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侵攻目標不変 継続に自信 ロ大統領 年末会見 ウクライナ反攻「失敗」

 ロシアのプーチン大統領は14日、年末恒例の大規模記者会見と、国民との対話を併せて実施した。ウクライナ侵攻作戦に関し「平和はわれわれが目標を達成した時に訪れる。目標は変わらない」と表明。今年48万6千人がロシア軍に志願しており追加動員は不要だと指摘し、作戦継続に自信を示した。ウクライナが今年6月に始めた反転攻勢は失敗し、ロシア軍が全ての前線で陣地を改善したとも強調した。

14日、モスクワで行われた大規模記者会見で質問に答えるロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)
14日、モスクワで行われた大規模記者会見で質問に答えるロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)

 会見も国民対話も侵攻を始めた昨年は見送られ、侵攻後で初の開催。既に立候補を表明した来年3月の次期大統領選に向け、国民に支持と団結を訴えた。
 ウクライナの南部・東部は「歴史的にロシアの領土だ」と主張。欧米の経済制裁を受ける中でもロシアの国内総生産(GDP)は今年3・5%拡大するとの見通しを示した。
 侵攻が長期化する中で政権は情報統制を強めており、忠実な国内主要メディアや友好国の報道陣らが参加した。国民対話ではテレビなどを通じ市民の質問に答えて寄り添う姿勢を示し、プーチン氏の下での団結を演出。大統領選での通算5選に向け指導力を誇示した。
 モスクワ中心部の特設会場で記者会見と国民対話を併せて開催。大統領府によると市民から寄せられた質問は13日までに200万件を超えた。
 昨年は部分動員令による社会の混乱や、ウクライナの一部占領地からのロシア軍撤退など戦況が厳しく、プーチン氏が説明回避のため開催を見送ったとの観測があった。
 (共同)

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