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リニア・先進ボーリング 「4月ごろ県境到達」 JR社長が見解

 JR東海の金子慎社長は21日に名古屋市で行った定例記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事のため山梨県内から静岡県境を越え実施する計画の高速長尺先進ボーリングについて、「早ければ(来年)4月ごろには県境付近に到達する」との見込みを示した。県などから同ボーリングにより湧水が県外流出することへの懸念が指摘されている点については、「水を戻す方策と共に調査の必要性を説明していく」と述べた。
 金子社長は同ボーリングについて「地質や湧水の状況を把握してリスク低減の計画を策定し、流域の懸念解消に関わる情報を得るため重要」との認識を改めて示した。
 南アルプストンネル工事に伴う大井川水問題を議論する県有識者会議地質構造・水資源専門部会では、同ボーリングの計画について、静岡県内から湧水が山梨県側へ流出するリスクが指摘され、特に県境を越えた同ボーリングの掘削は「水を戻す方策とセットで検討すべき」との指摘があった。一方、この日の会見で金子社長は、「(同ボーリングを)やった方がいいと言う流域の首長もいる」として、県境付近到達前での掘削の中断や計画の見直しを行う可能性には言及しなかった。

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