テーマ : ウクライナ侵攻

オランダ、最初の18機準備 ウクライナへF16供与

 【ブリュッセル共同】オランダのルッテ首相は22日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した。ウクライナが待望するF16戦闘機の供与を巡り、最初の18機を引き渡す準備を始めると表明した。X(旧ツイッター)で明らかにした。ゼレンスキー氏はXに「オランダ政府の決定に謝意を伝えた」と投稿した。

ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 引き渡しはオランダ外務省の輸出許可と、ウクライナが人員やインフラの基準を満たすことが条件となる。オランダは11月7日、ウクライナ人操縦士の訓練のために5機をルーマニアの拠点に送るなど供与に向けて動いてきた。
 オランダでは11月の下院総選挙でウクライナへの武器供与停止を主張する極右政党、自由党(PVV)が第1党となり、今後の支援への影響が懸念されている。同党の過激な主張に拒否感を示す政党が多く、連立政権づくりは難航している。ルッテ氏は次期政権が発足するまで暫定的に首相にとどまっている。
 一方、タス通信によると、ウクライナ南部ザポロジエ州のロシア側支配地域の行政府は22日、アゾフ海に面する港湾都市ベルジャンスク周辺にウクライナの無人機6機超による攻撃があり、防空システムで迎撃したと表明した。
 ロシアのモスカリコワ連邦人権問題全権代表は同日、ウクライナとロシアで拘束されている捕虜の親類の差し入れや手紙の交換がウクライナ側との間で初めて実現したと述べた。両国間では捕虜の交換が既に行われている。

いい茶0

ウクライナ侵攻の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