テーマ : 大井川とリニア

山梨ボーリング 流出量推定前向き JR東海社長

 JR東海の丹羽俊介社長は8日の名古屋市内での定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事を巡り山梨県内の県境付近で進める高速長尺先進ボーリングについて、静岡県の地下水流出への懸念解消に向け、流出量の推定に前向きに取り組む姿勢を示した。
 JRは7日開かれた県有識者会議地質構造・水資源専門部会で、委員から提案があった方法に基づき流出量を推定すると説明。流出が推定される場合の返水についてJRに合意を求めている静岡県に対し、山梨県の合意を条件に返水する方針を提示した。
 会見で丹羽社長は、県境付近で流出する地下水がどちらの県の水か特定するのは難しいとしながらも「取得したデータを報告し、(専門部会の)委員から判断を受け、静岡県と対話を進めたい」と述べ、流出分の水を返すための検討を進めるとした。一方、より科学的な分析には「県境に近い区間や静岡県内も含めてデータを取得することが必要」との認識も示した。

いい茶0

大井川とリニアの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