別に殺傷する危険がある。オスロ条約で生産や使用が禁止されているが、米ロやウクライナは加盟していない。 英BBC放送は18日、ウクライナのシルスキー陸軍司令官が数日以内に使用する準備が整うと発言したと報じていた。
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ウクライナがクラスター弾使用開始と米報道
【キーウ共同】米紙ワシントン・ポストは20日、ウクライナ軍が、南東部の前線で米国供与のクラスター(集束)弾の使用を開始したと報じた。ウクライナ当局者の話としている。
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米、追加支援1800億円 ウクライナへ「提供継続」
【ワシントン共同】米国防総省は19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの13億ドル(約1810億円)相当の追加軍事支援を発表した。高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」4基や地雷除去装置のほか、自爆型無人機の「フェニックスゴースト」や「スイッチブレード」などが含まれる。 今回は、米軍の在庫から提供するのではなく、新たに発注する。同省は「米国は長期的に戦力を提供し続ける」としている。
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小麦相場が急騰、8%高 ウクライナ産の供給減懸念
【ニューヨーク共同】19日のシカゴ穀物市場で小麦相場が大幅上昇し、取引量の多い中心限月が前日比8%高の1ブッシェル(約27キロ)=7・27ドルで取引を終えた。ロシアがウクライナへの船舶入港を原則認めない姿勢を示したことで、ウクライナ産小麦の輸出が大幅に減るとの見方が強まった。 ロイター通信によると、1日の相場上昇率としては2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まってから最大となった。 ロシアは黒海を通じたウクライナ産穀物輸出に関するウクライナ、トルコ、国連との4者合意から離脱。18日にはロシア軍がウクライナの穀物輸出の拠点で
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ロシア、ウクライナ入港認めず 黒海経由、穀物価格上昇の恐れ
ロシア国防省は19日、モスクワ時間の20日午前0時(日本時間同6時)以降、黒海経由でウクライナの港に向かう全ての船舶は軍事関連物資を積んでいる可能性があるとみなすと表明した。黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出合意離脱を受け、ウクライナへの船舶入港を原則認めない強硬姿勢を示したとみられる。 ウクライナが模索するロシア抜きでの穀物輸出継続は困難になった。世界有数の穀物輸出国ウクライナからの輸出は大幅な減少が避けられず、小麦などの国際価格上昇に拍車がかかる恐れがある。 国防省の声明は、黒海からウクライナに入港する船舶に国旗を掲げた国は
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ロシア、ウクライナ入港認めない立場を示唆
ロシア国防省は19日、モスクワ時間の20日午前0時(日本時間同6時)以降、黒海からウクライナの港に入ろうとする全ての船舶は軍事関連物資を積んでいる可能性があるとみなすと表明した。入港を認めない立場を示唆したとみられる。(共同)
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クリミア火災は、ウクライナの軍事作戦
【キーウ共同】ウクライナ・クリミア半島のロシア軍演習場での火災について、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は19日「作戦は成功した」と通信アプリに投稿し、軍と情報総局による軍事作戦だったと明らかにした。
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ウクライナ、代替路探る ロシアの穀物合意離脱で
【キーウ共同】ロシアがウクライナ産穀物の輸出合意を事実上離脱したことを受け、ウクライナはトルコ経由での輸出ルートに代わる代替手段の拡充を図る。隣国ルーマニア経由で黒海へ抜けるルートやポーランドなど欧州への陸送を想定するが、輸送コスト増など課題は山積。世界有数の穀物生産国からの供給不足が続けば、世界的な穀物価格高騰の再燃が懸念される。 世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は声明で「貧困国の人々が合意停止によって最も打撃を受ける」と強調。ウクライナのゼレンスキー大統領はソマリアやエチオピアなどの国名を挙げ「4億人の生活を脅かしている」と非難した。
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ロシア軍、東部に10万人集中 ウクライナ軍が指摘
【キーウ共同】ウクライナ軍高官は17日、ロシア軍が東部のドネツク州リマン方面とハリコフ州クピャンスク方面に計10万人以上の兵士を集中させていると指摘した。大規模攻撃を準備している可能性がある。ウクライナのシルスキー陸軍司令官は東部での戦況について「依然として困難だ」と説明した。 軍高官によると、ロシア軍はリマンとクピャンスクの方面に900両以上の戦車や多連装ロケット砲370基を投入しているという。
