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ロシア軍式典 25人死亡 ウクライナ軍攻撃 慰問の俳優も犠牲

 【キーウ共同】ウクライナ軍は22日、ロシア軍関係者が集まっていた東部ドネツク州クマチョボの式典会場を19日に攻撃したと発表した。部隊司令官によると、ロシア兵25人が死亡し、100人以上が負傷した。ロシア通信は、米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が使われ、公演中だったロシアの俳優が死亡したと報じた。
 政府系ロシア新聞などによると、死亡した俳優はポリーナ・メンシクさん(40)。前線で戦う兵士を慰問するため現地を訪れていた。ロシア国防省は犠牲者数などの被害を明らかにしていない。
 ロシア独立系メディアが伝えた観客が撮影したとみられる動画では、メンシクさんとみられる女性がステージで楽器を手にして歌っている最中に爆発音が響き、直後に画像が途切れた。メンシクさんは搬送先の病院で亡くなった。
 ウクライナ南部ザポロジエ州の前線に近い村では今月3日、ウクライナ軍の式典がロシアのミサイル攻撃の標的となり、兵士19人が死亡した。ウクライナ側はその報復として、クマチョボの式典を攻撃したとしている。
 ウクライナ軍のタルナフスキー司令官は23日、ドネツク州アブデーフカでロシア軍が3度目の攻勢を開始したと通信アプリで明らかにした。ウクライナ側によると、ロシア軍は町の包囲を狙って作戦を継続。ウクライナ軍は持ちこたえており、ロシア軍に大きな被害が出たとしている。
 ロシア国営テレビは23日、ザポロジエ州のロシア占領地域を取材していた自社の男性記者が攻撃で死亡したと伝えた。ロシア国防省によると、取材中の記者グループが22日にウクライナ軍の無人機攻撃を受けた。

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