テーマ : ウクライナ侵攻

ウクライナ支援に6600億円 G7会議 首相 対ロ追加制裁表明

 岸田文雄首相は6日夜、先進7カ国(G7)首脳によるテレビ会議を開催した。ロシアの侵攻が続くウクライナを巡り、日本として復旧・復興と世界銀行の融資への信用補完で総額45億ドル(約6600億円)規模の追加支援の用意があると表明。対ロ追加制裁の方針を明らかにした。会議後の7日に首脳声明を発表。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中東情勢で連携を確認し、中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」を推進して国際秩序維持へ結束する考えを示した。
 武器輸出に制約がある日本としてウクライナ復興に注力する姿勢を示すとともに、来年2月に東京で開かれる日ウクライナ経済復興推進会議の成功につなげたい考えだ。会議には同国のゼレンスキー大統領も参加し、支援継続を訴えた。
 G7首脳はウクライナ支援と対ロ制裁の継続で一致した。首相は制裁の迂回(うかい)に関与した疑いのある第三国の団体を年内に制裁対象に追加し、来年1月からロシア産ダイヤモンドの直接輸入規制を導入するとした。中東情勢に関し、首相はパレスチナ自治区ガザの人道状況の深刻化を憂慮し、全ての当事者に国際法の順守を求める重要性を強調した。

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