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告示後初の週末 川勝氏/大井川の水問題尽力 岩井氏/農業振興へ国と連携【静岡県知事選】

 20日投開票の知事選が告示され、初の週末を迎えた5日、いずれも無所属の現職川勝平太氏(72)と前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=は県内各地で街頭演説を繰り広げた。川勝氏は県中部から西部にかけて横断、岩井氏は浜名湖周辺や西部の中山間地域を駆け回り、それぞれ有権者に主張や思いを熱弁した。

聴衆に支援を訴える川勝平太氏=5日午後、森町/聴衆と写真を撮る岩井茂樹氏=5日正午ごろ、湖西市新居町
聴衆に支援を訴える川勝平太氏=5日午後、森町/聴衆と写真を撮る岩井茂樹氏=5日正午ごろ、湖西市新居町

 川勝氏はリニア中央新幹線問題の地元である大井川流域周辺の焼津、藤枝、島田、菊川市を回った後、森町、磐田市と西進し、浜松市で演説を締めくくった。
 JA大井川、大井川鉄道、島田市などが連携し整備した観光拠点「KADODE OOIGAWA」(同市)では、「南アルプスは人類の共通財産で、大井川の水は命の水。党派を超えた問題だ」と幅広い支持を訴えた。
 約300人の聴衆が集まった天竜浜名湖鉄道遠州森駅前には手を振って登場。肘タッチを交わした後「コロナの出口はワクチンの接種。命を守る戦いだ」と力を込めた。
 岩井氏は浜松市西区の舘山寺温泉を皮切りに同市の浜名地区や引佐地区、湖西市で街頭演説を行った。
 北区三ケ日町では第1次産業の振興について力説。国との連携の必要性を強調し「国を利用して三ケ日のミカンを世界一にしたい。稼ぐ農業がふるさとの宝になる」と訴えた。
 北区引佐町には自民党外交部会長の佐藤正久参院議員が駆け付けた。副大臣を務めた復興庁での岩井氏の仕事を振り返り「皆さんの声を聞き、形にするのが政治。それができるのが岩井氏」と声を張り上げた。岩井氏は各地区で聴衆との記念写真撮影にも応じた。
 (政治部・市川雄一、鈴木文之)

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