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リニア工事巡り「生物影響協議を」 静岡県、国交省に意見書

 静岡県は22日、リニア中央新幹線トンネル工事が南アルプスの自然環境に与える影響について国土交通省専門家会議で行われる議論を巡り、水生生物に対する影響予測と対策に関する協議を十分に行うことを求める意見書を同省に送付した。
 県は文書の中で、2014年に出されたJR東海の環境影響評価書に付けられた環境大臣意見で、ヤマトイワナや希少なサンショウウオ類の生息状況を調査した上で影響予測や必要な保全措置を講じるようJRに求めていることに言及した。その上で国交省に対し、大臣意見を踏まえて専門家会議の議論に臨むようJRを指導することを求めた。
 県専門部会委員から「生態系への影響を具体的に議論するには、JRが示しているデータでは不十分」との意見が出ているとし、沢の重要種や指標種の追加調査をJRに指導することも求めた。

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