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川勝知事「地元に納得いく説明を」 処理水海洋放出 政府対応に懸念

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関し、川勝静岡県知事は「政府は地元の納得がいく説明をしないといけない。納得抜きのまま海洋放出されることに対して懸念を持っている」との認識を示した。
 水産業への影響を問われ、「安全であることと安心できることは違う。風評を防ぐには科学的な根拠を丁寧に説明する以外ない」と指摘した。2011年の東日本大震災に伴う福島第1原発事故で本県産の茶の一部から基準値を上回る放射性セシウムが検出されたことを振り返り、国を挙げて風評防止対策に取り組むよう求めた。
 地元の理解について言及する中で、リニア中央新幹線建設工事を巡るJR東海の説明を持ち出し、「説明内容は分かったけれども、納得抜きの理解で政策を進めることは危険だ」と当てこする一幕もあった。

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