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ロシア抜きの穀物輸出継続要請 ウクライナ、国連とトルコに
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日の動画声明で、ウクライナからの黒海を通じた穀物輸出は「ロシア抜きでも機能する」と述べ、合意当事者のトルコと国連に継続を要請したと明らかにした。 ゼレンスキー氏はトルコのエルドアン大統領と国連のグテレス事務総長に、黒海経由での穀物輸出か、それと同等の活動をウクライナ、トルコ、国連の3者で続ける提案をしたと表明。輸出継続は「世界中の全ての人に必要だ」と強調した。 ゼレンスキー氏はこれに先立ち、ロシアの合意離脱後も「黒海回廊を使用できるように全力を尽くす」として継続の意向を示していた
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ロシア、黒海の穀物合意を離脱 ウクライナからの輸出停止
ロシアのペスコフ大統領報道官は17日、侵攻を続けるウクライナからの黒海を通じた穀物輸出を実現している両国とトルコ、国連の4者合意は「機能を停止した」と述べ、同日が期限切れだった合意の延長に同意しないと表明した。ロシア外務省は同日、関係3者に延長反対を通告した。事実上の合意離脱とみられ、黒海からの穀物輸出は停止される。 ペスコフ氏は、合意の一部であるロシア産穀物などの輸出正常化に関する約束が実行されていないと批判。「履行されれば直ちに合意に復帰する」と主張したが、具体的な見通しは立っていない。合意に基づく穀物輸出が再開できない可能性もある。
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クリミア橋に「テロ攻撃」 ウクライナが特別作戦か
ロシアの国家テロ対策委員会は17日、ロシアが実効支配する南部クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋で同日午前3時(日本時間同9時)過ぎ、ウクライナの水上ドローン2機による「テロ攻撃」があったと発表した。橋は自動車道の一部が破損し、通行止めになった。ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は、治安当局者の話として、海軍と保安局(SBU)が水上ドローンによる特別作戦を行ったと報じた。 ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は、州内の夫婦2人が死亡し娘が負傷したと明らかにした。ロシア連邦捜査委員会は17日、ウクライナの特殊部隊によるテロ攻撃があったとして、捜
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ウクライナの「テロ攻撃」とロシア
ロシアの国家テロ対策委員会は17日、クリミア橋に同日午前3時過ぎ、ウクライナの無人機2機による「テロ攻撃」があったと発表した。(共同)
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クリミア橋破損はウクライナ特別作戦と報道
【キーウ共同】ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は17日、クリミア橋の破損について、ウクライナ海軍と保安局による特別作戦だったと治安当局者の話として報じた。無人ボート(水上ドローン)が使われたという。
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ウクライナ反攻、東部で苦戦 南部では地雷除去しながら前進
【キーウ共同】反転攻勢を続けるウクライナのマリャル国防次官は16日、東部ハリコフ州クピャンスク方面でロシア軍が攻勢を強めており、ウクライナ軍が苦戦しているとの認識を示した。東部ドネツク州バフムト周辺では一進一退の攻防が続いているとした。 一方、別の軍高官は、南部ザポロジエ州のベルジャンスク方面で、ウクライナ軍が1キロ以上前進したと説明。前線付近で地雷除去をしながら、砲撃しロシア側を後退させていると述べた。 また、16日夕、ハリコフ州の州都ハリコフの工業地帯にミサイルが撃ち込まれ、検察当局によると、1人が死亡。攻撃には地対空ミサイ
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G7、ウクライナ支援継続 財務相会議「揺るぎなく」
【ガンディナガル共同】日米欧の先進7カ国(G7)は16日、インド西部ガンディナガルで財務相・中央銀行総裁会議を開き、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し「揺るぎない支援」を続けると確認した。共同声明は発表せず、議長の鈴木俊一財務相が会議後の記者会見で議論の概要を明らかにした。中国やロシアなどの新興国を交えて17、18日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議を前に、ロシアに一致して対抗する姿勢を打ち出した。 ウクライナには、G7が中心となって、短期間に必要となる資金だけでなく、復興に向けた資金も援助する必要があるとの認識で一致した。引き続きロシ
