テーマ : ウクライナ侵攻

ゼレンスキー氏、米に長射程ミサイル供与訴え

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は米国に対し、最大射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を訴えた。ロシア本土ではなく、ロシアが実効支配するクリミア半島の飛行場への攻撃に必要だと強調した。30日までに米紙ワシントン・ポストのインタビューで語った。
 ウクライナ軍は31日、同日未明にかけてロシア軍によるインフラ施設などへの攻撃があり、ミサイル16発のうち9発、無人機11機のうち9機を迎撃したと発表した。地元メディアによると、南部オデッサ州で迎撃された無人機の残骸が電力施設に落下し、周辺で停電が発生。西部リビウ州では1人が死亡した。
 ATACMSにはいくつかの型があり、米国は最大射程165キロの型のみを供与しているとされる。ロシア軍はクリミアから航空機による攻撃を繰り返しており、ゼレンスキー氏はインタビューで、より長射程のミサイルがあれば「クリミアの飛行場からロシア軍を追い出せる」と述べた。
 ウクライナ軍は弾薬不足に苦しんでいる。ゼレンスキー氏は、米国の軍事支援がなければウクライナ軍は徐々に退却を余儀なくされると語った。インタビューは28日に行われた。
 ウクライナメディアによると、ゼレンスキー氏は30日、シェフィール大統領首席補佐官ら数人の側近を解任した。26日に国家安全保障・国防会議書記だったダニロフ氏を解任したばかりで、人事刷新が続いている。

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