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弾薬、ロシアの6分の1 ウクライナ軍総司令官「前線 本当に厳しい」【ウクライナ侵攻】

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのシルスキー軍総司令官は、米国からの軍事支援が停滞する中、ウクライナの弾薬数はロシアの約6分の1に過ぎないとし、前線の状況は「本当に厳しい」と述べた。国営通信社ウクルインフォルムが29日報じた。
 2月に前任のザルジニー氏の解任に伴って総司令官に就任したシルスキー氏は、ロシアは数的優位を生かして大規模攻勢を続け、航空戦力の活動を活発化させていると指摘。「目標は領土喪失を防いで敵にできるだけ損失を与えることだ」とし、当面は防衛強化に注力するとした。
 欧米の軍事支援の遅れが、ウクライナの苦境を招いたとの認識を示し、ロシアが2月に制圧した東部ドネツク州アブデーフカについて、ウクライナ側に「十分な防空システムと砲弾があれば、間違いなく陣地を維持していた」と主張した。
 ウクライナ軍は45万~50万人規模の動員を求めているとされるが、シルスキー氏は部隊の構成や配置を見直した結果、必要な動員数は「かなり減った」と述べた。具体的な数は明言しなかった。
 ゼレンスキー大統領は29日の声明で、26日に解任したダニロフ前国家安全保障・国防会議書記を、隣国モルドバの大使に任命したと発表した。ゼレンスキー氏は「モルドバはわれわれにとって極めて重要な国家だ」と述べた。

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