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G7、揺るぎないウクライナ支援確認
【ガンディナガル共同】鈴木俊一財務相は16日、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の終了後に記者会見し「ウクライナに対する揺るぎない支援を改めて確認した」と述べた。
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ウクライナ、兵器2割損失 クラスター弾で反攻加速へ
【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが大規模な反転攻勢の開始から2週間で、前線に投入した戦車や装甲兵員輸送車などの兵器のうち最大2割を損失したと報じた。戦術を変え、進軍を急ぐよりも射程の長いミサイルの使用などに重点を置くことで、損失率は1割程度に減ったという。 米政府当局者はウクライナが一時進軍を止めていたのを認めた上で、米国が供与したクラスター(集束)弾の実戦投入で進軍が加速する可能性を指摘した。 同紙によると、6月にウクライナ軍は戦車20両以上を失った。欧州諸国が供与した戦車
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ウクライナ加盟の道筋明示に反対 米国とドイツ、NATO声明に
【キーウ共同】リトアニア・ビリニュスでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で11日に発表された声明について、発表数日前の草案段階ではウクライナの加盟に向けた道筋が明示されていたが、米国とドイツの反対で表現が修正されたことが分かった。米ブルームバーグ通信が15日までに複数の当局者の話として報じた。現時点で加盟を確約すれば、ロシアとの停戦交渉が困難になることを懸念した可能性がある。 発表された声明では、加盟手続きの短縮で合意したものの、期限は明記せず「加盟国が同意し、条件が整えばウクライナを招請する」とし、具体的な工程は示されなかった。
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韓国大統領ウクライナ訪問 ゼレンスキー氏と会談
【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領は15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナを事前の予告なく訪問した。大統領府が発表した。聯合ニュースによると、ゼレンスキー大統領と首都キーウ(キエフ)で会談した。尹氏は11~12日にリトアニアで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でウクライナ支援を続ける意向を改めて表明した後、ポーランドに移り、発表した外遊日程を終えていた。 聯合によると、両首脳は韓国の支援拡大や再建事業への参入などを話し合った。大統領府によると尹氏は会談に先立ち、キーウ近郊のブチャで市民が虐殺された現場や、激戦地となったイルピンなどを金建希夫人と共に視察
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韓国大統領がウクライナ訪問
【ソウル共同】聯合ニュースは15日、韓国の尹錫悦大統領が同日、ウクライナを訪問したと報じた。ゼレンスキー大統領と会談予定という。
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茂木氏、ポーランド訪問 ウクライナ支援で協議
【ワルシャワ共同】自民党の茂木敏充幹事長は13日(日本時間14日)、東欧ポーランドの首都ワルシャワを訪問した。14日にはブダ開発・技術相と会談した。ポーランドはロシアの侵攻を受けるウクライナの隣国で、物資輸送の拠点となっており、ウクライナ支援を巡る協力について協議したとみられる。 会談の冒頭、ブダ氏は「各レベルでの良好な関係をうれしく思っている」と伝え、茂木氏は「両国間の経済関係がさらに発展することを期待している」と応じた。 会談に続いて、ウクライナからの避難民が学ぶ施設を視察し、子どもたちに日本のけん玉をプレゼントした。茂木氏
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仏、映像記者に勲章授与 ウクライナで5月死亡
【パリ共同】フランス政府は14日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムト近郊で5月9日に死亡したAFP通信の映像ジャーナリストでフランス国籍のアルマン・ソルダン氏(32)にレジオン・ドヌール勲章シュバリエを授与したと発表した。 ソルダン氏はロケット弾の攻撃を受けて死亡した。フランスメディアによると、マクロン大統領は5月に同通信に宛てた書簡で、ソルダン氏の職務に対する情熱を称賛した。
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ウクライナ情勢巡り米ロが応酬
