テーマ : ウクライナ侵攻

神戸でウクライナ復興シンポ開催 阪神大震災の経験から支援

 1995年の阪神大震災を経験した兵庫県は23日、戦禍が続くウクライナの復興支援を考えるシンポジウムを神戸市で開いた。斎藤元彦知事は「兵庫には震災から生まれた創造的復興の理念がある。ウクライナでもノウハウを生かしてほしい」とあいさつした。

兵庫県によるウクライナの復興支援を考えるシンポジウムであいさつする斎藤元彦知事(中央)=23日午後、神戸市
兵庫県によるウクライナの復興支援を考えるシンポジウムであいさつする斎藤元彦知事(中央)=23日午後、神戸市

 県は震災からの復興経験を伝えようと昨年3月に支援検討会を発足し、ウクライナの2州と覚書を締結。震災を契機に設立された「兵庫県こころのケアセンター」(神戸市)で、現地の医療従事者を受け入れメンタルケアの研修をしたり、復興の経験をまとめた資料を提供したりすることを検討している。
 シンポジウムではウクライナ情勢に詳しい神戸学院大の岡部芳彦教授が基調講演。東京で開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」では約50の覚書が両国間で交換されたが、自治体間のものは兵庫県が唯一だったと紹介。県の取り組みが高く認知されているとした。
 支援先であるウクライナの2州知事からは「長期にわたる復興をやり遂げたい。それには兵庫の経験が不可欠だ」とのビデオメッセージが寄せられた。県によると、シンポには同国からの避難民や関係者ら約100人が参加した。

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