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50万人追加動員を検討 ウクライナ 無人機生産強化【ウクライナ侵攻】

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は19日、45万~50万人の追加動員を求める軍の提案があり、政府として検討していると明らかにした。米国のウクライナ軍事支援の財源が年内で枯渇する恐れがあることについて「米国はわれわれを見殺しにしないと確信している」と述べ、支援の継続を訴えた。首都キーウ(キエフ)で大規模な記者会見を開いた。

19日、ウクライナの首都キーウで記者会見するゼレンスキー大統領(共同)
19日、ウクライナの首都キーウで記者会見するゼレンスキー大統領(共同)


 ウクライナ軍は予備役を含めた総兵力を約100万人としており、提案が実現すれば異例の大規模動員となる。約千キロに及ぶ前線で長期戦が続く中、ウクライナ軍の死者は約7万人に上るとも推計される。戦争継続には兵員の補充が喫緊の課題になっていた。
 ゼレンスキー氏は、無人機(ドローン)の生産能力を強化し、来年は100万機を製造すると表明。前線で不足する砲弾の国内増産を目指す方針を明らかにした。
 反転攻勢の失速に伴って不協和音がささやかれているザルジニー軍総司令官との関係については「実務的な関係を保っている」と指摘。更迭する考えがあるのかとの質問には「共に働くつもりだ」と答え、否定的な考えを示した。
 米国のウクライナ支援予算については「米国との約束は果たされるだろう」と期待を表明。欧州連合(EU)による500億ユーロ(約7兆8900億円)の資金拠出がハンガリーの抵抗で先送りされている問題でも「近い将来、決定が下される」と話し、承認されるとの見方を示した。
 戦況に関しては「ロシアは今年、戦場で何も達成していない」と強調。ウクライナが劣勢にあるとの見方を否定した。

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