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ローマ教皇「白旗揚げ交渉を」 ウクライナに外交解決訴え

 【キーウ共同】ローマ教皇フランシスコは9日公開のスイスメディアのインタビューで、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し「白旗を揚げて交渉する」ように呼びかけ、戦闘の外交的な解決を訴えた。

9日、バチカンでの集まりに参加したローマ教皇フランシスコ(AP=共同)
9日、バチカンでの集まりに参加したローマ教皇フランシスコ(AP=共同)
昨年4月、バチカンのサンピエトロ大聖堂でメッセージを述べるローマ教皇フランシスコ(中央)(AP=共同)
昨年4月、バチカンのサンピエトロ大聖堂でメッセージを述べるローマ教皇フランシスコ(中央)(AP=共同)
9日、バチカンでの集まりに参加したローマ教皇フランシスコ(AP=共同)
昨年4月、バチカンのサンピエトロ大聖堂でメッセージを述べるローマ教皇フランシスコ(中央)(AP=共同)

 「白旗」は一般的に降伏を示すときに用いられる。バチカン公式メディアによると、教皇庁のマッテオ・ブルーニ報道官は声明で、教皇は「敵対行為の停止や勇気ある交渉で達成された停戦を示す」ために使ったと説明し、ウクライナに降伏を呼びかける趣旨ではなかったと釈明した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は全領土奪還を目指しており、停戦交渉を否定。教皇はインタビューで「国民のことを考えて、白旗を揚げる勇気を持って交渉する人が強い」と指摘。パレスチナ自治区ガザ情勢にも触れ「交渉は降伏ではない」とも述べた。
 トルコなど仲介役の力を借りることができるとし「事態がさらに悪化する前に交渉するのは恥ではない」と強調。自身が仲介役を担うことにも「私はここにいる」と意欲を示した。
 教皇はこれまでも停戦仲介に努力しており、昨年にはウクライナとロシアに特使を派遣した。ただ、中立の姿勢を貫く教皇に対しては、ウクライナ側から反発も出ている。

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