【ジャカルタ共同】外交筋によると、ブリンケン米国務長官は14日、インドネシアでのARF閣僚会議で、ロシアのウクライナ侵攻を非難した。ロシアのラブロフ外相は、責任は西側諸国にあると反論し、応酬となった。
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首都巨像の紋章取り換えへ ウクライナ、過去克服望む
【キーウ共同】ウクライナ政府は13日、首都キーウ(キエフ)の巨大な祖国の母像(祖国記念碑)が掲げる盾の旧ソ連の国章を、ウクライナの国章に取り換える計画を発表した。共産主義やロシア化の過去の克服を望むウクライナ国内の動きの一環。 祖国の母像はキーウ中心部を流れるドニエプル川沿いの丘にそびえ立ち、台座を含む高さは102メートルに及ぶ。右手に剣、左手に盾を掲げ、旧ソ連時代の1981年に完成した。現在は国立の「第2次大戦歴史博物館」の一部となっている。盾にある鎌とつちの入った旧ソ連の国章を今回、三つまたの矛のウクライナ国章に置き換える。
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ウクライナ加盟「脅威」 ロシア大統領、NATOけん制
ロシアのプーチン大統領は13日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は「ロシアの安全保障に脅威をもたらす」と強調、首脳会議で加盟手続きの短縮で合意したNATOをけん制した。その脅威がウクライナで「軍事作戦を始めた理由の一つだ」と指摘した。ロシア国営テレビのインタビューに答えた。 NATO加盟は「ウクライナの安保を強化せず、世界をもろくし、さらなる国際的な緊張につながる」と訴えた。「どの国にも自国の安全を確保する権利がある」とした一方、自国の安全確保が他国に脅威を与えてはならないという「国際的な原則」の順守を求めた。 フラ
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ウクライナのNATO加盟は脅威とロ大統領
ロシアのプーチン大統領は13日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は「ロシアの安全保障に脅威をもたらす」と述べた。国営テレビのインタビューに答えた。(共同)
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損傷が激しい遺体の鑑定学ぶ ウクライナ警察、福島県警で
ロシアによる侵攻で犠牲になった遺体の身元確認に関して日本警察から研修を受けているウクライナ国家警察の幹部10人が13日、福島県警の科学捜査研究所(科捜研)を視察し、東日本大震災当時の身元特定の手法や、損傷が激しい遺体のDNA型鑑定などについて講義を受けた。 福島県内では、東京電力福島第1原発事故の影響で捜索に入れず発見まで時間がかかったり、津波で損傷が激しかったりする遺体も多かった。震災後には、科捜研の専門研究員が、こうした遺体から効率良く検体を採取してDNA型鑑定を進める方法を研究している。 講義では専門研究員が、この研究につ
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来年3月末までにF16運用予定 ウクライナ外相が期待示す
【キーウ共同】ウクライナのクレバ外相は米政府系のラジオ自由欧州・ラジオ自由(RFE・RL)が12日報じたインタビューで、来年3月末までにウクライナ軍がF16戦闘機を運用可能になることに期待を示した。訓練が今年9月初めまでに始まり、並行して戦闘機引き渡しの手続きを行うとし「来年の第1四半期が終わるまでにウクライナ上空を飛行すれば予定通りだ」と述べた。 ウクライナ空軍は13日、ロシア軍が一晩でイラン製無人機シャヘド20機と巡航ミサイル「カリブル」2発を発射し、全て迎撃したと発表した。首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は破片が住宅など複数の場所に落下し、1人が死亡し
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ウクライナ警察、震災遺構を視察 日本で研修、福島県の小学校に
ロシアによる侵攻で犠牲になった人の遺体の身元確認に関して、日本警察から研修を受けているウクライナ国家警察の幹部10人が13日、東日本大震災の遺構として公開されている福島県浪江町の請戸小学校跡を視察し、当時の犠牲者捜索や身元確認について県警の担当者から説明を受けた。 請戸小は海岸から約300メートル、東京電力福島第1原発から約6キロの場所にあり、地震発生から約40分後に津波に襲われた。 10人は校舎の前でウクライナ侵攻と大震災の犠牲者に黙とうをささげた後、壁や天井が壊れた校内や当時の写真が展示された教室を見学。県警の担当者に「津波
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ウクライナのNATO加盟 対ロ「集団防衛」は拒否 結束誇示も足並み乱れ【大型サイド】
