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米政権 ロシア核攻撃危惧 22年当時「厳格な備え」と報道 苦戦引き金 ウクライナに【ウクライナ侵攻】

 【キーウ共同】米CNNテレビは9日、バイデン政権が2022年後半、ロシアがウクライナを核兵器で攻撃する可能性を懸念し「厳格な備え」をしていたと報じた。米政府高官2人の話としている。小型の戦術核をロシアが使いかねないと危惧していたという。

9日、米アトランタの空港に到着したバイデン大統領(AP=共同)
9日、米アトランタの空港に到着したバイデン大統領(AP=共同)


 ロシアは22年2月にウクライナ侵攻を始めた。CNNによると、米国家安全保障会議(NSC)は同年夏の終わりから秋までの間、ロシアが戦術核を使用した場合の緊急対応計画を検討した。
 ロシア軍は22年夏頃、南部ヘルソン州でウクライナ軍の攻勢を受けて苦戦。部隊が包囲される危機に陥り、バイデン政権内にそうした状況が核使用の「潜在的な引き金」になり得るとの見方が出ていた。
 米政府高官はCNNに「想像できないような事態が起きた場合に備え、可能な限り最善の立場に立てるよう計画を作らなければならなかった」と語った。ロシアが核を使う動きは結局見られなかったとする一方、戦術核が実際に配備されたかどうかは「100%は明らかではない」とした。
 ブリンケン米国務長官がロシアのラブロフ外相に懸念を直接伝えたほか、危惧しているとのメッセージをロシアの友好国である中国やインドにも送ったという。
 ウクライナ空軍は10日、ロシア軍が一晩で39機の無人機を使った攻撃を仕掛け、うち35機を迎撃したと発表した。南部オデッサ州とミコライウ州の工業地帯やインフラ設備が標的となり、一部が損傷した。

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