テーマ : ウクライナ侵攻

バイデン氏「米議会の不作為」 ウクライナの東部要衝撤退

 【ミュンヘン共同】バイデン米大統領は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナ支援継続への決意を伝達した。ウクライナ軍が東部ドネツク州の要衝アブデーフカから撤退を余儀なくされたのは「米議会の不作為の結果だ」と述べ、下院はウクライナ支援を含む緊急予算案を早急に可決すべきだと強調した。

昨年9月、米ホワイトハウスの大統領執務室に向かうバイデン大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=ワシントン(ゲッティ=共同)
昨年9月、米ホワイトハウスの大統領執務室に向かうバイデン大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=ワシントン(ゲッティ=共同)

 バイデン氏は、米国の支援停滞で「ウクライナ兵は弾薬使用を制限され、ロシアにとって数カ月ぶりの顕著な戦果につながった」と指摘した。緊急予算案はウクライナ支援約600億ドル(約9兆円)を含む。上院は超党派で可決したが、下院では多数派の共和党の一部が反対している。
 ゼレンスキー氏は17日、訪問先のドイツ南部ミュンヘンでハリス米副大統領と会談した。共同記者会見で「米議会の前向きな決断を期待している。支援予算は極めて重要だ」と訴えた。ハリス氏は共和党に「政治的な駆け引きをすべきではない」と呼びかけた。

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