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ロシア各地に無人機攻撃 ウクライナは標的拡大方針

 ロシア国防省は5日、前夜から5日朝にかけて南部ロストフ州やクラスノダール地方など五つの州・地方にウクライナ軍の無人機攻撃があり、計53機を撃墜したと発表した。うち44機が飛来したロストフ州のゴルベフ知事は、攻撃で州内の変電所が損傷したと表明。州政府によると約1600人の住民に影響が出た。ロシア通信が報じた。

ロシア中部タタルスタン共和国でウクライナの無人機攻撃で損傷した建物。写真は2日に公開された(Ostorozhno Novosti提供・ロイター=共同)
ロシア中部タタルスタン共和国でウクライナの無人機攻撃で損傷した建物。写真は2日に公開された(Ostorozhno Novosti提供・ロイター=共同)

 ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は4日、ロシアにある石油関連施設への無人機攻撃を今後も続け、標的の範囲を拡大するとの考えを地元テレビで表明した。
 ウクライナの無人機攻撃により、ロシア西部クルスク州では民家や市場に被害が出た。南部サラトフ州には、核兵器搭載が可能な長距離戦略爆撃機が拠点とする空軍基地があるエンゲリスに無人機1機が飛来。ブサルギン知事によると地上に被害はなかった。エンゲリスはウクライナ国境から約500キロ離れている。
 一方、東部ドネツク州のロシア側行政府「ドネツク人民共和国」幹部は5日、タス通信に対し、同州北部でウクライナ軍が要塞化してきたチャソフヤール郊外にロシア軍部隊が突入し、複数の重要拠点を制圧したと述べた。
 ウクライナ情報機関は2日、両国国境から約千キロ離れたロシア中部タタルスタン共和国の製油所と無人機組立工場を無人機で攻撃した。ユソフ氏は工場の生産ラインを破壊したとして「操業の継続が困難になっている。良い結果だ。攻撃の範囲をさらに拡大する」と強調した。
 ウクライナ検察は4日、東部ドネツク州クラマトルスクで昨年6月27日、子どもを含む13人が死亡したミサイル攻撃を巡り、ロシア側に情報を提供し反逆罪に問われた男に終身刑が言い渡されたと発表した。(共同)

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