リトアニア・ビリニュスで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は、ウクライナの新規加盟に向けた日程や手続きを具体的に定めるのを見送った。ロシアと戦争を続けるウクライナを集団防衛の“最前線”に加えるのを事実上拒否。核保有国の侵略に対抗する強い結束をアピールするも、加盟国の足並みは必ずしもそろっていない。 「こんなのは前代未聞でばかげている」。ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、首脳会議に向かう道中でいら立っていた。NATOのストルテンベルグ事務総長は「ウクライナに対し前向きで明確なメッセージを発する」と強調。それなのに実際の議論はウクライナが求めている
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「われわれはアマゾンではない」 英国防相、ウクライナに不満
【ビリニュス共同】英国のウォレス国防相は12日、昨年6月にウクライナのキーウ(キエフ)を訪問しゼレンスキー大統領と会談した際、供与を希望する兵器のリストを提示され「われわれは(米インターネット通販大手)アマゾン(・コム)ではない」と不満を伝えていたと明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたリトアニア・ビリニュスで記者団に述べた。 ウクライナに巨額の武器支援を続ける欧米諸国に対し、ウクライナは、もっと感謝の意を伝えるべきだとの持論を展開。英国は支援を続けるとしたものの、ウクライナに適切な対応を要求した。 12日
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バイデン大統領、岸田氏ベタ褒め 「ウクライナのため奮起」
【ビリニュス共同】先進7カ国(G7)首脳がリトアニア首都ビリニュスで12日、ウクライナ支援の共同宣言を発表した際、バイデン米大統領が岸田文雄首相の対応を評価し「この男がウクライナのために立ち上がると思った人は欧米にはほとんどいなかった」とベタ褒めする一幕があった。 バイデン氏は「これは話そうとは思っていなかったけれど」と前置きした上で、ロシアによるウクライナ侵攻が「世界全体に影響を与えるということを彼は理解していた」と岸田氏をたたえ、壇上で握手した。 その後、ウクライナのゼレンスキー大統領と個別に会談した際にも「キシダは防衛費を
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警備艇に死亡義勇兵の名前 邦人も、ウクライナ
【キーウ共同】ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で12日、ロシアの侵攻を受けるウクライナでの戦闘に参加し、死亡した外国人義勇兵の名前を冠した警備艇5隻が公開された。米国の慈善家で作家としても活動するミッツィ・パーデューさんが追悼の意を表してキーウ州警察に寄贈した。 警備艇には昨年11月に死亡した20代の邦人男性を含む5人の名前をそれぞれ刻み、各国の国旗を掲揚した。義勇兵の出身国は他に米国、フランス、オランダ、オーストラリア。 パーデューさんは12日の式典で「彼らの勇気を忘れず、感謝は尽きない」とたたえた。遺族らの話を元に5人の
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日ウクライナ会談見送り 首相、G7宣言で支援検討
【ブリュッセル共同】岸田文雄首相は12日(日本時間13日)、リトアニアで12日に予定していたウクライナのゼレンスキー大統領との会談を見送ったと明らかにした。リトアニアで記者団に「北大西洋条約機構(NATO)会合が長引いたためだ」と述べた。防衛支援を通じてウクライナに長期的な安全保障を約束するとした先進7カ国(G7)共同宣言を踏まえ、日本として憲法や法令の範囲内で支援内容を具体化すると表明した。 12日に開かれたウクライナ支援に関するG7首脳の共同宣言発表式典の舞台裏で、ゼレンスキー氏と短時間懇談したとも説明。共同宣言に関し、記者団に「日本らしい支援を行い、公正
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ウクライナ長期支援で一致 NATO首脳会議、G7も
【ビリニュス共同】リトアニアの首都ビリニュスで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は11日、ロシアが侵攻したウクライナの安全保障・防衛部門の再建を複数年にわたり長期的に支援するとの声明を出した。先進7カ国(G7)首脳とウクライナのゼレンスキー大統領は12日、ビリニュスで会談した。防衛支援を通じてウクライナに長期的な安全保障を約束することで合意し、共同宣言を発表した。 岸田文雄首相はG7の会合で「われわれの連帯は決して揺らぐことはない」と述べ、バイデン米大統領も「ウクライナが強力な防衛能力を構築できるよう支える。支援は未来まで末永く続く」と強調した。
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長距離ミサイル供与検討 米ウクライナ首脳会談
【ビリニュス共同】バイデン米大統領は12日、ウクライナのゼレンスキー大統領と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の開催地リトアニア・ビリニュスで会談した。サリバン米大統領補佐官は12日放映のABCテレビで、バイデン氏がウクライナへの長距離ミサイル供与を検討していると明らかにした。首脳会談でも議題になったとみられる。 複数の米メディアによると、米政府がウクライナに対し、長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を検討している。サリバン氏は長距離ミサイル供与についてバイデン氏が「検討してきたし、これからも検討し続ける」と語った。
