テーマ : ウクライナ侵攻

ウクライナ、前線で防御強化 英分析、戦車障害物や塹壕

 【キーウ共同】英国防省は10日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが前線の複数の地域で防衛拠点の構築を加速させているとの分析を発表した。「竜の歯」と呼ばれる戦車阻止用の障害物や塹壕、地雷原をつくり、防御を固めているとした。

ウクライナ東部ドネツク州で戦闘に備えるウクライナ軍の戦車と兵士=9日(ゲッティ=共同)
ウクライナ東部ドネツク州で戦闘に備えるウクライナ軍の戦車と兵士=9日(ゲッティ=共同)

 ロシア軍は、侵攻を開始した2022年の後半から前線の防衛を強化し、23年秋ごろからウクライナ東部で攻勢を強めている。両軍が前線の防御を固める展開となっており、英国防省は消耗戦の特徴を示していると分析した。
 今年2月に就任したウクライナ軍のシルスキー総司令官は就任直後、戦況は厳しいとの見方を示し「敵がわれわれの領土深くに入ることを阻止し、陣地を保つためにあらゆることをする」と強調。ウクライナ軍は攻勢から防御に転じたとの考えを示していた。
 一方、ウクライナのパブリュク陸軍司令官は今月、前線の戦況を安定させた上で、今年中に新たな反転攻勢を仕掛けることを目指すと述べた。ウクライナ軍は23年6月に反転攻勢を始めたが、ロシア軍の防衛線に阻まれて失速した。

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