テーマ : ウクライナ侵攻

ウクライナ軍事支援協議 EU首脳、ガザ情勢も

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は21日、ブリュッセルで首脳会議を開いた。ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで出席し、同国への軍事支援強化について協議。国連のグテレス事務総長も参加し、パレスチナ自治区ガザの情勢も議題となる。

EU首脳会議に到着後、記者団に語る国連のグテレス事務総長=21日、ブリュッセル(AP=共同)
EU首脳会議に到着後、記者団に語る国連のグテレス事務総長=21日、ブリュッセル(AP=共同)

 EUは侵攻を受け欧州で凍結されたロシア中央銀行の資産から得た収益をウクライナの軍事支援に充てる計画を検討。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、年間30億ユーロ(約4900億円)の収益が見込まれるとして、うち9割をウクライナの軍事支援のためにEU基金「欧州平和ファシリティ」に移すことを提案している。
 ドイツのショルツ首相は首脳会議に先立ち記者団に「ロシアのプーチン大統領に明確なシグナルを送ることになる」と支持する考えを示した。一方、オーストリアのネハンマー首相は「資金が武器や弾薬に使われないようにしなければならない」と反対の姿勢を示した。
 ロシアの影響力が強まることを懸念するEUが西バルカンのボスニア・ヘルツェゴビナとの加盟交渉入りを認めるかどうかも議論。
 EUはガザ情勢で、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲にスタッフが関与した疑惑で、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する資金拠出停止が続いていることを懸念。人道支援物資搬送のため、地中海の島国キプロスを中継点とした新たな支援ルートの開設に取り組んでいる。

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