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G7、防衛支援で安全約束 ウクライナ巡り首脳宣言
【ビリニュス共同】バイデン米大統領ら先進7カ国(G7)首脳は12日午後(日本時間同日夜)、リトアニア・ビリニュスで会談した。共同宣言を発表し、ロシアが侵攻するウクライナに対し、ロシアによる侵略を将来的にも抑止するため、軍事支援を通じた長期的な安全保障を約束した。 ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟するまでの間、G7としてもウクライナの主権と領土の一体性の維持を支える姿勢を明確にした。ゼレンスキー大統領も会談に立ち会った。 共同宣言はウクライナが戦争を終わらせ、将来的に起こり得るさらなる攻撃も抑止できるよう、長射程兵器
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ウクライナへの最新軍事装備品の提供目指す
【ビリニュス共同】G7首脳は共同宣言で、ウクライナに対し、長射程兵器などを含む最新の軍事装備品を提供するとした。
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G7、ウクライナに長期の安全保障を約束
【ビリニュス共同】先進7カ国(G7)首脳は12日、リトアニア・ビリニュスで共同宣言を発表し、ロシアが侵攻するウクライナに対し、ロシアによる侵略を将来的にも抑止するために、軍事支援を通じた長期的な安全保障を約束した。
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G7首脳、ウクライナ支援宣言へ
【ビリニュス共同】米政府高官は12日、先進7カ国(G7)首脳が同日、ウクライナへの長期的な支援を宣言すると明らかにした。ウクライナのゼレンスキー大統領もG7首脳の発表に立ち会うとしている。
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ウクライナ安保再建を宣言 NATO首脳、一体化推進
【ビリニュス共同】リトアニアの首都ビリニュスで開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は11日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの安全保障・防衛部門の再建を宣言する声明を発表した。NATOとの「完全な相互運用性」を確保するための支援策を盛り込んだ。将来的なウクライナ加盟を見据えて軍事面での一体化を進め、ロシアに対抗する。 声明は、ウクライナの加盟を確約した「2008年のブカレストでの首脳会議における約束を再確認する」とした上で、加盟手続きを短縮することを確認した。期限を明記せず「加盟国が同意し、条件が整えば、ウクライナを招請する」とするにとどめた。
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米ウクライナ首脳12日会談 NATO加盟問題、軍事支援協議
【ビリニュス共同】米政府は11日、バイデン大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と12日午後(日本時間同日夜)にリトアニア首都ビリニュスで会談すると発表した。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題や、同国への軍事支援を協議するとみられる。 米政府はロシアのウクライナ侵攻が続く間の加盟はNATOとロシアが戦争に突入する恐れがあるとして否定的な立場。NATOの門戸開放政策は維持し、加盟に必要なウクライナの民主主義確立に向けた改革を進めるよう促す構えだ。 ゼレンスキー氏はNATOが自国の加盟の期限を示さないことに強い不満を表
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NATO、ウクライナ安保再建に決意
【ビリニュス共同】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は11日、ウクライナの安全保障・防衛部門の再建に決意を示す宣言を発表した。将来的なウクライナ加盟を見据えて軍事面での一体化を進め、ロシアに対抗する。
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米ウクライナ首脳、12日に会談
【ビリニュス共同】米政府は11日、バイデン大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と12日午後(日本時間同日夜)にリトアニアで会談すると発表した。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題を協議するとみられる。
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岸田氏ウクライナ情勢で連携確認 ポーランド首相と会談
