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ロシア「ウクライナ側の誤射」 安保理で主張、欧米は非難

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は29日、ロシアによるウクライナ全土への一斉攻撃を協議する緊急公開会合を開いた。ロシアは民間施設に被害を与えたのは「ウクライナ側のミサイル誤射だ」と主張した。欧米や日本は産科病院や商業施設を標的にしたとしてロシアを相次いで非難し、ウクライナ支援を改めて表明した。

29日、国連安保理の緊急会合で議長を務めるエクアドルの国連大使=米ニューヨーク(国連提供、共同)
29日、国連安保理の緊急会合で議長を務めるエクアドルの国連大使=米ニューヨーク(国連提供、共同)
29日、ウクライナの首都キーウで、ロシア軍の無人機とミサイルによる攻撃で破壊された乗用車(ロイター=共同)
29日、ウクライナの首都キーウで、ロシア軍の無人機とミサイルによる攻撃で破壊された乗用車(ロイター=共同)
29日、国連安保理の緊急会合で議長を務めるエクアドルの国連大使=米ニューヨーク(国連提供、共同)
29日、ウクライナの首都キーウで、ロシア軍の無人機とミサイルによる攻撃で破壊された乗用車(ロイター=共同)

 国連のグテレス事務総長は報道官を通じた声明で、一斉攻撃を強く非難し「民間人や民間施設への攻撃は国際人道法違反で容認できず、直ちにやめなければいけない」と訴えた。
 ロシアのネベンジャ国連大使は「ウクライナの防空ミサイルが軌道を外れ、住宅や民間施設を直撃した」と持論を展開し、ロシア軍は軍事施設に攻撃を限定していると述べた。
 英国のウッドワード国連大使は攻撃について「ロシアが再び勢いを得ようとする無駄でやけくそな試みだ」と批判。フランスのドリビエール国連大使は「来年以降に新たな侵略行為を許さないために、ロシアのウクライナ侵攻に見返りを与えないことがわれわれの責務だ」と改めて強調した。

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