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ウクライナ奪還地にロシア進軍 南部ザポロジエ州、米分析

 【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は27日、ウクライナ南部ザポロジエ州でウクライナ軍が夏の反転攻勢で奪還した地域にロシア軍が進軍したと分析した。ウクライナ軍のタルナフスキー司令官は英BBC放送が27日に報じたインタビューで、ロシア軍がザポロジエ州で失った領土を取り戻そうとしているとの見方を示した。

26日、ウクライナ東部ドネツク州のマリンカ近郊で話し合うウクライナ兵ら(ロイター=共同)
26日、ウクライナ東部ドネツク州のマリンカ近郊で話し合うウクライナ兵ら(ロイター=共同)

 タルナフスキー氏はロシア軍が東部ドネツク、ルガンスク両州の制圧を目標に据えていると指摘。年内にドネツク州の激戦地アブデーフカ制圧を狙っているとした。
 戦争研究所は、ロシア軍の進軍はウクライナ軍が冬に向けてより防御しやすい地域に後退した後だったと説明した。
 ウクライナの検察は27日、ザポロジエ州ロボティネ近郊で、ロシア軍が捕虜としたウクライナ兵3人を射殺したとして捜査を始めたと発表した。3人が地面にひざまずき、数メートルの距離から銃撃される様子の動画がインターネットに出回った。
 ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相は英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が27日報じたインタビューで、来年初めまでに欧州連合(EU)や米国が約束した支援を実現できなければ、計約1200万人分の公務員給与や年金の支払いに遅延が生じると述べた。支援が「極めて重要で緊急に必要だ」と訴えた。
 同紙によると、ウクライナ政府は来年、外部から370億ドル(約5兆2547億円)が必要になる。

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