【ワルシャワ共同】岸田文雄首相は11日午後(日本時間同)、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで同国のモラウィエツキ首相と会談し、ロシアの侵攻が続く隣国ウクライナ情勢を巡り、連携を進める方針で一致した。 岸田首相はその後、リトアニアに移動。12日午前(日本時間同日午後)、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談し、安全保障面での連携強化を確認する。NATO首脳会議にも出席し、法の支配に基づく国際秩序の維持を訴える予定だ。 岸田首相はモラウィエツキ氏との会談で、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加した5月の先進7
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NATO、北欧全土拡大へ ウクライナの将来加盟を再確認
【ビリニュス共同】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が11日、リトアニア・ビリニュスで、2日間の日程で開幕した。トルコが10日、スウェーデンの加盟容認に転じ、同国が32番目の加盟国となることが事実上決まった。一方、焦点だったウクライナの加盟への道筋については、各国が将来的な加盟を再確認したものの、加盟に関する明確な期限は設けなかった。 NATOのストルテンベルグ事務総長が11日の協議後に記者会見し、明らかにした。 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、これに先立って通信アプリに投稿し、自国の加盟の期限を示さないのは「ばかげて
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ウクライナのスビトリナ4強入り ウィンブルドン第9日
【ウィンブルドン共同】テニスのウィンブルドン選手権第9日は11日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブでシングルス準々決勝が行われ、女子でエリナ・スビトリナ(ウクライナ)が全仏オープン覇者で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を7―5、6―7、6―2で破り、2019年以来の4強入りを果たした。 マルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)は第4シードのジェシカ・ペグラ(米国)を6―4、2―6、6―4で破り、初の4強入りを決めた。
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NATO、ウクライナの将来的加盟再確認
【ビリニュス共同】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は11日、加盟各国がウクライナの将来的な加盟を再確認したと明らかにした。リトアニア・ビリニュスで記者会見した。
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ウクライナ選手の意思尊重 握手拒否に女子テニス協会声明
【ウィンブルドン共同】女子テニス協会(WTA)は11日までにウクライナ選手が母国を侵攻するロシア、支援するベラルーシ両国選手と試合後に握手しないことを尊重すると声明を出した。女子のエリナ・スビトリナは全仏オープンに続き、ウィンブルドン選手権でも握手を拒む意思を表明している。 ウィンブルドンでは9日のシングルス4回戦で、ベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカがスビトリナの意思を尊重して握手を控えたが、一部観客からブーイングを浴びた。全仏でも同様のケースがあり、スビトリナは「握手しないことについて統括団体が声明を出して観客にも周知するべきだ」と訴えていた。
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ウクライナ加盟期限示さず「ばかげている」
【ビリニュス共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、リトアニアで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ウクライナの加盟や招待の期限を示さないのは「前代未聞でばかげている」と通信アプリに投稿した。
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ロシアの環境破壊で損失8兆円 ウクライナの森「3分の1損傷」
【ウィーン共同】ウクライナのストリレツ環境保護・天然資源相は11日までに共同通信と会見し、ロシアの侵攻によって「ウクライナの森林の3分の1が燃えたり損傷したりした」と訴えた。昨年2月の侵攻以降、土壌や大気の汚染などの環境破壊による損失額は513億ユーロ(約8兆円)超の規模に上ると主張。環境分野での日本の支援に期待を表明した。 6月6日に起きた南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所の巨大ダム決壊については「ロシアの攻撃」だと指摘。少なくとも150トンの油がドニエプル川に流れ込んだなどとして、多数の野生動物や鳥類に悪影響を及ぼしていると述べた。
