テーマ : ウクライナ侵攻

迎撃したロシアのミサイルは2割 ウクライナ、防空網導入の遅れ

 【キーウ共同】ウクライナ空軍のイグナット報道官は21日、ロシアが昨年2月の侵攻後に発射した計7400発のミサイルのうち、迎撃できたのは1600発で、約2割にとどまったと明らかにした。ロイター通信が伝えた。撃墜が難しいロシアの極超音速ミサイルにも対応可能な地対空ミサイルシステム「パトリオット」など、欧米の防空システムの導入が遅れたことを理由に挙げた。

22日、ウクライナ・キーウで、ロシアの無人機攻撃で損傷した集合住宅(ロイター=共同)
22日、ウクライナ・キーウで、ロシアの無人機攻撃で損傷した集合住宅(ロイター=共同)

 ロシア軍が最近になり多用しているイラン製無人機シャヘドについてイグナット氏は、3700機のうち8割弱の2900機を撃ち落としたとした。「10~15州が毎晩、シャヘドの撃墜に関与している」と述べた。
 首都キーウ(キエフ)には22日未明、大規模な無人機攻撃があった。クリチコ市長によると、集合住宅が破壊され、2人が負傷した。ウクライナ空軍は22日、ロシア軍が一晩で発射したシャヘド28機のうち24機を迎撃したと発表した。
 国際原子力機関(IAEA)は21日、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発について、安全確保に必要な蒸気を生成するため軽油で稼働させるボイラーを新たに設置していると発表した。同原発は今月1~2日に外部電源を一時喪失したが、現在は2系統の接続を維持しているとした。

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