テーマ : ウクライナ侵攻

大統領「黒海で主導権奪還」主張 ウクライナ、穀物輸出継続と強調

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は16日、攻撃によってロシア軍艦船を黒海の東側に移動させ、西側の安全を確保したとして「黒海で主導権を奪い返した」と主張した。西側では独自に設置した航路を通じて穀物輸出が続いていると表明した。黒海沿岸諸国による経済関連会合で述べた。
 ウクライナは最近、クリミア半島のロシア黒海艦隊の艦船や施設への攻撃を拡大。ミサイルや無人艇の攻撃や特殊部隊による奇襲を続けている。東部や南部での地上戦が膠着する中、黒海やクリミアでの戦果をアピールし、停滞ムードを払拭する狙いがありそうだ。
 ゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナの攻撃を回避するため、艦船を東に移動させていると指摘。「ロシアは、黒海を地域不安定化の拠点として利用できなくなっている」と述べた。
 キャメロン英外相は16日、黒海沿岸の南部オデッサを訪問した。英外務省は同日の発表で「ここ3カ月で、ウクライナはロシア海軍を東に追いやって重要な輸出航路を開き、大きく前進した」と評価した。
 ウクライナ政府によると、ウクライナが臨時航路を開設した8月8日以降、91隻が330万トンの農産物などを輸出した。キャメロン氏は「英国とパートナーは、ウクライナが勝利するまで支援する」と強調した。

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