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米ウクライナ首脳、12日に会談と報道
【ビリニュス共同】米CNNテレビは11日、バイデン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が12日に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれるリトアニア・ビリニュスで会談すると伝えた。関係筋の話としている。
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韓国、ウクライナ首脳と個別会談と首相
岸田首相は、欧州訪問で韓国、ウクライナ、リトアニア、ベルギーなどの首脳と個別会談を予定していると述べた。
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ウクライナに装甲兵員輸送車工場 独大手、12週間以内に開業
【キーウ共同】ドイツの防衛関連大手ラインメタルのパッペルガー最高経営責任者(CEO)は、同社がウクライナ企業と合弁で12週間以内にウクライナ西部に装甲車の生産工場を開業させると明らかにした。米CNNテレビが10日、インタビューを報じた。 工場では装甲兵員輸送車フクスを生産、修理する。合弁相手はウクライナの国営軍需企業ウクルオボロンプロム。 ロシアの攻撃対象となり得るが、パッペルガー氏は「ウクライナで現在も多くの軍需工場が稼働している。新たな一つに過ぎず、この工場も防御は可能だ」と主張した。工場を設ける場所は明らかにされていない。
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クラスター弾 米が供与決定 政府は事実上追認 英独加伊と温度差
政府は、米国からウクライナへのクラスター(集束)弾供与を事実上追認する構えだ。松野博一官房長官は10日の記者会見で、明確な賛否表明を避けつつ、米国の対ウクライナ支援の意義を強調した。供与への反対姿勢をにじませる英国、ドイツ、カナダ、イタリアとの温度差を印象付けた形。日本が加盟するクラスター弾禁止条約(オスロ条約)との整合性を巡り、議論を呼ぶ可能性がある。 米国によるウクライナへのクラスター弾供与に関し、松野氏は「2国間のやりとりであり、コメントは差し控える」と述べるにとどめた。その上で、民間人への被害を最小限に抑える方策を確認したとする米政府の発表に言及。「(米国は)ウクライナから確約を
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ロ戦死者4.7万人か 独立系メディア推計
ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は10日、ウクライナ侵攻後のロシア軍の死者が約4万7千人との推計を報じた。別の独立系メディア「メディアゾーナ」などと共同で、報道や当局の死亡記録などを基に独自調査したとしている。ロシア国防省は戦死者数については昨年9月、「5937人」と発表して以降、更新していない。 メドゥーザは今年5月27日までの、50歳以下のロシア人男性の侵攻による死者を試算した。これに重傷を負うなどして軍務への復帰が困難になった負傷者を加えた人的損失は、少なくとも計12万5千人とした。 一方、英国防省は10日、ロシアがこの17カ月で、1日平均約400人の死傷者を出しているとの分析
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ロシア軍参謀総長 健在示す
ロシア国営テレビは10日、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長が国防省の会議に出席し、ウクライナ側からミサイル攻撃の試みがあったとして発射拠点の特定と破壊を指示した場面を報じた。民間軍事会社ワグネルの武装反乱後、ゲラシモフ氏が公に姿を見せたのは初めてで、健在を示した。会議は9日に行われたとしている。 ゲラシモフ氏は会議で航空宇宙軍の幹部から、モスクワ南西カルーガ州や南部ロストフ州、クリミア半島への対地攻撃を防空システムや電波妨害によって阻止し、死傷者はなかったとの報告を受けた。 反乱を起こしたワグネルの創設者プリゴジン氏は、ショイグ国防相とゲラシモフ氏の解任を要求していた。ショイグ氏は反乱収束後
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「外国雇い兵に依存高めている」 ロシアがウクライナ軍を批判
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は10日、大規模反攻を続けているウクライナ軍が正規兵の死傷を軽減するために外国人雇い兵への依存を高め、アジアや中南米、中東での募集活動を強化していると指摘した。通信アプリに声明を投稿した。 コナシェンコフ氏によると、昨年2月のウクライナ侵攻開始以来、ウクライナ軍に味方した外国人雇い兵は84カ国から集まった計1万1675人。出身国別ではポーランドが2600人以上で最も多く、次いで米国とカナダがそれぞれ900人以上、旧ソ連のジョージア(グルジア)、英国、ルーマニアなどとなっている。 6月30日時点で