テーマ : ウクライナ侵攻

銃乱射「ウクライナで報酬約束」 ロシア捜査機関主張、逃亡後に

 モスクワ郊外のコンサートホールで起きた銃乱射テロで、ロシア連邦捜査委員会は29日、実行犯だとして起訴されたタジキスタン人の4被告が調整役の指示でウクライナに逃亡後、首都キーウ(キエフ)で報酬を受け取ることが約束されていたと主張した。準備段階や実行後に、通信アプリの音声メッセージで調整役と連絡を取っていたと供述していると発表した。

銃乱射があったモスクワ郊外のコンサートホール付近で警戒するロシアの治安部隊員=22日(ロイター=共同)
銃乱射があったモスクワ郊外のコンサートホール付近で警戒するロシアの治安部隊員=22日(ロイター=共同)

 テロは22日に発生。144人が死亡し、382人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したが、プーチン大統領や政権幹部はウクライナが関与したと繰り返し強調している。侵攻を正当化するため世論を誘導する狙いとみられ、捜査もこれに沿って進んでいる。
 捜査委員会はテロに関連して新たに1人を逮捕したと明らかにした。4被告を含め、ロシア側の逮捕者は9人となった。ロシア通信は29日、タジキスタンでも9人が拘束されたと報じた。
 タス通信は、公判資料を基に、捜査委員会で戦争犯罪やナチズム再興を担当する部門が捜査を管轄していると報じた。プーチン政権は、ウクライナのゼレンスキー政権を「ネオナチ」だと繰り返し呼んでいる。(共同)

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