テーマ : ウクライナ侵攻

ウクライナ和平案の支持拡大狙う 高官級会合、ロシアは不参加

 【ダボス共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を話し合う高官級会合が14日、スイス・ダボスで開かれた。ウクライナは、ロシア軍撤退を盛り込んだ同案への国際的支持を広げ、ロシアへの外交圧力を強めたい考え。ウクライナのイエルマーク大統領府長官によると、81の国・機関の代表が出席した。ロシアは不参加。

14日、スイス・ダボスで記者会見したカシス外相(右)(共同)
14日、スイス・ダボスで記者会見したカシス外相(右)(共同)
昨年12月、ウクライナの首都キーウで記者会見するゼレンスキー大統領(共同)
昨年12月、ウクライナの首都キーウで記者会見するゼレンスキー大統領(共同)
14日、スイス・ダボスで記者会見したカシス外相(右)(共同)
昨年12月、ウクライナの首都キーウで記者会見するゼレンスキー大統領(共同)

 外交・安全保障担当の高官級会合は、15日に開幕する世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に先立って開催。ダボス会議では、16日にゼレンスキー大統領が演説する予定だ。
 高官級会合の共同議長は、イエルマーク氏とスイスのカシス外相。
 平和の公式は、ロシア軍の即時全面撤退やウクライナ領土の一体性回復などが盛り込まれた10項目の提案。ウクライナは今回の会合を土台にして、早期の首脳級会合開催を目指す。
 ロシアは和平案は非現実的として拒否しており、会合に参加しない。外務省のザハロワ情報局長は10日「欧米が欺瞞と脅しでグローバルサウスなどの国々をウクライナ側に引き込もうとする試み」だと批判した。
 平和の公式を巡る高官級会合は、2023年6月のデンマーク、同8月のサウジアラビア、同10月のマルタに続いて4回目。参加国は回を重ねるごとに増えており、マルタ会合には66カ国・機関の代表が出席した。

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